JPH05258030A - 作業図面作成表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】同一の基本図面データを基に異なる作業フェー
ズに対する作業図面の作成時間を短縮する。また複数の
作業者が同時に参照できるようにする。 【構成】電子ファイリングシステム１および磁気ディス
ク装置２がネットワーク０により複数のＣＲＴ４を制御
する複数のＣＰＵ３に接続され、各ＣＰＵは、検索キー
信号７により電子ファイリングシステムを検索し該当す
る基本図面データ６を、さらに検索キー信号８により磁
気ディスク装置を検索し該当する付加図面データ９を取
り出す。これらの基本図面データと付加図面データを重
ねあわせて、作業図面５として各ＣＲＴに表示する。
また、改版時には既存の付加図面データ９をもとに修正
を行い、これを新しい付加図面データ１０として磁気デ
ィスクに転送し一括管理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は作業図面作成表示装置に
関し、特に一括管理されている基本図面データと付加図
面データを入手し、これらを重ね合わせることにより異
なる作業に対する作業指示を付加した図面作成し、表示
装置に表示する作業図面作成表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、製造部門や設計部門における作業
は図面や仕様書をもとに進められることが多い。複数の
作業フェーズで同一の基本図面をもとに、作業における
大変重要な注意事項がある場合に注意書きの記入するな
ど各作業に対する指示を付加した図面を使用すること
が、しばしばある。このため従来は、図面や仕様書をコ
ピーし、それに付加図面を書き加えたり、コメントの記
入を行った作業図面を作成している。例えば、プリント
板の組立ラインでは各作業フェース毎に作業対象となる
部品と作業の指示情報を付加している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の方法で
は、版数管理上の理由により図面や仕様書のコピーが制
限されているために、加工の施された作業図面を複数の
作業者が参照することができないという欠点がある。

【０００４】また、一図面の加工には０．５〜４Ｈ程度
の時間がかかるが、これらの図面や仕様書が改版された
場合は、新しい紙の図面や仕様書に対してゼロから加工
しなければならないという欠点もある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の作業図面作成表
示装置は、電子ファイリングシステムおよび磁気ディス
ク装置がネットワークにより表示装置を制御する複数の
処理装置に接続され、各処理装置は、電子ファイリング
システムを検索し該当する基本図面データを、さらに磁
気ディスク装置を検索し該当する付加図面データを取り
出す。これらの基本図面データと付加図面データを重ね
あわせて、作業図面として各表示装置に表示する。

【０００６】また、改版時には既存の付加図面データを
もとに修正を行い、これを新しい付加図面データとして
磁気ディスクに転送し一括管理する。

【０００７】

【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【０００８】図１は本発明の作業図面作成表示装置の一
実施例を示す構成図である。

【０００９】本実施例の作業図面作成表示装置は、図１
に示すように、電子ファイリングシステム１、磁気ディ
スク装置２、処理装置（ＣＰＵ）３、表示装置（ＣＲ
Ｔ）４とを有する。電子ファイリングシステム１は大量
の基本図面データ６をイメージデータとして、磁気ディ
スク装置２は付加図面データ９をベクトルデータとして
集中的に管理している。電子ファイリングシステム１お
よび磁気ディスク装置２はネットワーク０により複数の
ＣＰＵ３に接続され、さらに各々のＣＰＵ３にはＣＲＴ
４が接続されている。

【００１０】図２は、本実施例の作業図面作成表示装置
における動作の一例を示す図である。作業図面５は、図
２（ａ）に示すような基本図面データ６および付加図面
データ９で構成され、これらを図２（ｂ）に示すように
重ねる合わせることにより、図２（ｃ）に示すようにあ
たかも一つの図面であるかのようにＣＲＴ４上に表示さ
れる。図３は、図面や仕様書が改版された場合に既存の
付加図面データ９を流用して新しい付加図面データ１０
を作成する方法を説明した図である。

【００１１】図４は、異なる作業フェーズ１と作業フェ
ーズ２でそれぞれ必要とする作業図面５を得ようとする
場合、同一の基本図面データ６にそれぞれ必要とする作
業フェーズ１と作業フェーズ２に対応したそれぞれの付
加図面データ９を重ね合わせることにより異なる作業フ
ェーズの作業図面５を得た例である。図１により本実施
例の動作を説明する。

【００１２】各ＣＰＵ３は、検索キー信号７により電子
ファイリングシステム１を検索し該当する基本図面デー
タ６を、また、検索キー信号８により磁気ディスク装置
２を検索し該当する付加図面データ９を取り出す。これ
らの基本図面データ６および付加図面データ９をＣＲＴ
４に送信し、そして重ねあわせて作業図面５として一つ
の図面であるかのように表示する。基本図面データ６お
よび付加図面データ９は、各ＣＰＵ３から検索し表示す
ることができるので、複数のＣＲＴ４に同一の作業図面
５を同時に表示することができる。

【００１３】図面や仕様書が改版された場合は、既存の
付加図面データ９を流用し新しい付加図面データ１０を
作成する。まず、改版された図面の基本図面データ６を
検索キー信号７で、既存の改版前あるいは類似した付加
図面データ９を検索キー信号８でそれぞれ検索し、作業
図面５としてＣＲＴ４に表示する。必要に応じて、図３
に示すように付加図面データ９を修正し、これをＣＰＵ
３の制御のもとで改版された図面の付加図面データ１０
として磁気ディスク装置２に転送し一括管理する。これ
により、改版時にもゼロから加工し直さなくても、既存
の付加図面データ９を流用することができる。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の作業図面
作成表示装置は、基本図面データ、付加図面データを一
括管理している電子ファイリングシステムおよび磁気デ
ィスク装置をネットワークにより複数のＣＰＵに接続す
ることにより、基本図面データに異なる作業フェースに
対する付加図面データを付与することにより作業図面を
作成することができ、同一作業フェーズの複数の作業者
が同一の作業図面を参照することができる。また、図面
や仕様書が改版された場合は、改版されたイメージデー
タの上に旧版あるいは類似した付加図面データを重ね合
わて修正することによりゼロから加工し直す必要がなく
加工時間を短縮することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の作業図面作成表示装置の一実施例を示
す構成図である。

【図２】本実施例の作業図面作成表示装置における動作
の一例を示す図である。

【図３】本実施例における既存の付加図面データを流用
して新しい付加図面データを作成する方法を説明した図
である。

【図４】本実施例における異なる作業フェーズでそれぞ
れ必要とする作業図面を得ようとする動作の一例を示す
図である。

【符号の説明】

０ ネットワーク １ 電子ファイリングシステム ２ 磁気ディスク装置 ３ 処理装置（ＣＰＵ） ４ 表示装置（ＣＲＴ） ５ 作業図面 ６ 基本図面データ ７，８ 検索キー信号 ９，１０ 付加図面データ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子ファイリングシステムで一括管理さ
   れている基本図面データと、これとは別に磁気ディスク
   装置で一括管理されている付加図面データを重ねあわせ
   表示装置に作業図面を表示することを特徴とする作業図
   面作成表示装置。
2. 【請求項２】 基本図面データ、付加図面データがそれ
   それ一括管理されている電子ファイリングシステムおよ
   び磁気ディスク装置の検索を可能とする処理装置をネッ
   トワークにより複数接続し、前記処理装置にそれぞれ接
   続された各表示装置に同一の作業図面を同時に表示する
   請求項１記載の作業図面作成表示装置。
3. 【請求項３】 基本図面データと付加図面データを検索
   するための検索キーを別々に持ち、任意の基本図面デー
   タに他の基本図面データのために既に作成されている付
   加図面データを重ねあわせて表示装置に表示すること
   で、既存の前記付加図面データを流用して新しい付加図
   面データを作成する請求項１または請求項２記載の作業
   図面作成表示装置。