JPH0526746A - トルクセンサ用シールドの製造方法 - Google Patents

トルクセンサ用シールドの製造方法

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JPH0526746A
JPH0526746A JP17704591A JP17704591A JPH0526746A JP H0526746 A JPH0526746 A JP H0526746A JP 17704591 A JP17704591 A JP 17704591A JP 17704591 A JP17704591 A JP 17704591A JP H0526746 A JPH0526746 A JP H0526746A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield
coil
magnetic
case
torque sensor
Prior art date
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Pending
Application number
JP17704591A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsumi Sunahata
睦巳 砂畠
Akiyoshi Hanazawa
明由 花澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP17704591A priority Critical patent/JPH0526746A/ja
Publication of JPH0526746A publication Critical patent/JPH0526746A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トルク伝達軸の表面に形成された磁気異方性
部の周囲にコイルを配置した磁歪式のトルクセンサのセ
ンサ性能に悪影響が出ないようにして、前記コイルを収
容するためのシールドを製造できるようにする。 【構成】 磁気シールド1を、ケース部2と蓋部3とで
構成する。磁気焼鈍の終わったケース部2にコイル5を
収容したうえで蓋部3を組み付け、この蓋部3とケース
部2との接合部19を、ガン20によって電子ビーム溶接ま
たはレーザービーム溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トルクセンサ用シール
ドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】公知のトルクセンサとして、トルク伝達
軸の外周に一対の磁気異方性部を形成し、この軸にトル
クが印加されたときの各磁気異方性部の透磁率の変化
を、これら磁気異方性部の外周に沿って配置された一対
の検出コイルで検出し、両検出信号の差から、軸に作用
するトルクの大きさを電気信号に変換するようにしたも
のがある。
【0003】この種のトルクセンサでは、検出値に外乱
が含まれないように、またトルク伝達軸の磁気異方性部
に効率よく磁束を流すために、検出コイルと、この検出
コイルを励磁するための励磁コイルとを、円筒状のシー
ルド内に配置するのが通例である。
【0004】このシールド内にコイルを配置したものを
製造する際に、従来は、図6に示すような工程を採用し
ていた。すなわち、同図(a)はシールド1の構成部品
である有底円筒状のケース部2と、このケース部2の一
端側の開口を塞ぐための蓋部3とを示すが、まずこれら
ケース部2と蓋部3とを機械加工し、研磨を施す。
【0005】次に、加工などによって生じた応力を除去
するため、磁気焼鈍を行う。この磁気焼鈍が完了したな
ら、その後、同図(c)に示すようにボビン4に巻かれ
たコイル5をケース部2の中に入れ、同図(d)に示す
ように蓋部3をケース部2に組み付けて、これを固定す
る。
【0006】この蓋部3をケース部2に固定するため
に、従来は、圧入、接着、小ねじを用いたねじ止めなど
が用いられている。また、蓋部3自体の外周に雄ねじを
加工するとともに、ケース部2の開口の内周に雌ねじを
加工したうえでのねじ込み固定方法も採用されている。
つまり、磁気焼鈍の温度が、コイル5やボビン4の耐熱
温度以上の温度であるため、シールド1内にボビン4を
組み込んだ後では焼鈍が行えず、焼鈍後に蓋部3をケー
ス部2に固定する工程が必要になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようにす
ると、蓋部3をケース部に固定する際に、以下のような
問題点が生じる。すなわち、圧入の場合は、シールド1
にこの圧入による残留応力が発生する。接着の場合は、
センサを比較的高温の環境で使用するときに、接着力に
信頼性がなくなるという問題点がある。また小ねじを用
いたねじ止めの場合は、特に蓋部3の肉厚が薄いため、
確実な固定が非常に難しく、ねじにより磁気通路の均一
性が乱れ、ねじを締め付けると応力が発生してセンサ性
能に悪影響が出るという問題点がある。蓋部3やケース
部2自体にねじを加工する場合は、これらの肉厚が薄い
ので加工が難しく、高価になるという問題点がある。
【0008】また、特に接着やねじ止めの場合は、図7
に示すようにケース部2と蓋部3との間に磁気的な隙間
6が生じたり、これらの接合面が磁気的に不安定な状態
になったりすることが多く、シールド1中を流れる磁束
7を乱す原因となる。
【0009】このため、これら従来の固定方法では、セ
ンサ性能に劣化、ばらつき、感度低下などの悪影響が発
生することが避けられないという問題点がある。そこで
本発明はこのような問題点を解決し、センサ性能に悪影
響が出ないようにして、シールドの蓋部をケース部に固
定できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明は、トルク伝達軸の表面に形成された磁気異方
性部の周囲にコイルを配置した磁歪式のトルクセンサに
おいて、前記コイルを収容するための環状の磁気シール
ドを製造するに際し、この磁気シールドを、分割構造の
部品の組み付けによって構成するとともに、その部品を
組み付けた後に電子ビーム溶接またはレーザービーム溶
接により互いに固定するものである。
【0011】
【作用】このように電子ビーム溶接またはレーザービー
ム溶接でケース部と蓋部とを固定すると、圧入などに比
べ残留応力が少なく、周方向における残留応力のばらつ
きも小さくなる。また、高温下での使用でも問題がな
く、ケース部や蓋部の肉厚が薄くても固定可能であり、
従来に比べ加工工数や部品点数が増えることがなく、し
かも、完全一体化が可能であるため磁気通路を妨げるよ
うな隙間や不安定な接触面は存在しない。さらに、電子
ビーム溶接またはレーザービーム溶接自体は自動化が可
能であるため、量産に適し、コスト増加も少ないという
利点がある。
【0012】
【実施例】図2および図3は、本発明の一実施例にもと
づくトルクセンサの断面構造を示す。ここで、11はトル
ク伝達用の軸で、その外周には、この軸11の軸心の方向
と±約45度の角度をなして互いに反対方向に傾斜する一
対の磁気異方性部12が、多数の溝などによって形成され
ている。
【0013】各磁気異方性部12の周囲には、ボビン4に
巻かれたコイル5が、シールド1に収容された状態でそ
れぞれ配置されている。このコイル5は、軸11にトルク
が印加されたときの磁気異方性部12の透磁率の変化を検
出可能な検出コイル13と、この検出コイル13を励磁する
ための励磁コイル14とで構成されている。各シールド1
は円筒状のアウターケース15の内部に収容され、その内
周突部16に掛かり合うことで、磁気異方性部12に対応し
て位置決めされている。アウターケース15の両端の開口
には、内周突部16との間でシールド1を固定するための
固定リング17がはめ込まれて固定されている。この固定
リング17がベアリング18に支持されることで、各部材が
軸11のまわりでこの軸11と同心状に設置される。
【0014】図3はシールド1の詳細構造を示し、ケー
ス部2と蓋部3とは、接合部19において互いに接合さ
れ、固定されている。この接合部19における両者の固定
は、次のようにして行う。すなわち、まず図6の場合と
同様に機械加工、研磨、磁気焼鈍、コイル5の挿入を行
い、蓋部3をケース部2に組み付けて、これらを接合部
19で接触させる。その後、図1に示すように、電子ビー
ム溶接またはレーザービーム溶接のためのガン20を接合
部19に近づけ、この接合部19の全周を電子ビーム溶接ま
たはレーザービーム溶接する。
【0015】図4および図5は、本発明の他の実施例に
もとづくトルクセンサの断面構造を示す。ここでは、シ
ールド1は、両方のコイル5を収容可能なように一体化
された構成とされ、そのケース部2の中央部の内周に、
各コイル5のボビン4を掛かり合わせるための内周突部
21が形成されている。ケース部2はその両端に開口を有
するので、これら開口にそれぞれ蓋部3を組み付けて、
先の実施例の場合と同様に接合部19の全周を電子ビーム
溶接またはレーザービーム溶接する。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、磁気
シールドを、分割構造の部品の組み付けによって構成す
るとともに、その部品を組み付けた後に電子ビーム溶接
またはレーザービーム溶接により互いに固定するするた
め、残留応力にもとづく問題やセンサの使用温度につい
ての制約がなく、しかも磁気通路を妨げる隙間などを生
じることなしにトルクセンサを構成でき、また製造工程
自体も特別なものではないため、すぐれた特性のトルク
センサを安価に量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトルクセンサ用シールドの製造方法の
実施例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例にもとづくトルクセンサの断
面構造を示す図である。
【図3】図2におけるシールドの詳細構造を示す図であ
る。
【図4】本発明の他の実施例にもとづくトルクセンサの
断面構造を示す図である。
【図5】図4におけるシールドの詳細構造を示す図であ
る。
【図6】従来のトルクセンサ用シールドの製造方法を示
す図である。
【図7】従来の製造方法にもとづいて製造されたトルク
センサ用シールドの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 シールド 2 ケース部 3 蓋部 4 ボビン 5 コイル 19 接合部 20 ガン

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 トルク伝達軸の表面に形成された磁気異
    方性部の周囲にコイルを配置した磁歪式のトルクセンサ
    において、前記コイルを収容するための環状の磁気シー
    ルドを製造するに際し、この磁気シールドを、分割構造
    の部品の組み付けによって構成するとともに、その部品
    を組み付けた後に電子ビーム溶接またはレーザービーム
    溶接により互いに固定することを特徴とするトルクセン
    サ用シールドの製造方法。
JP17704591A 1991-07-18 1991-07-18 トルクセンサ用シールドの製造方法 Pending JPH0526746A (ja)

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JP17704591A JPH0526746A (ja) 1991-07-18 1991-07-18 トルクセンサ用シールドの製造方法

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JPH0526746A true JPH0526746A (ja) 1993-02-02

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2927079A1 (de) * 1978-07-04 1980-01-17 Sumitomo Electric Industries Diamant-presskoerper, der verwendbar ist fuer ein drahtziehwerkzeug und verfahren zu seiner herstellung
WO2002059555A1 (en) * 2001-01-25 2002-08-01 Fast Technology Ag Portable magnetic transducer
JP2005321361A (ja) * 2004-05-11 2005-11-17 Favess Co Ltd トルク検出装置
JP2007278663A (ja) * 2006-04-11 2007-10-25 Fuji Electric Holdings Co Ltd 振動型圧縮機

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