JPH05262824A - 押出し可能なエテン−ヒドロキシアクリレートコポリマー - Google Patents

押出し可能なエテン−ヒドロキシアクリレートコポリマー

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JPH05262824A
JPH05262824A JP4303125A JP30312592A JPH05262824A JP H05262824 A JPH05262824 A JP H05262824A JP 4303125 A JP4303125 A JP 4303125A JP 30312592 A JP30312592 A JP 30312592A JP H05262824 A JPH05262824 A JP H05262824A
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ethene
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plastic
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JP4303125A
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Kari Alha
カリ・アルハ
Christer Bergstrom
クリスター・ベルグストレーム
Inari Seppa
イナリ・セッパ
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Neste Oyj
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F210/00Copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F210/02Ethene

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の親水性エテンポリマー製品としてのエ
テン−(メタ)アクリル酸のコポリマーあるいはターポ
リマーはその有用な特性に反し欠点として酸性ポリマー
であるための腐食性がある。本発明の目的は同等あるい
はそれ以上の特性を有しさらにその腐食性という欠点の
無いポリマー製品を提供することにある。 【構成】 エテンとヒドロキシアクリレートのコポリマ
ーあるいはターポリマーで、そのコモノマーの一つが7
〜30重量%のヒドロキシアクリレートを含み、第二の
コモノマーが0〜40重量%のビニル化合物、例えば酢
酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニルエーテル、ある
いはアリルアクリレートを含んでなるコポリマーによっ
て解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエテンとヒドロキシアク
リレートのコポリマーあるいはターポリマーに関する。
尚、本発明においてアクリレートは、メタクリレートを
含み、またその物の表示の別の方法として、「(メタ)
アクリレート」との記載をする。
【0002】
【従来の技術】エテンとヒドロキシアクリレートのコポ
リマーはホットメルトタイプのものの調整に関連して以
前から知られている。それゆえ、ターポリマー(例えば
エテン−ビニルアセテート−ヒドロキシアクリレートタ
ーポリマー)に関し、その粘度が非常に低いこと(メル
トインデックスが1000g/10分以上である)が、当初の問
題点である。そのようなホットメルトタイプのものとし
ては例えば接着剤として使用され、基材への塗布はブラ
シあるいはスプレー法によって行われる。ホットメルト
タイプのものはその低粘性から押出しはなされない。ホ
ットメルトタイプのものはまたエテンコポリマーに加え
て、例えばワックス、ロジン等の他の成分をも含む。ホ
ットメルトタイプの例としては、欧州特許出願第271254
号があり、ここではエテン−ビニルアセテート−アクリ
ル酸ターポリマーが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、親水性エテンポ
リマー製品の要望が有り、エテン(メタ)アクリル酸の
コポリマーあるいはターポリマーが使用されている(例
えば、プリマカー、エスカー、ルーカレンとしてのEA
Aや、ヌークレルとしてのEMMA)、あるいはこれら
のポリマーを元に製造されるNaあるいはZnのアイオ
ノマーである(例えばサーリン、エスカー、ルーカレン
あるいはハイミラン)。しかし酸基を含有するこれらの
ポリマーの欠点は、その腐食性で、そのため重合装置あ
るいは作業装置が腐食・磨耗してしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の問題点は本発明の
エテンとヒドロキシアクリレートのコポリマーあるいは
ターポリマーで、そのコモノマーの一つが7〜30重量
%のヒドロキシアクリレートを含み、第二のコモノマー
が0〜40重量%のビニル化合物、例えば酢酸ビニル、
プロピオン酸ビニル、ビニルエーテル、あるいはアリル
アクリレートを含んでなるコポリマーによって解決され
る。
【0005】従来の酸性コポリマーあるいはターポリマ
ーおよびアイオノマーはポリアミドのような極性プラス
チックに粘着力が要求される場合の共押出しに使用され
たり、あるいは例えばアルミに対する良い粘着力が要求
される場合の押出し被覆に使用される。これらのポリマ
ーはまた、良いホット−タック性あるいは、脂質の様な
不純物質を通っての良いシーリング性の必要がある場合
のシーリング層としても使用されている。また、酸性コ
ポリマー及びターポリマー、アイオノマーはまた、スキ
ンパッケージングフィルムと呼ばれるものにおける機械
的強度の重要性からその適用が為されている。そのよう
なエテン−酸コポリマー及びターポリマー及びアイオノ
マーの特性(親水性、水素結合、改良された粘着力、凝
集力およびシール性)は本発明のエテン−ヒドロキシア
クリレートコポリマーに類似しており、またそれらは同
じ用途にも適用できる。しかしエテン−ヒドロキシアク
リレートコポリマーの利点としては、それらが腐食性で
はないことである。水素結合の量が多いために、エテン
−ヒドロキシアクリレートコポリマー、特にそのターポ
リマーの強度は、固体及び溶融状態においてとても良い
ものである。また、それらの味とにおいの問題点は、そ
の酸性コポリマー、ターポリマー、アイオノマーよりも
小さいものである。
【0006】エテン−ヒドロキシアクリレートのコポリ
マーのある種は今日、高圧法(LDPEにおける技術)
によって製造することが出来、そのメルトフロー特性は
押し出し機で製造可能な範囲のものである。英国特許公
報第1,000,330 号によれば、その様なエテン−ヒドロキ
シアクリレートコポリマーは、ヒドロキシアクリレート
0.1 〜7%の含有量のものが知られている。
【0007】米国特許第3,300,452 号にはさらに従来技
術として、熱硬化性タイプのエテン−ヒドロキシアクリ
レートコポリマーの開示が有り、ここではヒドロキシア
クリレート含量は1〜35%である。そのポリマーは熱に
よって硬化する。
【0008】英国特許第1,107,079 号においては、さら
にエテン−(メタ)アクリル酸コポリマーの調整方法の
開示が有り、ここではアクリル酸およびエテンの比率は
1:8〜1:10000 である。(メタ)アクリル酸の一部はア
ルキルあるいはヒドロキシアルキルエステルによって置
換され得る。
【0009】本発明のエテンとヒドロキシアクリレート
のコポリマーは高圧法(LDPEにおける技術)によっ
て、オートクレーブ反応器あるいはチューブ反応器で調
整される。反応条件は、ヒドロキシアクリレートの種類
とその量、他のコモノマー、可能なチェーントランスフ
ァー剤、および所望のメルトインデックスに依存してい
る。典型的な反応圧力は1400〜2000バールで、温度は15
0〜250℃である。本発明のポリマーのメルトインデック
ス(2.16kg,190℃)は100g/100分より下、ほとんど20g/
10分よりも下である。ヒドロキシアクリレートはグリコ
ールあるいはポリグリコールとアクリル酸あるいはメタ
クリル酸のどのようなエステルでも可能であるが、ほと
んどの場合、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート等が議論に上がる。ヒドロキシア
クリレート30重量%が添加し得る値であり、しかし、
ほとんどの場合20重量%、さらには10重量%でさえ
も十分な値である。ヒドロキシアクリレートに加えて、
ポリマー中には他のコモノマーも0〜40重量%添加する
ことが出来、その例としては酢酸ビニル、アクリル酸、
メタクリル酸、あるいはこれらのエステルである。最終
製品、所望の特性及びその調整技術は、所望のメルトイ
ンデックス、ヒドロキシアクリレートの量、他のコモノ
マーの量、およびポリマー分子の構造に依存している。
【0010】押出しの結果、製品は例えばフィルムとし
て得られ、それは親水性で水分を吸収する及び水分を透
過するものである。エテン−ヒドロキシアクリレートコ
ポリマーは、例えば極性プラスチック(例えば、ポリア
ミド、ポリエステル、エポキサイド、ポリビニルアルコ
ール)、ガラス、セルロースベースの物質及び金属に対
する粘着力を改良し、その水素結合により強度特性をも
改良する。エテンとヒドロキシアクリレートのコポリマ
ーは、良い摩滅強度と良いシーリング特性を有してお
り、例えば、低シーリング温度であるとか、良いホット
−タック性、不純物質(例えば脂質)を通してのシーリ
ング特性である。該コポリマーはまた他のポリオレフィ
ン(例えばHDPE、ポリプロペン)に対する粘着力も
優れている。
【0011】本発明のエテン−ヒドロキシアクリレート
コポリマーは特に、水素結合の結果としての粘着力、凝
集力、及び親水性が使用されるような場合に特に適用し
得る。その様な非制限的な応用としては:
【0012】・単層製品(例えば、オムツの中のプラス
チックフィルム)あるいは多層製品(例えば外層がEV
OHを含み、その場合EVOH層はより早く乾燥する)
中のよい水分透過性を有するプラスチック。
【0013】・極性プラスチックとの共押出しにおい
て、あるいは、極性プラスチック、金属、あるいはセル
ロース繊維で作られた織布とともに押出し被覆あるいは
ラミネートにおける粘着性プラスチック。改良された粘
着力は押出し温度の低減を可能にし、ここにおいてはに
おいと味のレベルも減少されており、またLDPEホモ
ポリマーに比べてその層の厚さの低減や織布速度の向上
も可能にする。また鋼鉄管の被覆に関しては鋼鉄あるい
はエポキシに対する粘着力も改良し得る。
【0014】・単層製品(例えばフィルム)あるいは多
層製品(例えば多層あるいは押出し被覆製品)において
容易にシール出来るポリマー。LDPEに比べて、最低
シーリング温度がより低く、ホット−タック、別の言葉
で言うならばホットシールの強度がより良く、そして例
えば脂質の様な不純物質を通してのシール性が良く、そ
れは特にフォーム−フィル−シールと呼ばれる適用に於
いて重要である。
【0015】・その極性から、静電気が畜電してはなら
ない製品、例えば爆発性の材料や化学品の包材、床被覆
材。
【0016】・高周波によってシールされる製品。
【0017】・その親水性や極性から、水性染料で印刷
される製品。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の具体的な実施例を記述し、
本発明の説明をするが、本発明はそれによって制限され
るものではない。
【0019】・実施例1 表1に示されている、エテン−ヒドロキシエチルメタク
リレートコポリマーの品質およびエテン−ヒドロキシア
クリレート−ビニルアセテートターポリマーはUSIタ
イプのLDPEオートクレーブ反応器によって調整され
た。ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とビ
ニルアセテート(VA)の量は表中に示した。
【0020】
【表1】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 品質 メルトインテ゛ックス(g/10 分) HEMA( 重量%) VA( 重量%) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A 2.2 6.5 − B 1.5 9.0 − C 12.0 9.0 − D 10.0 7.0 9.0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0021】・実施例2 その後25μmの膜厚のフィルムがそのコポリマーから
調整され、その水蒸気透過速度(23℃、50%RH)
が測定された。結果は表2に示した。その結果より、コ
モノマー濃度が上昇するに従い、その水蒸気透過速度も
上昇することが判る。
【0022】
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 品質 水蒸気透過速度(g/m2 ・d) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A 41 B 60 C 63 D 87 LDPE−1 12 HDPE 5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0023】・実施例3 膜厚2mmのシートもそのコポリマーから調整され、そ
れはポリアミド−6(PA−6)、ポリエテンテレフタ
レート(PET)、鋼鉄及びアルミのホイル上に、温度
220℃、圧力5バール、時間10分間でプレスされ
た。粘着力の結果を表3に示す。なお、試験は50mm
/分(180゜剥離)の速度で行われた。表3からも明
らかなように、ヒドロキシエチルメタクリレート(HE
MA)の濃度が上がるに従い、またメルトインデックス
が上昇するに従い、その粘着力は改良され、また特にタ
ーポリマーの場合に優れていることが判る。
【0024】
【表3】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 粘着力(N/cm) 品質 PA−6 PET 鋼鉄 アルミニウム ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A 4 11 23 17 B 4 12 46 28 C 6 17 52 31 D 5 21 82 33 LDPE−1 0 0 0 0 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0025】・実施例4 エテン−ヒドロキシメチルメタクリレートコポリマーが
ヒートシールされた場合、LDPEの場合よりもより低
いシール温度で良いシール性が成し遂げられる。この点
ではエテンのコポリマー(EVA,EBA等)とそう大
きくは異なるものではない。しかしヒートシールが脂質
(適用されたのはオリーブ油)を通してのヒートシール
の場合、そのシール性の強度は、LDPE,EVA,E
BA,EAAあるいはアイオノマーのシールではそれが
著しく減少するのに対し、本発明に於いてはその強度が
維持あるいは改良される。ターポリマーはEVAあるい
はEBAよりも低いシール温度であり、その様な不純物
質を通してのシール性もとても良好である。オリーブ油
を通してのシールにおいて、ヒドロキシエチルメタクリ
レートコポリマーであってもまたEAAやアイオノマー
のシールよりもより強度の高いシール性を得ることが出
来る。共押出しされたフィルムのシールの強度が表4に
示されている(シールするポリマー40μm/粘着性プ
ラスチック10μm/PA−6を20μm)。その時、
試験はセンチネル装置で行われ、またシールの時間は
0.5秒、圧力は0.5N/mm2 であった。表より明
らかなようにAのそれよりもBおよびDの製品の結果が
より良く現れている。
【0026】
【表4】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ シール強度(N/cm) 品質 オリーブ油無し オリーブ油あり 180℃ 190℃ 180℃ 190℃ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A 4.7 5.1 6.5 7.8 B 11.5 12.0 11.4 12.2 D 13.3 14.1 13.1 13.9 LDPE−1 − 0.8 − 4.2 EVA 10.2 10.4 8.6 9.8 EBA 10.4 10.9 8.4 10.3 EAA 11.5 12.6 11.0 12.0 アイオノマー 12.7 13.1 10.2 10.5 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0027】・実施例5 実施例5では前記の例示品に関する共押出しフィルムの
ホット−タックの結果を示す。ホット−タックの測定は
パックフォルスクによって開発された装置で為された。
シール温度は120℃であった。0.2秒の保持時間の
後、該シールがまだ溶融状態である時に、テンシル強度
が引張り速度200mm/秒で測定された。表5から明
らかなように、ヒドロキシエチルメタクリレートコポリ
マーのホット−タック値はLDPEのそれよりもかなり
良く、特にシールがオリーブ油を通して行われた時に良
い結果となった。この試験の中ではターポリマーが最も
良好で、VLDPEよりも良く、そのVLDPEのホッ
ト−タック性はオイルを通しての場合には減少してい
る。図1には温度に関してのホット−タック強度の変化
が示されている。
【0028】
【表5】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ホット−タック性(N/cm) 品質 オリーブ油無し オリーブ油あり ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ A 0.7 0.9 B 0.8 1.2 C 0.7 1.0 D 1.75 1.5 LDPE−1 0.6 0.8 VLDPE 1.5 1.2 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0029】・実施例6 更に、鋼鉄性の管(ガス管の2層被覆:鋼鉄/粘着性プ
ラスチック350μm/LDPE−2 2mm、および
3層被覆:鋼鉄/エポキシ70μm/粘着性プラスチッ
ク350μm/LDPE−2 2mm)が、粘着性プラ
スチックとして使用されている品質Cが押出される(溶
融温度230℃)あるいは粉末状で被覆されるように、
ヒドロキシエチルメタクリレートコポリマー(品質C)
で被覆された。鋼鉄性の管の温度は210℃でLDPE
−2の溶融温度は230℃である。エポキシは粉末の状
態で被覆され、エポキシ被覆と粘着性プラスチック被覆
の間の保持時間は10秒間であった。粘着力の測定は引
張り速度50mm/分で為された。本実施例から明らか
なように、ヒドロキシエチルメタクリレートコポリマー
の品質Cは、鋼鉄及びエポキシの被覆の両方に対し、溶
融状態及び粉末状態両方の状態に於いて優れた粘着性を
有している。
【0030】
【表6】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 被覆された鋼鉄管 粘着力(N/cm) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2層被覆、溶融状態 90 2層被覆、粉末状態 60 3層被覆、溶融状態 120 3層被覆、粉末状態 90 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0031】・実施例7 40μmのフィルムがホモポリマーLDPE−1および
コポリマーC、Dで作製され、その強度特性が検討され
た。その結果を表7に示す。
【0032】
【表7】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 品質 LDPE−1 C D ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ フィルムに対する 落下衝撃耐性(g) 94 322 455 (ASTM DI 709) テンシル強度(MPa) ・機械方向 25 31 22 ・反対方向 15 26 23 (ISO 1184/1) 破裂強度(J) 1.4 4.3 4.6 (ASTM D 4649) 延伸(%) ・機械方向 170 400 500 ・反対方向 650 550 690 (ISO 1184/1) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0033】・実施例8 エテン−アクリレートコポリマーBおよびDの高周波シ
ール性について、ウェルダンHFシール装置での検討が
為された。周波数は27.12MHzで、装置の総出力
は6.5kWであった。結果は表8に示す。
【0034】
【表8】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 品質 LDPE B D 18%EVA 17%EBA EAA ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ シール完了 シール不可 2 2 5 2 シール不可 時間(秒) 消費出力(%) − 50 40 40 50 − ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0035】・実施例9 スキンパッケージングと呼ばれる応用についての該ポリ
マーの適合性が装置によって検討され、その装置の上に
包装される製品がボール箱に向かって置かれ、そのやや
上方に引張られたプラスチックフィルムがある。フィル
ムは約300℃の温度に加熱され、そのフィルムが軟化
した時に包装基台が上昇される。本試験に於ける包装さ
れる製品として、釘を打込まれた木片が使用された。外
側に突出している釘の頭は1〜8cmの長さであった。
【0036】エテン−ヒドロキシアクリレートコポリマ
ー、特にターポリマーはとても良く作用する。維持され
たフィルムは損傷も無く、また印刷有りあるいは無しの
ボール箱の両方に粘着した。LDPEでは本試験を行う
ことは出来なかった。
【0037】商品としてのスキンパックフィルムは通常
2層を使用しており、その一つは強度を与えるポリアミ
ドで、他層は例えばEVA等である。本発明のポリマー
を使用することによって、製品コストの削減が可能とな
る。
【0038】上記の実施例中には、実施例1で既にその
組成が与えられているヒドロキシエチルメタクリレート
A,B,CおよびDのコポリマーに加え、以下のポリマ
ーの略称が使用されている。
【0039】 ポリマー 製品名 製造者 特性 LDPE−1 NCPE2050 Neste MI=0.5,ρ=922 LDPE−2 NCPE3522 Neste MI=0.3,CB=2.5% HDPE NCPE0927 Neste MI=0.4,ρ=955 EVA NCPE5106 Neste MI=0.4,VA=5% EBA NCPE6471 Neste MI=1.0,BA=7% EAA PRImacor1410 Dow MI=1.5,AA=9% アイオノマー Surlyn1702 Du Pont MI=14 Zn VLDPE NorsoflexLW2220 ORKEM MI=2.7,ρ=0.910 エポキシ P−33 Neste 粉末状 粘着性フ゜ラスチック NCSP0414 Neste MI=1.5,Acid-g 17%EBA PA−6 Ultramid C35 BASF MI=メルトインデックス、VA=ビニルアセテート、
BA=ブチルアセテート、AA=アクリル酸、ρ=密
度、CB=カーボンブラック、g=グラフト化されてい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 温度に関してのホット−タック強度の変化を
示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08F 220/28 MML 7242−4J C08J 5/18 CER 9267−4F

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出し可能なエテン−ヒドロキシアクリ
    レート系コポリマーあるいはターポリマーで、そのコモ
    ノマーの一つが7〜30重量%のヒドロキシアクリレー
    トを含み、他のコモノマーが0〜40重量%のビニル化
    合物、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ビニル
    エーテル、あるいはアリルアクリレートを含んでなる事
    を特徴とするポリマー。
  2. 【請求項2】 該ヒドロキシアクリレートがヒドロキシ
    エチル(メタ)アクリレートあるいはヒドロキシプロピ
    ル(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項
    1に記載のポリマー。
  3. 【請求項3】 該ヒドロキシアクリレートが(ポリ)グ
    リコールと(メタ)アクリル酸のエステルである事を特
    徴とする請求項1に記載のポリマー。
  4. 【請求項4】 該グリコールがエテングリコールあるい
    はプロペングリコールであることを特徴とする請求項2
    に記載のポリマー。
  5. 【請求項5】 単層あるいは多層製品中での良水蒸気透
    過性プラスチックとしての請求項1から4に記載のポリ
    マーの利用法。
  6. 【請求項6】 共押出し、押出し被覆、あるいは押出し
    ラミネーションにおける、あるいは鋼鉄管の被覆におけ
    る粘着性プラスチックとしての請求項1から4に記載の
    ポリマーの利用法。
  7. 【請求項7】 単層、あるいは多層製品、あるいは押出
    し被覆製品に於けるシール用プラスチックとしての請求
    項1から4に記載のポリマーの利用法。
  8. 【請求項8】 静電気の荷電を許容されない製品に使用
    するためのプラスチックとしての請求項1から4に記載
    のポリマーの利用法。
  9. 【請求項9】 高周波法でシールする必要のある製品に
    使用するためのプラスチックとしての請求項1から4に
    記載のポリマーの利用法。
  10. 【請求項10】 水溶性染料での印刷を必要とする製品
    に使用するためのプラスチックとしての請求項1から4
    に記載のポリマーの利用法。
  11. 【請求項11】 該コポリマーが単層製品におけるオム
    ツの中の、あるいはEVOHを含む多層製品中の外部層
    としてのプラスチックフィルムであることを特徴とする
    請求項5に記載のポリマーの利用法。
  12. 【請求項12】 該コポリマーが、共押出しにおいて極
    性プラスチックと共に使用される、あるいは極性プラス
    チック、金属、あるいはセルロース繊維から調整される
    押出し被覆あるいは押出しラミネーションにおいてのそ
    の様な織布とともに使用される、あるいは鋼鉄管の被覆
    に於いて鋼鉄あるいはエポキシに対する粘着力を改良す
    るために使用される事を特徴とする請求項6に記載のポ
    リマーの利用法。
JP4303125A 1991-10-15 1992-10-15 押出し可能なエテン−ヒドロキシアクリレートコポリマー Pending JPH05262824A (ja)

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FI914855 1991-10-15

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