JPH05260256A

JPH05260256A - カラー画像照射用ランプユニット

Info

Publication number: JPH05260256A
Application number: JP4089312A
Authority: JP
Inventors: Kenji Tanaka; 健二田中
Original assignee: Sharp Corp
Current assignee: Sharp Corp
Priority date: 1992-03-16
Filing date: 1992-03-16
Publication date: 1993-10-08

Abstract

(57)【要約】【目的】カラースキャナーにおいて、フィルム原稿の
読み取りを高速化する。【構成】所望の色光を含む光を発する複数個の光源
と、この光源からの光の中の所望の色光を反射する複数
種のダイクロイックミラーを備え、各光源からの光は順
次夫々のダイクロイックミラーへ投射され、ここで反射
された所望の色光は、進行方向前方にある他のダイクロ
イックミラーを透過し、同一光路を通ってカラー原稿に
投射される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はカラー画像照射用ランプ
ユニット、特にカラー画像の読取りに有用な透過用ラン
プに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、カラー原稿の読取りにおいて、
青、緑および赤への色分解する方法としては、各種のフ
ィルタを用いる方法、即ち、カラー原稿からの反射光を
フィルタを通すことにより特定の波長域の情報だけを取
出して、カラー原稿の色分解を行う方法、及び原稿を照
射する光源として、相異なる発光スペクトルを有する複
数の光源を用い、各光源を順次点滅駆動させて情報を色
分解して読取る方法が知られている。後者の例として
は、例えば、図３にあるようなカラー画像読取装置が知
られている。ＲＧＢランプユニット２１には赤色光源
Ｒ、緑色光源Ｇ及び青色光源Ｂが設けられている。散乱
板２３が該ユニット２１の下に設置され、原稿（フィル
ム）２４は原稿ガラス２２上に置かれる。これら光源ラ
ンプからの光を散乱板によって散乱し、原稿であるフィ
ルム２４に垂直な光だけを利用して画像を読み取る。こ
の光がフィルムを透過してミラー２５によって反射され
てレンズ２６を通過し、ＣＣＤセンサ２７上に結像す
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、高
速でカラー画像を読取る手段を得ることをその課題とす
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、所望の色光を含む光を発する複数個の光
源、及びこの光源からの光の中の所望の色光を反射する
複数種のダイクロイックミラーを備え、該複数種のダイ
クロイックミラーは該反射色光が同一光路を進行し、進
行方向前方に位置する他のダイクロイックミラーを透過
するように配設され、且つ該光源からの光が、所望の色
光を反射する複数種のダイクロイックミラーの各々へ順
次投射されるものであることを特徴とするカラー画像照
射用ランプユニットを提供するものである。ダイクロイ
ックミラーは、可視光の一部の波長範囲の光を反射し、
残りを透過する鏡である。複数個の光源は所望の色光を
含む光を発するものであればよいので、異なった色光
源、例えば青色光源、赤色光源及び緑色光源でもよく、
また、全部白色光源でもよい（青色光、赤色光、緑色光
などが一緒に含まれている）。しかし、これらの組合せ
に限定されるものではなく、適宜、各光源の発する色光
を単色光、複数の単色光の組合せ、更には上記のような
白色光をそのまま用いることもできる。

【０００５】以下、本発明を図面を用いて詳述する。図
１は本発明の散乱板なしのカラー画像照射用ランプユニ
ットの例を示す略断面図である。ランプユニット８の
ハウジング内に青色光源（Ｂ）４、赤色光源（Ｒ）５及
び緑色光源（Ｇ）６が順次配置され、各光源は仕切部材
により隔離されている。各光源からの光は色別反射ミラ
ー（ダイクロイックミラー）により、所定の角度に光路
を変更させる。こゝでは、光源からの光に対し、４５゜
の傾きをもって反射ミラーを設置し、直角に光路をまげ
ている。即ち、青色光源（Ｂ）４からの青色光（実線）
は色別反射ミラー１で、赤色光源（Ｒ）５からの赤色光
（破線）は色別反射ミラー２で、緑色光源（Ｇ）６から
の緑色光（一点鎖線）は色別反射ミラー３で、夫々反射
され直角に光路を曲げられる。

【０００６】色別反射ミラー１，２及び３はダイクロイ
ックミラーであって、色別反射ミラー１は青色光を反射
するが、他の色光は透過し、色別反射ミラー２は赤色光
は反射するが、他の色光（青色光を含む）は透過し、色
別反射ミラー３は緑色光は反射するが他の色光（青色
光、赤色光を含む）を透過するように選択配置されてい
る。従って、青色光は色別反射ミラー１で反射され、直
角に、光路をまげられて進行し、色別反射ミラー２及び
３を透過して原稿フィルム７に至る。同様に赤色光は色
別反射ミラー２で反射され、色別反射ミラー３を透過
し、原稿フィルム７に至る。更に緑色光は色別反射ミラ
ー３で反射されて、原稿フィルム７に至る。このよう
に、各色光の光路は一線にまとめられ、順次同一光路を
進行する。これら反射された光は原稿（フィルム）７
へ、所定の角度で投射される。好ましくは、この図１の
ように、原稿に対して、直角に投射する。各光源を順次
点滅させ、原稿フィルムを照射する。

【０００７】図２は本発明の散乱板なしのカラー画像照
射用ランプユニットを用いたスキャナーの模式的断面図
を示す。このスキャナーにおいては、ランプユニット８
中に設けられた青色光源（Ｂ）４、赤色光源（Ｒ）５、
及び緑色光源（Ｇ）６の３種の光源の発光タイミングを
各々ずらして順次循環的に高速に点滅させ、夫々、色別
反射ミラー（ダイクロイックミラー）１，２及び３で反
射させ、反射光９を透明原稿７に投射する。原稿７は原
稿台１０の上に置かれる。原稿台は矢印の方向に移動で
きる。原稿７を透過した光はミラー１１、ミラー１２及
びミラー１３で光路を変え、レンズ１４を経て、ＣＣＤ
イメージセンサ１５上に原稿像を結像する。赤外線カッ
ト・フィルターを光路上に設けるのが好ましく、例えば
レンズ１４に蒸着、又は取付ける。この結像された原稿
像は、このセンサによって画素単位に分解され、順次出
力され、これにより主走査方向のスキャンがおこなわれ
る。

【０００８】本発明のランプユニットはカラー画像読取
り装置に用いて有用である。このランプユニットは、例
えばカラー原稿を光学的に走査して同一画素を、青、
緑、および赤の各色に分解して、これを光電変換し、画
像情報を光学的に読取るカラー画像読取装置用に有用で
ある。この装置はカラースキャナ、カラー複写機、カラ
ーファクシミリ装置に用いることができる。

【０００９】

【発明の効果】本発明によれば、散乱板を使用しないの
で、カラー画像へ投射される光は、光量が大きく、且つ
従来のものに比し、より早い速度でカラー画像の読取り
ができる。光源ユニット内で、原稿面に対し、所定の角
度、好ましくは、直角に入射する光が光源ユニット内で
つくられるので、散乱板が不要である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の散乱板なしのカラー画像照射用ランプ
ユニットを例示する模式的断面図。

【図２】本発明の散乱板なしのカラー画像照射用ランプ
ユニットを用いたスキャナーの模式的断面図。

【図３】従来技術におけるカラー画像読取装置の模式的
断面図。

【符号の説明】

１，２，３ダイクロイックミラー４青色光源５赤色光源６緑色光源

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所望の色光を含む光を発する複数個の光
源、及びこの光源からの光の中の所望の色光を反射する
複数種のダイクロイックミラーを備え、該複数種のダイ
クロイックミラーは該反射色光が同一光路を進行し、進
行方向前方に位置する他のダイクロイックミラーを透過
するように配設され、且つ該光源からの光が、所望の色
光を反射する複数種のダイクロイックミラーの各々へ順
次投射されるものであることを特徴とするカラー画像照
射用ランプユニット。
【請求項２】複数個の光源が、青色光源、赤色光源及
び緑色光源である請求項１のランプユニット。
【請求項３】複数個の光源が白色光源である請求項１
のランプユニット。