JPH0534357Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0534357Y2 JPH0534357Y2 JP4336088U JP4336088U JPH0534357Y2 JP H0534357 Y2 JPH0534357 Y2 JP H0534357Y2 JP 4336088 U JP4336088 U JP 4336088U JP 4336088 U JP4336088 U JP 4336088U JP H0534357 Y2 JPH0534357 Y2 JP H0534357Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ball
- thread groove
- nut member
- load area
- rolling surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 claims description 9
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 description 6
- 230000036316 preload Effects 0.000 description 4
- 125000006850 spacer group Chemical group 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 2
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 1
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この考案は、NC工作機械のテーブル、刃物台
の送り機構等に用いられるボールねじに関するも
のである。
の送り機構等に用いられるボールねじに関するも
のである。
第4図と第5図に示すように、おねじ部材1の
ねじ溝2とナツト部材3のねじ溝4との間に多数
のボール5を配置し、ボール5の循環動をチユー
ブ6等で誘導するようにしたボールねじは、ボー
ル5とねじ溝2,4間のバツクラツシユを小さく
する目的から、おねじ部材1の外側に二個のナツ
ト部材3を嵌め合わせ、そのナツト部材3間に圧
縮または引つ張りの予圧をかけて使用することが
多い。
ねじ溝2とナツト部材3のねじ溝4との間に多数
のボール5を配置し、ボール5の循環動をチユー
ブ6等で誘導するようにしたボールねじは、ボー
ル5とねじ溝2,4間のバツクラツシユを小さく
する目的から、おねじ部材1の外側に二個のナツ
ト部材3を嵌め合わせ、そのナツト部材3間に圧
縮または引つ張りの予圧をかけて使用することが
多い。
上記のような予圧ボールねじのおねじ部材1と
ナツト部材3のいずれか一方を所定の角度範囲内
において揺動運動(正転と逆転とを交互に繰り返
す運動)させると、摩擦トルクが増加し、場合に
よつてはロツクすることがある。
ナツト部材3のいずれか一方を所定の角度範囲内
において揺動運動(正転と逆転とを交互に繰り返
す運動)させると、摩擦トルクが増加し、場合に
よつてはロツクすることがある。
即ち、従来のボールねじは、循環機構のちがい
はあるものの、その最小巻数は、通常1巻(こま
式)から1.5巻(チユーブ式)程度である。この
為総てのボールが負荷圈内から無負荷圈内(チユ
ーブ、こまガイドプレート等)に入る為には、軸
回転で約、巻数の2倍以上必要となる。しかし、
微小角度(巻数の2倍以下の角度)で揺動運動さ
れた場合、無負荷圈内に移動できない負荷ボール
(第4図と第5図に斜線で示すボール)が存在し、
そのボール相互の摩擦、繰返し運動によるねじ溝
への喰込み、油膜切れ等によつて著しい揺動トル
クの増大を招くことになる。
はあるものの、その最小巻数は、通常1巻(こま
式)から1.5巻(チユーブ式)程度である。この
為総てのボールが負荷圈内から無負荷圈内(チユ
ーブ、こまガイドプレート等)に入る為には、軸
回転で約、巻数の2倍以上必要となる。しかし、
微小角度(巻数の2倍以下の角度)で揺動運動さ
れた場合、無負荷圈内に移動できない負荷ボール
(第4図と第5図に斜線で示すボール)が存在し、
そのボール相互の摩擦、繰返し運動によるねじ溝
への喰込み、油膜切れ等によつて著しい揺動トル
クの増大を招くことになる。
このような不都合を解消する対策として、通
常、ボール5の外径より小径のスペーサボールを
同時に組み込むことがまされているが、スペーサ
ボールの使用は、ボールねじの負荷容量を低下さ
せるため好ましくなく、スペーサボールを使用し
てもなお、潤滑条件によつては、揺動トルクが増
大し、対策が充分であるとはいえない。
常、ボール5の外径より小径のスペーサボールを
同時に組み込むことがまされているが、スペーサ
ボールの使用は、ボールねじの負荷容量を低下さ
せるため好ましくなく、スペーサボールを使用し
てもなお、潤滑条件によつては、揺動トルクが増
大し、対策が充分であるとはいえない。
この考案は、上記のような点に鑑みてなされた
ものであり、負荷容量を低下さることなく繰り返
し揺動運転時の揺動トルクの増大をおさえること
ができるボールねじを提供することを目的として
いる。
ものであり、負荷容量を低下さることなく繰り返
し揺動運転時の揺動トルクの増大をおさえること
ができるボールねじを提供することを目的として
いる。
上記のような課題を解決するため、この考案
は、ナツト部材のねじ溝におけるボール転走面
に、このボール転走面をナツト部材の半径方向に
凹入させたボール無負荷領域を設けた構成とした
ものである。
は、ナツト部材のねじ溝におけるボール転走面
に、このボール転走面をナツト部材の半径方向に
凹入させたボール無負荷領域を設けた構成とした
ものである。
ナツト部材のねじ溝におけるボール転走面にボ
ール無負荷領域を設けたので、微小な角度での揺
動運動でも、ねじ溝にくい込んだボールは、無負
荷領域内を通過することにより喰込みが解消さ
れ、繰り返し揺動運動の揺動トルクの増大をおさ
えることができる。
ール無負荷領域を設けたので、微小な角度での揺
動運動でも、ねじ溝にくい込んだボールは、無負
荷領域内を通過することにより喰込みが解消さ
れ、繰り返し揺動運動の揺動トルクの増大をおさ
えることができる。
以下、この考案の実施例を添付図面の第1図乃
至第4図に基づいて説明する。なお、第4図と第
5図の従来例と同一部分には同一符号を付すこと
によつて説明に代える。
至第4図に基づいて説明する。なお、第4図と第
5図の従来例と同一部分には同一符号を付すこと
によつて説明に代える。
第1図のように、ナツト部材3のねじ溝4にお
けるボール転走面11に、このボール転走面11
をナツト部材3の半径方向に凹入させたボール無
負荷領域12が設けられている。
けるボール転走面11に、このボール転走面11
をナツト部材3の半径方向に凹入させたボール無
負荷領域12が設けられている。
上記ボール無負荷領域12の形成は、第2図に
示すように、ナツト部材3のねじ溝4を研削終了
後、砥石Aをねじ溝4におけるボール転走面11
に移動させ、この砥石Aでボール転走面11を部
分的に数十μm〜数mmの深さに研削するものであ
る。
示すように、ナツト部材3のねじ溝4を研削終了
後、砥石Aをねじ溝4におけるボール転走面11
に移動させ、この砥石Aでボール転走面11を部
分的に数十μm〜数mmの深さに研削するものであ
る。
前記ボール無負荷領域12は図示の場合、ナツ
ト部材3の内周面三個所の位置に設けたが、その
数と設ける位置は何らこれに限定されるものでは
ない。
ト部材3の内周面三個所の位置に設けたが、その
数と設ける位置は何らこれに限定されるものでは
ない。
この考案のボールねじは上記のような構成であ
り、おねじ部材1のねじ溝2とナツト部材3のね
じ溝4にわたつて多数のボール5を配置した状態
で、第3図に斜線で示した負荷ボール5aは予圧
を受けた状態で同図矢印方向に移動することによ
つて無負荷領域12に入り、予圧は徐々に解除さ
れ、無負荷領域12で完全に予圧抜けをおこした
ボール5は再び負荷領域へ入ることになる。
り、おねじ部材1のねじ溝2とナツト部材3のね
じ溝4にわたつて多数のボール5を配置した状態
で、第3図に斜線で示した負荷ボール5aは予圧
を受けた状態で同図矢印方向に移動することによ
つて無負荷領域12に入り、予圧は徐々に解除さ
れ、無負荷領域12で完全に予圧抜けをおこした
ボール5は再び負荷領域へ入ることになる。
上記のように、ナツト部材3のねじ溝4にボー
ル5の無負荷領域12を設けてあるので、ねじ溝
2,4に喰込んだボール5は、この無負荷領域1
2を通過することによつて喰込みが解消され、微
細な角度で繰り返し揺動運動時の揺動トルクの増
大をおさえることができる。
ル5の無負荷領域12を設けてあるので、ねじ溝
2,4に喰込んだボール5は、この無負荷領域1
2を通過することによつて喰込みが解消され、微
細な角度で繰り返し揺動運動時の揺動トルクの増
大をおさえることができる。
また、無負荷領域12は他のボール転走面11
よりも油だまりができやすく、この部分を通過す
る負荷ボールの潤滑が良好となる。
よりも油だまりができやすく、この部分を通過す
る負荷ボールの潤滑が良好となる。
以上のようにこの考案によると、ナツト部材の
ねじ溝におけるボール転走面に、ボール無負荷領
域を設けたので、ねじ溝に対するボールの喰込み
を解消でき、ボールねじの負荷容量を低下させる
ことなく揺動トルクが増加するのを抑制すること
ができる。
ねじ溝におけるボール転走面に、ボール無負荷領
域を設けたので、ねじ溝に対するボールの喰込み
を解消でき、ボールねじの負荷容量を低下させる
ことなく揺動トルクが増加するのを抑制すること
ができる。
また、無負荷領域は油たまりの役目を果し、負
荷ボールの潤滑が良好となる。
荷ボールの潤滑が良好となる。
第1図はこの考案に係るボールねじのナツト部
材を示す縦断正面図、第2図は同上における無負
荷領域の加工を示す説明図、第3図はボールねじ
の要部を示す拡大断面図、第4図は従来のボール
ねじを示す縦断正面図、第5図は同上の縦断側面
図である。 1……おねじ部材、2,4……ねじ溝、3……
ナツト部材、5……ボール、11……ボール転走
面、12……ボール無負荷領域。
材を示す縦断正面図、第2図は同上における無負
荷領域の加工を示す説明図、第3図はボールねじ
の要部を示す拡大断面図、第4図は従来のボール
ねじを示す縦断正面図、第5図は同上の縦断側面
図である。 1……おねじ部材、2,4……ねじ溝、3……
ナツト部材、5……ボール、11……ボール転走
面、12……ボール無負荷領域。
Claims (1)
- おねじ部材のねじ溝とナツト部材のねじ溝との
間に多数のボールを配置したボールねじにおい
て、ナツト部材のねじ溝におけるボール転走面
に、このボール転走面をナツト部材の半径方向に
凹入させたボール無負荷領域を設けたことを特徴
とするボールねじ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336088U JPH0534357Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4336088U JPH0534357Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01146056U JPH01146056U (ja) | 1989-10-06 |
JPH0534357Y2 true JPH0534357Y2 (ja) | 1993-08-31 |
Family
ID=31269759
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4336088U Expired - Lifetime JPH0534357Y2 (ja) | 1988-03-30 | 1988-03-30 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0534357Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10274309A (ja) * | 1997-01-29 | 1998-10-13 | Nippon Seiko Kk | ボールねじ機構 |
JPWO2016114021A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2017-08-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | パワーステアリング装置 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4514276B2 (ja) * | 2000-03-10 | 2010-07-28 | Ntn株式会社 | ボールねじ |
JP4694004B2 (ja) * | 2001-02-02 | 2011-06-01 | Thk株式会社 | ボールねじ装置 |
JP2006064029A (ja) * | 2004-08-25 | 2006-03-09 | Nsk Ltd | ボールねじ装置 |
-
1988
- 1988-03-30 JP JP4336088U patent/JPH0534357Y2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10274309A (ja) * | 1997-01-29 | 1998-10-13 | Nippon Seiko Kk | ボールねじ機構 |
JPWO2016114021A1 (ja) * | 2015-01-16 | 2017-08-24 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | パワーステアリング装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01146056U (ja) | 1989-10-06 |
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