JPH0725470Y2 - 電磁ブレーキ - Google Patents

電磁ブレーキ

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JPH0725470Y2
JPH0725470Y2 JP10846890U JP10846890U JPH0725470Y2 JP H0725470 Y2 JPH0725470 Y2 JP H0725470Y2 JP 10846890 U JP10846890 U JP 10846890U JP 10846890 U JP10846890 U JP 10846890U JP H0725470 Y2 JPH0725470 Y2 JP H0725470Y2
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JP
Japan
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brake
armature
field core
side plate
electromagnetic
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JP10846890U
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JPH0464629U (ja
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貞治 大築
敏行 今井
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小倉クラツチ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は制動ばねのばね力と、励磁コイルの磁気吸引力
とでアーマチュアを進退させて回転を制動したり制動を
解いたりする電磁ブレーキに関するものである。
〔従来の技術〕
このような電磁ブレーキの一種として、例えば特開昭63
−115920号公報に開示されているように、ブレーキシュ
ーを設けてこれとアーマチュアとの間にボール等の回転
伝達部材を介在させた形式の電磁ブレーキが知られてい
る。
この電磁ブレーキは、モータ等の固定部に固定され電磁
コイルが内設されたフィールドコアと、このフィールド
コアの磁極面に平面を対向させた軸方向へ進退自在なア
ーマチュアとを備えており、このアーマチュアは、フィ
ールドコアの凹孔内に装填された制動ばねによりフィー
ルドコアから離間する方向に付勢されている。そして、
電磁コイルが非励磁のときには、フィールドコアの磁極
面とアーマチュアの平面との間には、制動ばねのばね力
により所定の間隙が形成されており、電磁コイルの励磁
時には、アーマチュアが制動ばねの弾発力に抗してフィ
ールドコアの磁極面に磁気吸着されるように構成されて
いる。さらに、フィールドコアの内孔とアーマチュアの
内孔とを貫通して前記モータ等の軸受に軸支された回転
軸には、皿状に形成されたブレーキドラムがキー固定さ
れており、このブレーキドラムの外周フランジ部材は、
フィールドコアとアーマチュアとの外周面に空間部を介
して被覆されている。そして、上記空間部内には、フィ
ールドコアの外周面に板ばねで弾持された複数個の円弧
状ブレーキシューと、これら各ブレーキシューにそれぞ
れ固着されて外周面をブレーキドラムの内周面に対接さ
せた円弧状のブレーキライニングとが収納されている。
さらに、アーマチュアの外周面に形成されたテーパ加工
面と、このテーパ加工面とほゞ平行するように折曲げら
れた前記板ばねの折曲げ片との間には、球状に形成され
た複数個のボールが介装されている。
このように構成されていることにより、電磁コイルが励
磁されていないときには、制動ばねのばね力によりアー
マチュアがフィールドコアの磁極面から離間しており、
このとき、ボールは板ばねに設けられた傾斜面の作用で
ブレーキライニングを板ばねのばね力に抗してブレーキ
ドラムのフランジ部材内周面に圧接させるので、ブレー
キドラムを介して回転軸の回転が制動される。
また、この状態から電磁コイルが励磁されて磁束が発生
すると、アーマチュアが制動ばねのばね力に抗してフィ
ールドコアの磁極面に吸着され、ボールが板ばねの傾斜
面による保持から解放されるので、板ばねが弾性復帰す
ることにより縮径してブレーキドラムのフランジ部材内
周面に対するブレーキライニングの圧接が解かれ、ブレ
ーキドラムと一体の回転軸が回転可能になる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の電磁ブレーキは、上記
のように、アーマチュアのテーパ加工面と、フィールド
コアに弾持されたブレーキシューとの間にボールを介装
してブレーキドラムの回動を制動するものであるため
に、ブレーキドラムの外径寸法が異なる場合には、これ
にしたがって電磁ブレーキ本体の寸法を設計変更しなけ
ればならないので、経費が嵩み不経済であるとともに、
設計管理や在庫管理が面倒であるという問題があった。
本考案は以上のような点に鑑みなされたもので、ブレー
キ部材の寸法変更にかかわらず本体部分の設計変更を不
要にすることを可能にした電磁ブレーキを提供すること
を目的としている。
〔作用〕
電磁コイルの非励磁時には制動ばねのばね力でアーマチ
ュアがフィールドコアの磁極面から離間しており、この
とき、回転伝達部材、例えば円筒状のころは、サイドプ
レートに設けた傾斜面の作用でブレーキライニングを板
ばねのばね力に抗してブレーキ部材の制動周面に圧接さ
せるので、ブレーキ部材を介して回転軸の回転が制動さ
れる。
また、この状態から電磁コイルが励磁されて磁束が発生
すると、アーマチュアが制動ばねのばね力に抗してフィ
ールドコアの磁極面に吸着され、ころが板ばねの傾斜面
による保持から解放されるので、板ばねが弾性復帰して
ブレーキ部材の制動面に対するブレーキライニングの圧
接が解かれ、ブレーキ部材と一体の回転軸が回転可能に
なる。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案に係る電磁ブレーキの実施
例を示し、第1図は電磁ブレーキの正面図、第2図は第
1図のII−II断面図である。図において、機器の一例と
して示すモータ1の固定部には、環状に形成されたフィ
ールドコア2が固定されており、このフィールドコア2
の環状溝2a内には、環状に形成されてリード線3で電源
に接続された電磁コイル4が収納されている。このフィ
ールドコア2の外周部を円周方向へ複数等分する箇所に
は、カラー5と後述するサイドプレート11とがボルト6
で固定されており、環状に形成されたアーマチュア7は
フィールドコア2に隣接しこのカラー5に支持されて軸
線方向へわずかに移動自在に設けられている。また、フ
ィールドコア2の外周部を円周方向に複数等分する箇所
に設けられた各ばね孔2b内には、アーマチュア7をフィ
ールドコア2の磁極面2cから離間させる方向に付勢する
制動ばね8がそれぞれ装填されている。こうすることに
より、電磁コイル4を励磁すると、アーマチュア7が制
動ばね8のばね力に抗してフィールドコア2の磁気吸着
面2cに吸着され、また、この状態から電磁コイル4の励
磁が解かれると、制動ばね8のばね力でアーマチュア7
がフィールドコア2の磁極面2cから離間して図に符号G
で示す所定の間隙が形成されるように構成されている。
9はモータ1の回転軸としてのモータ軸であって、フィ
ールドコア2のアーマチュア7の内孔を貫通して設けら
れており、このモータ軸9には、ブレーキ部材としての
ブレーキホイル10が、ハブ10aをキー9aで固定すること
により一体化されて支持されている。このブレーキホイ
ル10は、ハブ10aと、軸線方向に延びる環状のフランジ1
0bを有する皿状部とで一体形成されており、フランジ10
bの外方には、環状に形成された前記サイドプレート11
が、アーマチュア7の反フィールドコア側に隣接してフ
ィールドコア2にボルト6で固定されている。
そして、ブレーキホイル10のフランジ10bとサイドプレ
ート11の内周部との間には、全体を符号12で示す複数個
の制動部が、サイドプレート11を円周方向へ複数等分、
本実施例では3等分する位置に設けられている。すなわ
ち、サイドプレートの内周面を円周方向に3等分する位
置には、軸線方向に傾斜する傾斜面11aが形成されてお
り、また、サイドプレート11の内周面には、上記傾斜面
11aを中心として円周方向の両側へ延びる板ばね13が一
端をねじ14で固定されて設けられている。この板ばね13
の中央部すなわち傾斜面11a対応部には、ブレーキシュ
ー15が固着されており、このブレーキシュー15に固着さ
れたブレーキライニング16の円弧面は、フランジ10bの
外周面に対接されている。そして、前記傾斜面11aと板
ばね13との間には、回転伝達部材としての円弧状のころ
17が介装されている。なお、18はサイドプレート11に設
けた手動解放用のねじ孔である。
以上のように構成された電磁ブレーキの動作を説明す
る。図示の状態から電磁コイル4が励磁されてアーマチ
ュア7がフィールドコア2の磁極面2cに吸着されると、
ころ17が板ばね13を介してブレーキシュー15と傾斜面11
aとの挟持から解かれ、ブレーキシュー15が板ばね13の
弾性復帰により放射方向に移動してブレーキライニング
16によるブレーキホイル10の制動が解かれるので、ブレ
ーキホイル10と一体のモータ軸9が回転可能になる。
この状態からモータ1駆動用のスイッチが切られると同
時に、電磁コイル4の励磁が解かれると、アーマチュア
7が制動ばね8のばね力でフィールドコア2の磁極面2c
から離れ、傾斜面11aの作用でころ17を板ばね13のばね
力に抗して半径方向の内方へ移動させるので、ブレーキ
ライニング16がブレーキホイル10のフランジ10b外面に
圧接されてブレーキホイル10の回動が制動され、ブレー
キホイル10と一体のモータ軸9が制動されて急停止す
る。
このような電磁ブレーキにおいては、ブレーキホイル10
の径寸法が変った場合、サイドプレート11側を変えるだ
けでこれに対応することができその他の部材を変える必
要がない。
なお、本実施例においては、ブレーキ部材の一例として
ブレーキホイル10を例示し、そのフランジ10bの外周面
を制動面とした内締式の電磁ブレーキを例示したが、ブ
レーキホイル10の代りにブレーキドラムを設けてその内
周面を制動面とした外締式の電磁ブレーキにも同様に適
用することができ、同様の効果が得られる。この場合
は、サイドプレート11をもっと小径に形成してその外周
面に傾斜面を設け、この傾斜面と、もっと大径に形成し
たブレーキドラムのフランジとの間に回転伝達部材を介
装する。
〔考案の効果〕
以上の説明により明らかなように本考案によれば電磁コ
イルが内設されたフィールドコアの磁極面に平面を対向
させて軸線方向へ移動可能に支持されたアーマチュア
と、このアーマチュアを磁極面から離間させる方向に付
勢する制動ばねとを備えた電磁ブレーキにおいて、フィ
ールドコアとアーマチュアとの内孔を貫通する回転軸と
同芯の環状に形成され軸線方向に傾斜する複数個の傾斜
面を周面に備えたサイドプレートを、前記アーマチュア
の反フィールドコア側に隣接させてこのフィールドコア
に固定し、前記各傾斜面と対向する円弧面を備えた環状
のブレーキ部材を前記回転軸に固定するとともに、サイ
ドプレートの周面に板ばねで弾持させたブレーキシュー
のブレーキライニングを前記ブレーキ部材の円弧面に対
接させ、前記傾斜面と板ばねとの間に回転伝達部材を介
装したことにより、ブレーキドラムやブレーキホイル等
のブレーキ部材の寸法が変った場合には、サイドプレー
ト側のみの径寸法を設計変更すればよく、装置を安価に
提供できるとともに、設計管理や在庫管理が容易にな
る。特にブレーキホイルの回転を制動する電磁ブレーキ
においては、このブレーキホイルをアーマチュアの内孔
に挿入するものと比較してその外径寸法が大きくなり、
小形で高制動トルクが得られ、効果的である。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案に係る電磁ブレーキの実施
例を示し、第1図は電磁ブレーキの正面図、第2図は第
1図のII−II断面図である。 1……モータ、2……フィールドコア、2a……環状溝、
2c……磁極面、4……電磁コイル、7……アーマチュ
ア、8……制動ばね、9……モータ軸、10……ブレーキ
ホイル、10b……フランジ、11……サイドプレート、11a
……傾斜面、13……板ばね、15……ブレーキシュー、16
……ブレーキライニング、17……ころ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁コイルが内設されたフィールドコアの
    磁極面に平面を対向させて軸線方向へ移動可能に支持さ
    れたアーマチュアと、このアーマチュアを前記磁極面か
    ら離間させる方向に付勢する制動ばねとを備えた電磁ブ
    レーキにおいて、前記フィールドコアとアーマチュアと
    の内孔を貫通する回転軸と同芯の環状に形成され軸線方
    向に傾斜する複数個の傾斜面を周面に備えたサイドプレ
    ートを、前記アーマチュアの反フィールドコア側に隣接
    させてこのフィールドコアに固定し、前記各傾斜面と対
    向する円弧面を備えた環状のブレーキ部材を前記回転軸
    に固定するとともに、前記サイドプレートの周面に板ば
    ねで弾持させたブレーキシューのブレーキライニングを
    前記ブレーキ部材の円弧面に対接させ、前記傾斜面と板
    ばねとの間に回転伝達部材を介装したことを特徴とする
    電磁ブレーキ。
JP10846890U 1990-10-18 1990-10-18 電磁ブレーキ Expired - Lifetime JPH0725470Y2 (ja)

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JP10846890U JPH0725470Y2 (ja) 1990-10-18 1990-10-18 電磁ブレーキ

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JPH0464629U JPH0464629U (ja) 1992-06-03
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JPH0464629U (ja) 1992-06-03

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