JPH05263853A - 円板ブレーキ装置 - Google Patents
円板ブレーキ装置Info
- Publication number
- JPH05263853A JPH05263853A JP4134041A JP13404192A JPH05263853A JP H05263853 A JPH05263853 A JP H05263853A JP 4134041 A JP4134041 A JP 4134041A JP 13404192 A JP13404192 A JP 13404192A JP H05263853 A JPH05263853 A JP H05263853A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron core
- braking
- movable iron
- movable
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】無励磁制動形円板ブレーキの制動時の衝撃音を
減らす。 【構成】制動ばね５で固定部４に押圧されて制動される
回転円板２と、電磁コイル６を備える固定鉄心７で可動
鉄心３を吸引して制動ばね５を緩めるものにおいて、固
定部４の端面に緩衝板８を固定する。
減らす。 【構成】制動ばね５で固定部４に押圧されて制動される
回転円板２と、電磁コイル６を備える固定鉄心７で可動
鉄心３を吸引して制動ばね５を緩めるものにおいて、固
定部４の端面に緩衝板８を固定する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は無励磁作動形の円板ブ
レーキ装置において、制動時の衝撃に伴う騒音の発生を
減らすものに関する。
レーキ装置において、制動時の衝撃に伴う騒音の発生を
減らすものに関する。
【０００２】
【従来の技術】無励磁作動形円板ブレーキ装置では、一
般に制動ばねで可動鉄心を介し回転軸にはめ込んだ回転
円板を固定部に押しつけて制動し、前記可動鉄心を制動
ばねの押圧力に抗し電磁コイルの励磁に伴う固定鉄心の
電磁吸引力で吸引してブレーキを釈放するようになって
いる。そして前記構造ではブレーキ釈放時に可動鉄心と
固定鉄心の衝突に伴う衝撃力で騒音（金属どうしのたた
き音）が発生するので、固定鉄心の端面に衝撃力を吸収
する緩衝板を配置するものが実開平２−２７０３３号公
報で知られている。
般に制動ばねで可動鉄心を介し回転軸にはめ込んだ回転
円板を固定部に押しつけて制動し、前記可動鉄心を制動
ばねの押圧力に抗し電磁コイルの励磁に伴う固定鉄心の
電磁吸引力で吸引してブレーキを釈放するようになって
いる。そして前記構造ではブレーキ釈放時に可動鉄心と
固定鉄心の衝突に伴う衝撃力で騒音（金属どうしのたた
き音）が発生するので、固定鉄心の端面に衝撃力を吸収
する緩衝板を配置するものが実開平２−２７０３３号公
報で知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記の文献に示すもの
では、緩衝板として一対の薄鋼板の間に粘弾性樹脂を挟
み込んだものを使うことが多く、固定鉄心と可動鉄心と
の間の磁気抵抗が大きくなり、吸引力が低下するため制
動力を減らすとか電磁コイルを強力にするとかの方策が
必要になる。この発明の目的は、制動力を減らすことな
く制動時の衝撃に伴う騒音の発生を減らすことができる
ようにした無励磁作動形円板ブレーキ装置を提供するこ
とにある。
では、緩衝板として一対の薄鋼板の間に粘弾性樹脂を挟
み込んだものを使うことが多く、固定鉄心と可動鉄心と
の間の磁気抵抗が大きくなり、吸引力が低下するため制
動力を減らすとか電磁コイルを強力にするとかの方策が
必要になる。この発明の目的は、制動力を減らすことな
く制動時の衝撃に伴う騒音の発生を減らすことができる
ようにした無励磁作動形円板ブレーキ装置を提供するこ
とにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】この発明の円板ブレーキ
装置は、回転軸１に軸方向に移動可能にはめ込んだ回転
円板２と、この回転円板２の一側面と対向して軸方向に
のみ移動可能に設けた円板状の可動鉄心３と、この可動
鉄心３を介して前記回転円板２をその他側面と対向する
固定部４に押しつけることにより制動作用を行う制動ば
ね５と、電磁コイル６の励磁に伴い制動ばね５に抗して
前記可動鉄心３を吸引する環状の固定鉄心７とを備える
ものにおいて、前記固定部４の端面部に制動時の衝撃力
を吸収する緩衝板８を配設するものである。このとき前
記固定部にねじ込んだつば付のスタッドに前記固定鉄心
を固定し、前記スタッドの前記つばで前記緩衝板を前記
固定部に固定するようにしたり、更に前記つばと前記緩
衝板との間にゆるみ止め座金を配置するようにしてよ
い。
装置は、回転軸１に軸方向に移動可能にはめ込んだ回転
円板２と、この回転円板２の一側面と対向して軸方向に
のみ移動可能に設けた円板状の可動鉄心３と、この可動
鉄心３を介して前記回転円板２をその他側面と対向する
固定部４に押しつけることにより制動作用を行う制動ば
ね５と、電磁コイル６の励磁に伴い制動ばね５に抗して
前記可動鉄心３を吸引する環状の固定鉄心７とを備える
ものにおいて、前記固定部４の端面部に制動時の衝撃力
を吸収する緩衝板８を配設するものである。このとき前
記固定部にねじ込んだつば付のスタッドに前記固定鉄心
を固定し、前記スタッドの前記つばで前記緩衝板を前記
固定部に固定するようにしたり、更に前記つばと前記緩
衝板との間にゆるみ止め座金を配置するようにしてよ
い。
【０００５】他の発明の円板ブレーキ装置は、前記固定
部４の緩衝板８に代わり、前記回転円板２の両制動面の
間に弾性体３１を埋設するものである。
部４の緩衝板８に代わり、前記回転円板２の両制動面の
間に弾性体３１を埋設するものである。
【０００６】
【作用】前記緩衝板８又は弾性体３１で回転円板２と固
定部４の衝突に伴う衝撃力を吸収するようにしたので、
制動力を減らすことなく制動時の騒音の発生を減らすこ
とができる。
定部４の衝突に伴う衝撃力を吸収するようにしたので、
制動力を減らすことなく制動時の騒音の発生を減らすこ
とができる。
【０００７】
【実施例】図１はこの発明の実施例１の断面図である。
この図は制動状態を示し、回転軸１の端部に嵌着したセ
ンターハブ９の外周にライニング材からなる回転円板２
が軸方向に移動可能にはめ込まれる。この回転円板２の
一側面側にはこれと軸方向に対向する円板状の可動鉄心
３が軸方向にのみ移動可能に設けられ、他側面は回転軸
１を支持する軸受ブラケット等の固定部４と軸方向に対
向している。前記可動鉄心３の回転円板２と反対の側に
は軸方向に対向する環状の固定鉄心７がカラー１０を介
して複数のスタッド１１とナット１２で固定部４に取付
けられている。前記スタッド１１は丸棒からなるつば１
１ａの両端部にねじ部を設けてなり、可動鉄心３の外周
部を挿通支持して可動鉄心３を軸方向に移動させ、周方
向に移動させないガイドピンを兼ねるようになってい
る。
この図は制動状態を示し、回転軸１の端部に嵌着したセ
ンターハブ９の外周にライニング材からなる回転円板２
が軸方向に移動可能にはめ込まれる。この回転円板２の
一側面側にはこれと軸方向に対向する円板状の可動鉄心
３が軸方向にのみ移動可能に設けられ、他側面は回転軸
１を支持する軸受ブラケット等の固定部４と軸方向に対
向している。前記可動鉄心３の回転円板２と反対の側に
は軸方向に対向する環状の固定鉄心７がカラー１０を介
して複数のスタッド１１とナット１２で固定部４に取付
けられている。前記スタッド１１は丸棒からなるつば１
１ａの両端部にねじ部を設けてなり、可動鉄心３の外周
部を挿通支持して可動鉄心３を軸方向に移動させ、周方
向に移動させないガイドピンを兼ねるようになってい
る。
【０００８】前記固定鉄心７の可動鉄心側端面部には可
動鉄心３を回転円板２に向かって押圧するコイル状の制
動ばね５が設けられ、この制動ばね５で可動鉄心３を介
して回転円板２を固定部４に押しつけることにより制動
作用を行うようになっている。また固定鉄心７には環状
の電磁コイル６が埋設され、この電磁コイル６を励磁す
るとこれに伴う固定鉄心７の電磁吸引力で前記制動ばね
５の押圧力に抗して可動鉄心３を吸引しこれによりブレ
ーキを釈放するようになっている。
動鉄心３を回転円板２に向かって押圧するコイル状の制
動ばね５が設けられ、この制動ばね５で可動鉄心３を介
して回転円板２を固定部４に押しつけることにより制動
作用を行うようになっている。また固定鉄心７には環状
の電磁コイル６が埋設され、この電磁コイル６を励磁す
るとこれに伴う固定鉄心７の電磁吸引力で前記制動ばね
５の押圧力に抗して可動鉄心３を吸引しこれによりブレ
ーキを釈放するようになっている。
【０００９】実施例の特徴として、固定部４の回転円板
２側の端面部に環状の緩衝板８がねじ１３で取付けられ
る。この緩衝板８で制動時の回転円板２と固定部４の衝
突に伴う衝撃力を吸収して衝撃によるたたき音の発生を
減らすようになっている。前記緩衝板８は、一対の薄鉄
板８ａの間に衝撃を吸収する粘弾性樹脂８ｂを挟み込ん
でなり、外周部に設けた挿通穴に前記スタッド１１のつ
ば１１ａを挿通する。
２側の端面部に環状の緩衝板８がねじ１３で取付けられ
る。この緩衝板８で制動時の回転円板２と固定部４の衝
突に伴う衝撃力を吸収して衝撃によるたたき音の発生を
減らすようになっている。前記緩衝板８は、一対の薄鉄
板８ａの間に衝撃を吸収する粘弾性樹脂８ｂを挟み込ん
でなり、外周部に設けた挿通穴に前記スタッド１１のつ
ば１１ａを挿通する。
【００１０】図２に示す実施例２のように、ねじ１３を
使用しないで固定鉄心を固定するスタッド１１のつば１
１ａで緩衝板８を固定してもよい。このとき、粘弾性樹
脂８ｂの劣化による厚みの減少に対応して皿ばねのよう
なゆるみ止め座金１４を用いるとよい。また、図３に示
す実施例３において、図１と同一符号をつけるものはお
よそ同一機能を持ち、重複説明を省く。図において、前
記回転円板２の両制動面の間に弾性体３１を埋設する。
使用しないで固定鉄心を固定するスタッド１１のつば１
１ａで緩衝板８を固定してもよい。このとき、粘弾性樹
脂８ｂの劣化による厚みの減少に対応して皿ばねのよう
なゆるみ止め座金１４を用いるとよい。また、図３に示
す実施例３において、図１と同一符号をつけるものはお
よそ同一機能を持ち、重複説明を省く。図において、前
記回転円板２の両制動面の間に弾性体３１を埋設する。
【００１１】
【発明の効果】この発明の無励磁作動形の円板ブレーキ
装置は、電磁コイルの励磁を釈放して制動ばねの押圧力
により可動鉄心を介して回転円板を固定部に押圧して制
動するとき、固定部の回転円板側端面部に緩衝板を配設
するか、または、回転円板の両制動面の間に弾性体を埋
設するかして制動時の衝撃力を吸収するようにしたの
で、制動力を減らすことなく制動時の衝撃に伴う騒音の
発生を減らすことができるという効果が得られる。そし
てスタッドで緩衝板を取付けるようにしたり、ゆるみ止
め座金を使用したりできるという効果がある。
装置は、電磁コイルの励磁を釈放して制動ばねの押圧力
により可動鉄心を介して回転円板を固定部に押圧して制
動するとき、固定部の回転円板側端面部に緩衝板を配設
するか、または、回転円板の両制動面の間に弾性体を埋
設するかして制動時の衝撃力を吸収するようにしたの
で、制動力を減らすことなく制動時の衝撃に伴う騒音の
発生を減らすことができるという効果が得られる。そし
てスタッドで緩衝板を取付けるようにしたり、ゆるみ止
め座金を使用したりできるという効果がある。
【図１】実施例１の断面図
【図２】実施例２の部分断面図
【図３】実施例３の半断面図
１ 回転軸 ２ 回転円板 ３ 可動鉄心 ４ 固定部 ５ 制動ばね ６ 電磁コイル ７ 固定鉄心 ８ 緩衝板 ３１ 弾性体
Claims (4)
- 【請求項１】回転軸に軸方向に移動可能にはめ込んだ回
転円板と、この回転円板の一側面と対向して軸方向にの
み移動可能に設けた円板状の可動鉄心と、この可動鉄心
を介して前記回転円板をその他側面と対向する固定部に
押しつけることにより制動作用を行う制動ばねと、電磁
コイルの励磁に伴い制動ばねに抗して前記可動鉄心を吸
引する環状の固定鉄心とを備える円板ブレーキ装置にお
いて、前記固定部の端面部に制動時の衝撃力を吸収する
緩衝板を配設することを特徴とする円板ブレーキ装置。 - 【請求項２】請求項１記載の円板ブレーキ装置におい
て、前記固定部にねじ込んだつば付のスタッドに前記固
定鉄心を固定し、前記スタッドの前記つばで前記緩衝板
を前記固定部に固定することを特徴とする円板ブレーキ
装置。 - 【請求項３】請求項２記載の円板ブレーキ装置におい
て、前記つばと前記緩衝板との間にゆるみ止め座金を配
置することを特徴とする円板ブレーキ装置。 - 【請求項４】回転軸に軸方向に移動可能にはめ込んだ回
転円板と、この回転円板の一側面と対向して軸方向にの
み移動可能に設けた円板状の可動鉄心と、この可動鉄心
を介して前記回転円板をその他側面と対向する固定部に
押しつけることにより制動作用を行う制動ばねと、電磁
コイルの励磁に伴い制動ばねに抗して前記可動鉄心を吸
引する環状の固定鉄心とを備える円板ブレーキ装置にお
いて、前記回転円板の両制動面の間に弾性体を埋設する
ことを特徴とする円板ブレーキ装置。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19690191 | 1991-08-07 | ||
| JP4-9553 | 1992-01-23 | ||
| JP955392 | 1992-01-23 | ||
| JP3-196901 | 1992-01-23 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05263853A true JPH05263853A (ja) | 1993-10-12 |
Family
ID=26344313
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4134041A Pending JPH05263853A (ja) | 1991-08-07 | 1992-05-27 | 円板ブレーキ装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05263853A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009103212A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Ogura Clutch Co Ltd | 無励磁作動型電磁ブレーキ |
| CN104418259A (zh) * | 2013-09-10 | 2015-03-18 | 株式会社日立制作所 | 制动装置以及使用该制动装置的电梯设备 |
-
1992
- 1992-05-27 JP JP4134041A patent/JPH05263853A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009103212A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Ogura Clutch Co Ltd | 無励磁作動型電磁ブレーキ |
| CN104418259A (zh) * | 2013-09-10 | 2015-03-18 | 株式会社日立制作所 | 制动装置以及使用该制动装置的电梯设备 |
| CN104418259B (zh) * | 2013-09-10 | 2017-04-12 | 株式会社日立制作所 | 制动装置以及使用该制动装置的电梯设备 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0735829B2 (ja) | エレベータ | |
| JP2005180626A (ja) | 電磁ブレーキ装置 | |
| JPH05263853A (ja) | 円板ブレーキ装置 | |
| JP2003184919A (ja) | ディスク形電磁ブレーキ装置 | |
| JPH1019065A (ja) | 無励磁作動型電磁ブレーキの軋り音防止構造 | |
| JPS61127928A (ja) | 電磁連結装置 | |
| JPH07253129A (ja) | 円板ブレーキ装置 | |
| JPH08247181A (ja) | 電磁ブレーキ及びクラッチ | |
| JPH027296Y2 (ja) | ||
| JPH04219535A (ja) | 無励磁作動形電磁ブレーキの消音装置 | |
| JPH021541Y2 (ja) | ||
| JPH031628Y2 (ja) | ||
| JP4187185B2 (ja) | 無励磁作動ブレーキ | |
| JP2572185Y2 (ja) | 電磁ディスクブレーキ | |
| JPH1151089A (ja) | 電磁連結・制動装置 | |
| JPH0138356Y2 (ja) | ||
| JPH0219619Y2 (ja) | ||
| JPS57206248A (en) | Electromagnetic clutch motor | |
| JPS6030834A (ja) | 円板ブレ−キ装置 | |
| JPH0138351Y2 (ja) | ||
| JPH0113859Y2 (ja) | ||
| JPS628660Y2 (ja) | ||
| JPH0227033U (ja) | ||
| JPS5828026A (ja) | 電磁ブレ−キ装置 | |
| JPH0125303B2 (ja) |