JPH0526369Y2 - - Google Patents

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JPH0526369Y2
JPH0526369Y2 JP16634987U JP16634987U JPH0526369Y2 JP H0526369 Y2 JPH0526369 Y2 JP H0526369Y2 JP 16634987 U JP16634987 U JP 16634987U JP 16634987 U JP16634987 U JP 16634987U JP H0526369 Y2 JPH0526369 Y2 JP H0526369Y2
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JP
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threaded
wear
ball screw
ball
groove
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は固体潤滑型のボールねじの改良に関す
る。
従来の技術 例えば宇宙空間等の特殊環境下で使用されるボ
ールねじについては油脂系潤滑剤を用いることが
困難であることから、一般に固体潤滑剤(自己潤
滑材料)が用いられている。これは例えばボール
ねじを構成するボール等の摩擦面に二硫化モリブ
デン、二硫化タングステン等をコーテイングして
いわゆる固体潤滑膜を形成することで潤滑機能が
付与される(例えば実開昭60−175943号および特
公昭62−28323号公報参照)。
第5図〜第7図は固体潤滑型のボールねじの一
例を示したもので、ねじ軸1側のねじ溝2とナツ
ト3側のねじ溝4とで構成される相隣接する2条
のねじ状空間5,5に、上記のように固体潤滑膜
処理が施された多数のボール6を収容する一方、
ねじ状空間5,5に股がる軌道面7をもつ循環ピ
ース8をナツト3の外周面から装着することによ
つて、その2条のねじ状空間5,5でボール6を
循環させるようにしたものである。そして、上記
のように2条のねじ状空間5,5で1つのボール
循環系を構成するものとすると、ナツト3の軸心
方向に沿つて上記の循環系が複数並設されること
になる。
このようなボールねじにおいては、固体潤滑タ
イプであるが故に、使用により固体潤滑剤の摩耗
粉が多量に発生し、これがねじ溝に詰まつてボー
ル6の転動運動を阻害するおそれがある。この摩
耗粉の発生は、特にボール6の方向が変わること
によつて面圧が高くなる部位、すなわちねじ溝4
と軌道面7との境界部において著しい。
そして、例えば前述したような宇宙空間では保
守点検が不可能であるばかりでなく、汚染等を考
慮すると摩耗粉をボールねじ外部に排出すること
も困難であるため、上記の摩耗粉の処理が一層問
題となる。
一方、先に例示したボールねじと型式が異なる
いわゆるリターンチユーブタイプのボールねじに
おいては、例えば実開昭59−171221号に示されて
いるように、リターンチユーブの所要箇所に、固
体潤滑剤の摩耗粉をボール通路から排除するため
の凹所または排出孔を形成したものが知られてい
る。
しかしながら、リターンチユーブに排出孔を形
成した場合には摩耗粉がボールねじ外部に排出さ
れることになるため、前述したように宇宙空間で
使用されるボールねじには適用することができな
い。また排出孔に代えて凹所をリターンチユーブ
に形成した場合には、凹所そのものの大きさすな
わち摩耗粉の収容容積におのずと限界がある。し
たがつて、長期的にみたとき全ての摩耗粉を凹所
で捕捉することは困難であり、摩耗粉の一部がボ
ール通路に回り込んでしまうことになる。
本考案は、固体潤滑剤の摩耗粉をボールねじ内
部に貯えることを前提とした上でその摩耗粉の収
容容積の向上を図つたボールねじ構造を提供する
ものである。
問題点を解決するための手段 本考案のボールねじにおいては、ねじ軸側のね
じ溝とナツト側のねじ溝とで構成される複数条の
ねじ状空間に、固体潤滑膜処理が施された多数の
ボールを収容するとともに、前記ねじ状空間のボ
ールを循環ピースを介して循環させるようにした
ボールねじにおいて、ねじ状空間の側部にねじ山
を隔てて隣接する摩耗粉収容部を形成し、この摩
耗粉収容部とねじ状空間とを、前記ねじ山に形成
された摩耗粉排出溝を介して接続したものであ
る。
作 用 上記の構造によれば、固体潤滑膜の摩耗粉はボ
ールの動きによつて摩耗粉排出溝に集められ、最
終的に摩耗粉排出溝から摩耗粉収容部に押し込め
られて貯えられる。
実施例 第1図〜第3図は本考案の一実施例を示す図
で、第5図および第6図と実質的同一部分には同
一符号を付してある。
本実施例においては、ねじ軸1側のねじ溝2と
ナツト3側のねじ溝4とで構成されるねじ状空間
15,25にそれぞれボール6を収容するととも
に、2条のねじ状空間15,15同士および2
5,25同士に股がるような略S字状の軌道面7
をもつ循環ピース8を装着し、これによりナツト
3の両端で2つのボール循環系9,10を構成し
ている。そして、ボール循環系9,10で挟まれ
た中央のねじ溝14にはボール6が収容されてお
らず、後述するようにこのねじ溝14を、固体潤
滑膜の摩耗粉を貯えるための摩耗粉収容部として
利用している。
また、ナツト3側のねじ溝4と循環ピース8の
軌道面7の一端との境界部には、ねじ山11の一
部を切除するようにして摩耗粉排出溝12が形成
されている。この摩耗粉排出溝12は第1図およ
び第3図に示すように循環ピース8の一方のエツ
ジ部8aをカツトするとともに、そのカツトした
部分に連続する窪み13を形成することによつて
構成されているもので、この摩耗粉排出溝12に
よつて、ボール6が収容されたねじ状空間15,
25と摩耗粉収容部としてのねじ溝14とが連通
されている。ここで、摩耗粉収容部としてのねじ
溝14にはリング状の蓋体26が装着されて実質
的に密閉構造となつている。
上記の構造によれば、予めボール6の表面にコ
ーテイングされている固体潤滑膜の摩耗粉が発生
した場合、これらの摩耗粉はボール6の転動によ
つて摩耗粉排出溝12に集められる。しかも、摩
耗粉の発生が著しい部位すなわちねじ溝4と軌道
面7との境界部に摩耗粉排出溝12を設定してい
るため、摩耗粉の捕捉効率が高くなる。したがつ
て、上記のように摩耗粉排出溝12に集められた
摩耗粉は最終的にねじ溝14に押し込まれてここ
で貯えられ、従来のように摩耗粉がボール6の転
動運動を阻害することがなくなる。
第4図は本考案の他の実施例を示すもので、本
実施例においてはボール循環系9,10で挟まれ
た中央部分のねじ山16(第1図参照)をして環
状の摩耗粉収容部24を形成したものである。こ
の実施例の場合には、第1実施例と比べて摩耗粉
収容部24の容積を大きく確保できる利点があ
る。
考案の効果 以上のように本考案のボールねじにおいては、
ねじ状空間の側部にねじ山を隔てて隣接する摩耗
粉収容部を形成し、この摩耗粉収容部とねじ状空
間を、前記ねじ山に形成された摩耗粉排出溝を介
して接続したものであるから、摩耗粉によつてボ
ールの運動が阻害されることがないばかりでな
く、摩耗粉収容部の容積を大きく確保でき、ボー
ルねじ本来の機能を長寿的に維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のボールねじの一実施例を示す
要部断面図、第2図は第1図の−線に沿う断
面図、第3図は第1図の循環ピースの斜視図、第
4図は本考案の他の実施例を示す要部断面図、第
5図は従来のボールねじの一例を示す斜視図、第
6図は第5図の垂直断面図、第7図は第5図の循
環ピースの斜視図である。 1……ねじ軸、2,4……ねじ溝、3……ナツ
ト、6……ボール、8……循環ピース、11,1
6……ねじ山、12……摩耗粉排出溝、14……
摩耗粉収容部としてのねじ溝、15,25……ね
じ状空間、24……摩耗粉収容部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ねじ軸側のねじ溝とナツト側のねじ溝とで構成
    される複数条のねじ状空間に、固体潤滑膜処理が
    施された多数のボールを収容するとともに、前記
    ねじ状空間のボールを循環ピースを介して循環さ
    せるようにしたボールねじにおいて、ねじ状空間
    の側部にねじ山を隔てて隣接する摩耗粉収容部を
    形成し、この摩耗粉収容部とねじ状空間とを、前
    記ねじ山に形成された摩耗粉排出溝を介して接続
    したことを特徴とするボールねじ。
JP16634987U 1987-10-30 1987-10-30 Expired - Lifetime JPH0526369Y2 (ja)

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JP16634987U JPH0526369Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30

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JP16634987U JPH0526369Y2 (ja) 1987-10-30 1987-10-30

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Publication Number Publication Date
JPH0171260U JPH0171260U (ja) 1989-05-12
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US7219552B2 (en) * 2003-03-31 2007-05-22 Tdk Corporation Scalable high sensitivity magnetostrictive pressure sensor

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JPH0171260U (ja) 1989-05-12

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