JP3329648B2 - 無励磁作動形電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動形電磁ブレーキ

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JP3329648B2 JP03542196A JP3542196A JP3329648B2 JP 3329648 B2 JP3329648 B2 JP 3329648B2 JP 03542196 A JP03542196 A JP 03542196A JP 3542196 A JP3542196 A JP 3542196A JP 3329648 B2 JP3329648 B2 JP 3329648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、センタハブにス
プライン嵌合されたブレーキディスクを、圧縮コイルば
ねのばね力で押圧されるアーマチュアと同ばね力を受け
る受圧板との間に介在した構造からなり、互いに噛み合
うセンタハブのスプライン歯とブレーキディスクのスプ
ライン歯のバックラッシュに起因する不快音の発生を防
止した無励磁作動形電磁ブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の無励磁作動形電磁ブレーキは、被
制動機械の回転軸に装着されたセンタハブにブレーキデ
ィスクをスプライン嵌合するとともに、これら互いに噛
み合うスプライン歯の円周方向で対向する歯当たり面間
に弾性部材を配置して、センタハブに対してブレーキデ
ィスクを回転軸の回転方向に偏位させて歯当たり面同志
を当接することにより、スプライン嵌合部のバックラッ
シュに起因する不快音の発生を防止している(実開昭6
0−23328号公報、実開昭61−206136号公
報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、回転軸
の振動やブレーキディスクが大きい場合には弾性部材の
ばね力も大きくなり、ブレーキディスクの摺動抵抗が大
きくなるので、圧縮コイルばねのばね力によりアーマチ
ュアを介して受圧板側に押圧されたブレーキディスク
が、アーマチュアがフィールドコアに磁気吸引されてブ
レーキディスクから離間されても受圧板に当接された状
態に保持される。したがって、ブレーキディスクの摩擦
面が著しく摩耗したり受圧板に焼き付いてしまうなど、
実用上の問題を生じるものであった。この発明は、この
ような問題を解決して実用上優れた無励磁作動形電磁ブ
レーキを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1発明の無励磁作動形
電磁ブレーキは、センタハブにブレーキディスクとアウ
タハブをスプライン嵌合させ、向かい合うブレーキディ
スクの側面とアウタハブの側面との間で円周方向に間隔
をおいて形成された各空間部に弾性部材を配置するとと
もに、弾性部材の一方端をブレーキディスクに当接させ
他方端をアウタハブに当接させた構造にした。またブレ
ーキディスクの側面とアウタハブの側面との間に、アウ
タハブからアーマチュア側へブレーキディスクを移動さ
せる戻し部材を配置するとともに、この戻し部材による
ブレーキディスクの移動量を制限する隙間調整部材と、
戻し部材によるアウタハブの反アーマチュア側への移動
を制限する締付け力でセンタハブに締付けられアウタハ
ブに掛止された摺動抵抗部材とを設けた。そして、アー
マチュアがフィールドコアに磁気吸引されてブレーキデ
ィスクから離間するときに、戻し部材のばね力によりブ
レーキディスクが受圧板から離間するようにした。
【0005】第2発明の無励磁作動形電磁ブレーキは、
第1発明の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、ブレー
キディスクの側面とアウタハブの側面のうちいずれか一
方の側面には、円周方向に間隔をおいて空間部となる収
納溝が形成され、他方の側面にはその収納溝内に先端が
個々に挿入される突出部が形成され、収納溝に配置され
る弾性部材の一方端が収納溝の壁面に当接され他方端が
突出部に当接された構造にした。そして、ブレーキディ
スクの側面とアウタハブの側面とで外部から閉鎖された
収納溝に弾性部材を配置して、この弾性部材の脱落を防
止した。
【0006】第3発明の無励磁作動形電磁ブレーキは、
第1発明の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、ブレー
キディスクの側面とアウタハブの側面のうちいずれか一
方の側面には、円周方向に間隔をおいて凹部が形成さ
れ、この凹部には、側面の間に介在され弾性変形をする
皿ばねが配置された構造にした。そして、凹部が形成さ
れるブレーキディスクまたはアウタハブの板厚は薄くな
り、受圧板の反ブレーキディスク側の側面からアウタハ
ブが突出しないので、受圧板の側面を被制動機械のハウ
ジングへの取付け面とすることを可能にした。
【0007】第4発明の無励磁作動形電磁ブレーキは、
第1発明の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、ブレー
キディスクとアウタハブのうちいずれか一方には、円周
方向に間隔をおいて段付き貫通穴が形成され、他方には
各段付き貫通穴に挿通された隙間調整部材としてのねじ
が固定され、各ねじの頭部と段付き貫通穴の底面との間
に、フィールドコアの磁気吸着面とアーマチュアとの間
に形成される隙間より小さな隙間が形成される構造にし
た。そして、ブレーキディスクまたはアウタハブへのね
じの螺合深さにより、アウタハブからアーマチュア側へ
移動するブレーキディスクの移動量を調整するようにし
た。
【0008】第5発明の無励磁作動形電磁ブレーキは、
第1発明の無励磁作動形電磁ブレーキにおいて、センタ
ハブの外周面には摺動抵抗部材としてのC形リングが締
付けられ、このC形リングの外周面はアウタハブの内周
面に形成された掛止溝に掛止される構造にした。そし
て、振動によるC形リングの脱落を防止した。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明に係る無励磁作動形電磁
ブレーキの一実施例を、図1から図6の図面により詳細
に説明する。図1は被制動機械としてのモータに装着さ
れた無励磁作動形電磁ブレーキの断面図、図2は図1の
A−A線断面図、図3は図1のB−B線断面図、図4は
アウタハブの平面図、図5は図2のC−C線断面であり
隙間調整部材の周辺のみを示した断面図、図6は要部断
面を展開して示した説明図である。
【0010】モータ1に装着された無励磁作動形電磁ブ
レーキ2は、モータ1側に向いた側面を磁気吸着面3a
としたフィールドコア3が配置されている。フィールド
コア3は、磁気吸着面3a側に開口した環状溝3b内
に、絶縁樹脂で固定された電磁コイル4が収納され、こ
の環状溝3bより内径側の同一円周上を4等分する位置
には、同様に磁気吸着面3a側に開口するばね穴3cが
形成されている。また、これら環状溝3bやばね穴3c
の底部側の外周面には、半径方向外側に延びた環状なフ
ランジ部3dが一体に形成され、このフランジ部3dを
円周方向に3等分する位置に形成された貫通穴に、後述
するアーマチュア11のガイド手段を構成する無頭ねじ
5の端部が挿入されている。そして、この無頭ねじ5に
螺合されてフランジ部3dの各側面に締付けられた一対
のナット6により、各無頭ねじ5はフランジ部3dに固
定されている。
【0011】各無頭ねじ5の他方の端部は、フィールド
コア3の磁気吸着面3aと間隔をおいて対向配置された
固定部材としての環状な受圧板7のねじ穴7aに螺合さ
れて固着されている。このように、無頭ねじ5を介して
フィールドコア3に支持された受圧板7は、ねじ穴7a
と同様に円周方向を3等分する位置に形成された貫通穴
7bから挿入されてモータ1のハウジングのねじ穴に螺
合された取付けねじ8によりモータ1に固定されてい
る。即ちこの実施例においては、受圧板7の反フィール
ドコア3側の側面7cを、無励磁作動形電磁ブレーキ2
のモータ1への取付け面としている。なお、受圧板7を
省略して、無頭ねじ5を直接モータ1のハウジングに螺
合することも可能であるが、前記ハウジングを固定部材
として構成する場合には、後述するアウタハブ17の端
面が当接しないように、前記ハウジングの中心よりを凹
状に落ち入った形状にしなければならない。
【0012】一方、前記無頭ねじ5には、これとともに
ガイド手段を構成するカラー9が個々に嵌合されてお
り、各カラー9は無頭ねじ5に螺合されたナット10と
受圧板7との間で固定されている。また各カラー9は、
フィールドコア3と受圧板7との間に介在されたアーマ
チュア11の貫通穴11aに挿入されている。なお、こ
の実施例においては、無頭ねじ5とカラー9とによりア
ーマチュア11のガイド手段を構成したが、これら無頭
ねじ5とカラー9とを一体に形成した調整ねじとするこ
ともできる。また、無頭ねじ5をフィールドコア3に受
圧板7を支持するのみのねじ部材とし、フィールドコア
3の磁気吸着面3aに植設されるピンをアーマチュア1
1のガイド手段としてもよい。
【0013】このようにカラー9と無頭ねじ5を介して
フィールドコア3に支持されたアーマチュア11は、円
周方向を3等分する位置に形成されカラー9が挿入され
た前記貫通穴11aと、同様に円周方向を3等分する位
置に形成された取付けねじ8の逃げ部としての切欠き部
11bとが形成され、フィールドコア3のばね穴3cに
挿入された制動部材としての圧縮コイルばね12のばね
力により、ブレーキディスク13を介して受圧板7側へ
押圧されている。またこのアーマチュア11は、電磁コ
イル4に通電することにより発生する磁束により、圧縮
コイルばね12のばね力に抗してフィールドコア3の磁
気吸着面3aに磁気吸着される。即ち、アーマチュア1
1は、磁気吸着面3aへの接離移動のみを可能にフィー
ルドコア3に支持されている。
【0014】ブレーキディスク13は、中心をスプライ
ン穴13aとし両側面には消音板14を挟んで摩擦板1
5が固着されている。またこのブレーキディスク13
は、モータ1の回転軸1aにキー1bとスナップリング
1cとで一体に装着されたセンタハブ16にスプライン
嵌合され、同様にセンタハブ16にスプライン嵌合され
るスプライン穴17aが形成され、受圧板7の中心穴7
dの内側に構成されたアウタハブ17に対して接離移動
するようになっている。
【0015】受圧板7側のブレーキディスク13の側面
と合わせられる側面を示した図4の平面図のように、環
状なアウタハブ17には、円周方向を3等分する位置に
対して左右に任意角はずれた位置に半径方向に開口した
切欠き溝17bが形成され、また各切欠き溝17b側に
開口する凹状の収納溝17cが形成されている。この収
納溝17cは、回転軸1aの回転方向側へ開口して放射
状に延設された形状であり、その最深部分には、後述す
るブレーキディスク13の突出部となるねじ溝付きの植
設ピン18が挿通される貫通穴17dが形成されてい
る。なお符号17eは、後述する隙間調整部材となる頭
部を有するねじ21が挿通される段付き貫通穴であり、
符号17fは、後述する戻し部材となる皿ばね20が収
納される凹部であり、円周方向を3等分する位置に形成
されている。
【0016】このような形状からなるアウタハブ17の
各収納溝17cには、植設ピン18を貫通穴17dに挿
入してから、この植設ピン18に一方端が当接され他方
端が切欠き溝17bの壁面に当接される弾性部材として
の圧縮コイルばね19が収納される。また、各凹部17
fに戻し部材となる皿ばね20が収納される(図3・図
6を参照)。なお弾性部材は、円柱または角柱状のダン
パゴムでもよい。そして、アウタハブ7の合わせ面側を
ブレーキディスク13の合わせ面と向かい合わせ、植設
ピン18のねじ部をブレーキディスク13のねじ穴13
bに螺合して固着する。また、ブレーキディスク13の
別のねじ穴13cに、アウタハブ17の段付き貫通穴1
7eから挿通される隙間調整部材となるねじ21を螺合
して固着することにより、ブレーキディスク13とアウ
タハブ17との間に介在された皿ばね20を弾性変形さ
せる。
【0017】隙間調整部材となるねじ21は、図5に拡
大して示した断面図のように、カラー22と平座金23
を外側に嵌合した状態でブレーキディスク13のねじ穴
13cに螺合されて固着されており、カラー22の高さ
により設定された隙間Sが、アウタハブ7の段付き貫通
穴17eの底面17gと平座金23との間に形成される
ようになっている。この隙間Sは、図1に符号Gで示し
たように、電磁コイル4への通電を断った無励磁状態に
おいて形成されるエアギャップGの寸法より小さい寸法
である。
【0018】なお、アウタハブ17に切欠き溝17bを
形成したが、これは収納溝17cを形成するための機械
加工において形成されるものであって省略することがで
きる。また、隙間調整手段としてねじ21とカラー2
2、平座金23を設けたが、これらを一体に形成した形
状の固定ねじを、隙間調整部材として配置することもで
きる。
【0019】このように組立てられたブレーキディスク
13とアウタハブ17は、アウタハブ17の内周面に形
成された掛止溝17hに外周面が掛止された摺動抵抗部
材としてのC形リング24を広げた状態で、センタハブ
16のスプライン歯16aにスプライン嵌合される。嵌
合された後のC形リング24は、図1において皿ばね2
0のばね力によりアウタハブ17がモータ1側へ移動さ
れない締付け力でセンタハブ16のスプライン歯16a
部分に締付けられる。なおこのC形リング24の締付け
力は、圧縮コイルばね12のばね力よりは小さな値に設
定されている。
【0020】以上のような構造とした無励磁作動形電磁
ブレーキ2は、モータ1が停止しているときは、圧縮コ
イルばね12のばね力によりブレーキディスク13がア
ーマチュア11と受圧板7との間に挟み込まれた制動状
態にあるので、モータ1の回転軸1aは静止保持されて
いる。この制動状態において電磁コイル4に通電して磁
束を発生すれば、圧縮コイルばね12のばね力に抗して
アーマチュア11がフィールドコア3の磁気吸着面3a
に磁気吸着されるので、ブレーキディスク13の制動は
解放され回転軸1aが回転自在となるとともに、皿ばね
20のばね力によりブレーキディスク13は受圧板7か
ら離間される。
【0021】また、センタハブ16にスプライン嵌合さ
れたブレーキディスク13とアウタハブ17が、圧縮コ
イルばね19のばね力により円周方向で反対側に付勢さ
れて、これら部材のスプライン歯の歯たり面がセンタハ
ブ16のスプライン歯16aの歯たり面に当接されるま
で偏位するので、スプライン嵌合部のバックラッシュに
起因する不快音の発生を防止することができる。
【0022】なお、実施例の無励磁作動形電磁ブレーキ
2は、アウタハブ17の収納溝17cの壁面とこの収納
溝17c内に先端が挿入された植込ピン18との間に圧
縮コイルばね19を配置した構造としたが、圧縮コイル
ばね19をブレーキディスク13側に配置する構造に変
更することができる。また同様に、皿ばね20やねじ2
1をブレーキディスク側に配置する構造に変更すること
ができる。また更には、制動部材として配置された圧縮
コイルばね12を無頭ねじ5側に配置したり、モータ1
への取付け面をフィールドコア3のフランジ部3dの側
面とするなど、細部の構造を変更することができる。
【0023】
【発明の効果】この発明の無励磁作動形電磁ブレーキ
は、ブレーキディスクをアーマチュア側へ移動する戻し
部材と、この戻し部材によるブレーキディスクの移動量
を制限する隙間調整部材と、戻し部材によるアウタハブ
の反アーマチュア側への移動を制限する摺動抵抗部材と
を設けたので、ブレーキディスクとアウタハブとを円周
方向で反対側に付勢する弾性部材のばね力によりブレー
キディスクの摺動抵抗が大きくなっても、この摺動抵抗
力以上のばね力からなる戻し部材により、ブレーキディ
スクを固定部材から離間することができる。したがっ
て、スプライン嵌合部のバックラッシュに起因する不快
音の発生を防止することができ、かつブレーキディスク
の摩擦面が著しく摩耗したり固定部材に焼き付くなどの
問題が解決されて、実用上優れた無励磁作動形電磁ブレ
ーキを提供することができる。
【0024】また、弾性部材を配置する空間部を、向か
い合うブレーキディスクの側面とアウタハブの側面との
間に形成したので、この空間部に配置される弾性部材の
ばね力の選定枠が広がり、小型なものから大型のものま
で多くの無励磁作動形電磁ブレーキに実施することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であり、無励磁作動形電磁
ブレーキの断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】アウタハブの平面図である。
【図5】図2のC−C線断面であり、隙間調整部材の周
辺のみを示した断面図である。
【図6】要部断面を展開して示した説明図である。
【符号の説明】
3…フィールドコア、4…電磁コイル、7…固定部材と
しての受圧板、11…アーマチュア、12…制動部材と
しての圧縮コイルばね、13…ブレーキディスク、16
…センタハブ、17…アウタハブ、19…弾性部材とし
ての圧縮コイルばね、20…戻し部材としての皿ばね、
21…隙間調整部材としてのねじ、24…摺動抵抗部材
としてのC形リング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 55/24 - 55/28 F16D 65/21 F16D 59/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気吸着面に開口する環状溝に電磁コイ
    ルが収納されたフィールドコアと、間隔をおいて前記磁
    気吸着面と対向配置され前記フィールドコアに支持され
    た固定部材と、これらフィールドコアと固定部材との間
    に介在され前記磁気吸着面への接離移動のみを可能に前
    記フィールドコアに支持されたアーマチュアと、このア
    ーマチュアと前記固定部材との間に回転自在に介在され
    たブレーキディスクと、前記アーマチュアを前記固定部
    材側へ押圧する制動部材とを備えた無励磁作動形電磁ブ
    レーキにおいて、前記ブレーキディスクの中心に形成さ
    れたスプライン穴に嵌合されるスプライン歯が外周面に
    形成されたセンタハブと、このセンタハブにスプライン
    嵌合され前記固定部材側の前記ブレーキディスクの側面
    と合わせられる側面が設けられたアウタハブと、向かい
    合う前記ブレーキディスクの側面と前記アウタハブの側
    面との間で円周方向に間隔をおいて形成された複数の空
    間部と、これら空間部に個々に配置され円周方向の一方
    端が前記ブレーキディスクに当接され他方端がアウタハ
    ブに当接された複数の弾性部材と、この弾性部材の弾性
    力に抗して前記アウタハブから前記ブレーキディスクを
    前記アーマチュア側に移動する戻し部材と、この戻し部
    材による前記ブレーキディスクの移動量を制限する隙間
    調整部材と、前記戻し部材による前記アウタハブの反ア
    ーマチュア側への移動を制限する締付け力で前記センタ
    ハブに締付けられ前記アウタハブに掛止された摺動抵抗
    部材とを設けたことを特徴とする無励磁作動形電磁ブレ
    ーキ。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキディスクの側面と前記アウ
    タハブの側面のうちいずれか一方の側面には、円周方向
    に間隔をおいて前記空間部となる複数の収納溝が形成さ
    れ、他方の側面には前記収納溝内に先端が個々に挿入さ
    れた複数の突出部が形成され、前記収納溝に個々に配置
    される前記弾性部材の円周方向の一方端が前記収納溝の
    壁面に当接され他方端が前記突出部に当接されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の無励磁作動形電磁ブレー
    キ。
  3. 【請求項3】 前記ブレーキディスクの側面と前記アウ
    タハブの側面のうちいずれか一方の側面には、円周方向
    に間隔をおいて複数の凹部が形成され、前記側面の間に
    介在され弾性変形をする前記戻し部材となる皿ばねを前
    記凹部に個々に配置したことを特徴とする請求項1記載
    の無励磁作動形電磁ブレーキ。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキディスクと前記アウタハブ
    のうちいずれか一方には、円周方向に間隔をおいて複数
    の段付き貫通穴が形成され、他方には各段付き貫通穴に
    挿通された前記隙間調整部材としての複数のねじが固定
    され、各ねじの頭部と前記段付き貫通穴の底面との間
    に、前記フィールドコアの磁気吸着面と前記アーマチュ
    アとの間に形成される隙間より小さな隙間が形成される
    ことを特徴とする請求項1記載の無励磁作動形電磁ブレ
    ーキ。
  5. 【請求項5】 前記センタハブの外周面には前記摺動抵
    抗部材としてのC形リングが締付けられ、このC形リン
    グの外周面は前記アウタハブの内周面に形成された掛止
    溝に掛止されていることを特徴とする請求項1記載の無
    励磁作動形電磁ブレーキ。
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