JPH0526029B2

JPH0526029B2 -

Info

Publication number: JPH0526029B2
Application number: JP20814883A
Authority: JP
Inventors: Toshimitsu Shima
Original assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Current assignee: Yamaha Motor Co Ltd
Priority date: 1983-11-05
Filing date: 1983-11-05
Publication date: 1993-04-14
Also published as: JPS60101268A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、自動二輪車用エンジンなどに取り
付けられるエアクリーナのエレメント取付構造に
関する。

（従来技術）例えば、自動二輪車のエンジンには吸入空気を
ろ過するエアクリーナが設けられる。この種のエ
アクリーナは次のように構成される場合がある。

即ち、クリーナケース内における空気流通気口
の途中にこの流通路の一部を構成する通気口が形
成される。一方、このクリーナケースにはエレメ
ントを挿入させる開口が形成されると共に、この
開口を閉じるケースカバーが設けられる。また、
クリーナケース内へのエレメントの挿入端がこの
クリーナケース内で取り外し可能に枢支される。
上記エレメントと通気口縁部との間には弾性のパ
ツキン部材が設けられ、通気口側へ回動したエレ
メントにより排気口が覆われる。この場合、エレ
メントの回動端は開口を閉じる際のケースカバー
内面に係脱自在に係止され、開口を閉じるように
移動するケースカバーに連動してエレメントがパ
ツキン部材を介し通気口縁部に密着せしめられ
る。

ところで上記構成によれば、エレメントをクリ
ーナケースに取り付ける場合には、ケースカバー
とエレメントの回動端とを係合させる必要がある
が、この係合部は視認し難いところであるため、
この係合作業は煩雑である。また、エレメントを
通気口縁部に密着させる場合のケースカバーの移
動は、パツキン部材の弾性力に抗するものである
ため、大きな力が必要であつてこのケースカバー
の取り付けは煩雑である。また、ケースカバーで
開口を閉じた場合には、エレメントの取り付けは
同時に完了するが、開口が閉じられているため、
エレメントが通気口を正確に覆つているか否かの
視認をすることはできない。

（発明の目的）この発明は、上記のような事情に注目してなさ
れたもので、簡単な構成でありながらエレメント
を所定位置に対し容易かつ正確に取り付けること
ができるようにすることを目的とする。

（発明の構成）上記目的を達成するためのこの発明の特徴とす
るところは、エレメントの回動端に圧接してこの
エレメントを通気口縁部に押し当てる楔部材が設
けられ、一方、開口を閉じたケースカバーが楔部
材の抜け方向端に当接する点にある。

（実施例）以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。

１は自動二輪車で、その車体フレーム２には４
気筒のエンジン３が取り付けられ、同車体フレー
ム２上部には燃料タンク４やシート５が設けられ
る。また、上記エンジン３の吸気部には気化器８
を介してエアクリーナ９が設けられ、このエアク
リーナ９が設けられ、このエアクリーナ９はブラ
ケツト１１を介して車体フレーム２に支持され
る。

上記エアクリーナ９は、上下に連結された上ク
リーナケース１２と下クリーナケース１３と有
し、下クリーナケース１３内にエレメント１４が
内蔵される。上記下クリーナケース１３には外気
を吸入する左右一対の吸気口１６，１６が形成さ
れ、一方、上クリーナケース１２にはエレメント
１４によりろ過された空気をエンジン３側へ送り
出す排気口１７が形成される。また、上、下クリ
ーナケース１２，１３の連結部には下クリーナケ
ース１３から上クリーナケース１２へ空気を連通
させる連通口１８が形成される。そして、この連
通口１８に対応してエレメント１４が設けられ
る。

一方、下クリーナケース１３の一側に開口２０
が形成され、この開口２０を閉じるケースカバー
２１が設けられる。上記エレメント１４はこの開
口２０を通して下クリーナケース１３内に挿入さ
れる。上記エレメント１４は枠状の基板１４ａ
と、この基板１４ａの両側に取り付けられた側板
１４ｂ，１４ｂと、この側板１４ｂ，１４ｂに架
設されると共に基板１４ａの開口を覆うエレメン
ト本体１４ｃとで構成される。上記下クリーナケ
ース１３内にエレメント１４を挿入した場合に、
基板１４ａの挿入端を係自在に係止する係止溝２
２がこの下クリーナケース１３の奥部に形成され
る。このエレメント１４は係止溝２２を中心とし
て回動自在とされる。上記エレメント１４と連通
口１８縁部との間にはゴム製のパツキン部材２３
が設けられ、連通口１８側へ回動したエレメント
１４により連通口１８が覆われる。

上記エレメント１４の回動端に圧接してこのエ
レメント１４をパツキン部材２３を介し連通口１
８縁部に押し当てる楔部材２４が設けられる。即
ち、下クリーナケース１３内の壁面には左右一対
の摺動溝２６，２６が形成され、この各摺動溝２
６にそれぞれ楔部材２４が摺動自在に設けられ
る。この楔部材２４は、摺動溝２６内を摺動する
摺動部２４ａと、この摺動部２４ａの外面に突設
された楔本体２４ｂとを有している。そして、楔
部材２４が下クリーナケース１３内に挿入される
際、楔本体２４ｂがパツキン部材２３の弾性力に
抗してエレメント１４の側板１４ｂに圧接し、エ
レメント１４がパツキン部材２３を介して連通口
１８の縁部に密着せしめられる。上記の場合、楔
部材２４の摺動部２４ａ外面が側板１４ｂに当接
することによつて、摺動溝２６からの楔部材２４
の抜落が防止される。

一方、開口２０を閉じるケースカバー２１が上
記楔部材２４の抜け方向端に当接し、楔部材２４
の抜け止めがなされている。また、上記楔部材２
４とケースカバー２１との間にはスポンジ材２７
が弾性的に介在される。また、ケースカバー２１
内面には位置決め溝２８が形成され、ケースカバ
ー２１が開口２０を閉じた際、基板１４ａの開口
２０側端がこの位置決め溝２８に嵌り合い、エレ
メント１４がより確実に連通口１８の縁部に密着
せしめられる。

（発明の効果）この発明によれば、エレメントは楔部材により
取り付けられるため、この取り付けは構成簡単に
なされ、かつ、その操作も容易である。しかも、
楔部材の抜け方向端は、開口を閉じたケースカバ
ーに当接するため、開口をケースカバーで閉じる
ことによつて、楔部材の抜け止めが自動的になさ
れることとなる。従つて、楔部材の抜け止め操作
は不要でありエレメントの取り付けは更に容易化
される。

また、エレメントの取り付けはケースカバーに
よるものではないため、クリーナケースに対する
エレメントの最終的な取り付け状態は開口を通し
て視認することができる。よつて、エレメントを
クリーナケース内に正確に取り付けることができ
る。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施例を示し、第１図は自動二
輪車の簡略側面図、第２図はエアクリーナの平面
部分断面図、第３図は第２図の−線矢視部分
断面図、第４図は第３図の−線矢視断面図、
第５図は第４図の−線矢視断面図、第６図は
第２図の−線矢視図、第７図は楔部材の斜視
図である。９……エアクリーナ、１３……下クリーナケー
ス（クリーナケース）、１４……エレメント、１
８……連通口（通気口）、２０……開口、２１…
…ケースカバー、２４……楔部材。

Claims

【特許請求の範囲】

１クリーナケース内における空気流通路の途中
にこの流通路の一部を構成する通気口が形成さ
れ、一方、同上クリーナケースにエレメントを挿
入させる開口が形成されると共にこの開口を閉じ
るケースカバーが設けられ、かつ、クリーナケー
ス内へのエレメントの挿入端がこのクリーナケー
ス内で取り外し可能に枢支されると共にエレメン
トの回動でこのエレメントが通気口を覆うように
構成されたエアクリーナにおいて、上記エレメン
トの回動端に圧接してこのエレメントを通気口縁
部に押し当てる楔部材が設けられ、一方、開口を
閉じたケースカバーが楔部材の抜け方向端に当接
することを特徴とするエアクリーナのエレメント
取付構造。