JPH05258268A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH05258268A
JPH05258268A JP5233192A JP5233192A JPH05258268A JP H05258268 A JPH05258268 A JP H05258268A JP 5233192 A JP5233192 A JP 5233192A JP 5233192 A JP5233192 A JP 5233192A JP H05258268 A JPH05258268 A JP H05258268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic recording
recording medium
magnetic
recording
magnetization
Prior art date
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Pending
Application number
JP5233192A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Shinohara
紘一 篠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5233192A priority Critical patent/JPH05258268A/ja
Publication of JPH05258268A publication Critical patent/JPH05258268A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生機器に使用される磁気記録媒体
において、ディジタル信号の高密度記録におけるS/N
を改善しエラーの少ない高画質を実現することを目的と
する。 【構成】 斜め方向に向いた磁化容易軸の方向と柱状微
粒子の粒界の方向を略々一致させることで高密度記録時
の遷移領域の拡がりを小さくしS/Nを改善し、エラー
の少ない高画質での記録再生が行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高密度磁気記録に適する
強磁性金属薄膜を磁気記録層とする磁気記録媒体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録における高密度化は、磁気記録
再生機器の小型化,機能向上,新機能提案を可能にする
ことから継続的に進められ、面積記録密度で約30年間
に1000倍に密度が高められてきている。これらの高
密度化の進歩は機構系の進歩,信号処理技術の進歩等に
加えて、テープヘッド系の電磁変換系、特に、磁気テー
プは磁気記録層の構成材料の改良によっての進歩が中心
であった。特に最近になって強磁性金属薄膜がビデオ用
に実用化され、より狭トラック化,短波長化の必要な高
品位テレビジョン放送対応のディジタル記録の実用化検
討が盛んになってきている。
【0003】以下に従来の強磁性金属薄膜を磁気記録層
とする磁気記録媒体について説明する。
【0004】図2は従来の磁気記録媒体の要部拡大断面
を示すものである。図2において、1は斜め蒸着によっ
て得られた柱状微粒子で、2は柱状微粒子間の粒界であ
る。3はベースフィルムで、図中矢印(EA)はベース
フィルム面から角度γ(度)で立ち上がっている磁化容
易軸の方向(残留磁化方向)を示している。図2に示し
た構成の磁気記録媒体は、回転キャンに沿わせてポリエ
チレンテレフタレートを巻き取りながら、CoやCo−
Ni(Niを15〜25wt%含む)を電子ビーム蒸着
し、蒸着時に入射角の範囲を限定し、かつ酸素ガスを最
小入射角近傍から導入することで、磁気特性と耐久性を
改善した状態で得るのが一般に行われている。蒸着時に
斜め蒸着が連続的に入射角が変化する状態で行われるこ
とから柱状粒子は湾曲して連なった構造をもつことにな
る。このような膜は垂直成分の寄与があり、長手方向面
内に磁化容易軸を持つ塗布型媒体に比較し優れた短波長
記録特性を示すことから磁化容易軸の立ち上がり角
(γ)とリングヘッド磁界の作用の有効性との関係で実
験結果を説明することが試みられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、磁化容易軸方向と粒界の方向が一致しない
ことから磁化が残留した記録状態で、磁化遷移領域が広
くなることに原因していると推定される雑音が飽和磁束
密度の高い領域で大きくなりディジタル記録での高密度
化に必要な検出点S/Nが十分とれなくなるという問題
点を有していた。
【0006】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、高密度ディジタル記録での検出点S/Nを改善し、
優れたエラーレイトで高画質を実現できる磁気記録媒体
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明の磁気記録媒体は、磁化容易軸が斜方にあって、
柱状微粒子の粒界の方向と一致した強磁性金属薄膜を磁
気記録層とすることを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この構成によって、高密度記録での信号出力の
低下を補うために強磁性金属薄膜の飽和磁束密度を大き
くしても磁化遷移領域が粒界に沿うことで従来のように
粒子構造によって遷移域が乱されてその幅が実質的に拡
張されパルス高さが減少し、雑音レベルが高くなること
が起こりにくくなり高密度ディジタル記録での検出点S
/Nを改善することができる。
【0009】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0010】図1において、4は柱状微粒子で、5は柱
状微粒子の粒界で、粒界は従来のように曲がって構成さ
れていることはなく、一断面で観察(基板面に直交する
面)される粒界の基板となす角をαとすると、磁化容易
軸の方向βとの間に略々α=βの関係が成り立つように
ように構成されたものである。この柱状微粒子からなる
強磁性金属薄膜は、材料としては、Co−O,Co−N
i−O,Fe−N等から構成されたもので、α=βの関
係を略々満たすには、記録波長と磁性層厚みを飽和磁束
密度から反磁界の補正を考慮して、蒸着条件を最適化す
ればよいが、αとβの間は、|α−β|≦3度であれ
ば、記録波長0.5μm以下でのディジタル記録におい
て支障なく高密度化が可能である。この条件内でうれば
検出点S/Nが1dB以内におさまるからであって臨界に
物理的意味があるのではなく実用上好ましい条件を意味
しているものである。α(β)は、リング型磁気ヘッド
での記録再生では、25度から40度の範囲が好まし
い。また粒界の方向と柱状微粒子の方向を一致させるた
めには入射角の変化をほとんどないように蒸着するのが
好ましく、通常行われている円筒状のクーリングキャン
に沿わせてポリエチレンテレフタレートフィルムやポリ
エチレンナフタレートフィルムを移動させながらCoや
Co−Ni,Fe等を電子ビーム蒸着する方法ではな
く、ベルト状の搬送キャリアの補助でフィルムを静電吸
着させて移動しながら蒸着する方法での製造が適してい
る。また柱状微粒子の大きさは10〜20(nm)の範
囲であればよい。
【0011】以上のように構成された磁気記録層はリン
グヘッドのギャップ形成磁界により効率的に磁化され、
磁化容易軸方向と粒界の一致により磁化の微細構造部分
でのゆらぎが小さくなり遷移領域がシャープになるとと
もに雑音が小さくなり波形歪みのゆらぎも小さくなるこ
となどから検出点S/Nが改善され、高密度記録におい
ても誤り率の良好なディジタル記録が行えることになる
ものである。
【0012】本実施例による磁気記録媒体と従来の磁気
記録媒体での検出点S/Nと誤り率をビット長0.2μ
m,トラックピッチ10μmの場合(リングヘッドはギ
ャップ長0.16μmのメタルインギャップ型を用い
た)について測定した結果を(表1)に比較して示して
いる。
【0013】
【表1】
【0014】(表1)から明らかなように、本実施例に
よる磁気記録媒体は、ディジタル記録での高密度化にお
いて、良好な誤り率の確保の点で優れた効果が得られ
る。
【0015】以上のように本実施例によれば、柱状微粒
子の粒界の方向と磁化容易軸(残留磁化方向)を略々一
致させることにより検出点S/Nを改善し、ディジタル
記録の高密度化において優れた誤り率での記録再生を得
ることができる。
【0016】(実施例2)以下本発明の第2の実施例に
ついて説明する。
【0017】第2の実施例の構成については、基本的に
磁化容易軸方向(残留磁化方向)と柱状微粒子の方向は
略々一致しているものであって、磁化過程が磁壁移動に
よる磁化過程を有する磁区構造を持つものである。磁区
の大きさは交流消去状態でローレンツ電子顕微鏡によっ
て観察しても十分明瞭に今日の分解能では特定化が困難
ではあるが、柱状微粒子の大きさ以下であることは確認
できる。このように磁区の大きさ自体が微細化されるこ
とによって記録磁化遷移領域の拡がりが小さくなり、粒
界に沿って磁壁が構成されることで、磁気的エネルギー
が最小になるように遷移域に形成される金属薄膜固有の
ジグザグドメインが実効的に消失し、著しい雑音レベル
の改善がなされることになる。
【0018】上記した構成を得るには、ポリエチレンテ
レフタレートやポリエチレンナフタレート,ポリエーテ
ルケトンフィルム上に塗布層を配したものや、必要によ
り下地層を配した後、低温(0℃以下)に保持した回転
ベルトに沿って、高速(0.5μ/sec以上)でC
o,Co−Ni,Fe等を酸素や窒素ガスを導入しなが
ら0.1〜0.3μm蒸着範囲を限定し蒸着する方法が
生産的である。磁壁移動型と対比される磁化過程として
単磁区微粒子にみられる磁化の回転モードがあり、その
場合を比較例の別の例として選んだ。当然予測されるよ
うに同一の磁気特性で比較できないので、比較的近い特
性のものを準備して比較した。
【0019】従来例は、粒界が湾曲したもので、これは
回転ベルトを回転キャンに置きかえることで入射角範囲
を広くとることで得られたものを用いた。
【0020】本実施例による磁気記録媒体の特性と従来
の磁気記録媒体の特性を(表2)に比較して示してい
る。
【0021】
【表2】
【0022】この(表2)から明らかなように、本実施
例による磁気記録媒体は、高密度記録でのS/Nと優れ
たエラーレイトを得ることができる。
【0023】以上のように本実施例によれば、磁化容易
軸の方向と柱状微粒子の粒界の方向と略々一致し、磁化
過程が磁壁移動を伴う磁区構造をもつことで、ディジタ
ル信号を高密度で記録しても磁壁の拡がりが小さくでき
S/Nの優れた記録が行えるものである。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁化容易軸の方
向と柱状微粒子の粒界の方向を斜めで略々一致させるよ
う構成することにより高密度でディジタル信号を記録し
ても優れたS/Nが得られエラーの少ない高画質を実現
できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における磁気記録媒体の拡大
断面図
【図2】従来の磁気記録媒体の拡大断面図
【符号の説明】
4 柱状微粒子 5 粒界

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁化容易軸が斜方にあって、柱状微粒子
    の粒界の方向と略々一致した強磁性金属薄膜を磁気記録
    層とすることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 柱状微粒子が磁壁移動を伴う磁区構造を
    もったことを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
JP5233192A 1992-03-11 1992-03-11 磁気記録媒体 Pending JPH05258268A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5233192A JPH05258268A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 磁気記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5233192A JPH05258268A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 磁気記録媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05258268A true JPH05258268A (ja) 1993-10-08

Family

ID=12911816

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5233192A Pending JPH05258268A (ja) 1992-03-11 1992-03-11 磁気記録媒体

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JP (1) JPH05258268A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7371471B2 (en) 2004-03-08 2008-05-13 Nec Tokin Corporation Electromagnetic noise suppressing thin film

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7371471B2 (en) 2004-03-08 2008-05-13 Nec Tokin Corporation Electromagnetic noise suppressing thin film

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