JPH02275805A - 防虫剤 - Google Patents

防虫剤

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JPH02275805A
JPH02275805A JP1056888A JP5688889A JPH02275805A JP H02275805 A JPH02275805 A JP H02275805A JP 1056888 A JP1056888 A JP 1056888A JP 5688889 A JP5688889 A JP 5688889A JP H02275805 A JPH02275805 A JP H02275805A
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洋 浅井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は常温揮散性ピレスロイドを含有する防虫マット
又は防虫シートを、通気性プラスチックケースに収納し
た防虫剤に関する。
〔従来の技術〕
近年、バラジクロルベンゼン、ナフタレン、ショウノウ
などの昇華性固形防虫剤に代わって、常温揮散性ピレス
ロイドを含有する防虫剤が、防虫効果が高いことや、防
虫剤特有の臭いがないことなどから注目されている。
この種の新しい防虫剤は、有効成分を含有するマット又
はシートを通気性のプラスチックケースあるいはラミネ
ート加工した紙又は不織布の内装紙に包納して使用され
るのが一般的で、包装形態については、実開昭60−1
11675、特開昭60−161908、特開昭63−
101301などに例示されるようにさまざまな提案が
なされている。しかしながら、主としてポリプロピレン
からなる前者のプラスチックケースタイプにあっては、
苛酷な条件下で密封保存中、有効成分がプラスチックに
移行し、しかも取り込まれた有効成分はほとんど揮散し
ないため、実質的な有効成分量が減少する結果、効力の
低下を招くことが認められ、一方、後者の内装紙の場合
、破損しやすいことや使用性の点で欠点があり、新しい
防虫剤の開発が強く望まれているところである。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、使用性、商品イメージなどの点から消
費者のニーズが高いプラスチックケースタイプの防虫剤
について従来の欠点を除去し、長期保存あるいは、苛酷
な保存条件下であってもプラスチックへの有効成分の取
り込みがなく、しかも、使用時には高い防虫効力を奏す
る有用な防虫剤を提供することにある。
〔問題を解決するための手段とその作用〕本発明者らは
、前記問題点を解決するため鋭意検討した結果、種々の
プラスチックケース用基材のうち、特にポリ塩化ビニー
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニールと塩化ビニリデ
ンの共重合体、アクリロニトリル組成が60%以上の共
重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、
ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリフェニレンエー
テル、メチルペンテンポリマー、フッソ樹脂、エチレン
・塩ビ共重合体、塩素化ポリ塩化ビニール、塩素化ポリ
エチレン、塩素化ポリプロピレン、及びビニロンから選
ばれた一種又は二種以上の樹脂を用いることににより、
本目的を達成しえることを見出し、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は常温揮散性ピレスロイドを
含有する防虫マット又は防虫シートを、ポリ塩化ビニー
ル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニールと塩化ビニリデ
ンの共重合体、アクリロニトリル組成が60%以上の共
重合体、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、
ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリフェニレンエー
テル、メチルペンテンポリマー、フッソ樹脂、エチレン
・塩ビ共重合体、塩素化ポリ塩化ビニール、塩素化ポリ
エチレン、塩素化ポリプロピレン、及びビニロンから選
ばれた一種又は二種以上の樹脂を用いた通気性プラスチ
ックケースに収納したことを特徴とする防虫剤に係る。
本発明で使用される常温揮散性ピレスロイドとしては、
4−メチル−4−ヘプテン−1−イン−3−イル クリ
サンテマート、4−メチルー4=ヘプテン−1−イン−
3−イル 2,2−ジメチル−3(2,2−ジクロロビ
ニル)シクロプロパンカルボキシレート、4−メチル−
4−ヘプテン−1−イン−3−イル 2,2,3.3−
テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、 2.
3.4.5.6−ペタフルオロベンジル クリサンテマ
ートなどがあげられ、光学異性体あるいは幾何異性体が
存在する場合は、各異性体並びに可能な異性体混合物の
全てが本発明に包含される。
なかでも、4−メチル−4−へブテン−1−イン−3イ
ル (IR)−シス、トランスークリサンテマート (
以下 ベーパスリンと称す)は、高い防虫活性と低毒性
を兼備し、好適に用いられる。
また、これらにピペロニルブトキサイド、サイネピリン
500 、S−421などのピレスロイド用共力剤、あ
るいはBIT、DBIIなどの酸化防止剤、香料更には
殺菌剤、忌避剤などの他の成分を配合することもでき、
必要ならば適宜、石油系、芳香族炭化水素系、アルコー
ル系などの溶剤に溶解後、紙、不織布、パルプ、リンタ
ー、木材、プラスチッり、固状保持薬剤などからなるマ
ットあるいはシートに含浸させて有効成分含有の防虫マ
ット又は防虫マットを得ることができる。
なお、ここでいうシートとは、広義にフィルム状、板状
、塊状のもの全てを含み、例えば該常温揮散性ピレスロ
イドを昇華性固体薬剤に配合したもの、N−アシルアミ
ノ酸誘導体、カラギーナン、キサンタンガムなどのゲル
化剤と混合してゲル状体となしたもの、あるいは、これ
らの簡易な包装体であってもよい。
有効成分の含浸量は、マット、シートの大きさ、材質、
防虫剤の適用場所、使用期間などにより適宜決定され、
例えば6X8cmの大きさで厚さ1mm程度のバルブ製
マットの場合、ベーパスリン0.1〜1.0g含浸させ
ることにより、タンス内で6ケ月以上防虫効果を発揮す
ることができる。
本発明は、上記防虫マット又は防虫シートを収納するプ
ラスチックケースの基材としてポリ塩化ビニール、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニールと塩化ビニリデンの共重
合体、アクリロニトリル組成が60%以上の共重合体、
ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカー
ボネート、ポリサルホン、ポリフェニレンエーテル、メ
チルペンテンポリマー、フッソ樹脂、エチレン・塩ビ共
重合体、塩素化ポリ塩化ビニール、塩素化ポリエチレン
、塩素化ポリプロピレン、及びビニロンから選ばれた一
種又は二種以上の樹脂を用いたことに特徴を有する。ポ
リ塩化ビニールあるいはポリ塩化ビニリデンには、可塑
剤を混練しないか、添加してもきわめてわずかな硬質の
ものと、可塑剤を相当量混練し柔軟性をもたせた軟質の
ものが含まれるが、耐薬品吸着性の点では硬質が好まし
い、また、塩化ビニールモノマーのみが重合したストレ
ート重合体であってもよいし、あるいはこれらと共重合
しうる少量のエチレン性不飽和モノマー、オレフィン、
ビニールエステル、不飽和ニトリル、ビニールエーテル
等との共重合体であってもかまわない。
また、アクリロニトリル組成が60%以上の共重合体と
しては、アクリロニトリルモノマーを主体とし、これと
不飽和カルボン酸モノマーを共重合させたものが好まし
く更にオレフィン、ビニールエステル、不飽和カルボン
酸エステル、ビニールエーテルなどを適宜組み合わせる
ことができる。
例えば、アクリロニトリル−メタクリル酸−ブタジェン
 コポリマー(三井東圧、商品名バレックス、以下バレ
ックスと称す)は、好適に用いられる。
アクリロニトリル系コポリマーであってもアクリロニト
リル組成が602以下のものは耐薬品吸着性が劣り不適
当である。
ポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ボリアリレートなどがあ
げられる。ポリアミドとは酸アミド結合をもつ重合体で
、例えば、6−ナイロン、6,6−ナイロン、12−ナ
イロンなどを例示でき、また、ポリアセタールとしては
ポリオキシメチレンなどがあげられる。
また、ポリカーボネート、ポリサルホン、ポリフェニレ
ンエーテル、メチルペンテンポリマーのほか、四フッ化
エチレン樹脂、四フッ化エチレンー六フッ化プロピレン
共重合体樹脂などのフッソ樹脂や、エチレン−塩ビ共重
合体、あるいは、ポリ塩化ビニール、ポリエチレン、ポ
リプロピレンなどを適宜塩素化し、耐薬品性、耐熱性を
高めたものや、ビニロンなども好適に用いられる。なお
、これらのポリマーには、パラフィンワックス、脂肪酸
エステル、脂肪族アルコール等の滑剤、カルシウムや亜
鉛含有化合物等の安定剤、衝撃 強度補強剤、抗酸化剤
、耐候性改良剤、顔料、加工助剤あるいは耐熱性改良剤
などが本発明の特性を損なわない範囲で少量添加されて
いてもよい。
本発明の通気性プラスチックケースの形状、大きさは特
に限定されるものではないが、例えば、実開昭60−1
11675のプラスチックケースに準じて重積あるいは
二つ折りでき、内部に防虫マット収納用の空間を有しメ
ツシュ状に多数の揮散孔を設けたものや、合板上に蓋板
を重ねるようにして閉蓋可能とした合板に通気可能にし
て多数の突条を配列配置させ、かつ中央部には、防虫マ
ット収納用空間を設けたものなどを例示することができ
る。
このようなプラスチックケースは、前記ポリマーを用い
て例えばプレス加工、押出加工、カレンダー加工、イン
フレーション加工、ブロー成形、射出成形等によって製
造され、これに防虫マット又は防虫フィルムを収納して
本発明防虫剤を得ることができる。
本発明防虫剤は、通常プラスチックフィルムなどに密封
保存されるが、高温苛酷条件下においても有効成分のプ
ラスチックケースへの移行はほとんどないか、ごくわず
かであり、使用時に開封取り出し後、タンス、引出し、
収納箱、書庫などに置くだけで、有効成分をロスなく効
率的に徐放し、イガ、コイガ、ヒメマルカツオブシムシ
などの衣料害虫あるいはノミ、シラミ、ダニ等の衛生害
虫などに対し高い防虫効果を発揮するものである。
〔実施例〕
次に試験例および実施例をあげて本発明の詳細な説明す
るが、本発明がこれらのみに限定されるものではないこ
とはもちろんである。
試験例1 6×8CI11、厚さ1間のパルプ製原紙にベーパスリ
ン400■を均一に含浸させ、種々の基材のプラスチッ
ク板(7X9C11、厚さ3m)2枚でサンドインチ状
にはさみ、アルミ袋に入れて40°Cで2週間保存後、
プラスチック板へのペパースリン移行量を調べたところ
次の如くであった。
試験の結果、従来のプラスチックの低密度ポリエチレン
やポリプロピレン、ポリスチレンの場合、相当量のベー
パスリンの移行が認められたのに対し、硬質ポリ塩化ビ
ニール、6−ナイロン、6,6−ナイロン、バレックス
、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、四
フッ化エチレン樹脂、塩素化ポリプロピレンについては
ベーパスリンの取り込みは全くみられなかった。
試験例2 常温揮散性ピレスロイドとしてベーパスリンの代わりに
4−メチル−4−へブテン−1−イン−3−イル 2,
2,3.3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレ
ートを用い、試験例1と同様に試験を実施したところ次
の如くであった。
試験例1と同様、硬質ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリ
デンと塩化ビニールの共重合体、バレックス、12−ナ
イロン、ポリオキシメチレン、ポリサルホン、ポリフェ
ニレンエーテル、メチルペンテンポリマー、塩素化ポリ
塩化ビニール、ビニロンに高い耐薬品吸着性が認められ
、防虫剤プラスチックの基材として好適であることが確
認された。
実施例1゜ 6X8cm、厚さ1mmのパルプ製原紙にベーパスリン
450mg、安定剤DB820mg、香料5■および石
油70■を含む薬液を含浸させた防虫マットを、基材と
してバレックスを用いて成型したメツシュ状プラスチッ
クケースに収納して本発明防虫剤を得た。これを密閉保
存2年後、タンスにつるして使用したところ、8ケ月間
以上高い防虫効果を維持した。
実施例2゜ 2.2X3.5CI、厚さ2.8mmの多孔質樹脂板に
2.3,4.5.6−ペンタフルオロベンジル クリサ
ンテマート100■、香料1■を含浸させた防虫シート
を、合板上に蓋板を重ねるようにして閉蓋可能とした合
板に通気可能にして多数の突条を配列配置させてなる硬
質ポリ塩化ビニール製箱状プラスチックケース中央部に
収納して本発明防虫剤を得た。
この防虫剤8ケをプラスチックフィルムに密封し、30
〜50°Cの条件下に1年間保存後、6ケを衣装箱に入
れて使用し、他の2ケを分析試験用に供した。その結果
、衣装箱中の衣類は8ケ月間以上害虫の食害を受けるこ
とがなく、また保存中のプラスチックケースへの有効成
分の移行はほとんど起こっていないことが確認された。
(発明の効果) 本発明は、プラスチックケースタイプの防虫剤について
、長期保存条件下であっても、プラスチックケースへの
有効成分の取り込みがなく、しかも使用時には高い防虫
効力を奏する極めて有用な防虫剤を提供するものである
特許出願人  大日本除蟲菊株式会社 代表取締役  上 山 英 介

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 常温揮散性ピレスロイドを含有する防虫マ ット又は防虫シートを、ポリ塩化ビニール、ポリ塩化ビ
    ニリデン、塩化ビニールと塩化 ビニリデンの共重合体、アクリロニトリル 組成が60%以上の共重合体、ポリエステ ル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリカ ーボネート、ポリサルホン、ポリフェニレ ンエーテル、メチルペンテンポリマー、フ ッソ樹脂、エチレン・塩ビ共重合体、塩素 化ポリ塩化ビニール、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリ
    プロピレン、及びビニロンから 選ばれた一種又は二種以上の樹脂を用いた 通気性プラスチックケースに収納したこと を特徴とする防虫剤。
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