JPH05267839A - 半田リフロー装置 - Google Patents

半田リフロー装置

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JPH05267839A
JPH05267839A JP9495892A JP9495892A JPH05267839A JP H05267839 A JPH05267839 A JP H05267839A JP 9495892 A JP9495892 A JP 9495892A JP 9495892 A JP9495892 A JP 9495892A JP H05267839 A JPH05267839 A JP H05267839A
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秀雄 山内
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信洋 花井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加熱炉において加熱されて軟化した絶縁基板
に反りが生じるのを防止し、かつ、絶縁基板の両面に電
子部品が搭載された所謂両面回路基板であっても絶縁基
板の反りを防止する。 【構成】 加熱炉13を通過して走行される一対の基板
搬送チェーン2、2の上側に絶縁基板9を載置し、その
下側に反り防止治具18を装着すると共に、反り防止治
具を基板搬送チェーンに装着した状態でその支えピン2
3、23、・・・の上端23a、23a、・・・が基板
搬送チェーンに載置された絶縁基板の下面のうちその搬
送方向における幅方向の略中央及び/又はこれに近接す
る位置であって搭載された電子部品10、10、・・・
を避けた位置に接触するようにし、また、反り防止治具
を絶縁基板が加熱炉内を通過し、冷却されるまでの間、
絶縁基板の下面を支えピンが支えた状態で絶縁基板と一
体的に搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な半田リフロー装置
に関する。詳しくは、絶縁基板の搬送方向における幅方
向の両側縁が各別に支持され加熱炉内を通って走行され
る一対の基板搬送用走行部材を備えた半田リフロー装置
に関するものであり、加熱炉において加熱されて軟化し
た絶縁基板に反りが生じるのを防止することができ、か
つ、絶縁基板の両面に電子部品が搭載された所謂両面回
路基板であっても絶縁基板の反りを防止することができ
る新規な半田リフロー装置を提供しようとするものであ
る。
【0002】
【従来の技術】回路基板の製造工程において電子部品の
半田付けを行う方式には幾つかあり、リフロー方式によ
る半田付けは、電子部品をリフロー半田によって仮固定
した絶縁基板を加熱炉内を通過させて、一旦、該リフロ
ー半田を溶融させ、その後冷却して溶融半田を固化させ
ることにより行う。
【0003】かかるリフロー半田工程において絶縁基板
の搬送は絶縁基板の搬送方向における幅方向の両側縁を
支持した状態で行われるのが一般的である。
【0004】ところで、リフロー半田の溶融温度は18
0℃程度であり、従って、加熱炉内の温度は当該リフロ
ー半田を溶融するのに十分な温度、例えば、240℃位
にされる。
【0005】一方、回路基板に用いられる通常の絶縁基
板の軟化温度は120℃前後であり、加熱炉を通過され
た絶縁基板はその幅方向における中央部が自重により下
方へ下がり、反りが生じてしまう。
【0006】図6は絶縁基板aにそのような反りが生じ
た状態の回路基板bを示すものであり、絶縁基板aにこ
のような反りが生じると、絶縁基板a上の電子部品cの
リードd、d、・・・、特に、絶縁基板aの幅方向に配
列されたリードd、d、・・・のうち配列方向の中央部
のものが絶縁基板aの表面上に設けられた接続ランドか
ら離間してしまい、半田付け不良が生じてしまう。
【0007】このような半田付け不良は大型のIC等の
ように多数のリードを備え、そのリードの配列距離が長
いものほど顕著に発生する。
【0008】そこで、リフロー半田工程においては、従
来から、加熱炉から出た絶縁基板が冷却される前にその
反りを矯正する矯正装置を設けている。
【0009】図7は従来の絶縁基板の反り矯正装置の一
例eを示すものである。
【0010】同図において、f、fは左右一対の基板搬
送チェーンであり、上側を走行往路、下側を走行復路と
して無端状に走行され、これら基板搬送チェーンf、f
の走行往路側の基板搬送チェーンf、fの上面に加熱炉
から出てきた絶縁基板aの両側縁g、gを載置して、こ
れにより該絶縁基板aを搬送するようになっている。
【0011】hは左右の基板搬送チェーンfとfとの間
に該基板搬送チェーンf、fの走行方向に沿って延びる
ように配置された押圧部材、i、i、・・・は基板搬送
チェーンf、fの上記走行往路側の基板搬送チェーン
f、fの上面に対向して配置された押えローラであり、
これら押圧部材hと押えローラi、i、・・・等により
反り矯正装置eが構成され、該反り矯正装置eは図示し
ない加熱炉の出口近傍の下流側に配置される。
【0012】押圧部材hは走行往路側の基板搬送チェー
ンfとfとの間の略真中であって、高さ方向において押
圧部材hの上縁jが上記基板搬送チェーンf、fの上面
と略一致するように配置され、また、押圧部材hの加熱
炉側の上縁が先端に行くに従い下方に変位するような傾
斜縁kに形成されている。
【0013】押えローラi、i、・・・はこれと走行往
路側の基板搬送チェーンf、fとの間の間隔が絶縁基板
aの厚さと略同じか又は稍大きくなるように配置されて
いる。
【0014】しかして、電子部品が搭載され加熱炉から
出てきた絶縁基板aはその両側縁が走行往路側の基板搬
送チェーンf、fに載置された状態で走行方向に送ら
れ、反り矯正装置eが設けられた位置まで搬送されてく
ると、絶縁基板aの下方に撓んだ下面中央部が押圧部材
hの傾斜縁kに乗り上げると共にその両側縁が押えロー
ラi、iと搬送チェーンf、fとの間に挟まれる。
【0015】そして、更に、絶縁基板aが下流側へ搬送
されるとその下面略中央が押圧部材hの上縁jに乗り上
げ、かつ、その両側縁が押えローラi、i、・・・と基
板搬送チェーンf、fとの間に挟まれることにより、平
坦状、即ち、反りが矯正された状態とされる。
【0016】このように反りが矯正された絶縁基板aは
その状態で冷却され、軟化した絶縁基板aが硬化される
と共に溶融した半田が固化される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
反り矯正装置eは、あくまでも、絶縁基板aに止む無く
生じた反りを矯正できるだけであって、反りの発生その
ものを防止したり反りの発生に伴う電子部品の位置ズレ
や半田ミスの発生等を防止できるものでは無い。
【0018】その上、このような反り矯正装置eを設け
るためには特別のスペースが必要になるので、その分、
半田リフロー装置の基板搬送方向における長さが長くな
ってしまうという問題がある。
【0019】また、このような構造では両面回路基板に
使用することは事実上不可能であるという問題がある。
【0020】即ち、絶縁基板aの一方の面にのみ電子部
品が搭載されている状態であれば、他方の面を下に向け
て搬送すれば該下面に押圧部材hを接触させることがで
きるが、両面回路基板の2回目のリフロー半田工程、即
ち、一方の面における半田付けが終了した後、他方の面
に搭載された電子部品の半田付けを行うためのリフロー
半田工程にあっては、その下面に既に電子部品が搭載さ
れているため、該下面の電子部品を避けて押圧部材h等
を接触させることが事実上不可能だからである。
【0021】このため、従来は、両面回路基板の半田付
けはリフロー方式以外の方式で行うか、あるいは、一方
の面の半田付けのみをリフロー方式により行い他方の面
の半田付けは別の方式で行うことを余儀無くされてい
た。
【0022】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明半田リフ
ロー装置の第1のものは、上記した課題を解決するため
に、加熱炉を通過して走行される一対の基板搬送用走行
部材の上側に絶縁基板を載置し、その下側に反り防止治
具を装着すると共に、反り防止治具を基板搬送用走行部
材に装着した状態でその支えピンの上端が基板搬送用走
行部材に載置された絶縁基板の下面のうちその搬送方向
における幅方向の略中央及び/又はこれに近接する位置
であって搭載された電子部品を避けた位置に接触するよ
うにし、また、反り防止治具を絶縁基板が加熱炉内を通
過し、冷却されるまでの間、絶縁基板の下面を支えピン
が支えた状態で絶縁基板と一体的に搬送させるようにし
たものである。
【0023】また、本発明半田リフロー装置の第2のも
のは、基板搬送用走行部材はその上側を走行往路とし、
下側を走行復路として無端状に走行するようにし、絶縁
基板及び反り防止治具を基板搬送用走行部材の往路区間
の始端側から終端側へと搬送すると共に、往路区間の終
端側で離脱した反り防止治具を下側の復路区間の始端側
で基板搬送用走行部材に装着するようにして、復路区間
の終端側まで搬送し、該復路区間の終端側即ち往路区間
の始端側と対応した位置において、治具装着手段により
上側の走行往路区間の始端側で基板搬送用走行部材に装
着するようにしたものである。
【0024】さらに、本発明半田リフロー装置の第3の
ものは、反り防止治具の基板搬送用走行部材に対する装
着を磁力により行うようにしたものである。
【0025】
【作用】従って、本発明半田リフロー装置の第1のもの
によれば、絶縁基板は加熱炉を通過して冷却されるまで
の間、反り防止治具により絶縁基板の下面であって、幅
方向の略中央及び/又はこれに近接する位置であって搭
載された電子部品を避けた位置を下方から支持するよう
にしたので、加熱炉において加熱されて軟化しても絶縁
基板に反りが発生することが無く平坦状に維持され、こ
れにより、電子部品の半田付け処理を安定に行うことが
できると共に、基板搬送用走行部材に載置された状態の
絶縁基板の下面に電子部品が搭載されていても支えピン
を当該下面のうち電子部品を避けた位置に接触させるこ
とができ、下面に電子部品が搭載されていると否とにか
かわらず、絶縁基板をその下方からささえることがで
き、これにより、両面回路基板の製造における半田付け
をその両面のいずれについてもリフロー半田工程によっ
て行うことができる。
【0026】また、本発明半田リフロー装置の第2のも
のによれば、反り防止治具を往路区間の終端側から始端
側へ戻すのに復路区間側の基板搬送用走行部材を利用し
たのでこれを往路区間の始端側まで戻すのに他の搬送機
構または搬送手段を必要とせず、従って、半田リフロー
装置の構造が複雑になることも無い。
【0027】さらに、本発明半田リフロー装置の第3の
ものによれば、反り防止治具の基板搬送用走行部材に対
する装着を磁力により行うようにしたので、反り防止治
具の基板搬送用走行部材への着脱を極めて容易に行うこ
とができ、従って、更に、半田リフロー装置の構造を簡
単にすることができる。
【0028】
【実施例】以下に、本発明半田リフロー装置の詳細を添
付図面に示した実施例に従って説明する。
【0029】1は半田リフロー装置であり、基板搬送チ
ェーンと、加熱炉と、冷却用ファン及び反り矯正装置等
から成る。
【0030】2、2は磁性体からなる左右一対の基板搬
送チェーンであり、所謂ローラチェーンから成る。
【0031】該基板搬送チェーン2、2はともに回転軸
が水平で大きさが同じ駆動側のスプロケットホィール
3、3と従動側のスプロケットホィール4、4との間に
無端状に掛け渡され、かつ、これら駆動側のスプロケッ
トホィール3、3と従動側のスプロケットホィール4、
4との間に架け渡された基板搬送チェーン2、2の部分
が水平に延びるように配置されている。
【0032】基板搬送チェーン2、2は外側のローラリ
ンクプレート5、5、・・・と内側のローラリンクプレ
ート6、6、・・・とを回動自在に連結している連結ピ
ン7、7、・・・の一端7a、7a、・・・(以下、
「基板支持部」と言う。)が内側へ向けてある程度の長
さ突出するように形成されている。
【0033】尚、基板搬送チェーン2、2は磁性体から
成るが、これを構成する部品のうち、連結ピン7、7、
・・・の上記基板支持部7a、7a、・・・だけが磁性
体から成るものであっても良い。
【0034】8は両面回路基板(図5参照)である。
【0035】9は該両面回路基板8のベースを為す絶縁
基板であり、例えば、ガラスエポキシ樹脂を主成分する
既知の絶縁材料により略矩形を為すように形成され、そ
の両面9a及び9bに図示しない所要の配線パターンが
形成されると共に、それぞれに電子部品が搭載されるこ
とにより所定の回路が形成される。
【0036】尚、絶縁基板9の一方の面9aに搭載され
る電子部品を10、10、・・・として表わし、また、
他方の面9bに搭載される電子部品を11、11、・・
・として表わす。
【0037】尚、絶縁基板9への電子部品10、10、
・・・及び11、11、・・・の搭載は、この半田リフ
ロー装置1により行われるリフロー半田工程の前の処理
において、そのリードを絶縁基板9に形成された配線パ
ターンの所定の接続ランドにリフロー半田によって仮固
定することにより行われる。
【0038】そして、絶縁基板9はその一方の面9a
(以下、「第1のマウント面」と言う。)に対する電子
部品10、10、・・・の仮固定が終了した後、それら
電子部品10、10、・・・の半田付け処理を行うため
にリフロー半田工程を経て半田付けが為され、次いで、
他方の面9b(以下、「第2のマウント面」と言う。)
に別の電子部品11、11、・・・が仮固定された後に
もう一度リフロー半田工程を経て、該電子部品11、1
1、・・・の半田付け処理が行われる。
【0039】この半田リフロー装置1において、絶縁基
板9は上記基板搬送チェーン2、2の上側の走行区間1
2(以下、「往路区間」と言う。)を搬送される。
【0040】尚、基板搬送チェーン2、2の下側の走行
区間を復路区間12′とする。
【0041】即ち、基板搬送チェーン2、2は上記往路
区間12において図1における右方へ移動するように走
行され、この往路区間12の始端側において絶縁基板9
が基板搬送チェーン2、2に載置され、この載置はこれ
から半田付け処理を行う電子部品10、10、・・・が
仮固定されている側の面が上を向く向きで、絶縁基板9
の左右両側縁9c、9cが基板搬送チェーン2、2の上
記基板支持部7a、7a、・・・上に載置されることに
よって行われる。
【0042】従って、1回目のリフロー半田工程が行わ
れるときは第1のマウント面9aが上を向く向きで基板
搬送チェーン2、2に載置され、2回目のリフロー半田
工程が行われるときは第2のマウント面9bが上を向く
向き(第1のマウント面9aには電子部品10、10、
・・・が搭載済みである。)で基板搬送チェーン2、2
に載置される。
【0043】13は加熱炉であり、略密閉された内部空
間を有する外筐14内にヒーター15が配置されて成る
雰囲気方式のもので、外筐14の前後両壁には横長の通
過口14a、14aが形成され、基板搬送チェーン2、
2は往路区間12の中間部が上記通過口14a、14a
を通されて、基板搬送チェーン2、2の往路区間12の
途中に加熱炉13が位置される。
【0044】従って、上記往路区間12の始端側におい
て基板搬送チェーン2、2に載置された絶縁基板9は該
基板搬送チェーン2、2の走行に従って往路区間12を
搬送されて行き、加熱炉13内を通過するときに加熱さ
れ、これによって、リフロー半田が溶融される。
【0045】16は基板搬送チェーン2、2の往路区間
12の終端側の上方に配置された冷却用ファンであり、
加熱炉13から出てきた絶縁基板9を冷却し、これによ
り、加熱炉13内で軟化された絶縁基板9及び溶融され
たリフロー半田を硬化及び固化させる。
【0046】17は反り防止機構であり、絶縁基板9が
往路区間12で基板搬送チェーン2、2に載置されて搬
送されている間該絶縁基板9の略中央部を下方から支持
する反り防止治具と、該反り防止治具を基板搬送チェー
ン2、2に着脱する治具着脱装置と、基板搬送チェーン
2、2により搬送されて来た絶縁基板9及び/又は反り
防止治具を走行区間の終端側で止めるためのストッパ等
から成る。
【0047】18、18、・・・は反り防止治具であ
る。
【0048】19は反り防止治具18のベース台であ
り、搬送方向に稍長い長方形の平板状をした主部20と
該主部20の左右両側縁から上方に向けて一体に突設さ
れた背の低い側壁21、21とから成り、主部20には
その左右両側縁と前後両側縁と左右方向及び前後方向に
おける各中央部とを残して比較的大きな開口20a、2
0a、・・・が形成されていて、加熱炉13内の温度分
布が不均一にならないようになっている。尚、このよう
なベース台19は磁性材料で形成されている。
【0049】22、22は角柱状をした耐熱性を有する
永久磁石であり、ベース台19の長さに略等しい長さを
有し、側壁21、21の外側面に固定されている。
【0050】磁石22、22はその高さが側壁21、2
1より高く形成されていて側壁21、21に固定された
状態で磁石22、22の上側縁が側壁21、21の上側
縁より上方へ突出し、また、その左右幅が基板搬送チェ
ーン2、2の基板支持部7a、7a、・・・の軸方向の
長さより稍長く形成されていて、このような磁石22、
22が固定されたベース台19の平面形状は絶縁基板9
と略同じ大きさになっている。
【0051】また、主部20の左右方向における中央の
上面には螺孔状の多数のピン取付孔20b、20b、・
・・が形成されている。これらピン取付孔20b、20
b、・・・はベース台19にその左右方向及び前後方向
へ比較的小さなピッチで略規則的に配列されている。
【0052】23、23、・・・は反り防止治具18の
支えピンであり、略棒状をしており、その上端部は上端
へ行くに従って細くなる円錐状をしており、その上端2
3a、23a、・・・が稍丸みを帯びるように形成さ
れ、また、その下端は他の部分より稍細い螺軸部23
b、23b、・・・に形成されている。
【0053】支えピン23、23、・・・はその螺軸部
23b、23b、・・・が上記ベース台19の主部20
のピン取付孔20b、20b、・・・の所定のものに螺
合されることにより該ベース台19の主部20にその上
面に垂直に突出するように取着される。
【0054】また、支えピン23、23、・・・の長さ
は絶縁基板9を載置した基板搬送チェーン2、2にその
絶縁基板9の下面側から反り防止治具18が装着された
状態において、該支えピン23、23、・・・の上端2
3a、23a、・・・が絶縁基板9の下面に軽く接触す
る位に形成されている。
【0055】ところで、前記反り防止治具18に支えピ
ン23、23、・・・を取着するべきベース台19の主
部20のピン取付孔20b、20b、・・・の選択は、
絶縁基板9の第1のマウント面9aに搭載される電子部
品10、10、・・・の配置パターン、即ち、1回目の
リフロー半田工程により半田付けが為される電子部品1
0、10、・・・の配置パターンと照合して、次のよう
に行われる。
【0056】即ち、第1のマウント面9aに電子部品1
0、10、・・・が搭載済みでかつ第1のマウント面9
aが下方を向いた向きで上下方向から見て支えピン2
3、23、・・・の上端23a、23a、・・・が当該
電子部品10、10、・・・を避けており、かつ、絶縁
基板9の左右幅方向における略中央又は該中央に近い位
置に対応したピン取付孔20b、20b、・・・を選択
する。
【0057】このように選択することにより、支えピン
23、23、・・・の配置パターンは上記状態で反り防
止治具18が絶縁基板9の下面側へと移動したとき支え
ピン23、23、・・・の上端23a、23a、・・・
が電子部品10、10、・・・に接触しない配置パター
ンとなる。
【0058】尚、支えピン23、23、・・・をこのよ
うに配置することは、2回目のリフロー半田工程を行う
場合においては必須であるが、1回目のリフロー半田工
程については下方を向く絶縁基板9の第2のマウント面
9bには未だ電子部品11、11、・・・が搭載されて
いないので、支えピン23、23、・・・の配置パター
ンが電子部品11、11、・・・の搭載位置に制約され
ることはない。
【0059】従って、この場合は、ベース台19の左右
幅方向における略中央に位置したピン取付孔20b、2
0b、・・・を選択しても良く、また、2回目のリフロ
ー半田工程を考慮して、予め、2回目のリフロー半田工
程時において下面となる第1のマウント面9aに搭載さ
れた電子部品10、10、・・・を避ける配置パターン
となるように選択してもよい。
【0060】このような反り防止治具18は、後述する
ように、往路区間12の始端側とこれに対応する復路区
間12′の終端側との間及び往路区間12の終端側とこ
れに対応する復路区間12′の始端側との間において往
路区間12から復路区間12′へ又は復路区間12′か
ら往路区間12へ乗せ換えられて基板搬送チェーン2、
2に装着される。
【0061】24は復路区間12′の終端側において反
り防止治具18を基板搬送チェーン2、2から離脱させ
て往路区間12の始端側において基板搬送チェーン2、
2に装着するための第1の治具着脱装置である。
【0062】24′は往路区間12の終端側において反
り防止治具18を基板搬送チェーン2、2から離脱させ
て復路区間12′の始端側において基板搬送チェーン
2、2に装着するための第2の治具着脱装置である。
【0063】治具着脱装置24、24′は、略円盤状を
した電磁石から成る着脱子25、25′と、該着脱子2
5、25′を昇降させるエアシリンダ26、26′と、
上記着脱子25、25′を上端部に備えエアシリンダ2
6、26′により昇降されるピストンロッド27、2
7′から成る。
【0064】第1の治具着脱装置24はそのエアシリン
ダ26が往路区間12の始端側及び復路区間12′の終
端側に対応する位置であって復路区間12′における基
板搬送チェーン2、2の下方に配置され、第2の治具着
脱装置24′はそのエアシリンダ26′が往路区間12
の終端側及び復路区間12′の始端側に対応する位置で
あって復路区間12′における基板搬送チェーン2、2
の下方に配置されており、また、それぞれの着脱子2
5、25′は上方から見て左右の基板搬送チェーン2と
2との間の略中央に位置されている。
【0065】そして、治具着脱装置24、24′のピス
トンロッド27、27′が昇降されることにより、着脱
子25、25′が図1に実線で示すように復路区間1
2′における基板搬送チェーン2、2より下方の待機位
置と、同図に2点鎖線で示すように往路区間12で基板
搬送チェーン2、2に載置された絶縁基板9の下面に近
接する上昇位置との間を移動することになる。
【0066】そして、基板搬送チェーン2、2への反り
防止治具18の着脱は次のようにして行われる。
【0067】即ち、往路区間12の始端側及び復路区間
12′の終端側において、第1の治具着脱装置24が待
機位置にあり、反り防止治具18が復路区間12′の終
端側に搬送されて来たとき、第1の治具着脱装置24の
着脱子25が励磁されると共に、上昇して反り防止治具
18の略中央部を下面から吸着し、更にこれを上方へ移
動させる。
【0068】このとき、反り防止治具18はその左右両
側部の磁石22、22が基板搬送チェーン2、2の基板
支持部7a、7a、・・・に吸着されているが、反り防
止治具18の主部20を吸着し上昇する着脱子25の力
の方が強いため、反り防止治具18の磁石22、22は
基板搬送チェーン2、2から離脱されて、これにより、
反り防止治具18は上方へ移動される。
【0069】そして、着脱子25が上昇位置に来ると、
これにより上昇された反り防止治具18は往路区間12
の始端側における基板搬送チェーン2、2に下方から近
接され、その磁石22、22が基板搬送チェーン2、2
の基板支持部7a、7a、・・・に近接又は当接してこ
れに吸着し、反り防止治具18は基板搬送チェーン2、
2に装着される。
【0070】次いで、所定のタイミングで着脱子25に
対する励磁が解除された後、該着脱子25は待機位置に
戻される。
【0071】また、往路区間12の終端側及び復路区間
12′の始端側において、第2の治具着脱装置24′が
待機位置にあり、反り防止治具18が往路区間12の終
端側に来ると、第2の治具着脱装置24′の着脱子2
5′が上昇されると共に励磁されて、反り防止治具18
の略中央部を下面から吸着し、次いで下降されて反り防
止治具18を下方へ移動させる。
【0072】このとき、反り防止治具18はその左右両
側部の磁石22、22が基板搬送チェーン2、2の基板
支持部7a、7a、・・・に吸着されているが、反り防
止治具18の主部20を吸着している着脱子25′の吸
着力の方を強くしておくことにより、反り防止治具18
の磁石22、22は基板搬送チェーン2、2から離脱さ
れて、これにより、反り防止治具18は下方へ移動せし
められる。
【0073】そして、着脱子25′により下降された反
り防止治具18は復路区間12′の始端側における基板
搬送チェーン2、2に近接し、その磁石22、22が基
板搬送チェーン2、2の基板支持部7a、7a、・・・
に上方から当接するとこれに吸着し、反り防止治具18
が基板搬送チェーン2、2に装着され、これと同時に着
脱子25′の励磁が解かれ、着脱子25′がさらに下降
することにより反り防止治具18への着脱子25′の支
持が開放され、反り防止治具18の復路区間12′側の
基板搬送チェーン2、2への装着が完了する。
【0074】尚、着脱子25′は反り防止治具18を基
板搬送チェーン2、2に装着した後も下降されて待機位
置に戻される。
【0075】28、29は基板搬送チェーン2、2によ
り搬送される反り防止治具18、18、・・・の移動を
所定の位置において阻止するための治具ストッパであ
り、軸方向が上下方向へ延びる棒状をしており、上下方
向から見て、基板搬送チェーン2と2との間の略中央に
位置している。
【0076】一方の治具ストッパ28(以下、「メイン
治具ストッパ」と言う。)は基板搬送チェーン2、2の
復路区間12′の終端にその上端部が復路区間12′側
の基板搬送チェーン2、2に載置された反り防止治具1
8の主部20の上面より稍上方へ突出した状態で固定的
に位置されている。
【0077】そして、メイン治具ストッパ28によりそ
の移動が阻止されて反り防止治具18は復路区間12′
の終端側に位置される。
【0078】別の治具ストッパ29(以下、「サブ治具
ストッパ」と言う。)は、上記メイン治具ストッパ28
の配置位置より復路区間12′の始端側へ反り防止治具
18の搬送方向の大きさより稍長い間隔を空けて配置さ
れたエアシリンダ30の上下方向へ移動するピストンロ
ッド30aの上端部に固定されており、これにより、該
サブ治具ストッパ29は図1に示すようにその上端部が
上記メイン治具ストッパ28と同じ高さ、即ち、その上
端が復路区間12′側で基板搬送チェーン2、2に装着
された反り防止治具18の主部20の上面より稍上方へ
突出した阻止位置と、その上端が反り防止治具18の下
面より低い位置に位置した待機位置との間を移動される
ことになる。
【0079】そして、サブ治具ストッパ29によりその
移動が阻止された反り防止治具18は、復路区間12′
の終端側に先行する別の反り防止治具18より復路区間
12′の始端側へ寄った位置に位置される。
【0080】31は基板搬送チェーン2、2に載置され
た絶縁基板9の移動を往路区間12の始端側において一
時的に阻止するための基板ストッパ(以下、「第1の基
板ストッパ」と言う。)、32は基板搬送チェーン2、
2により往路区間12の終端側まで搬送されて来た絶縁
基板9の移動をその位置において一時的に阻止するため
の基板ストッパ(以下、「第2の基板ストッパ」と言
う。)であり、上記治具ストッパ28、29と同様、軸
方向が上下方向へ延びる棒状をしており、かつ、上下方
向から見て、基板搬送チェーン2と2との間の略中央に
位置している。
【0081】第1の基板ストッパ31は前記第1の治具
着脱装置24のエアシリンダ26と前記サブ治具ストッ
パ29のエアシリンダ30との間に配置されたエアシリ
ンダ33の上下方向へ移動するピストンロッド33aの
上端部に固定され、これにより、該第1の基板ストッパ
31は図1に示すようにその上端部が往路区間12側で
基板搬送チェーン2、2に載置された絶縁基板9の上面
より稍上方へ突出した阻止位置と、復路区間12′側の
基板搬送チェーン2、2より低い位置に位置した待機位
置との間を移動するようになっている。
【0082】そして、第1の基板ストッパ31によりそ
の移動が阻止された絶縁基板9及び反り防止治具18は
往路区間12の始端側に位置される。
【0083】第2の基板ストッパ32は基板搬送チェー
ン2、2の往路区間12の終端であって、復路区間1
2′側の基板搬送チェーン2、2よりも下側に配置され
たエアシリンダ34の上下方向へ移動するピストンロッ
ド34aの上端部に固定され、これにより、該第2の基
板ストッパ32は図1に示すように往路区間12側で基
板搬送チェーン2、2に載置された絶縁基板9の上面よ
り稍上方へ突出した阻止位置と、復路区間12′側の基
板搬送チェーン2、2より低い位置に位置した待機位置
との間を移動するようになっている。
【0084】そして、第2の基板ストッパ32によりそ
の移動が阻止された絶縁基板9及び反り防止治具18は
往路区間12の終端側に位置される。
【0085】35及び36は往路区間12側で基板搬送
チェーン2、2に載置された絶縁基板9の位置を検出す
るための位置センサであり、いずれも往路区間12側の
基板搬送チェーン2、2より高い位置に配置されてお
り、一方のセンサ35(以下、「第1のセンサ」と言
う。)は、基板ストッパ31によって停止されて往路区
間12の始端側に位置した絶縁基板9の搬送方向におけ
る前側縁と対応した位置に配置され、他方のセンサ36
(以下、「第2のセンサ」と言う。)は基板ストッパ3
2によって停止されて往路区間12の終端側に位置した
絶縁基板9の搬送方向における前側縁と対応した位置に
配置されている。
【0086】しかして、絶縁基板9は、基板搬送チェー
ン2、2にその往路区間12の始端側で載置され、往路
区間12の終端側において次工程へ送り出され、また、
反り防止治具18は、基板搬送チェーン2、2にその往
路区間12の始端側で装着され、上記絶縁基板9の下面
を支持しながらこれと一体的に搬送されて往路区間12
の終端側で基板搬送チェーン2、2から離脱され、その
下側に位置する復路区間12′の始端側で基板搬送チェ
ーン2、2に装着され、今度は、復路区間12′側の基
板搬送チェーン2、2により搬送されて、復路区間1
2′の終端側において復路区間12′側で基板搬送チェ
ーン2、2から離脱され、再び、往路区間12の始端側
で基板搬送チェーン2、2に装着される。
【0087】従って、反り防止治具18は基板搬送チェ
ーン2、2の走行区間内を循環することになる。
【0088】尚、反り防止治具18は、基板搬送チェー
ン2、2の走行区間内に複数個用意されていて、順次、
基板搬送チェーン2、2に載置される絶縁基板9、9、
・・・とともに搬送される。
【0089】以下、搬送動作についての説明は一の絶縁
基板9と一の反り防止治具18とについて行う。
【0090】先ず、第1の基板ストッパ31が阻止位置
にある状態において、絶縁基板9が往路区間12の始端
側で基板搬送チェーン2、2に載置されると、第1の基
板ストッパ31により絶縁基板9の移動が阻止されると
共に第1の位置センサ35により絶縁基板9が往路区間
12の始端側に位置したことが検出される。
【0091】第1の位置センサ35による絶縁基板9の
検出により第1の治具着脱装置24が駆動されて、第1
の治具着脱装置24の着脱子25が待機位置から上昇さ
れ、復路区間12′の終端側に位置している反り防止治
具18を吸着してこれを上昇させ、該反り防止治具18
を往路区間12の始端側に位置した絶縁基板9の下側で
基板搬送チェーン2、2に装着する。
【0092】このとき、反り防止治具18の支えピン2
3、23、・・・はその上端23a、23a、・・・が
絶縁基板9の下面に軽く接触する。
【0093】この状態は絶縁基板9がまだ加熱されてい
ない状態であり、従って、絶縁基板9が略平坦状になっ
ている。
【0094】次に、所定のタイミングで上記第1の治具
着脱装置24の着脱子25(励磁が解除されている。)
及び第1の基板ストッパ31が阻止位置から下降され
て、それぞれの待機位置に戻されると、基板搬送チェー
ン2、2に載置又は装着された絶縁基板9及び反り防止
治具18は基板搬送チェーン2、2により往路区間12
の終端側に向けて搬送される。
【0095】往路区間12側で基板搬送チェーン2、2
により搬送される絶縁基板9及び反り防止治具18は、
加熱炉13を通過して往路区間12の終端側へと移動さ
れる。
【0096】加熱炉13を通過するとき、絶縁基板9は
そのリフロー半田が溶融されると共に自身軟化される
が、絶縁基板9の下面の略中央部に反り防止治具18の
支えピン23、23、・・・が軽く接触しているため、
絶縁基板9に反りが生ずることがなくその平滑性が保た
れる。
【0097】そして、第2の基板ストッパ32にその移
動が阻止されると、絶縁基板9及び反り防止治具18は
往路区間12の終端側に位置され、第2の位置センサ3
6によりそのことが検出される。
【0098】第2の位置センサ36による絶縁基板9の
検出により冷却用ファン16が駆動されて絶縁基板9が
冷却され、軟化していた絶縁基板9が平坦状のまま硬化
されると共に溶融していたリフロー半田が固化されて電
子部品10、10、・・・の半田付けが終了する。
【0099】また、第2の位置センサ36による絶縁基
板9の検出から所定時間経過すると、冷却用ファン16
が停止されると共に、第2の治具着脱装置24′が駆動
され、第2の治具着脱装置24′の着脱子25′が待機
位置から上昇位置まで上昇して反り防止治具18を下方
から吸着する。
【0100】反り防止治具18を吸着した第2の治具着
脱装置24′の着脱子25′はその後下降され、反り防
止治具18による絶縁基板9の支持が開放されると共
に、反り防止治具18は基板搬送チェーン2、2から下
方に離脱される。
【0101】第2の治具着脱装置24′の着脱子25′
の下降開始時又はこれから所定時間経過すると、第2の
基板ストッパ32が下降されて、絶縁基板9は基板搬送
チェーン2、2により搬送されて次工程へ送り出され
る。
【0102】また、基板搬送チェーン2、2から離脱さ
れた反り防止治具18は復路区間12′の始端側で基板
搬送チェーン2、2に装着され、基板搬送チェーン2、
2により復路区間12′の終端側へ搬送される。
【0103】復路区間12′の終端側へ搬送された反り
防止治具18はその終端側の手前に位置したサブ治具ス
トッパ29によりその移動が阻止される。
【0104】これは、当該反り防止治具18に先行する
別の反り防止治具18が復路区間12′の終端側にまだ
位置していたり、第1の治具着脱装置24の着脱子25
及び第1の基板ストッパ31がまだそれぞれの待機位置
に戻っていなかったりした場合において、この反り防止
治具18が復路区間12′の終端側に搬送されてしまう
ことを防止するためである。
【0105】そして、先行する別の反り防止治具18が
往路区間12側で基板搬送チェーン2、2に装着され、
第1の治具着脱装置24の着脱子25が待機位置に戻
り、かつ、第1の基板ストッパ31が待機位置に戻った
ことが確認されるとサブ治具ストッパ29が待機位置に
移動され、これにより、反り防止治具18が復路区間1
2′の終端側へ移動される。
【0106】復路区間12′の終端側に移動された反り
防止治具18はメイン治具ストッパ28によりその移動
が阻止され、正確に復路区間12′の終端側に位置され
る。
【0107】復路区間12′の終端側に位置された反り
防止治具18は、再び、前述のように第1の治具着脱装
置24により、復路区間12′側で基板搬送チェーン
2、2から離脱され、往路区間12側で基板搬送チェー
ン2、2に装着される。
【0108】しかして、一の反り防止治具18は基板搬
送チェーン2、2の走行区間内を循環することになり、
このような動作は、順次供給されて来る絶縁基板9、
9、・・・に対して反り防止治具18、18、・・・が
一対一で対応するように繰り返し行われる。
【0109】そして、前記したように、絶縁基板9はこ
のリフロー半田装置1に2回通され、1回目はその第1
のマウント面9aに電子部品10、10、・・・が搭載
された状態で通され、次いで、2回目はその第2のマウ
ント面9bに電子部品11、11、・・・が搭載された
状態で通される。
【0110】2回目においては、絶縁基板9の下側にな
った面が電子部品10、10、・・・を既に搭載した第
1のマウント面9aとなるが前述のように反り防止治具
18の支えピン23、23、・・・が上記電子部品1
0、10、・・・を避けた位置に取着されているので支
えピン23、23、・・・が電子部品10、10、・・
・と衝突することはない。
【0111】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明半田リフロー装置の第1のものは、電子部品
がリフロー半田によって仮固定された絶縁基板を加熱す
ることで上記リフロー半田を溶融する半田リフロー装置
であって、絶縁基板の搬送方向における幅方向の両側縁
が載置され、加熱炉内を通過して走行される一対の基板
搬送用走行部材と、絶縁基板の下面であって、上記幅方
向の略中央及び/又はこれに近接する位置であって搭載
された電子部品を避けた位置に対応した複数の支えピン
を有する反り防止治具と、該反り防止治具を上記基板搬
送用走行部材に着脱自在に装着する治具着脱手段と、反
り防止治具が上記基板搬送用走行部材に装着された状態
において反り防止治具の支えピンの上端が基板搬送用走
行部材に載置された絶縁基板の下面に接触するようにさ
れ、また、反り防止治具は少なくとも絶縁基板が加熱炉
内を通過し、冷却されるまでの間、絶縁基板の下面を上
記支えピンが支えた状態で絶縁基板と一体的に搬送され
ることを特徴とする。
【0112】従って、本発明半田リフロー装置の第1の
ものによれば、絶縁基板は加熱炉を通過して冷却される
までの間、反り防止治具により絶縁基板の下面であっ
て、幅方向の略中央及び/又はこれに近接する位置であ
って搭載された電子部品を避けた位置を下方から支持す
るようにしたので、加熱炉において加熱されて軟化して
も絶縁基板に反りが発生することが無く平坦状に維持さ
れ、これにより、電子部品の半田付け処理を安定に行う
ことができると共に、基板搬送用走行部材に載置された
状態の絶縁基板の下面に電子部品が搭載されていても支
えピンを当該下面のうち電子部品を避けた位置に接触さ
せることができ、下面に電子部品が搭載されていると否
とにかかわらず、絶縁基板をその下方からささえること
ができ、これにより、両面回路基板の製造における半田
付けをその両面のいずれについてもリフロー半田工程に
よって行うことができる。
【0113】尚、前記実施例においては、基板搬送用走
行部材として連結ピンを一方へ突出させたローラチェー
ンを使用し、該連結ピンの一方に突出した部分を基板支
持部として該基板支持部に反り防止治具を磁気的に吸着
させることで装着するようにしたが、反り防止治具の基
板搬送用走行部材への取着手段はこれに限るものではな
く、例えば、フックによって吊り下げるようにしても良
い。
【0114】もっとも、本発明における基板搬送用走行
部材がチェーンに限られることは無く、絶縁基板をその
両側縁を支持して搬送することができるものであればベ
ルト状あるいはワイヤ状その他のものであっても良い。
【0115】更に、治具着脱装置の着脱子を昇降させる
のにエアシリンダを使用するようにしたが、これに限ら
ず、例えば、モータを駆動源としたものであっても良
い。
【0116】また、本発明半田リフロー装置の第2のも
のは、上記本発明半田リフロー装置の第1のものにおい
て、基板搬送用走行部材は上側を往路区間、下側を復路
区間として無端状に走行され、絶縁基板及び反り防止治
具は基板搬送用走行部材の往路区間の始端側から終端側
へと搬送され、往路区間の終端側で基板搬送用走行部材
から離脱した反り防止治具は下側の復路区間の始端側で
基板搬送用走行部材に載置され、復路区間側で基板搬送
用走行部材に載置されその終端側即ち往路区間の始端側
と対応した位置まで搬送された反り防止治具を上側の往
路区間の始端側で基板搬送用走行部材に装着するように
したことを特徴とする。
【0117】また、本発明半田リフロー装置の第2のも
のによれば、反り防止治具を往路区間の終端側から始端
側へ戻すのに復路区間側の基板搬送用走行部材を利用し
たのでこれを往路区間の始端側まで戻すのに他の搬送機
構または搬送手段を必要とせず、従って、半田リフロー
装置の構造が複雑になることも無い。
【0118】更に、本発明半田リフロー装置の第3のも
のは、上記本発明半田リフロー装置の第1のもの又は第
2のものにおいて、反り防止治具の基板搬送用走行部材
に対する装着を磁力により行うことを特徴とする。
【0119】さらに、本発明半田リフロー装置の第3の
ものによれば、反り防止治具の基板搬送用走行部材に対
する装着を磁力により行うようにしたので、反り防止治
具の基板搬送用走行部材への着脱を極めて容易に行うこ
とができ、従って、更に、半田リフロー装置の構造を簡
単にすることができる。
【0120】尚、上記実施例においては、反り防止治具
のベース台に多数のピン取付孔を形成し、そのうちの所
定のもの、即ち、当該絶縁基板上に配置される電子部品
を避けた位置と対応した所定のものを選択して支えピン
を着脱自在に取着するようにしたが、反り防止治具をこ
のような構造にすると、電子部品の配置パターンに応じ
て支えピンの取付位置を変更するだけで種々の異なる絶
縁基板に適用することができ、反り防止治具の種類が少
なくて済み、その分、コストを安くすることができる。
【0121】もっとも、本発明を実施するに際して、一
の反り防止治具を一の絶縁基板に専用のものとしても良
い。
【0122】この他、上記実施例に示した各部の構造な
いし形状、あるいは部材の数等は本発明を実施するに当
たっての具体化のほんの一例を示したものにすぎず、こ
れらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されて
はならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明半田リフロー装置の実施の一例を示すも
ので、一部を切り欠いて示す側面図である。
【図2】半田リフロー装置の要部を示す拡大平面図であ
る。
【図3】図2のIII−III線に沿う拡大断面図であ
る。
【図4】反り防止治具の拡大斜視図である。
【図5】反り防止治具が基板搬送チェーンの往路区間の
始端側に装着された状態における図2のV−V線に沿う
拡大断面図である。
【図6】絶縁基板に反りが生じた状態の回路基板を示す
側面図である。
【図7】従来の反り矯正装置の一例を示す概略斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 半田リフロー装置 2 基板搬送用走行部材 9 絶縁基板 9c (絶縁基板の)両側縁 10 電子部品 11 電子部品 12 往路区間 12′復路区間 13 加熱炉 18 反り防止治具 23 支えピン 23a 上端 24、24′ 治具着脱手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品がリフロー半田によって仮固定
    された絶縁基板を加熱することで上記リフロー半田を溶
    融する半田リフロー装置であって、絶縁基板の搬送方向
    における幅方向の両側縁が載置され、加熱炉内を通過し
    て走行される一対の基板搬送用走行部材と、絶縁基板の
    下面であって、上記幅方向の略中央及び/又はこれに近
    接する位置であって搭載された電子部品を避けた位置に
    対応した複数の支えピンを有する反り防止治具と、該反
    り防止治具を上記基板搬送用走行部材に着脱自在に装着
    する治具着脱手段と、反り防止治具が上記基板搬送用走
    行部材に装着された状態において反り防止治具の支えピ
    ンの上端が基板搬送用走行部材に載置された絶縁基板の
    下面に接触するようにされ、また、反り防止治具は少な
    くとも絶縁基板が加熱炉内を通過し、冷却されるまでの
    間、絶縁基板の下面を上記支えピンが支えた状態で絶縁
    基板と一体的に搬送されることを特徴とする半田リフロ
    ー装置。
  2. 【請求項2】 基板搬送用走行部材は上側を往路区間、
    下側を復路区間として無端状に走行され、絶縁基板及び
    反り防止治具は基板搬送用走行部材の往路区間の始端側
    から終端側へと搬送され、往路区間の終端側で基板搬送
    用走行部材から離脱した反り防止治具は下側の復路区間
    の始端側で基板搬送用走行部材に載置され、復路区間側
    で基板搬送用走行部材に載置されその終端側即ち往路区
    間の始端側と対応した位置まで搬送された反り防止治具
    を上側の往路区間の始端側で基板搬送用走行部材に装着
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の半田
    リフロー装置。
  3. 【請求項3】 反り防止治具の基板搬送用走行部材に対
    する装着を磁力により行うことを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の半田リフロー装置。
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