JPH0526852B2 - - Google Patents

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JPH0526852B2
JPH0526852B2 JP59153884A JP15388484A JPH0526852B2 JP H0526852 B2 JPH0526852 B2 JP H0526852B2 JP 59153884 A JP59153884 A JP 59153884A JP 15388484 A JP15388484 A JP 15388484A JP H0526852 B2 JPH0526852 B2 JP H0526852B2
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JP
Japan
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working
heat treatment
solution heat
cold working
degree
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JP59153884A
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JPS6130624A (ja
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Teizo Murota
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は極整細粒のオーステナイト結晶粒度
を有するオーステナイトステンレス鋼管の製造方
法に関する。
<従来技術> JIS−SUS321TP、DIN17440−4541等に規定
される継目無オーステナイトステンレス鋼管は、
耐食性、耐熱性、溶接性にすぐれるとともに、
Tiの添加により炭化物の安定化を図つて耐粒界
腐食性を向上させた鋼管で、耐食耐熱を要する配
管、熱交換器等に広く用いられている。最近、寒
冷地において耐衝撃性を要求される場所に使用さ
れる上記継目無ステンレス鋼管に対して、オース
テナイト結晶粒度(以下単に粒度という)をNo.11
(JIS)もしくはそれ以上の極整細粒とするように
という要求が提示された。しかし上記継目無ステ
ンレス鋼管は一般に、ロール穿孔製感法(マンネ
スマン製管法)または熱間押出し製管法(ユジー
ヌ・セジユルネ製管法)によつて製造されている
が、これらの製管法による製造のままでは上記の
ような要求は到底満足できるものではない。
すなわち、前記製管法はいずれも1200℃前後の
高温領域における加工であるから、この製管まゝ
で粒界No.を11又はこれ以上の細粒にすることが不
可能であり、かつ若干の製管条件の変動によつ
て、管群及び同一管内での長手方向に粒度バラツ
キが存在する。
細粒化の一方法として、管に適当な加工度(断
面減少率にて示す。以下同じ)で冷間加工を加え
た後所定温度に加熱保持し急冷する溶体化熱処理
を施して組織の再結晶を図る方法が考えられる
が、この方法により粒度No.11以上の極整細粒を得
ようとすると、冷間加工−溶体化熱処理のサイク
ルを何度も繰返す必要があつて、経済的に見合わ
ない。
<発明の目的> 本発明は粒界がNo.11以上の極整細粒を有するオ
ーステナイトステンレス鋼管を経済的に製造し得
る方法を提供しようとするものである。
<発明の構成> 本発明者は上述した冷間加工−溶体化熱処理に
よる細粒化の理論を基盤とし、この理論を利用し
て継目無オーステナイトステンレス鋼管を粒界No.
11以上の極整細粒となす実用的な方法を見い出す
べく、種々実験、研究を行い、その結果、次のよ
うな知見を得た。すなわち、ロール穿孔法、熱間
押出し法による製造直後の管の粒度バラツキを解
消し目標に合致した高水準の細粒となすことを低
コストにて達成するには、冷間加工−溶体化熱処
理の工程を2回繰返すこととし、1回目ではきわ
めて大きな加工度の冷間加工を加えてまず全体を
細粒域に整粒にしておき、2回目の適度な冷間加
工により更に細粒化を促進させるようにするのが
最も有利である。
本発明は上記知見に基いてなされたもので、ロ
ール穿孔製管法または熱間押出し製管法によつて
得た素管に、まず加工度60%以上の冷間加工を加
えた後900〜1050℃に加熱保持急冷する中間溶体
化熱処理を施し、次いで加工度20%以上の冷間加
工を加えた後900〜1050℃に加熱保持後急冷する
最終溶体化熱処理を施すことを特徴とする、オー
ステナイト結晶粒度がNo.11以上の極整細粒のオー
ステナイトステンレス鋼管の製造方法、を要旨と
する。
第1図は本発明方法の工程を示した工程図で、
同図により本発明方法の具体例を説明する。
図において、1は例えば熱間押出し製管法によ
り得た管で、これを素材にまず第1次冷間加工工
程2で例えば加工度60%の冷間加工を加えた後、
中間溶体化熱処理工程3で大型加熱炉に装入して
管全体を例えば1000℃に加熱し該温度に例えば2
分間保持した後水冷する溶体化熱処理を施す。次
いで第2次冷間加工工程4で例えば加工度30%の
冷間加工を加えた後、最終溶体化熱処理工程5で
上記中間溶体化熱処理と同じ条件の熱処理を施し
て製品6を得る。
次に本発明において冷間加工の加工度および溶
体化熱処理の加熱温度を上記の如く限定した理由
を説明する。
第1回目の冷間加工の加工度を60%以上とした
のは、60%未満では加工度が不十分で中間溶体化
熱処理を施した場合に粒度の十分な整細粒化が得
られないからである。
第2回目の冷間加工の加工度を20%以上とした
のは、本発明の対象とするような鋼管の場合、20
%未満では溶体化処理において完全な再結晶が得
られないからである。
次に中間および最終溶体化熱処理における加熱
温度を900〜1050℃としたのは、900℃未満では再
結晶が不十分となるからであり、また同じく1050
℃を越えると粒度が逆に粗粒化することになるか
らである。
なお溶体化熱処理における加熱後の保持時間に
ついては特に規定はしないが、2分程度の短時間
で十分である。また加熱保持後の急冷は水冷が適
当である。
なおまた、本発明における第1次冷間加工手段
としては、例えばコールドピルガーミルによる所
謂冷間圧延加工とするのが望ましい。その理由は
本発明における第1次冷間加工で必要な加工度60
%以上の冷間加工をダイスとプラグを用いる所謂
冷間抽伸加工1回で実施する場合には材料破断等
の問題があつて不可能であり、このため冷間抽伸
加工における加工限界とされる≒50%以下の加工
度による少なくとも2回以上の、軟化処理を介在
させないが潤滑処理を介在させた繰返し抽伸作業
となり、この点において作業工数大となるが、冷
間圧延による場合には何等問題なく60%以上の加
工度の加工を1回で実施しうるからである。
<発明の効果> 次に実施例を掲げて本発明の効果を説明する。
熱間押出し製管法により製管した外径55.0mmφ
×肉厚6.5mm×長さ≒4000mmのSUS321TPのオー
ステナイトステンレス鋼管を素材に、冷間加工に
おける加工度および溶体化熱処理における加熱温
度を種々に変えて、本発明例および比較例として
の、冷間加工(第1回目)−中間溶体化熱処理−
冷間加工(第2回目)−最終溶体化熱処理による
各種の試験を行つた。結果を第2〜第4図のグラ
フに示す。
第2図は第1回目の冷間加工−中間溶体化熱処
理材における粒度とその溶体化処理温度との関係
を示すグラフで、冷間加工(1回目)の加工度が
それぞれ28%、49%(比較例)、60%(本発明例)
の3種類のものについて示す。
第3図は第2図に示した比較例2(中間溶体化
温度:1020℃)に、第2回目の冷間加工(加工度
29%)→最終溶体化熱処理を施した材における粒
度と最終溶体化温度との関係を示したグラフであ
る。
第4図は第2図に示した本発明例3(中間溶体
化温度:1000℃)に、第2回目の冷間加工(加工
度30%)→最終溶体化熱処理を施した材における
粒度と最終溶体化温度との関係を示したグラフで
ある。
なお、上記第2〜第4図において、中間および
最終の溶体化熱処理における熱処理条件として
は、各加熱温度に2分間保持後水冷、とした。ま
た同図における●印は素材A、○印は素材B、△
印は素材Cを示す記号である。
第2図に見る通り、比較例1は冷間加工(1回
目)における加工度が28%と低過ぎたため、素材
Aが950℃加熱において70%再結晶未了、1000℃
加熱においても10%再結晶未了を生じ、粒度の整
細粒化が殆ど進まなかつた。
比較例2は冷間加工(1回目)における加工度
が49%となお不十分で、900℃加熱において素材
Aに10%再結晶未了を、また950℃加熱において
素材Bに10%再結晶未了を生じ、素材A、素材B
の粒度は素管段階のNo.6からNo.9程度にしかなつ
ておらず、第3図の最終製品段階でも素材A、素
材Bの粒度はNo.11に達せず不十分であつた。
これに対し本発明例3は第1回目の冷間加工に
おける加工度が60%の高加工度であつたため中間
溶体化熱処理後の段階で既に素材CはNo.11以上、
素材B、素材Aにおいても略々No.10以上の細粒域
に整粒化され粒度のバラツキが極めて小さくな
り、最終製品においては第4図に見るように素材
A、素材B、素材CのすべてにおいてNo.11以上の
極整細粒が得られた。
以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、冷間加工−溶体化熱処理の工程を僅か2回繰
返すだけできわめて経済的に粒度No.11以上のオー
ステナイトステンレス鋼の継目無鋼管を得ること
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造方法に基く工程図、第2
図は第1回目の冷間加工−中間溶体化熱処理材に
おける粒度とその溶体化処理温度との関係を示す
グラフ、第3図、第4図は第2図に示した処理材
の比較例2と本発明例3に冷間抽押−最終溶体化
熱処理を施した材(最終製品)における粒度と最
終溶体化温度との関係を示すグラフで、第3図は
比較例、第4図は本発明例の各場合を示す。 図中、1:素管、2:第1冷間加工工程、3:
中間溶体化熱処理工程、4:第2冷間加工工程、
5:最終溶体化熱処理工程、6:製品。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ロール穿孔製管法または熱間押出し製管法に
    よつて得た素管に、まず加工度60%以上の冷間加
    工を加えた後900〜1050℃に加熱保持後急冷する
    中間溶体化熱処理を施し、次いで加工度20%以上
    の冷間加工を加えた後900〜1050℃に加熱保持後
    急冷する最終溶体化熱処理を施すことを特徴とす
    るオーステナイト結晶粒度がNo.11以上の極整細粒
    を有するオーステナイトステンレス鋼管の製造方
    法。
JP15388484A 1984-07-23 1984-07-23 オ−ステナイトステンレス鋼管の製造方法 Granted JPS6130624A (ja)

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WO2011096592A1 (ja) * 2010-02-04 2011-08-11 小田産業株式会社 高強度・高延性で優れた耐食性・耐熱性を有する高窒素ステンレス鋼管及びそれらの製造方法
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JPS5341617A (en) * 1976-08-19 1978-04-15 Wheeler Colin Rotary machine
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