JPH027296Y2 - - Google Patents

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JPH027296Y2
JPH027296Y2 JP10885685U JP10885685U JPH027296Y2 JP H027296 Y2 JPH027296 Y2 JP H027296Y2 JP 10885685 U JP10885685 U JP 10885685U JP 10885685 U JP10885685 U JP 10885685U JP H027296 Y2 JPH027296 Y2 JP H027296Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はアーマチユアがフイールドコアに内蔵
された電磁コイルで磁気吸引された状態が制動解
放側であり、また電磁コイルが消磁されてばね部
材で弾発された状態が制動側である負作動形電磁
ブレーキに関するものである。
〔従来の技術〕
電磁ブレーキの一種として知られている上記負
作動形電磁ブレーキは、電磁コイルの吸引から解
放されて圧縮コイルばねで弾発されたアーマチユ
アと、固定状の受圧板との間でデイスクを挾圧す
ることにより制動力を得るものであつて、ばね圧
による強い制動力が得られるところから、汎用モ
ータや工作機械等に安全ブレーキとして装着され
たり、また近年においては、産業用ロボツトの保
持ブレーキとして用いられたりしてその需要が増
大している。
しかしながら、この種の負作動形電磁ブレーキ
においては、制動解放時、アーマチユアがフイー
ルドコアに磁気吸着されるたびに大きな衝撃音が
発生するので、従来からこれをなくすことが課題
とされており、例えば実公昭55−9728号公報に
も、この衝撃音の発生防止構造が開示されている
ので、以下、これを第4図に示す縦断面図に基い
て説明する。
すなわち図において、全体を符号1で示す負作
動形電磁ブレーキは、被制動機器の一例として示
す汎用モータ2の端面に複数個のボルト3で固定
されたフイールドコア4を備えており、このフイ
ールドコア4の外周部複数箇所に植設されたボル
ト5には、アーマチユア6がフイールドコア4に
隣接して支持されている。フイールドコア4に設
けた環状溝内には、励磁によつてアーマチユア6
をこのフイールドコア4に磁気吸引する電磁コイ
ル7が装着されており、またフイールドコア4に
設けた複数個のばね孔内には、電磁コイル7が消
磁されたときにアーマチユア6を弾発してフイー
ルドコア4から遠ざける圧縮コイルばね8が装填
されている。さらにフイールドコア4の外周部に
設けた凹孔内には、ゴム等の弾性材で形成された
ブツシユ9が、アーマチユア6に対向し磁極面か
らわずかに突出して装填されている。さらに、ボ
ルト5には、環状に形成された受圧板10が、ア
ーマチユア6との間に圧縮コイルばね11を介し
所定の間隔をおいて支持されており、ボルト5の
ねじ部に螺合されたナツト12によつて位置決め
されている。一方、被制動軸としてのモータ軸1
3には、ハブ14がキー15等により回転方向と
摺動方向とに固定されて軸装されており、このハ
ブ14には、金属板16aとその両面に貼着され
たライニング16bとからなるデイスク16が、
スプライン係合により回転を規制されて摺動自在
に嵌合されている。
このように構成されていることにより、モータ
軸13の回転時には、電磁コイル7が励磁されて
いてアーマチユア6を圧縮コイルばね8の復元力
に抗しフイールドコア4側にブツシユ9を介して
磁気吸引されており、デイスク16のライニング
16bがアーマチユア6と受圧板10とからわず
かに離れているので、モータ軸13が制動から解
放されデイスク16を伴なつて回転する。
モータ軸13が停止すると同時に電磁コイル7
が消磁され、アーマチユア6が圧縮コイルばね8
の復元力によりフイールドコア4から離れてこの
復元力でデイスク16のライニング16bを押す
ので、ライニング16bがアーマチユア6と受圧
板10とで強く挾圧され、デイスク16と一体の
モータ軸13が制動される。
そして、このモータ軸13の停止制動状態から
上記のように電磁コイル7が励磁されることによ
り、アーマチユア6がフイールドコア4側に磁気
吸引されると、本装置の場合、ゴム等の弾性材で
形成されたブツシユ9が設けられ、制動解放状態
において間〓が保持されるようになつていること
により、衝撃音が消去される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来の負作動形電磁
ブレーキにおける衝撃音消去構造には次のような
問題点があつた。すなわち、電磁コイル7の起磁
力は、制動トルク、換言すれば圧縮コイルばね8
の復元力に比例して設定されることはもとより、
アーマチユア6の吸引時間を早めようとして過電
圧を電磁コイル7に印加することを試みた場合、
ブツシユ9のゴム硬度を大きくして制動解放状態
におけるフイールドコア4の磁極面とアーマチユ
ア6との間に間〓を形成する必要がある。したが
つてこの種装置の使用状態から見ると、この間〓
によつて磁気回路中の磁気抵抗が増すから、保持
電圧、すなわち制動解放状態を維持させるために
電磁コイル7に印加する電圧を高くしなければな
らないという問題があつた。
また、ゴム製のブツシユ9は経時変化によつて
復元力が弱まつてフイールドコア4の磁極面から
の突出量が次第に小さくなるので、このブツシユ
9で衝撃音を消去することは、磁気面とアーマチ
ユア6との間〓がわずかであることから考える
と、長期的に見てその効果があまり期待できず、
信頼性に欠けるという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
このような問題点を解決するために本考案で
は、フイールドコアとアーマチユアとのいずれか
一方の部材に両者を離間させる方向の復元力を有
する弾性部材を設け、かつこれらの部材の一方に
は、弾性部材に先端面を対向させたねじ部材を弾
性部材の復元力作用方向へ進退調節自在に螺合し
た。
〔作用〕
このように構成されていることにより、被制動
軸を解放するために電磁コイルに電圧を印加する
と、アーマチユアがフイールドコアに磁気吸着さ
れるが、このときアーマチユアはばね部材と弾性
部材とを非線形的な作動特性をもつて圧縮させる
ので、吸着による衝撃力が吸収され衝撃音が発生
しない。また、経時変化により弾性部材の復元力
が弱まつた場合にはねじ部材を弾性部材側へ前進
するように調節することにより、緩衝機能が確保
される。
〔実施例〕
第1図は本考案に係る負作動形電磁ブレーキの
実施例を示す縦断面図である。図において全体を
符号21で示す負作動形電磁ブレーキは、被制動
機器の一例として示す汎用モータ22の端面に固
定されたフイールドコア23を備えており、その
反モータ22側には、環状に形成されてフイール
ドコア23との間を図示しない複数個のボルトで
連結された受圧板24が、フイールドコア23と
の間隔を調節自在に形成されて配設されている。
25は環状に形成されてフイールドコア23と受
圧板24との間に配設されたアーマチユアであつ
て、前記連結ボルトにより軸方向へのみ移動自在
に支持されている。フイールドコア23に設けた
環状孔23a内には、これに電圧を印加すること
によりアーマチユア25をこのフイールドコア2
3に磁気吸着する電磁コイル26が装着されてお
り、また、フイールドコア23の外周部を円周方
向へ複数等分する位置に設けられたばね孔内に
は、アーマチユア25をフイールドコアの磁極面
23bから遠ざける方向に付勢する圧縮コイルば
ね27が装填されている。一方、被制動軸として
のモータ軸28には、キー29を介し嵌合され軸
装された鍔付き円筒状のハブ30には、金属板3
1aとその両側に貼着された環状のライニング3
1bとからなるデイスク31が、溶着や鋲着等に
よつて固着されており、各ライニング31bはア
ーマチユア25と受圧板24とにそれぞれ摩擦係
合される。そして、電磁コイル26を消磁するこ
とにより磁極面23bとアーマチユア25との間
には、図に符号Gで示す所定の間〓が形成され、
また、電磁コイル26を励磁してアーマチユア2
5をフイールドコア23に磁気吸着することによ
り、ライニング31bとアーマチユア25、受圧
板24との間に、デイスク31を回転可能にする
間〓が形成されるように構成されている。
さらに、アーマチユア25の外周部を円周方向
に複数等分する位置に圧縮コイルばね27と位相
を違えて設けられたねじ孔25aには、ねじ部材
としての調節ボルト32が進退調節自在に螺合さ
れていてナツト33で固定されており、この調節
ボルト32の先端部は、フイールドコア23に設
けたブツシユ孔23cに摺動自在に係入されてい
る。そして、ブツシユ孔23c内には、ゴム等の
弾性材により円柱状に形成された弾性部材として
のブツシユ34が装填されていてその端面には調
節ボルト32の先端面が対向しており、電磁コイ
ル26によるアーマチユア25の吸引により、調
節ボルト32でブツシユ34を徐々に圧縮して衝
撃を吸収するように構成されている。なお、調節
ボルト32は電磁コイル26の消磁時に先端面が
ブツシユ34に軽く当るように調節される。24
aは調節ボルト32を逃がすための切欠きであ
る。
以上のように構成された負作動形電磁ブレーキ
21の動作を説明する。モータ軸28の回転時に
は、電磁コイル26が励磁されていてアーマチユ
ア25を圧縮コイルばね27とブツシユ34との
復元力に抗してフイールドコア23に磁気吸着し
ており、デイスク31のライニング31bがアー
マチユア25と受圧板24とからわずかに離れて
いるので、モータ軸28が制動を解放されデイス
ク31を伴なつて回転する。
モータ軸28が停止すると同時に電磁コイル2
6が消磁されアーマチユア25が圧縮コイルばね
27とブツシユ34との復元力によりフイールド
コア23から離れてこの弾発力でデイスク31の
ライニング31bを押すので、ライニング31b
がアーマチユア25と受圧板24とで強く挾圧さ
れ、デイスク31と一体のモータ軸28が制動さ
れる。
そして、このモータ軸28の停止制動状態から
上記のようにモータ軸28を回転させ、電磁コイ
ル26に電圧を印加して起磁力を発生させると、
アーマチユア25は、圧縮コイルばね27の復元
力とブツシユ34の復元力との合成力に抗してフ
イールド23の磁極面23bに磁気吸着される
が、この場合、電磁コイル26によるアーマチユ
ア25の磁気に吸引力に対し、アーマチユア25
がフイールドコア23側へ移動するにつれて前記
合成力が近似することにより、アーマチユア25
とフイールドコア23との衝撃力が緩和され、衝
撃音の発生が抑制される。
そして、本装置では調節ボルト32を設けたこ
とにより、ブツシユ34固有の復元力にしたがつ
てこの調節ボルト32を調節することができ、ま
たブツシユ34の復元力が経時変化によつて弱ま
つた場合にはこれにしたがつて調節ボルト32を
調節することができるので、常に適切な衝撃緩和
機能を保持することができる。
第2図は本考案の他の実施例を第1図に対応し
て示す縦断面図であつて、本実施例においては、
調節ボルト32がフイールドコア23側に螺入さ
れて自らのブツシユ孔23c内に係入されてお
り、つまりブツシユ34がアーマチユア25側に
押圧されるようにフイールドコア23側のブツシ
ユ孔23c内に係入されている。その他の構成は
第1図に示す実施例と同じであり、また作用効果
も同じである。
第3図はさらに本考案の他の実施例を第1図に
対応して示す縦断面図であつて、本実施例におい
ては、調節ボルト32がアーマチユア25のねじ
孔25aに螺入されており、またブツシユ34が
フイールドコア23側に押圧されるようにアーマ
チユア25側のブツシユ孔25bに係入されてい
る。その他の構成は前記各実施例と同じであり、
また作用効果も同じである。
なお、以上の各実施例では、受圧板24を具備
するものを例示したが、デイスクが断面L字状に
形成されていてこれが被制動軸に軸装されたも
の、すなわちデイスクが軸方向に固定された受圧
板なしの負作動形電磁ブレーキにもこの考案を適
用できることは言うまでもない。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれ
ば負作動形電磁ブレーキにおいて、フイールドコ
アとアーマチユアとのいずれか一方の部材に、両
者を離間させる方向の復元力を有する弾性部材を
設け、かつこれらの部材の一方には、弾性部材に
先端面を対向させたねじ部材を弾性部材の復元力
作用方向へ進退調節自在に螺合したことにより、
アーマチユアの磁気吸引に際しては、圧縮コイル
ばねのような直線的な作用特性を有する復元力だ
けでなくこれに弾性部材の非線形的な作用特性を
有する復元力が合成され、これが抗力として作用
するので、この抗力の作用を、アーマチユアとフ
イールドコアの磁極面との間の間〓減少による吸
引力の増加作用に近似させることができ、アーマ
チユアと磁極面との衝撃力が緩和されて不快音と
なる衝撃音を抑制することができる。また、ねじ
部材を進退調節することにより、弾性部材固有の
復元力および経時変化した復元力に対応して常時
適切な衝撃緩和機能を確保することができ、さら
には制動トルクの立上がりを早めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案に係る負作動形電
磁ブレーキの実施例を示し、第1図はその縦断面
図、第2図および第3図はそれぞれ本考案の他の
実施例を第1図に対応して示す縦断面図、第4図
は従来の負作動形電磁ブレーキの縦断面図であ
る。 21……負作動形電磁ブレーキ、23……フイ
ールドコア、23b……磁極面、25……アーマ
チユア、32……調節ボルト、34……ブツシ
ユ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アーマチユアと、このアーマチユアを磁気吸引
    する電磁コイルを内蔵し支持部材を介してこのア
    ーマチユアを軸線方向へのみ移動可能に支持する
    フイールドコアと、前記アーマチユアの反フイー
    ルドコア側に隣接するデイスクと、このデイスク
    に前記アーマチユアを摩擦係合させるためのばね
    部材とを備えた負作動形電磁ブレーキにおいて、
    前記フイールドコアとアーマチユアとを離間させ
    る方向の復元力を有する弾性部材をフイールドコ
    アとアーマチユアとのうちの一方の部材に設け、
    かつこれら部材の一方には、前記弾性部材に先端
    面を対向させたねじ部材を、前記復元力の作用方
    向へ進退調節自在に螺合したことを特徴とする負
    作動形電磁ブレーキ。
JP10885685U 1985-07-18 1985-07-18 Expired JPH027296Y2 (ja)

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JPH0735829B2 (ja) * 1989-08-18 1995-04-19 株式会社日立製作所 エレベータ
JP6220650B2 (ja) * 2013-11-25 2017-10-25 ヤマハ発動機株式会社 産業用ロボットの無励磁作動型電磁ブレーキ
WO2015136663A1 (ja) * 2014-03-13 2015-09-17 三菱電機株式会社 エレベータおよびエレベータ用巻上機ブレーキ
DE102018008899A1 (de) 2018-11-13 2020-05-14 Chr. Mayr Gmbh + Co. Kg Bremse mit integraler Dämpferstruktur

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JPS6218436U (ja) 1987-02-03

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