JPH11348201A - 多層容器の製造方法 - Google Patents
多層容器の製造方法Info
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- JPH11348201A JPH11348201A JP16460698A JP16460698A JPH11348201A JP H11348201 A JPH11348201 A JP H11348201A JP 16460698 A JP16460698 A JP 16460698A JP 16460698 A JP16460698 A JP 16460698A JP H11348201 A JPH11348201 A JP H11348201A
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- thermoplastic resin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/80—Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
Abstract
後、熱可塑性樹脂層とバリヤー層を分離し、回収、再利
用が可能である容器を提供する。 【解決手段】 エチレン変性度が1〜20モル%でかつ
水溶性のエチレン変性ポリビニルアルコールからなる層
と熱可塑性樹脂からなる層を共押出ラミネートまたは熱
溶融ラミネートにより積層してなる多層シートを成形す
ることを特徴とする多層容器の製造方法。
Description
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂からなる多層シートを成形して
得られる容器に関する。さらに詳しくは、ガスバリヤー
性を有し、かつ使用後、熱可塑性樹脂層とバリヤー層を
分離し、回収、再利用が可能な容器に関する。
して熱可塑性樹脂製の容器が多く用いられている。例え
ば、ポリプロピレン、ポリエステル樹脂、ポリスチレン
樹脂等の熱可塑性樹脂のシートを真空成形、圧空成形、
プレス成形して製造されるカップ等が挙げられる。該熱
可塑性樹脂製容器は軽量性、加工性、取り扱い容易性等
から各種用途に多用されている。
れる用途、例えば食料品用カップ等の容器では、このよ
うにして得られた熱可塑性樹脂製成形物ではガスバリヤ
ー性が不十分である場合が多い。その改善策として該熱
可塑性樹脂層にガスバリヤー性に優れたエチレン−酢酸
ビニル共重合体けん化物(以下EVOHと略記する。)
層を積層することが試みられている。すなわち、熱可塑
性樹脂層/EVOH層/熱可塑性樹脂層等のように3種
以上の積層構造を有する成形物の検討がなされている。
例えば、熱可塑性樹脂層/EVOH層/熱可塑性樹脂層
の3層構造を有するシートを成形する方法が用いられて
いる。
変性度が20モル%を超えているため水に不溶であり、
EVOH層を有する容器は、使用された後、熱可塑性樹
脂とEVOH層の分離が容易ではなく、容器の再利用が
困難であるという問題があり、使用後、熱可塑性樹脂層
とバリヤー層を分離し、回収、再利用が可能な容器が望
まれていた。
リヤー性を有し、かつ使用後、熱可塑性樹脂層とバリヤ
ー層を分離し、回収、再利用が可能な容器を提供するこ
とにある。
ヤー性を有し、かつ回収、再利用可能な容器を提供すべ
く鋭意検討した結果、エチレン変性度が1〜20モル%
でかつ水溶性のエチレン変性ポリビニルアルコール(以
下エチレン変性PVAと略記することがある。)からな
る層と熱可塑性樹脂からなる層を共押出ラミネートまた
は熱溶融ラミネートにより積層してなる多層シートを成
形することを特徴とする多層容器の製造方法を見出し、
本発明を完成するに至った。
に説明する。本発明に使用される熱可塑性樹脂は、熱溶
融可能なものであれば特に限定はなく、種々の熱可塑性
樹脂が使用可能であるが、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン
(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)
等が好適に用いられる。
は、ビニルエステルとエチレンを定法により共重合した
後、けん化して得られる水溶性の重合体である。ここで
ビニルエステルとは酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、
ギ酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ピバリン酸ビニル
などが挙げられるが、工業的に生産されコスト的に有利
な酢酸ビニルが通常使用される。また水溶性であれば、
エチレン以外のα−オレフィン、ω−ヒドロキシ−α−
オレフィン、不飽和カルボン酸塩、長鎖ビニルエーテ
ル、ポリオキシアルキレン基含有不飽和化合物、飽和分
岐脂肪酸ビニル、不飽和スルホン酸塩、シラノール基含
有不飽和化合物、アミノ基含有不飽和化合物等で変性さ
れていてもよい。エチレンの変性度は、1〜20モル%
のものが用いられ、5〜20モル%であることが好まし
い。エチレン変性度が1モル%より低いと、特に高湿度
下で充分なガスバリヤー性を発現することができなくな
る。一方エチレン変性度が20モル%を超えると水溶性
が著しく低下し、使用後容器の熱可塑性樹脂層とバリヤ
ー層の分離、回収、再利用が困難となる。
けん化度は、80モル%以上であることが好ましく、9
0モル%以上であることがより好ましく、95モル%以
上であることが特に好ましい。けん化度が80モル%よ
り低いと、得られた容器のバリヤー性が著しく低下す
る。
重合度は、JIS K6726にて測定した粘度平均重
合度(以下単に重合度略記する。)で200〜5000
であることが好ましく、300〜3000であることが
より好ましい。重合度が200未満では、得られた容器
に落下等の衝撃を加えた時にエチレン変性PVA層が割
れたり、外観を損ねたりする恐れがある。一方重合度が
5000を超えると、エチレン変性PVAの粘度が著し
く高くなり、熱溶融成形が困難となる。
水溶性であることが必要である。ここで水溶性とは、エ
チレン変性PVAに水を加え、1〜80wt%のいずれ
かの濃度にしたとき、5〜95℃の温度で、固形物が認
められず、かつ均一な溶液になることを指す。
本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて種々の
添加剤を適宜配合することができる。添加剤の例とし
て、可塑剤、酸化防止剤、加工安定剤、紫外線吸収剤、
着色剤、香料、滑剤、剥離剤、帯電防止剤、補強剤、増
量剤、フィラー等公知の添加剤が挙げられる。
チレン変性PVAを1層または2層以上有する熱可塑性
樹脂多層シートである。多層シートは共押出ラミネート
または熱溶融ラミネートにより作製される。エチレン変
性PVAと熱可塑性樹脂をTダイより熱溶融で共押出し
して作製する方法;熱可塑性樹脂シートの上にエチレン
変性PVAをTダイより熱溶融にて押出し後、加圧ラミ
ネートして作製する方法が挙げられる。いずれの作製方
法の場合も、熱可塑性樹脂層とエチレン変性PVA層の
間には熱可塑性樹脂とエチレン変性PVAとの接着性が
良好となるよう接着層を設けることが望ましい。接着層
に用いられる接着剤は、多層シートを構成する熱可塑性
樹脂層とエチレン変性PVA層との接着性を向上させる
ものであれば特に限定はなく、公知の接着剤が使用でき
る。また、エチレン変性PVA層が多層シートの中間層
であることが望ましい。即ち、熱可塑性樹脂層/エチレ
ン変性PVA層/熱可塑性樹脂層のように、多層シート
の最外層を熱可塑性樹脂層にすることで、得られた多層
容器表面の耐水性、取り扱い性等が向上する。
μmのものが用いられ、50〜3000μmのものが好
ましく、100〜2000μmのものが特に好ましい。
エチレン変性PVA層の厚みは所望のガスバリヤー性に
応じて適宜設定できるが、通常1〜1000μmであ
り、3〜500μmであることが好ましい。接着剤層の
厚みは、通常1〜500μmであり、3〜300μmで
あることが好ましい。
に成形して得られる。成形方法に特に限定はないが、通
常真空成形、圧空成形、プレス成形等で成形される。こ
こで成形前または成形の際に、多層シートの少なくとも
一部を1.2倍以上、好ましくは2.0倍以上に延伸す
ることが望ましい。ここで延伸とは多層シートを構成す
る熱可塑性樹脂のガラス転移点温度以上かつ融点以下の
温度で引き延ばすことを指し、一方向に延伸してもよ
く、二方向以上に延伸しても良い。延伸倍率は、もとの
多層シート厚みを、成形後の容器厚みで除した数値で示
される。延伸により、得られた容器のガスバリヤー性、
耐水性及び透明性が向上する。
は、ガスバリヤー性に優れており、食料品、飲料、調味
料や医薬品の容器等に幅広く利用できる。またバリヤー
層であるエチレン変性PVAが水溶性であるため、熱水
や水蒸気等で熱可塑性樹脂と分離でき、容器の回収、再
利用が可能である。
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。なお、実施例中特に断りのないかぎり「%」およ
び「部」は重量基準を表す。また特性値の測定方法及び
評価方法は次の方法による。
ージ後密封した。30℃、65%RHの恒温恒湿槽に3
0日間放置後の中身の味噌の変色度合いからガスバリヤ
ー性を評価した。評価結果は次の表示により示す。 ◎:極めて良好(全く変色無し) ○:良好(ほとんど変色無し) △:やや不良(わずかに変色した) ×:不良(かなり変色した)
表面の混合物の溶出程度から耐水性を評価した。評価結
果は次の表示により示す。 ◎:極めて良好(全く溶出無し) ○:良好(ほとんど溶出無し) △:やや不良(わずかに溶出した) ×:不良(かなり溶出した)
リヤー層との分離程度を評価した。評価結果は次の表示
により示す。 ◎:極めて良好(バリヤー層が完全に溶出しており、分
離極めて容易) ○:良好(バリヤー層が若干未溶出であるが、分離容
易) △:やや不良(バリヤー層がほとんど未溶出であり、分
離やや困難) ×:不良(バリヤー層が全く未溶出であり、分離不可
能)
ん化度98.0モル%のエチレン変性PVAとポリエチ
レンテレフタレート(以下PETと略記)、および接着
剤(アドマーNF550)をそれぞれ50mmφ単軸押
出機(プラスチック工学研究所製)に投入し、先端の巾
600mmの共押出用Tダイより共押出して、PET2
00μm/接着剤10μm/エチレン変性PVA50μ
m/接着剤10μm/PET200μmの構成で厚さ4
70μmの3種5層のシートを得た。 PETを投入した押出機のシリンダー温度:270℃ エチレン変性PVAを投入した押出機のシリンダー温
度:230℃ 接着剤のを投入した押出機のシリンダー温度:230℃ Tダイ温度:260℃ 得られた3種5層のシートを130℃に加熱後、圧空成
形し、12cm×12cm×高さ7cmのカップ状容器
を得た。容器に成形する前の多層シートの延伸倍率及び
容器に成形した後のガスバリヤー性、耐水性、回収性を
測定した。結果を表1に示す。
様にしてカップ状容器を得た。結果を表1に示す。
様にしてカップ状容器を得た。結果を表1に示す。
10μm/エチレン変性PVA50μmの構成になるよ
う共押出ラミネートして得られた厚さ260μmの3種
3層シートを、エチレン変性PVA層が外側になるよう
にして圧空成形した以外は実施例1と同様にしてカップ
状容器を得た。結果を表1に示す。
ET200μm/エチレン変性PVA50μm/PET
200μmの構成になるよう共押出ラミネートして得ら
れた厚さ450μmの2種3層シートを用いた以外は実
施例1と同様にカップ状容器を得た。得られた容器には
一部PET層とエチレン変性PVA層との剥離が認めら
れた。結果を表1に示す。
外は実施例1と同様にしてカップ状容器を得た。結果を
表1に示す。
同様にしてカップ状容器を得た。結果を表1に示す。
様にしてカップ状容器を得た。結果を表1に示す。
優れており、食料品(飲料、調味料、アルコール類等)
や医薬品の容器等に幅広く利用できる。また使用後、熱
可塑性樹脂層とバリヤー層を分離し、回収、再利用が可
能である。
Claims (3)
- 【請求項1】 エチレン変性度が1〜20モル%でかつ
水溶性のエチレン変性ポリビニルアルコールからなる層
と熱可塑性樹脂からなる層を共押出ラミネートまたは熱
溶融ラミネートにより積層してなる多層シートを成形す
ることを特徴とする多層容器の製造方法。 - 【請求項2】 中間層にエチレン変性ポリビニルアルコ
ールからなる層を用いてなる請求項1または2記載の多
層容器の製造方法。 - 【請求項3】 多層シートを1.2倍以上に延伸してな
る請求項1〜3のいずれか1項に記載の多層容器の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16460698A JPH11348201A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 多層容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16460698A JPH11348201A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 多層容器の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11348201A true JPH11348201A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15796388
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16460698A Pending JPH11348201A (ja) | 1998-06-12 | 1998-06-12 | 多層容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11348201A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096258A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 溶融成形物 |
WO2003047854A1 (en) * | 2001-12-06 | 2003-06-12 | Arrow Coated Products Limited | Multilayered films |
WO2022114032A1 (ja) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | 株式会社クラレ | 多層構造体、その分離方法及びリサイクル方法 |
CN114867665A (zh) * | 2019-12-24 | 2022-08-05 | 花王株式会社 | 包装容器及其制造方法和再利用方法 |
-
1998
- 1998-06-12 JP JP16460698A patent/JPH11348201A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096258A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The | 溶融成形物 |
WO2003047854A1 (en) * | 2001-12-06 | 2003-06-12 | Arrow Coated Products Limited | Multilayered films |
CN114867665A (zh) * | 2019-12-24 | 2022-08-05 | 花王株式会社 | 包装容器及其制造方法和再利用方法 |
CN114867665B (zh) * | 2019-12-24 | 2023-08-18 | 花王株式会社 | 包装容器及其制造方法和再利用方法 |
WO2022114032A1 (ja) * | 2020-11-26 | 2022-06-02 | 株式会社クラレ | 多層構造体、その分離方法及びリサイクル方法 |
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A02 | Decision of refusal |
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