JP2951892B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2951892B2
JP2951892B2 JP8150794A JP15079496A JP2951892B2 JP 2951892 B2 JP2951892 B2 JP 2951892B2 JP 8150794 A JP8150794 A JP 8150794A JP 15079496 A JP15079496 A JP 15079496A JP 2951892 B2 JP2951892 B2 JP 2951892B2
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典之 北折
俊夫 小林
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  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、強磁性金属薄膜型
の磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の磁気記録は高密度記録化の方向に
あり、高周波数特性の優れた磁気記録媒体が要望されて
いる。従来は磁性粉を適当なバインダーに分散させて支
持体上に塗布したいわゆる塗布型の磁気記録媒体が主流
であり、高密度記録に対する要求を満たすために種々の
改善がなされているが、ほぼ限界に近づいている。
【0003】塗布型の磁気記録媒体を超える性能を期待
できる磁気記録媒体として、支持体に蒸着等により磁性
金属を付着させた磁性層を有するいわゆる金属薄膜型の
磁気記録媒体が開発されている。金属薄膜型の磁気記録
媒体は、磁性層にバインダーを含まないことから磁性材
料の密度を高められるため、高密度記録に有望であると
されている。金属薄膜型の磁性層としては、Co、Co
−Ni、Co−Ni−P、Co−O、Co−Ni−O、
Co−Cr、Co−Ni−Cr等が検討されている。金
属薄膜型の磁気記録媒体を実用化する際の製造法として
は、真空蒸着法が最も適しており、この方法でCo−N
i−Oからなる磁性層を形成したHi8方式VTR用テ
ープやCo−Oからなる磁性層を形成したDVC(デジ
タルビデオカセット)用テープが既に実用化されてい
る。
【0004】また、磁気記録媒体の支持体としては、ポ
リエチレンテレフタレート等のプラスチックをはじめと
する非磁性支持体が用いられ、その厚さは例えばVHS
型のビデオテープでは16μm程度、8mmビデオテー
プでは9μm程度、更にDVC(デジタル・ビデオ・カ
セット)では6.3μm程度であり、高密度記録(小型
・長時間)を達成するために、より一層支持体の薄膜化
が進められるものと考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般に、金属薄膜型の
磁気記録媒体は、平坦な支持体上に金属薄膜が形成され
ているが、金属薄膜はバインダーを含まず弾力性が高い
ため、支持体が歪む場合がある(いわゆるカッピングの
発生)。一般に金属薄膜型の磁気記録媒体では磁性層の
厚さは500〜5000Å程度であり、支持体の膜厚が
厚いときはこの金属薄膜の弾力性の影響は小さくそれほ
ど問題とはならないが、今後はより薄膜化された支持体
が用いられることが予想され、その場合は金属薄膜の弾
力性が大きく影響し、ヘッドタッチが低下することが考
えられる。また、オーバーライト特性は、磁性層の厚さ
や種類に影響されるが、上記のように支持体の厚さは薄
膜化をたどっており、オーバーライト特性を向上させる
ためには、支持体の厚さに応じた適正な磁性層を形成す
ることが要求される。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記のよ
うな状況に鑑み鋭意研究した結果、厚さ2μm以上6μ
m未満の支持体を用いるCoを主成分とする金属薄膜型
の磁性層において、該磁性層の厚さを前記支持体の厚さ
の1/70〜1/15とし、且つ磁性層を構成する柱状
コラムの金属微粒子の結晶面を、磁性層中でランダムに
変化させることにより、上記の目的を達成できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、厚さ2μm以上6μm未
満の支持体と、該支持体上に形成されたCoを主成分と
する強磁性金属の柱状コラムからなる磁性層を有する磁
気記録媒体であって、前記磁性層の厚さが前記支持体の
厚さの1/70〜1/15であり、且つ前記柱状コラム
内の微粒子の結晶面(ミラー指数)の方向がランダムに
変化していることを特徴とする磁気記録媒体を提供する
ものである。
【0008】本発明の磁気記録媒体の磁性層は、いわゆ
る金属薄膜型の磁性層であり、強磁性金属の柱状コラム
から形成される。該磁性層の厚さは、支持体の厚さの1
/70〜1/15、好ましくは1/60〜1/20とす
る必要がある。本発明のように、厚さ2μm以上6μm
未満の支持体を用いる場合、金属薄膜型の磁性層の厚さ
をこの範囲とすることで、良好なオーバーライト特性が
達成される。
【0009】また、本発明の磁気記録媒体は、磁性層が
Coを主成分とする強磁性金属の柱状コラムからなるも
のであり、この柱状コラム内部の微粒子(柱状コラムの
内部には多数の微粒子が存在し、この微粒子の集合体が
コラムを形成している。この微粒子は結晶子とも呼ばれ
る。)における同一のミラー指数を有する結晶面(以下
単に結晶面という場合もある。)の方向が、前記磁性層
中でランダムに変化していることを特徴とする。つま
り、観察者から見た結晶面のミラー指数がランダムに変
化していることを意味する。
【0010】結晶面は、結晶の外形を規定する面であ
り、本発明において「結晶面の方向がランダムに変化す
る」とは、次の方法で規定する「ランダム度」が50%
以上であることを意味する。即ち、磁性層の断面TEM
像において、1nmのスポット電子ビームの回折像を2
00点撮り、ミラー指数が同じで且つ同じ方向を向いて
いる結晶面のうち、最も多いものの割合をA%とした場
合に、100−Aで算出される値(%)をランダム度と
する。この数値が高いほど異なる方向を向いた結晶面の
結晶単位胞が多いことを意味する。換言すれば、本発明
は、ミラー指数を決めて基準となる結晶面を決定し、こ
の基準となる結晶面が磁性層中でどのような方向を向い
ているかを測定するものである。
【0011】磁性層となる強磁性金属の種類や組成は多
くのものが知られている。例えばCo、Ni、Fe等の
強磁性金属、また、Fe−Co、Fe−Ni、Co−N
i、Fe−Co−Ni、Fe−Cu、Co−Cu、Co
−Au、Co−Y、Co−La、Co−Pr、Co−G
d、Co−Sm、Co−Pt、Ni−Cu、Mn−B
i、Mn−Sb、Mn−Al、Fe−Cr、Co−C
r、Ni−Cr、Fe−Co−Cr、Ni−Co−Cr
等の強磁性合金が挙げられる。また、磁性層としては、
Co、Ni、Feもしくはこれらを主体とする強磁性合
金の窒化物、炭化物、酸化物を含む磁性層がある。本発
明においては、これらのうち、特にCoを主成分とする
金属薄膜型の磁性層を形成することが望ましい。ここ
で、「Coを主成分とする」とは、磁性層を構成する金
属のうち、50原子%以上をCoが占めることを意味す
る。
【0012】また、結晶面がランダムな方向を向いてい
る強磁性金属薄膜は、蒸着条件を帰ることにより形成で
きる。具体的には、蒸着時の電子銃の走査方向を制御す
る、電子銃の出力を制御する、蒸着速度を制御する、酸
化の方法をコントロールする等の方法が挙げられ、ま
た、これらやその他の手法を組み合わせてもよい。
【0013】本発明の磁気記録媒体の支持体は、厚さが
2μm以上6μm未満であり、材料としては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートのよう
なポリエステル;ポリエチレン、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン; セルローストリアセテート、セルロース
ジアセテート等のセルロース誘導体;ポリカーボネー
ト;ポリ塩化ビニル;ポリイミド;芳香族ポリアミド等
のプラスチック等が使用される。
【0014】本発明の磁気記録媒体は、上記のように2
μm以上6μm未満という薄い支持体を用いて金属薄膜
型の磁気記録媒体を製造する際に、良好なオーバーライ
ト特性を得るのに最適な厚さの磁性層が形成されてい
る。また、磁性層を形成する金属の結晶の結晶面がラン
ダムな方向を向いているため、支持体の応力が緩和され
ヘッドタッチが向上するものと考えられる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の磁気記録媒体について、
Co系磁性層を形成する例を挙げて説明する。図1はC
o系磁性層を形成するための蒸着装置を要部を示す略図
である。図1中、1はフィルム、2は巻出ロール、3は
キャンロール、4は巻取ロール、5はボンバード処理手
段、6,6’はエクスパンダーロール、7は酸素ガス導
入管、8は金属蒸気の領域を規制する遮蔽板、9は電子
銃、10はルツボであり、Coを収容している。これら
は図示しない真空容器内に配置されており、該真空容器
の内部は1×10-4〜5×10-7Torr程度の真空度
に保たれている。フィルム1は巻出ロール2からキャン
ロール3上を経て巻取ロール4へ搬送される。電子銃9
から電子ビームがルツボ10に収容されたCoに照射さ
れ、Coを気化し、キャンロール3上を搬送されるフィ
ルム1にCoからなる磁性層を形成した。また蒸着領域
中に酸素ガス導入管7から酸素ガスを導入してCo表面
を酸化する。この時、結晶面をランダムにするために、
蒸着条件を調節する。
【0016】本発明においては、磁性層を多層構造とす
ることができるが、その場合、支持体から最も遠い磁性
層(最表層)が前記した厚さと結晶面のランダムな方向
性を満たす本発明の磁性層であることが好ましい。その
他の磁性層においても、本発明で規定する厚さと結晶面
のランダムな方向性の要件を満たすものとすることがよ
り好ましい。なお、多層構造の磁性層を形成する場合
は、図1のような装置を用いて連続的に形成してもよい
し、蒸着を複数回繰り返して(いわゆるバッチ式で)形
成することもできる。
【0017】本発明において、磁性層の厚さは支持体の
厚さの1/70〜1/15であれば、限定されないが、
通常800〜3000Åの範囲から選ばれる。また多層
の磁性層を形成する場合も、各磁性層の厚さは800〜
3000Å程度である。
【0018】また、磁性層上には、厚さ10〜200Å
程度の保護層、特にダイヤモンドライクカーボン、グラ
ファイト等の炭素薄膜、酸化珪素 (SiOx)、炭化珪素
等の含珪素薄膜、酸化ジルコニウム薄膜等からなる保護
層を設けることが望ましい。また、磁性層上もしくは保
護層上には、厚さ2〜50Å程度の潤滑層、特にパーフ
ルオロポリエーテル等のフッ素系潤滑剤からなる潤滑層
を形成するのが好ましい。また、磁性層が形成される面
と反対の面には、更にカーボンブラックを主成分とする
厚さ0.1〜1.0μm程度のバックコート層等を設け
てもよい。これらの層を形成する原料は従来公知のもの
が適宜使用できる。また、Cu−Al合金等の金属を蒸
着して厚さ500〜5000Å程度のバックコート層を
形成してもよい。また、蒸着時に酸素ガス、窒素ガス、
炭酸ガスなどを通気し、酸化、炭化並びに窒化などを行
うことにより、酸化膜、炭化膜、窒化膜及びそれらの複
合物等のようにセラミックス化したものは特に好適であ
る。
【0019】
【実施例】以下実施例にて本発明を説明するが、本発明
はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例1 (1)磁気テープの製造 厚さ4.5μmのPETフィルムを図1の装置にセット
し、酸素ガスを導入しながら、Coを蒸着して厚さ17
00Åの磁性層を形成した。この時の蒸着条件は、フィ
ルム走行速度50m/分、電子銃パワー50kW、酸素
ガス導入量800SCCMとした。ただし、磁性層のコ
ラム構造中の結晶面をランダムにするために、フィルム
に対して幅方向に長い長方形のルツボを用い、電子銃か
らの電子ビームを幅方向にゆっくりと30Hzでスキャ
ンしながらCoに照射した。この磁性層について前記の
方法でTEM像による結晶面の解析を行い、同じ方向を
向いている面で最も多い結晶面を測定したところ、もっ
もと多い結晶面は(100)面であり、これが全体の3
5%を占めた。従って、ランダム度は65%であった。
【0021】次いで、この磁性層上にECRプラズマC
VD法により厚さが100Åのダイヤモンドライクカー
ボン薄膜からなる保護層を形成した。更に、この保護層
上に極性基である−OH基を持つパーフルオロポリエー
テル〔ダイキン工業社製:デムナムSA〕を厚さが20
Åとなるように付着して潤滑剤層を形成した。また、こ
のフィルムの磁性層形成面と反対の面に、バックコート
層を形成した。バックコート層は、20〜30nmの直
径のカーボンを含有するバインダーを乾燥後の厚さが
0.5μmとなるようにフィルムに塗布して乾燥して形
成した。上記により得られた、磁性層、ダイヤモンドラ
イクカーボン保護層、フッ素系潤滑層及びバックコート
層が形成されたフィルムを8mm巾に裁断し、カセット
ケースにローディングし8mmビデオテープを得た。
【0022】(2)性能評価 上記で得られた8mmビデオテープについて、ヘッドタ
ッチの指標としてエンベロープを以下の方法で評価し、
またオーバーライト特性についても以下の方法で評価し
た。その結果を表1に示す。 エンベロープ エンベロープは、アドバンテスト社のTR4171型ス
ペクトラアナライザを用い、RBW=10kHz、VB
W=30kHz、周波数スパン=0MHz、スイープタ
イム=40ms、アベレージ=16回の条件で得られた
出力波形(エンベロープ)を測定し、図2に示すよう
に、出力波形の最大値Bと最小値Aから欠け量として下
記のように算出した。 欠け量(dB)=20log(A/B) 欠け量の小さいもの程ヘッドタッチが良好である。 オーバーライト特性(O.W.) O.W.特性は、アドバンテスト社のTR4171型ス
ペクトラアナライザを用い、RBW=10kHz、VB
W=30kHz、周波数スパン=0MHz、スイープタ
イム=40msの条件とし、記録波長λ=1.0μmの
信号を記録後、再生したスペクトルのピーク値Cと、λ
=1.0μmの信号を記録した場所に1回だけλ=0.
5μmの信号をオーバーライトした後のλ=1.0μm
の信号の残存量Dとの比D/Cによりオーバーライト特
性を評価した。なお、オーバーライト特性は、比較例1
の値を基準(0dB)とする相対値で表した。
【0023】実施例2 実施例1において、フィルムの厚さを3.5μmとし、
電子銃を2つ用い、一方の出力を30kW、もう一方の
出力を15kWとし、それぞれの電子ビームを実施例1
と同様に長方形のルツボの幅方向にスキャンさせながら
Coを蒸着し、厚さ1600Åの磁性層を形成した。ま
た、酸素ガス導入量は700SCCMとした。この磁性
層における結晶面のランダム度は70%であった。その
他は、実施例1と同様にして8mmテープを作製し、実
施例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示
す。
【0024】実施例3 実施例1において、フィルムの厚さを5.9μmとし、
電子銃を2つ用い、一方の出力を100kW、もう一方
の出力を20kWとし、それぞれの電子ビームを実施例
1と同様に長方形のルツボの幅方向にスキャンさせなが
らCoを蒸着し、厚さ1000Åの磁性層を形成した。
また、酸素ガス導入量は300SCCMとした。この磁
性層における結晶面のランダム度は70%であった。そ
の他は、実施例1と同様にして8mmテープを作製し、
実施例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示
す。
【0025】実施例4 実施例1において、フィルムの厚さを5.0μmとし、
電子銃を2つ用い、一方の出力を70kW、もう一方の
出力を40kWとし、それぞれの電子ビームを実施例1
と同様に長方形のルツボの幅方向にスキャンさせながら
Coを蒸着し、厚さ3000Åの磁性層を形成した。ま
た、酸素ガス導入量は800SCCMとした。この磁性
層における結晶面のランダム度は50%であった。その
他は、実施例1と同様にして8mmテープを作製し、実
施例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示
す。
【0026】比較例1 実施例1において電子銃からの電子ビームをスキャンさ
せず固定したままCoに照射して蒸着を行って磁性層を
形成した。この磁性層における結晶面のランダム度は3
0%であった。それ以外は実施例1と同様にして8mm
テープを作製し、実施例1と同様の評価を行なった。そ
の結果を表1に示す。
【0027】比較例2 実施例1において電子銃からの電子ビームを高速でスキ
ャン(1000Hz)させてCoに照射して蒸着を行っ
て磁性層を形成した。この磁性層における結晶面のラン
ダム度は40%であった。それ以外は実施例1と同様に
して8mmテープを作製し、実施例1と同様の評価を行
なった。その結果を表1に示す。
【0028】比較例3 実施例4において、フィルムの厚さを5.0μmとし、
2つの電子銃のうちの一方の出力を100kW、他方の
出力を40kWとし、それぞれの電子ビームを実施例1
と同様に長方形のルツボの幅方向にスキャンさせながら
Coを蒸着し、厚さ5000Åの磁性層を形成した。ま
た、酸素ガス導入量は900SCCMとした。この磁性
層における結晶面のランダム度は50%であった。その
他は、実施例1と同様にして8mmテープを作製し、実
施例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示
す。
【0029】比較例4 実施例4において、フィルムの厚さを5.0μmとし、
2つの電子銃のうちの一方の出力を30kW、他方の出
力を10kWとし、それぞれの電子ビームを実施例1と
同様に長方形のルツボの幅方向にスキャンさせながらC
oを蒸着し、厚さ500Åの磁性層を形成した。また、
酸素ガス導入量は120SCCMとした。この磁性層に
おける結晶面のランダム度は55%であった。その他
は、実施例1と同様にして8mmテープを作製し、実施
例1と同様の評価を行なった。その結果を表1に示す。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、支持体として薄いフィ
ルムを用いる場合でも、ヘッドタッチが良好で、且つオ
ーバーライト特性にも優れた金属薄膜型の磁気記録媒体
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体を製造するための蒸着装
置の例を示す概略図
【図2】エンベロープ波形の最大値と最小値を示すモデ
ル図
【符号の説明】
1 フィルム 3 キャンロール 7 酸素ガス導入管 9 電子ビーム銃 10 ルツボ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ2μm以上6μm未満の支持体と、
    該支持体上に形成されたCoを主成分とする強磁性金属
    の柱状コラムからなる磁性層を有する磁気記録媒体であ
    って、前記磁性層の厚さが前記支持体の厚さの1/70
    〜1/15であり、且つ前記柱状コラム内の微粒子の結
    晶面(ミラー指数)の方向がランダムに変化しているこ
    とを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記磁性層上に形成された保護層と、該
    保護層上に形成されたフッ素系潤滑剤からなる潤滑剤層
    とを有する請求項1記載の磁気記録媒体。
JP8150794A 1996-06-12 1996-06-12 磁気記録媒体 Expired - Lifetime JP2951892B2 (ja)

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