JP3583671B2 - トルク検出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のパワーステアリング機構等、回転軸に外力が印加された際のトルクを非接触で検出するためのトルク検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車のパワーステアリング機構においては、パワーアシストの量を決定するために、操舵輪に加わるトルクを検出する必要がある。このためのトルク検出装置が例えば特開平6−174569号公報に開示されている。この装置の構造を図8に基づいて説明する。
このトルク検出装置は、ケース4と、操舵輪(図示せず)が取付けられた第1の軸1及び操舵機構のピニオンギア(図示せず)が取付けられた第2の軸2の中心軸上に設けられているとともに、第1の軸1と第2の軸2とを周方向(捩れ方向)に弾性的に接続する弾性部材であるトーションバー3と、ケース4と第1の軸1との間に設けられ第1の軸1を回転自在に支持したベアリング5と、第1の軸1に固着された非磁性体からなる第1のスリーブ14aと、第2の軸2に固着された非磁性体からなる第2のスリーブ14bと、第1のスリーブ14aに固着された、軟磁性材料からなる第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12と、第2のスリーブ14bに固着された、軟磁性材料からなる第3の磁性素子13とを備えている。第1の磁性素子11には第2の磁性素子12に対向した歯部11aが形成されている。第2の磁性素子12及び第3の磁性素子13にはそれぞれ互いに対向して歯部12a及び13aが形成されている。
【0003】
また、トルク検出装置は、第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12を周回して設けられた第1のコイル21aと、第1のコイル21aの外側を囲むようにしてケース4に固定されているとともに内フランジを有する第1のヨーク22aと、第2の磁性素子12及び第3の磁性素子13を周回して設けられた第2のコイル21bと、第2のコイル21bの外側を囲むようにしてケース4に固定されているとともに内フランジを有する第2のヨーク22bとを備えている。
【0004】
第1〜第3の磁性素子11〜13及び第1のヨーク22a、第2のヨーク22bは、構造上の強度を保たせるために、厚さ1〜2mmの金属磁性体、或いは、厚さ3〜5mmのフェライトで作られる。電気伝導度の低いフェライトを使用すれば、磁気特性に関しては、高周波数まで高感度の周波数特性が得られるが、強度的に脆く、かつ高価なので、量産品への適用が難しい。従って、通常は、機械的強度が高く、低価格の金属磁性体である電磁ステンレス鋼が用いられている。
【0005】
次に、上記トルク検出装置の動作について説明する。第1の軸1に操舵輪からのトルクが印加されると、トーションバー3に捻り変形が発生し、第1の軸1と第2の軸2との間に周方向に相対角度のずれが発生する。すると、第1のスリーブ14aを介して第1の軸1に固着された第2の磁性素子12と、第2のスリーブ14bを介して固着された第3の磁性素子13との間に周方向の相対変位が発生し、第2の磁性素子12の歯部12aと第3の磁性素子13の歯部13aとの対向面積が変化する。第2のコイル21bに交流駆動電流を流すことにより生じた磁束は、ヨーク22b、第2の磁性素子12、第3の磁性素子13で構成された磁気回路を通るが、磁路となる、歯部12aと歯部13aとの対向面積が変化することで、この磁気回路の磁気抵抗が変化し、第2のコイル21bのインダクタンスが変化する。このインダクタンスの変化を検出回路(図示せず)によって検出することでトルクが求められる。
【0006】
第2のコイル21bは、磁性素子やヨークに渦電流を発生させるため、渦電流の発生のない、理想的な磁性素子やヨークを使用したと仮定した場合に比べ、インダクタンスが低下している。この低下度合いは、磁性素子やヨークの透磁率が一定で有れば、抵抗率が低いほど大きい。金属材料の抵抗率は、特殊な場合を除いて、高温ほど高いので、低温になれば抵抗率が下がり、渦電流の影響が大きくなる。従って、渦電流の影響度合いは、温度によって異なるので、温度変動の有る環境で使用する場合には、温度補償を行う必要がある。
第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12は、どちらも第1のスリーブ14aを介して第1の軸1に固着されているので、トルクの印加によっても第1の磁性素子11と第2の磁性素子12との間での相対角度は変化せず、第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12の中間位置を周回するように設けられた第1のコイル21aのインダクタンスは変化しない。しかし、第2のコイル21bと同様に温度変化により第1のコイル21aのインダクタンスは変化するので、第1のコイル21aと第2のコイル21bとのインダクタンスの差を検出することによって、温度に影響されず、トルクだけに比例した出力を得ることができる。
【0007】
ところで、第2のコイル21bに交流駆動電流を流すことによって第2のコイル21bに発生する電圧は駆動電流の周波数に同期した交流電圧であり、トルク検出装置からAD変換器への出力は、トルクに比例した直流電圧、または直流電流にする必要があるので、交流駆動電流の周波数に同期したリップルを除去し、出力を滑らかな直流にするためのローパスフィルタが必要である。第2のコイル21bの駆動周波数は数kHz程度なので、このローパスフィルタの時定数は数百Hz程度以下にする必要がある。従って、トルク出力の応答性は、ローパスフィルタの時定数である数百Hzより速くすることができない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
近年、自動車のパワーステアリング機構においては、応答性を向上させるため、トルク検出装置には、従来よりも1桁ほど速い、数kHzの応答性を求められるようになってきた。この要求に応えるためには、駆動電流の周波数は、それより1桁高い、数十kHz〜100kHzにする必要がある。
ところが、従来のトルク検出装置では、駆動電流の周波数を高くすると、第2のコイル21bのインダクタンスやインダクタンスのトルク感度が渦電流の影響で低くなってしまい、このため応答性を早くすることができないという問題点があった。また、渦電流に起因する温度特性の悪さとそのばらつきのため、広い温度範囲で使用する場合には、必ずしも完全に温度補償を行うことが難しいという問題点があった。
【0009】
この発明は、このような問題点を解決することを課題とするものであって、応答性が速く、温度特性の優れたトルク検出装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1及び2に係るトルク検出装置では、磁性素子及びヨークの厚さは、次式で算出される表皮厚さδの2倍以下である
【0011】
【数3】
【0015】
この発明の請求項3に係るトルク検出装置では、磁性素子、ヨークは、厚さ80μm以下の、軟磁性材料よりなる板で構成されている。
【0016】
この発明の請求項4に係るトルク検出装置では、磁性素子、ヨークは、アモルファス金属板で構成されている。
【0018】
この発明の請求項5に係るトルク検出装置では、磁性素子と第1、第2の軸との間には導電性材料、または、高透磁率材料よりなる磁気シールドが介在している。
【0019】
この発明の請求項6に係るトルク検出装置では、磁性素子の中間部が、径方向外側に最も大きく変位したときには、磁性素子の中間部がドーナツ状のヨークの内端面よりも外径側に位置するようになっている。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図に基づいて説明するが、各図において、従来例である図8と同一または相当の部材及び部位には、同一符号を付して説明する。
【0021】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるトルク検出装置の正面一部断面図である。
このトルク検出装置は、ケース4と、操舵輪(図示せず)が取付けられた第1の軸1及び操舵機構のピニオンギア(図示せず)が取付けられた第2の軸2の中心軸上に設けられているとともに、第1の軸1と第2の軸2とを周方向(捩れ方向)に弾性的に接続した弾性部材であるトーションバー3と、ケース4と第1の軸1との間に設けられ第1の軸1を回転自在に支持したベアリング5と、第1の軸1に固着された銅製円筒状の第1の磁気シールド15aと、第2の軸2に固着された銅製円筒状の第2の磁気シールド15bと、第1の磁気シールド15aの外周に固着された非磁性体である樹脂製円筒状の第1のスリーブ14aと、第2の磁気シールド15bの外周に固着された非磁性体である樹脂製円筒状の第2のスリーブ14bと、第1のスリーブ14aに固着された厚さ20μmのコバルト系アモルファス金属からなる第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12と、第2のスリーブ14bに固着された、同じくアモルファス金属からなる第3の磁性素子13とを備えている。第1の磁性素子11には第2の磁性素子12に対向した歯部11aが形成されている。第2の磁性素子12及び第3の磁性素子13にはそれぞれ互いに対向して歯部12a及び13aが形成されている。なお、図中では第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12と、第1のスリーブ14aとを区別するため、また第3の磁性素子13と第2のスリーブ14bとを区別するために間隔を空けて示されているが、実際には密着している。
【0022】
また、このトルク検出装置は、それぞれ第1と第2の磁性素子11、12の中間位置及び第2と第3の磁性素子12、13の中間位置を周回する様に設けられた、樹脂製の第1、第2のボビン23a、23bと、それぞれのボビンに巻装された第1、第2のコイル21a、21bと、第1のボビン23a及び第2のボビン23bの側面に周方向に沿って設けられたアモルファス金属からなるドーナツ状のヨーク22a〜22cと、ヨーク22a〜22cの外周端面に固着しヨーク22a〜22cを覆うアモルファス金属からなる円筒状のヨーク22dと、内壁面にヨーク22dが固着され外壁面がケース4に固着された樹脂製円筒状の第3のスリーブ24とを備えている。磁気回路を構成する、ヨーク22a〜ヨーク22d、磁性素子11〜13は厚さが同じ20μmのアモルファス金属で構成されている。
【0023】
次に、上記構成のトルク検出装置の動作について説明する。基本動作は、従来例と全く同様である。第1の軸1に操舵輪からのトルクが印加されると、トーションバー3に捻り変形が発生し、第1の軸1と第2の軸2との間に周方向に相対角度のずれが発生する。すると、磁気シールド15a、第1のスリーブ14aを介して第1の軸1に固着された第2の磁性素子12と、磁気シールド15b、第2のスリーブ14bを介して固着された第3の磁性素子13との間に周方向の相対変位が発生し、第2の磁性素子12の歯部12aと第3の磁性素子13の歯部13aとの対向面積が変化する。
第2のコイル21bに交流駆動電流を流すことにより生じた磁束は、ヨーク22b、ヨーク22d、ヨーク22c、ヨーク22d、第2の磁性素子12、第3の磁性素子13で構成された磁気回路を通るが、磁路となる、歯部12aと歯部13aとの対向面積が変化することで、この磁気回路の磁気抵抗が変化し、第2のコイル21bのインダクタンスが変化する。このインダクタンスの変化を検出回路(図示せず)によって検出することでトルクが求められる。
【0024】
第2のコイル21bのインダクタンスは、従来のトルク検出装置よりも影響度は格段に小さいものの、温度によっても変化するため、高い精度を要求する場合には、温度補償を行う必要がある。第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12は、どちらも第1のスリーブ14a、磁気シールド15aを介して第1の軸1に固着されているので、トルクの印加によっても第1の磁性素子11と第2の磁性素子12との間での相対角度は変化せず、第1の磁性素子11及び第2の磁性素子12の中間位置を周回するようにに設けられた第1のコイル21aのインダクタンスは変化しない。しかし、第2のコイル21bと同様に温度変化により第1のコイル21aのインダクタンスは変化するので、第1のコイル21aと第2のコイル21bとのインダクタンスの差を検出することによって、温度に影響されず、トルクだけに比例した出力を得ることができる。従来のトルク検出装置に比べて、個々のコイルの元々の温度特性が良いため、より高精度な温度補償が可能である。
【0025】
ところで、一般に、磁性体に高周波数の交番磁界が印加された場合、磁束が通るのは実質的には磁性体の表面だけである。この、磁束が通る部分の厚さは、表皮厚さδと呼ばれ、次式で表されることが知られている。
【0026】
【数4】
【0027】
磁性体の表面からの深さが表皮厚さδ付近の場所では、交番磁界を打ち消す方向の、大きな渦電流が発生し、それより深い場所にはほとんど磁界は及ばない。従って、磁性体が板状の場合、表裏の面から磁束が浸入するので、板厚が2δ以上になると、渦電流の影響によって、磁束の通る有効面積が小さくなる。
【0028】
この実施の形態では、磁気回路を構成する、ヨーク22a〜ヨーク22d、磁性素子11〜13は厚さ20μmのアモルファス金属で構成されている。このアモルファス金属の物性は、比透磁率μs=10000、比抵抗ρ=136μΩcmであるので、(1)式より周波数F=100kHzにおける表皮厚さδを求めると、δ=19μmとなる。この実施の形態では、アモルファス金属の厚さは20μmであり、2δよりも十分薄いので、渦電流の影響を大幅に低減することができる。
【0029】
また、磁性素子11〜13及びヨーク22a〜22dは、導電性の無い樹脂製のスリーブ14a、14b及びボビン23a、23bによって導電性の構造物から絶縁しているので、導電性の構造物に渦電流が流れ、インダクタンスを低下させるのを防いでいる。
【0030】
また、磁性素子11〜13及びヨーク22a〜22dは、アモルファス金属で構成されているので、機械的強度も大きいため、耐久性が高い。
【0031】
また、磁性素子11〜13と、第1及び第2の軸1、2との間には、銅製の磁気シールド15a、15bを備えたので、磁気回路からの漏れ磁束が第1及び第2の軸1、2を通る割合が小さく、従って第1の軸1、第2の軸2の素材に、安価ではあるが磁気特性の温度特性が悪い炭素鋼を用いても、出力の温度特性に与える悪影響を低減することができる。
【0032】
なお、上記実施の形態では、磁気回路を構成する部材としてアモルファス金属を用いたが、他の軟磁性材料を用いても良い。例えば、磁性材を一般的な電磁ステンレス鋼で構成した場合、電磁ステンレス鋼の比透磁率μsを850、比抵抗ρを57μΩcmとすると、磁界の周波数Fが100kHzでは、表皮厚さδは約40μmであり、2δは80μmとなる。電磁ステンレス鋼よりも高性能で、透磁率の高い磁性材を使用した場合には、2δはさらに薄くなるので、板厚は80μm以下にする必要が有る。
また、上記実施の形態では、高精度な温度補償を行うために、1対のコイルを用いたが、温度補償のためのコイル21aおよびその周囲の磁気回路を省略し、1本のコイル21bのみからトルクを求めても良い。コイルの温度特性が良いため、動作温度範囲が狭い場合や、さほどの精度を要求しない場合には、温度補償用のコイルは無くても十分である。
また、上記実施の形態では、磁性素子及びヨークには、駆動周波数100kHz時の2δ、38μmに対して、約半分の厚さの20μmのアモルファス金属の板を用いたが、2δに対して、さらに薄い板を用いても良い。例えば、前記電磁ステンレス鋼を用いて、駆動周波数を3kHzとした場合、2δ=480μmとなるが、それよりもずっと薄い、例えば板厚80μmとすることで、温度特性はさらに良くなる。ただし、板厚を極端に薄くした場合、磁路の断面積が小さくなるので、駆動電流を大きくすると、磁化が飽和するので、駆動電流は、磁化が飽和しない範囲に制限する必要がある。
【0033】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2によるトルク検出装置を示す正面断面図である。図3は図2の矢印A方向から視た断面図、図4は図2の矢印B方向から視た断面図で、第1の軸1と第2の軸2との間で、矢印Cの方向にトルクが印加されたときの状態を示している。
このトルク検出装置では、ボビン23a、23bの側面には、アモルファス金属からなるドーナツ状のヨーク22a〜22dが設けられ、またこのヨーク22a〜22dの外周にはアモルファス金属からなる円筒状のヨーク22e、22fが設けられている。コイル21a、21b、ボビン23a、23b及びヨーク22a〜22fは、樹脂製のスリーブ24をスリーブ24を介してケース4に固着されている。
【0034】
第2の軸2の端面には断面円弧状のアルミニウム製の第1及び第2の支持部材32a、32bの左端面が固定されている。この第1及び第2の支持部材32a、32bは、ベアリング5aの左側の第1の軸1の延長部1aを覆い、先端部がヨーク22aの右側まで延びている。第1の軸1の延長部1aの外周面には支持部材33a〜33dが固定されている。支持部材32aの片側には磁性素子11aの一端部が固定され、この磁性素子11aの他端部は支持部材33aに固定されている。支持部材32bの片側には磁性素子11bの一端部が固定され、この磁性素子11bの他端部は支持部材33bに固定されている。また、支持部材32aの片側には磁性素子11cの一端部が固定され、この磁性素子11cの他端部は支持部材33cに固定されている。支持部材32bの片側には磁性素子11dの一端部が固定され、この磁性素子11dの他端部は支持部材33dに固定されている。そして、磁性素子11a〜11d、及びヨーク22a〜22fは、100kHzにおける表皮厚さδの2倍より十分薄いコバルト系のアモルファス金属で構成されている。
また、トルクの印加によって、磁性素子11a〜11dの中間部が、径方向外側に最も大きく変位したときには、磁性素子11a〜11dの中間部がドーナツ状のヨーク22a〜22dの内端面よりも外径側に位置するようになっている。
【0035】
次に、上記構成のトルク検出装置の動作について説明する。第1の軸1に操舵輪からのトルクが印加されると、トーションバー3に捻り変形が発生し、第1の軸1と第2の軸2との間に周方向に相対角度のずれが発生する。第1の軸1に固定された支持部材33a〜33dと、第2の軸2に固定された支持部材32a、32bとの間に周方向の相対変位が発生すると、図3に示すように、磁性素子11a、11bは、中間部が径外側方向に撓み変形し、また、同時に磁性素子11c、11dは、図4に示すように中間部が径内側方向に変位する。
【0036】
第1のコイル21aによって発生する磁束は、ヨーク22b、22e、22a、磁性素子11c及び11dを構成する磁気回路を通り、第2のコイル21bによって発生する磁束は、ヨーク22d、22f、22c、磁性素子11a及び11bを構成する磁気回路を通る。ヨーク22a〜22f、磁性素子11a〜11dは軟磁性材料であるコバルト系のアモルファス金属で構成されており、磁気抵抗が非常に小さいため、これらの磁気回路の磁気抵抗は、主にヨーク22a〜22dと磁性素子11a〜11dとの間のエアギャップの大きさによって決まる。従って、第1の軸1に操舵輪からのトルクが印加されると、第2のコイル21bの磁束が通る磁気回路ではエアギャップが小さく、磁気抵抗が小さいため、インダクタンスが大きくなり、第1のコイル21aの磁束が通る磁気回路ではエアギャップが大きく、磁気抵抗が大きいため、インダクタンスが小さくなる。このインダクタンス変化を電気的に検出することによって、トーションバー3の捻れ量、ひいてはトルクの大きさを知ることができる。
【0037】
この実施の形態では、磁性素子11a〜11d、及びヨーク22a〜22fは、100kHzにおける表皮厚さδの2倍より十分薄いアモルファス金属で構成されているので、高周波数域においても渦電流の影響を受けにくい。
【0038】
図5は実施の形態2のトルク検出装置と従来例のトルク検出装置とにおける、コイルのインダクタンスの変化率を実測したときの図である。図から、従来例のトルク検出装置では、高周波数領域ではトルク感度が大きく低下し、100kHzではほとんど感度が無くなるのに対し、実施の形態2のトルク検出装置では、感度の絶対値も大きく、また100kHzまでほぼ一定であることが分かる。
【0039】
磁気回路の磁気抵抗は、主にヨーク22a〜22dと磁性素子11a〜11dとの間のエアギャップの大きさによって決まる。磁性素子の軸線方向の幅がヨーク間の間隔よりも大きいときには、トルクの印加によって、磁性素子の中間部が、径方向外側に最も大きく撓み変形したときでもヨークの内径側に位置するとともに、磁性素子がヨークの軸線方向の外側へ突出している。従って、磁性素子の中間部がヨークの内径に近づいたときの第1のコイルのインダクタンスの変化率が、磁性素子が径方向の内側に変位したときの第1のコイルのインダクタンスの変化率に比べて大きくなりすぎ、リニアリティが損なわれる。
【0040】
この実施の形態では、トルクの印加によって、磁性素子11a〜11dの中間部が、径方向外側に最も大きく変位したときには、磁性素子11a〜11dの中間部がドーナツ状のヨーク22a〜22dの内端面よりも外径側に位置するようになっているので、磁性素子11a〜11dが径方向の外側に最も大きく変位したときでもヨーク11a〜11dに近づきすぎることが無く、リニアリティが向上する。
【0041】
実施の形態3.
実施の形態1及び実施の形態2では、周方向に延設された部材、即ちボビンの側面に沿うドーナツ状のヨーク及び全体を覆う円筒状のヨークで磁路を構成したが、周方向に間隔をおいて複数配置されたヨーク22の構成要素で磁気回路を構成するようにしてもよい。
図6は実施の形態3によるトルク検出装置の要部斜視図である。ヨーク22は、平面形状がE字型の厚さ20μmのコバルト系アモルファス金属からなる構成要素を周方向に等間隔に絶縁部材(図示せず)を介して一体化されたものである。図6に示すヨーク22と実施の形態1のヨークとの関係は、ヨーク22の右端の突起部はヨーク22a、中央の突起部はヨーク22b、左端の突起部はヨーク22cに、連結部はヨーク22dにそれぞれ対応している。
【0042】
コイルを構成する導線は軸線を周回するように巻装されているので、コイルの駆動電流によってヨーク22に誘起される渦電流は周方向に流れる駆動電流を打ち消す方向に流れようとする。従って、ヨーク22は複数の構成要素を周方向に間隔をおいて構成されているので、渦電流を遮断することができ、渦電流損失を大幅に低減することができる。
実施の形態3では、構造は複雑になるが、実施の形態1、2と比較して、特性的には非常に優れており、温度特性も良く、駆動電流の周波数を高くし、応答性の速いトルク検出装置を得ることができる。
【0043】
実施の形態4.
実施の形態1では、周方向に延設した部材で磁性素子を構成したが、周方向に等分間隔で配置された磁性素子の構成要素を用いてもよい。
図7に実施の形態4によるトルク検出装置の要部斜視図である。
この実施の形態4では、第2の磁性素子12が周方向に等分間隔で配置された複数の構成要素で構成され、第3の磁性素子13が周方向に等分間隔で配置された複数の構成要素で構成されている点が実施の形態1と異なる。第2の磁性素子12及び第3の磁性素子13は厚さ20μmのコバルト系アモルファス金属で構成されている。
この実施の形態4でも、実施の形態3と同様に、磁性素子12、13を流れる周方向の渦電流を遮断するので、温度特性も良く、駆動電流の周波数を高くし、応答性の速いトルク検出装置を得ることができる。
なお、周方向に等分間隔で配置された磁性素子の構成要素とともに、ヨークも実施の形態3と同様の構成要素を用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明の請求項1及び2に係るトルク検出装置では、磁性素子及びヨークの厚さは、次式で算出される表皮厚さδの2倍以下であるので、渦電流の影響を低く抑えることができ、温度特性も良く、コイルの駆動電流の周波数を高くして応答性が速いトルク検出装置を得ることができる。
【0045】
【数5】
【0049】
また、この発明の請求項3に係るトルク検出装置では、磁性素子、ヨークは、厚さが最大限80μmの電磁ステンレス鋼で構成されているので、温度特性も良く、コイルの駆動電流の周波数を高くして応答性が速いトルク検出装置を安価に得ることができる。
【0050】
また、この発明の請求項4に係るトルク検出装置では、磁性素子、ヨークは、透磁率、比抵抗が極めて高く、また機械的強度も非常に高いアモルファス金属板で構成されているので、厚みを極力薄くしても、機械的強度を確保することができる。
【0052】
また、この発明の請求項5に係るトルク検出装置では、磁性素子と第1、第2の軸との間には磁気シールドが介在しているので、磁気回路からの漏れ磁束が第1及び第2の軸1、2を通る割合が小さく、従って第1の軸1、第2の軸2の素材に、安価ではあるが磁気特性の温度特性が悪い炭素鋼を用いても、出力の温度特性に与える悪影響を低減することができる。
【0053】
また、この発明の請求項6に係るトルク検出装置では、磁性素子の中間部が、径方向外側に最も大きく変位したときには、磁性素子の中間部がドーナツ状のヨークの内端面よりも外径側に位置するようになっているので、磁性素子とヨークとの間の空隙が小さくなり過ぎて出力特性が非線形性になるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のトルク検出装置の正面一部断面図である。
【図2】この発明の実施の形態2のトルク検出装置の正面一部断面図である。
【図3】図2の矢印A方向から視た断面図である。
【図4】図2に矢印B方向から視た断面図である。
【図5】コイルのインダクタンスのトルク感度の周波数特性を示す実測図である。
【図6】この発明の実施の形態3の要部斜視図である。
【図7】この発明の実施の形態4の要部斜視図である。
【図8】従来のトルク検出装置を示す正面一部断面図である。
【符号の説明】
1 第1の軸、2 第2の軸、3 トーションバー、 11 磁性素子、12磁性素子、13 磁性素子、14 スリーブ、15 磁気シールド、21 コイル、22 ヨーク、24 スリーブ。
Claims (6)
- 第1の軸と第2の軸との間に設けられ第1の軸及び第2の軸相互間に作用するトルクに応じて、第1及び第2の軸間に捻れ変位を生じさせる弾性部材と、
前記第1の軸及び前記第2の軸に両端部がそれぞれ支持されて円弧状をなし、第1の軸及び第2の軸間の相対捻れ角に応じて、両端部間の距離の変化に応じて弧の曲率を変化させ、その中央部を径方向に変位させる、軟磁性材料よりなる磁性素子と、
前記磁性素子の周囲に巻装されたコイルと、
このコイルを囲って設けられコイルに交流駆動電流を流すことにより生じた磁束を前記磁性素子に導くヨークとを備えたトルク検出装置であって、
前記磁性素子及び前記ヨークの厚さは、次式で算出される表皮厚さδの2倍以下であるトルク検出装置。
- 磁性素子、ヨークは、厚さ80μm以下の、軟磁性材料よりなる板で構成された請求項1または請求項2に記載のトルク検出装置。
- 磁性素子、ヨークは、アモルファス金属板で構成された請求項1ないし請求項3の何れかに記載のトルク検出装置。
- 磁性素子と第1、第2の軸との間には導電性材料、または、高透磁率材料よりなる磁気シールドが介在している請求項1、3及び4の何れかに記載のトルク検出装置。
- 磁性素子の中間部が、径方向外側に最も大きく変位したときには、磁性素子の中間部がドーナツ状のヨークの内端面よりも外径側に位置するようになっている請求項2に記載のトルク検出装置。
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