JPH11344391A - トルクセンサ - Google Patents
トルクセンサInfo
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- JPH11344391A JPH11344391A JP10149093A JP14909398A JPH11344391A JP H11344391 A JPH11344391 A JP H11344391A JP 10149093 A JP10149093 A JP 10149093A JP 14909398 A JP14909398 A JP 14909398A JP H11344391 A JPH11344391 A JP H11344391A
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Abstract
る磁束乱れを防止し、トルクの検出精度を高めることが
できるトルクセンサを提供することにある。 【解決手段】磁歪材5がシャフト2の外周面に固定され
る。励磁用コイル8,9が該磁歪材5を通る磁束を発生
させ、検出用コイルはシャフト2に作用するトルクに応
じて磁歪材5が歪むことによる磁束の変化を検出する。
固定子7は励磁用コイル8,9および検出用コイル1
0,11を支持するとともにシャフト2の外周面と対向
し、かつ、シャフト2に対して相対回転可能に配置され
る。固定子7はヨーク12,13とヨークリング14を
シャフト2の軸方向に圧入により連結して形成され、励
磁用コイル8,9により発生する磁束が通る該部材1
2,13,14の接合面に絶縁皮膜100を形成する。
Description
るトルクを歪み磁気特性を利用して検出する磁歪式のト
ルクセンサに関するものである。
ャフトの外周面に固定された磁歪材がシャフトに働くト
ルクによって捻じれて歪むことによりその透磁率が変化
し、この透磁率変化に応じた磁束変化(インダクタンス
変化)を検出用コイルに誘導される起電力の変化から判
断することでトルクを検出しようとするものである(例
えば特開平5−118938号公報、特開昭59−77
326号公報等)。
示すように、ハウジング30内にベアリング31を介し
て回転可能に支持されたシャフト32の外周面に中間ス
リーブ33を介して円筒状の磁歪材34が固着される。
ハウジング30内には磁歪材34の外周面と対向する円
筒状の固定子35が配置されている。固定子35はヨー
ク36と該ヨーク36を嵌合して支持する2つのリテー
ナ37とからなり、ベアリング38を介してシャフト3
2に対して相対回転可能に設けられている。ヨーク36
には励磁用コイル39と検出用コイル40とが組付けら
れており、ヨーク36の内周面は各コイル39,40の
組付位置以外の部分で磁歪材34の外周面と所定のギャ
ップで対向している。そして、励磁用コイル39に交流
電流が流れることにより、磁束がヨーク36→磁歪材3
4→ヨーク36を通る2つの磁気回路が形成される。
対して45°と−45°の各方向に切溝34aが形成さ
れた2つの領域X,Yが形成されている。この2つの領
域X,Yには、シャフト32にトルクが発生すればその
回転方向がどちらでも、一方に引張力、他方に圧縮力が
働くことになる。そして、これら各領域X,Yにおける
透磁率の変化による磁束の変化に応じて検出用コイル4
0に誘導される電圧値によりトルクの検出が行われる。
のギャップをできるだけ狭くして検出感度を上げられる
ように、各コイル39,40はボビンBに巻回され、該
ボビンBがヨーク36の内周面に埋込み状態に組付けら
れていた。このため、ボビンB(各コイル39,40)
をヨーク36に組付けられるようにヨーク36は複数の
部材に分解できるようになっていた。
その軸線方向と平行な面で2つに分断した半円筒状の2
つの部材41,42から構成されていた。そして、各コ
イル39,40が巻回されたボビンBをヨーク36の内
周面に相当する位置に組付けた後、2つの部材41,4
2を接着剤等を用いて円筒状に接合するようにしてい
た。ヨーク36を軸線方向と平行な面で二分割している
のは、ヨーク36の周方向に流れようとするうず電流を
接合部43にて遮断して検出感度を高めることができる
からである。
クタンスの変化をみることでトルクの検出を行っている
が、インダクタンスは、磁歪材34とヨーク36との間
のギャップによっても変化する。このため、検出精度を
確保するためにはこのギャップを一定に保つ必要があ
る。
と平行な面で2つに分断した半円筒状の2つの部材4
1,42から構成されているヨーク36と、図4に示す
2つのリテーナ37とで形成した固定子35では、その
組付精度の限界から、その真円度は完全ではない。つま
り、ヨーク36を構成する2つの半円筒状の部材41,
42を接合するときの接合位置のばらつきや、ヨーク3
6とリテーナ37を嵌合するときの組み付け誤差を伴う
ために、シャフト32の軸心に対する固定子35の内周
面の真円度は低いものになっていた。さらに、2つの半
円筒状の部材41,42を接合して形成されたヨーク3
6では、その内周面上にヨーク36のエッジが存在する
ため、磁束の分布が乱れてしまう現象があった。
ために、本出願人は図6に示すような固定子50を提案
している。即ち、固定子35を構成する部材を少なく
し、かつ各部品を円筒形状にすることで、組み付け誤差
による真円度の低下、シャフトの軸心に対する同軸度の
低下を抑える構成とした。この固定子50は円周方向に
分割された3つの部材51,52,53からなり、図7
の断面図に示すように、2つのボビンBを各部材51,
52,53間に組み付けた後に、各部材51,52,5
3を圧入して接合している。
7にて示す固定子においては、部材51と部材52との
接合面及び部材52と部材53との接合面において、そ
の加工精度が原因で磁気抵抗が大きな空隙が存在してし
まう。つまり、これら部材51,52,53は金属材料
(磁性体)から形成されており、金属材料間の圧入によ
る接合では、その接合面の加工公差により圧入ばらつき
が生じ易く、より顕著な場合では、この接合面にがたつ
きが生じてしまう。その結果、励磁コイル39に交流電
流が流れたときにおいて、図7に示すように、接合面を
通過する磁束Mの分布が乱れてしまい、シャフト32に
トルクが発生していなくても、シャフト32の回転位置
によってインダクタンスが変化することになり、この変
化によってシャフト32に作用するトルクと判断する誤
検出を行ってしまう。このため、検出値が認められても
トルクと判定しない不感帯を広く設定しておく必要があ
り、精度の高いトルク検出を行うことができなかった。
る複数の部材間の接合面に生じる磁束乱れを防止し、ト
ルクの検出精度を高めることができるトルクセンサを提
供することにある。
は、被検出軸の外周面に固定された磁歪材と、該磁歪材
を通る磁束を発生させる励磁用コイルと、前記被検出軸
に作用するトルクに応じて前記磁歪材が歪むことによる
前記磁束の変化を検出するための検出用コイルと、前記
励磁用コイルおよび検出用コイルを支持するとともに前
記被検出軸の外周面と対向し、かつ、被検出軸に対して
相対回転可能に配置された固定子とを備えたトルクセン
サにおいて、前記固定子は複数個の部材を前記被検出軸
の軸方向に連結して形成され、前記励磁用コイルにより
発生する磁束が通る該部材の接合面に絶縁皮膜を形成し
たことを特徴としている。
の発明において、前記磁歪材は、前記被検出軸にトルク
が作用したときに磁束が増加する磁歪領域と、磁束が減
少する領域とを備え、前記励磁用コイルは、それぞれ対
応する磁歪領域毎に設けられ、それぞれの磁歪領域毎に
対して磁束を発生させるものであり、前記検出用コイル
は、それぞれ対応する磁歪領域毎に設けられ、それぞれ
の磁歪領域毎における磁束の変化を検出するものであ
る。
の発明において、前記固定子は、2つのボビンを収納す
るための2つの溝部を形成するために3つの部材を前記
被検出軸の軸方向に連結したものであり、前記ボビン
は、両端に配置された部材にそれぞれ接着固定するもの
であるものである。
複数個の部材を被検出軸の軸方向に連結して形成され、
励磁用コイルにより発生する磁束が通る部材の接合面に
絶縁皮膜が形成されている。その結果、加工精度が原因
で各部材の接合面には空隙ができ、この空隙は被検出軸
の回転により変動し接触有無によるうず電流の乱れによ
り磁気回路が乱れるが、各部材間の接合面に絶縁皮膜を
設けることで、空隙の変動を小さくするとともに、絶縁
により各部材を電気的に独立とすることでうず電流の乱
れを抑える。よって、検出用コイルにおけるインダクタ
ンスの被検出軸の回転依存性を減少させることができ
る。
の発明の作用に加え、各磁歪領域における磁束の変化に
よって各検出用コイルに誘導される起電力の差から被検
出軸に作用するトルクを求めることでができる。
の発明の作用に加え、固定子は、2つのボビンを収納す
るための2つの溝部を形成するために3つの部材を、被
検出軸の軸方向に連結して形成される。そして、ボビン
は、両端に配置する部材にそれぞれ接着固定される。そ
の結果、3つの部材にて2つのボビンが固定子に支持さ
れる。つまり、固定子を構成する部材を少なく、なおか
つ各部品を円筒形状にすることで、真円度の低下、同軸
度の低下を抑えることができる。
形態を図1および図2に従って説明する。図1はトルク
センサ1が組付けられた部分における断面図である。ト
ルクセンサ1はシャフト2に外嵌された磁歪特性を有す
る被検出部3と、被検出部3の歪みによる磁気的変化を
検出するための検出部4とから構成されている。
筒状の磁歪材5を備え、該磁歪材5は本実施の形態で
は、シャフト2に対して一体回転可能に溶接されてい
る。磁歪材5は磁気歪み効果を有するものであって、パ
ーマロイ、鉄・ニッケル・クロム合金、Ni SpanC等
の高透磁率軟磁性材料が使用されている。磁歪材5には
2つの凸部が設けられ、その表面(磁歪膜領域)は、軸
線方向に45と−45°をなす多数の切欠溝5aがそれ
ぞれ周方向に等間隔に形成された2つの被検出領域X,
Yが形成されている。各被検出領域X,Yの外側にはベ
アリング6の内輪が圧入固定する連結部5bが設けら
れ、その連結部5bの外側、即ち、円筒状の磁歪材5の
両端部外周面には雄ネジ5cが形成されている。なお、
磁歪材5には、鉄−アルミニウム系の磁歪材料、アモル
ファス磁歪材料を使用することもできる。
対して2つのベアリング(ラジアルベアリング)6を介
して相対回転可能に支持された固定子7と、内側に励磁
用コイル8,9が巻回され外側に検出用コイル10,1
1が巻回されたボビンB1,B2とを備えている。固定
子7は、例えば、パーマロイ(金属材料)等が用いられ
ており、2つのヨーク12,13とその間に圧入して接
合されるヨークリング14から構成されている。つま
り、固定子7はシャフト2の軸方向に連結された3つの
部材12,13,14から形成される。そして、ヨーク
12,13とヨークリング14にて形成される固定子7
の内周面には磁歪材5の各被検出領域X,Yと対向する
位置に2つの凹部が形成され、各凹部には各コイル8,
10,9,11がそれぞれ巻回されたボビンB1,B2
が収納されている。
2に示すように、ベアリング6の収納部12aの内径は
ベアリング6が軽圧入される程度にベアリング6の外径
とほぼ等しく形成され、収納部12aの内側部12bは
ベアリング6が係止するように、収納部12aにおける
内径よりも小さな内径を有する。さらに、ヨーク12の
内周面の中央部12cにおける内径は、検出感度を上げ
られるように磁歪材5に対して所定のギャップで対向し
得る所定値に設定されている。また、ボビンB1を収納
する収納部12dの内径はボビンB1の外周径より若干
大きく形成され、ヨークリング14との接合部12eは
ボビンB1の外周径よりも大きな内周径を有するように
なっている。即ち、接合部12e側からボビンB1を挿
入できるようになっている。
も大きな外径(≒接合部12eの内径)を有し、その内
周径はボビンB1の内周径より若干大きくなるようにな
っている。さらに、ヨークリング14の外周面と側面に
おけるヨーク12との接合面14a,14bには、図2
に示すように絶縁皮膜(例えば、厚さ20ミクロン程
度)100が塗布されている。
ーク12と同一形状にて形成され、ヨークリング14の
外周面と側面におけるヨーク13との接合面14c,1
4dにも、絶縁皮膜100が塗布されている。
部12d,13dに挿入し、接着剤等にて固定した後
に、ヨークリング14をヨーク12,13の接合部12
e,13eに軽く圧入して固定子7が形成される。固定
子7の形成後においては、この接合部分(接合面14
a,14b,14c,14d)に絶縁皮膜100が一様
に介在するようになっている。その結果、この接合部分
に隙間がなくなることによって、がたつき(特に、円周
方向のがたつき)が防止され、接合部分での磁気抵抗
(磁束分布)が均一となる。
位置決め部材15,16が螺合され、この部材15,1
6を用いてベアリング6を介して固定子7が磁歪材5に
対しその軸線方向にズレないようになっている。
れ、検出用コイル10,11は図示しない公知の処理回
路に接続されている。励磁用コイル8,9に交流電流が
流れることにより、磁歪材5の表面には2つの被検出領
域X,Yに固定子7→磁歪材5→固定子7を磁束が通る
2種類の磁気回路が形成される。磁束は磁歪材5の2つ
の領域X,Yに沿って軸線方向に対して45°または−
45°の方向に通る。この磁束の変化により検出用コイ
ル10,11に誘導される起電力が処理回路に出力され
る。
際の回転方向に応じて2つの被検出領域X,Yには一方
に圧縮力が他方に引張力が作用する。磁歪材5は、引張
力が作用すると透磁率が大きくなり、圧縮力が作用する
と透磁率が小さくなる。このため、各検出用コイル1
0,11から出力される誘導起電力は、引張力が働いた
被検出領域を検出する側で大きく、圧縮力が働いた被検
出領域を検出する側で小さくなる。
ら入力した誘導起電力を差動回路で減算し、その減算し
た信号を内部に設けられた整流回路等で整流して公知の
回路でトルクの値を求めるようになっている。差動回路
で減算するのは、温度変化等による外乱ノイズを相殺し
て補償することで、精度の高いトルク検出を行うためで
ある。シャフト2にトルクが作用していないときに処理
回路が零トルクを検出するようにレベル設定されてい
る。そして、処理回路は検出信号の信号レベルが零レベ
ルに対して正側にどれだけの値をとるか、負側にどれだ
けの値をとるかによって、トルクの大きさ及び方向を検
出するようになっている。
る。トルクセンサ1の作動中は、交流電源から励磁用コ
イル8,9に一定の振幅および周波数の交流電流が流さ
れ、磁束が固定子7→磁歪材5→固定子7を通る2つの
磁気回路が形成される。このとき、ヨーク12,13と
ヨークリング14との間の接合面14a,14b,14
c,14dにも磁束Mが通過する(図7参照)が、この
接合面14a,14b,14c,14dには絶縁皮膜1
00が形成され磁気抵抗(磁束分布)が均一となってい
る。
トルクが発生すると、磁歪材5の領域Xと領域Yは、そ
れぞれ一方が圧縮力を他方が引張力を受ける。このた
め、領域Xと領域Yの磁束の変化を検出する各検出用コ
イル10,11には、引張力を受けた被検出領域を検出
する側で大きくなり、圧縮力を受けた被検出領域を検出
する側で小さくなるようなシャフト2のトルクに比例す
る誘導起電力が発生する。このとき、接合面14a,1
4b,14c,14dには絶縁皮膜100が形成されて
いるので、磁気回路の乱れがなく、固定子7→磁歪材5
→固定子7を通る磁気回路も回転位置によらずほぼ均一
に形成されている。
固定子7はがたつくことがなく、接合面14a,14
b,14c,14dでの磁気抵抗が均一となっているの
で磁束乱れの発生が防止され、検出コイル10,11に
はトルクに応じた誘導起電力が正確に発生することにな
る。
誘導された誘導起電力は処理回路に入力され、両検出用
コイル10,11からの電圧が差動回路で減算されると
ともに、その減算された電圧によりシャフト2に作用す
るトルクの値が正確に求められる。
に示すように固定子35は、2つの部材41,42から
なるヨーク36と2つのリテーナ37の計4つの部材か
ら形成されていたが、本実施形態では、リテーナ37を
用いずに、2個のヨーク12,13と1個のヨークリン
グ14との計3個の部材からなり、組み付け誤差等を少
なくすることができ、磁歪材5に対し固定子7の内周面
は真円度及び同軸度の高いものとなっている。
インダクタンスのシャフト2の回転位置依存性がほぼ無
くなり、シャフト2に作用するトルクに応じてのみ、検
出用コイル10,11におけるインダクタンスが変化す
ることになり、トルクセンサ1の誤検出は防止され、ト
ルクの検出精度が向上する。
特徴を示す。 (1)図1に示すように、固定子7はヨーク12,13
およびヨークリング14をシャフト2の軸方向に連結し
て形成され、図2に示すように、励磁用コイル8,9に
より発生する磁束が通るヨーク12,13とヨークリン
グ14との接合面14a,14b,14c,14dに絶
縁皮膜100が形成されている。その結果、加工精度が
原因で各部材12,13,14の接合部分には磁束の乱
れが生じてしまい、トルク誤検出の原因となっていた
が、各部材12,13,14間の接合部分に絶縁皮膜1
00を形成することで、磁気抵抗が均一になり磁束の乱
れを防止できる。従って、検出用コイル10,11にお
けるインダクタンスのシャフト2の回転依存性を減少さ
せることができ、トルクセンサ1の誤検出は防止され、
トルクの検出精度を高めることができる。 (2)各磁歪領域X,Yにおける磁束の変化による各検
出用コイル10,11に誘導される起電力の差からトル
クを求めることができ、さらに、図4の従来技術におけ
るリテーナ37を用いることなく、少ない部材、つま
り、ヨーク12,13とヨークリング14との計3つの
部材にて固定子7を形成しているので、シャフト2の軸
心に対し固定子7の内周面における真円度及び同軸度を
高めることができる。従って、トルク検出精度を高くで
き、より正確なトルクを検出することができる。 (3)固定子7はシャフト2の外周面に溶接された磁歪
材5に対してベアリング6を介して相対回転可能に設け
られているので、シャフト2がその組付精度の限界から
図示しないハウジング等の支持部材に偏心して設けられ
ても、固定子7の内周面の軸心に対するシャフト2の軸
心の偏心量を小さく抑えることができ、トルクセンサ1
の検出精度を一層向上させることができる。 (4)固定子7を構成する部品12,13,14は固定
子7を軸線方向に二等分する両側において互換可能な形
状に形成されている。即ち、図1に示すように、2個の
ヨーク12,13は同形状であって互換性があり、ヨー
クリング14は左右対称形状となっている。
態に限定されるものではなく、下記のように実施しても
よい。 ○図3のように、ボビンBAとヨーク20との支持部に
おいて、それぞれに係止部を設けたものに実施してもよ
い。詳しくは、ヨーク20のボビン収納部20aの側壁
20bに係止凸部21を周方向に形成し、さらに、ボビ
ンBAの側壁にも、係止凹部22を周方向に形成する。
そして、ボビンBAをヨーク20に組み付けるときにお
いて、軸線方向及び円周方向にズレないように、接着剤
等を用いてヨーク20の係止凸部21とボビンBAの係
止凹部22を係止させて、ボビンBAを支持する。その
後、ヨーク20とヨークリング14の接合面に絶縁皮膜
100を形成した後に、ヨーク20にヨークリング14
を圧入して固定子7Aを形成する。
に、固定子7Aの形成後において、ヨーク20の収納部
20aにおける内周面とボビンBAの外周面との間と、
ヨークリング14の側面とボビンBAの側面との間に、
クリアランス(隙間)D1,D2を有するようになって
いる。
材料とヨーク20及びヨークリング14を形成する材料
の膨張率が異なる場合において、ボビンBAとヨークリ
ング14との間に熱膨張時おける応力が加わることが防
止されるので、温度が変化したとしてもヨーク20とヨ
ークリング14との接合面は圧入した時の状態を保つこ
とができ、さらに、軸線方向及び円周方向にズレないよ
うに確実にボビンBAを支持することができるので、よ
り好ましいものとなる。
X,Yのための各コイル8,10,9,11を巻回した
2つのボビンB1,B2を、3つの部材12,13,1
4からなる固定子7に固定するものであったが、検出領
域およびボビンの数に限定するものではなく、ボビンを
収納するために軸方向に連結する複数の部材にて形成さ
れる固定子において、その部材間の接合面に絶縁皮膜1
00を介在させて実施するものであればよい。
は励磁用コイル8および検出用コイル10を一体として
巻回し、ボビンB2には励磁用コイル9および検出用コ
イル11を一体として巻回したものであったが、励磁用
コイルおよび検出用コイルを別々に巻回したボビンをそ
れぞれ設けて実施するものでもよい。
およびヨークリング14の接合を圧入にて行っていた
が、螺着により接合するものにおいて実施してもよい。 ○上記実施の形態では、固定子7は、シャフト2の外周
面に溶接された磁歪材5にベアリング6を介して固定さ
れていたが、シャフト2にベアリングを介して固定され
る固定子において実施してもよい。
ャフト2に取り付けていたが、シャフト2と磁歪材5の
間に中間スリーブを設けるものであってもよい。 ○上記実施の形態では、ヨーク12,13の間にヨーク
リング14を配置していたが、これに限定せず、2つの
ヨークリングの間にヨークを配置し、このヨークに2つ
のボビンを収納するものにおいて実施してもよい。
る発明以外の技術的思想をその効果とともに以下に記載
する。 (イ)請求項1〜請求項3のいずれか一項において、前
記固定子は前記被検出軸に対して軸受を介して相対回転
可能に設けられている。この構成によれば、被検出軸が
その組付精度の限界からハウジング等の支持部材に偏心
して設けられても、固定子の内周面の軸心に対する被検
出軸の軸心の偏心量を小さく抑えることができる。よっ
て、トルクセンサの検出精度を一層向上させることがで
きる。
において、前記固定子を構成する部材は、前記固定子を
軸線方向と直交する面で二等分する両側において互換性
のある形状を有する。この構成によれば、部材の種類が
少なく部材の互換性があるので、固定子の組立てが簡単
となり、実用上好ましいものとなる。
において、前記固定子を形成する部材の接合を、圧入に
て行うものである。このようにすれば、部材を圧入のみ
にて接合した場合、加工時の公差により圧入ばらつきが
生じやすいが、部材の接合面に絶縁皮膜を形成すること
により、磁気回路の乱れがなくなるので、実用上好まし
いものとなる。
を形成する部材の接合面に生じる磁束乱れを防止し、ト
ルクの検出精度を高めることができる。
に記載の発明の効果に加え、トルク検出感度を高くで
き、より正確なトルクを検出することができる。請求項
3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果
に加え、3つの部材にて2つのボビンを固定することが
でき、部品点数も少なく実用上好ましいものとなる。
面図。
子、8,9…励磁用コイル、10,11…検出用コイ
ル、12,13…部材としてのヨーク、14…部材とし
てのヨークリング、100…絶縁皮膜、X,Y…磁歪領
域。
Claims (3)
- 【請求項1】 被検出軸の外周面に固定された磁歪材
と、 該磁歪材を通る磁束を発生させる励磁用コイルと、 前記被検出軸に作用するトルクに応じて前記磁歪材が歪
むことによる前記磁束の変化を検出するための検出用コ
イルと、 前記励磁用コイルおよび検出用コイルを支持するととも
に前記被検出軸の外周面と対向し、かつ、被検出軸に対
して相対回転可能に配置された固定子とを備えたトルク
センサにおいて、 前記固定子は複数個の部材を前記被検出軸の軸方向に連
結して形成され、前記励磁用コイルにより発生する磁束
が通る該部材の接合面に絶縁皮膜を形成したトルクセン
サ。 - 【請求項2】 請求項1に記載のトルクセンサにおい
て、前記磁歪材は、前記被検出軸にトルクが作用したと
きに磁束が増加する磁歪領域と、磁束が減少する領域と
を備え、 前記励磁用コイルは、それぞれ対応する磁歪領域毎に設
けられ、それぞれの磁歪領域毎に対して磁束を発生させ
るものであり、 前記検出用コイルは、それぞれ対応する磁歪領域毎に設
けられ、それぞれの磁歪領域毎における磁束の変化を検
出するものであるトルクセンサ。 - 【請求項3】 請求項2に記載のトルクセンサにおい
て、前記固定子は、2つのボビンを収納するための2つ
の溝部を形成するために3つの部材を前記被検出軸の軸
方向に連結したものであり、前記ボビンは、両端に配置
された部材にそれぞれ接着固定するものであるトルクセ
ンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10149093A JPH11344391A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | トルクセンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10149093A JPH11344391A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | トルクセンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11344391A true JPH11344391A (ja) | 1999-12-14 |
Family
ID=15467552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10149093A Pending JPH11344391A (ja) | 1998-05-29 | 1998-05-29 | トルクセンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11344391A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007139614A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Nitto Seiko Co Ltd | トルクセンサ |
JP2007240311A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Honda Motor Co Ltd | トルクセンサ |
-
1998
- 1998-05-29 JP JP10149093A patent/JPH11344391A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007139614A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Nitto Seiko Co Ltd | トルクセンサ |
JP2007240311A (ja) * | 2006-03-08 | 2007-09-20 | Honda Motor Co Ltd | トルクセンサ |
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