JPH0526034A - 内燃機関の二次空気供給装置における自己診断装置 - Google Patents

内燃機関の二次空気供給装置における自己診断装置

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JPH0526034A
JPH0526034A JP3176662A JP17666291A JPH0526034A JP H0526034 A JPH0526034 A JP H0526034A JP 3176662 A JP3176662 A JP 3176662A JP 17666291 A JP17666291 A JP 17666291A JP H0526034 A JPH0526034 A JP H0526034A
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JP
Japan
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secondary air
air
oxygen concentration
fuel ratio
amount
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Application number
JP3176662A
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English (en)
Inventor
Akihiko Araki
昭彦 荒木
Toshio Nanba
俊夫 難波
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N2550/00Monitoring or diagnosing the deterioration of exhaust systems
    • F01N2550/14Systems for adding secondary air into exhaust

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】触媒上流の排気通路に二次空気を供給する装置
の故障を簡便に診断し、二次空気の供給量が不足するこ
とによる不具合を早期に回避させる。 【構成】二次空気の供給位置よりも下流側で排気中の酸
素濃度を検出し、この酸素濃度検出値が目標値になるよ
うに二次空気量をフィードバック制御する(S11)。こ
こで、二次空気の供給位置よりも下流側における酸素濃
度が目標よりも小さい状態(排気空燃比リッチ状態)
が、所定時間以上継続しているか否かを判別する(S1
3,S14)。そして、酸素濃度が目標よりも低い状態が
所定時間以上の継続していると判別されたときには、二
次空気の供給量が故障により不足して、排気空燃比を目
標に近づけることができないものと判断する(S15)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の二次空気供給
装置における自己診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、排気を浄化する目的で車両用
機関の排気通路に触媒を配設しているものがあり、かか
る触媒を用いた排気浄化装置では、排気系での酸化反応
を促進させて、所期の転化率を確保するために、触媒上
流側の排気通路に二次空気(酸素)を供給するよう構成
されたものがある。
【0003】上記のような二次空気の供給においては、
空燃比状態(CO,HC濃度)に対応して最適量を供給
することが望まれ、例えば排気温度の低いときに過剰な
二次空気が供給されると、CO,HCの燃焼に供されな
い二次空気によって触媒を冷却してしまうことがあり、
また、二次空気の過剰供給は三元触媒においてNOxの
転化率を低下させてしまうことになる。逆に、二次空気
量が少な過ぎると、充分に酸化反応を促進させることが
できなくなり、また、触媒温度を高温に維持できなくな
ってしまう。
【0004】そこで、本出願人は、二次空気の供給位置
よりも下流側で、かつ、触媒の上流側に酸素センサを配
設し、該酸素センサで検出される酸素濃度が目標濃度に
なるように二次空気の供給量をフィードバック制御する
よう構成することにより、二次空気の供給量が最適量に
精度良く制御できるようにした二次空気供給装置を先に
提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
に二次空気量を最適量にフィードバック制御すれば、排
気の浄化性能を有効に引出して、大気汚染の防止に効果
を発揮するが、二次空気供給装置の故障によって所期の
供給量が得られない状態になっても、かかる故障が直接
機関の運転性に影響を与えるものではないために、運転
者が気づかずにそのまま運転が継続されてしまうことが
あった。
【0006】即ち、従来、触媒温度の異常上昇を警告す
る装置を備えた車両があり、二次空気が過剰に供給され
る側に故障した場合には、高負荷運転されたときに前記
過剰な二次空気によって触媒温度が上昇することで、二
次空気供給系の故障を推察させることができる。しかし
ながら、特に、二次空気の供給量が少なくなる側に故障
した場合には、かかる異常が触媒温度の異常上昇として
表れるものではないため、前記警告装置によって運転者
に知らせることはできず、然も、故障により二次空気の
供給量が不足して触媒転化率が低下し、排気有害成分の
排出量が増大しても、動力性能に影響を及ぼすものでは
ないために、運転者が気づかずにそのまま運転され、整
備工場などでの排気有害成分の濃度測定結果が出て初め
て二次空気供給装置の異常が発見される場合があった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、前述のように二次空気の供給位置よりも下流側で
酸素濃度を検出し、該検出結果に基づいて二次空気の供
給量をフィードバック制御するよう構成された二次空気
供給装置に適用され、特に二次空気量が不足する側の故
障を簡便に診断できる自己診断装置を提供し、排気浄化
性能が低下している状態での運転を回避することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのため本発明にかかる
内燃機関の二次空気供給装置における自己診断装置は、
図1に示すように構成される。図1において、触媒,二
次空気供給手段,酸素濃度検出手段,二次空気量制御手
段は、本発明にかかる自己診断装置が適用される二次空
気供給装置を構成する要素であり、触媒は、機関の排気
通路に配設されて排気を浄化するもので、この触媒の上
流側の排気通路には二次空気供給手段によって二次空気
が供給される。また、酸素濃度検出手段は、二次空気供
給手段による二次空気の供給位置よりも下流側でかつ前
記触媒よりも上流側の排気通路に配設されて排気中の酸
素濃度を検出する。
【0009】そして、二次空気量制御手段は、酸素濃度
検出手段で検出される酸素濃度が所定目標濃度に近づく
ように二次空気供給手段による二次空気の供給量をフィ
ードバック制御する。ここで、自己診断装置を構成する
故障診断手段は、二次空気量制御手段により二次空気の
供給量がフィードバック制御されているときに、酸素濃
度検出手段により検出される酸素濃度が所定目標濃度よ
りも低い状態が所定時間以上継続したときに二次空気供
給手段の故障を診断する。
【0010】
【作用】即ち、二次空気の供給によって排気中の酸素濃
度を減少させることはできないが、二次空気の供給は排
気中の酸素濃度を増大させることになる。従って、二次
空気量制御手段によって排気中の酸素濃度が所定濃度に
近づくようにフィードバック制御されていて、二次空気
の供給がフィードバック制御に対応して実際に行われて
いれば、一時的に排気中の酸素濃度が目標よりも低い状
態があっても、かかる状態が長時間に渡って継続するこ
とはない。
【0011】このため、排気中の酸素濃度が長時間に渡
って目標よりも低い状態が継続した場合には、制御要求
に対して実際に供給されている二次空気量が少ないもの
と見做すことができ、これによりパイプの詰まりなどに
よって所期の二次空気量が確保できなくなっているよう
な故障を診断できるものである。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。一実施例
を示す図2において、内燃機関1にはエアクリーナ2か
ら吸気ダクト3,スロットル弁4及び吸気マニホールド
5を介して空気が吸入される。吸気マニホールド5の各
ブランチ部には、各気筒別に燃料噴射弁6が設けられて
いる。この燃料噴射弁6は、ソレノイドに通電されて開
弁し、通電停止されて閉弁する電磁式燃料噴射弁であっ
て、後述するコントロールユニット12からの駆動パルス
信号により通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプか
ら圧送されてプレッシャレギュレータにより所定の圧力
に調整された燃料を、機関1に噴射供給する。
【0013】機関1の各燃焼室には点火栓7が設けられ
ていて、これにより火花点火して混合気を着火燃焼させ
る。そして、機関1からは、排気マニホールド8,排気
ダクト9,排気浄化用としての三元触媒10及びマフラー
11を介して排気が大気中に排出される。コントロールユ
ニット12は、CPU,ROM,RAM,A/D変換器及
び入出力インタフェイス等を含んで構成されるマイクロ
コンピュータを備え、各種のセンサからの入力信号を受
け、後述の如く演算処理して、燃料噴射弁6の作動(機
関への燃料供給量)を制御する。
【0014】前記各種のセンサとしては、吸気ダクト3
中にエアフローメータ13が設けられていて、機関1の吸
入空気流量Qに応じた信号を出力する。また、クランク
角センサ14が設けられていて、機関回転に同期したパル
ス信号を出力する。ここで、前記パルス信号の周期、或
いは、所定時間内における発生数を計測することによ
り、機関回転速度Nを算出できる。
【0015】また、機関1のウォータジャケットの冷却
水温度Twを検出する水温センサ15が設けられている。
また、排気マニホールド8の集合部には酸素センサ16が
設けられている。この酸素センサ16は、排気中の酸素濃
度に感応して出力値が変化する公知のセンサであり、例
えば大気に対する排気中の酸素濃度比に応じた起電力を
発生する構成となっている。排気中の酸素濃度は、図6
に示すように理論空燃比を境に急変するから、前記酸素
センサ16の出力値に基づいて機関吸入混合気の空燃比が
理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかを判
別できる。
【0016】コントロールユニット12は、以下のように
して、燃料噴射弁6による燃料噴射量Tiを決定する。
まず、前記エアフローメータ13で検出される吸入空気流
量Qとクランク角センサ14からの信号に基づいて算出さ
れた機関回転速度Nとに基づいて基本燃料噴射量Tp
(=K×Q/N;Kは定数)を演算する。一方、所定の
フィードバック制御条件が成立しているときには前記酸
素センサ16を介して検出される空燃比を理論空燃比にフ
ィードバック制御するための空燃比フィードバック補正
係数LMDを設定し、また、水温センサ15で検出される
冷却水温度に基づいて冷機時に空燃比をリッチ化させる
基本補正係数や、始動時や高負荷時に空燃比を理論空燃
比よりもリッチ化させるための増量係数などを含む各種
補正係数COEF、更に、バッテリ電圧の変化による燃
料噴射弁6の有効開弁時間の変化を補正するための補正
分Tsを設定する。そして、これらの各補正項に基づい
て前記基本燃料噴射量Tpを補正することにより最終的
な燃料噴射量Ti(=Tp×LMD×COEF+Ts)
を設定する。
【0017】そして、所定の燃料噴射タイミングにおい
て、最新に演算された前記燃料噴射量Tiに相当するパ
ルス幅の駆動パルス信号を燃料噴射弁に出力して、燃料
噴射弁6による燃料噴射量を制御する。尚、前記空燃比
フィードバック補正係数LMDは、例えば比例積分制御
によって以下のようにして可変設定される。まず、酸素
センサ16の出力と理論空燃比に相当する値とを比較する
ことによって、実際の空燃比が理論空燃比に対してリッ
チであるかリーンであるかを判別し、リッチ→リーン
(リーン→リッチ)の反転時には最初に所定の比例定数
だけ補正係数LMDを増大(減少)させ、その後、再度
空燃比が反転するまでの間、時間同期又は回転同期で積
分定数だけ徐々に補正係数LMDを増大(減少)させて
いく。
【0018】また、本実施例における内燃機関1には二
次空気供給装置(二次空気供給手段)が備えられてお
り、酸素センサ16よりも下流側で三元触媒10よりも上流
側の排気ダクト9(排気通路)に、二次空気パイプ17の
一端が接続されており、この二次空気パイプ17の他端に
はサブエアクリーナ18が介装されている。そして、前記
二次空気パイプ17の途中には、上流側から順に、エアポ
ンプ19,プレッシャレギュレータ20,電磁式コントロー
ルバルブ21が設けられており、サブエアクリーナ18でろ
過されて機関駆動されるエアポンプ19によって圧送され
た二次空気が、プレッシャレギュレータ20で所定圧力に
調整された後、コントロールバルブ21の開度に応じて調
整された所定量の二次空気が三元触媒10の上流側に供給
されるようになっている。
【0019】以上のように、本実施例における二次空気
供給手段は、前記二次空気パイプ17,サブエアクリーナ
18,エアポンプ19,プレッシャレギュレータ20,コント
ロールバルブ21によって構成される。また、前記二次空
気パイプ17の排気ダクト9に対する接続部よりも下流側
で三元触媒10の上流側には、前記酸素センサ16と同じ構
成のサブ酸素センサ22(酸素濃度検出手段)が設けられ
ており、このサブ酸素センサ22は、機関排気と二次空気
との混合気体中における酸素濃度に感応して出力が変化
する。
【0020】前記コントロールバルブ21は、コントロー
ルユニット12から送られるデューティ信号によってその
開度が調整されるようになっており、コントロールユニ
ット12は図3のフローチャートに示すようにして、前記
デューティ信号のデューティ比(二次空気量)を決定す
る。尚、前記図3のフローチャートに示すように、二次
空気量制御手段としての機能は、コントロールユニット
12がソフトウェア的に備えている。
【0021】図3のフローチャートにおいて、まず、ス
テップ1(図中ではS1としてある。以下同様)では、
前記酸素センサ16を用いた理論空燃比への空燃比フィー
ドバック制御中であるか否かを判別する。ここで、所定
のフィードバック制御条件が成立していて、空燃比フィ
ードバック制御がクローズド制御中である場合には、機
関吸入混合気の空燃比が理論空燃比に制御され、前記理
論空燃比は図5に示すように、三元触媒10の転化率がH
C,CO,NOxの全てについて最良である空燃比状態
であり、然も、本実施例の機関1では、始動時などの触
媒10温度が低いときには前記空燃比フィードバック制御
はオープン制御とされて空燃比をリッチ化させるように
なっている。従って、空燃比フィードバック制御のクロ
ーズド制御中であるときには、触媒10温度上昇及びC
O,HCの転化率改善を目的とする二次空気の供給は必
要がないので、ステップ2で二次空気量をゼロに設定し
て前記コントロールバルブ21を全閉状態に制御する。
【0022】一方、フィードバック制御条件が成立して
おらず、空燃比フィードバック制御がオープン制御とな
っている状態では、ベース空燃比が理論空燃比よりもリ
ッチに設定され、かかる理論空燃比からずれたリッチ空
燃比状態では、図5に示すようにHC,COの転化率が
低下する。しかしながら、リッチ空燃比状態におけるH
C,COの転化率の低下は酸素不足によるものであり
(図6参照)、二次空気量の供給によって排気中の酸素
量を増大させることによって、前記HC,COの酸化を
促進することできる。
【0023】また、特に、始動時で空燃比がリッチ化さ
れ、然も、三元触媒10の温度が低いときに、二次空気の
供給によってCO,HCの酸化が促進されれば、CO,
HCの燃焼熱によって三元触媒10の温度を速やかに活性
化温度にまで上昇させることができる。そこで、ステッ
プ1で理論空燃比へのフィードバック制御が行われてい
ないと判別されたときには、ステップ3へ進み、サブ酸
素センサ22の出力値と理論空燃比相当のスライスレベル
(目標値)とを比較することで、触媒10前の排気中酸素
濃度を介して検出される空燃比が目標空燃比に対してリ
ッチであるかリーンであるか、換言すれば、三元触媒10
の直前の酸素濃度が理論空燃比相当レベルよりも少ない
か又は多いかを判別する。
【0024】但し、前記酸素センサ22の上流側に二次空
気が供給される構成であるから、サブ酸素センサ22で検
出される酸素濃度は、機関吸入混合気の空燃比を表すも
のではなく、三元触媒10に取り込まれる機関排気と二次
空気との混合気体中の酸素濃度が理論空燃比相当レベル
であるか否かを示すものである。例えば空燃比フィード
バック制御を行う運転条件以外に移行して、空燃比が理
論空燃比よりもリッチ側に設定されるようになると、排
気中の酸素濃度が低下するから、サブ酸素センサ22で検
出される酸素濃度は理論空燃比相当レベルよりも低くな
って、このときにはリッチ判定されてステップ3からス
テップ4へ進む。
【0025】ステップ4では、予め吸入空気流量Qに対
応して二次空気量の増量補正分αを記憶したマップか
ら、現在の吸入空気流量Qに対応する増量補正分αのデ
ータを検索して求める。このように、そのときの吸入空
気流量Qに基づいてフィードバック制御の操作量として
の前記増量補正分αを可変設定すれば、フィードバック
制御の応答性の確保と、オーバーシュートの抑止とを図
れるものである。
【0026】そして、次のステップ5では、前回までの
二次空気量の設定に対して、前記ステップ4で検索され
た増量補正分αを加算することで、二次空気量の増量補
正を行い、この増量補正された二次空気量に相当するデ
ューティ比の信号をコントロールバルブ21に送る。従っ
て、ベース空燃比がリッチ側に設定され、排気中の酸素
濃度が低下したときには、サブ酸素センサ22により検出
される酸素濃度が理論空燃比に相当するレベルよりも低
い状態(リッチ検出状態)が逆転するまでの間、前記ス
テップ5における増量補正が継続され、二次空気量は所
定量ずつ段階的に増量される。
【0027】そして、二次空気量の増量によって触媒10
前における酸素濃度が理論空燃比相当レベルを越えるよ
うになると、今度は、ステップ3でサブ酸素センサ22に
より検出される酸素濃度が理論空燃比に相当するレベル
よりも高い状態(リーン状態)が検出されるようになっ
て、ステップ3からステップ6へ進むようになる。ステ
ップ6では、前記ステップ4と同様に、予め吸入空気流
量Qに対応して二次空気量の減量補正分βを記憶したマ
ップから、現在の吸入空気流量Qに対応する減量補正分
βのデータを検索して求める。
【0028】そして、次のステップ7では、前回までの
二次空気量の設定から、前記ステップ4で検索された減
量補正分βを減算することで、二次空気量の減量補正を
行い、この減量補正された二次空気量に相当するデュー
ティ比の信号をコントロールバルブ21に送る。このよう
にして、サブ酸素センサ22で検出される酸素濃度を、理
論空燃比に相当するレベル(目標酸素濃度)に近づける
ように二次空気量をフィードバック制御すれば、空燃比
フィードバック制御がオープン制御となって、空燃比設
定が理論空燃比よりもリッチ側になっても、三元触媒10
に取り込まれる排気中の酸素濃度を理論空燃比に制御さ
れているときと同じに保って、触媒10内における酸化・
還元反応を良好に保つことができるようになる。
【0029】また、特に空燃比がリッチ化される始動時
において、前記二次空気の供給によってHC,COの酸
化燃焼が促進され、かかる燃焼熱によって触媒10を速や
かに活性化温度にまで上昇させることができるようにな
り、始動直後から触媒10を活性化させて排気性状を改善
できるようになる。ここで、空燃比フィードバック制御
のオープン制御中に空燃比がリーン側に設定される場合
もあり得るが、この場合、機関排気中の酸素濃度が理論
空燃比に相当するレベルよりも高いから、ステップ7で
の二次空気量の減少補正を繰り返すことによって、二次
空気量がゼロに制御される。これは、空燃比が理論空燃
比よりもリーンであるときには、HC,COを酸化させ
るために必要な酸素が必要充分にあり(図6参照)、二
次空気の供給によって酸素を補充することは、排気空燃
比をリーン化させてNOxの還元作用を更に悪化させる
結果となってしまうためである。
【0030】コントロールユニット12は、上記のように
して二次空気供給装置における二次空気供給量をフィー
ドバック制御すると共に、図4のフローチャートに示す
ようにして前記二次空気供給装置の故障を自己診断する
ようになっており、コントロールユニット12は故障診断
手段としての機能を備えている。図4のフローチャート
において、まず、ステップ11では、二次空気供給量のフ
ィードバック制御中であるか否かを判別する。
【0031】ここで、二次空気のフィードバック制御中
でないときには、ステップ16へ進んで、自己診断のため
のカウント値Cをゼロリセットして、そのまま本プログ
ラムを終了させるが、二次空気のフィードバック制御中
であるときには、ステップ12以降へ進んで自己診断処理
を行う。ステップ12では、サブ酸素センサ22で検出され
る空燃比(酸素濃度)が理論空燃比(目標酸度濃度)に
対してリッチであるかリーンであるかを判別する。
【0032】そして、二次空気の供給位置よりも下流側
における酸素濃度が理論空燃比相当よりも大きい(リー
ン)ときには、二次空気のフィードバック制御中でない
場合と同様にステップ16へ進んで前記カウンタCをゼロ
リセットして終了させる。一方、サブ酸素センサ22で検
出される酸素濃度が理論空燃比相当よりも小さい(リッ
チ)と判断されたときには、ステップ13へ進んで、前記
カウンタCを1アップさせた後、ステップ14で前記カウ
ンタCが所定値以上であるか否かを判別する。
【0033】即ち、前記カウンタCは、リーン判別のと
きにはゼロリセットされるから、リッチ判定の継続時間
を計測することになり、然も、前記カウンタCはサブ酸
素センサ22て検出される酸素濃度が理論空燃比相当とな
るように二次空気量がフィードバック制御されていると
きにカウントアップされる。このとき、二次空気供給装
置が正常であれば、二次空気の供給量を前述のようにし
てフィードバック制御することで、サブ酸素センサ22に
よる検出値は理論空燃比相当を中心として振動すること
になり、少なくとも二次空気量が不足してリッチ判定が
長時間継続されることはない。但し、機関吸入混合気の
空燃比がリーンであれば、二次空気の供給量をゼロとし
ても、かかるリーン状態を解消することはできないの
で、サブ酸素センサ22によるリーン判定が継続すること
はあり得る。
【0034】従って、ステップ14でカウンタCが所定値
以上であると判別され、二次空気量をフィードバック制
御しているにも関わらず、酸素濃度が目標よりも低い状
態が所定時間以上継続している場合には、制御に見合っ
た二次空気よりも少ない量しか実際には供給できていな
いために、排気中の酸素濃度を目標レベルにまで増大さ
せることができないものと推定できる。
【0035】このため、ステップ15でカウンタ値Cが所
定値以上であると判別されたときには、ステップ15へ進
み、二次空気供給装置に供給量が不足する側の故障、例
えば二次空気パイプ17の詰まりなどが発生しているもの
と判定する。ここで、前記故障判定結果を、例えば車両
の運転席に設けた警告ランプなどによって運転者に知ら
せるようにすることが好ましく、かかる警告を行うこと
によって、二次空気供給装置の故障修繕を早期に促し
て、二次空気の所期制御の下に良好な触媒転化率を確保
できるようになる。また、上記のような自己診断を行わ
せるに当たって、ハードウェア構成の追加を必要とせ
ず、簡便なソフトウェアの追加のみによって自己診断が
可能で、自己診断装置の追加による負担増は充分に小さ
い。
【0036】尚、上記実施例では、酸素センサ16を備
え、この酸素センサ16で検出される空燃比に基づいて機
関吸入混合気の空燃比フィードバック制御を行う機能を
有する構成であったが、かかる空燃比フィードバック制
御機能を備えないものであっても良く、また、空燃比フ
ィードバック制御中も二次空気のフィードバック制御を
行わせる構成であっても良い。
【0037】また、本実施例のように空燃比フィードバ
ック制御中は、二次空気を供給しない構成であれば、酸
素センサ16の上流側に二次空気の供給位置を配設するこ
とも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によると、排
気中の酸素濃度の検出値に基づいて二次空気の供給量を
フィードバック制御するよう構成された二次空気供給装
置において、二次空気を供給するパイプの詰まりなどに
よって所期の供給量を確保することができなくなった場
合に、かかる故障を簡便に診断することができ、二次空
気の必要量が確保できないために触媒の所期転化率を得
られない状態で運転されることを回避することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示すブロック図。
【図2】本発明の一実施例を示すシステム概略図。
【図3】二次空気の供給量のフィードバック制御を示す
フローチャート。
【図4】二次空気供給装置の自己診断を示すフローチャ
ート。
【図5】三元触媒の転化率と空燃比との関係を示す線
図。
【図6】排気中成分濃度と空燃比との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 機関 6 燃料噴射弁 9 排気ダクト 10 三元触媒 12 コントロールユニット 13 エアフローメータ 14 クランク角センサ 17 二次空気パイプ 18 サブエアクリーナ 19 エアポンプ 20 プレッシャレギュレータ 21 コントロールバルブ 22 サブ酸素センサ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】機関の排気通路に配設されて排気を浄化す
    る触媒と、 該触媒の上流側の排気通路に二次空気を供給する二次空
    気供給手段と、 該二次空気供給手段による二次空気の供給位置よりも下
    流側でかつ前記触媒よりも上流側の排気通路に配設され
    て排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度検出手段と、 該酸素濃度検出手段で検出される酸素濃度が所定目標濃
    度に近づくように前記二次空気供給手段による二次空気
    の供給量をフィードバック制御する二次空気量制御手段
    と、 を含んで構成された内燃機関の二次空気供給装置におけ
    る自己診断装置であって、 前記二次空気量制御手段により二次空気の供給量がフィ
    ードバック制御されているときに、前記酸素濃度検出手
    段により検出される酸素濃度が前記所定目標濃度よりも
    低い状態が所定時間以上継続したときに前記二次空気供
    給手段の故障を診断する故障診断手段を含んで構成した
    ことを特徴とする内燃機関の二次空気供給装置における
    自己診断装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2726031A1 (fr) * 1994-10-21 1996-04-26 Renault Procede de controle du fonctionnement d'une pompe a air de moteur a combustion interne
US11035282B2 (en) 2017-03-31 2021-06-15 Johnson Matthey Public Limited Company Catalyst protection system from oxygen deprived exhaust

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