JPH05267065A - 分割巻き用ボビン - Google Patents

分割巻き用ボビン

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JPH05267065A
JPH05267065A JP4065294A JP6529492A JPH05267065A JP H05267065 A JPH05267065 A JP H05267065A JP 4065294 A JP4065294 A JP 4065294A JP 6529492 A JP6529492 A JP 6529492A JP H05267065 A JPH05267065 A JP H05267065A
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JP
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winding
coil
collar
bobbin
groove
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Isao Osawa
功 大沢
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鍔自体の強度を強くできるようにすると共
に、コイル同士の接触ショートを防止し、トランスの信
頼性及び小型化を図る。 【構成】 コイル2を分割巻きするための鍔7が配設さ
れて、複数の巻回部8が形成され、ある巻回部8におけ
るコイル2のリード線2aを隣の巻回部8に移行させる
ための溝11が鍔7に設けられた分割巻き用ボビンにお
いて、溝11に、鍔7よりも薄い壁12を設けて構成す
る。この場合、鍔7の厚みがT=0.5mmであれば、
壁12の厚みはt=0.1〜0.2mmに設定される。
また壁12の高さhは、鍔7の高さHよりも1/3ほど
低く設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばフライバックト
ランス(FBT)などのトランスに備えられる分割巻き
用ボビンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の分割巻き用ボビンは、図7に示す
ように、コイル(図示せず)を分割巻きするための鍔2
1が軸方向に複数配設されて構成されている。これら複
数の鍔21により複数の巻回部22が形成される。ま
た、各鍔21には、コイルのリード線を隣の巻回部22
に移行させるための溝23が形成されている。
【0003】そして、この分割巻き用ボビンにコイルを
巻回する場合は、図8に示すように、1つの巻回部22
にコイル24を巻線した後、そのコイル24のリード線
24aを溝23を介して隣の巻回部22に移行させ、そ
の巻回部22においてコイル24を巻線し、以下同様
に、コイル24のリード線24aを隣の巻回部22に溝
23を介して移行しながら順次コイル24を巻線してい
く。これにより、コイル24が鍔21にて分割巻きされ
た形となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブラウン管
の陽極に高電圧を供給し、水平偏向出力トランスの役目
を果たすものにフライバックトランス(以下、単にFB
Tと記す)がある。このFBTは、高電圧を得るため
に、極細銅線(φ0.03〜0.06mm)を高圧巻線
として、分割巻き用ボビンにおける複数の巻回部22に
夫々数百ターン巻回し、更に上記銅線を隣の巻回部22
に移行させるための溝23を通し、全ての巻回部22に
所定必要巻数巻回する。
【0005】この場合、銅線の隣の巻回部22への移行
は、巻装コイル外周から溝23を通り、鍔21の最底部
へ確実に移行されなければならない。もし、図8に示す
ように、鍔21の高さ方向途中から銅線の巻回が行われ
た場合、コイル24のレアショートなど発煙発火事故に
つながるおそれがある。
【0006】また、鍔21に溝23を設けることによ
り、鍔21自体の強度が弱くなり、図9に示すように、
鍔21が隣の巻回部22に傾いて隣の巻回部22の巻回
空間を狭くしたり、銅線を所定必要巻数巻回した際、そ
の巻装状態によっては、図10に示すように、溝23か
ら臨むコイル24同士のたわみによる接触ショートのお
それが生じていた。
【0007】このように、従来の分割巻き用ボビンにお
いては、上記のような問題があるため、そのボビンを設
計する場合、溝23の形状と位置を鍔21にどのように
配設するかが必要となり、かなりの設計時間を要してい
た。また、小型化を要求された場合、鍔21自体の厚み
を薄くできず、小型化への弊害要因となっていた。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み成された
もので、その目的とするところは、鍔自体の強度を強く
することができると共に、コイル同士の接触ショートを
防止することができ、トランスの信頼性及び小型化を図
ることができる分割巻き用ボビンを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、コイル2を分
割巻きするための鍔7が配設されて、複数の巻回部8が
形成され、ある巻回部8におけるコイル2のリード線2
aを隣の巻回部8に移行させるための溝11が鍔7に設
けられた分割巻き用ボビン4において、溝11に、鍔7
よりも薄い壁12を設けて構成する。
【0010】
【作用】上述の本発明の構成によれば、鍔7自体の強度
を強くすることができ、コイル2の巻回による鍔7の傾
きを防止することができる。また、鍔7の厚みTを薄く
することができるため、トランスの小型化に寄与させる
ことができる。また、溝11に壁12を設けるため、コ
イル2同士のたわみを壁12により防ぐことができ、コ
イル2同士の接触ショートを防止することができる。
【0011】また、コイル2のリード線2aを壁12の
上端にて引っかけながら隣の巻回部8に移行させること
ができるため、各巻回部8におけるコイル2の始端を壁
12の最底部、即ち鍔7の最底部から始めることがで
き、レアショートによる発煙発火事故を防止することが
できる。
【0012】
【実施例】以下、図1〜図6を参照しながら本発明の実
施例を説明する。図1は、フライバックトランス(以
下、単にFBTと記す)を示す回路図である。また、図
2は、本実施例に係る分割巻き用ボビンが組み込まれる
FBTを一部省略して示す断面図である。
【0013】一般に、FBTは、水平電磁偏向回路の水
平出力トランスであり、帰線(フライバック)期間に生
ずるパルス電圧を昇圧する高圧巻線を備え、受像管高圧
整流回路へ所要の高圧パルスを供給する。
【0014】即ち、水平出力トランジスタのスイッチン
グ作用により、水平偏向コイルにのこぎり波電流が流
れ、その帰線期間にLC振動でFBTの主巻線(一次コ
イル)1に発生するパルス電圧を、所定の巻数比で巻き
上げた高圧巻線(二次コイル)2にて昇圧する。このと
き、高圧巻線2の洩れインダクタンス、分布容量と出力
側容量による高次同調波が高圧パルスに合成され、効率
のよい安定な高圧を取り出すことができる。
【0015】そして、このFBTは、図2に示すよう
に、一次コイル1が巻回された角筒状の一次ボビン3
に、二次コイル2が巻回された角筒状の二次ボビン4を
はめ込んで構成される。尚、5はコア、6は端子ピンで
ある。
【0016】特に、二次ボビン4は、分割巻き用ボビン
にて構成され、二次コイル2を分割巻きするための鍔7
が軸方向に複数配設され、これら複数の鍔7により複数
の巻回部8が形成されている。各鍔には、コイル2のリ
ード線を隣の巻回部8に移行させるための溝(図2では
図示せず)が形成される。
【0017】しかして、本例においては、図3の斜視図
及び図4の断面図に示すように、上記コイル2のリード
線を隣の巻回部8に移行させるための溝11に、厚みt
が鍔7の厚みTよりも薄い壁12が形成されて構成され
ている。この場合、鍔7の厚みがT=0.5mmであれ
ば、壁12の厚みはt=0.1〜0.2mmに設定され
る。また壁12の高さhは、鍔の高さHよりも若干低く
設定され、コイル2の巻装外周高Dとほぼ同じに設定す
ることが好ましい。本例では、鍔7の高さHよりも1/
3ほど低く設定されている。
【0018】特に本例では、壁12自体の強度を確保す
るために、上記溝11を形成する2つの側壁13a及び
13b中、一方の側壁13aをテーパ状に形成し、鍔7
の底部に向かって、溝11の幅が連続的に狭くなるよう
にしている。
【0019】この本例に係る分割巻き用ボビン4は、薄
肉加工が行い易い、例えばPBT(ポリブチレンテレフ
タレート)やPPS(ポリフェニレンサルファイト)等
の熱可塑性樹脂にて成形される。本例では、FZ−11
40(商品名:大日本インキ化学工業)を用いた。
【0020】そして、この分割巻き用ボビン4にコイル
2を巻回する場合は、1つの巻回部8にコイル2を巻線
した後、そのコイルのリード線2aを溝11を介して隣
の巻回部8に移行させ、その巻回部8においてコイル2
を巻線し、以下同様に、コイル2のリード線2aを隣の
巻回部8に溝11を介して移行しながら順次コイル2を
巻線していく。これにより、コイル2が鍔7にて分割巻
きされた形となる。
【0021】上述のように、本例によれば、コイル2の
リード線2aを隣の巻回部8に移行させるための溝11
に、鍔7よりも薄い壁12を一体に形成するようにした
ので、鍔7自体の強度を強くすることができ、コイル2
の巻回による鍔7の傾きを防止することができる。ま
た、鍔7の厚みTを薄くすることができるため、FBT
の小型化に寄与させることができる。また、図5に示す
ように、壁12によってコイル2同士のたわみを防ぐこ
とができるため、コイル2同士の接触ショートを防止す
ることができる。
【0022】また、図4に示すように、コイル2のリー
ド線2aを壁12の上端にて引っかけながら隣の巻回部
8に移行させることができるため、各巻回部8における
コイル2の始端を壁12の最底部、即ち鍔7の最底部か
ら始めることができ、レアショートによる発煙発火事故
を防止することができる。
【0023】このように、本例に係る分割巻き用ボビン
4によれば、このボビン4を組み込んだ例えばFBTの
信頼性及び小型化を図ることができる。
【0024】尚、溝11に設ける壁12としては、図3
及び図4で示す形状のほか、図6に示すように、リード
線2aの移行方向に対し、下り傾斜のテーパ12aを形
成するようにしてもよい。この場合、壁12の厚みtが
その底部に向かって連続的に厚くなるため、壁12自体
の強度及び鍔7自体の強度を更に強くすることができ
る。
【0025】また、上記例では、FBTに組み込まれる
分割巻き用ボビン4に適用した例を示したが、その他の
一般のトランスに組み込まれる分割巻き用ボビンにも適
用させることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る分割巻き用ボビンによれ
ば、鍔自体の強度を強くすることができると共に、コイ
ル同士の接触ショートを防止することができ、トランス
の信頼性及び小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フライバックトランス(FBT)を示す回路
図。
【図2】FBTを一部省略して示す断面図。
【図3】本実施例に係る分割巻き用ボビンを示す斜視
図。
【図4】本実施例に係る分割巻き用ボビンにコイルを巻
線した状態を一部省略して示す断面図。
【図5】本実施例に係る分割巻き用ボビンの作用の一例
を一部省略して示す平面図。
【図6】他の実施例を一部省略して示す断面図。
【図7】従来例に係る分割巻き用ボビンを示す斜視図。
【図8】従来例に係る分割巻き用ボビンにコイルを巻線
した状態を一部省略して示す断面図。
【図9】従来例の不都合点を示す断面図
【図10】従来例の不都合点を示す平面図
【符号の説明】
1 主巻線(一次コイル) 2 高圧巻線(二次コイル) 2a リード線 3 一次ボビン 4 二次ボビン(分割巻き用ボビン) 5 コア 7 鍔 8 巻回部 11 溝 12 壁

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを分割巻きするための鍔が配設さ
    れて、複数の巻回部が形成され、ある巻回部におけるコ
    イルのリード線を隣の巻回部に移行させるための溝が、
    上記鍔に設けられた分割巻き用ボビンにおいて、 上記溝に、上記鍔よりも薄い壁が設けられていることを
    特徴とする分割巻き用ボビン。
  2. 【請求項2】 上記壁は、上記リード線の移行方向に対
    し、下り傾斜のテーパが設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の分割巻き用ボビン。
JP06529492A 1992-03-23 1992-03-23 分割巻き用ボビン及びトランス Expired - Lifetime JP3298917B2 (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003243221A (ja) * 2002-02-21 2003-08-29 Tdk Corp 磁心及びコイル装置
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EP2869317A1 (en) * 2013-10-30 2015-05-06 Korea Electro Technology Research Institute Transformer and high voltage power supply apparatus having the same
US9455077B2 (en) 2014-11-24 2016-09-27 Hyundai Mobis Co., Ltd. Noise reduction type solenoid valve

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