JPH04279109A - いす用ヘッドレスト - Google Patents

いす用ヘッドレスト

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JPH04279109A
JPH04279109A JP12318991A JP12318991A JPH04279109A JP H04279109 A JPH04279109 A JP H04279109A JP 12318991 A JP12318991 A JP 12318991A JP 12318991 A JP12318991 A JP 12318991A JP H04279109 A JPH04279109 A JP H04279109A
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JP
Japan
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headrest
head
cervical vertebrae
force
supports
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Eiichiro Tanaka
田中 永一郎
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分】本発明は、首の疲労が少ないいす用
のヘッドレストに関するもので、車両等の揺れを伴う乗
り物のいすに適している。
【0002】
【従来の技術】人の頭がおかれている力学的状態は、頭
の重量が、動きの自由度が大きい頸椎の上に乗っている
ため、重力方向に対して頭の僅かな傾斜によっても重力
による分力が生じより一層同方向に傾斜し易くなる。そ
れを常に首の筋肉が傾斜しないように無意識のうちにコ
ントロールしている。
【0003】従ってヘッドレストの目的は、頭の後方へ
の動きと左右の動きを一定の範囲内で規制し、前記分力
の一部をヘッドレストが負担し首の筋肉の疲労を軽減す
ることにある。しかしながら従来のヘッドレストは単に
頭の動く範囲が規制できればよいものとして扱われ、主
に外観的デザインに重点が置かれ、人間工学的に疲労が
少ないヘッドレストはどうあるべきかと言う観点からの
考察に欠けていた。
【0004】以下図面により従来の代表的なヘッドレス
トの形状について説明する。図14は従来のヘッドレス
トの形状を示す斜視図である。ヘッドレストの両側には
着座方向に張り出した脹らみ20および21が設けてあ
り、矢印Kで示す着座側から見て上下方向にお互いにほ
ぼ平行になるように形成されている。この両脹らみの目
的は頭部の左右方向の動きの範囲を規制するためのもの
で、その間隔は動きの自由度が失われないように頭を多
少左右に動かせるていどの余裕をもたせてある。一方同
図の後頭部を支持する中央部22の形状について図15
で説明する。図15は図14の縦中央断面と人との関係
を示す説明図である。ヘッドレストの上下方向では中央
部22の位置が最も着座方向に張り出し、その中央部2
2の上下では着座側とは反対側にややまるみをもって後
退している形状になっている。また図示はしてないが中
央部22の位置を含む水平断面では中央部22の位置が
着座側に対して最も後退しており、両側の脹らみ20お
よび21に近付くに従い着座側に徐々に湾曲し前記両側
の脹らみに連なるように形成されている。
【0005】次にヘッドレストの使用状態を説明する。 図16は従来のヘッドレストを使用している状態を着座
側から見た正面図である。頭部が図示する方向に傾斜す
ると側後頭部と脹らみ20が接触し、矢印で示す支持力
Hによって頭部の傾斜が制限される。一方側面方向から
見た使用状態は図15に示すように、ほぼ頭部の重心N
の後ろにあたる位置で後頭部がヘッドレストに接触し後
方への傾斜が制限されている。
【0006】上記ヘッドレストを使用している時には次
のような力が作用している。図17は力の作用状態を示
す上半身側面の説明図である。頭部の重心には矢印で示
す重力Gが作用し、一方その重力Gを支えるために頸椎
の付け根には矢印で示す支持力Pが働いて頭部を支持し
ている。ここで図示してあるように頭部が後方にやや傾
斜すると、頭部の重心と頸椎の付け根の間には距離Xが
生じ、距離Xと重力Gとの積の値の大きさのモーメント
が生じて頭部をより一層後方に傾斜させる力となる。そ
の力をヘッドレストが、矢印で示す支持力Fとして受け
止めている。この状態は支持力Pと支持力Fの間に重力
Gが作用していることになり、動きに対して自由度の大
きい頸椎上部には矢印Y方向に力が誘起されて座屈を起
こし易くしている。一方正面方向から見た力の作用状態
は次のようである。図18は力の作用状態を示す上半身
正面の説明図であるが、前記の内容とまったく同様のこ
とが言える。頭部の重心には矢印で示す重力Gが作用し
、一方その重力Gを支えるために頸椎の付け根には矢印
で示す支持力Pが働いて頭部を支持している。ここで図
示してあるように頭部が横方向にやや傾斜すると、頭部
の重心と頸椎の付け根の間には距離Uが生じ、距離Uと
重力Gとの積の値の大きさのモーメントが生じて頭部を
より一層横方向に傾斜させる力となる。その力をヘッド
レストが、矢印で示す支持力Hとして受け止めている。 この状態は支持力Pと支持力Hの間に重力Gが作用して
いることになり、動きに対して自由度の大きい頸椎上部
には矢印Z方向に力が誘起されて座屈を起こし易くして
いる。実際には頸椎部が図示してあるほど極端に座屈し
ないが、常に上記のような不自然な力が作用しているの
で長い間には疲労の原因となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】後頭部から頸椎部にか
けてその形状にならってギプスで固めたように支持すれ
ば、従来のヘッドレストよりも首に作用する不自然な力
は少なくできるが、頭の動きが束縛されて心理的な面で
実用性が低下する。
【0008】従って請求項1は頭の束縛感覚が少なくな
るようにしてしかも従来のヘッドレストよりも首の疲労
を少なくすることを解決すべき課題としている。
【0009】請求項2は請求項1の課題に加えて耳の圧
迫をなくすことを解決すべき課題としている。
【0010】請求項3は請求項1又は請求項2に、ヘッ
ドレストの下部を着座方向に動かせる機能を付加して適
合範囲を広げることを解決すべき課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の課題を解決す
るための手段は二つの形状の組み合わせによって構成さ
れている。図1において説明すると、その形状の一つは
ヘッドレスト1の上部を形成し後頭部を支持する部分2
よりも、ヘッドレストの下部を形成し頸椎部を支持する
部分3を着座側に張り出させたことである。もう一つの
形状は前記頸椎部を支持する部分3の両側に少なくとも
首がおさまる程度の間隔をあけて脹らみ4および5を設
け、その両脹らみをヘッドレストの上部方向にかけてお
互いの間隔が広がるように延長して形成したことである
【0012】請求項2の課題を解決するための手段は、
請求項1における二つの解決手段の中の一つである頸椎
部を支持する部分3の両側からヘッドレストの上部方向
にかけて形成した両脹らみ4および5の高さを、ヘッド
レストの下部から上部に至るに従い低くなるように形成
したことである。
【0013】請求項3の課題を解決するための手段は、
請求項1又は請求項2にヘッドレストの位置調節機能を
付加したことである。図10および図11は位置調節機
能を付加した本発明のヘッドレストの縦中央断面図で、
図10はヘッドレストの下部を着座側に前進させた状態
を示し、図11はヘッドレストの下部を着座側に対して
後退させた状態を示している。図中二点鎖線は人の位置
を示している。本課題における位置調節の手段は、図1
0又は図11に示すようにヘッドレストとその支持部材
である脚6との結合位置を、ヘッドレストの上部でかつ
ヘッドレストの内部に設定し、その結合部31を揺動心
にしてヘッドレストの下部を着座方向に動かせるように
したことである。
【0014】
【作用】請求項1の作用を説明する。図12は本発明の
ヘッドレストと人との関係を示す縦中央断面図である。 同図において後頭部を支持する部分2よりも頸椎を支持
する部分3を着座側に張り出させて形成してあるので、
後頭部から頸椎部にかけて広い範囲で接触し支持するこ
とができる。図15の従来の場合と比較するとその接触
範囲の相違は明らかである。図12に示す状態での力の
作用を図17で説明する。図17は力の作用状態を示す
上半身側面の説明図である。頭部の重心には矢印で示す
重力Gが作用し、一方その重力Gを支えるために頸椎の
付け根には矢印で示す支持力Pが働いて頭部を支持して
いる。ここで図示してあるように頭部が後方にやや傾斜
すると、頭部の重心と頸椎の付け根の間には距離Xが生
じ、距離Xと重力Gとの積の値の大きさのモーメントが
生じて頭部をより一層後方に傾斜させる力となる。その
力を矢印で示す支持力Fと支持力Wの間で分散して受け
止めている。支持力Wは座屈を起し易く作用する矢印Y
方向の力に対して、支持する高さが近いので、座屈を少
なくすることができる。また支持力Wは頭部の重心より
も下側を支持し、頭部の重量の一部を受け止める方向に
作用するので、頸椎にかかる頭部の重量も減少し首の疲
労を軽減することができる。
【0015】一方図13は着座側から見た本発明のヘッ
ドレストの使用状態図である。図示する方向に頭部が傾
斜すると脹らみ4に接触し支持される。その脹らみ4は
斜めに形成してあるので、前記接触位置は頭の重心より
やや下側の耳の背後の部分になり、斜め下方から矢印で
示す支持力Tによって支持される。その状態を従来の場
合と比較してみると、従来は図16に示すように後頭部
と脹らみ20の接触位置が頭の重心位置かそれよりも高
いところにあり、矢印で示す支持力Hによって支持され
ている。以上のように図13に示す支持力Tと図16に
示す支持力Hは支持力の作用方向と作用位置が違ってい
る。その力の作用状態を図18で説明する。図18は力
の作用状態を示す上半身正面の説明図である。頭部の重
心には矢印で示す重力Gが作用し、一方その重力Gを支
えるために頸椎の付け根には矢印で示す支持力Pが働い
て頭部を支持している。ここで図示してあるように頭部
が横方向にやや傾斜すると、頭部の重心と頸椎の付け根
の間には距離Uが生じ、距離Uと重力Gとの積の値の大
きさのモーメントが生じて頭部をより一層横方向に傾斜
させる力となる。その力をヘッドレストが、矢印で示す
支持力Tとして受け止めている。支持力Tは頸椎の座屈
を起し易く作用する矢印Z方向の力に対して支持する高
さが近いので、座屈を少なくすることができる。また支
持力Tは頭部の重心よりも下側を支持し、頭部の重量の
一部を受け止める方向に作用するので、頸椎にかかる頭
部の重量も減少し首の疲労を軽減することができる。
【0016】請求項2の作用を説明する。図13は着座
側から見た本発明のヘッドレストの使用状態図である。 図示する方向に頭部が傾斜すると脹らみ4に接触し支持
される。その脹らみ4は斜めに形成してあるので、前記
接触位置は頭の重心よりやや下側の耳の背後の部分にな
り、斜め下方から矢印で示す支持力Tによって支持され
る。以上のような状態の時に脹らみ4がヘッドレストの
下部から上部に至るに従い低くなるように形成しておく
と、耳は脹らみ4の上に乗る状態になり、脹らみと頭の
間に耳が挟まれなくなり、耳の圧迫を防止することがで
きる。
【0017】請求項3の作用を説明する。後頭部と頸椎
の背後までの寸法は人によってまちまちであるので、前
述の後頭部を支持する部分2と頸椎部を支持する部分3
の寸法関係が固定された状態では均一に支持力が分布し
なくなる場合がある。ある程度はヘッドレストを形成す
るスポンジの弾性変形で吸収できるが、長時間では圧力
分布の不均一の悪影響が出てくる。図10又は図11に
示すようにヘッドレストとその支持部材である脚6との
結合位置を、ヘッドレストの上部でかつヘッドレストの
内部に設定し、その結合部31を揺動心にしてヘッドレ
ストの下部を着座方向に動かせるようにすると、ヘッド
レストの上部は揺動心になっているので着座方向の位置
移動はほとんどなく、ヘッドレストの下部のみ位置移動
ができるので前記圧力分布の不均一を少なくすることが
でき、適合範囲を広げられる。また頸椎部の支持が不要
の場合は図11に示すようにヘッドレストの下部を着座
方向に対して後退させれば従来のヘッドレストと同様に
なり、適用範囲を広げることができる。
【0018】
【実施例】はじめにヘッドレストの適用例を説明する。 図2は図1に示す本発明のヘッドレスト1を車両用のい
すに適用した斜視図である。座部9の背後にある背もた
れ8の上部にヘッドレスト1の下部に突き出た脚6を差
し込み結合する。ヘッドレストの高さ調節は図1に示す
脚6に形成した切り欠き7の位置を選択し背もたれ内部
への差し込み量を調節して行う。
【0019】ヘッドレストは次のように構成する。図1
に示す両脚6の上部をお互いに連結する結合材またはそ
の周辺部材をヘッドレスト1の芯材にしてその周囲をス
ポンジで覆い基礎となる形状を形成し、さらにその表面
を革や織物などの被覆材で覆って構成する。
【0020】請求項1および請求項2のヘッドレストの
表面形状は次のように形成する。図1は本発明の実施例
を示すヘッドレストの斜視図で、表面形状の凹凸を細線
で表現している。同図においてヘッドレスト1の上部を
形成し後頭部を支持する部分2よりもヘッドレストの下
部を形成し頸椎部を支持する部分3を着座側に5センチ
メートル程度張り出させた形状にするとともに、その頸
椎部を支持する部分3の両側に少なくとも首がおさまる
程度の間隔をあけて脹らみ4および5設け、その両脹ら
みの高さは頸椎部を支持する部分3よりも2〜4センチ
メートル程度高く形成する。さらにその両脹らみをヘッ
ドレストの上部方向にかけてお互いの間隔が広がるよう
に延長して形成する。その延長した部分の両脹らみの高
さはヘッドレストの中心部に対して前記と同じ2〜4セ
ンチメートルの高さを維持したままヘッドレストの両側
面まで形成する。一方請求項2の場合は、前記延長した
部分の両脹らみの高さをヘッドレストの上部に至るに従
い徐々に低くなるように形成する。なお上記表面形状の
基礎は前述のようにスポンジにより形成する。
【0021】次に図1に示す形状を各面図で説明する。 図3は図1を上方から見た平面図であり、二点鎖線は表
面形状を示す補助線で、一点鎖線は脹らみ4および5の
一番高い所を表している。同図に示すように頸椎部を支
持する部分3の両側に首がおさまる程度の間隔をあけて
脹らみ4および5設け、その両脹らみの高さを2〜4セ
ンチメートル程度に形成し、その両脹らみの斜面は他の
構成面に滑らかに連続させる。図4は図1を着座側から
見た正面図であり、二点鎖線は表面形状を示す補助線で
、一点鎖線は脹らみ4および5の一番高い所を表してい
る。図示するように両脹らみ4および5の開き角θは6
0°程度が適当である。この開き角θをつけることが請
求項1の要点になっている。図5は図1の底面図で外形
の輪郭は図3と同じになる。ヘッドレストの表面の被覆
材を止め金具10で固定している。脚6は窓11からヘ
ッドレストの外部に突き出ていて、窓11の範囲内で脚
の位置を調節することができる。図6は図1の右側面図
であり、脹らみ5は側面の輪郭12よりも着座側に脹ら
んでいる。図7は図3におけるA−A断面図であるが、
輪郭を表わす目的で中心部の詳細は省略してある。 後頭部を支持する部分2よりも頸椎部を支持する部分3
を着座側に5センチメートル程度張り出させた状態を示
している。記号Jがその張り出し量である。以上がヘッ
ドレストの形状の実施例である。
【0022】請求項3の実施例について説明する。図8
はヘッドレストの位置調節構造を示す透視図で、外周を
覆うスポンジ材と表面の被覆材は除外して描いてある。 その除外して描いたスポンジ材と表面の被覆材は逆V形
板30の外周を覆うように装着される。また逆V形板3
0の両側面をふさぐ側面板は見易くするため除外してあ
り、その除外した側面板32および33は図9に示して
ある。図8において脚6は金属棒または金属パイプを二
箇所の位置34および35でそれぞれ直角に折り曲げ、
両脚6が平行で同じ長さになるように構成する。その両
脚6を連結する部分である34および35の上に金属製
の逆V形板30をかぶせ、その逆V形板30の頂点付近
の一部を切り欠いて形成した二箇所の押さえ板36を内
側へ折り曲げて、両脚6を連結するところの一部を押さ
え込み逆V形板30が揺動できるように結合する。逆V
形板30の最下部には金属製の底板37をスポット溶接
し逆V形板30の下部強度を増加する。この底板37に
は両脚6が貫通する窓11が設けてあり、前記結合部を
揺動心にして脚6が窓11内を揺動できるように構成し
てある。その揺動角度は30°程度である。脚6を基準
にして見れば逆V形板30の下部を揺動できることにな
るが、その位置を決めるために逆V形板30の内側の中
央部に位置決め板38が固定してあり、その下端には半
円形の切り欠き39を連続して複数個設け、その半円形
の切り欠き39と両脚6間に差し渡した板バネ40の中
央に形成した突起41とを噛み合わせて位置決めをして
いる。突起41は板バネ40の復元力により、常に切り
欠き39側に押し付けられているが、位置を変更するた
めにある一定以上の力がかけられると板バネ40が下方
へ撓んで噛み合いが外れて隣の切り欠きと噛み合うよう
になる。板バネ40の両端にはU字形の切り欠きを設け
、その切り欠きの内部に両脚6が収まっているが、脚6
に固定した止めリング42で板バネ40の下方への移動
を防止している。この止めリング42の位置によって板
バネ40の復元力を設定することができる。以上のよう
に構成した逆V形板30の外周をスポンジで包みヘッド
レストを形成するが、図10に示すように揺動心になる
結合部31の位置がヘッドレストの上部で後頭部の背後
の位置になるようにスポンジ43で肉付けをする。一方
ヘッドレストの下部においても図10に示すようにスポ
ンジの肉付けによって頸椎部を支持する部分3を形成す
【0023】
【発明の効果】請求項1による発明の効果は首の疲労を
軽減できること、頭の動きが規制されているという心理
的感覚が少ないこと、ヘッドレストの横幅を狭くできる
ので後方視界の妨げが少なくなることの三点である。は
じめに首の疲労を軽減できることについては、後頭部を
支持する部分2よりも頸椎部を支持する部分3を着座側
に張り出させてあるので、図17に示すように支持力F
から支持力Wの間の広い範囲で頭部を支持するので、首
の座屈を起し易く作用する矢印Y方向の力が受け止めら
れて、首の疲労が少なくなる。また支持力Wは頭の重心
より下側に作用して頭の重量の一部を受け止めるので、
頸椎にかかる頭の重量を減らすことができこの面でも首
の疲労が少なくなる。一方図4に示すように脹らみ4お
よび5に開き角θが付けてあるので、図13に示すよう
に頭部が傾斜した場合に、頭の重心より下側を斜め下方
から支持することになり、頭の重量の一部を受け止める
ので、頸椎にかかる重量を減らすことができ首の疲労を
軽減することができる。また図18に示すように頸椎の
座屈を起し易く作用する矢印Z方向の力に対して、支持
力Tは従来の支持力Hより支持位置が近いので、矢印Z
方向の力をより効果的に受け止め首の疲労を軽減するこ
とができる。
【0024】頭の動きが規制されているという心理的感
覚が少ないことについては、図4に示すように脹らみ4
および5に開き角θが付けてあるので、首部の左右の動
きはある程度規制されても、頭は図13に示すようにあ
る程度左右に動かせる余裕があり、また頭が脹らみ4に
接触した時は支持力Tにより頭の重量が軽くなった感じ
がするので、規制されているという心理的感覚は少なく
気持ちが良いという感じがする。
【0025】ヘッドレストの横幅を狭くできる理由は、
図13に示すように頭の横方向の規制をする位置が矢印
で示す耳の背後になり、図16に示す従来例のように頭
側部を規制するのに比べて間隔の狭い所で規制できるた
めである。また図13に示すように両膨らみ4および5
の上限を目の位置よりもやや下側に設定できるので、後
方視界のみでなく左右の視界も改善される。
【0026】請求項2による発明の効果は、脹らみ4お
よび5がヘッドレストの下部から上部に至るに従い低く
なるように形成してあるので、図13に示すように頭部
が傾斜したとき、耳は脹らみの上側に乗る状態になり、
頭との間に挟まれなくなるので耳の圧迫を防止すること
ができる
【0027】請求項3による発明の効果は、図10又は
図11に示すようにヘッドレストの上部を揺動心にして
下部を着座方向に動かせるようにしてあるので、頸椎部
を支持する部分の張り出し量が変えられ、個人差による
影響を少なくし適合範囲を広げることができる。また頸
椎部の支持が不要の場合は図11に示すようにヘッドレ
ストの下部を着座方向に対して後退させれば従来のヘッ
ドレストと同様に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すヘッドレストの斜視図で
ある。
【図2】図1に示すヘッドレストを車両用のいすに適用
した斜視図である。
【図3】図1を上方から見た平面図である。
【図4】図1を着座側から見た正面図である。
【図5】図1の底面図である。
【図6】図1の右側面図である。
【図7】図3におけるA−A断面図である。
【図8】ヘッドレストの位置調節構造を示す透視図であ
る。
【図9】図8に示す逆V形板30の両側面をふさぐ側面
板である。
【図10】位置調節機能を付加した本発明のヘッドレス
トの縦中央断面図である。
【図11】位置調節機能を付加した本発明のヘッドレス
トの縦中央断面図である。
【図12】本発明のヘッドレストと人との関係を示す縦
中央断面図である。
【図13】着座側から見た本発明のヘッドレストの使用
状態図である。
【図14】従来のヘッドレストの形状を示す斜視図であ
る。
【図15】図14の縦中央断面と人との関係を示す説明
図である。
【図16】従来のヘッドレストを使用している状態を着
座側から見た正面図である。
【図17】力の作用状態を示す上半身側面の説明図であ
る。
【図18】力の作用状態を示す上半身正面の説明図であ
る。
【符号の説明】
1  ヘッドレスト 2  後頭部を支持する部分 3  頸椎部を支持する部分 4  脹らみ 5  脹らみ 6  脚

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  いすの背もたれの上部に上下の位置調
    節ができるように取り付けたヘッドレスト(1)におい
    て、ヘッドレストの上部を形成し後頭部を支持する部分
    (2)よりもヘッドレストの下部を形成し頸椎部を支持
    する部分(3)を着座側に張り出させた形状にするとと
    もに、その頸椎部を支持する部分の両側に少なくとも首
    がおさまる程度の間隔をあけて脹らみ(4)および(5
    )を設け、その両脹らみをヘッドレストの上部方向にか
    けてお互いの間隔が広がるように延長して形成したこと
    を特徴とするいす用ヘッドレスト。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の頸椎部を支持する部分
    (3)の両側からヘッドレストの上部方向にかけて形成
    した両脹らみ(4)および(5)の高さを、ヘッドレス
    トの下部から上部に至るに従い低くなるように形成した
    ことを特徴とする請求項1記載のいす用ヘッドレスト。
  3. 【請求項3】  ヘッドレスト(1)とその支持部材で
    ある脚(6)との結合位置をヘッドレストの上部でかつ
    ヘッドレストの内部に設定し、その結合部を揺動心にし
    てヘッドレストの下部を着座方向に動かせるように構成
    したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のいす
    用ヘッドレスト。
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