JPH1175989A - クッション体における屈曲部の支持装置 - Google Patents

クッション体における屈曲部の支持装置

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JPH1175989A
JPH1175989A JP24429597A JP24429597A JPH1175989A JP H1175989 A JPH1175989 A JP H1175989A JP 24429597 A JP24429597 A JP 24429597A JP 24429597 A JP24429597 A JP 24429597A JP H1175989 A JPH1175989 A JP H1175989A
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JP24429597A
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Satoshi Nagamitsu
諭司 長光
Mitsuaki Shiraishi
光昭 白石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば、屈曲可能な着座面を有する椅子にお
いて、着座面に生じる屈曲部について滑らかな曲面を保
持することができるようにする。 【解決手段】 クッション体25の裏面側を、一定の張
力を有する帯状の支持部材27によって連結し、支持部
材27の張力によって屈曲部29の表面側へ押圧力が生
じるようにして、屈曲部29が滑らかな曲線になるよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、椅子のク
ッション体における分割された背もたれの間における屈
曲部を、滑らかな曲面とするのに好適な屈曲部の支持装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、旅客機、鉄道、自動車等の一部の
シートでは、体をリラックスさせながら、読書、飲食、
モニタを行ったり、外の景色が見やすいようにするため
に、背もたれの途中を前後に屈曲させるようにし、背も
たれ下部と、背もたれ上部とを違った角度で傾斜させる
ようにしたものがある。このような機構を有する椅子
は、様々な姿勢と、姿勢の変化に対応して、適切に体を
支持させることができるという利点を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のよう
に、背もたれを単に分割して屈曲可能とするだけでは、
屈曲部が直線的になり、着座時に、着席者の身体を体の
線に沿って滑らかに支持することができず、座り心地の
点で好ましくない。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上述のよう
な問題点に鑑みてなされたもので、例えば、屈曲可能な
着座面を有する椅子のクッション体において、着座面が
傾動して屈曲部が形成されたときに、着座面の間に生ず
る屈曲部を滑らかな曲面に保つことのできるようにした
クッション体における屈曲部の支持装置を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、次のようにし
て上記課題を解決している。 (1)クッション体の屈曲部にまたがる裏面側を、帯状の
支持部材によって連結し、クッション体が屈曲したとき
前記屈曲部を、支持部材の張力によって表面側に押圧す
るようにしたことを特徴とする。
【0006】(2)着座時に少なくとも背中の上部を支持
する背もたれ上部と、腰部を支持する背もたれ下部とを
備える椅子において、背もたれ下部を、前記背もたれ上
部に対して傾動可能に設け、背もたれ上部と背もたれ下
部とが傾動することにより、連続する屈曲部が形成され
るようにし、かつこれらの背もたれ上部及び背もたれ下
部にまたがるクッション体の裏面同士を、帯状の支持部
材によって連結してなることを特徴とする。
【0007】(3)身体との接触面の屈曲部は、接触面の
屈曲部を境に、分割されて取り付けられた少なくとも2
以上のクッション体からなり、各クッション体の裏面側
を帯状の支持部材によって連結し、前記接触面が屈曲し
たときに、前記クッション体の屈曲部を、支持部材の張
力によって表面側に押圧するようにしたことを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る屈曲部の支持
装置の実施形態を、添付図面を参照しながら説明する。
【0009】図1及び図2は、本実施形態の屈曲部の支
持装置が適用された椅子を示している。この椅子は、ベ
ース脚(10)と、支基(12)と、脚柱(13)と、座シート(14)
と、背もたれ(16)等とから構成されている。
【0010】ベース脚(10)には、キャスタ(18)が取り付
けられている。支基(12)の上部には、座シート(14)が設
けられており、座シート(14)は、座面をなすクッション
体(20a)と、クッション体(20a)を支持するシェル(20b)
とからなっている。
【0011】支基(12)は、シェル(20b)の下面に、前後
傾動可能に取り付けられており、座シート(14)を支基(1
2)の支点(12a)を中心として、所定の弾性力で後傾させ
ることができるようになっている。また、支基(12)は、
脚柱(13)と一体をなしており、脚柱(13)とともにベース
脚(10)上を回転することができるようになっている。
【0012】背もたれ(16)は、着席者の背中の上部、特
に、胸椎から上の部分を重点的に支持する背もたれ上部
(16a)と、腰部を支持する背もたれ下部(16b)とからなっ
ている。背もたれ上部(16a)と背もたれ下部(16b)とは、
それぞれのシェル(24a)(24b)の左右両側端に内蔵された
蝶番(22)(22)によって、回動可能に連結されている。図
3、図4に示すように、シェル(24a)(24b)の表面には、
ウレタン等のクッション体(25)がまたがって取り付けら
れている。
【0013】なお、本実施形態では、クッション体(25)
は、シェル(24a)(24b)にまたがる1枚のクッション体を
使用しているが、背もたれ上部(16a)と背もたれ下部(16
b)に、それぞれ別体をなすクッション体を取り付けても
よい。
【0014】図2に示すように、これらのクッション体
(25)の裏面には、テープ状の支持部材(27)が屈曲部(29)
にまたがって、3箇所、連結されており、一定の張力が
クッション体(25)の裏面に付与されている。なお、この
支持部材(27)の材質としては、所定の張力を有する布、
ワイヤ、ばね等が好適である。
【0015】背もたれ下部(16b)と座シート(14)とは、
シェル(20b)、(24b)の外側面に沿って取り付けた保持管
(26)によって連結されており、背もたれ下部(16b)と、
座シート(14)とが同期して、1点鎖線で示すように、後
方へ傾動することができるようになっている。
【0016】一方、背もたれ上部(16a)は、その上端部
の連結片(17)によって、後方へ傾斜する支持杆(28)の上
端と連結されており、座シート(14)及び背もたれ下部(1
6b)の後傾に伴って、支持杆(28)の上部は、1点鎖線に
示すように後方へ移動し、背もたれ上部(16a)を背もた
れ下部(16b)に対して、蝶番(22)回りに、2点鎖線に示
すように前方に傾動させるようになっている。なお、支
持杆(28)の下端における回転中心(12b)は、支基(12)に
合計3箇所設けられ、選択された所望の回転中心(12b)
に支持杆(28)の下端を固定することにより、背もたれ上
部(16a)の背もたれ下部(16b)に対する前傾角度を変化さ
せることができるようになっている。
【0017】次に、本実施形態の椅子の作用について説
明する。
【0018】まず、着席者が後傾すると、図1の2点鎖
線に示すように、座シート(14)と背もたれ下部(16b)は
同期して後傾するとともに、背もたれ上部(16a)は、支
持杆(28)によって前方へ導かれて傾動する。このため、
背もたれ上部(16a)と背もたれ下部(16b)との間に、連続
する屈曲部が生じることになる。
【0019】背もたれ上部(16a)と背もたれ下部(16b)と
の間には、所定の張力の支持部材(27)が、クッション体
(25)の屈曲部(29)にまたがってを連結されている。この
ため、背もたれ上部(16a)と背もたれ下部(16b)とが屈曲
した際、張力が大となった支持部材(27)により、両者の
屈曲部(29)には、図4に示すように、表面側(矢印方
向)に向かう押圧力が生じ、屈曲部(29)が直線的に極端
に屈曲するのが防止される。そのため、屈曲部(29)は滑
らかな曲面となり、椅子の座り心地は向上する。
【0020】このように、本実施形態の椅子によれば、
着席者が後傾したときに、背もたれ上部(16a)を前方に
傾動させながら、着席者の背中を支持するようにしてい
るので、パソコン等のOA機器を使用する場合に、頭部
を前に起こしてモニタ画面を見ながら、腰部より下の部
分は後傾させるリラックスした姿勢を容易に採ることが
できる。
【0021】また、後傾した際に、背もたれ上部(16a)
と背もたれ下部(16b)との間に生じる屈曲部(29)は、ク
ッション体(25)の裏面同士を連結する支持部材(27)によ
って前方へ押圧されるので、屈曲部(29)は、体の線に沿
った滑らかな曲面となり、椅子の座り心地が向上する。
【0022】なお、本実施の形態では、椅子の背もたれ
に本発明を適用した場合について説明したが、本発明
は、これに限らず、椅子の足元、ベッド等の屈曲可能な
クッション体を有するあらゆる製品に適用可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏す
ることができる。 (a)請求項1の発明によると、屈曲部にまたがるクッシ
ョン体の裏面側を帯状の支持部材によって連結している
ので、身体と接触する接触面を滑らかな曲線状に保持す
ることができる。
【0024】(b)請求項2の発明によると、背中の上部
を支持する背もたれ上部と、腰部を支持する背もたれ下
部とを備える椅子において、背もたれ上部と背もたれ下
部とが傾動することにより、形成される屈曲部にまたが
るクッション体の裏面同士を帯状の支持部材によって連
結したので、屈曲部を体の線に沿った滑らかな曲線とす
ることができ、椅子の座り心地が向上する。
【0025】(c)請求項3の発明によると、分割された
クッション体からなる屈曲部の場合でも、身体との接触
部を体の線に沿った滑らかな曲線とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の椅子の要部を示す側面図である。
【図2】同じく、本実施形態の椅子の正面図である。
【図3】図2におけるIII-III線拡大縦断面図である。
【図4】屈曲した状態における図3と同様の図である。
【符号の説明】
(10)ベース脚 (12)支基 (12a)支点 (12b)回転中心 (13)脚柱 (14)座シート (16)背もたれ (16a)背もたれ上部 (16b)背もたれ下部 (17)連結片 (18)キャスタ (20a)クッション体 (20b)シェル (22)蝶番 (24a)(24b)シェル (25)クッション体 (26)保持管 (27)支持部材 (28)支持杆 (29)屈曲部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クッション体の屈曲部にまたがる裏面側
    を、帯状の支持部材によって連結し、クッション体が屈
    曲したとき前記屈曲部を、支持部材の張力によって表面
    側に押圧するようにしたことを特徴とするクッション体
    における屈曲部の支持装置。
  2. 【請求項2】 着座時に少なくとも背中の上部を支持す
    る背もたれ上部と、腰部を支持する背もたれ下部とを備
    える椅子において、背もたれ下部を、前記背もたれ上部
    に対して傾動可能に設け、背もたれ上部と背もたれ下部
    とが傾動することにより、連続する屈曲部が形成される
    ようにし、かつこれらの背もたれ上部及び背もたれ下部
    にまたがるクッション体の裏面同士を、帯状の支持部材
    によって連結してなることを特徴とするクッション体に
    おける屈曲部の支持装置。
  3. 【請求項3】 身体との接触面の屈曲部は、接触面の屈
    曲部を境に、分割されて取り付けられた少なくとも2以
    上のクッション体からなり、各クッション体の裏面側を
    帯状の支持部材によって連結し、前記接触面が屈曲した
    ときに、前記クッション体の屈曲部を、支持部材の張力
    によって表面側に押圧するようにしたことを特徴とする
    クッション体における屈曲部の支持装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005514141A (ja) * 2002-01-17 2005-05-19 グリーン コンチネンタル ファーニチュアー(エム)エスディーエヌ ビーエイチディー リクライニング機構を備える食卓椅子
JP2013132405A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Kokuyo Co Ltd 椅子
US9078908B2 (en) 2002-04-29 2015-07-14 Normoxys, Inc. Inositol pyrophosphates, and methods of use thereof

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