JPH05262828A - 発泡性ビニル系樹脂粒子の製造法 - Google Patents

発泡性ビニル系樹脂粒子の製造法

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JPH05262828A
JPH05262828A JP6337992A JP6337992A JPH05262828A JP H05262828 A JPH05262828 A JP H05262828A JP 6337992 A JP6337992 A JP 6337992A JP 6337992 A JP6337992 A JP 6337992A JP H05262828 A JPH05262828 A JP H05262828A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 難溶性リン酸塩及び陰イオン界面活性剤の存
在下、ビニル系単量体を懸濁重合するに際し、水溶性亜
硫酸塩又はその前駆物質を重合開始前又は重合率30重
量%未満の段階で加え、その後でかつ重合率が20〜6
0重量%の間に難溶性リン酸塩を1回以上添加し、さら
に難溶性リン酸塩の添加後であって重合率50〜70重
量%の間に過酸化水素を添加して重合を行い、重合途中
又は重合後に発泡剤を含浸せしめることを特徴とする発
泡性ビニル系樹脂粒子の製造法。 【効果】 偏平粒子がなく、粒子径分布の狭い発泡性ビ
ニル系樹脂粒子を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチレンに代表される
ビニル系単量体の懸濁重合により、粒径分布の狭いビニ
ル系樹脂粒子を製造する方法であって、粒子内に気泡が
なく、偏平粒子の生成しない発泡性ビニル系樹脂粒子の
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に懸濁重合によって生成されるビニ
ル系樹脂は、撹拌と懸濁剤(分散剤)の働きによって水
中に分散され粒子状で生成される。懸濁剤はビニル系単
量体または単量体と重合体の混合物、すなわち油系粒子
が合一して塊状となるのを防止する働きをもつ。樹脂粒
子は、一般に用途によって、粒径の均一化が求められ
る。例えば、発泡性スチレン系樹脂粒子は、次の3つの
分野に分けられる。すなわち、(1)粒子径約300μ
m〜700μmの発泡性スチレン系樹脂粒子はインスタ
ント食品等のカップ用、(2)粒子径約700μm〜1
800μmの粒子径のものは各種の梱包用および魚箱
用、(3)粒子径約1300μm〜3000μmのもの
は、建材用、ボード等に使用される。これらの用途の違
いから、要求される発泡性スチレン系樹脂粒子の性質も
異なるので、用途別に発泡性スチレン系樹脂粒子を製造
する必要に迫られるが、懸濁重合で得られた樹脂粒子の
粒子径分布が広いとその目的を達し難い。
【0003】従来から、スチレン等のビニル系単量体の
懸濁重合に用いられる懸濁剤には主懸濁剤としては、難
溶性リン酸塩、懸濁助剤としては陰イオン界面活性剤な
どが用いられることが公知である。具体的にはリン酸三
カルシウムとドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム
が最も一般的な懸濁剤である。この懸濁剤を用いての懸
濁重合によって生成される樹脂粒子の粒子径は約0.1
〜3mmの範囲にあり、粒子径分布は幅広いものであっ
た。従来、樹脂粒子の粒子径は懸濁剤濃度及び撹拌効果
等の機械的要因等によって任意にコントロールすること
は可能であった。しかし、樹脂粒子の粒子径分布を狭く
することは非常に困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公昭63−1248
1号公報に記載される方法は、これらの課題に対し解決
する方法を提供しており、所望の粒子径の球状粒子を高
収率で得ることができ、経済的に非常に有利である。し
かし、この方法で得られたスチレン系樹脂を含む懸濁系
に、常温で気体または液体の液化石油ガス、具体的には
プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン等の脂肪族炭化
水素の1種又は2種以上の混合物を含浸させて得られる
発泡性スチレン系樹脂粒子中には、楕円状の粒子(30
0〜600μm、以下偏平粒子と呼ぶ)が多量に含ま
れ、これらは篩分けによっては、分離不能のため、一部
の製品中に混入し著しく商品価値を低下させていた。こ
れら偏平粒子が製品中に含まれると1次発泡(予備発
泡)した際に、ブロッキングが発生する。予備発泡中に
ブロッキングすると、予備発泡機の篩が目詰りし、発泡
粒を熟成サイロに送ることが困難となる。またブロッキ
ングが多いと発泡機内の槽壁に発泡粒が付着し、発泡倍
数のばらつきの原因となったり、成形機に送る配管内が
ブロッキング物で詰まり充てん不良の原因となったりす
る。さらに球状の正常な発泡粒と同時にこの偏平粒子が
成形されると成形品の外観が著しく低下する。本発明
は、かかる欠点を解決したものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、難
溶性リン酸塩及び陰イオン界面活性剤の存在下に、ビニ
ル系単量体を懸濁重合するに際し、水溶性亜硫酸塩又は
その前駆物質を、重合開始前又は重合率30重量%以下
の段階で加え、その後でかつ重合率が20〜60重量%
の間に難溶性リン酸塩を1回以上添加し、さらに難溶性
リン酸塩の添加後であって重合率50〜70重量%の間
に過酸化水素を添加して重合を行い、重合途中又は重合
後に発泡剤を含浸せしめることを特徴とする発泡性ビニ
ル系樹脂粒子の製造法に関する。
【0006】本発明におけるビニル系単量体としては、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、パラ
クロルスチレン等のスチレン誘導体、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル、アクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、ア
クリル酸ブチル等のアクリル酸エステル、同様のメタク
リル酸エステル、ビニルピリジン、ビニルカルバゾー
ル、ブタジエンなどがあるが、発泡性ビニル系樹脂粒子
としての諸特性の面から、スチレンを50重量%以上含
有するビニル系単量体が好ましい。
【0007】難溶性リン酸塩としては、リン酸三カルシ
ウム、リン酸マグネシウム等があり、サブミクロン単位
と呼ばれる0.2〜0.05μmの大きさのものが有用
である。難溶性リン酸塩の合計の使用量としては重合系
に存在する物質全量に対して0.01%重量以上が好ま
しく、上限は特別に制限はないが、1重量%を超えると
必要量を超え無駄になるため、それ以下が好ましい。特
に好ましくは、0.05〜0.5重量%として使用され
る。この量が0.01重量%未満では生成される樹脂粒
子の粒子径分布を狭くすることができない。最初に反応
系に存在させる難溶性リン酸塩の量は、上記範囲におい
て特に制限はないが、好ましくは使用される難溶性リン
酸塩の合計量の1/4〜3/4の量で使用される。
【0008】陰イオン界面活性剤は、たとえば、ドデシ
ルベンゼンスルフォン酸ナトリウム等のアルキルベンゼ
ンスルフォン酸塩、アルキル基に直接SO3Naが付加
したアルキルスルフォン酸塩、ナフタリンにSO3Na
が付加したβ−テトラヒドロナフタリンスルフォン酸
塩、N−イソプロピルシクロヘキシルアシドスルフォン
酸ナトリウム等の高級脂肪酸塩、スルホコハク酸ジ−2
−エチルヘキシルナトリウム等のジアルキルスルホコハ
ク酸塩などが使用される。これらの添加量は目的とする
粒子径、機械的条件、懸濁剤濃度等によって決定される
ものではないが、一応の目安として重合系に存在する物
質全量に対して、好ましくは0.0002〜0.02重
量%、特に好ましくは0.001〜0.01重量%の範
囲である。
【0009】水溶性亜硫酸塩またはその前駆物質の存在
は目的粒子径より大きい粒子及び小さい粒子の発生量を
減少させるのに特に有効である。前駆物質としては、水
溶性のピロ亜硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜二チオン酸塩、チ
オ硫酸塩、スルホキシル酸塩、硫酸塩等があげられる。
水溶性亜硫酸塩またはその前駆物質で特に効果の高いも
のとしては、亜硫酸ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウ
ム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ硫酸ナトリウム、亜二
チオン酸ナトリウム、硫酸水素ナトリウム、チオ硫酸ナ
トリウム、ホルムアルデヒドナトリウムスルフォキシラ
ート、亜硫酸等が含まれる。これらの亜硫酸塩およびそ
の前駆物質は単独で用いても併用してもよい。これらの
使用量としては、上記の単量体に対し、0.0001重
量%以上、好ましくは0.0001〜0.05重量%の
範囲で使用される。0.0001重量%未満では生成さ
れる重合体粒子の粒子径分布を狭くすることはできず、
一方0.05重量%を超えて使用してもその効果の増大
はあまり期待できない。これらは、重合開始前又は重合
率30重量%以下の段階で加えることにより粒子径分布
を狭くすることができる。30重量%を超えると充分な
効果は得られない。
【0010】また、重合系には水溶性高分子保護コロイ
ドとして、ポリビニルアルコール、アルキルセルロー
ス、ヒドロキシアルキルセルロース、カルボキシアルキ
ルセルロース等の水溶性セルロース誘導体、ポリアクリ
ル酸ナトリウム等を存在させるのが好ましい。これらは
一種で又は二種以上使用される。これらの使用範囲は、
重合系に存在する物質全量に対して0.0002〜0.
05重量%であるのが好ましく、特に好ましくは0.0
002〜0.005重量%の範囲である。水溶性高分子
保護コロイドを使用することにより、一層懸濁系を安定
させることができ、粒子径分布を狭くするうえで好まし
い。
【0011】反応系に最初に存在させられる難溶性リン
酸塩、陰イオン界面活性剤および亜硫酸塩またはその前
駆物質の量は得られるスチレン系重合体粒子に対して重
要な因子となるが、その量は上記範囲内において目的と
するスチレン系重合体粒子の粒径によって適宜決定され
る。たとえば目的とする粒径を大きくするためには、最
初に反応系に存在させる難溶性リン酸塩の量を少なくす
るか、陰イオン界面活性剤の量を多くする。目的とする
粒径を小さくするためには、その逆にすればよい。
【0012】本発明では、重合反応途中で難溶性リン酸
塩を、1回または2回以上に分割して添加する。添加時
期は亜硫酸塩またはその前駆物質の添加後で、重合率2
0〜60重量%の間とされる。これは、ビニル系樹脂粒
子の最終的な粒子径がこの時期に決定されるため、難溶
性リン酸塩を添加することにより目的の粒子径以上に粒
子が成長しないようにするためである。添加時期がこの
時期でないと、前記効果がない。
【0013】次いで、本発明においては過酸化水素を添
加する。使用される過酸化水素は、亜硫酸塩またはその
前駆物質の添加量に対し、当量比で0.8以上であるの
が好ましく、特に好ましくは0.8〜1.5である。当
量比0.8未満では、偏平粒子が発生しやすく、1.5
を超えるとその効果がそれ以上に向上しにくく無駄であ
る。またその添加時期は、重合率50〜70重量%の時
であり、好ましくは、55〜65重量%であり、特に好
ましくは最終的な粒子径が決定された重合率が約60重
量%の時である。添加時期が重合率50重量%より前で
あると粒子径分布が広くなり、70重量%を超えては偏
平粒子が発生する。
【0014】本発明において、重合に使用する重合開始
剤としては、過酸化ベンゾイル、過安息香酸ブチル等の
有機過酸化物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化
合物など一般にビニル系単量体のラジカル重合に用いら
れている重合開始剤が挙げられる。重合開始剤はビニル
系単量体に対して0.05〜1重量%使用されるのが好
ましく、重合系にはビニル系単量体に溶解して添加させ
るのが好ましい。
【0015】本発明における懸濁重合は50〜100
℃、好ましくは70〜98℃の温度で行なわれるのが好
ましい。また、本発明における懸濁重合において、スチ
レン系単量体と水溶性媒体の使用割合は前者/後者が重
量比で0.9/1〜1.5/1になるようにするのが好
ましい。なお、重合転化率は、たとえば、ガスクロマト
グラフ法、比重液法により測定できる。
【0016】本発明において使用する発泡剤としては、
種々の公知のものが挙げられるが、炭素数3〜6の飽和
炭化水素、例えば、プロパン、ブタン、n−ペンタン、
i−ペンタン、ネオペンタン、n−ヘキサン、シクロヘ
キサン等を用いるのが得られる樹脂の諸特性等の面から
好ましい。添加、含浸させる量は、ビニル系樹脂粒子に
対して3〜10重量%が好ましい。添加、含浸時期は、
重合途中又は重合後のいずれでもよいが、重合率90重
量%以上の時点が好ましい。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例中、「部」は、「重量部」、(%)は「重量
%」を意味する。 実施例−1 3Lのオートクレーブに第3リン酸カルシウム2.0
g、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムの1%水
溶液を4.2g、ポリビニルアルコール(ケン価度90
〜99%)の1%水溶液を0.2g、および亜硫酸ナト
リウム0.16gをイオン交換水1200gに分散およ
び溶解させた。これに過酸化ベンゾイル3gとt−ブチ
ルパーオキシベンゾエート0.5gをスチレン1000
gに溶解したものを撹拌しながら添加し、90℃に昇温
して重合を開始した。ついで重合率が30〜35重量%
(比重測定法により測定、以下同様)に達した時点で第
3リン酸カルシウムを1.1g添加し、さらに重合率が
60重量%に達したとき、過酸化水素水 (31%水溶
液)0.14gをイオン交換水10gに溶解後、添加
し、90℃で8時間重合し、重合を完結させた。その後
これに発泡剤としてブタン(n−ブタン/i−ブタン=
60〜65/40〜35)90gをN2で圧入し、11
0℃で3時間含浸し、40℃まで冷却した。オートグレ
ーブ内の余剰のブタンを放出した後、発泡性ポリスチレ
ン粒子を得た。
【0018】実施例−2 亜硫酸ナトリウム0.16gを0.08gに、過酸化水
素水0.14gを0.07gに変更した以外は、実施例
1と同様に行い発泡性スチレン粒子を得た。 実施例−3 亜硫酸ナトリウム0.16gをチオ硫酸ナトリウム0.
12gに、過酸化水素水0.14gを0.17gに変更
した以外は、実施例1と同様に行い発泡性スチレン粒子
を得た。 実施例−4 亜硫酸ナトリウム0.16gを亜硫酸水素ナトリウム
0.2g、過酸化水素水0.14gを0.21gに変更
した以外は、実施例1と同様に行い発泡性スチレン粒子
を得た。 実施例−5 実施例−1において、過酸化水素水0.14gを0.2
1gに変更した以外は、実施例−1と同様の方法で発泡
性スチレン粒子を得た。
【0019】比較例−1 3Lのオートクレーブに第3リン酸カルシウム2.0
g、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウムの1%水
溶液4.2g、ポリビニルアルコール(ケン価度90〜
99%)の1%水溶液0.2gをイオン交換水1200
gに分散および溶解させた。これに過酸化ベンゾイル3
g、とt−ブチルパーオキシベンゾエート0.5gをス
チレン1000gに溶解したものを撹拌しながら添加
し、90℃に昇温して重合を開始した。ついで重合率が
30〜35重量%に達した時点で第3リン酸カルシウム
を1.1g添加し、そのまま、90℃で8時間重合し
た。これに発泡剤としてブタン90gをN2で圧入し、
110℃で3時間含浸し、40℃まで冷却した。オート
クレーブ内の余剰のブタンを放出した後、発泡性ポリス
チレン粒子を得た。
【0020】比較例−2 実施例−1において、過酸化水素水を添加しない以外
は、同様の方法で、発泡性ポリスチレン粒子を得た。 比較例−3 実施例−2において、過酸化水素水を添加しない以外
は、同様の方法で、発泡性ポリスチレン粒子を得た。 比較例−4 実施例−3において、過酸化水素水を添加しない以外
は、同様の方法で、発泡性ポリスチレン粒子を得た。 比較例−5 実施例−4において、過酸化水素水を添加しない以外
は、同様の方法で、発泡性ポリスチレン粒子を得た。
【0021】上記の各実施例および比較例で得られた発
泡性ポリスチレン粒子の粒子径分布を表1に示す。ま
た、各実施例、比較例について、Dカット品300gに
ステアリン酸亜鉛0.9gを小型リボンブレンダーで混
合した。これらの発泡性スチレン粒子を小型予備発泡機
でスチーム吹込圧1.0kg/cm2で60倍に発泡し
た。24時間熟成後、寸法300mm×250mm×5
0mmの金型を取付けたVS成形機で成形した。成形条
件はスチーム圧力0.7kg/cm2、10秒加熱後、
金型を3秒水冷し、次いで真空放冷し成形品を取出し
た。予備発泡時のブロッキング量と成形品の外観の結果
を表2に示す。但し、ブロッキング量は、予備発泡粒子
の総重量に対するブロック物(目開き5mmの篩上に残
るもの)の重量比率で示す。
【0022】
【表1】
【0023】Aカット:5メッシュ(4.00mm)を
通過し8メッシュ(2.38mm)を通過しないもの Bカット:8メッシュを通過し12メッシュ(1.41
mm)を通過しないもの Cカット:12メッシュを通過し20メッシュ(0.8
4mm)を通過しないもの Dカット:20メッシュを通過し28メッシュ(0.5
9mm)を通過しないもの Eカット:28メッシュを通過し42メッシュ(0.3
5mm)を通過しないもの 微粒子:42メッシュを通過するもの * 比重1.01の水中に粒子10gを入れ、浮いてく
る気泡混入ビーズの重量を測定し、割合を計算した。 ** 目視判定。偏平粒子は、白色楕円状のため容易に
判別できる。
【0024】
【表2】 * 目視判定。成形品表面の平滑性、融着性を判別し
た。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、偏平粒子が無くなり、
予備発泡特性や成形特性を損なうことなしに粒子径分布
の狭い発泡性ビニル系樹脂粒子を得ることができ、ビー
ズの利用率が向上し経済的に極めて有利である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08L 25:00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難溶性リン酸塩及び陰イオン界面活性剤
    の存在下に、ビニル系単量体を懸濁重合するに際し、水
    溶性亜硫酸塩又はその前駆物質を、重合開始前又は重合
    率30重量%以下の段階で加え、その後でかつ重合率が
    20〜60重量%の間に難溶性リン酸塩を1回以上添加
    し、さらに難溶性リン酸塩の添加後であって重合率50
    〜70重量%の間に過酸化水素を添加して重合を行い、
    重合途中又は重合後に発泡剤を含浸せしめることを特徴
    とする発泡性ビニル系樹脂粒子の製造法。
  2. 【請求項2】 水溶性亜硫酸塩又はその前駆物質の量
    が、ビニル系単量体に対して0.0001〜0.05重
    量%である請求項1記載のビニル系樹脂粒子の製造法。
  3. 【請求項3】 過酸化水素の量が、水溶性亜硫酸塩又は
    その前駆物質に対して、当量比で0.8以上である請求
    項1又は2記載のビニル系樹脂粒子の製造法。
  4. 【請求項4】 発泡剤が、炭素数3〜6の飽和炭化水素
    の一種又は二種以上の混合物である請求項1、2又は3
    記載のビニル系樹脂粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 ビニル系単量体が、スチレンを50重量
    %以上含有するものである請求項1、2、3又は4記載
    のビニル系樹脂粒子の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110713619A (zh) * 2018-07-12 2020-01-21 第一工业制药株式会社 发泡性苯乙烯系树脂粒子的制造方法

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