JPH05262854A - 注型用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

注型用エポキシ樹脂組成物

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JPH05262854A
JPH05262854A JP9146692A JP9146692A JPH05262854A JP H05262854 A JPH05262854 A JP H05262854A JP 9146692 A JP9146692 A JP 9146692A JP 9146692 A JP9146692 A JP 9146692A JP H05262854 A JPH05262854 A JP H05262854A
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JP
Japan
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epoxy resin
resin composition
bisphenol
manufactured
weight
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JP9146692A
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English (en)
Inventor
Naomi Hasumi
直美 荷見
Shigeru Ishii
繁 石井
Nobuo Takahashi
信雄 高橋
Susumu Ito
伊藤  晋
Tsutomu Namiki
務 並木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アリサイクリックジエポキシカルボキシレート
を0〜40重量%含有してもよいエポキシ当量200以
下のビスフェノールFまたはA型エポキシ樹脂65〜8
5重量%、エポキシ当量1800〜2500のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂15〜35重量%からなるエポ
キシ樹脂と、酸無水物硬化剤、無機粉末から構成される
注型用エポキシ樹脂組成物。 【効果】注型時の作業性に優れ、耐クラック性に優れた
成形物の製造が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシ樹脂組成物に
関する。更に詳しくは耐クラック性に優れる注型用エポ
キシ樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】重電機器等で用いる注型用エポキシ樹脂
組成物は、従来固形のエポキシ樹脂及び硬化剤を用いた
エポキシ樹脂組成物が使用されていたが、100℃以上
の高温で加熱溶融して使用しなければならず作業性が極
めて悪かった。また溶融時の粘度が高いため充分な量の
無機充填剤を加える事が出来ないため耐クラック性にも
問題があった。この改良を目的として液状エポキシ樹脂
及び硬化剤を用いたエポキシ樹脂組成物が提供されてい
るが作業性はある程度改善されるものの、耐クラック性
に優れたエポキシ樹脂組成物はまだ見いだされていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業性に優れ、かつ耐
クラック性に優れたエポキシ樹脂組成物の開発が望まれ
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記した課
題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成さ
せたものである。即ち本発明は a、アリサイクリックジエポキシカルボキシレートを0
〜40重量%含有してもよいエポキシ当量200以下の
ビスフェノールFまたはA型エポキシ樹脂65〜85重
量%、エポキシ当量1800〜2500のビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂15〜35重量%からなるエポキシ
樹脂 b,酸無水物硬化剤 c,無機粉末 からなるエポキシ樹脂組成物を提供するものである。
【0005】本発明で使用するエポキシ樹脂は、アリサ
イクリックジエポキシカルボキシレートを40重量%以
下含有してもよいエポキシ当量200以下のビスフェノ
ールFまたはA型エポキシ樹脂と、エポキシ当量180
0〜2500のビスフェノールA型エポキシ樹脂とから
構成される。前者は耐熱性の向上と粘度を低下させるた
めに、後者は耐クラック性を向上させるために有用であ
る。
【0006】前者で使用するアリサイクリックジエポキ
シカルボキシレートは、例えば商品名セロキサイド(ダ
イセル化学社製)で市販されている環式脂肪族エポキシ
樹脂で、低粘度で耐熱性に優れるエポキシ樹脂でエポキ
シ樹脂及び組成物の粘度を下げるために有用である反
面、堅くて脆い性質ももっているためアリサイクリック
ジエポキシカルボキシレートの含有量が40重量%より
多い場合耐クラック性が低下する。好ましい含有量はビ
スフェノールF型エポキシ樹脂の場合0〜20重量%、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂の場合20〜35重量
%である。
【0007】本発明で使用するエポキシ樹脂において、
エポキシ当量1800〜2500のビスフェノールA型
エポキシ樹脂は、可撓性を付与し耐クラック性を向上さ
せる効果がある。この成分が15重量%より少ない場
合、充分な耐クラック性を発揮する事が出来ない。また
35重量%より多い場合、粘度が高くなり過ぎて作業性
が悪くなる。より好ましい含有量は20〜30重量%で
ある。エポキシ当量1800〜2500のビスフェノー
ルA型エポキシ樹脂は、例えばエポミックR−307
(エポキシ当量1900、三井石油化学社製)、YD9
29(エポキシ当量2500、東都化成社製)等が市販
されており容易に入手できる。
【0008】又エポキシ当量が1800より小さいビス
フェノールA型エポキシ樹脂を用いた場合、耐クラック
性が低下し、またエポキシ当量が2500以上の場合は
粘度が高くなりすぎて好ましくない。
【0009】次に本発明で使用する酸無水物硬化剤とし
て好ましい例としては、室温で液状のメチルテトラヒド
ロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無
水メチルナジック酸が挙げられる。酸無水物硬化剤の使
用量は、エポキシ樹脂に対し0.8〜1.1化学当量好
ましくは、0.9〜1.0化学当量である。通常エポキ
シ樹脂100重量部に対し、75〜130重量部使用す
る。
【0010】本発明で使用する無機粉末は、例えばシリ
カあるいはアルミナ粉末で、好ましい粒径は5〜30ミ
クロン更に好ましくは10〜20ミクロンである。又そ
の使用量は全重量の50〜70重量%好ましくは60〜
70重量%になる量を添加して用いる。
【0011】本発明のエポキシ樹脂組成物の硬化は、通
常硬化促進剤を用いて硬化する。硬化促進剤の種類は通
常エポキシ樹脂の硬化に使用されるもので良く特に限定
されないが例えば、イミダゾール類、トリスジメチルア
ミノメチルフェノール、ジアザビシクロウンデセン(D
BU)、トリフェニールホスフィン等があげられ、その
使用量は任意であるが、通常エポキシ樹脂100重量部
に対し0.1〜5好ましくは0.2〜3重量部用いる。
【0012】本発明のエポキシ組成物は、前記したエポ
キシ樹脂、酸無水物、無機粉末、及び硬化促進剤、更に
必要で有ればカップリング剤、着色剤等の所定量を公知
の混合装置、例えばニーダ、ロール等により混合した
後、脱気することにより容易に製造する事が出来る。本
発明のエポキシ樹脂組成物の硬化物は80〜160℃好
ましくは100〜150℃で3〜24時間硬化する事に
よってえることができる。
【0013】
【実施例】以下に実施例をあげ本発明を更に詳しく説明
する。 実施例1 真空脱泡装置付きニーダを用い、エポキシ当量170の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂(REー304、日本
化薬社製)160g,エポキシ当量1900のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エポミックR−307、三井
石油化学社製)40gを70℃で加熱溶解した、次いで
同温度を保ちながらメチルヘキサヒドロ無水フタル酸
(リカシッドMH−700、新日本理化社製)140
g、平均粒径15ミクロンのシリカ粉末(フューズレッ
クスRD−8、龍森社製)700g、ジアザビシクロウ
ンデセン(DBU)のフェノール塩(UーCAT SA
−1、サンアプロ社製)0.6g、及びカップリング剤
(サイラエースS−510、チッソ社製)5gを加え均
一になるまでかき混ぜてエポキシ樹脂組成物1040g
を得た。(70℃の粘度115ポイズ)
【0014】性能試験 得られたエポキシ樹脂組成物165gを、六角ボルト
(JIS B1180、M16×45)の頭部が中心に
埋め込まれるようにセットされた型枠に注型し、140
℃で12時間硬化し、直径55ミリ、高さ90ミリの上
記ボルトの埋め込まれた成形物を作製した。次ぎにこの
成形物を120℃2時間〜ー50℃2時間のヒートサイ
クルテストを20回行いクラックの発生を見た。その結
果クラックは認められず耐クラック性に優れる事が解っ
た。
【0015】実施例2 実施例1で使用したメチルヘキサヒドロ無水フタル酸1
40gの代わりに、無水メチルナジック酸(MCD,日
本化薬社製)150gを使用した以外は、実施例1と同
様にしてエポキシ樹脂組成物1050gを得た。(70
℃の粘度390ポイズ)得られたエポキシ樹脂組成物
を、実施例1と同様にして成形物を作製し、実施例1と
同じ条件でヒートサイクルテストを行った。その結果ク
ラックは認められず耐クラック性に優れる事が解った。
【0016】実施例3 実施例1で使用したエポキシ当量170のビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂(REー304、日本化薬社製)1
60gの代わりに、アリサイクリックジエポキシカルボ
キシレート(セロキサイド2021、ダイセル社製)4
8g,エポキシ当量180のビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(RE310S、日本化薬社製)112gを使用
した以外は、実施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物
1040gを得た。(70℃の粘度110ポイズ)得ら
れたエポキシ樹脂組成物を、実施例1と同様にして成形
物を作製し、実施例1と同じ条件でヒートサイクルテス
トを行った。その結果クラックは認められず耐クラック
性に優れる事が解った。
【0017】実施例4 実施例1で使用したエポキシ当量1900のビスフェノ
ールA型エポキシ樹脂(エポミックR−307、三井石
油化学社製)40gの代わりに、エポキシ当量2500
のビスフェノールA型エポキシ樹脂(エポトウトYD9
02,東都化成社製)40gを、メチルヘキサヒドロ無
水フタル酸(リカシッドMH−700、新日本理化社
製)140gの代わりに、メチルテトラヒドロ無水フタ
ル酸140gを使用した以外は、実施例1と同様にして
エポキシ樹脂組成物1040gを得た。(70℃の粘度
130ポイズ)得られたエポキシ樹脂組成物を、実施例
1と同様にして成形物を作製し、実施例1と同じ条件で
ヒートサイクルテストを行った。その結果クラックは認
められず耐クラック性に優れる事が解った。
【0018】実施例5 実施例1で使用したエポキシ当量170のビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂(REー304、日本化薬社製)1
60gの代わりに同樹脂の使用量を140gにし、アリ
サイクリックジエポキシカルボキシレート(セロキサイ
ド2021、ダイセル社製)20gを加えた以外は、実
施例1と同様にしてエポキシ樹脂組成物1040gを得
た。(70℃の粘度100ポイズ)得られたエポキシ樹
脂組成物を、実施例1と同様にして成形物を作製し、実
施例1と同じ条件でヒートサイクルテストを行った。そ
の結果クラックは認められず耐クラック性に優れる事が
解った。
【0019】比較例1 実施例1で使用したエポキシ当量170のビスフェノー
ルF型エポキシ樹脂(REー304、日本化薬社製)1
60g,エポキシ当量1900のビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂(エポミックR−307、三井石油化学社
製)40gの代わりに、エポキシ当量185のビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂(エピコート828、油化シェ
ル社製)200gを使用した以外は、実施例1と同様に
してエポキシ樹脂組成物1040gを得た。(70℃の
粘度95ポイズ)得られたエポキシ樹脂組成物を、実施
例1と同様にして成形物を作製し、実施例1と同じ条件
でヒートサイクルテストを行った。その結果6回の繰り
返しでクラックが発生した。
【0020】
【発明の効果】本発明により、注型時の作業性に優れ、
耐クラック性に優れた成形物の製造が可能になった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a、アリサイクリックジエポキシカルボキ
    シレートを0〜40重量%含有してもよいエポキシ当量
    200以下のビスフェノールFまたはA型エポキシ樹脂
    65〜85重量%、エポキシ当量1800〜2500の
    ビスフェノールA型エポキシ樹脂15〜35重量%から
    なるエポキシ樹脂 b,酸無水物硬化剤 c,無機粉末 からなるエポキシ樹脂組成物
  2. 【請求項2】請求項1記載のエポキシ樹脂組成物を硬化
    して得られる硬化物
JP9146692A 1992-03-18 1992-03-18 注型用エポキシ樹脂組成物 Pending JPH05262854A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001172495A (ja) * 1999-12-21 2001-06-26 Toto Resin Kako Kk 注型用エポキシ樹脂組成物
JP2012067156A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Denki Kagaku Kogyo Kk エポキシ樹脂組成物、回路基板及び発光装置

Cited By (2)

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JP2001172495A (ja) * 1999-12-21 2001-06-26 Toto Resin Kako Kk 注型用エポキシ樹脂組成物
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