JPH05257263A - 位相シフトマスク及びその製造方法 - Google Patents

位相シフトマスク及びその製造方法

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JPH05257263A
JPH05257263A JP5263592A JP5263592A JPH05257263A JP H05257263 A JPH05257263 A JP H05257263A JP 5263592 A JP5263592 A JP 5263592A JP 5263592 A JP5263592 A JP 5263592A JP H05257263 A JPH05257263 A JP H05257263A
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phase shift
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shift mask
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film pattern
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Nobuyuki Yoshioka
信行 吉岡
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 位相シフトマスクの構造を、あらかじめガラ
ス基板1上の全面に光転写法で遮光効果のある碁盤目状
のシフター膜パターン2を形成し、この上に遮光効果を
消去するポリマー膜6のパターンを電子線露光法で形成
するものである。 【効果】 電子線露光で、遮光効果となる碁盤目状パタ
ーンを形成する必要がなくなるので、電子線露光の時間
を短縮でき、マスク製造の処理能力を向上することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、LSIの製造に用い
られる位相シフトマスク及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の位相シフトマスク及びその製造方
法を図3及び図4を参照しながら説明する。図3及び図
4は、例えばIEEE、IEDM、1990年、第82
1頁〜第824頁に掲載された論文「TRANSPAR
ENT PHASE SHIFTING MASK」渡
辺外2名共著に示された従来の位相シフトマスク及びそ
の製造方法を示す図である。
【0003】図3及び図4において、1は位相シフトマ
スクのガラス基板、2は位相を反転させるシフター膜、
3は電子線レジスト膜、4はSiウエハ、5はポジ型フ
ォトレジスト膜である。
【0004】つぎに、前述した従来のシフターの遮光効
果を用いた位相シフトマスク及びその製造方法について
説明する。
【0005】光の位相を180度変化させる位相シフト
マスクのシフター膜パターンのエッジでは、位相が反転
するので、この投影像は光強度ゼロのラインになる。こ
れを利用して、光露光装置(縮小転写装置)の解像限界
以下のピッチで碁盤目状にシフター膜パターン2を、図
3(a)に示すように、所望の領域に形成したものをポ
ジ型フォトレジスト膜5に転写すると、碁盤目状の各シ
フター膜パターン2のエッジが光強度ゼロとなり、それ
が重なり合って碁盤目状のシフター膜パターン領域の光
強度が非常に弱くなり、図3(b)に示すように、碁盤
目状のシフター膜パターン領域が1つのパターンとして
転写される。これが、シフターの遮光効果を用いた位相
シフトマスクの回路パターンを転写する技術である。
【0006】この位相シフトマスクは、図4(a)〜
(d)に示す各工程により製造される。まず、図4
(a)に示すように、ガラス基板1上に位相差180度
のシフター膜2を形成し、さらにその上に電子線レジス
ト膜3を形成する。
【0007】つづいて、図4(b)に示すように、電子
線露光により所望の碁盤目状のパターンを描画してレジ
ストパターンを形成する。
【0008】次に、図4(c)に示すように、このレジ
ストパターンをマスクにして、シフター膜をエッチング
する。
【0009】最後に、図4(d)に示すように、レジス
トを除去して位相シフトマスクが完成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
シフターの遮光効果型の位相シフトマスクの製造方法で
は、回路パターンとなる碁盤目状パターンを電子線露光
を用いて1つ1つ描画するため、露光に時間がかかり、
そのマスク製造の処理能力が低くなるという問題点があ
った。
【0011】この発明は、前述した問題点を解決するた
めになされたもので、電子線描画の時間を短縮でき、ひ
いてはマスク製造の処理能力を向上することができる位
相シフトマスク及びその製造方法を得ることを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る位相シフトマスクは、次に掲げる手段を備えたもので
ある。 〔1〕 ガラス基板上の全面に形成され遮光効果のある
位相差180度の周期的なシフター膜パターン。 〔2〕 前記シフター膜パターンの上に形成され前記遮
光効果を消去する透明膜パターン。
【0013】この発明の請求項2に係る位相シフトマス
クの製造方法は、次に掲げる工程を含むものである。 〔1〕 光転写法を用いて位相差180度の周期的なシ
フター膜パターンをガラス基板上の全面に形成する工
程。 〔2〕 前記遮光効果を消去する透明膜パターンを前記
シフター膜パターンの上に形成する工程。 〔3〕 電子線露光法を用いて前記透明膜パターンを所
望のパターンに加工する工程。
【0014】
【作用】この発明の請求項1に係る位相シフトマスクに
おいては、ガラス基板上の全面に形成された遮光効果の
ある位相差180度の周期的なシフター膜パターンの上
に形成された透明膜パターンによって、前記遮光効果が
消去される。
【0015】この発明の請求項2に係る位相シフトマス
クの製造方法においては、最初の工程によって、光転写
法が用いられて位相差180度の周期的なシフター膜パ
ターンがガラス基板上の全面に形成される。また、第2
の工程によって、前記遮光効果を消去する透明膜パター
ンが前記シフター膜パターンの上に形成される。そし
て、最後の工程によって、電子線露光法が用いられて前
記透明膜パターンが所望のパターンに加工される。
【0016】
【実施例】
実施例1.この発明に係る位相シフトマスクの実施例1
及び位相シフトマスクの製造方法の実施例1を図1及び
図2を参照しながら説明する。図1はこの発明に係る位
相シフトマスクの実施例1の構造を示す図、図2はこの
発明に係る位相シフトマスクの製造方法の実施例1の製
造工程を示す図である。図1(a)は位相シフトマスク
の断面、同図(b)は位相シフトマスクの平面をそれぞ
れ示す。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を
示す。
【0017】図1及び図2において、1は位相シフトマ
スクのガラス基板、2はSiO2、SiNなどの位相差
180度のシフター膜、3は電子線レジスト膜、6はシ
フター膜2の遮光効果を打ち消すポリマー膜である。な
お、ポリマー膜6は、シフター膜2に近い屈折率と透過
率をもつ。
【0018】つぎに、前述した位相シフトマスクの実施
例1の構造を図1を参照しながら説明する。遮光効果型
の位相シフトマスクは、あらかじめガラス基板1上の全
面に遮光効果のある碁盤目状のシフター膜パターン2を
形成し、この上に所望の回路パターンとなる遮光効果を
打ち消す透過膜のパターン6を形成したもので、転写さ
れるパターンは従来のものと変わらない。
【0019】遮光効果を打ち消す透過膜6は、シフター
膜2に近い屈折率、透過率をもつポリマーなどの材料
で、これがシフター膜パターン2の上に平坦に形成され
ると、光の位相変化がなくなり、シフター膜パターン2
の遮光効果が消される。膜厚はシフター膜パターン2よ
りも厚く、形成した際に平坦になる最小の膜厚でよい。
【0020】次に、上述した位相シフトマスクの製造方
法の実施例1を図2を参照しながら説明する。
【0021】まず、図2(a)に示すように、ガラス基
板1上にSOG(Sipn−On−Glass)のSi
2膜(膜厚4000Å程度)の碁盤目状パターン(1
μm四方の矩形)をコンタクト露光などの光転写法で形
成する。そして、その上にSiO2膜の屈折率、透過率
に近いポリマー膜(膜厚6000Å)、例えば、旭硝子
社製のCYTOP(登録商標)のようなフッ素系ポリマ
ーの膜6を形成し、その上にドライエッチング耐性の高
い電子線レジスト3、例えば、東ソー社製のCMS(登
録商標)のようなレジスト膜を形成する。
【0022】そして、電子線露光で所望のパターンを描
画し、所望のパターンのレジストパターンを形成する。
次に、レジストをマスクに、下のポリマー膜6をO2
ラズマなどでエッチングし、最後にレジスト膜3をレジ
スト除去液で除去して位相シフトマスクが完成する。
【0023】この発明の遮光効果型位相シフトマスクの
実施例1は、あらかじめ光転写法などを用いて、ガラス
基板上の全面に碁盤目状のシフター膜パターンを形成し
ておき、このパターン上に遮光効果を打ち消す透明な膜
の所望の回路パターンを形成したものである。つまり、
あらかじめ処理能力の高い光転写法で碁盤目状パターン
を形成しているので、電子線露光は所望の回路パターン
を描画するだけでよく、マスク製造の際の電子線露光の
時間を短くでき、マスク製造の処理能力を増大できる。
【0024】この発明の実施例1は、前述したように、
光転写装置の解像限界以下の寸法の碁盤目状のシフター
膜パターンによる遮光効果を用いる位相シフトマスクの
製造処理能力を向上させることを目的とする。このため
に、位相シフトマスクの構造を、あらかじめガラス基板
1上の全面に光転写法で遮光効果のある碁盤目状のシフ
ター膜パターン2を形成し、この上に遮光効果を消去す
るポリマー膜6のパターンを電子線露光法で形成するも
のである。電子線露光で、遮光効果となる碁盤目状パタ
ーンを形成する必要がなくなるので、電子線露光の時間
を短縮でき、マスク製造の処理能力を向上することがで
きるという効果を奏する。
【0025】実施例2.なお、前述した実施例1ではシ
フターとしてSOGを用いていたが、シフターとして作
用する膜であればどれでもよく、また、ガラス基板を同
じように碁盤目状にエッチング加工しても同様の作用効
果を期待できる。また、実施例1では遮光効果の消去膜
をレジストパターンを用いてエッチング加工していた
が、電子線レジストを遮光効果消去膜として直接用いて
もよい。
【0026】
【発明の効果】この発明の請求項1に係る位相シフトマ
スクは、以上説明したとおり、ガラス基板上の全面に形
成され遮光効果のある位相差180度の周期的なシフタ
ー膜パターンと、前記シフター膜パターンの上に形成さ
れ前記遮光効果を消去する透明膜パターンとを備えたの
で、マスク製造の際の電子線描画の時間を短縮でき、ひ
いては処理能力を向上することができるという効果を奏
する。
【0027】この発明の請求項2に係る位相シフトマス
クの製造方法は、以上説明したとおり、光転写法を用い
て位相差180度の周期的なシフター膜パターンをガラ
ス基板上の全面に形成する工程と、前記遮光効果を消去
する透明膜パターンを前記シフター膜パターンの上に形
成する工程と、電子線露光法を用いて前記透明膜パター
ンを所望のパターンに加工する工程とを含むので、電子
線描画の時間を短縮でき、ひいてはマスク製造の処理能
力を向上することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の位相シフトマスクに係る実施例1を
示す図である。
【図2】この発明の位相シフトマスクの製造方法に係る
実施例1の各工程を示す図である。
【図3】従来の遮光効果型の位相シフトマスクを示す図
である。
【図4】従来の遮光効果型の位相シフトマスクの製造方
法の各工程を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 シフター膜パターン 3 電子線レジスト膜 6 ポリマー膜パターン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上の全面に形成され遮光効果
    のある位相差180度の周期的なシフター膜パターン、
    及び前記シフター膜パターンの上に形成され前記遮光効
    果を消去する透明膜パターンを備えたことを特徴とする
    位相シフトマスク。
  2. 【請求項2】 光転写法を用いて位相差180度の周期
    的なシフター膜パターンをガラス基板上の全面に形成す
    る工程、前記遮光効果を消去する透明膜パターンを前記
    シフター膜パターンの上に形成する工程、及び電子線露
    光法を用いて前記透明膜パターンを所望のパターンに加
    工する工程を含むことを特徴とする位相シフトマスクの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008276259A (ja) * 2001-10-01 2008-11-13 Seiko Epson Corp フォトマスク、微細構造体、フォトマスクの製造方法及び露光装置
JP2018044979A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 大日本印刷株式会社 反射型マスクおよびその製造方法

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JP4632103B2 (ja) * 2001-10-01 2011-02-16 セイコーエプソン株式会社 フォトマスク
JP2018044979A (ja) * 2016-09-12 2018-03-22 大日本印刷株式会社 反射型マスクおよびその製造方法

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