JP4259745B2 - 無励磁作動ブレーキ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ブレーキハブのフランジ部にアーマチュアを摩擦係合することにより、ブレーキハブが装着される回転軸を制動する無励磁作動ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実開昭56−63265号公報に記載された無励磁作動ブレーキは、電磁コイルの磁気吸引力でアーマチュアをフィールドコアに磁気吸着した状態で、アーマチュアとブレーキハブとの間の隙間を調整した後、ブレーキハブをモータの回転軸に取付けねじで固定することにより、アーマチュアとフィールドコアとの間の隙間を調整することができる。
【0003】
また、実開昭57−122836号公報に記載された無励磁作動ブレーキは、ブレーキハブの後退を制限するストッパーが設けられ、このストッパーと回転軸の端面との間に介装された皿ばねのばね力に抗して、これらストッパーと皿ばねを貫通した取付けねじを回転軸のねじ穴に螺合することにより、アーマチュアとフィールドコアとの間の隙間を調整することができる。
【0004】
また、特開平9−144778号公報に記載された無励磁作動ブレーキは、モータの回転軸にブレーキハブを装着した後、制動ばねのばね力に抗して調整ボルトに螺合された緩み止めナットをアーマチュア側に螺合前進させることにより、アーマチュアとフィールドコアとの間の隙間を調整することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無励磁作動ブレーキは、モータなどの被制動機械に装着しながらアーマチュアとフィールドコアとの間の隙間を調整する構成であり、被制動機械への装着が面倒であった。この発明は、被制動機械への装着が簡単な無励磁作動ブレーキを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の無励磁作動ブレーキは、電磁コイルが収容されたフィールドコアと、このフィールドコアに軸線方向にのみ移動自在に支持されたアーマチュアと、前記フィールドコアと前記アーマチュアとの間に介装された制動ばねと、この制動ばねのばね力により前記アーマチュアが摩擦係合するフランジ部と、このフランジ部が一方端に形成され前記フィールドコアと前記アーマチュアの中心を貫通したボス部が設けられ、前記フィールドコアから突出した前記ボス部の他方端に取付けねじ穴が形成されたブレーキハブと、このブレーキハブのボス部の他方端に着脱自在に嵌合され側面が前記フィールドコアに当接するとともに前記取付けねじ穴に螺合される取付けねじの挿入部と仮止めねじのねじ穴が形成されたセットカラーを設けたことを特徴とする。
【0007】
このような構成とした無励磁作動ブレーキは、ブレーキハブの軸穴に回転軸を挿入しながらフィールドコアを被制動機械のフレームに固定した後、ブレーキハブのボス部の他方端に形成された取付けねじ穴から取付けねじを螺合させ、その先端を回転軸に締め付けることにより、ブレーキハブは回転軸に一体の回転を可能に装着される。また、ブレーキハブのボス部からセットカラーを取り外すことにより、被制動機械へのブレーキの取付けが完了する。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態として図1〜図4に図示した無励磁作動ブレーキを説明する。図1は無励磁作動ブレーキの断面図、図2は円周方向にずれた位置における下半分のみの断面図である。図3はセットカラーであり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は平面図である。図4はモータに装着された無励磁作動ブレーキの断面図である。
【0009】
無励磁作動ブレーキ1には、被制動機械として図示されたモータ2のフレーム2aに固定されたフィールドコア3が設けられている。フィールドコア3は、モータ2のフレーム2a側に開口した環状溝に電磁コイル4が収容されている。またフィールドコア3には、ガイドカラー5を貫通したガイドねじ6が螺合された有底状のねじ穴3aと、制動ばね7が挿入された有底状のばね穴3bと、装着用ねじ8が貫通した貫通穴3cが形成されている。これらねじ穴3aとばね穴3bおよび貫通穴3cは、それぞれフィールドコア3の外側円筒部を円周方向に3等分した位置に形成されている。
【0010】
フィールドコア3の磁極面には、所定の隙間(0.1mm〜0.2mm程度のエアギャップ)をおいてアーマチュア9が対向している。アーマチュア9には、ガイドカラー5が嵌合された切欠き溝9aと、フィールドコア3とフレーム2aとの間に介装された装着用カラー10が嵌合された別の切欠き溝9bが形成されている。これら切欠き溝9aと別の切欠き溝9bは、それぞれアーマチュア9の外周面を円周方向に3等分する位置に形成されている。また、アーマチュア9のフィールドコア3とは反対側の側面は、切欠き溝9a、9bが形成された部分より内側が低く形成され、その低く形成された側面に環状の摩擦板11が固着されている。またさらに、アーマチュア9とフィールドコア3のばね穴3bとの間に上述した制動ばね7が介装され、アーマチュア9は制動ばね7のばね力でモータ2側へ押圧されている。
【0011】
摩擦板11は、ブレーキハブ12のフランジ部12aに制動ばね7で押圧されている。ブレーキハブ12には、アーマチュア9とフィールドコア3の中心を貫通した円筒状のボス部12bが設けられ、ボス部12bの一方端に上述した円板状のフランジ部12aが一体に形成されている。また、ブレーキハブ12のボス部12bは、他方端がフィールドコア3の反アーマチュア9側に突出する長さに形成され、かつ他方端に、半径方向に貫通した取付けねじ穴12cが2ヶ所形成されている。またさらにブレーキハブ12のボス部12bの内周面には、回転軸2bの溝に打ち込まれたキー2cが嵌合される軸線方向に貫通したキー溝12dが形成されている。
【0012】
このような形状のブレーキハブ12は、図1のようにモータ2に装着される前は、ボス部12bの他方端にセットカラー13を嵌合して、このセットカラー13をブレーキハブ12に仮止めねじ14で固定することにより、フィールドコア3に支持されている。セットカラー13には、仮止めねじ14が螺合される2つのねじ穴13aと、図4に図示した取付けねじ15が挿入される挿入部として設けられ、半径方向とフィールドコア3側に開口した2つの切欠き溝13bと、貫通穴の開口縁に形成され側面より突出した環状の突出部13cが形成されている。なお、取付けねじ15がボス部12bの取付けねじ穴12c内にすべて螺入される場合は、上述した挿入部は貫通穴でもよい。
【0013】
またブレーキハブ12のボス部12bに嵌合されたセットカラー13は、電磁コイル4の磁気吸引力でアーマチュア9をフィールドコア3に磁気吸着した状態で、アーマチュア9に固着された摩擦板11とブレーキハブ12のフランジ部12aとの間の隙間を調整した後、フィールドコア3の反アーマチュア9側の側面に付き当てられ、突出部13cがフィールドコア3の貫通穴の開口縁に形成された環状の凹陥部3dに嵌合される。またさらに、この状態において、セットカラー13は仮止めねじ14によりブレーキハブ12のボス部12bに固定される。
【0014】
このように組み立てられた無励磁作動ブレーキ1は、図4のようにブレーキハブ12のボス部12bを回転軸2bにキー嵌合するとともに、装着用カラー10を介して装着用ねじ8によりフィールドコア3がモータ2のフレーム2aに固定される。また、フィールドコア3をモータ2に取り付けた後、ブレーキハブ12は取付けねじ15により回転軸2bに固定される。またさらに、ブレーキハブ12からセットカラー13が取り外される。
【0015】
このような構成の無励磁作動ブレーキ1は、モータ2が停止しているときは電磁コイル4への通電が断たれた無励磁状態であり、制動ばね7のばね力によりアーマチュア9をブレーキハブ12のフランジ部12aに押圧し、回転軸2bを静止した状態に保持する。また、電磁コイル4へ通電して励磁状態にすれば、制動ばね7のばね力に抗してアーマチュア9がフィールドコア3に磁気吸着されるので、回転軸2bは回転自在となる。
【0016】
【発明の効果】
この発明の無励磁作動ブレーキは、制動ばねのばね力によりアーマチュアが摩擦係合するフランジ部と、このフランジ部が一方端に形成されフィールドコアとアーマチュアの中心を貫通したボス部が設けられ、フィールドコアから突出したボス部の他方端に取付けねじ穴が形成されたブレーキハブと、このブレーキハブのボス部の他方端に着脱自在に嵌合され側面がフィールドコアに当接するとともに取付けねじ穴に螺合される取付けねじの挿入部と仮止めねじのねじ穴が形成されたセットカラーを設け、アーマチュアとフィールドコアとの間の隙間を予め調整した状態でモータなどの被制動機械に装着するようにしたので、被制動機械への装着が簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態として図示した無励磁作動ブレーキの断面図である。
【図2】円周方向にずれた位置における下半分のみの断面図である。
【図3】セットカラーであり、(a)は断面図、(b)は(a)の右側面図、(c)は平面図である。
【図4】モータに装着された無励磁作動ブレーキの断面図である。
【符号の説明】
3 フィールドコア
7 制動ばね
9 アーマチュア
12 ブレーキハブ
13 セットカラー
Claims (1)
- 電磁コイルが収容されたフィールドコアと、このフィールドコアに軸線方向にのみ移動自在に支持されたアーマチュアと、前記フィールドコアと前記アーマチュアとの間に介装された制動ばねと、この制動ばねのばね力により前記アーマチュアが摩擦係合するフランジ部と、このフランジ部が一方端に形成され前記フィールドコアと前記アーマチュアの中心を貫通したボス部が設けられ、前記フィールドコアから突出した前記ボス部の他方端に取付けねじ穴が形成されたブレーキハブと、このブレーキハブのボス部の他方端に着脱自在に嵌合され側面が前記フィールドコアに当接するとともに前記取付けねじ穴に螺合される取付けねじの挿入部と仮止めねじのねじ穴が形成されたセットカラーを設けたことを特徴とする無励磁作動ブレーキ。
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|---|---|---|---|
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Publications (2)
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