JPH05263170A - 磁性合金膜及びその製造方法 - Google Patents
磁性合金膜及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH05263170A JPH05263170A JP6032892A JP6032892A JPH05263170A JP H05263170 A JPH05263170 A JP H05263170A JP 6032892 A JP6032892 A JP 6032892A JP 6032892 A JP6032892 A JP 6032892A JP H05263170 A JPH05263170 A JP H05263170A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- film
- alloy film
- layer
- alloy
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
(57)【要約】
【構成】 重量比で、Niが5〜75%、Coが10〜
90%及びFeが15%以下からなるNi−Co−Fe
合金に、Al,Si,Ti等の添加元素を少なくとも一
種以上0.1〜10%添加した合金であって、平均結晶
粒径が10〜1000Åであり、表面に酸化物層又は水
酸化物層が形成されている磁性合金膜。 【効果】 透磁率を高くでき、その表面は不働態化し易
くなる。これらの膜は一軸異方性をもち,磁性膜表面が
薄い安定な不働態膜で保護されているため磁気特性が種
々の環境によって劣化するのを防止でき、薄膜磁気ヘッ
ドのコア材に適している。
90%及びFeが15%以下からなるNi−Co−Fe
合金に、Al,Si,Ti等の添加元素を少なくとも一
種以上0.1〜10%添加した合金であって、平均結晶
粒径が10〜1000Åであり、表面に酸化物層又は水
酸化物層が形成されている磁性合金膜。 【効果】 透磁率を高くでき、その表面は不働態化し易
くなる。これらの膜は一軸異方性をもち,磁性膜表面が
薄い安定な不働態膜で保護されているため磁気特性が種
々の環境によって劣化するのを防止でき、薄膜磁気ヘッ
ドのコア材に適している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜磁気ヘッドの磁気
コア材料に適した透磁率が高く異方性磁界が小さい磁性
合金膜及びその製造方法、更に薄膜磁気ヘッドに関する
ものである。
コア材料に適した透磁率が高く異方性磁界が小さい磁性
合金膜及びその製造方法、更に薄膜磁気ヘッドに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、Fe−Co−Ni3元系合金の耐
食性向上のためCrを添加することが有効であることが
特開平2−68906号公報に記載されている。磁気ヘ
ッドのコア材料に使用するためには安定な不働態膜が形
成され、且つその不働態膜の耐摩耗性が重要である。し
かし、特開平2−68906号公報には不働態膜や表面
の酸化皮膜に関して開示されていない。またNi−Co
−Feの三元系合金薄膜およびその製造方法に関する特
開昭60−82638号公報は、添加元素に関しての記
載はない。
食性向上のためCrを添加することが有効であることが
特開平2−68906号公報に記載されている。磁気ヘ
ッドのコア材料に使用するためには安定な不働態膜が形
成され、且つその不働態膜の耐摩耗性が重要である。し
かし、特開平2−68906号公報には不働態膜や表面
の酸化皮膜に関して開示されていない。またNi−Co
−Feの三元系合金薄膜およびその製造方法に関する特
開昭60−82638号公報は、添加元素に関しての記
載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】磁気ヘッドのコア材料
に使用するためには安定な不働態膜が形成され、且つそ
の不働態膜の耐摩耗性が重要であるが、そのためには、
上記Ni−Fe−Co合金が安定な不働態膜を形成し、
不働態膜の形成が磁気特性を極端に低下させない添加元
素が必要である。また、その添加元素によって結晶粒を
細かくし、結晶磁気異方性による高保磁力化を抑制する
合金系にすることが望まれる。また、結晶格子内に添加
元素が置換することにより格子が変形し、格子歪が発生
する。この時異方性定数や磁歪定数が変化する可能性が
あるが、磁歪定数は小さくする必要がある。
に使用するためには安定な不働態膜が形成され、且つそ
の不働態膜の耐摩耗性が重要であるが、そのためには、
上記Ni−Fe−Co合金が安定な不働態膜を形成し、
不働態膜の形成が磁気特性を極端に低下させない添加元
素が必要である。また、その添加元素によって結晶粒を
細かくし、結晶磁気異方性による高保磁力化を抑制する
合金系にすることが望まれる。また、結晶格子内に添加
元素が置換することにより格子が変形し、格子歪が発生
する。この時異方性定数や磁歪定数が変化する可能性が
あるが、磁歪定数は小さくする必要がある。
【0004】本発明の目的は、前記要請を満たした磁性
合金膜及びその製造方法、更に薄膜磁気ヘッドを提供す
ることにある。
合金膜及びその製造方法、更に薄膜磁気ヘッドを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
には、Fe,Co,Niを主成分とし、重量比でNiが
5〜75%、Coが10〜90%およびFeが15%以
下からなるNi−Co−Fe合金に、0.1〜10%の
量で、Al,Si,Ti,V,Cr,Cu,Ga,Z
r,Nb,Mo,Pd,Ag,Hf,Ta,W,Pt,
Auの中からすくなくとも一種以上を添加させ、これら
の添加元素を主成分とする化合物が析出しないようにす
る必要がある。これらの化合物が粒界などに成長した場
合、軟磁気特性が劣化するからである。析出を防止する
ためには成膜時の基板温度を下げることが一つの方法で
ある。磁気特性は膜面が{111}面または{220}
面を優先的に面配向させておき、結晶粒径を1000Å
以下にすることで上記添加元素が偏積するのを防ぐと同
時に、不働態膜を300Å以下望ましくは100Å以下
に薄くできる。結晶粒径が小さいと膜の結晶磁気異方性
エネルギ−が小さくなり透磁率は上昇する。
には、Fe,Co,Niを主成分とし、重量比でNiが
5〜75%、Coが10〜90%およびFeが15%以
下からなるNi−Co−Fe合金に、0.1〜10%の
量で、Al,Si,Ti,V,Cr,Cu,Ga,Z
r,Nb,Mo,Pd,Ag,Hf,Ta,W,Pt,
Auの中からすくなくとも一種以上を添加させ、これら
の添加元素を主成分とする化合物が析出しないようにす
る必要がある。これらの化合物が粒界などに成長した場
合、軟磁気特性が劣化するからである。析出を防止する
ためには成膜時の基板温度を下げることが一つの方法で
ある。磁気特性は膜面が{111}面または{220}
面を優先的に面配向させておき、結晶粒径を1000Å
以下にすることで上記添加元素が偏積するのを防ぐと同
時に、不働態膜を300Å以下望ましくは100Å以下
に薄くできる。結晶粒径が小さいと膜の結晶磁気異方性
エネルギ−が小さくなり透磁率は上昇する。
【0006】すなわち本発明は、重量比で、Niが5〜
75%、Coが10〜90%およびFeが15以下%か
らなるNi−Co−Fe合金に、Al,Si,Ti,
V,Cr,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,Pd,A
g,Hf,Ta,W,Pt,Auの中から少なくとも一
種以上を0.1〜10%添加した合金であって、平均結
晶粒径が10〜1000Åであり、表面に酸化物層又は
水酸化物層が形成されていることを特徴とする磁性合金
膜である。ここで、Feは0%すなわちNi−Co2元
系合金でもよいし、Feが10%以上含まれる3元系合
金にしてもよい。また、表面の酸化物層又は水酸化物層
の厚さは約5〜300Å以下、特に100Å以下である
ものがよい。また、磁歪定数が、2.0×10~6より小
さいものがよい。また、膜面として{111}面または
{220}面を優先的に面配向させたものがよい。
75%、Coが10〜90%およびFeが15以下%か
らなるNi−Co−Fe合金に、Al,Si,Ti,
V,Cr,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,Pd,A
g,Hf,Ta,W,Pt,Auの中から少なくとも一
種以上を0.1〜10%添加した合金であって、平均結
晶粒径が10〜1000Åであり、表面に酸化物層又は
水酸化物層が形成されていることを特徴とする磁性合金
膜である。ここで、Feは0%すなわちNi−Co2元
系合金でもよいし、Feが10%以上含まれる3元系合
金にしてもよい。また、表面の酸化物層又は水酸化物層
の厚さは約5〜300Å以下、特に100Å以下である
ものがよい。また、磁歪定数が、2.0×10~6より小
さいものがよい。また、膜面として{111}面または
{220}面を優先的に面配向させたものがよい。
【0007】また本発明は、重量比で、Niが5〜75
%、Coが10〜90%およびFeが15%以下からな
るNi−Co−Fe合金に、Al,Si,Ti,V,C
r,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,Pd,Ag,H
f,Ta,W,Pt,Auの中から少なくとも一種以上
を0.1〜10%添加し、平均結晶粒径が10〜100
0Åである磁性合金膜をpH4以上の溶液に浸漬し、前
記磁性合金膜に電位を付加し該合金膜と溶液間に流れる
電流が電位値に依存せず一定となる条件で電位付加を停
止して表面に酸化物又は水酸化物の層を形成することを
特徴とする磁性合金膜の製造方法である。
%、Coが10〜90%およびFeが15%以下からな
るNi−Co−Fe合金に、Al,Si,Ti,V,C
r,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,Pd,Ag,H
f,Ta,W,Pt,Auの中から少なくとも一種以上
を0.1〜10%添加し、平均結晶粒径が10〜100
0Åである磁性合金膜をpH4以上の溶液に浸漬し、前
記磁性合金膜に電位を付加し該合金膜と溶液間に流れる
電流が電位値に依存せず一定となる条件で電位付加を停
止して表面に酸化物又は水酸化物の層を形成することを
特徴とする磁性合金膜の製造方法である。
【0008】また本発明は、基板上に設けられた下部磁
性層と、前記下部磁性層の上に積層された絶縁層と、前
記絶縁層の上に積層された上部磁性層と、前記上部磁性
層と下部磁性層の一端に形成された磁気ギャップと、前
記上部磁性層と下部磁性層の他端の接合部分を複数回巻
回する導体層と、を備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、前
記磁性層は前記のいずれかの磁性合金膜で形成され、そ
の厚さが0.05〜3.0μmであることを特徴とする
ものである。
性層と、前記下部磁性層の上に積層された絶縁層と、前
記絶縁層の上に積層された上部磁性層と、前記上部磁性
層と下部磁性層の一端に形成された磁気ギャップと、前
記上部磁性層と下部磁性層の他端の接合部分を複数回巻
回する導体層と、を備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、前
記磁性層は前記のいずれかの磁性合金膜で形成され、そ
の厚さが0.05〜3.0μmであることを特徴とする
ものである。
【0009】
【作用】先ず成分その他の限定理由を説明する。Niは
5〜75%、Coは10〜90%、及びFeは15%以
下である。この組成範囲では膜の結晶構造がfccとな
るが、この組成範囲から外れた場合にはbccやhcp
が成長しやすくなり、その上に形成される酸化物もbc
cやhcp上では多孔質になる傾向があり、好ましくな
いからである。Feが含まれないNi−Co2元系合金
でもよいがFeが10%以上含まれる3元系合金がよ
い。Feが10%以上だと飽和磁束密度か高めることが
できるからである。
5〜75%、Coは10〜90%、及びFeは15%以
下である。この組成範囲では膜の結晶構造がfccとな
るが、この組成範囲から外れた場合にはbccやhcp
が成長しやすくなり、その上に形成される酸化物もbc
cやhcp上では多孔質になる傾向があり、好ましくな
いからである。Feが含まれないNi−Co2元系合金
でもよいがFeが10%以上含まれる3元系合金がよ
い。Feが10%以上だと飽和磁束密度か高めることが
できるからである。
【0010】添加元素は0.1〜10%である。前記添
加元素のすくなくとも一種以上を添加させ、成膜条件を
適正にすることにより薄膜の結晶粒径は細かくなり、結
晶磁気異方性が小さくなることにより透磁率が高くな
る。また、上記組成範囲のCo−Ni−Fe膜をスパッ
タリング法、イオンプレ−ティング法あるいはメッキ法
のいずれかの方法で作製するときに上記添加元素を添加
することにより、膜成長あるいは熱処理時の結晶粒の成
長を抑制することができる。これらの元素は磁性元素の
格子位置を一部置換し、格子をひずませる。また薄膜表
面に酸化物や水酸化物からなる被膜が形成し易くなり、
PHが4以上の溶液中で不働態化し、耐酸性が向上す
る。また上記添加元素の添加量では膜のX線回折パタ−
ンには添加元素と磁性元素の化合物は認められず、磁歪
定数は1.0×10~5より小さい。
加元素のすくなくとも一種以上を添加させ、成膜条件を
適正にすることにより薄膜の結晶粒径は細かくなり、結
晶磁気異方性が小さくなることにより透磁率が高くな
る。また、上記組成範囲のCo−Ni−Fe膜をスパッ
タリング法、イオンプレ−ティング法あるいはメッキ法
のいずれかの方法で作製するときに上記添加元素を添加
することにより、膜成長あるいは熱処理時の結晶粒の成
長を抑制することができる。これらの元素は磁性元素の
格子位置を一部置換し、格子をひずませる。また薄膜表
面に酸化物や水酸化物からなる被膜が形成し易くなり、
PHが4以上の溶液中で不働態化し、耐酸性が向上す
る。また上記添加元素の添加量では膜のX線回折パタ−
ンには添加元素と磁性元素の化合物は認められず、磁歪
定数は1.0×10~5より小さい。
【0011】平均結晶粒径は、10〜1000Åであ
る。10Å以下では上記添加元素が偏析してしまうため
均一な酸化層は成長しにくい。粒径が1000Åを超え
ると膜の磁気特性である保磁力が大きくなってしまう。
る。10Å以下では上記添加元素が偏析してしまうため
均一な酸化層は成長しにくい。粒径が1000Åを超え
ると膜の磁気特性である保磁力が大きくなってしまう。
【0012】不働態膜である酸化物又は水酸化物の膜厚
は格子定数である約5〜300Åである。300Åより
も厚くなるとヘッド特性(ノイズ)が悪くなる。特に1
00Å以下がよい。不働態膜はできるだけ薄く緻密でな
ければならない。緻密でない場合には不働態膜が保護膜
とならず、磁性膜の酸化は容易に進行するからである。
緻密な不働態膜を成長させるには磁性膜を配向膜にした
ほうが良い。磁性膜が完全な多結晶膜の場合には不働態
膜も方向性がなく、粒界の面積が多くなり保護膜として
の効果は低減する。また、不働態膜が厚いと膜全体の飽
和磁束密度は減少し、透磁率も減少する。不働態膜の膜
厚を薄くするためには、磁性膜の結晶粒径を小さくすれ
ば良い。Ni−Fe−Coの{111}や{220}面
を配向させた膜では、膜厚方向の結晶粒の方位はそれぞ
れ〈111〉や〈220〉であるが、膜面方向で種々の
方向に回転している。膜厚方向の結晶粒を小さくするこ
とにより粒界で不働態膜が成長するのを防ぐことができ
る。
は格子定数である約5〜300Åである。300Åより
も厚くなるとヘッド特性(ノイズ)が悪くなる。特に1
00Å以下がよい。不働態膜はできるだけ薄く緻密でな
ければならない。緻密でない場合には不働態膜が保護膜
とならず、磁性膜の酸化は容易に進行するからである。
緻密な不働態膜を成長させるには磁性膜を配向膜にした
ほうが良い。磁性膜が完全な多結晶膜の場合には不働態
膜も方向性がなく、粒界の面積が多くなり保護膜として
の効果は低減する。また、不働態膜が厚いと膜全体の飽
和磁束密度は減少し、透磁率も減少する。不働態膜の膜
厚を薄くするためには、磁性膜の結晶粒径を小さくすれ
ば良い。Ni−Fe−Coの{111}や{220}面
を配向させた膜では、膜厚方向の結晶粒の方位はそれぞ
れ〈111〉や〈220〉であるが、膜面方向で種々の
方向に回転している。膜厚方向の結晶粒を小さくするこ
とにより粒界で不働態膜が成長するのを防ぐことができ
る。
【0013】薄膜磁気ヘッドにおける磁性層の厚さは
0.05〜3.0μmである。0.05μmよりも薄い
場合にはヘッドからの漏れ磁界が弱く、3.0μmを超
えると記録密度が減少してしまう。薄膜の厚さが0.0
5ミクロン以上であり、膜面が{111}面あるいは
{220}面を優先的に面配向させた膜では無配向膜に
比べ保磁力は小さく、耐食性も良い。
0.05〜3.0μmである。0.05μmよりも薄い
場合にはヘッドからの漏れ磁界が弱く、3.0μmを超
えると記録密度が減少してしまう。薄膜の厚さが0.0
5ミクロン以上であり、膜面が{111}面あるいは
{220}面を優先的に面配向させた膜では無配向膜に
比べ保磁力は小さく、耐食性も良い。
【0014】すなわち、本発明の3元系又は2元系合金
に上記添加元素を加えると磁性膜表面に酸化物や水酸化
物が形成しやすくなる。この酸化物や水酸化物は5〜3
00Åであり、磁性膜の保護膜となって不働態膜で覆わ
れた磁性膜の構造を安定にする。スパッタリング法、イ
オンプレ−ティング法あるいはメッキ法のいずれかの方
法で良好な軟磁気特性(低保磁力、高透磁率、低磁歪)
を持ったヘッド材料で膜表面に安定な不働態膜ができる
ことが実用上重要である。Ni−Co−Fe合金で添加
元素なしでもある条件では不働態膜ができる。しかしP
H4の酸性雰囲気中では不働態膜は形成しにくいため、
このような酸性雰囲気にさらされた場合には磁性膜の磁
気特性が劣化する。磁性膜の表面に成長する不働態膜は
酸化物や水酸化物などから構成された複合膜であり、こ
れら複合膜の構造は磁性膜の結晶構造や雰囲気に依存す
る。
に上記添加元素を加えると磁性膜表面に酸化物や水酸化
物が形成しやすくなる。この酸化物や水酸化物は5〜3
00Åであり、磁性膜の保護膜となって不働態膜で覆わ
れた磁性膜の構造を安定にする。スパッタリング法、イ
オンプレ−ティング法あるいはメッキ法のいずれかの方
法で良好な軟磁気特性(低保磁力、高透磁率、低磁歪)
を持ったヘッド材料で膜表面に安定な不働態膜ができる
ことが実用上重要である。Ni−Co−Fe合金で添加
元素なしでもある条件では不働態膜ができる。しかしP
H4の酸性雰囲気中では不働態膜は形成しにくいため、
このような酸性雰囲気にさらされた場合には磁性膜の磁
気特性が劣化する。磁性膜の表面に成長する不働態膜は
酸化物や水酸化物などから構成された複合膜であり、こ
れら複合膜の構造は磁性膜の結晶構造や雰囲気に依存す
る。
【0015】磁性膜を平坦部に形成する場合と段差部に
形成する場合とで膜全体の平均の透磁率は異なる。特に
磁歪定数の大きさにより高周波1MHzの透磁率が大き
く変化することが知られている。磁歪定数が2.0×1
0~6〜−2.0×10~6であれば、段差部と平坦部の透
磁率はほとんど変化しないことが知られている。前記組
成の磁性合金膜は磁歪定数の絶対値がは2.0×10~6
よりも小さいことから磁気ヘッドのコア材に敵してい
る。
形成する場合とで膜全体の平均の透磁率は異なる。特に
磁歪定数の大きさにより高周波1MHzの透磁率が大き
く変化することが知られている。磁歪定数が2.0×1
0~6〜−2.0×10~6であれば、段差部と平坦部の透
磁率はほとんど変化しないことが知られている。前記組
成の磁性合金膜は磁歪定数の絶対値がは2.0×10~6
よりも小さいことから磁気ヘッドのコア材に敵してい
る。
【0016】
【実施例】57%Ni−33%Co−10%Fe(飽和
磁束密度1.2T, 透磁率1400)に、Al,S
i,Ti,V,Cr,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,
Pd,Ag,Hf,Ta,W,,Pt,Auを0.1〜
10%の範囲で添加し、透磁率が最高となる粒径をSE
M観察から求め、透磁率と結晶粒径の関係をまとめると
図1のようになる。これらの磁性膜は以下のスパッタリ
ング条件で作成した。装置は直交スイッチング磁界が印
加できるスパッタリング装置であり、到達真空度は6×
10~7Torrである。基板温度は350℃以下とし、成
長速度を約20Å/sとして1.0μmの薄膜を作成し
た。透磁率は100MHzの値である。異方性磁界は5
Oeと小さい。3元合金の結晶粒径は1000Å以上
のものがある。3元合金に上記添加元素を加えると透磁
率は上昇し、粒径が小さくなるほど透磁率が上昇する。
その最高の透磁率は添加元素により異なるが、最高の透
磁率を示した添加元素の濃度はいずれも10%以下であ
った。添加元素の濃度が10%を超えると透磁率は減少
する傾向にあり、X線回折パタ−ンには磁性元素との化
合物のピ−クが確認される。
磁束密度1.2T, 透磁率1400)に、Al,S
i,Ti,V,Cr,Cu,Ga,Zr,Nb,Mo,
Pd,Ag,Hf,Ta,W,,Pt,Auを0.1〜
10%の範囲で添加し、透磁率が最高となる粒径をSE
M観察から求め、透磁率と結晶粒径の関係をまとめると
図1のようになる。これらの磁性膜は以下のスパッタリ
ング条件で作成した。装置は直交スイッチング磁界が印
加できるスパッタリング装置であり、到達真空度は6×
10~7Torrである。基板温度は350℃以下とし、成
長速度を約20Å/sとして1.0μmの薄膜を作成し
た。透磁率は100MHzの値である。異方性磁界は5
Oeと小さい。3元合金の結晶粒径は1000Å以上
のものがある。3元合金に上記添加元素を加えると透磁
率は上昇し、粒径が小さくなるほど透磁率が上昇する。
その最高の透磁率は添加元素により異なるが、最高の透
磁率を示した添加元素の濃度はいずれも10%以下であ
った。添加元素の濃度が10%を超えると透磁率は減少
する傾向にあり、X線回折パタ−ンには磁性元素との化
合物のピ−クが確認される。
【0017】上記第3元素の添加により結晶粒径が小さ
くなるのはCo,Ni,Feと原子半径の異なる原子が
磁性原子の格子位置に置換することによって結晶が成長
すると歪エネルギ−が増加する傾向があるため、粒成長
が抑制されるためと考えられる。図1に示した磁性膜を
X線回折によって結晶配向性を調べると{111}ある
いは{220}ピ−ク強度が強い膜であった。{11
1}配向か{220}配向かは基板温度や蒸着中のガス
圧によって変化し、{111}と{220}のどちらの
回折ピ−クも高い強度を持つ場合は保磁力(Hc)は大
きくなる。また回折パタ−ンには第3元素の添加による
化合物の成長は確認されなかった。
くなるのはCo,Ni,Feと原子半径の異なる原子が
磁性原子の格子位置に置換することによって結晶が成長
すると歪エネルギ−が増加する傾向があるため、粒成長
が抑制されるためと考えられる。図1に示した磁性膜を
X線回折によって結晶配向性を調べると{111}ある
いは{220}ピ−ク強度が強い膜であった。{11
1}配向か{220}配向かは基板温度や蒸着中のガス
圧によって変化し、{111}と{220}のどちらの
回折ピ−クも高い強度を持つ場合は保磁力(Hc)は大
きくなる。また回折パタ−ンには第3元素の添加による
化合物の成長は確認されなかった。
【0018】結晶粒径がほぼ同じ膜に関してX線回折パ
タ−ンからすべての回折ピ−クに占める{111}及び
{220}回折ピ−クの割合を求め、Hcとの関係を整
理すると図2のようになる。この図から磁性膜の配向性
が良いほどHcが小さくなることがわかる。また{11
1}や{220}のロッキング曲線の半値幅が小さくな
るほど保磁力は小さくなる傾向にあった。
タ−ンからすべての回折ピ−クに占める{111}及び
{220}回折ピ−クの割合を求め、Hcとの関係を整
理すると図2のようになる。この図から磁性膜の配向性
が良いほどHcが小さくなることがわかる。また{11
1}や{220}のロッキング曲線の半値幅が小さくな
るほど保磁力は小さくなる傾向にあった。
【0019】56%Ni−33%Co−10%Fe−1
%Ta膜の分極特性を図3に示す。Taを添加しないN
i−CoFe膜ではPH4では不働態化しない。これに
対しTaを1%添加することによってPH4でも磁性膜
は不働態化する。不働態膜の厚さは100Å以下であ
り、(Fe,Co,Ni)3O4 , (Fe,Co,Ni)2O3 ,
(Fe,Co,Ni)(OH)3 ,(Fe,Co,Ni)O, (Fe,
Co,Ni)(OH)2を主成分としている。また添加元素の
Taは磁性元素の原子位置に置換しているものと考えら
れる。添加元素は上記酸化物や水酸化物において磁性元
素の位置に置換して安定にすると考えられる。図1に示
した添加元素はいずれもpH4で不働態化し、磁性膜表
面には上記酸化物や水酸化物が認められた。
%Ta膜の分極特性を図3に示す。Taを添加しないN
i−CoFe膜ではPH4では不働態化しない。これに
対しTaを1%添加することによってPH4でも磁性膜
は不働態化する。不働態膜の厚さは100Å以下であ
り、(Fe,Co,Ni)3O4 , (Fe,Co,Ni)2O3 ,
(Fe,Co,Ni)(OH)3 ,(Fe,Co,Ni)O, (Fe,
Co,Ni)(OH)2を主成分としている。また添加元素の
Taは磁性元素の原子位置に置換しているものと考えら
れる。添加元素は上記酸化物や水酸化物において磁性元
素の位置に置換して安定にすると考えられる。図1に示
した添加元素はいずれもpH4で不働態化し、磁性膜表
面には上記酸化物や水酸化物が認められた。
【0020】pH4のHCl溶液に浸漬した合金膜の磁
化を浸漬前後で測定し、磁化変化量を求め、添加元素濃
度で整理した。その結果を図4に示す。いずれの元素で
も無添加のNi−Fe−Co膜に比べて磁化変化量は小
さい。特にPd,Ta,Ptは1%の添加で磁化変化量
は0〜−3%であり、効果が顕著である。磁化変化量が
0〜−10%の場合には膜の分極特性は不働態膜の形成
可能な図3のような特性になり、磁性膜表面には上記酸
化物や水酸化物が形成される。従って、膜表面の酸化物
や水酸化物が磁性膜を保護している。
化を浸漬前後で測定し、磁化変化量を求め、添加元素濃
度で整理した。その結果を図4に示す。いずれの元素で
も無添加のNi−Fe−Co膜に比べて磁化変化量は小
さい。特にPd,Ta,Ptは1%の添加で磁化変化量
は0〜−3%であり、効果が顕著である。磁化変化量が
0〜−10%の場合には膜の分極特性は不働態膜の形成
可能な図3のような特性になり、磁性膜表面には上記酸
化物や水酸化物が形成される。従って、膜表面の酸化物
や水酸化物が磁性膜を保護している。
【0021】図5は薄膜技術によって磁性膜、絶縁層、
導体および保護膜を堆積した薄膜磁気ヘッド素子の断面
図であり、図6は薄膜磁気ヘッドの斜視図である。1は
スライダとなる基板であり、Ni−Co−Fe系磁性膜2
の表面は不動態化してある。4は導体、5は上部磁性
層、6は保護膜である。またgはギャップである。前記
膜2の表面が不働態化し、酸化物が成長した場合と、酸
化物を成長させない場合とでヘッド特性に変化はなかっ
た。
導体および保護膜を堆積した薄膜磁気ヘッド素子の断面
図であり、図6は薄膜磁気ヘッドの斜視図である。1は
スライダとなる基板であり、Ni−Co−Fe系磁性膜2
の表面は不動態化してある。4は導体、5は上部磁性
層、6は保護膜である。またgはギャップである。前記
膜2の表面が不働態化し、酸化物が成長した場合と、酸
化物を成長させない場合とでヘッド特性に変化はなかっ
た。
【0022】図7は、Ni−Co−Fe合金にCrを添加し
た場合の膜の平均結晶粒径と酸化物膜厚との関係であ
る。酸化物の作製は、pH4以上の溶液に上記合金を浸
漬し、熊に電位を付加し、膜と溶液間に流れる電流が電
位値に依存せず一定になる条件で電位付加を停止する。
溶液の温度は20〜80℃である。電位を更に付加する
と表面酸化物の厚さが増加したり、酸化物の密度が低下
する傾向があり、この場合Ni−Co−Fe合金の磁気特
性が低下する。酸化物膜厚は磁性膜の結晶粒径に依存
し、結晶粒径が増加すると膜厚が厚くなる。粒径が10
00Å以下の場合、酸化物膜厚は100Å以下であり、
酸化物は膜厚方向に成長しにくくなる。
た場合の膜の平均結晶粒径と酸化物膜厚との関係であ
る。酸化物の作製は、pH4以上の溶液に上記合金を浸
漬し、熊に電位を付加し、膜と溶液間に流れる電流が電
位値に依存せず一定になる条件で電位付加を停止する。
溶液の温度は20〜80℃である。電位を更に付加する
と表面酸化物の厚さが増加したり、酸化物の密度が低下
する傾向があり、この場合Ni−Co−Fe合金の磁気特
性が低下する。酸化物膜厚は磁性膜の結晶粒径に依存
し、結晶粒径が増加すると膜厚が厚くなる。粒径が10
00Å以下の場合、酸化物膜厚は100Å以下であり、
酸化物は膜厚方向に成長しにくくなる。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、第3元素を少なくとも一種以上、Ni−Co
−Fe3元又は2元合金膜に添加させることにより、透
磁率を高くでき、その表面は不働態化し易くなる。これ
らの膜は一軸異方性をもち,磁性膜表面が薄い安定な不
働態膜で保護されているため磁気特性が種々の環境によ
って劣化するのを防止でき、薄膜磁気ヘッドのコア材に
適している。
によれば、第3元素を少なくとも一種以上、Ni−Co
−Fe3元又は2元合金膜に添加させることにより、透
磁率を高くでき、その表面は不働態化し易くなる。これ
らの膜は一軸異方性をもち,磁性膜表面が薄い安定な不
働態膜で保護されているため磁気特性が種々の環境によ
って劣化するのを防止でき、薄膜磁気ヘッドのコア材に
適している。
【図1】本発明に係る透磁率と結晶粒径の関係を示す図
である。
である。
【図2】本発明に係るX線回折ピ−ク強度と保磁力の関
係を示す図である。
係を示す図である。
【図3】56%Ni−33%Co−10%Fe−1%T
a磁性膜の分極特性を示す図である。
a磁性膜の分極特性を示す図である。
【図4】PH4溶液におけるNiCoFe−添加元素磁
性膜の磁化変化量を示す図である。
性膜の磁化変化量を示す図である。
【図5】本発明に係る薄膜磁気ヘッド素子の断面図であ
る。
る。
【図6】本発明に係る薄膜磁気ヘッド素子の斜視図であ
る。
る。
【図7】本発明に係る結晶粒径と酸化物膜厚との関係を
示す図である。
示す図である。
1 基板 2 下部磁性層 4 導体 5 上部磁性層 6 保護膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光岡 勝也 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社日 立製作所日立研究所内 (72)発明者 成重 真治 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所小田原工場内
Claims (7)
- 【請求項1】 重量比で、Niが5〜75%、Coが1
0〜90%及びFeが15%以下からなるNi−Co−
Fe合金に、Al,Si,Ti,V,Cr,Cu,G
a,Zr,Nb,Mo,Pd,Ag,Hf,Ta,W,
Pt,Auの中から少なくとも一種以上を0.1〜10
%添加した合金であって、平均結晶粒径が10〜100
0Åであり、表面に酸化物層又は水酸化物層が形成され
ていることを特徴とする磁性合金膜。 - 【請求項2】 請求項1に記載の磁性合金膜において、
Feが10%以上含まれていることを特徴とする磁性合
金膜。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の磁性合金膜にお
いて、表面の酸化物層又は水酸化物層の厚さは約5〜3
00Åであることを特徴とする磁性合金膜。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の磁性合
金膜において、磁歪定数が、2.0×10~6より小さい
ことを特徴とする磁性合金膜。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の磁性合
金膜において、膜面として{111}面または{22
0}面を優先的に面配向させたことを特徴とする磁性合
金膜。 - 【請求項6】 重量比で、Niが5〜75%、Coが1
0〜90%及びFeが15%以下からなるNi−Co−
Fe合金に、Al,Si,Ti,V,Cr,Cu,G
a,Zr,Nb,Mo,Pd,Ag,Hf,Ta,W,
Pt,Auの中から少なくとも一種以上を0.1〜10
%添加し、平均結晶粒径が10〜1000Åである磁性
合金膜をpH4以上の溶液に浸漬し、前記磁性合金膜に
電位を付加し該合金膜と溶液間に流れる電流が電位値に
依存せず一定となる条件で電位付加を停止して表面に酸
化物又は水酸化物の層を形成することを特徴とする磁性
合金膜の製造方法。 - 【請求項7】 基板上に設けられた下部磁性層と、前記
下部磁性層の上に積層された絶縁層と、前記絶縁層の上
に積層された上部磁性層と、前記上部磁性層と下部磁性
層の一端に形成された磁気ギャップと、前記上部磁性層
と下部磁性層の他端の接合部分を複数回巻回する導体層
と、を備えた薄膜磁気ヘッドにおいて、前記磁性層は請
求項1〜5のいずれかに記載の磁性合金膜で形成され、
その厚さが0.05μm〜3.0であることを特徴とす
る薄膜磁気ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060328A JP2688630B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 磁性合金膜及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4060328A JP2688630B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 磁性合金膜及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05263170A true JPH05263170A (ja) | 1993-10-12 |
JP2688630B2 JP2688630B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=13138997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4060328A Expired - Lifetime JP2688630B2 (ja) | 1992-03-17 | 1992-03-17 | 磁性合金膜及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2688630B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6120918A (en) * | 1997-07-03 | 2000-09-19 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni thin magnetic film, process for producing the same, composite thin film magnetic head, and magnetic recording device |
US6337007B1 (en) | 1999-01-19 | 2002-01-08 | Waseda University | Method of making a Co-Fe-Ni soft magnetic thin film |
US6507464B1 (en) | 1999-05-10 | 2003-01-14 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni magnetic film having a high saturation magnetic flux density, composite thin film magnetic head using the film and magnetic memory device using the head |
US6780530B2 (en) | 1999-10-06 | 2004-08-24 | Nec Corporation | Magnetic material having a high saturation magnetic flux density and a low coercive force |
JP2017048435A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-03-09 | ローム株式会社 | 複合メッキ膜およびその製造方法、および磁気デバイス、パワーモジュール |
CN110299236A (zh) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 日立金属株式会社 | R-t-b系烧结磁体的制造方法 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5591957A (en) * | 1978-12-29 | 1980-07-11 | Exxon Research Engineering Co | Immobilized particulate high curie temperature magnetic alloy |
JPS6082638A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-10 | Hitachi Ltd | Νi−Co−Feの三元系合金薄膜およびその製造方法 |
-
1992
- 1992-03-17 JP JP4060328A patent/JP2688630B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5591957A (en) * | 1978-12-29 | 1980-07-11 | Exxon Research Engineering Co | Immobilized particulate high curie temperature magnetic alloy |
JPS6082638A (ja) * | 1983-10-07 | 1985-05-10 | Hitachi Ltd | Νi−Co−Feの三元系合金薄膜およびその製造方法 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6120918A (en) * | 1997-07-03 | 2000-09-19 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni thin magnetic film, process for producing the same, composite thin film magnetic head, and magnetic recording device |
US6337007B1 (en) | 1999-01-19 | 2002-01-08 | Waseda University | Method of making a Co-Fe-Ni soft magnetic thin film |
US6507464B1 (en) | 1999-05-10 | 2003-01-14 | Nec Corporation | Co-Fe-Ni magnetic film having a high saturation magnetic flux density, composite thin film magnetic head using the film and magnetic memory device using the head |
US6780530B2 (en) | 1999-10-06 | 2004-08-24 | Nec Corporation | Magnetic material having a high saturation magnetic flux density and a low coercive force |
JP2017048435A (ja) * | 2015-09-03 | 2017-03-09 | ローム株式会社 | 複合メッキ膜およびその製造方法、および磁気デバイス、パワーモジュール |
CN110299236A (zh) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 日立金属株式会社 | R-t-b系烧结磁体的制造方法 |
CN110299236B (zh) * | 2018-03-22 | 2024-01-05 | 株式会社博迈立铖 | R-t-b系烧结磁体的制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2688630B2 (ja) | 1997-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5587026A (en) | Ferromagnetic film | |
EP0297776B1 (en) | Soft magnetic thin films | |
EP0373615A2 (en) | Soft magnetic alloy films and the method of manufacturing the same | |
JPH1174122A (ja) | コバルト・鉄・ニッケル磁性薄膜とその製造方法,及びそれを用いた複合型薄膜磁気ヘッドと磁気記憶装置 | |
US4935311A (en) | Magnetic multilayered film and magnetic head using the same | |
JPH0744110B2 (ja) | 高飽和磁束密度軟磁性膜及び磁気ヘッド | |
JP2688630B2 (ja) | 磁性合金膜及びその製造方法 | |
Hasegawa et al. | Structural and soft magnetic properties of nanocrystalline (Fe, Co, Ni)-Ta-C films with high thermal stability | |
US5316631A (en) | Method for fabricating a magnetic recording medium | |
JP3392444B2 (ja) | 磁性人工格子膜 | |
JPH0320444A (ja) | 軟磁性合金膜 | |
JPH07116563B2 (ja) | Fe基軟磁性合金 | |
JPH0744108B2 (ja) | 軟磁性薄膜 | |
JPH0917623A (ja) | ナノ結晶合金磁心およびその製造方法 | |
JP2950917B2 (ja) | 軟磁性薄膜 | |
JP3108636B2 (ja) | 磁気ヘッドおよびその製造方法 | |
JP3374984B2 (ja) | Mr素子用材料およびその製造方法 | |
JP3228427B2 (ja) | 超微結晶軟磁性合金 | |
JP2893706B2 (ja) | 鉄系軟磁性膜 | |
JPH02263409A (ja) | 軟磁性合金膜およびその製造方法 | |
JP2925257B2 (ja) | 強磁性膜、その製造方法及び磁気ヘッド | |
JPH07263773A (ja) | 磁気抵抗効果素子及びその製造方法 | |
JPH0636928A (ja) | 軟磁性材料 | |
JP2784105B2 (ja) | 軟磁性薄膜 | |
JP2752199B2 (ja) | 磁気ヘッド |