JPH0526839U - 布団等の圧縮袋 - Google Patents

布団等の圧縮袋

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JPH0526839U
JPH0526839U JP8380891U JP8380891U JPH0526839U JP H0526839 U JPH0526839 U JP H0526839U JP 8380891 U JP8380891 U JP 8380891U JP 8380891 U JP8380891 U JP 8380891U JP H0526839 U JPH0526839 U JP H0526839U
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JP
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bag
futon
compression bag
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phytoncide
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JP8380891U
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Inventor
徹 原島
Original Assignee
ハラシマ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間持続して消臭・殺菌・防カビ・防ダニ
が出来る布団等の圧縮袋を提供する。 【構成】 圧縮袋は、開口部を有する袋本体と、袋本体
内の空気を抜くための空気抜弁と、袋本体の開口部近傍
を挟持して密閉するための密閉用クリップと、からな
る。袋本体を薬剤シート2にて形成する。薬剤シート2
は、プラスチックフィルム層8とパウダー層9とを積層
して形成する。パウダー層9は、無機質多孔微粒子状の
ベース体に、消臭剤とフィトンチッドを、含有した多数
の微粒子10…から構成する。微粒子10からフィトンチッ
ドが長期間持続して放出され、圧縮袋内に出る。このフ
ィトンチッドにより布団等の消臭・殺菌・防カビ・防ダ
ニが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、布団等を圧縮保存する圧縮袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の圧縮袋では、主として脱酸剤を使用して布団等の被保存物を殺 菌・防カビしていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述のような従来の圧縮袋では、脱酸剤の使用方法が難しく、圧縮袋 内の酸素濃度を低く出来ない場合が多かった。また、脱酸剤により酸素濃度をほ ぼゼロパーセントに出来ても、嫌気性菌(酵母菌,大腸菌,ボツリヌス菌,カビ 菌,ビールス菌等)が繁殖するという問題があった。
【0004】 そこで、本考案は、上述の問題を解決して、布団等の被保存物を長期間に渡っ て強力に消臭・殺菌・防カビ・防ダニしつつ圧縮保存出来る布団等の圧縮袋を提 供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案に係る布団等の圧縮袋は、無機質多孔微 粒子状のベース体に消臭剤とフィトンチッドを含有した多数の微粒子から構成さ れたパウダー層と、プラスチックフィルム層とが、積層された薬剤シートをもっ て、袋本体を形成したものである。
【0006】 また、本考案に係る他の布団等の圧縮袋は、無機質多孔微粒子状のベース体に 消臭剤とフィトンチッドを含有した多数の微粒子を、不織布に付着させた不織布 パウダー層と、プラスチックフィルム層とが、積層された薬剤シートをもって、 袋本体を形成したものである。
【0007】
【作用】
圧縮袋内に布団又は衣類等の被保存物を収納して、掃除機等にて圧縮袋内の空 気を吸引排出し、被保存物が収縮した状態で圧縮袋を密封する。そして、袋本体 を形成する薬剤シートから圧縮袋内に、消臭剤とフィトンチッドが長期間持続し て僅かずつ放出される。この消臭剤とフィトンチッドにより被保存物の消臭・殺 菌・防カビ・防ダニがなされる。
【0008】
【実施例】
以下、実施例を示す図面に基づき本考案を詳説する。
【0009】 図5は、本考案に係る布団等の圧縮袋の圧縮袋1の一実施例を示し、この圧縮 袋1は、開口部4を有すると共に薬剤シート2にて形成された袋本体3と、該袋 本体3の開口部4近傍を挟持して密閉するための密閉用クリップ5と、袋本体3 の一面に固着されると共に圧縮袋1内の空気を排出可能かつ逆流不可とする空気 抜弁6と、からなる。
【0010】 しかして、この圧縮袋1は、該圧縮袋1内に(仮想線で示す)布団等の被保存 物7を折畳んで入れ、密閉用クリップ5にて開口部4近傍を挟持して密閉し、さ らに、空気抜弁6から(図示省略の)掃除機等にて空気を吸引排出することによ り、被保存物7を収縮保持させて保存するものである。
【0011】 次に、図1は、薬剤シート2の一実施例を示す。
【0012】 即ち、この薬剤シート2は、複数種のプラスチックフィルムからなるプラスチ ックフィルム層8と、該プラスチックフィルム層8の裏面側に重ね状とされると 共に消臭剤とフィトンチッドを含有した多数の微粒子10…からなるパウダー層9 と、該パウダー層9の裏面側に重ねられた通気性リニアポリエチレンフィルム16 と、を高周波融着等にて積層して形成したものである。
【0013】 そして、上記プラスチックフィルム層8は、表て面側から順に、二軸延伸ナイ ロン層11と、塩化ビニリデンコート層12と、ポリエチレン層13と、を積層して形 成される。
【0014】 また、図2は、薬剤シート2の別の実施例を示し、この薬剤シート2は、消臭 剤とフィトンチッドを含有した多数の微粒子10…を不織布に付着してなる不織布 パウダー層17をプラスチックフィルム層8の裏面側に重ね、該不織布パウダー層 17の裏面側に通気性リニアポリエチレンフィルム16を重ねて積層したものである 。プラスチックフィルム層8は、表て面側から順に、二軸延伸ナイロン層11と、 塩化ビニリデンコート層12と、ポリエチレン層13と、非通気性リニアポリエチレ ン層15と、を積層して形成される。
【0015】 なお、薬剤シート2は、パウダー層9及び不織布パウダー層17の裏面側の通気 性ポリエチレンフィルム16を省略するも良く、さらに、プラスチックフィルム層 8を一層のプラスチックフィルムや他の積層構成のフィルムから形成するも望ま しい。
【0016】 次に、図3に於て、(図1又は図2にて述べたパウダー層9及び不織布パウダ ー層17に用いられる)微粒子10は、無機質多孔微粒子状のベース体18に、消臭剤 と、精油の一種であるフィトンチッドから成る芯物質19を、含有したものである 。つまり、ベース体18は表面に多数の微小な細孔20…を有する略球形中空の粒子 であり、該孔20…はベース体18の内部に連通して海綿状(スポンジ状)壁を有す る。そして、このベース体18の径寸法Dは、0.5 μm 〜 200μm とする。
【0017】 そして、芯物質19としてのフィトンチッドは、例えば 100種を超えるテルペン 系(テンペル系)成分が含まれたものであって、防虫・防カビ・殺菌効果等の生 物活性と呼ばれる性質のあるものを用いる。特に、ヒノキチオールを含ませるの が望ましい。けだし、ヒノキチオールは、人体に対する毒性が非常に低く、かつ 、強い殺菌・防カビ・防ダニ作用を発揮する。(さらに、ヒノキチオールの欠点 であるきつい香りを和らげるために、ヒノキチオールにサイクロデキストリンを 混入するも好ましい。)
【0018】 また、消臭剤としては、複数種の植物抽出オイル(バイオ成分),数種の酵素 ,微生物等を含む複合形態のものが望ましい。例えば、「スメラル AP−20 L」(三菱商事株式会社販売の商品名),「スメラル L−17W」(同前), 「スメラル L−G」(同前)が使用可能である。これ等の消臭剤は、(一基剤 では解決できなかった作用として、)悪臭の4大要素である硫化水素,メルカプ タン,アンモニア,トリメチルアミン等の微粒子を空中で捕らえて分解すること が出来ると共に、吸着作用,酸化還元作用,中和・相殺作用,酵素作用等を有す る。
【0019】 また、ベース体18に芯物質19を含有させるには、好ましくは、界面重合法を用 いる。このとき、上述の消臭剤とフィトンチッド───いずれも、主として植物 、樹木、草木の球根等より抽出した無害の天然物である───を同時に含有させ るのが良い。ベース体18の材質としては、炭酸カルシウム,珪酸バリウム,シリ カ,炭酸コバルト,ニッケル,銅等様々な無機材料が使用出来る。
【0020】 上述のように構成された微粒子10は、図3の海綿状乃至スポンジ状周壁の微小 な細孔20…から芯物質19が非常に緩やかに放出される。さらに、この微粒子10の 細孔20…の大きさを変えることにより、芯物質19の放出速度を変化させることが 出来、一年間以上に渡って芯物質19の放出を持続させることが出来る。
【0021】 そして、この微粒子10から放出された芯物質19は、(図1に示す)パウダー層 9内又は(図2に示す)不織布パウダー層17に充満すると共に、通気性ポリエチ レンフィルム16を通過して、薬剤シート2の外部に放出される。従って、この通 気性ポリエチレンフィルム16によって、芯物質19の放出速度がさらに緩められる こととなる。
【0022】 しかして、(図5に示す)袋本体3の内部には、芯物質19が徐々に放出されて 、内部に圧縮保存される布団又は衣類等の被保存物7の消臭・殺菌・防カビ・防 ダニが長期間に渡って出来る。
【0023】 なお、上記ベース体18は、図3に示した如く海綿状乃至スポンジ状の包囲壁か ら成る中空状のものとするのが好ましいが、図4に示すように海綿状乃至スポン ジ状の中実とするも自由である。また、図5に示した圧縮袋1の袋本体3では、 5千万〜5億個もの微粒子10を使用する。
【0024】 なお、本考案は、上記実施例以外にも要旨を逸脱しない範囲内で設計変更自由 であり、例えば、密閉用クリップ5及び空気抜弁6を省略し、袋本体3の開口部 4から空気を吸引排出し、該開口部4を熱融着にて密閉するものとするも好まし い。
【0025】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0026】 請求項1記載の布団等の圧縮袋によれば、袋本体3を形成する薬剤シート2か ら消臭剤とフィトンチッドを長期間持続して徐々に放出出来る。従って、袋本体 3内に圧縮保存される布団等の被保存物7を長期間に渡って消臭・殺菌・防カビ ・防ダニ出来る。
【0027】 請求項2記載の布団等の圧縮袋によれば、請求項1記載の布団等の圧縮袋と同 様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の布団等の圧縮袋の薬剤シートの一実施
例を示す拡大要部断面図である。
【図2】薬剤シートの別の実施例を示す拡大要部断面図
である。
【図3】微粒子の一実施例を示す拡大断面図である。
【図4】微粒子の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図5】本考案の布団等の圧縮袋の使用状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
1 圧縮袋 2 薬剤シート 3 袋本体 8 プラスチックフィルム層 9 パウダー層 10 微粒子 17 不織布パウダー層 18 ベース体

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮袋1内の空気を排出することにより
    布団等を圧縮保存する布団等の圧縮袋に於いて、無機質
    多孔微粒子状のベース体18に消臭剤とフィトンチッドを
    含有した多数の微粒子10…から構成されたパウダー層9
    と、プラスチックフィルム層8とが、積層された薬剤シ
    ート2をもって、袋本体3を形成したことを特徴とする
    布団等の圧縮袋。
  2. 【請求項2】 圧縮袋1内の空気を排出することにより
    布団等を圧縮保存する布団等の圧縮袋に於いて、無機質
    多孔微粒子状のベース体18に消臭剤とフィトンチッドを
    含有した多数の微粒子10…を、不織布に付着させた不織
    布パウダー層17と、プラスチックフィルム層8とが、積
    層された薬剤シート2をもって、袋本体3を形成したこ
    とを特徴とする布団等の圧縮袋。
JP8380891U 1991-09-17 1991-09-17 布団等の圧縮袋 Pending JPH0526839U (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011152929A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 Lec Inc 圧縮袋
JP2013059864A (ja) * 2011-09-12 2013-04-04 Nakamoto Pakkusu Kk 防錆積層フイルム
KR101375654B1 (ko) * 2012-04-23 2014-03-18 소대성 다층 구조를 갖는 침구
KR101380975B1 (ko) * 2011-04-20 2014-04-02 박부간 다층 이불
JP2019182518A (ja) * 2018-04-13 2019-10-24 五洋紙工株式会社 包装材料およびそれを用いた包装容器

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