JPH05262922A - ゴム配合剤 - Google Patents

ゴム配合剤

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Publication number
JPH05262922A
JPH05262922A JP9220192A JP9220192A JPH05262922A JP H05262922 A JPH05262922 A JP H05262922A JP 9220192 A JP9220192 A JP 9220192A JP 9220192 A JP9220192 A JP 9220192A JP H05262922 A JPH05262922 A JP H05262922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
polybrene
agent
molecular weight
vulcanization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9220192A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuo Akiba
光雄 秋葉
Hiroyuki Onzuka
裕之 隠塚
Shuji Imai
修二 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAGAKUHIN KENSA KYOKAI
Original Assignee
KAGAKUHIN KENSA KYOKAI
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAGAKUHIN KENSA KYOKAI filed Critical KAGAKUHIN KENSA KYOKAI
Priority to JP9220192A priority Critical patent/JPH05262922A/ja
Publication of JPH05262922A publication Critical patent/JPH05262922A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 下記式(1)で示される構造単位のポリブレ
ンよりなるゴム配合剤。 【化1】 【効果】 現在使用されている加硫促進剤と同様の加硫
能を示すと共に、得られた加硫ゴムの物性もほぼ同じで
あり、しかも高分子量であるので揮発性がなく、また、
加硫時に分解がないなど極めて低毒性であり、これらの
ことから現在使用されている有害な加硫促進剤の代替と
して有効である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に加硫促進剤として
有効に使用される高分子量で低毒性のゴム配合剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
従来の加硫促進剤を用いたタイヤ及び工業用ゴム製品の
加硫工程や使用時に発癌性のあるニトロソアミンが発生
するという問題がクローズアップされてきた。また、ハ
ロゲン系ゴムに使用されているエチレンチオウレアは、
発癌性に問題があるとして、厚生省告示第85号で食品
用途への使用が禁止されている。更に、現在利用度の多
い主要加硫促進剤の一つである2ーメルカプトベンゾチ
アゾール(MBT)も将来的には発癌性や毒性の問題か
ら使用できなくなると報告されている。
【0003】一方、労働安全衛生法第57条の2項では
数平均分子量が2000以上の高分子化合物は、既存の
化学物質として取り扱う旨規定されており、また、米国
環境保護庁では、数平均分子量が1000以上の高分子
化合物は、既存の物質として取り扱うことが定められて
いる。このように配合剤の数平均分子量が1000〜2
000以上の化合物であれば有害性の問題はなく、しか
もゴムに配合した場合、配合時分散剤、可塑剤、スコー
チ防止剤等の役割を果たす可能性もあり、その上加硫物
は高分子網目がお互いに入り組みからみ合う相互侵入網
目(IPN)が形成される機能性付与剤としての役割も
期待できる。
【0004】このため、従来より高分子量加硫剤や高分
子量加硫促進剤がいくつか研究されている。例えば、高
分子量加硫促進剤に関し、アドヒカリらは、高分子量チ
オカルバミルスルフェンアミドを合成し、天然ゴムの加
硫促進剤になることを報告している(J.Polym.
Mater.,1,(2),110(1984))。カ
ムライらは、ジアミン、二硫化炭素及び水酸化ナトリウ
ムの反応後、よう素で酸化して高分子量のポリチオカル
バモイルスルフェンアミドを合成し、天然ゴムへの添加
で促進効果があることを報告している(Kautsc
h.Gummi,Kunnstst.,40,(8),
752(1987)。イスマイルらは、エポキシ化アマ
ニ油とアニリン及びフェニルヒドラジンを反応させ、高
分子量の開環アマニ油を合成し、天然ゴムに加硫能があ
ることを報告している(Rubber World,O
ctober,37(1987))。
【0005】しかしながら、これらのものはSBRの老
化防止剤あるいは可塑剤となるが、加硫促進能力は小さ
い。
【0006】また、最近川口化学工業(株)は、2−メ
ルカプトベンゾチアゾールの塩素化物とポリエーテルジ
メルカプタンから液状の高分子量ポリスルフィドを合成
し、天然ゴムなどのジエン系ゴムの加硫促進剤となるこ
とを報告している(特開昭62ー100542号公
報)。更に、コーランらは、2ービニルピリジン及び4
ービニルピリジンとブタジエンの乳化重合で高分子量の
ポリビニルピリジン共重合体を合成し、SBRの共活性
剤となることを報告している(Plast.Rubbe
r Process.Appl.,12,(2),81
(1989);Rubber Chem.Techno
l.,62,(5),957(1989))が、天然ゴ
ムには効果がない。
【0007】このように従来より高分子量加硫促進剤に
ついての提案は種々なされているが、加硫促進剤等とし
て有効に作用する高分子量のゴム配合剤が更に要望され
ている。
【0008】本発明は、上記要望に応えたゴム配合剤を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記式
(1)で示される構造単位からなるポリブレン、即ちポ
リヘキサジメスリンブロマイド(polyhexadi
methrinebromide)が、意外にもこれを
天然ゴムのようなジエン系ゴムに配合した場合、現在使
用されている加硫促進剤と同等の加硫能を有すると共
に、得られた加硫ゴムの物性もほぼ同等であり、しかも
高分子量であるので揮発性がなく、加硫時にも分解しな
いため極めて低毒性であり、従って現在使用されている
加硫促進剤と代替し得る安全性の高い加硫促進剤である
ことを見い出し、本発明をなすに至ったものである。
【0010】
【化2】
【0011】以下、本発明について更に詳しく説明する
と、本発明のゴム配合剤は、上述したような式(1)で
示される構造単位のポリブレンからなるもので、このポ
リブレンは、融点が約279℃の物質である。
【0012】ポリブレンを加硫促進剤として用いる場
合、有効なゴムとしては、天然ゴム、イソプレンゴム
(IR)、スチレンーブタジエンゴム(SBR)、アク
リロニトリルーブタジエンゴム(NBR)、ブタジエン
ゴム(BR)等のジエン系ゴムなどが挙げられる。
【0013】またこの場合、ポリブレンの配合量は、ゴ
ム成分100部(重量部、以下同様)に対し0.5〜1
5部程度の割合とすることができる。なお、加硫剤とし
ては、従来使用されている種々のものを使用することが
できるが、本発明の配合剤の高分子量である利点を生か
し、同じく高分子量である不溶性硫黄が好ましい。ま
た、加硫条件は従来と同様の条件を採用することができ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例を示し本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。
【0015】天然ゴム100部、酸化亜鉛5部、ステア
リン酸2部、カーボンブラック(HAF)40部及び不
溶性硫黄3部にポリブレン4.0部を配合し、140
℃、150℃及び160℃でキュラストメータにおける
加硫速度を測定した。図1にその加硫速度を示した。
【0016】また、上記加硫物の物性を測定し、従来の
加硫促進剤のN−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリ
ルスルフェンアミド(CZ)配合物の加硫物の物性と比
較した。更に、本発明のポリブレン、上記CZを加硫促
進剤として配合した加硫ゴムを70℃、96時間エージ
ングした後の物性の変化を調べ、耐熱老化性を評価し
た。これらの結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1の結果より、ポリブレンの加硫促進剤
としての有効性が確認された。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のゴム配合
剤は、現在使用されている加硫促進剤と同様の加硫能を
示すと共に、得られた加硫ゴムの物性もほぼ同じであ
り、しかも高分子量であるので揮発性がなく、また、加
硫時に分解がないなど極めて低毒性であり、これらのこ
とから現在使用されている有害な加硫促進剤の代替とし
て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリブレンを配合したゴム組成物
の硬化時間とトルクを示すグラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1)で示される構造単位のポリ
    ブレンよりなるゴム配合剤。 【化1】
JP9220192A 1992-03-18 1992-03-18 ゴム配合剤 Pending JPH05262922A (ja)

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JP9220192A JPH05262922A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ゴム配合剤

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JP9220192A JPH05262922A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ゴム配合剤

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Publication Number Publication Date
JPH05262922A true JPH05262922A (ja) 1993-10-12

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ID=14047837

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9220192A Pending JPH05262922A (ja) 1992-03-18 1992-03-18 ゴム配合剤

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JP (1) JPH05262922A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100787278B1 (ko) * 2005-06-30 2007-12-20 폴리마테크 컴퍼니 리미티드 열전도성 부재 및 이를 사용한 냉각 시스템

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100787278B1 (ko) * 2005-06-30 2007-12-20 폴리마테크 컴퍼니 리미티드 열전도성 부재 및 이를 사용한 냉각 시스템

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