JP2000074615A - 回転角度センサ - Google Patents

回転角度センサ

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JP2000074615A
JP2000074615A JP10245207A JP24520798A JP2000074615A JP 2000074615 A JP2000074615 A JP 2000074615A JP 10245207 A JP10245207 A JP 10245207A JP 24520798 A JP24520798 A JP 24520798A JP 2000074615 A JP2000074615 A JP 2000074615A
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Japan
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magnetic
magnet
yokes
permanent magnet
magnetic flux
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Withdrawn
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JP10245207A
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English (en)
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Tomoshi Kikuchi
智志 菊池
Hitomi Kada
日登海 加田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】磁束発生用の磁石とヨークとの組付時における
工程管理を煩雑なものとすることなく同磁石を十分に磁
化してダイナミクスレンジの拡大を図ることのできる回
転角度センサを提供する。 【解決手段】スロットルセンサ10は第1のハウジング
20、第2のハウジング40、及び第1のハウジング2
0に回転可能に支持されたロータ30を備える。ロータ
30の一部を構成する磁石構造体320は、永久磁石3
22と同永久磁石322に固定された一対のヨーク32
4,326を備える。第2のハウジング40に一体形成
された基板部410には、ヨーク324,326の磁極
面334,336間に位置するようにホール素子430
が実装される。永久磁石322の磁界方向における両端
面322a,322bをヨーク324,326によって
覆うことなく露出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は回転軸の回転角度
を検出するための回転角度センサに係り、詳しくは、例
えば内燃機関の吸気系路内に設けられるスロットルバル
ブの開度を検出するスロットルセンサとして好適な回転
角度センサに関する。
【0002】
【従来の技術】スロットルセンサ等に用いられる回転角
度センサとしては、例えば特開平7−260412号公
報に記載された「回転位置センサ」や、特開平9−68
403号公報に記載された「スロットルバルブ開度セン
サ」が知られている。
【0003】図8は上記特開平7−260412号公報
に記載された回転位置センサ900の主要部を示す斜視
図であり、図9は図8の9−9線に沿った断面図であ
る。この回転位置センサ900は磁石構造体(磁路構成
体)901とホール効果装置905とを備えている。磁
路構成体901は図示しない回転軸(その軸線を「C」
で示す)と一体に回転する断面略C字形状の透磁性極片
(ヨーク)902と、このヨーク902において対向す
る部分に固定された一対の磁石903,904とにより
構成されている。これら各磁石903,904の対向す
る磁極面903a,904aは回転軸の軸線方向に対し
傾斜して螺旋状に延びる形状を有している。
【0004】ホール効果装置905は回転位置センサ9
00のハウジング(図示略)に固定された基板906の
上面に実装されている。図9に示すように、これらホー
ル効果装置905の上面及び基板906の下面はそれぞ
れ磁極面903a,904aから所定間隔だけ離間して
配置されている。
【0005】この回転位置センサ900では、磁路構成
体901が回転軸とともに回転するとホール効果装置9
05の位置における各磁極面903a,904a間の隙
間H1の大きさが変化して同ホール効果装置905を通
過する磁束密度が変化する。従って、この磁束密度の大
きさから回転軸の回転角度を検出することができる。
【0006】また、図10は特開平9−68403号公
報に記載されたスロットルバルブ開度センサ920の主
要部を示す斜視図であり、図11は図10の11−11
線に沿った断面図である。このスロットルバルブ開度セ
ンサ920は、円筒状をなし内部に磁界を発生させるロ
ータ923と、同ロータ923の内部においてその回転
中心に配設されたホール素子930とを備えている。
【0007】ロータ923はスロットルバルブのバルブ
シャフト(その軸線を「C」で示す)と一体に回転する
樹脂製の結合部924と、同結合部924の上部に固定
された強磁性材料からなるヨーク926と、このヨーク
926の内壁において対向する部分に固定された一対の
磁石927,928とによって構成されている。これら
磁石927,928の対向する面は磁極面927a,9
28aとなっており、これら両磁極面927a,928
aの間の隙間H2には図11に二点鎖線で示すように略
平行な磁束が発生する。
【0008】このスロットルバルブ開度センサ920で
は、ロータ923がバルブシャフトとともに回転すると
ホール素子930の位置における磁束の方向が変化し、
同ホール素子930を通過する通過する磁束密度が変化
するため、この磁束密度の大きさからバルブシャフトの
回転角度、換言すればスロットルバルブの開度を検出す
ることができる。
【0009】上記各センサ900,920はいずれも、
磁石903,904,927,928から生じる磁束の
大部分がヨーク902,926の内部を通過する、いわ
ゆる閉磁路型のセンサであるため、磁束の大部分が空間
中を通過する開磁路型のセンサと比較して地磁気等の外
部磁場による影響を受け難くいものとなっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした閉
磁路型のセンサ900,920においてヨーク902,
926に組み付けられた着磁前の各磁石903,90
4,927,928は通常、以下のようにして着磁され
る。
【0011】・図12及び図13に示すように、着磁用
ヨークY1,Y2の間に磁路構成体901或いはロータ
923を配置し、これら着磁用ヨークY1,Y2によっ
て発生する磁束を実線に示すように着磁前の各磁石90
3,904,927,928内に通過させることによ
り、一対の磁石903,904,927,928を一度
に着磁する。
【0012】・図14及び図15に示すように、一方の
着磁用ヨークY3を各磁石903,904,927,9
28の磁極面903a,904a,927a,928a
間に配置するとともに、この着磁用ヨークY3ともう一
方の着磁用ヨークY4とによって各磁石903,90
4,927,928をセンサ900,920側のヨーク
902,926を介して挟み、各磁石903,904,
927,928を一つずつ着磁する。
【0013】しかしながら、前者の方法では、図12及
び図13に一点鎖線で示すように、着磁用ヨークY1,
Y2によって発生した磁束の多くが各磁石903,90
4,927,928側を通過することなく、これら磁石
903,904,927,928よりも透磁率の高いヨ
ーク902,926側を迂回して通過するようになる。
その結果、磁石903,904,927,928の磁化
が不十分なものとなり、センサ900,920における
ダイナミクスレンジの拡大を図るうえでも自ずと限界が
存在することとなる。
【0014】一方、後者の方法では、磁束の迂回路が形
成されなくなるものの、各磁極面903a,904a,
927a,928a間に配置される着磁用ヨークY3の
大きさが小さく制限され、同着磁用ヨークY3に磁気飽
和が生じるようになるため、これら着磁用ヨークY3,
Y4によって発生させる磁界の強さを十分に強くするこ
とができず、やはり磁石903,904,927,92
8の磁化が不十分なものとなる。
【0015】尚、この方法においても、着磁用ヨークY
3が配置される各磁極面903a,904a,927
a,928a間の隙間H1,H2を十分に大きく設定し
て、より大きな着磁用ヨークY3を用いるようにすれ
ば、こうした磁気飽和の発生を抑制することはできる。
しかしながら、このように磁極面903a,904a,
927a,928a間の隙間H1,H2を大きくする
と、センサ900,920における閉磁路性が低下して
しまい外部磁場の影響を受け易いものとなってしまう。
【0016】また、着磁前の各磁石903,904,9
27,928をヨーク902,926に組み付けた後に
着磁するのではなく、各磁石903,904,927,
928を予め着磁しておき、その着磁後の磁石903,
904,927,928をヨーク902,926に組み
付けるといった方法も考えられる。こうした方法によれ
ば、磁石903,904,927,928を十分に磁化
したうえでヨーク902,926に組み付けることがで
きるようになる。
【0017】しかしながら、このように着磁を前もって
行っておくと、磁石903,904,927,928を
ヨーク902,926に組み付ける際に、鉄片等の異物
がこれら磁石903,904,927,928に容易に
吸着し、この異物が磁石903,904,927,92
8とヨーク902,926との接合面の間に噛み込まれ
るおそれがある。従って、この方法では、こうした磁石
903,904,927,928への異物の吸着を防止
するための組付時における工程管理が煩雑なものとな
る。
【0018】この発明はこうした実情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、磁束発生用の磁石とヨークと
の組付時における工程管理を煩雑なものとすることなく
同磁石を十分に磁化してダイナミクスレンジの拡大を図
ることのできる回転角度センサを提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明は、磁束を発生する磁石と
所定間隔を隔てて対向する一対の対向部を有するヨーク
とを含み磁束の閉磁路を構成する磁路構成体と、対向部
間に配設されて磁束密度に応じた信号を出力する磁気検
出素子とを備え、磁路構成体を回転体とともに回転させ
て磁気検出素子を通過する磁束の密度を変化させ、その
磁束密度の大きさから回転体の回転角度を検出するよう
にした回転角度センサであって、磁路構成体は、磁石内
の磁界方向における同磁石の両端面がヨークから露出す
るようにして磁石がヨークに組み付けられて形成されて
いるものとしている。
【0020】こうした構成によれば、ヨークに組み付け
られた着磁前の磁石の露出した両端面を挟むように着磁
用のヨークを配置して同磁石の着磁を行うことができる
ようになる。従って、着磁用のヨークの大きさが制限さ
れて同着磁用のヨークに磁気飽和が発生してしまうこと
がなく、また、磁石をセンサ側のヨークに組み付ける際
に磁石に異物が吸着されないよう配慮する必要も無くな
る。
【0021】請求項2に記載した発明は、請求項1に記
載した回転角度センサにおいて、磁石の両端面をその磁
界方向に投影した領域に配置される部材を非磁性材料に
よって形成するようにしている。
【0022】こうした構成によれば、請求項1に記載し
た発明の作用に加えて、磁路構成体を回転角度センサに
組み付けてアッセンブリ化した後であっても磁石の着磁
を確実に行うことが可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明をエンジンの吸気管
内に設けられたスロットルバルブの開度(スロットル開
度)を検出するためのスロットルセンサとして具体化す
るようにした実施形態について説明する。
【0024】図1は本実施形態におけるスロットルセン
サ10の断面図である。このスロットルセンサ10は吸
気管(図示略)に固定される第1のハウジング20と、
第1のハウジング20に組み付けられた第2のハウジン
グ40と、これら各ハウジング20,40により形成さ
れる内部空間内に回転可能(図1にその回転軸Cを示
す)に設けられたロータ30とを備えている。
【0025】第1のハウジング20はPBT(ポリブチ
レンテレフタレート)樹脂等の樹脂材料によって内部空
間を有する形状に形成されており、その内部空間は隔壁
部202によって第1空間204と第2空間206とに
区画されている。この隔壁部202には銅等の金属材料
からなる略円筒状のベアリング208が固定されてい
る。
【0026】ロータ30は、各端部が第1空間204及
び第2空間206にそれぞれ位置するようにしてベアリ
ング208により回転可能に支持されたシャフト302
と、第1空間204内に配設された磁路構成体としての
磁石構造体320と、第2空間206内に配設されたレ
バー308とを備えている。
【0027】シャフト302の一端部には円板部302
aが形成されており、磁石構造体320はこの円板部3
02aに一体回転可能に固定されている。シャフト30
2の他端部には同シャフト302の軸方向における移動
を規制するプレート306が嵌合されており、このプレ
ート306を介してレバー308はシャフト302に一
体回転可能に固定されている。これらシャフト302及
びプレート306はオーステナイト系ステンレス鋼等の
非磁性材料によって形成されている。
【0028】レバー308と隔壁部202との間にはス
プリング12が設けられており、このスプリング12の
付勢力によってレバー308は回転軸Cの周方向に常時
付勢されている。レバー308はスロットルバルブのバ
ルブシャフト(いずれも図示略)に一体回転可能に設け
られた別のレバーと係合されている。この係合により、
スロットルバルブが開弁する方向にバルブシャフトが回
転すると、ロータ30はスプリング12の付勢力に抗し
て回転軸C回りに回転するようになっている。
【0029】磁石構造体320はロータ30の回転軸C
と略同軸上に配置された四角柱状の永久磁石322と、
同永久磁石322に一体回転可能に固定された一対のヨ
ーク324,326と、これら一対のヨーク324,3
26を永久磁石322に固定する連結部304とによっ
て構成されている。永久磁石322は希土類材料、ヨー
ク324,326は例えば、鉄、鋼等の高透磁率材料に
よってそれぞれ形成されている。また、連結部304は
PPS(ポリフェニレンスルフィド)樹脂等の樹脂材料
によって形成されている。
【0030】図2は磁石構造体320の正面図であり、
図3は同磁石構造体320の斜視図である(これら各図
において連結部304の図示は省略してある)。ヨーク
324,326は略扇板状に形成されており、回転軸C
の軸線方向に所定間隔を隔てて対向するように配置され
ている。ヨーク324,326において回転軸Cが通過
する部分には矩形状をなす切欠き324a,326aが
それぞれ形成されている。これら切欠き324a,32
6aには永久磁石322の各端部が嵌合されており、同
永久磁石322の軸方向、即ちその磁界方向における両
端面322a,322bはいずれもヨーク324,32
6から露出している。このように嵌合された状態で各ヨ
ーク324,326と永久磁石322とは連結部304
により一体的に固定されている。
【0031】ヨーク324,326の周縁部分には回転
軸Cの周方向に延び、同回転軸Cの軸線方向に所定間隔
を隔てて対向する円弧状の磁極面334,336がそれ
ぞれ形成されている。図2に示すように、これら磁極面
334,336のうち一方の磁極面334は回転軸Cの
軸線方向に対し傾斜して螺旋状に延びる形状を有してい
る。従って、各磁極面334,336間の隙間Hの大き
さは回転軸Cの周方向において連続的に変化するものと
なっている。
【0032】永久磁石322にて発生する磁束が各ヨー
ク324,326の内部を通過することにより、磁石構
造体320の内部には図1及び図3に二点鎖線で示すよ
うな磁束の閉磁路が形成されるようになる。各磁極面3
34,336間における磁束密度の大きさは、これら磁
極面334,336間の隙間Hの大きさに応じて変化
し、同間隔が狭いほど大きくなり、逆に同間隔が広いほ
ど小さくなる。
【0033】図1に示すように、第2のハウジング40
は第1のハウジング20内を密閉するように覆うカバー
部402と、複数のターミナル406が設けられたコネ
クタ部404と、各磁極面334,336の間に位置す
るように延設され、表面にホール素子430等が実装さ
れた基板部410とを備えている。これらカバー部40
2,コネクタ部404,基板部410は第1のハウジン
グ20と同様、PBT樹脂等の樹脂材料によって一体成
形されている。
【0034】図1に示すように、カバー部402の周縁
部分には回転軸Cに対し傾斜した接合面408aを有す
る環状の接合部408が形成されている。第1のハウジ
ング20にはこの接合部408と対応するように環状の
接合部210が形成されている。この接合部210には
その周方向に沿って延びる周溝210aが形成されてお
り、同周溝210a内にはゴム材料からなるシールリン
グ212が配設されている。このシールリング212に
おいて周溝210aから露出する面は、回転軸Cに対し
傾斜した上記接合面408aが接合される第1のハウジ
ング20側の接合面212aとなっている。
【0035】これら両接合面408a,212aが接合
された状態でカバー部402の周縁部分に位置する第1
のハウジング20の周壁214が回転軸C側に向けて熱
かしめされることにより、第2のハウジング40は第1
のハウジング20に対して組み付けられている。このよ
うに両ハウジング20,40が組み付けられることによ
り第1空間204はカバー部402の内壁面により密閉
された閉空間となっている。
【0036】図1に示すように、基板部410の各磁極
面334,336に挟まれた先端側部分において一方の
磁極面336と対向する位置には凹部412が形成され
ており、この凹部412内には各磁極面334,336
の間に位置するように略直方体状のホール素子430が
実装されている。このホール素子430は同素子430
に印加される磁束の強さ(磁束密度)に応じた信号(ホ
ール電圧)を出力する磁気検出素子である。
【0037】第2のハウジング40において基板部41
0の基端側部分(図1の右側部分)にはホール素子43
0が実装される凹部412と隣接するようにして別の凹
部460が形成されている。この凹部460内にはホー
ル素子430に対して駆動電流を供給する駆動回路、同
ホール素子430の温度特性を補償する温度特性補償回
路等を構成するIC450が実装されている。これらホ
ール素子430、IC450、及びターミナル406は
基板部410に形成された複数の配線パターン(図示
略)によって接続されている。
【0038】このように構成されたスロットルセンサ1
0において、スロットルバルブの開閉動作に伴いロータ
30が回転軸C回りに回転すると、その回転角度に応じ
てホール素子430を挟む各磁極面334,336間の
間隔が変化し、同ホール素子430を通過する磁束の密
度が変化する。その結果、ホール素子430にはこの磁
束密度の大きさ、換言すればスロットル開度に応じたホ
ール電圧が発生する。そして、このホール電圧はIC4
50に入力されて温度特性補償等の各種処理が行われた
後、スロットル開度と相関を有する開度信号(電圧信
号)としてターミナル406を介してエンジンの制御装
置に出力される。
【0039】こうした本実施形態におけるスロットルセ
ンサ10において永久磁石322の着磁を行う場合に
は、まず図4に示すように、永久磁石322の磁界方向
(同図上下方向)における各端面322a,322bを
挟むようにして着磁用のヨークY1,Y2を配置する。
そして、これら各着磁用のヨークY1,Y2間に磁界を
発生させることにより着磁前の永久磁石322を磁化さ
せることができる。
【0040】ここで、本実施形態では永久磁石322の
磁界方向における各端面322a,322bをヨーク3
24,326から露出させるようにしているため、これ
らヨーク324,326の内部に磁束の迂回路が形成さ
れ難く、また、着磁用のヨークY1,Y2の大きさが制
限されて同着磁用のヨークY1,Y2に磁気飽和が発生
してしまうこともない。従って、永久磁石322をヨー
ク324,326に組み付けたうえで同永久磁石322
の着磁を確実に行うことができるようになり、永久磁石
322をヨーク324,326の切欠き324a,32
6aにそれぞれ嵌合させる際に、同永久磁石322に金
属片等の異物が吸着されないよう配慮する必要も無くな
る。
【0041】(1)その結果、本実施形態によれば、永
久磁石322とヨーク324,326との組付時におけ
る工程管理を煩雑なものとすることなく、同永久磁石3
22を十分に磁化することができ、スロットルセンサ1
0におけるダイナミクスレンジの拡大を図ることができ
るようになる。
【0042】ところで、永久磁石322の着磁を行った
後は磁石構造体320に金属片等の異物が吸着されるこ
とがあるため、同磁石構造体320をシャフト302に
固定する場合にはこうした異物が吸着されないように配
慮する必要がある。そこで、永久磁石322を着磁した
後に磁石構造体320をシャフト302に固定するので
はなく、磁石構造体320を予めシャフト302に固定
し、その後に永久磁石322の着磁を行うことが考えら
れる。ところが、このようにアッセンブリ化した後に着
磁を行うようにすると、例えばシャフト302やプレー
ト306、或いはカバー部402といった永久磁石32
2の両端面近傍に位置する部材が磁性材料によって形成
されている場合、それら磁性材料からなる部材によって
磁束の迂回路が形成されて永久磁石322を磁化し難く
なるおそれがある。
【0043】(2)この点、本実施形態では、シャフト
302、プレート306、カバー部402といった、永
久磁石322の両端面322a,322bをその磁界方
向に投影した領域に配置される部材を非磁性材料によっ
て形成するようにしているため、上記のような磁束の迂
回路は形成され難くなり、磁石構造体320をシャフト
302に組み付けてアッセンブリ化した後であっても永
久磁石322の着磁を確実に行うことが可能である。従
って、磁石構造体320を組み付ける際に同磁石構造体
320へ異物が吸着されないよう配慮する必要が無くな
り、組付時の工程管理を更に簡素化することが可能にな
る。
【0044】また、一般に、磁石を形成する希土類材料
は鉄や鋼等と比較して加工し難く、また加工時に割れ等
の損傷が発生し易い傾向がある。 (3)この点、本実施形態では鉄、鋼等からなる一対の
ヨーク324,326を備え、これらヨーク324,3
26に対して形状が複雑になる磁極面334,336を
それぞれ形成するようにしているため、永久磁石322
側にはこうした磁極面334,336を形成する必要が
無く、同永久磁石322を比較的単純な形状(例えば、
四角柱状や円柱状等)とすることができる。従って、永
久磁石322をより加工し易いものとすることができ、
加工時における永久磁石322の損傷も未然に防止する
ことができるようになる。
【0045】以上本発明を具体化した実施形態について
説明したが、この実施形態は以下のように構成を変更し
て実施することもできる。 ・上記実施形態ではヨーク324,326に切欠き32
4a,326aを形成し、これら切欠き324a,32
6aに永久磁石322の両端部を嵌合させた状態でヨー
ク324,326及び永久磁石322を連結部304に
よって固定するようにしたが、例えば、(a)図5に示
すように、こうした切欠き324a,326aを省略
し、ヨーク324,326を永久磁石322の側面に当
接させた状態でこれらヨーク324,326及び永久磁
石322を固定する、或いは、(b)図6に示すよう
に、切欠き324a,326aに換えてヨーク324,
326に挿入孔324b,326bを形成し、これら挿
入孔324b,326b内に永久磁石322の両端部を
嵌挿した状態でヨーク324,326及び永久磁石32
2を固定する、といった構成を採用することもできる。
特に上記(b)に記載した構成によれば、永久磁石32
2の両端部周囲がヨーク324,326によって囲まれ
るようになるため、同永久磁石322の両端部近傍にお
ける磁束漏洩量を減少させることができ、スロットルセ
ンサ10のダイナミクスレンジを更に増大することがで
きるようになる。
【0046】・上記実施形態では、ホール素子430の
位置における各磁極面334,336間の隙間Hの大き
さをロータ30の回転に応じて変更することにより、同
ホール素子430を通過する磁束の密度を変化させるよ
うにしたが、例えば以下に示すような構成を採用するこ
ともできる。
【0047】図7に示すように、ロータ31をシャフト
360、支持板362、鉄、鋼等の高透磁率材料によっ
て断面円弧状に形成された一対のヨーク364,36
6、及び四角柱状をなす永久磁石370によって構成す
る。
【0048】シャフト360はスロットルバルブのバル
ブシャフトに係合されており、同バルブシャフトととも
に回転する。支持板362は樹脂材料によって形成され
ており、シャフト360の一端部に一体回転可能に固定
されている。ヨーク364,366はシャフト360の
回転軸Cを中心に所定間隔を隔てて対向するようにして
支持板362上に固定されている。これらヨーク36
4,366の間には回転軸C上に位置するようにして基
板(図示略)に実装されたホール素子430が配設され
る。
【0049】ヨーク364,366には切欠き364
a,366aが形成されており、これら切欠き364
a,366a内には永久磁石370の各端部が嵌合され
ている。永久磁石370は軸方向に着磁されており、そ
の磁界方向における各端面370a,370bはヨーク
364,366に覆われることなく同ヨーク364,3
66から露出している。このヨーク364,366及び
永久磁石370により磁石構造体380が構成されてい
る。
【0050】こうした構成によれば、ホール素子430
の位置における磁界方向をロータ31の回転に応じて変
更することにより、同ホール素子430を通過する磁束
の密度を変化させ、その磁束密度の大きさに基づいてス
ロットルバルブの開度を検出することができる。
【0051】・上記実施形態では永久磁石322として
四角柱状のものを用いるようにしたが、例えば三角柱状
等その他の角柱形状や円柱状のものを用いるようにして
もよい。
【0052】・上記実施形態ではシャフト302及びプ
レート306の形成材料としてオーステナイト系ステン
レス鋼を例示したが、これら各部材302,306は例
えば樹脂材料や、ニッケル鋼、高マンガン鋼等その他の
非磁性材料によって形成されるものであってもよい。
【0053】・上記実施形態では磁気検出素子としてホ
ール素子430を用いるようにしたが、例えば磁気抵抗
素子を用いることもできる。 ・上記実施形態では本発明をスロットルバルブのバルブ
シャフトの回転位置からスロットル開度を検出するスロ
ットルセンサに適用するようにしたが、例えば、アクセ
ルペダルの踏込量を検出するアクセルセンサや、ステア
リングホイールの回転角度を検出するセンサに適用する
こともできる。
【0054】
【発明の効果】請求項1又は2に記載した発明では、磁
石内の磁界方向における同磁石の両端面をヨークから露
出させるようにしているため、ヨークに組み付けられた
着磁前の磁石の両端面を挟むように着磁用のヨークを配
置して同磁石の着磁を行うことができるようになる。従
って、着磁用のヨークの大きさが制限されて同着磁用の
ヨークに磁気飽和が発生してしまうことがなく、また、
磁石をセンサ側のヨークに組み付ける際に磁石に異物が
吸着されないよう配慮する必要も無くなる。その結果、
磁束発生用の磁石とヨークとの組付時における工程管理
を煩雑なものとすることなく同磁石を十分に磁化するこ
とができ、回転角度センサにおけるダイナミクスレンジ
の拡大を図ることができるようになる。
【0055】特に、請求項2に記載した発明では、磁石
の両端面をその磁界方向に投影した領域に配置される部
材を非磁性材料によって形成するようにしているため、
磁路構成体を回転角度センサに組み付けてアッセンブリ
化した後であっても磁石の着磁を確実に行うことが可能
になる。従って、磁路構成体を組み付ける際に同磁路構
成体へ金属片等の異物が吸着されないよう配慮する必要
が無くなり、組付時の工程管理を更に簡素化することが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スロットルセンサの断面図。
【図2】磁石構造体の正面図。
【図3】磁石構造体の斜視図。
【図4】永久磁石の着磁手順を示す工程図。
【図5】磁石構造体の構成変更例を示す斜視図。
【図6】磁石構造体の構成変更例を示す斜視図。
【図7】磁石構造体の構成変更例を示す斜視図。
【図8】従来の回転位置センサにおける主要部を示す斜
視図。
【図9】図8の9−9線に沿った断面図。
【図10】従来のスロットル開度センサにおける主要部
を示す斜視図。
【図11】図10の11−11線に沿った断面図。
【図12】従来における永久磁石の着磁手順を示す工程
図。
【図13】従来における永久磁石の着磁手順を示す工程
図。
【図14】従来における永久磁石の着磁手順を示す工程
図。
【図15】従来における永久磁石の着磁手順を示す工程
図。
【符号の説明】 10…スロットルセンサ、12…スプリング、20…第
1のハウジング、40…第2のハウジング、30…ロー
タ、31…ロータ、202…隔壁部、204…第1空
間、206…第2空間、208…ベアリング、210…
接合部、210a…周溝、212…シールリング、21
2a…接合面、302…シャフト、302a…円板部、
304…連結部、306…プレート、308…レバー、
320…磁石構造体、322…永久磁石、322a,3
22b…端面、324,326…ヨーク、324a,3
26a…切欠き、334,336…磁極面、360…シ
ャフト、362…支持板、364,366…ヨーク、3
64a,366a…切欠き、370…永久磁石、370
a,370b…端面、380…磁石構造体、402…カ
バー部、404…コネクタ部、406…ターミナル、4
08…接合部、408a…接合面、410…基板部、4
30…ホール素子、412…凹部、450…IC、46
0…凹部、H…隙間、C…回転軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F063 AA35 BA06 BB05 BC03 BD16 CA10 DA01 DA04 DB07 DC08 DD02 GA52 GA69 GA79 2F077 JJ01 JJ08 JJ21 VV33 3G065 CA00 HA22 3G084 DA00 FA10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁束を発生する磁石と所定間隔を隔てて
    対向する一対の対向部を有するヨークとを含み前記磁束
    の閉磁路を構成する磁路構成体と、前記対向部間に配設
    されて磁束密度に応じた信号を出力する磁気検出素子と
    を備え、前記磁路構成体を回転体とともに回転させて前
    記磁気検出素子を通過する磁束の密度を変化させ、その
    磁束密度の大きさから前記回転体の回転角度を検出する
    ようにした回転角度センサであって、 前記磁路構成体は、前記磁石内の磁界方向における同磁
    石の両端面が前記ヨークから露出するようにして前記磁
    石が前記ヨークに組み付けられて形成されていることを
    特徴とする回転角度センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した回転角度センサにお
    いて、 前記磁石の両端面を前記磁界方向に投影した領域に配置
    される部材を非磁性材料により形成するようにしたこと
    を特徴とする回転角度センサ。
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