JPH0526866Y2 - - Google Patents

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JPH0526866Y2
JPH0526866Y2 JP1985119801U JP11980185U JPH0526866Y2 JP H0526866 Y2 JPH0526866 Y2 JP H0526866Y2 JP 1985119801 U JP1985119801 U JP 1985119801U JP 11980185 U JP11980185 U JP 11980185U JP H0526866 Y2 JPH0526866 Y2 JP H0526866Y2
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【考案の詳細な説明】 〈技術分野〉 本考案は、8ミリビデオテープレコーダに関
し、さらに詳しくは、NTSC方式のテープ走行速
度で設計されたテープ走行系をPAL方式に共用
してなるPAL方式の8ミリビデオテープレコー
ダに関する。
〈従来技術〉 従来、VHSあるいはβ方式のビデオテープレ
コーダでは磁気ヘツドのトラツキれング制御のた
めに磁気テープにコントロール信号が記録されて
おり、スローモーシヨトン再生あるいはコマ送り
再生を行なう場合には、このコントロール信号を
利用して行なわれている。すなわち、磁気テープ
を走行させて走行再生を行ない、この走行再生の
状態でコントロール信号を検出し、このコントロ
ール信号の検出から所定時間経過後に、磁気テー
プの走行を停止してスチル再生を行ない、さら
に、所定時間経過後に再び走行再生を行なうとい
うように、コントロール信号を基準として磁気テ
ープの走行、停止を間欠的に行なつてノイズのな
いスローモーシヨン再生あるいはコマ送り再生を
行なうように構成している。
ところが、8ミリビデオテープレコーダでは、
磁気ヘツドのトラツキング制御は、4つのパイロ
ツト信号により行なわれるために、磁気テープに
はコントロール信号が記録されておらず、したが
つて、VHSあるいはβ方式のビデオテープレコ
ーダと同じ方式でスローモーシヨン再生あるいは
コマ送り再生を行なうことができない。
〈考案の目的〉 本考案は、上述の点に鑑みて成されたものであ
つて、NTSC方式のテープ走行速度で設計された
テープ走行系をPAL方式に共用してなるPAL方
式の8ミリビデオテープレコーダにおいて、ノイ
ズのないスローモーシヨン再生あるいはコマ送り
再生を行なえるようにすることを目的としてい
る。
〈考案の構成〉 本考案では、上述の目的は達成するために、キ
ヤプスタンモータの回転に応じてFGパルスを発
生させるFGパルス発生器を備え、該FGパルス発
生器は、通常再生時には、PAL方式の垂直同期
周波数の整数倍でないFGパルスを発生させるも
のであつて、このFGパルスに基づいてキヤプス
タンサーボを行うPAL方式の8ミリビデオテー
プレコーダにおいて、前記キヤプスタンモータの
回転に応じた回転検出パルスを発生させるもので
あつて、かつ、通常再生時には、PAL方式の垂
直同期周波数の整数(n)倍の回転検出パルスを
発生させる回転検出パルス発生器と、前記回転検
出パルスを1/nに分周して分周パルスを出力す
る分周回路と、通常再生時のみヘツドスイツチン
グパルスに同期したリセツト信号を前記分周回路
に出力して該分周回路をリセツトする位相制御回
路と、コマ送りあるいはスローモーシヨン再生時
には、一定の時間間隔で、キヤプスタンモータ駆
動用の駆動信号の出力を開始し、この駆動信号の
出力期間中に前記分周回路から与えられる分周パ
ルスに応答して該分周パルスから所定時間経過後
に前記駆動信号の出力を停止することにより、キ
ヤプスタンモータを間欠駆動する出力回路と、を
備えている。
すなわち、本考案では、8ミリビデオテープレ
コーダにおいては、記録時には、垂直同期信号の
6.5H前にヘツドスイツチングパルスのエツジが
くるようにドラムサーボにより位相制御されると
ともに、再生時においても、同様に6.5Hに位相
制御されており、したがつて、再生時において、
垂直同期信号とヘツドスイツチングパルスとは、
同一の位相となつているので、キヤプスタンモー
タの回転に応じて出力される回転検出パルスを分
周し、通常再生時において、垂直同期周波数と同
一で、かつ、分周回路をヘツドスイツチングパル
スでリセツトすることにより、ヘツドスイツチン
グパルスと一定の位相関係になるように位相制御
された分周パルスを形成し、コマ送りあるいはス
ローモーシヨン再生時においては、分周回路をリ
セツトすることなく、すなわち、通常再生時の位
相関係のままで回転検出パルスを分周した分周パ
ルスに基づいて、キヤプスタンモータの間欠駆動
を行うように構成している。
しかも、NTS方式のテープ走行速度で設計さ
れたテープ走行系をPAL方式に共用してなる本
考案では、通常再生時のFGパルスの周波数を
PAL方式の垂直同期周波数の整数倍に設定でき
ないので、上述の回転検出パルスとして、キヤプ
スタンサーボ用のFGパルスとは別のパルスを利
用するように構成している。
〈実施例〉 以下、図面によつて本考案の実施例について詳
細に説明する。第1図は本考案の一実施例の要部
のブロツク図である。
同図において、1はキヤプスタンモータ、4は
キヤプスタンサーボ用に使用されるFGパルスを
発生するFGパルス発生器である。このFGパルス
発生器4は、キヤプスタンフライホイールに設け
られたマグネツト2と、FGヘツド4とから成り、
キヤプスタンモータ1の回転に伴なつてキヤプス
タンサーボ用のFGパルスを発生する。
この実施例のPAL方式の8ミリビデオテープ
レコーダは、NTSC方式で設計されたテープ走行
系をPAL方式に共用したものであり、このため、
前記FGパルス発生器4は、通常再生時において、
PAL方式の垂直同期周波数の整数倍でない周波
数のFGパルスを発生させる。
5はFGパルスを増幅するアンプ、6はFGパル
スに基づいて磁気テープ7の走行を制御するため
のサーボ回路、8はキヤプスタンモータ1を駆動
するキヤプスタンモータ駆動回路である。
一般に、8ミリビデオテープレコーダにおいて
は、記録時には、垂直同期信号の6.5H前にヘツ
ドスイツチングパルスのエツジがくるようにドラ
ムサーボにより位相制御されるとともに、再生時
においても、同様に6.5Hに位相制御されており、
したがつて、通常再生時において、垂直同期信号
とヘツドスイツチングパルスとは、同一の位相と
なつている。
18はキヤプスタンモータ1の回転に伴なつて
回転検出パルスを発生する回転検出パルス発生器
である。この回転検出パルス発生器18は、キヤ
プスタンフライホイールに設けられたマグネツト
16と、このマグネツト16に対向配置された
MR(Magneto Resistor)素子とから成り、通常
再生時には、PAL方式の垂直同期周波数の整数
(n)倍の周波数の回転検出パルスを発生するよ
うに構成されている。
19は回転検出パルスを増幅するアンプ、9は
このアンプ19からの回転検出パルスを1/nに
分周して分周パルスとして出力する分周回路であ
り、この分周回路9には、モード指定信号が入力
されており、このモード指定信号によつてコマ送
りあるいはスローモーシヨン再生モードが指定さ
れているときには、分周パルスを出力し、通常再
生モードでは、分周パルスの出力は禁止されてい
る。10は通常再生時にのみヘツドスイツチング
パルスに同期したリセツト信号を前記分周回路9
に出力して分周パルスをヘツドスイツチングパル
スの位相、すなわち、垂直同期信号の位相に同期
させるための位相制御回路である。この位相制御
回路10は、コマ送りあるいはスローモーシヨン
再生時にはリセツト信号を出力しないように構成
されている。
本考案では、通常再生時において、この位相制
御回路10によつて垂直同期信号の位相と一定の
位相関係の分周パルスを形成しておき、コマ送り
あるいはスローモーシヨン再生を行なうときに
は、前記位相関係にある分周パルスに基づいてキ
ヤプスタンモータ1の間欠駆動を後述のようにし
て行なう。
11はキヤプスタンモータ1を間欠駆動させて
コマ送りあるいはスローモーシヨン再生を行なう
ための駆動信号を前記分周パルスに基づいて形成
出力する出力回路である。12は出力回路11ま
たはサーボ回路6の出力のいずれかを択一的に切
換えてキヤプスタンモータ駆動回路8に出力する
切換スイツチであり、この切換スイツチ12の接
点12aはモード指定信号によつて切換え移動さ
れ、通常再生時には、サーボ回路6とキヤプスタ
ンモータ駆動回路8とを接続し、コマ送りあるい
はスローモーシヨン再生時には出力回路11とキ
ヤプスタンモータ駆動回路8とを接続する。
出力回路11は、コマ送りあるいはスローモー
シヨン再生のモードを指定するモード指定信号に
応答してフリツプフロツプ13をセツト状態にす
るトリガパルスを一定の時間間隔で発生するトリ
ガ回路14と、分周回路9からの分周パルスに応
答して所定時間経過後にフリツプフロツプ13を
リセツト状態にする単安定マルチバイブレータ1
5と、キヤプスタンモータ駆動回路8に駆動信号
を出力するフリツプフロツプ13とから成る。
この出力回路11は、コマ送りあるいはスロー
モーシヨン再生時において、トリガパルスの周期
で、フリツプフロツプ13をセツトしてキヤプス
タンモータ駆動用の駆動信号の出力を開始し、こ
の駆動信号の出力期間中に分周回路9から与えら
れる分周パルスに応答して所定時間経過後に単安
定マルチバイブレータ15によりフリツプフロツ
プ13をリセツトして駆動信号の出力を停止する
ものであり、これによつて、キヤプスタンモータ
1を間欠駆動するものである。
つまり、ヘツドスイツチングパルスを基準とし
てキヤプスタンモータの回転検出パルスをカウン
トすることは、一定のテープ移動に相当するの
で、分周パルスに基づいて間欠駆動の適正な移動
量を決めるものである。
次に上記構成を有する8ミリビデオテープレコ
ーダの動作を第2図のタイムチヤートに基づいて
説明する。第2図Aはヘツドスイツチングパル
ス、第2図Bは位相制御回路10から通常再生時
にのみ出力されるリセツト信号、第2図Cは通常
再生、スローモーシヨン再生等のモードを指定す
るモード指定信号、第2図Dは回転検出パルス、
第2図Eはトリガパルス、第2図Fはフリツプフ
ロツプ13の出力、すなわち、駆動信号、第2図
Gは分周パルス、第2図Hは単安定マルチバイブ
レータ15の動作状態をそれぞれ示している。
先ず、期間T1に亘る通常再生時においては、
モード指定信号は、第2図Cに示されるように通
常再生モードに対応してローレベルとなつてお
り、このモード指定信号によつて切換スイツチ1
2の接点12aはサーボ回路6側に接続されてい
る。この通常再生状態において、FGパルス発生
器4からは、FGパルスが発生しており、このFG
パルスは、アンプ5を介してサーボ回路6に与え
られ、このサーボ回路6によつてキヤプスタンモ
ータ1の制御が行なわれる。
一方、回転検出パルスは、アンプ19を介して
分周回路9に与えられ、ここで1/nに分周され
る。この分周回路9が、ヘツドスイツチングパル
ス、すなわち、PAL方式の垂直同期信号に同期
した第2図Bのリセツト信号によりリセツトされ
るために、垂直同期周波数と同一で、かつ、ヘツ
ドスイツチングパルス、したがつて、垂直同期信
号と一定の位相関係の分周パルスが形成される
が、この通常再生時には、分周パルスの出力は禁
止されている。ただし、分周パルスが出力されて
いない間も、この分周パルスの出力タイミング
は、垂直同期信号の位相と一定の位相関係に維持
さてれている。
次に、この通常再生モードから、期間T2に亘
るスローモーシヨン再生モードに移行するために
第2図Cのようにモード指定信号をハイレベルに
すると、これに応答して切換スイツチ12の接点
は出力回路11側に切換わる。同時に、このモー
ド指定信号によつてトリガ回路14から第2図E
に示されるトリガパルスがフリツプフロツプ13
に与えられてフリツプフロツプ13がセツト状態
となり、駆動信号がキヤプスタンモータ駆動回路
8に与えられてキヤプスタンモータ1が回転を続
ける。
このスローモーシヨン再生の状態では、位相制
御回路10からのリセツト信号は、分周回路9に
は与えられておらず、このため、回転検出パルス
を分周して分周回路9から第2図Gに示される分
周パルスが出力される。この分周パルスに応答し
て単安定マルチバイブレータ15が動作し、所定
時間t経過後のこの単安定マルチバイブレータの
出力によりフリツプフロツプ13をリセツト状態
とし、これによつて、キヤプスタンモータ1の回
転が停止して磁気テープ7が停止する。
このようにして、キヤプスタンサーボ用のFG
パルスとは別の回転検出パルスを分周して、通常
再生時に、垂直同期周波数と同一で、かつ、垂直
同期信号と一定の位相関係になるように位相制御
された分周パルスを形成しておき、コマ送りある
いはスローモーシヨン再生時には、FGパルスを
分周した分周パルスに基づいて、キヤプスタンモ
ータ1の間欠駆動、すなわち、磁気テープの間欠
走行を行うので、NTSC方式のテープ走行速度で
設計されたテープ走行系をPAL方式に共用して
なるPAL方式の8ミリビデオテープレコーダに
おいても、ノイズのないコマ送りあるいはスロー
モーシヨン再生が可能となる。
〈考案の効果〉 以上のように本考案によれば、キヤプスタンモ
ータの回転に応じてFGパルスを発生させるFGパ
ルス発生器を備え、該FGパルス発生器は、通常
再生時には、PAL方式の垂直同期周波数の整数
倍でないFGパルスを発生させるものであつて、
このFパルスに基づいてキヤプスタンサーボを行
うPAL方式の8ミリビデオテープレコーダにお
いて、前記キヤプスタンモータの回転に応じた回
転検出パルスを発生させるものであつて、かつ、
通常再生時には、PAL方式の垂直同期周波数の
整数(n)倍の回転検出パルスを発生させる回転
検出パルス発生器と、前記回転検出パルスを1/
nに分周して分周パルスを出力する分周回路と、
通常再生時のみヘツドスイツチングパルスに同期
したりリセツト信号を前記分周回路に出力して該
分周回路をリセツトする位相制御回路と、コマ送
りあるいはスローモーシヨン再生時には、一定の
時間間隔で、キヤプスタンモータ駆動用の駆動信
号の出力を開始し、この駆動信号の出力期間中に
前記分周回路から与えられる分周パルスに応答し
て該分周パルスから所定時間経過後に前記駆動信
号の出力を停止することにより、キヤプスタンモ
ータを間欠駆動する出力回路とを設けたので、通
常再生時におけるFGパルスの周波数をPAL方式
の垂直同期周波数の整数倍に設定できない場合、
すなわち、NTSC方式のテープ走行速度で設計さ
れたテープ走行系をPAL方式に共用してなる
PAL方式の8ミリビデオテープレコーダにおい
て、ノイズのないスローモーシヨン再生あるいは
コマ送り再生が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部のブロツク
図、第2図は動作説明に供するタイムチヤートで
ある。 1……キヤプスタンモータ、18……回転検出
パルス発生器、9……分周回路、10……位相制
御回路、11……出力回路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) キヤプスタンモータの回転に応じてFGパル
    スを発生させるFGパルス発生器を備え、該FG
    パルス発生器は、通常再生時には、PAL方式
    の垂直同期周波数の整数倍でないFGパルスを
    発生させるものであつて、このFGパルスに基
    づいてキヤプスタンサーボを行うPAL方式の
    8ミリビデオテープレコーダにおいて、 前記キヤプスタンモータの回転に応じた回転
    検出パルスを発生させるものであつて、かつ、
    通常再生時には、PAL方式の垂直同期周波数
    の整数(n)倍の回転検出パルスを発生させる
    回転検出パルス発生器と、 前記回転検出パルスを1/nに分周して分周
    パルスを出力する分周回路と、 通常再生時のみヘツドスイツチングパルスに
    同期したリセツト信号を前記分周回路に出力し
    て該分周回路をリセツトする位相制御回路と、 コマ送りあるいはスローモーシヨン再生時に
    は、一定の時間間隔で、キヤプスタンモータ駆
    動用の駆動信号の出力を開始し、この駆動信号
    の出力期間中に前記分周回路から与えられる分
    周パルスに応答して該分周パルスから所定時間
    経過後に前記駆動信号の出力を停止することに
    より、キヤプスタンモータを間欠駆動する出力
    回路と、 を備えることを特徴とする8ミリビデオテープ
    レコーダ。 (2) 前記出力回路は、前記駆動信号を出力するフ
    リツプフロツプと、コマ送りあるいはスローモ
    ーシヨン再生のモードを指定するモード指定信
    号に応答してフリツプフロツプをセツト状態に
    するトリガパルスを一定の時間間隔で発生する
    トリガ回路と、分周パルスに応答して所定時間
    経過後にフリツプフロツプをリセツト状態にす
    る単安定マルチバイブレータとを含む前記実用
    新案登録請求の範囲第1項に記載の8ミリビデ
    オテープレコーダ。
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