JPH05269030A - ヘッドレスト - Google Patents
ヘッドレストInfo
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- JPH05269030A JPH05269030A JP11298092A JP11298092A JPH05269030A JP H05269030 A JPH05269030 A JP H05269030A JP 11298092 A JP11298092 A JP 11298092A JP 11298092 A JP11298092 A JP 11298092A JP H05269030 A JPH05269030 A JP H05269030A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- neck
- headrest
- head
- swing
- force
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 首周辺の疲労が少なく快適であるヘッドレス
トを提供することにあり、揺れをともなう車両用のいす
に適する。 【構成】 着座者の後頭部と首の後を共に支持するため
に、ヘッドレストの上部に頭部支持部を、下部に首部支
持部を形成したヘッドレストにおいて、着座側の方向に
付勢された前記首部支持部が前記ヘッドレストの上部を
揺動心にして揺動後退できるように構成したことを特徴
としている。
トを提供することにあり、揺れをともなう車両用のいす
に適する。 【構成】 着座者の後頭部と首の後を共に支持するため
に、ヘッドレストの上部に頭部支持部を、下部に首部支
持部を形成したヘッドレストにおいて、着座側の方向に
付勢された前記首部支持部が前記ヘッドレストの上部を
揺動心にして揺動後退できるように構成したことを特徴
としている。
Description
【0001】
【産業上の利用分】本発明は、首の疲労が少ないヘッド
レストに関するもので、車両等の揺れを伴う乗り物のい
すに適している。
レストに関するもので、車両等の揺れを伴う乗り物のい
すに適している。
【0002】
【従来の技術】人の頭が置かれている力学的状態は、動
きの自由度が大きい首の上に頭の重量が乗っているため
に、頭の僅かな傾斜によっても重力による分力が生じ一
層傾斜し易くなる。それを常に無意識のうちに首の筋肉
がコントロールしている。従ってヘッドレストの目的の
一つには、頭の動きを一定の範囲内で規制し、前記分力
の一部をヘッドレストが負担し首の疲労を軽減すること
にある。
きの自由度が大きい首の上に頭の重量が乗っているため
に、頭の僅かな傾斜によっても重力による分力が生じ一
層傾斜し易くなる。それを常に無意識のうちに首の筋肉
がコントロールしている。従ってヘッドレストの目的の
一つには、頭の動きを一定の範囲内で規制し、前記分力
の一部をヘッドレストが負担し首の疲労を軽減すること
にある。
【0003】その手段の一つとして、着座者の後頭部と
首の後を共に支持するヘッドレストが従来より提案され
ている。図6、図7および図8は、その提案によるヘッ
ドレストの使用状態を示す説明図である。図の中の二点
鎖線は人の上半身の姿勢を示している。ヘッドレスト1
は、その下部に突き出ているステー11を背もたれ12
の上部に差し込むことによって、適切な高さになるよう
に背もたれ12に結合されている。また後頭部を支持す
る頭部支持部2と首の後を支持する首部支持部3は、両
方を共に支持するのに適切な位置になるように角度調節
をした上で動かないように固定されている。
首の後を共に支持するヘッドレストが従来より提案され
ている。図6、図7および図8は、その提案によるヘッ
ドレストの使用状態を示す説明図である。図の中の二点
鎖線は人の上半身の姿勢を示している。ヘッドレスト1
は、その下部に突き出ているステー11を背もたれ12
の上部に差し込むことによって、適切な高さになるよう
に背もたれ12に結合されている。また後頭部を支持す
る頭部支持部2と首の後を支持する首部支持部3は、両
方を共に支持するのに適切な位置になるように角度調節
をした上で動かないように固定されている。
【0004】図6に示す状態は、着座者の後頭部と首の
後が、それぞれ頭部支持部2と首部支持部3の二箇所で
支持されているので頭は安定している。そのために不要
な力を入れる必要も少なく首の疲労は少ない状態になっ
ている。しかしこの状態を維持しようとすると、頭の前
後方向の角度を固定したままの状態にしておかなければ
ならない。そのために着座者は、首の疲労軽減の代償と
して前記頭の角度の固定状態を強要されることになる。
人はある特定の姿勢が楽であっても、その姿勢を維持し
続けるのには苦痛を感じるので、常にある程度の自由度
がある中で楽な姿勢がとれた方がより望ましい。
後が、それぞれ頭部支持部2と首部支持部3の二箇所で
支持されているので頭は安定している。そのために不要
な力を入れる必要も少なく首の疲労は少ない状態になっ
ている。しかしこの状態を維持しようとすると、頭の前
後方向の角度を固定したままの状態にしておかなければ
ならない。そのために着座者は、首の疲労軽減の代償と
して前記頭の角度の固定状態を強要されることになる。
人はある特定の姿勢が楽であっても、その姿勢を維持し
続けるのには苦痛を感じるので、常にある程度の自由度
がある中で楽な姿勢がとれた方がより望ましい。
【0005】図7は、図6に示す状態よりも頭の角度を
少し前方に起こした状態を示している。着座者の後頭部
と頭部支持部2は離れていて、首部支持部3のみが首部
を支持している状態になっている。そのために頭を前後
方向に多少動かせる余裕はでてくるが、その一方では首
部に支持力が集中して、首部の血行を阻害し気分を悪く
する原因になっている。
少し前方に起こした状態を示している。着座者の後頭部
と頭部支持部2は離れていて、首部支持部3のみが首部
を支持している状態になっている。そのために頭を前後
方向に多少動かせる余裕はでてくるが、その一方では首
部に支持力が集中して、首部の血行を阻害し気分を悪く
する原因になっている。
【0006】図8は、図6に示す状態よりも頭の角度を
少し後方へ寝かした状態を示している。着座者の後頭部
は頭部支持部2によって支持されていて、首部支持部3
は首から離れた状態になっている。この状態を維持しよ
うとすると、頭部にかかる後方向への力が首にも多少作
用するので、首部が後退しないように常に力を入れてい
なければならない。そのために首の疲労が自然に蓄積し
てくる。
少し後方へ寝かした状態を示している。着座者の後頭部
は頭部支持部2によって支持されていて、首部支持部3
は首から離れた状態になっている。この状態を維持しよ
うとすると、頭部にかかる後方向への力が首にも多少作
用するので、首部が後退しないように常に力を入れてい
なければならない。そのために首の疲労が自然に蓄積し
てくる。
【0007】また自動車などの座席に着座した場合に
は、上下の揺れによりヘッドレストと頭部の相対位置が
ずれる場合がある。図6または図7に示す状態におい
て、ヘッドレスト1に対して頭部の位置が下がった場合
に、首部支持部3に首の上部が引っ掛かり首部が圧迫さ
れると共に、その反動で頭が前方に動かされる欠点が生
じる。また前記のような揺れを伴わなくとも着座の姿勢
によって頭部の位置は変化する。例えば、長時間の着座
では着座位置や背骨の曲がり方が変化するので、図6に
示すように、ヘッドレスト1と頭部の高さ関係が常に望
ましい状態にあるとは限らない。それゆえに首部支持部
3の支持力が安定せず、首部を必要以上に圧迫して血行
を阻害したり、図8に示すように首部支持部3の支持力
がなくなったりするので、頭が気分的に重くなったり熱
くなったりする症状がでてくる。
は、上下の揺れによりヘッドレストと頭部の相対位置が
ずれる場合がある。図6または図7に示す状態におい
て、ヘッドレスト1に対して頭部の位置が下がった場合
に、首部支持部3に首の上部が引っ掛かり首部が圧迫さ
れると共に、その反動で頭が前方に動かされる欠点が生
じる。また前記のような揺れを伴わなくとも着座の姿勢
によって頭部の位置は変化する。例えば、長時間の着座
では着座位置や背骨の曲がり方が変化するので、図6に
示すように、ヘッドレスト1と頭部の高さ関係が常に望
ましい状態にあるとは限らない。それゆえに首部支持部
3の支持力が安定せず、首部を必要以上に圧迫して血行
を阻害したり、図8に示すように首部支持部3の支持力
がなくなったりするので、頭が気分的に重くなったり熱
くなったりする症状がでてくる。
【0008】以上のように従来より提案されているヘッ
ドレストは、ある限定された姿勢において首の疲労を低
減させることができたが、対応できる姿勢の範囲が狭か
ったために、前述のようにかえって欠点が生じてしまい
実用にはなりにくかった。
ドレストは、ある限定された姿勢において首の疲労を低
減させることができたが、対応できる姿勢の範囲が狭か
ったために、前述のようにかえって欠点が生じてしまい
実用にはなりにくかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】着座者の後頭部と首の
後を共に支持するヘッドレストにおいて、ヘッドレスト
に対して接触する頭部の角度が多少変化しても、後頭部
と首部が共に安定して支持されるようにすることによっ
て首の疲労を低減させ、またヘッドレストと頭部の高さ
の位置関係が多少ずれても首部に不快な圧力が加わらな
いようにすることによって、長時間使用しても快適であ
るヘッドレストを提供することにある。
後を共に支持するヘッドレストにおいて、ヘッドレスト
に対して接触する頭部の角度が多少変化しても、後頭部
と首部が共に安定して支持されるようにすることによっ
て首の疲労を低減させ、またヘッドレストと頭部の高さ
の位置関係が多少ずれても首部に不快な圧力が加わらな
いようにすることによって、長時間使用しても快適であ
るヘッドレストを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】ヘッドレスト1の上部に
頭部支持部2を、下部に首部支持部3を形成したヘッド
レストにおいて、着座側の方向に付勢された前記首部支
持部3が前記ヘッドレスト1の上部を揺動心4にして揺
動後退できるように構成することによって首部の支持力
を均一にして前記課題を解決している。
頭部支持部2を、下部に首部支持部3を形成したヘッド
レストにおいて、着座側の方向に付勢された前記首部支
持部3が前記ヘッドレスト1の上部を揺動心4にして揺
動後退できるように構成することによって首部の支持力
を均一にして前記課題を解決している。
【0011】
【作用】図1に示すように、首部支持部3は所定のコイ
ルスプリング5力によって着座側の方向に付勢されてい
るので、その付勢力よりも大きな力が首部支持部3にか
かった場合には、首部支持部3はヘッドレスト1の上部
を揺動心4にして揺動後退することができる。そのため
に首部の位置変動があっても、その変動に追従して首部
支持部3が動くので、首部の支持力をほぼ一定にするこ
とができ血行阻害を少なくすることができる。
ルスプリング5力によって着座側の方向に付勢されてい
るので、その付勢力よりも大きな力が首部支持部3にか
かった場合には、首部支持部3はヘッドレスト1の上部
を揺動心4にして揺動後退することができる。そのため
に首部の位置変動があっても、その変動に追従して首部
支持部3が動くので、首部の支持力をほぼ一定にするこ
とができ血行阻害を少なくすることができる。
【0012】例えば図7に示すような頭部の角度におい
ては、従来は首部支持部3の箇所のみで支持される状態
になるので、首部に加わる圧力は大きくなり首部を圧迫
する。本発明によれば、図2に示すように首部支持部3
が押されると、コイルスプリング5が圧縮されて所定の
支持力を保ちながら後退するので、後頭部も頭部支持部
2に接触するようになる。その結果、後頭部と首部が共
に支持されて頭部は安定する。また頭部の支持力の大半
は後頭部にかかり、首部は必要最少限の力で支持すれば
よくなるので、首部の圧迫を少なくすることができる。
ては、従来は首部支持部3の箇所のみで支持される状態
になるので、首部に加わる圧力は大きくなり首部を圧迫
する。本発明によれば、図2に示すように首部支持部3
が押されると、コイルスプリング5が圧縮されて所定の
支持力を保ちながら後退するので、後頭部も頭部支持部
2に接触するようになる。その結果、後頭部と首部が共
に支持されて頭部は安定する。また頭部の支持力の大半
は後頭部にかかり、首部は必要最少限の力で支持すれば
よくなるので、首部の圧迫を少なくすることができる。
【0013】また図8に示すような頭部の角度において
は、従来は頭部支持部2の箇所のみで支持される状態に
なるので、首部が不安定になり、首部に不要な力が入り
疲労の原因になっていた。本発明によれば、図2に示す
ように首部支持部3はコイルスプリング5の復元力によ
り、着座側に前進して首部に接触して所定の支持力にな
るように支持するので、頭部は安定する。
は、従来は頭部支持部2の箇所のみで支持される状態に
なるので、首部が不安定になり、首部に不要な力が入り
疲労の原因になっていた。本発明によれば、図2に示す
ように首部支持部3はコイルスプリング5の復元力によ
り、着座側に前進して首部に接触して所定の支持力にな
るように支持するので、頭部は安定する。
【0014】また着座姿勢や身体の揺れにより生じる首
部の上下方向の位置変動に対しても対応できる。図2に
示すようにヘッドレスト1の上部に揺動心4が設けてあ
るので、首部支持部3は記号Aで示す矢印方向に揺動す
る。その揺動方向には上下方向の成分も含まれているの
で、首部の位置が下がった場合、首部支持部3は後退し
ながら下に動き追従する。従って従来のように首部支持
部3が固定されている場合と比較して首部の圧迫は大変
少なくなる。
部の上下方向の位置変動に対しても対応できる。図2に
示すようにヘッドレスト1の上部に揺動心4が設けてあ
るので、首部支持部3は記号Aで示す矢印方向に揺動す
る。その揺動方向には上下方向の成分も含まれているの
で、首部の位置が下がった場合、首部支持部3は後退し
ながら下に動き追従する。従って従来のように首部支持
部3が固定されている場合と比較して首部の圧迫は大変
少なくなる。
【0015】
【実施例】図4は本発明のヘッドレストの外観を示す斜
視図である。ヘッドレスト1の上部前面に頭部支持部2
が形成してあり、同じく下部前面を着座側に張り出させ
て首部支持部3が形成してある。そして頭部支持部2と
首部支持部3の間は凹ませてある。ヘッドレスト1はそ
の下部に突き出たステー11を座席の背もたれの上部に
差し込むことによって結合する。ヘッドレスト1の高さ
調節はステー11に形成した切り欠き13の位置を選択
することによって行っている。
視図である。ヘッドレスト1の上部前面に頭部支持部2
が形成してあり、同じく下部前面を着座側に張り出させ
て首部支持部3が形成してある。そして頭部支持部2と
首部支持部3の間は凹ませてある。ヘッドレスト1はそ
の下部に突き出たステー11を座席の背もたれの上部に
差し込むことによって結合する。ヘッドレスト1の高さ
調節はステー11に形成した切り欠き13の位置を選択
することによって行っている。
【0016】一方、ヘッドレスト1の下部に突き出た両
ステー11はヘッドレスト1の上部内でお互いに直角に
曲げられ連結されている。その連結部を揺動心にして首
部支持部3を前後に動かせるように揺動機構が構成して
ある。ヘッドレストの外形状は、前記揺動機構部を芯材
にしてその周囲をスポンジで覆い基礎となる形状を造
り、さらにその表面を革や織物などの被覆材で覆って形
成してある。
ステー11はヘッドレスト1の上部内でお互いに直角に
曲げられ連結されている。その連結部を揺動心にして首
部支持部3を前後に動かせるように揺動機構が構成して
ある。ヘッドレストの外形状は、前記揺動機構部を芯材
にしてその周囲をスポンジで覆い基礎となる形状を造
り、さらにその表面を革や織物などの被覆材で覆って形
成してある。
【0017】前記揺動機構は図1に示すように構成され
ている。図1は本発明のヘッドレストの縦中央断面図で
ある。ヘッドレスト1内の上部には揺動心4が形成して
あり、その揺動心4を共有する二つの逆V形板6と7が
設けてある。外側の逆V形板7は内側の逆V形板6より
も頂点の開き角度が大きくしてあり、その角度差θの範
囲で外側の逆V形板7は内側の逆V形板6に対して自由
に揺動できるようになっている。一方内側の逆V形板6
は、ステー11に対するヘッドレスト1の角度を設定す
るためのもので、通常はステー11側に固定されていて
揺動できない状態になっている。その逆V形板6には首
部支持部3を着座側に付勢させるためのコイルスプリン
グ5の受け座9が設けてあり、その受け座9と逆V形板
7との間にコイルスプリング5が圧縮されて挿入されて
いる。そのコイルスプリング5の復元力によって逆V形
板7は着座側に付勢されて逆V形板6との間に角度差θ
の隙間を形成しているので、その角度差θだけ揺動後退
することができるようになっている。
ている。図1は本発明のヘッドレストの縦中央断面図で
ある。ヘッドレスト1内の上部には揺動心4が形成して
あり、その揺動心4を共有する二つの逆V形板6と7が
設けてある。外側の逆V形板7は内側の逆V形板6より
も頂点の開き角度が大きくしてあり、その角度差θの範
囲で外側の逆V形板7は内側の逆V形板6に対して自由
に揺動できるようになっている。一方内側の逆V形板6
は、ステー11に対するヘッドレスト1の角度を設定す
るためのもので、通常はステー11側に固定されていて
揺動できない状態になっている。その逆V形板6には首
部支持部3を着座側に付勢させるためのコイルスプリン
グ5の受け座9が設けてあり、その受け座9と逆V形板
7との間にコイルスプリング5が圧縮されて挿入されて
いる。そのコイルスプリング5の復元力によって逆V形
板7は着座側に付勢されて逆V形板6との間に角度差θ
の隙間を形成しているので、その角度差θだけ揺動後退
することができるようになっている。
【0018】逆V形板7の外周はスポンジ10で覆って
頭部支持部2と首部支持部3を形成する。頭部支持部2
は揺動心4とほぼ同じ高の位置になるように形成して、
首部支持部3の揺動に対して頭部支持部2の位置が着座
方向に変動しないようにしている。
頭部支持部2と首部支持部3を形成する。頭部支持部2
は揺動心4とほぼ同じ高の位置になるように形成して、
首部支持部3の揺動に対して頭部支持部2の位置が着座
方向に変動しないようにしている。
【0019】図2は本発明のヘッドレストの使用状態を
示していて、首部支持部3は押されてやや後退した状態
になっている。前記角度差θによって首部支持部3が後
退できる距離は最低で2cm程度必要である。通常の使
用状態では首部支持部3は前記後退距離の中間の位置で
使用されていることが望ましい。それは首部の前後移動
に対して首部支持部3が追従できる余裕をもたせるため
である。そのための位置調節は係合部8の位置を選択す
ることによって逆V形板6の固定位置を変えて行うこと
ができる。
示していて、首部支持部3は押されてやや後退した状態
になっている。前記角度差θによって首部支持部3が後
退できる距離は最低で2cm程度必要である。通常の使
用状態では首部支持部3は前記後退距離の中間の位置で
使用されていることが望ましい。それは首部の前後移動
に対して首部支持部3が追従できる余裕をもたせるため
である。そのための位置調節は係合部8の位置を選択す
ることによって逆V形板6の固定位置を変えて行うこと
ができる。
【0020】図3は首部の支持が不要の場合のヘッドレ
スト1の状態を示している。係合部8の位置を選択して
逆V形板6を最も後退させた状態になっている。この状
態にするには、ヘッドレスト1の下部に設定以上の力を
加え係合部8の係合位置を変えればよい。
スト1の状態を示している。係合部8の位置を選択して
逆V形板6を最も後退させた状態になっている。この状
態にするには、ヘッドレスト1の下部に設定以上の力を
加え係合部8の係合位置を変えればよい。
【0021】図5はヘッドレストの内部構造を示す透視
図で、外周を覆うスポンジ材と表面の被覆材は除外して
ある。その除外したスポンジ材と表面の被覆材は逆V形
板7の外周を覆うように装着される。また逆V形板7の
両側面をふさぐ側面板も見易くするために除外してあ
る。
図で、外周を覆うスポンジ材と表面の被覆材は除外して
ある。その除外したスポンジ材と表面の被覆材は逆V形
板7の外周を覆うように装着される。また逆V形板7の
両側面をふさぐ側面板も見易くするために除外してあ
る。
【0022】図5において、下方に同じ長さで平行に二
本出ている両ステー11は、一本の金属棒または金属パ
イプを二箇所で直角に折り曲げて構成してある。上部の
位置で両ステー11を連結している部分は、ヘッドレス
トの揺動心となる軸20を形成している。その軸20の
上に金属製の逆V形板6をかぶせ、その頂点付近の板材
の一部を折り曲げて軸20を包み込み、軸20のまわり
を揺動できるように結合してある。
本出ている両ステー11は、一本の金属棒または金属パ
イプを二箇所で直角に折り曲げて構成してある。上部の
位置で両ステー11を連結している部分は、ヘッドレス
トの揺動心となる軸20を形成している。その軸20の
上に金属製の逆V形板6をかぶせ、その頂点付近の板材
の一部を折り曲げて軸20を包み込み、軸20のまわり
を揺動できるように結合してある。
【0023】逆V形板6の内側には金属製の係合板21
が固定してあり、その係合部8を選択することによっ
て、逆V形板6のステー11に対する角度が固定できる
ようになっている。係合板21の下端には半円形の係合
部8が連続して複数個設けてあり、その係合部8と両ス
テー11間に差し渡した板バネ22の中央に形成した突
起23を係合させることによって固定している。突起2
3は板バネ22の付勢力により、常に係合部8側に押し
付けられているが、係合位置を変更するためにある一定
以上の力がかけられると、板バネ22が下方へ撓んで係
合が外れて隣の係合部8と係合するようになる。板バネ
22の両端にはU字形の切り欠きが設けてあり、その切
り欠きの内部に両ステー11が収まっていて、ステー1
1に固定した止めリング24で板バネ22の下方への移
動を防止している。この止めリング24の位置によって
板バネ22の付勢力を設定することができる。
が固定してあり、その係合部8を選択することによっ
て、逆V形板6のステー11に対する角度が固定できる
ようになっている。係合板21の下端には半円形の係合
部8が連続して複数個設けてあり、その係合部8と両ス
テー11間に差し渡した板バネ22の中央に形成した突
起23を係合させることによって固定している。突起2
3は板バネ22の付勢力により、常に係合部8側に押し
付けられているが、係合位置を変更するためにある一定
以上の力がかけられると、板バネ22が下方へ撓んで係
合が外れて隣の係合部8と係合するようになる。板バネ
22の両端にはU字形の切り欠きが設けてあり、その切
り欠きの内部に両ステー11が収まっていて、ステー1
1に固定した止めリング24で板バネ22の下方への移
動を防止している。この止めリング24の位置によって
板バネ22の付勢力を設定することができる。
【0024】逆V形板6の頂点の開き角度は係合板21
によって決められていて30゜程度に設定してある。ま
た係合板21は逆V形板6の補強も兼ねている。逆V形
板6の着座側方向の面には板バネ25が形成してあり、
逆V形板6のさらに上にかぶせてある逆V形板7を着座
側に付勢している。本実施例においては、その付勢力が
首部支持部3の位置に換算して1kg程度になるように
設定してある。板バネ25は図示するように逆V形板6
の構成部材の一部を切り欠いて形成してもよく、または
別の板バネを溶接して取り付けてもよい。板バネ25の
撓み量は首部支持部3が2cm程度後退できるように設
定している。ここに例示した板バネ25は図1に示すコ
イルスプリング5に相当しているものである。なお上述
の例では付勢力を与えるのにバネの復元力を利用してい
たが空気圧などの利用も可能である。
によって決められていて30゜程度に設定してある。ま
た係合板21は逆V形板6の補強も兼ねている。逆V形
板6の着座側方向の面には板バネ25が形成してあり、
逆V形板6のさらに上にかぶせてある逆V形板7を着座
側に付勢している。本実施例においては、その付勢力が
首部支持部3の位置に換算して1kg程度になるように
設定してある。板バネ25は図示するように逆V形板6
の構成部材の一部を切り欠いて形成してもよく、または
別の板バネを溶接して取り付けてもよい。板バネ25の
撓み量は首部支持部3が2cm程度後退できるように設
定している。ここに例示した板バネ25は図1に示すコ
イルスプリング5に相当しているものである。なお上述
の例では付勢力を与えるのにバネの復元力を利用してい
たが空気圧などの利用も可能である。
【0025】前記逆V形板6の上には、さらに金属製の
逆V形板7がかぶせてあり、逆V形板6と同様に軸20
のまわりを揺動できるように結合してある。逆V形板7
の頂点の開き角度は逆V形板6のそれよりも大きくして
あるので、その角度差θ(図1参照)だけ自由に揺動で
きるようになっている。しかし実際には、前述のように
逆V形板7は板バネ25によって着座側に付勢されてい
るので、力が加わったときにのみ揺動するようになって
いる。逆V形板7の最下部には金属製の底板26をスポ
ット溶接し逆V形板7の下部強度を増加している。この
底板26には両ステー11が貫通する窓27が設けてあ
り、軸20を揺動心にしてステー11が窓27内を揺動
できるように構成してある。
逆V形板7がかぶせてあり、逆V形板6と同様に軸20
のまわりを揺動できるように結合してある。逆V形板7
の頂点の開き角度は逆V形板6のそれよりも大きくして
あるので、その角度差θ(図1参照)だけ自由に揺動で
きるようになっている。しかし実際には、前述のように
逆V形板7は板バネ25によって着座側に付勢されてい
るので、力が加わったときにのみ揺動するようになって
いる。逆V形板7の最下部には金属製の底板26をスポ
ット溶接し逆V形板7の下部強度を増加している。この
底板26には両ステー11が貫通する窓27が設けてあ
り、軸20を揺動心にしてステー11が窓27内を揺動
できるように構成してある。
【0026】以上のように構成した逆V形板7の外周を
スポンジで包みヘッドレストを形成する。その状態は図
1に示すように頭部支持部2の位置が揺動心4の位置と
ほぼ同じ高さになるようにスポンジ10で肉付けをす
る。一方ヘッドレスト1の下部においてもスポンジ10
の肉付けによって首部支持部3を形成する。
スポンジで包みヘッドレストを形成する。その状態は図
1に示すように頭部支持部2の位置が揺動心4の位置と
ほぼ同じ高さになるようにスポンジ10で肉付けをす
る。一方ヘッドレスト1の下部においてもスポンジ10
の肉付けによって首部支持部3を形成する。
【0027】
【発明の効果】本発明による効果は、首部の動きに自由
度があり、しかも首部の血行阻害が少ない快適なヘッド
レストを提供できることにある。従来から後頭部と首部
をともに支持して首部の疲労を低減させるヘッドレスト
はあったが、首部支持部3が固定された状態にあったた
めに、姿勢によって首部の支持力が大きく変化して首部
の血行阻害を起こし気分を悪くする原因になっていた。
本来、頭部の支持力は主に後頭部にかかり、首部の支持
力は頭の角度を安定させる程度の弱い力であることが望
ましい。なぜならば後頭部は圧迫に対して血行阻害を起
こしにくく、また首部はぐらつきを押さえる程度の弱い
支持力で頭を安定させることができるからである。
度があり、しかも首部の血行阻害が少ない快適なヘッド
レストを提供できることにある。従来から後頭部と首部
をともに支持して首部の疲労を低減させるヘッドレスト
はあったが、首部支持部3が固定された状態にあったた
めに、姿勢によって首部の支持力が大きく変化して首部
の血行阻害を起こし気分を悪くする原因になっていた。
本来、頭部の支持力は主に後頭部にかかり、首部の支持
力は頭の角度を安定させる程度の弱い力であることが望
ましい。なぜならば後頭部は圧迫に対して血行阻害を起
こしにくく、また首部はぐらつきを押さえる程度の弱い
支持力で頭を安定させることができるからである。
【0028】本発明によれば首部支持部3の付勢力によ
って首部を支持しているので、首部の位置が多少変動し
ても、その変動に追従して首部支持部3が動き、首部の
支持力をより均一にすることができる。その結果、首部
の血行阻害を少なくすることができた。
って首部を支持しているので、首部の位置が多少変動し
ても、その変動に追従して首部支持部3が動き、首部の
支持力をより均一にすることができる。その結果、首部
の血行阻害を少なくすることができた。
【0029】また首部支持部3が追従できる範囲では、
首部と首部支持部3が離れることがないので、従来より
一層広範囲な姿勢で後頭部と首部をともに安定して支持
することができる。その結果、首に不要な力がかからな
くなり疲労を少なくすることができた。
首部と首部支持部3が離れることがないので、従来より
一層広範囲な姿勢で後頭部と首部をともに安定して支持
することができる。その結果、首に不要な力がかからな
くなり疲労を少なくすることができた。
【0030】また首部支持部3の揺動心4がヘッドレス
ト1の上部に設けてあるので、首部支持部3の揺動方向
には下方への揺動成分も含まれている。その結果、首部
の位置が下がった場合にも首部支持部3は追従できるよ
うになり首部を圧迫することが少なくなった。以上のよ
うに本発明によれば長時間使用しても快適であるヘッド
レストを提供することができるようになった。
ト1の上部に設けてあるので、首部支持部3の揺動方向
には下方への揺動成分も含まれている。その結果、首部
の位置が下がった場合にも首部支持部3は追従できるよ
うになり首部を圧迫することが少なくなった。以上のよ
うに本発明によれば長時間使用しても快適であるヘッド
レストを提供することができるようになった。
【図1】本発明の実施例を示すヘッドレストの縦中央断
面図である。
面図である。
【図2】本発明のヘッドレストの使用状態を示す説明図
である。
である。
【図3】本発明のヘッドレストで首部を支持しないとき
の説明図である。
の説明図である。
【図4】本発明のヘッドレストの外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図5】本発明のヘッドレストの内部構造を示す透視図
である。
である。
【図6】従来のヘッドレストの使用状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図7】従来のヘッドレストの使用状態を示す説明図で
ある。
ある。
【図8】従来のヘッドレストの使用状態を示す説明図で
ある。
ある。
1 ヘッドレスト 2 頭部支持部 3 首部支持部 4 揺動心 5 コイルスプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 着座者の後頭部と首の後を共に支持する
ために、ヘッドレストの上部に頭部支持部を、下部に首
部支持部を形成したヘッドレストにおいて、着座側の方
向に付勢された前記首部支持部か前記ヘッドレストの上
部を揺動心にして揺動後退できるように構成したことを
特徴とするヘッドレスト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11298092A JPH05269030A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ヘッドレスト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11298092A JPH05269030A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ヘッドレスト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05269030A true JPH05269030A (ja) | 1993-10-19 |
Family
ID=14600391
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11298092A Pending JPH05269030A (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | ヘッドレスト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05269030A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2804387A1 (fr) * | 2000-01-28 | 2001-08-03 | Aisin Seiki | Appareil d'appui-tete pour siege de vehicule |
US6412872B2 (en) | 1999-11-30 | 2002-07-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Headrest device |
US6634715B2 (en) | 2000-02-29 | 2003-10-21 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Head rest device |
US6957858B2 (en) * | 2004-01-16 | 2005-10-25 | Lear Corporation | Dynamic flip-up head restraint |
JP2007000257A (ja) * | 2005-06-22 | 2007-01-11 | Inoac Corp | ヘッドレスト |
KR101020349B1 (ko) * | 2008-05-28 | 2011-03-09 | 강직원 | 경추 받침 맞춤형 헤드레스트 |
US20110187174A1 (en) * | 2010-02-04 | 2011-08-04 | Lear Corporation | Seat assembly having a moveable head restraint assembly |
US8573702B2 (en) | 2009-10-20 | 2013-11-05 | Lear Corporation | Seat assembly having an adjustable head restraint assembly |
-
1992
- 1992-03-23 JP JP11298092A patent/JPH05269030A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6412872B2 (en) | 1999-11-30 | 2002-07-02 | Aisin Seiki Kabushiki Kaisha | Headrest device |
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KR101020349B1 (ko) * | 2008-05-28 | 2011-03-09 | 강직원 | 경추 받침 맞춤형 헤드레스트 |
US8573702B2 (en) | 2009-10-20 | 2013-11-05 | Lear Corporation | Seat assembly having an adjustable head restraint assembly |
US20110187174A1 (en) * | 2010-02-04 | 2011-08-04 | Lear Corporation | Seat assembly having a moveable head restraint assembly |
US8690253B2 (en) * | 2010-02-04 | 2014-04-08 | Lear Corporation | Seat assembly having a moveable head restraint assembly |
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