JPH05265284A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH05265284A
JPH05265284A JP6190392A JP6190392A JPH05265284A JP H05265284 A JPH05265284 A JP H05265284A JP 6190392 A JP6190392 A JP 6190392A JP 6190392 A JP6190392 A JP 6190392A JP H05265284 A JPH05265284 A JP H05265284A
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JP
Japan
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charge
charge transport
developing
transport layer
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Withdrawn
Application number
JP6190392A
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English (en)
Inventor
Michiko Ogata
道子 緒方
Tsuneo Watanuki
恒夫 綿貫
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現像手段により現像剤が供給される感光体の
背面から露光して、トナー像を形成する画像形成装置に
関し、キャリア移動時間を短縮しつつ、感光層にかかる
電圧を大きくして、印刷濃度を向上することを目的とす
る。 【構成】 透明基体10上に導電層11と光導電層12
とを積層した感光体1に、現像回収手段3により現像剤
6を供給しながら、該現像回収手段3に現像バイアス電
圧Vbを印加して、該透明基体10側から光像を露光
し、トナー像を該光導電層12に形成した後、現像回収
手段3により該光導電層12上の画像部以外の現像剤6
を回収する画像形成装置において、該光導電層12とし
て、第1の電荷輸送層12a、電荷発生層12b、第2
の電荷輸送層12cの順で積層した三層構造の有機感光
体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図6乃至図7) 発明が解決しようとする課題(図8) 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a) 第1の実施例の説明(図2乃至図4) (b) 第2の実施例の説明(図5) (c) 他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、現像手段により現像剤
が供給される感光体の背面から露光して、トナー像を形
成する画像形成装置に関する。
【0003】印刷装置、複写機、ファクシミリ等に広く
利用されている電子写真装置は、一様帯電、画像露光、
現像、転写、定着、除電、クリーニングの7つの工程で
記録が行われる、所謂カールソンプロセスをとる。
【0004】カールソンプロセスでは、一様帯電、転
写、除電にコロナ放電器を用いるが、コロナ放電器は、
数KVの高電圧をコロナワイヤに印加する構成であるこ
とから、高電圧源が必要であるとともに、湿度・粉塵等
の影響を受け易いので、信頼性が低いという短所があ
り、又コロナ放電器で発生するオゾンが臭気を発生する
とともに、オゾンの人体への有害性も問題となってい
る。
【0005】更に、カールソンプロセスでは、上記した
7つの工程が必要であるため、装置が複雑になるととも
に、大型化するという欠点がある。上記した問題点に鑑
み、コロナ放電器を不要とし、装置の小型化が可能な画
像形成装置が提案されている。
【0006】この画像形成装置は、感光体を挟んで、ト
ナー現像器と画像露光手段とを対抗配置し、画像露光と
現像を同時に行う方法であり、鮮明なトナー像が得られ
ることが望まれる。
【0007】
【従来の技術】図6は従来技術の説明図(その1)、図
7は従来技術の説明図(その2)である。
【0008】図6(B)に示すように、感光体1は、透
明基体10に、透明導電層11と光導電層12とを積層
してなり、透明導電層11がアースに接続されている。
図6(A)に示すように、感光体1の光導電層12側に
は、現像器3が設けられ、現像器3は、現像剤6で感光
体1を現像するための現像ローラ4と、感光体1上の画
像部以外のトナーを回収するための回収ローラ5とを有
する。
【0009】現像剤6は、非磁性トナー又は磁性トナー
と磁性キャリアを混合した二成分現像剤あるいは磁性ト
ナー又は非磁性トナーのみからなる一成分現像剤を使用
できる。
【0010】一方、感光体1の透明基体10側には、L
EDアレイ光学系、レーザ光学系、EL光学系、液晶シ
ャッター光学系等の画像露光手段2が、現像ローラ4と
対抗するように配置されている。
【0011】画像形成原理は、図7(A)に示すよう
に、現像ローラ4に印加電圧Vb(−100〜−600
V)を印加し、現像ローラ4で、パドルローラ32によ
り攪拌され、ブレード30により層厚規制された現像剤
6を供給しながら、画像露光部2より画像を露光する
と、光導電層12内に電子正孔対が発生し、電子正孔対
の内、現像ローラ4の印加電圧Vbと逆極性の電荷(プ
ラス電荷)が、光導電層12の表面に移動して、潜像電
荷となる。
【0012】現像ローラ4からは、前記印加電圧Vbに
より、光導電層12にトナーが供給されるが、このよう
な露光部では、光導電層12の静電容量が見掛け上増加
するため、付着トナー量が多くなり、露光部と非露光部
とで、ある程度コントラストのあるトナー像となり、非
露光部にもトナーが付着し、この工程を、第1現像とい
うことにする。
【0013】次に、図7(B)に示すように、回収ロー
ラ5に逆電圧Vc(0〜+100V)を印加し、非露光
部の余分なトナーを静電力により、現像器3に回収す
る。この際、露光部のトナーも僅かに回収されるが、潜
像電荷とトナーの電荷の静電拘束力によって、大部分の
トナーが感光体1上に残り、トナー像が形成されること
になり、この工程を第2現像ということにする。
【0014】以降、感光体1のトナー像は、図6に示す
ように、転写バイアス電圧Vaの印加された転写ローラ
70で用紙PPに転写され、感光体1は除電ランプ71
で除電され、用紙PPのトナー像は、熱ローラ定着器7
2で定着され、印刷が終了する。
【0015】このような画像形成装置においては、第1
現像工程において、画像露光と現像とを同時に行うた
め、発生したキャリアを高速に光導電層12の表面に移
動して、潜像電荷を形成する必要があり、キャリア易動
度の大きいものが必要となり、従来は、光導電層12と
して、キャリア易動度の大きいアモルファスーシリコン
感光体が用いられていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図8は従来技術の問題
点説明図である。第1現像工程では、画像露光と現像を
同時に行うため、潜像電荷が直接印刷濃度に影響するた
め、画像露光を行う際に、潜像電荷を形成するに充分な
電圧が感光体に掛かることが必要である。
【0017】図8の現像部の模式図で示すと、感光層厚
をdp、感光体の比誘電率をεp、感光体容量をCp、
トナー層厚をdt、トナーの比誘電率をεp、感光体容
量をCt、現像バイアス電圧をV0とすると、感光体に
かかる電圧Vpは、下記式で表される。
【0018】Vp=V0/〔(Cp+Ct)+1〕 =V0・εt・dp/(εp・dt+εt・dp) このため、従来技術では、次の問題があった。
【0019】感光体にかかる電圧Vpを大きくするに
は、感光体の層厚dpを大きくし、感光体の比誘電率ε
pを小さくすればよいが、通常のトナーの比誘電率εp
は「3」程度に対し、アモルファスーシリコンの比誘電
率をεpは、「12」もあり、電圧Vpを大きくできな
いため、印刷濃度が低下する。
【0020】アモルファスーシリコンの層厚を厚くす
ることは、アモルファスーシリコンは、支持体上に蒸着
法により形成するため、層厚を厚くすることは困難であ
り、且つコストもかかる。
【0021】一方、有機感光体は、比誘電率εpが小
さく(約「3」)、層厚制御が容易なため、感光体にか
かる電圧を大きくできるが、キャリア易動度が小さく、
印刷濃度が低下する。
【0022】従って、本発明は、キャリア移動時間を短
縮しつつ、感光層にかかる電圧を大きくして、印刷濃度
を向上することができる画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、透明基体10上に導電層1
1と光導電層12とを積層した感光体1に、現像回収手
段3により現像剤6を供給しながら、該現像回収手段3
に現像バイアス電圧Vbを印加して、該透明基体10側
から光像を露光し、トナー像を該光導電層12に形成し
た後、現像回収手段3により該光導電層12上の画像部
以外の現像剤6を回収する画像形成装置において、該光
導電層12として、第1の電荷輸送層12a、電荷発生
層12b、第2の電荷輸送層12cの順で積層した三層
構造の有機感光体を用いることを特徴とする。
【0024】本発明の請求項2は、請求項1において、
前記第1の電荷輸送層12aが、正孔又は電子を輸送で
きる電荷輸送物質を含み、前記第2の電荷輸送層12c
が、電子又は正孔を輸送できる電荷輸送物質を含むこと
を特徴とする。
【0025】本発明の請求項3は、請求項1において、
前記第1、第2の電荷輸送層12a、12cが、正孔を
輸送できる電荷輸送物質を1種類以上含み、更に前記第
1の電荷輸送層12aが、キャリア発生能を有する電荷
発生物質を含むことを特徴とする。
【0026】本発明の請求項4は、請求項3において、
前記第1の電荷輸送層12aに含まれる電荷発生物質
が、フタロシアニン化合物であることを特徴とする。
【0027】
【作用】本発明では、電荷輸送層12a、12cにより
電荷発生層12bをサンドイッチした三層構造のため、
潜像電荷に寄与する電荷の移動は、電荷発生層12bか
ら第2の電荷輸送層12cだけで済む。
【0028】このため、第2の電荷輸送層12cを薄く
して、キャリア移動距離を短くして、キャリアの易動時
間を短縮することができ、且つ三層構造のため、キャリ
ア易動度に関係なく層厚を大きくし、感光体にかかる電
圧を大きくでき、印刷濃度を向上できる。
【0029】
【実施例】
(a) 第1の実施例の説明 図2は本発明の第1の実施例構成図、図3は本発明の第
1の実施例動作説明図である。
【0030】図中、図6乃至図7で示したものと同一の
ものは、同一の記号で示してあり、12aは第1の電荷
輸送層であり、電荷発生層12bで発生したキャリアの
一方(例えば、電子)を導電層11まで導くもの、12
bは電荷発生層であり、入射光を吸収して、電子・正孔
ペア(キャリアペア)を発生するもの、12cは第2の
電荷輸送層であり、表面に電荷を保持するとともに、電
荷発生層12bで発生したキャリアの他方(例えば、正
孔)を感光体表面まで輸送して、静電潜像を形成するも
のである。
【0031】先ず、導電性支持体としては、ガラス円
筒、透明樹脂円筒、透明フィルム等の透明基体10の上
に、例えば酸化インジュウム蒸着膜等の透明導電層11
を設けたものを用いることができる。
【0032】次に、導電性支持体の上に形成される第1
の電荷輸送層12aは、電荷輸送物質をバインダ樹脂中
に溶解、分散させて形成し、電荷輸送物質としては、電
子輸送物質と正孔輸送物質とがある。
【0033】電子輸送物質としては、クロルアニル、ブ
ロモアニル、テトラシアノエチレン、テトラシアノキノ
ジメタン、トリニトロフルオレノン、テトラニトロフル
オレノン等の電子吸引性物質を用いることができる。
【0034】正孔輸送物質としては、ピラゾリン、ヒド
ラゾン、イミダゾール、スチルベン、オキサジアゾー
ル、トリアゾール、トリフェニルアミン化合物等の電子
供与性物質がある。
【0035】本発明では、第1の電荷輸送層12aに用
いる電荷輸送物質として、電子輸送物質、正孔輸送物質
のいずれでも良い。第1の電荷輸送層12aのバインダ
ー樹脂としては、ポリエステル、ポリカーボネート、ポ
リスチレン、ポリアクリロニトリル、アクリルースチレ
ン、ボリスルホン等の周知のものを使用できる。
【0036】溶媒としては、用いるバインダー樹脂等に
合わせて選択するが、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、メタノール、エタノール、ヘキサン、エーテル、ジ
クロロメタン、ジクロロエタン、ベンゼン、トルエン、
クロロベンゼン、キシレン、メチルセロソルブ、エチル
セロソルブ、酢酸エチル等各種有機溶媒を単独あるいは
混合して用いることができる。
【0037】塗布方法としては、浸漬コート、スプレー
コート、ドクターブレードコート等を用いることができ
る。更に、ポリビニルカルバゾール、ポリシランのよう
にそれ自体で電荷輸送能を有するポリマを用いても良
く、この場合バインダー樹脂を省略することも可能であ
る。
【0038】この第1の電荷輸送層12aの膜厚は、5
〜50ミクロンであり、5〜20ミクロンとすることが
望ましい。電荷発生層12bは、電荷発生物質をバイン
ダー樹脂とともに溶媒中に分散させ、これを塗布、乾燥
して、0.01〜3ミクロン程度、特に1ミクロン以下と
するのが望ましい。
【0039】電荷発生物質としては、アゾ系、インジゴ
系、ペリレン系、スクアリリウム系、キノン系、フタロ
シアニン系等の各種の染料、顔料を単独あるいは混合し
て使用できる。
【0040】特に、フタロシアニン系化合物を用いると
良好な特性を得ることができ、無金属フタロシアニン、
銅フタロシアニン、塩化アルミニウムフタロシアニン、
バナジルフタロシアニン、インジウムフタロシアニン、
オキソチタニルフタロシアニン等がある。
【0041】バインダー樹脂としては、ポリエステル、
ポリビニルアルコール、ポリビニルアセタール、ポリア
ミド、エポキシ、シリコーン等の各種樹脂、あるいはカ
ゼイン等の成膜性を有する有機化合物を用いることがで
き、電荷輸送層12aとの密着性や電荷発生物質の分散
性等を考慮して選択する。
【0042】塗布形成のために用いる溶媒は、電荷発生
物質とバインダー樹脂に合わせて、第1の電荷輸送層1
2aの塗工に用いたものと同様のものの中らか適宜選択
する。
【0043】塗布方法は、電荷輸送層12aの場合と同
様の方法を用いることができる。第2の電荷輸送層12
cは、第1の電荷輸送層12aと同様にして形成するこ
とができる。
【0044】しかし、構成上、第1の電荷輸送層12a
と第2の電荷輸送層12cとは、極性の異なるキャリア
を輸送する必要があるため、第1の電荷輸送層12aに
正孔輸送物質を用いた場合には、第2の電荷輸送層12
cに電子輸送物質を、第1の電荷輸送層12aに電子輸
送物質を用いた場合には、第2の電荷輸送層12cに正
孔輸送物質を用いなければならない。
【0045】但し、正孔キャリアを潜像形成に用いる有
機感光体を用いる場合には、第1、第2の電荷輸送層1
2a、12cの電荷輸送物質として、正孔輸送物質を用
い、電荷輸送層12a中に電荷発生物質を含有させるこ
ともでき、この電荷発生物質としては、上述した電荷発
生層12bに用いた電荷発生物質を用いることができる
が、特にフタロシアニン化合物を用いることが好まし
い。
【0046】この第1の電荷輸送層12aの電荷発生物
質の含有量は、40%以下が好ましいが、特により好ま
しくは10%以下である。この第2の電荷輸送層の膜厚
は、5〜50ミクロンであるが、キャリア易動度を考慮
して、30ミクロン以下とすることが望ましい。
【0047】尚、透明支持体と感光体層との間には、接
着性の向上、支持体表面の平坦化、支持体表面の欠陥被
覆、ホットキャリアの注入制御、帯電受容性や帯電保持
率の改良等の目的で、中間層を設けても良い。
【0048】中間層の構成材料としては、電荷発生層や
電荷輸送層に用いられる各種バインダー樹脂やセルロー
ズ、プルラン、カゼイン、PVA等の成膜性を有する材
料単独、あるいはそれらの中に導電性物質を含有させた
ものなどを用いることができる。
【0049】次に、図3(A)により、第1現像工程を
説明すると、図2のように、感光体ドラム1を矢印方向
に回転させ、現像器3の現像ローラ4を図の矢印方向に
回転させて、現像剤6を矢印方向に搬送し、現像ローラ
4に現像バイアス電圧Vbを印加した状態で、画像露光
手段2により、感光体1に画像露光する。
【0050】この感光体1の画像露光により、電荷発生
層12bの露光部には、電子正孔対が発生し、その内の
正孔が電界によって、第2の電荷輸送層12cにより光
導電層12の表面に輸送され、潜像電荷を形成し、電子
は第1の電荷輸送層12aによって透明導電層11に輸
送され、露光部には、多量のトナー60が付着し、非露
光部には、若干のトナー60が付着する。
【0051】この露光部では、非導電層12の表面の正
孔(潜像電荷)とトナー60が静電引力により、結合し
ており、非露光部では、トナー60は吸引力を受けな
い。次に、第2現像工程を、図3(B)により説明する
と、前述の第1現像工程で形成されたトナー像は、回収
ローラ5に移動し、逆極性の回収バイアス電圧により、
非露光部のトナーが回収されるが、露光部のトナーは、
光導電層12上のトラップ層13でトラップされた電荷
と静電的に結合しているので、殆ど回収されない。
【0052】このようにして、電荷発生層12bを両側
から電荷輸送層12a、12cでサンドイッチした構成
をとるので、潜像電荷を形成する正孔の移動距離を短く
して(第2の電荷輸送層12cを薄くして)、光導電層
12の厚みを大きくできるので、第1現像工程におい
て、キャリアの移動時間が短くなり、光導電層12にか
かる電圧を大きくでき、鮮明で濃度の濃いトナー像形成
が可能となる。
【0053】次に、トナー像は、転写ローラ70によ
り、用紙PPに静電転写され、転写された用紙PPは、
熱ローラ定着器72で定着され、半永久的な記録画像が
得られる。
【0054】次に、実施例について説明する。 〔比較例〕次の積層型有機感光体層を形成して、比較例
とした。
【0055】先ず、シアノエチル化プルラン1重量部
を、アセトン10重量部に溶解し、これをITO(酸化
インジュウム)膜11を蒸着したガラス円筒10上に浸
漬塗布し、100℃で1時間乾燥して、膜厚約1ミクロ
ンの中間層を形成した。
【0056】次に、α型オキソチタニルフタロシアニン
1重量部、ポリエステル1重量部、クロロホルム20重
量部を、硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用い
て、24時間分散混合したものを、前記中間層上に浸漬
塗布し、100℃で1時間乾燥させて、膜厚約0.3ミク
ロンの電荷発生層を形成した。
【0057】更に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、下記構造式
(1)で表されるブタジエン誘導体(正孔輸送物質)1
重量部を溶解して、これを電荷発生層上に、浸漬塗布
し、70℃で2時間乾燥させて、膜厚約15ミクロンの
電荷輸送層を形成した。
【0058】
【化1】
【0059】
【実施例】シアノエチル化プルラン1重量部を、アセト
ン10重量部に溶解し、これをITO(酸化インジュウ
ム)膜11を蒸着したガラス円筒10上に浸漬塗布し、
100℃で1時間乾燥して、膜厚約1ミクロンの中間層
を形成した。
【0060】次に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、前記ブタジ
エン誘導体(正孔輸送物質)1重量部を溶解して、これ
を中間層上に、浸漬塗布し、70℃で2時間乾燥させ
て、膜厚約15ミクロンの第1の電荷輸送層12aを形
成した。
【0061】次に、α型オキソチタニルフタロシアニン
1重量部、ポリエステル1重量部、クロロホルム20重
量部を、硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用い
て、24時間分散混合したものを、前記第1の電荷輸送
層12a上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥させ
て、膜厚約0.3ミクロンの電荷発生層12bを形成し
た。
【0062】更に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、トリニトロ
フルオレノン(電子輸送物質)1重量部を溶解して、こ
れを電荷発生層12b上に、浸漬塗布し、70℃で2時
間乾燥させて、膜厚約10ミクロンの第2の電荷輸送層
12cを形成した。
【0063】〔実施例2〕シアノエチル化プルラン1重
量部を、アセトン10重量部に溶解し、これをITO
(酸化インジュウム)膜11を蒸着したガラス円筒10
上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥して、膜厚約1
ミクロンの中間層を形成した。
【0064】次に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、前記トリニ
トロフルオレノン(電子輸送物質)1重量部を溶解し
て、これを中間層上に、浸漬塗布し、70℃で2時間乾
燥させて、膜厚約15ミクロンの第1の電荷輸送層12
aを形成した。
【0065】次に、α型オキソチタニルフタロシアニン
1重量部、ポリエステル1重量部、クロロホルム20重
量部を、硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用い
て、24時間分散混合したものを、前記第1の電荷輸送
層12a上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥させ
て、膜厚約0.3ミクロンの電荷発生層12bを形成し
た。
【0066】更に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、ブタジエン
誘導体(正孔輸送物質)1重量部を溶解して、これを電
荷発生層12b上に、浸漬塗布し、70℃で2時間乾燥
させて、膜厚約10ミクロンの第2の電荷輸送層12c
を形成した。
【0067】〔実施例3〕シアノエチル化プルラン1重
量部を、アセトン10重量部に溶解し、これをITO
(酸化インジュウム)膜11を蒸着したガラス円筒10
上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥して、膜厚約1
ミクロンの中間層を形成した。
【0068】次に、ブタジエン誘導体(正孔輸送物質)
1重量部、ポリカーボネート1重量部、α型オキソチタ
ニルフタロシアニン(電荷発生物質)0.05重量部、テ
トラヒドロフラン10重量部を、硬質ガラスボールと硬
質ガラスポットを用いて、15時間分散したものを中間
層上に、浸漬塗布し、70℃で2時間乾燥させて、膜厚
約15ミクロンの第1の電荷輸送層12aを形成した。
【0069】次に、α型オキソチタニルフタロシアニン
1重量部、ポリエステル1重量部、クロロホルム20重
量部を、硬質ガラスボールと硬質ガラスポットを用い
て、24時間分散混合したものを、前記第1の電荷輸送
層12a上に浸漬塗布し、100℃で1時間乾燥させ
て、膜厚約0.3ミクロンの電荷発生層12bを形成し
た。
【0070】更に、ポリカーボネート1重量部を、テト
ラヒドロフラン10重量部に溶解させた後、ブタジエン
誘導体(正孔輸送物質)1重量部を溶解して、これを電
荷発生層12b上に、浸漬塗布し、70℃で2時間乾燥
させて、膜厚約10ミクロンの第2の電荷輸送層12c
を形成した。
【0071】図4は本発明の第1の実施例特性図であ
る。実施例1は、正孔輸送層12a、電荷発生層12
b、電子輸送層12cの三層構造であり、実施例2は、
電子輸送層12a、電荷発生層12b、正孔輸送層12
cの三層構造であり、実施例3は、電荷発生物質を含有
した正孔輸送層12a、電荷発生層12b、正孔輸送層
12cの三層構造であり、比較例は、電荷発生物質と正
孔輸送層の二層構造のものである。
【0072】実施例1〜3、比較例の感光体を、図2に
示すプリンタ装置に搭載して、印刷試験を行った。露光
にはLEDアレイ(波長660ナノメートル)を、現像
剤6には、絶縁性磁性トナーと磁性キャリアからなる正
又は負極性の二成分現像剤を現像極性に合わせて用い、
実施例1、3及び比較例の感光体では、現像バイアス電
圧Vbは、−600V、回収バイアス電圧Vcは、10
0Vとし、実施例2の感光体では、極性を逆にして、そ
れぞれ+600V、−100Vとし、転写ローラ70に
より、現像バイアス電圧と逆極性の電圧を印加して、用
紙に転写した。
【0073】その結果、図4に示すように、実施例1〜
3の感光体を用いた場合には、いずれもコントラストが
高く(白紙部の光学濃度O.Dが小さく、画面部の光学
濃度が大きく)、印字濃度が高い良好な印刷物が得られ
た。
【0074】これに対し、比較例の二層構造のものは、
白紙部の光学濃度が大きく、画面部の光学濃度が小さく
なり、印刷濃度が著しく低下した。このように、感光体
層を三層構造とすることにより、印刷濃度の大きい鮮明
なトナー画像を得られる。
【0075】(b) 第2の実施例の説明 図5は本発明の第2の実施例説明図である。この実施例
は、回収ローラを設けずに、現像ローラ4により、現像
と回収を行うものであり、その他は図2の構成と同一で
ある。
【0076】即ち、現像ローラ4は、回転するマグネッ
トローラ40の周囲に、導電性のスリーブ41が設けら
れており、スリーブ41の表面に、絶縁フィルム42で
スリーブ41と絶縁された帯状の記録電極43が、露光
手段2に対抗して設けてある。
【0077】記録電極43には、光導電層12のキャリ
ア極性(図ではプラス極性)と逆極性の現像バイアス電
圧Vbが印加され、スリーブ41には、記録電極43と
逆極性の回収バイアス電圧Vcが印加されている。
【0078】現像剤6としては、磁性キャリアと非磁性
トナー或いは磁性トナーとの組み合わせの二成分現像
剤、磁性トナーのみから成る一成分現像剤を用いる。こ
の動作は、図3の場合と同様であり、図のA部におい
て、光導電層12を画像露光すると、光導電層12の電
荷発生層12bにフォトキャリアが発生し、記録電極4
3の現像バイアス電圧Vb(−100V〜−600V)
と逆極性のキャリアが、第2の電荷輸送層12cにより
光導電層12の表面に移動して、露光部(A部)では、
光導電層12の静電容量が見掛け上増加するため、付着
トナー量が多くなり、露光部と非露光部とである程度コ
ントラストのあるトナー像となる。
【0079】次に、B部において、スリーブ41に逆電
圧である回収バイアス電圧(0〜+100V)を印加
し、且つ現像剤だまりを形成することにより、非露光部
の余分なトナーを静電力(尚、磁性トナーを用いる時
は、静電力と磁気力を用いることが可能)によって、現
像器3に回収する。
【0080】このような構成においても、光導電層12
に三層構造の感光層を用いることにより、印刷濃度を大
きくできる。 (c) 他の実施例の説明 上述の実施例の他に、本発明は、次のような変形が可能
である。
【0081】潜像形成電荷をプラス電荷としたが、マ
イナス電荷であっても良い。 プリンタで説明したが、複写機、ファクシミリ等の印
刷装置にも適用できる。
【0082】第2現像工程において、回収バイアス電
圧を0とし、回収ローラ5の擦り力により、トナーを回
収するようにしても良い。 以上、本発明を実施例により説明したが、本発明の主旨
の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを本発明の
範囲から排除するものではない。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。 電荷発生層12bを両側から電荷輸送層12a、12
cでサンドイッチした構成をとるので、潜像電荷を形成
する電荷の移動距離を短くして(第2の電荷輸送層12
cを薄くして)、光導電層12の厚みを大きくできるの
で、第1現像工程において、キャリアの移動時間が短く
なり、光導電層12にかかる電圧を大きくでき、鮮明で
濃度の濃いトナー像形成が可能となる。
【0084】現像バイアス電圧を有効に画像形成に寄
与することができ、低い現像バイアス電圧が鮮明な画像
印刷が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1の実施例構成図である。
【図3】本発明の第1の実施例動作説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例特性図である。
【図5】本発明の第2の実施例説明図である。
【図6】従来技術の説明図(その1)である。
【図7】従来技術の説明図(その2)である。
【図8】従来技術の問題点説明図である。
【符号の説明】
1 感光体(感光体ドラム) 2 画像露光手段 3 現像器(現像回収手段) 6 現像剤 10 透明基体 11 透明導電層 12 光導電層 12a、12c 電荷輸送層 12b 電荷発生層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基体(10)上に導電層(11)と
    光導電層(12)とを積層した感光体(1)に、現像回
    収手段(3)により現像剤(6)を供給しながら、該現
    像回収手段(3)に現像バイアス電圧(Vb)を印加し
    て、該透明基体(10)側から光像を露光し、トナー像
    を該光導電層(12)に形成した後、現像回収手段
    (3)により該光導電層(12)上の画像部以外の現像
    剤(6)を回収する画像形成装置において、 該光導電層(12)として、第1の電荷輸送層(12
    a)、電荷発生層(12b)、第2の電荷輸送層(12
    c)の順で積層した三層構造の有機感光体を用いること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の電荷輸送層(12a)が、正
    孔又は電子を輸送できる電荷輸送物質を含み、前記第2
    の電荷輸送層(12c)が、電子又は正孔を輸送できる
    電荷輸送物質を含むことを特徴とする請求項1の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 前記第1、第2の電荷輸送層(12a、
    12c)が、正孔を輸送できる電荷輸送物質を1種類以
    上含み、更に前記第1の電荷輸送層(12a)が、キャ
    リア発生能を有する電荷発生物質を含むことを特徴とす
    る請求項1の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の電荷輸送層(12a)に含ま
    れる電荷発生物質が、フタロシアニン化合物であること
    を特徴とする請求項3の画像形成装置。
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