JPH05266117A - 双方向スイッチング素子の等価回路構成方法 - Google Patents

双方向スイッチング素子の等価回路構成方法

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JPH05266117A
JPH05266117A JP4059984A JP5998492A JPH05266117A JP H05266117 A JPH05266117 A JP H05266117A JP 4059984 A JP4059984 A JP 4059984A JP 5998492 A JP5998492 A JP 5998492A JP H05266117 A JPH05266117 A JP H05266117A
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Takashi Suzuki
敬 鈴木
Marenori Takahashi
希典 高橋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】双方向に信号が流れるスイッチング素子(以下
Tr)を含む論理回路の論理シミュレーションにおい
て、Trのスイッチ部分の両端に接続する素子を入力線
が接続する入力素子と出力線が接続する出力素子に分類
し(102)、Trの両端双方について各出力素子の出
力値を入力とする第一の結線論理素子を接続し(10
3)、Trの両端双方の第一の結線論理素子の出力値を
入力とする第二の結線論理素子を接続し(104)、第
二の結線論理素子の出力とTrの両端双方の第一の結線
論理素子の出力をTrのスイッチ制御線により切り替え
る仮想的なセレクタ素子をそれぞれ接続し(106)、
仮想的なセレクタ素子の出力にTrの両端に接続する入
力素子をそれぞれ接続し(107)、Trの等価回路を
得る。 【効果】この等価回路により双方向トランジスタを従来
より少ない素子数でシミュレーション可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、論理回路の動作を計算
機上で模擬する論理シミュレーション方法に係り、特に
MOS型トランジスタのように双方向に信号が伝わるス
イッチング素子を含む論理回路の論理シミュレーション
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】既存の論理シミュレータは(0,1,X
(不定値))の3値、あるいはさらにZ(ハイ・インピ
ーダンス状態)を加えた4値の論理値を用い、基本素子
として多入力1出力の素子を扱うものが大半である。M
OS型トランジスタを含む論理回路では、トランジスタ
のソースとドレイン間を双方向に信号が流れる場合があ
る。また、この時複数の出力信号の衝突も発生する。従
来は双方向トランジスタを含む論理回路のシミュレーシ
ョンを行うために、大きく分類すると二つの方法で対応
していた。第一の方法は例えば、第21回デザイン・オ
ートメーション・コンファレンス・プロシーディング
(1984年)第549頁から第555頁(21st
Design Automation Confere
nce Proceedings(1984),p
p.549−555)に示すように双方向トランジスタ
部分だけ通常の論理ゲートとは別に高い精度で処理行う
方法である。この方法は高精度なシミュレーションを行
うことが可能であるが、既存の論理シミュレータの改造
には大きな労力を必要とし、双方向トランジスタ部分の
シミュレーション速度も遅い、という課題がある。第二
の方法は例えば第18回デザイン・オートメーション・
コンファレンス・プロシーディング(1981年)第7
75頁から第785頁(18th. Design A
utomationConference Proce
edings(1981),pp.775−785)に
示すように既存の論理シミュレータの扱う基本素子に単
方向トランジスタ素子と結線論理素子を追加し、これら
の素子により等価回路を構成する方法である。この等価
回路構成方法では図3(a)に示す双方向トランジスタ
素子を図3(b)に示すように二つの単方向トランジス
タ素子と二つの結線論理素子を接続した等価回路により
実現する。この方法では第一の方法に比べると、4値の
論理値に制限されるため精度は劣るものの既存の論理シ
ミュレータの改造に必要な労力も少なく、かつ高速な論
理シミュレーションが可能である。
【0003】一方、従来は(0、1、X、Z)の4値を
用いる論理シミュレータでは信号強度を考慮した論理シ
ミュレーションは困難であった。しかし、特願平3−2
18263には4値の信号線2本に信号論理値と信号強
度値を分けて伝えることにより、通常の4値論理シミュ
レータで精度の高いシミュレーションを行う方法が示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】双方向トランジスタを
含む論理回路の論理シミュレーションを行う従来の方法
では、前記のように、第一の方法では既存の論理シミュ
レータの改造には大きな労力を必要とし、双方向トラン
ジスタ部分のシミュレーション速度も遅い、という課題
を持ち、第二の方法では精度が劣るという課題を持つ。
また第二の方法では一つの双方向トランジスタ素子に対
して4つの基本素子を用いて等価回路を構成する必要が
あり、シミュレーション時の素子数が増加する。
【0005】本発明の目的は、既存の論理シミュレータ
の改造も容易で、シミュレーション速度も早く、なおか
つ正確に双方向トランジスタの動作を模擬し、素子数の
少ない双方向トランジスタの等価回路を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、双方向に信号が流れるMOS型トランジスタ(以下
MOS型トランジスタに限らず、スイッチング素子と呼
ぶ)を含む論理回路の論理シミュレーションにおいて、
まずスイッチング素子のスイッチ部分の両端に接続する
素子を入力線が接続する入力素子と出力線が接続する出
力素子に分類し、前記スイッチング素子の両端双方につ
いて各出力素子の出力値を入力とする第一の結線論理素
子を接続する。そして前記スイッチング素子の両端子そ
れぞれについて前記第一の結線論理素子の出力値を入力
とする第二の結線論理素子を接続し、前記第二の結線論
理素子の出力と前記スイッチング素子の両端子それぞれ
の前記第一の結線論理素子の出力を前記スイッチング素
子のスイッチ制御線により切り替える仮想的なセレクタ
素子をそれぞれ接続する。さらに前記仮想的なセレクタ
素子の出力に前記スイッチング素子の両端に接続するそ
れぞれの入力素子をそれぞれ接続することにより前記ス
イッチング素子の等価回路を構成する。
【0007】また上記の等価回路において、スイッチン
グ素子の両端子それぞれの仮想的なセレクタ素子の出力
に仮想的なラッチ素子を追加して等価回路を構成する。
【0008】さらに前記スイッチング素子のスイッチ部
分の両端に接続する素子を入力線が接続する入力素子と
出力線が接続する出力素子に分類した後、前記スイッチ
ング素子の両端双方について各出力素子の入力値から各
出力素子の信号強度値を求める素子を接続し、前記スイ
ッチング素子の両端双方について各出力素子の出力値と
前記信号強度値を求める素子の出力値から結線論理の信
号論理値を求める第一の論理値結線論理素子を接続し、
前記スイッチング素子の両端双方について各出力素子の
前記信号強度値を求める素子の出力値から結線論理の信
号強度値を求める第一の強度値結線論理素子を接続す
る。
【0009】そして前記スイッチング素子の両端双方の
前記第一の論理値結線論理素子の出力値と前記第一の強
度値結線論理素子の出力値を入力とする第二の論理値結
線論理素子を接続し、前記スイッチング素子の両端双方
の前記第一の強度値結線論理素子の出力値を入力とする
第二の強度値結線論理素子を接続し、前記第二の論理値
結線論理素子の出力と前記スイッチング素子の両端双方
の前記第一の論理値結線論理素子の出力を前記スイッチ
ング素子のスイッチ制御線により切り替える第一の仮想
的なセレクタ素子をそれぞれ接続し、双方の前記第一の
セレクタ素子の出力に仮想的なラッチ素子を接続し、前
記第二の強度値結線論理素子の出力と前記スイッチング
素子の両端双方の前記第一の強度値結線論理素子の出力
を前記スイッチング素子のスイッチ制御線により切り替
える第二の仮想的なセレクタ素子をそれぞれ接続し、前
記仮想的なラッチ素子の出力に前記スイッチング素子の
両端に接続するそれぞれの入力素子をそれぞれ接続し、
前記第二の強度値結線論理素子の出力に前記スイッチン
グ素子の両端に接続するそれぞれの入力素子のうち信号
強度値を入力する素子にそれぞれ接続して前記スイッチ
ング素子の等価回路を構成する。
【0010】
【作用】MOS型トランジスタはゲート入力によりオン
・オフを切り替えるスイッチと考えられる。トランジス
タをソース入力、ドレイン入力、ゲート入力の3入力端
子とソース出力、ドレイン出力の2出力端子を持つ素子
と考える場合、トランジスタがオンならばソース入力と
ドレイン入力はショートし、オフならばソース入力とド
レイン入力は絶縁された状態になる。そこで上記のよう
にこれらの二つの状態をゲート入力値により切り替える
ことで双方向トランジスタの動作を模擬することができ
る。
【0011】上記の第一の構成方法では一つの結線論理
素子と二つのセレクタ素子の合計3素子で構成できるた
め従来より少ない素子数で等価回路を実現できる。第二
の構成方法では第一の構成方法に対して配線容量による
信号値の記憶動作を考慮したシミュレーションが可能に
なる。第三の構成方法では信号論理値と信号強度値を伝
える素子と信号線をそれぞれ用いることにより従来の構
成方法や第一の構成方法よりも高精度なシミュレーショ
ンが可能になる。
【0012】
【実施例】本発明の各請求項の実施例を図1、図2、お
よび図4〜図7を用いて説明する。また、請求項3の1
実施例として双方向トランジスタを含む論理回路の論理
シミュレーションの動作を図8〜図13を用いて説明す
る。
【0013】図1と図2は本発明の請求項1の実施例で
ある。まず、101ではスイッチング素子(双方向トラ
ンジスタ)の端子S(ソース)と端子D(ドレイン)双
方について、102と103の処理を行う。102では
端子S(または端子D)についてこの端子に接続する素
子を入力素子と出力素子に分類する。図2(a)では素
子201と素子202、素子203と素子204に分類
される。103では端子S(または端子D)について1
02で分類した出力素子の出力値を入力とする結線論理
素子を接続する。結線論理素子は複数の出力信号が衝突
する場合の論理値を得るための仮想的な素子である。図
2(b)では結線論理素子205、206が出力素子2
02、204の出力に接続される。104では端子S側
の結線論理素子出力と端子D側の結線論理出力を入力と
する結線論理素子を接続する。図2(b)では結線論理
素子207が接続される。105では端子Sと端子D双
方について、106と107の処理を行う。106では
端子S(または端子D)側の結線論理素子の出力値と処
理104で接続した結線論理素子の出力値をスイッチン
グ素子のスイッチ制御線(トランジスタにおけるゲート
端子、図2においては端子G)により切り替える仮想的
なセレクタ素子を接続する。図2(b)ではセレクタ素
子208と209が接続される。107では106で接
続した仮想的なセレクタ素子の出力に、102で分類し
た端子S(または端子D)に接続する入力素子を接続す
る。図2(b)では素子208に素子201が、素子2
09に素子202が接続される。以上の処理により双方
向スイッチング素子の等価回路(図2(b)における素
子207、208、209により構成される部分)が構
成できる。
【0014】図4と図5は本発明の請求項2の実施例で
ある。図4の101〜106、図5の201〜209は
それぞれ図1の101〜106、図2(b)の201〜
209と同じである。図4においては処理106の次ぎ
に107で、106で接続した仮想的なセレクタ素子の
出力に仮想的なラッチ素子を接続する。図5では仮想的
なラッチ素子501と502がそれぞれ接続される。こ
の仮想的なラッチ素子は入力値がハイ・インピーダンス
状態になると直前の論理値を出力する素子である。
【0015】図6と図7は本発明の請求項3の実施例で
ある。まず、61ではスイッチング素子の端子Sと端子
D双方について、処理62〜66を行う。62では図1
の102と同様に端子S(または端子D)についてこの
端子に接続する素子を入力素子と出力素子に分類する。
図7では入力素子71、74と出力素子72、75に分
類される。63と64では、62で分類した各出力素子
について、その素子の入力値から出力信号強度を求める
素子(信号強度出力素子)を接続する。図7では出力素
子72に対して素子73が、出力素子75に対して素子
76がそれぞれ接続される。65では端子S(または端
子D)について、各端子に接続する出力素子と信号強度
出力素子の出力値を入力とし、それらの結線論理の信号
論理値を出力する素子(論理値結線論理素子)を接続す
る。図7では素子77と素子79が接続される。66で
は端子S(または端子D)について、各端子に接続する
信号強度出力素子の出力値を入力とし、それらの結線論
理の信号強度値を出力する素子(強度値結線論理素子)
を接続する。図7では素子78と素子710が接続され
る。67では65と66で接続された、端子S側の論理
値結線論理素子と強度値結線論理素子の出力と端子D側
の論理値結線論理素子と強度値結線論理素子の出力を入
力とする論理値結線論理素子を接続する。図7では論理
値結線論理素子711が接続される。68では66で接
続された、端子S側の強度値結線論理素子の出力と端子
D側の強度値結線論理素子の出力を入力とする強度値結
線論理素子を接続する。図7では強度値結線論理素子7
12が接続される。69では端子Sと端子D双方につい
て、610〜614の処理を行う。610では端子S
(または端子D)側の論理値結線論理素子の出力値と処
理67で接続した論理値結線論理素子の出力値をスイッ
チング素子のスイッチ制御線(トランジスタにおけるゲ
ート端子、図7においては端子G)により切り替える仮
想的なセレクタ素子を接続する。図7では711が接続
される。611では端子S(または端子D)側の強度値
結線論理素子の出力値を切り替えるセレクタ素子の出力
に仮想的なラッチ素子を接続する。図7では素子71
7、718が接続される。612では端子S(または端
子D)側の強度値結線論理素子の出力値と処理68で接
続した強度値結線論理素子の出力値をスイッチング素子
のスイッチ制御線(トランジスタにおけるゲート端子、
図7においては端子G)により切り替える仮想的なセレ
クタ素子を接続する。図7では712が接続される。6
13では処理611で接続した仮想的なラッチ素子の出
力に、62で分類した端子S(または端子D)に接続す
る入力素子を接続する。図7では素子717に素子71
が、素子718に素子74が接続される。614では処
理612で接続した仮想的なセレクタ素子の出力に、6
2で分類した端子S(または端子D)に接続する入力素
子のうち信号強度を入力する素子を接続する。以上の処
理で信号を論理値と強度値に分離して処理することによ
り高精度な双方向スイッチング素子の等価回路(図7に
おける素子711、712、713、714、715、
716、717、718により構成される部分)が構成
できる。またこの時、等価回路の入出力端子は、スイッ
チング素子のスイッチ制御線Gと論理値入力端子Si
v,Div、強度値入力端子Sis,Dis、論理値出
力端子Sov,Dov、強度値出力端子Sos,Dos
からなる。
【0016】次にに図8〜図13で図6、図7に示した
等価回路を用いた双方向トランジスタ回路の動作例を示
す。ここでは(0、1、X、Z)の4値の論理値(Xは
不定値、Zはハイ・インピーダンス状態)を用い、さら
に0を強い信号F、1を弱い信号R、Xを信号強度不確
定X、Zをハイ・インピーダンス状態Zの4種の信号強
度に対応させ、本来の信号線を信号論理値を伝える信号
線と信号強度値を伝える。信号強度値の強度の順位はF
>X>R>Zである。
【0017】図8(a)は本発明の実施例を説明するた
めの論理回路、図8(b)は図8(a)に示した論理回
路を図6の方法で構成したの等価回路である。図8
(a)の回路はRAMの1ビット記憶セルの部分を説明
するものである。図8(a)において301は双方向ト
ランジスタ、302は出力の信号強度がRのインバー
タ、303は302とループを構成し、データを記憶す
るインバータ、304はデータの書き込み、読みだし用
のバス信号線であるビット線に書き込みデータIを伝え
るスリーステートバッファである。スリーステートバッ
ファ304は書き込み制御線WEが0の時はハイ・イン
ピーダンス状態、WEが1の時は信号強度がFの入力値
Iを伝える。またビット線の信号値は出力端子Oから読
みだすことができる。305は双方向トランジスタ30
1のゲート、306はソース、307はドレインであ
る。
【0018】図8(a)において、双方向トランジスタ
301と信号強度を考慮すべき素子であるインバータ3
02とスリーステートバッファ304は信号線を信号論
理値と信号強度値に分離した等価回路に変換する。変換
後の回路が図8(b)である。図8(b)において双方
向トランジスタは図7に示した等価回路と同様な等価回
路に変換する。図においてWLV3011は信号強度値
により出力の信号論理値が変化する論理値結線論理素
子、WLS3012は結線論理の信号強度を決定する強
度値結線論理素子である。SSEL3013はWLV3
011の出力とソース入力の信号論理Sivをゲート入
力Gにより選択するセレクタ素子、SSEL3015は
WLS3012の出力とソース入力の信号強度Sisを
ゲート入力Gにより選択するセレクタ素子である。同様
に、SSEL3016はWLV3011の出力とドレイ
ン入力の信号論理Divをゲート入力Gにより選択する
セレクタ素子、SSEL3018はWLS3012の出
力とドレイン入力の信号強度Disをゲート入力Gによ
り選択するセレクタ素子である。TSWL3014とT
SWL3017は入力値がZになったときその直前の値
を出力する仮想的なラッチ素子である。インバータ30
2の出力信号強度値が弱い強度Rであるため、固定値R
(論理値としては1)3021を双方向トランジスタ等
価回路のソース入力の信号強度Sisに入力する。スリ
ーステートバッファ304は書き込み制御線WEの値に
より出力信号の強度値が強い強度Fとハイ・インピーダ
ンスZに変化するため、セレクタ素子SSEL3042
を用いて固定値F(論理値としては0)と固定値Z(論
理値としてはZ)を切り替えて信号強度出力に出力す
る。また信号論理値を求めるためにスリーステートバッ
ファ素子TSG3041を用いる。双方向トランジスタ
等価回路の信号強度出力Sos,Dosは出力側に信号
強度を入力する素子が存在しないためどこにも接続して
いない。
【0019】図9は図8(b)に示す等価回路に用いた
各素子の真理値表である。図9(a)は仮想的なセレク
タ素子SSELである。SSELは制御線Cと2本の入
力信号線I0,I1と出力線Oを持つ。出力線Oは制御
線Cが0の時I0を、制御線Cが1の時I1を、制御線
CがXまたはZの時Xを出力する。図9(b)WLVは
信号強度値により出力の信号論理値が変化する論理値結
線論理素子である。WLVは信号強度値を入力するI0
s,I1sと信号論理値を入力するI0v,I1vの4
入力線と出力線Oを持つ。出力線Oは信号強度値の強い
側の入力信号論理値を出力する。例えば、I0sが1
(信号強度値R)、I1sがZ(信号強度値Z)の場合
はI0sの方が強いので、出力OにI0vの値を出力す
る。I0sとI1sの値が等しい場合、あるいはI0
s,I1sのどちらかに信号強度不確定Xが入力された
場合は通常の結線論理素子と同様にI0vとI1vの値
が等しい場合はその値を、双方が異なるか、あるいはど
ちらか一方に不確定値Xが入力された場合はXを、どち
らか一方にハイ・インピーダンス値Zが入力された場合
はもう一方の入力値をそれぞれ出力する。図9(c)W
LSは結線論理の信号強度を決定する強度値結線論理素
子である。WLSは入力線I0,I1と出力線Oを持
つ。出力Oは入力線の値を信号強度値と考え、その内の
強い方の信号強度値を出力する。図9(d)はスリース
テートバッファTSGで制御線Cと入力線Iと出力線O
を持つ。出力線Oは制御線Cが0の時にZを、制御線C
が1の時に入力線Iの値を、制御線CがXまたはZの時
にXをそれぞれ出力する。図9(e)は入力値がZにな
ったときその直前の値を出力する仮想的なラッチ素子T
SWLである。図9(e)は信号強度を考慮しない結線
論理素子TSWである。この素子は図2、図4に示す等
価回路で用いる。
【0020】つぎに図8の双方向トランジスタ回路例の
動作を順を追って説明する。
【0021】図10は回路例の初期状態を表す図であ
る。双方向トランジスタの等価回路内の結線は複雑であ
るため、省略してある。また図中の括弧[]内の値は各
素子の出力値、あるいは信号線の値である。初期状態で
は固定値1が入力されているSis以外は全てXであ
る。
【0022】図11はRAMセルへの書き込み動作を説
明する図である。この図において書き込み制御線WEが
1に、入力線Iが0に、ワード選択線WORDが1にそ
れぞれ変化している。つぎに、スリーステートゲートT
SG6041の出力が0に、セレクタ素子SSEL60
42の出力がそれぞれ0に変化し、双方向トランジスタ
のドレイン入力線Divが0に、Disが1に、さらに
ゲート入力線Gが1に変化する。Div,Disの変化
により論理値結線論理素子WLV6011の出力は0
に、WLS6012の出力も0に変化する。セレクタ素
子6013、6015、6016、6018の各制御線
はゲート入力Gに接続しており、Gが1であるためWL
Vの出力とWLSの出力が選択され、各セレクタ素子の
出力は全て0になる。同様に仮想的なラッチ素子TSW
L6014、6017の出力も0となり、双方向トラン
ジスタ等価回路の出力Sov,Sos,Dov,Dos
は全て0になる。その結果ビット線の出力Oは0とな
り、インバータ603の出力は1、さらにインバータ6
02の出力は0になる。そして双方向トランジスタのソ
ース入力線Sisは0になるが、信号強度入力Sisが
Rであるため、WLVとWLSの出力は変化しない。
【0023】以上の動作により、RAMセルを構成する
インバータ602、603に値が書き込まれる。この動
作では双方向トランジスタのドレイン側からソース側へ
信号が伝わったことになる。
【0024】図12はRAMセルがデータを保持してい
る状態を説明する図である。この図において、書き込み
制御線WEは1から0へ、ワード線WORDも1から0
へと変化する。その結果、スリーステートバッファ70
41の出力はZに、セレクタ素子SSEL7042の出
力もZに変化し、双方向トランジスタのドレイン入力も
信号論理値Div、信号強度DisともZに変化する。
また、ワード線に接続する双方向トランジスタのゲート
入力Gも0に変化する。入力値の変化に伴い、WLS7
012の出力も1に変化するが、セレクタ素子SSEL
7013、7015、7016、7018の制御線につ
ながるゲート入力Gが0であるため、各セレクタ素子は
ソース入力Siv、Sis、ドレイン入力Div、Di
sを選択する。そのため、セレクタ素子7015の出力
は1に、セレクタ素子7016の出力はZに、セレクタ
素子7018の出力もZに変化する。セレクタ素子70
16の出力はZに変化するが仮想的なラッチ素子TSW
L7017の出力は直前の値0を保持するため変化せ
ず、信号強度出力のSos、Dosのみ変化する。
【0025】この状態でワード選択線WORDが0のま
ま書き込み制御線WEが1になっても(すなわち他のR
AMセルが選択され、書き込まれている状態)、ドレイ
ン入力Div、Dis、続いて結線論理素子WLV70
11、WLS7012の出力、セレクタ素子SSEL7
016、7018の出力、さらに仮想的なラッチ701
7の出力、ドレイン出力Dov、Dosの出力は変化
し、ビット線の出力Oの値は変化する。しかし、ソース
出力Sov、Sosは全く影響を受けず、RAMセルを
構成するインバータ702、703の出力値は変化せ
ず、データは保持される。
【0026】図13はRAMセルからデータを読みだす
動作を説明する図である。この図において、ワード線W
ORDが0から1へ変化する。ワード線WORDの変化
により、双方向トランジスタのゲート入力Gも1に変化
し、セレクタ素子SSEL8013、8015、801
6、8018の選択する信号も、結線論理素子WLV8
011、WLS8012の出力となる。この時、結線論
理素子の出力は、ドレイン入力側の信号強度Disが
Z、ソース入力側の信号強度SisがR(論理値1)で
あるため、ソース入力側の値、すなわち信号論理値0
(WLV8011の出力)、信号強度値R(論理値とし
ては1、WLS8012の出力)を出力する。その結
果、ドレイン出力Dov、Dosには信号論理値0と信
号強度R(1)が伝わり、ビット線にはソース入力の値
が出力されることになる。
【0027】以上の動作では双方向トランジスタのソー
ス側からドレイン側へ信号が伝わったことになる。
【0028】本実施例によれば、双方向に信号が流れる
トランジスタを含む論理回路を従来の4値の信号値を扱
い、単方向の素子のみを用いた論理シミュレータにおい
て高精度にシミュレーションすることができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、二つの結線論理素子と
二つの短方向トランジスタを必要とする従来の双方向ト
ランジスタの等価回路に比べ、一つの結線論理素子と二
つのセレクタ素子で等価回路を構成できるため、少ない
素子数で構成できる。また4値の論理シミュレータにお
いても双方向トランジスタの動作を信号強度も考慮した
正確な論理シミュレーションが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の請求項1を説明する図である。
【図2】図2は図1の方法を実施した等価回路を説明す
る図である。
【図3】図3は従来の双方向トランジスタの等価回路を
表す図である。
【図4】図4は本発明の請求項2を説明する図である。
【図5】図5は図4の方法を実施した等価回路を説明す
る図である。
【図6】図6は本発明の請求項3を説明する図である。
【図7】図7は図6の方法を実施した等価回路を説明す
る図である。
【図8】図8は請求項3による等価回路の動作を説明す
るための論理回路とその等価回路の例である。
【図9】図9は図8で用いた素子の機能を示す真理値表
である。
【図10】図10は図8で示した回路例の初期状態を表
す図である。
【図11】図11は図8で示した回路例の書き込み動作
を表す図である。
【図12】図12は図8で示した回路例のデータの保持
状態を表す図である。
【図13】図13は図8で示した回路例の読みだし動作
を表す図である。
【符号の説明】
201…S側入力素子、202…S側出力素子、203
…D側入力素子、204…D側出力素子、205…S側
結線論理素子、206…D側結線論理素子、207…結
線論理素子、208…S側セレクタ素子、209…D側
セレクタ素、G…スイッチ切り替え線(ゲート入力)、
Si…ソース側入力、Di…ドレイン側入力、So…ソ
ース側出力、Do…ドレイン側出力、11…双方向トラ
ンジスタ、211,212…結線論理素子、221,2
22…単方向トランジスタ、501…S側ラッチ素子、
502…D側ラッチ素子、71…S側入力素子、72…
S側出力素子、73…S側信号強度出力素子、74…D
側入力素子、75…D側出力素子、76…D側信号強度
出力素子、77…S側論理値結線論理素子、78…S側
強度値結線論理素子、79…D側論理値結線論理素子、
710…D側強度値結線論理素子、711…論理値結線
論理素子、712…強度値結線論理素子、713…S側
論理値用セレクタ素子、714…S側強度値用セレクタ
素子、715…D側論理値用セレクタ素子、716…D
側強度値用セレクタ素子、717…S側ラッチ素子、7
18…D側ラッチ素子、G…スイッチ切り替え線(ゲー
ト入力)、Siv…ソース側論理値入力、Sis…ソー
ス側強度値入力、Div…ドレイン側論理値入力、Di
s…ドレイン側強度値入力、Sov…ソース側論理値出
力、Sos…ソース側強度値出力、Dov…ドレイン側
論理値出力、Dos…ドレイン側強度値出力、301…
双方向トランジスタ、302,303…インバータ、3
021…固定値R、304…スリーステートバッファ、
305…ゲート、306…ソース、307…ドレイン、
3011…論理値結線論理素子WLV、3012…強度
値結線論理素子WLS、3013,3015,301
6,3018,3042…セレクタ素子SSEL、30
14,3017…仮想的なラッチ素子TSWL、304
1…スリーステートバッファ、602,603…インバ
ータ、6011…論理値結線論理素子WLV、6012
…強度値結線論理素子WLS、6013,6015,6
016,6018,6042…セレクタ素子SSEL、
6014,6017…仮想的なラッチ素子TSWL、6
041…スリーステートバッファ、702,703…イ
ンバータ、7011…論理値結線論理素子WLV、70
12…強度値結線論理素子WLS、7013,701
5,7016,7018,7042…セレクタ素子SS
EL、7014,7017…仮想的なラッチ素子TSW
L、7041…スリーステートバッファ、802,80
3…インバータ、8011…論理値結線論理素子WL
V、8012…強度値結線論理素子WLS、8013,
8015,8016,8018,8042…セレクタ素
子SSEL、8014,8017…仮想的なラッチ素子
TSWL、8041…スリーステートバッファ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】双方向に信号が流れるスイッチング素子を
    含む論理回路の論理シミュレーションにおいて、前記ス
    イッチング素子のスイッチ部分の両端に接続する素子を
    入力線が接続する入力素子と出力線が接続する出力素子
    に分類し、前記スイッチング素子の両端双方について各
    出力素子の出力値を入力とする第一の結線論理素子を接
    続し、前記スイッチング素子の両端双方の前記第一の結
    線論理素子の出力値を入力とする第二の結線論理素子を
    接続し、前記第二の結線論理素子の出力と前記スイッチ
    ング素子の両端双方について前記第一の結線論理素子の
    出力を前記スイッチング素子のスイッチ制御線により切
    り替える仮想的なセレクタ素子をそれぞれ接続し、前記
    仮想的なセレクタ素子の出力に前記スイッチング素子の
    両端に接続するそれぞれの入力素子をそれぞれ接続する
    ことを特徴とする双方向スイッチング素子の等価回路構
    成方法。
  2. 【請求項2】前記スイッチング素子の等価回路を構成す
    る前記仮想的なセレクタ素子の出力に仮想的なラッチ素
    子を追加することを特徴とする請求項1記載の双方向ス
    イッチング素子の等価回路構成方法。
  3. 【請求項3】双方向に信号が流れるスイッチング素子を
    含む論理回路の論理シミュレーションにおいて、前記ス
    イッチング素子のスイッチ部分の両端に接続する素子を
    入力線が接続する入力素子と出力線が接続する出力素子
    に分類し、前記スイッチング素子の両端双方について各
    出力素子の入力値から各出力素子の信号強度値を求める
    素子を接続し、前記スイッチング素子の両端双方につい
    て各出力素子の出力値と前記信号強度値を求める素子の
    出力値から結線論理の信号論理値を求める第一の論理値
    結線論理素子を接続し、前記スイッチング素子の両端双
    方について各出力素子の前記信号強度値を求める素子の
    出力値から結線論理の信号強度値を求める第一の強度値
    結線論理素子を接続し、前記スイッチング素子の両端双
    方の前記第一の論理値結線論理素子の出力値と前記第一
    の強度値結線論理素子の出力値を入力とする第二の論理
    値結線論理素子を接続し、前記スイッチング素子の両端
    双方の前記第一の強度値結線論理素子の出力値を入力と
    する第二の強度値結線論理素子を接続し、前記第二の論
    理値結線論理素子の出力と前記スイッチング素子の両端
    双方について前記第一の論理値結線論理素子の出力を前
    記スイッチング素子のスイッチ制御線により切り替える
    第一の仮想的なセレクタ素子をそれぞれ接続し、双方の
    前記第一のセレクタ素子の出力に仮想的なラッチ素子を
    接続し、前記第二の強度値結線論理素子の出力と双方の
    前記第一の強度値結線論理素子の出力を前記スイッチン
    グ素子のスイッチ制御線により切り替える第二の仮想的
    なセレクタ素子をそれぞれ接続し、前記仮想的なラッチ
    素子の出力に前記スイッチング素子の両端に接続するそ
    れぞれの入力素子をそれぞれ接続し、前記第二の強度値
    結線論理素子の出力に前記スイッチング素子の両端に接
    続するそれぞれの入力素子のうち信号強度値を入力する
    素子にそれぞれ接続することを特徴とする双方向スイッ
    チング素子の等価回路構成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5701254A (en) * 1995-01-30 1997-12-23 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Switch level simulation system
JP5056856B2 (ja) * 2007-10-18 2012-10-24 富士通株式会社 論理回路モデルの検証方法及び装置

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