JPH0526052A - 直列エンジンの構造 - Google Patents

直列エンジンの構造

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JPH0526052A
JPH0526052A JP20454191A JP20454191A JPH0526052A JP H0526052 A JPH0526052 A JP H0526052A JP 20454191 A JP20454191 A JP 20454191A JP 20454191 A JP20454191 A JP 20454191A JP H0526052 A JPH0526052 A JP H0526052A
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JP
Japan
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crankshaft
cylinder
bearing
pair
line
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JP20454191A
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JPH086606B2 (ja
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Yoshinori Tsunoda
好徳 角田
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NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
Original Assignee
NDC Co Ltd
Nippon Dia Clevite Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B75/00Other engines
    • F02B75/32Engines characterised by connections between pistons and main shafts and not specific to preceding main groups

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 半割り軸受に異常摩耗、焼付、打音発生等の
不具合を生じない直列エンジンの構造の提供。 【構成】 クランクシヤフト6の主軸受に一対の半割り
軸受7a,7bを有し、この半割り軸受7a,7bの割
り面7c,7dを結ぶ線Bに対して、シリンダ1の中心
軸線Aが90度未満の傾斜角θをなしている直列エンジ
ンの構造において、傾斜したシリンダ1が右側にある状
態で、左側にあるクランクシヤフト6の回転方向Yを左
回りに設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直列エンジンの構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の直列エンジンの構造として、例え
ば図5に示すものがある。すなわち、クランクシヤフト
50の主軸受に一対の半割り軸受51a,51bを有
し、一対の半割り軸受51a,51bの割り面51c,
51dを結ぶ線Bに対して、シリンダ52の中心軸線A
に90度未満の傾斜角θが与えられている。このような
シリンダ52の傾斜角θは、エンジンルームのコンパク
ト化の要請の下で次第に小さく設定される傾向にあり、
10〜60度程度の傾斜角θを与える設計事例が多くな
りつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の直列エンジンの構造にあつては、傾斜したシ
リンダ52が右側にある状態で、左側にあるクランクシ
ヤフト50の回転方向を矢印Xにて示すように右回りに
設定している。しかして、一対の半割り軸受51a,5
1bのしゆう動摩擦面に異常摩耗、焼付、打音発生等を
生じ易いという技術的課題がある。
【0004】すなわち、従来の直列エンジンの設計段階
において、クランクシヤフト50の主軸受部の軸心軌跡
の計算は、爆発行程時に、傾斜角θに対してほぼ180
度逆の方向、つまりシリンダ52の中心軸線Aの延長上
付近の半割り軸受51bにクランクシヤフト50が停滞
するものとして行われていた。
【0005】しかして、本発明者は、爆発圧のピークが
爆発死点に対して10度程度の遅れがあるため、クラン
クシヤフト50が停滞して大荷重が作用する部分の軸心
軌跡は、実際には、クランクシヤフト50の回転方向X
に向けて爆発圧のピークの遅れと同じ角度だけずれてい
ることを知得した。このずれ方向は、シリンダ52の傾
斜角θに基づいて不可避的に近接することになる一対の
半割り軸受51a,51bの一方の割り面51cに、更
に近づく方向となる。かくして、割り面51cからは潤
滑油が逸出し易いので、クランクシヤフト50が停滞す
る部分に所定厚さの油膜が保持されず、クランクシヤフ
ト50と一方の半割り軸受51bとの金属接触が発生
し、半割り軸受51bに異常摩耗、焼付、打音発生等の
不具合を生じることとなる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような従
来の技術的課題に鑑みてなされたものであり、その構成
は、クランクシヤフトの主軸受に一対の半割り軸受を有
し、この半割り軸受の割り面を結ぶ線に対して、シリン
ダの中心軸線が90度未満の傾斜角をなしている直列エ
ンジンの構造において、傾斜したシリンダが右側にある
状態で、左側にあるクランクシヤフトの回転方向を左回
りに設定する直列エンジンの構造である。
【0007】
【作用】一般に、シリンダ内の爆発圧のピークは、爆発
死点に対して10度程度の遅れを有しているため、主軸
受においてクランクシヤフトが停滞する部分は、クラン
クシヤフトの回転方向に向けて爆発圧のピークの遅れと
同じ角度だけ爆発死点に対応する位置から変位してい
る。
【0008】しかして、傾斜したシリンダを右側とした
状態で、クランクシヤフトの回転方向を左回りに設定し
たので、この変位方向は、油膜の形成が良好になされな
い半割り軸受の割り面から遠ざかる方向となる。つま
り、シリンダの傾斜角に基づいて不可避的に近接するこ
とになる一対の半割り軸受の一方の割り面から、遠ざか
る方向となる。
【0009】かくして、割り面から潤滑油が逸出して所
定厚さの油膜が保持されず、クランクシヤフトと一方の
半割り軸受との金属接触を発生することが良好に抑制さ
れる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図1〜図4は本発明の1実施例を示す。直
列エンジンの概略を示す図1において、符号1はシリン
ダであり、ピストン2がシリンダ1の中心軸線A方向の
しゆう動自在に嵌合している。ピストン2には、ピスト
ンピン3によつてコネクテイングロツド4の小端部が揺
動自在に結合され、コネクテイングロツド4の2つ割り
よりなる大端部には、一対の半円筒状の半割り軸受5
a,5bを介在させてクランクシヤフト6のクランクピ
ン6aを回転自在に支承している。
【0011】クランクシヤフト6のジヤーナル6bは、
図2,3に示すように主軸受である一対の半円筒状の半
割り軸受7a,7bを介在させて主軸受ハウジング8に
回転自在に支承される。主軸受ハウジング8は、主ハウ
ジング8aと副ハウジング8bとに2分割され、それぞ
れに図4に示す半割り軸受7a,7bを嵌合させてクラ
ンクシヤフト6のジヤーナル6bを回転自在に支承する
状態として、主ハウジング8aに副ハウジング8bをボ
ルト9a,9bにて固着してある。Bは一対の半割り軸
受7a,7bの割り面7c,7dを結ぶ線を示し、ま
た、7eは、半割り軸受7a,7bの位置決め用の爪で
ある。
【0012】10は、主ハウジング8aに形成した油穴
であり、油穴10に外部から供給される潤滑油が、一対
の半割り軸受7a,7bの嵌合面に形成した環状の油溝
11に流入し、各半割り軸受7a,7bの油穴12a,
12bからしゆう動摩擦面に供給される。半割り軸受7
a,7bのしゆう動摩擦面に供給された潤滑油は、クラ
ンクシヤフト6の油穴13からコネクテイングロツド4
の大端部の半割り軸受5a,5bのしゆう動摩擦面に供
給され、更にピストンピン3等の潤滑に供される。
【0013】そして、このような構造の直列エンジンに
おいて、一対の半割り軸受7a,7bの割り面7c,7
dを結ぶ線B及びその垂直線Cに対し、シリンダ1の中
心軸線Aが所定角度傾斜し、図1に示すように一対の半
割り軸受7a,7bの割り面7c,7dを結ぶ線Bに対
してシリンダ1の中心軸線Aが傾斜角θを有している。
ここで、0度<θ<90度である。更に、傾斜したシリ
ンダ1を右側とした状態で、クランクシヤフト6の回転
方向Yを左回りに設定する。
【0014】次に、作用について説明する。上記構造の
直列エンジンを稼働すれば、吸入、圧縮、爆発及び排気
の各行程が繰り返され、ピストン2の中心軸線A方向の
直線往復運動が、コネクテイングロツド4を介してクラ
ンクシヤフト6の回転方向Yの回転運動に変換される。
【0015】このような直列エンジンの稼働に際し、シ
リンダ1内の爆発圧のピークは、前述したように爆発死
点に対して10度程度の遅れを有しているため、主軸受
においてクランクシヤフト6が停滞する部分は、クラン
クシヤフト6の回転方向Yに向けて爆発圧のピークの遅
れと同じ角度だけ爆発死点に対応する位置から変位して
いる。すなわち、爆発圧がピークを示して一方の半割り
軸受7bに大荷重を作用させる位置bは、図1において
爆発死点に対応する位置aから約10度だけ回転方向Y
に変位することになる。
【0016】しかして、傾斜したシリンダ1を右側とし
た状態で、クランクシヤフト6の回転方向Yを左回りに
設定したので、この変位方向は、油膜の形成が良好にな
されない半割り軸受7a,7bの割り面7cから遠ざか
る方向となる。つまり、シリンダ1の傾斜角θに基づい
て不可避的に近接することになる一対の半割り軸受7
a,7bの一方の割り面7cから、遠ざかる方向とな
る。
【0017】かくして、割り面7cから潤滑油が逸出し
て所定厚さの油膜が保持されず、クランクシヤフト6と
一方の半割り軸受7bとの金属接触を発生することが良
好に抑制される。その結果、一対の半割り軸受7a,7
b、特にクランクシヤフト6が停滞する一方の半割り軸
受7bに異常摩耗、焼付、打音発生等の不具合を生じる
ことが防止される。
【0018】
【発明の効果】以上の説明によつて理解されるように、
本発明に係る直列エンジンの構造によれば、半割り軸受
に異常摩耗、焼付、打音発生等の不具合を生じることが
良好に防止されるので、シリンダの中心軸線の傾斜角を
減少させてエンジンルームの更なるコンパクト化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施例に係る直列エンジンの概略
を示す図。
【図2】 同じくクランクシヤフトの軸受部を示す断面
図。
【図3】 同じくクランクシヤフトの主軸受を示す断面
図。
【図4】 同じく半割り軸受を示す斜視図。
【図5】 従来の直列エンジンの概略を示す図。
【符号の説明】
1:シリンダ、2:ピストン、3:ピストンピン、4:
コネクテイングロツド、6:クランクシヤフト、6a:
クランクピン、6b:ジヤーナル、7a,7b:半割り
軸受、7c,7d:割り面、8:主軸受ハウジング、8
a:主ハウジング、8b:副ハウジング、9a,9b:
ボルト、A:シリンダの中心軸線、B:割り面を結ぶ
線、C:垂直線、θ:傾斜角、Y:クランクシヤフトの
回転方向。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 クランクシヤフトの主軸受に一対の半割
    り軸受を有し、この半割り軸受の割り面を結ぶ線に対し
    て、シリンダの中心軸線が90度未満の傾斜角をなして
    いる直列エンジンの構造において、傾斜したシリンダが
    右側にある状態で、左側にあるクランクシヤフトの回転
    方向を左回りに設定することを特徴とする直列エンジン
    の構造。
JP20454191A 1991-07-22 1991-07-22 直列エンジンの構造 Expired - Lifetime JPH086606B2 (ja)

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JP20454191A JPH086606B2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 直列エンジンの構造

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JP20454191A JPH086606B2 (ja) 1991-07-22 1991-07-22 直列エンジンの構造

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JPH0526052A true JPH0526052A (ja) 1993-02-02
JPH086606B2 JPH086606B2 (ja) 1996-01-29

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