JPH0525721A - 紡機における粗糸ボビン移動装置 - Google Patents

紡機における粗糸ボビン移動装置

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JPH0525721A
JPH0525721A JP29926191A JP29926191A JPH0525721A JP H0525721 A JPH0525721 A JP H0525721A JP 29926191 A JP29926191 A JP 29926191A JP 29926191 A JP29926191 A JP 29926191A JP H0525721 A JPH0525721 A JP H0525721A
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JP
Japan
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shino
bobbin
winding
maki
roving bobbin
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Application number
JP29926191A
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English (en)
Inventor
Eijiro Araki
英仁郎 荒木
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ぺッグに挿入されたボビンの揺れを確実に防
止した状態でボビンを移動させることができるボビン移
動装置を提供する。 【構成】 支持板25,26上に粗糸ボビンBの底部に
嵌挿されて粗糸ボビンBを支持するペッグ27,28
と、ペッグ27,28に嵌挿された粗糸ボビンBとペッ
グ27,28とを係合状態に固定保持するエアチャック
29とが設けられている。リンク機構23,24の作動
によりペッグ27,28とエアチャック29とが一体的
に移動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は紡機における粗糸ボビ
ン移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機では高い位置のクリールに吊架さ
れた篠巻より篠を引出し、下方のドラフトパートへ供給
するようにしている。この場合、篠巻は精紡機のスピン
ドルゲージに比べてかなり大きな径となっているため、
一般に、内外2列に配設されたクリールレールに篠巻が
吊り下げられている。そして、篠のドラフトパートへの
供給が進み、篠巻が空ないしは空に近づくと新しい篠巻
と交換する必要がある。この交換(篠替)については、
台車によって運ばれた篠巻を作業者が手作業によって行
うか、予めクリール棚に載置されている予備篠巻を同じ
く作業者が交換するということが古くから行われてい
る。又、前記内外2列のクリールレールとは別にその外
側に更に1本のレールを設け、これに予備篠巻を吊架し
ておき、必要に応じて作業者が前記交換作業を行うとい
う形式のものもある。この形式によれば、予備篠巻レー
ルを搬送式とし、粗紡工程あるいは精紡機一端部より自
動的に搬入でき、搬出もできることから実用的なものと
して評価されている。
【0003】ところで、篠巻は大径であり重量も3kg前
後あって扱い難く、クリールが高位置にあることも重な
って篠巻交換(篠替)は作業者にとって重労働である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなことから篠
巻を自動的にクリールのハンガーに吊架する装置が考え
られるようになり、例えば、クリール棚に載置されてい
る予備篠巻をクリールハンガーに自動的に吊架するため
に、昭和48年7月9日公告の特公昭48−22848
号公報に記載のものが考えられている。しかし、この装
置においては水平状態に載置してある予備篠巻を直立状
態に変えなければならないため、自動機の機構が堅牢か
つ複雑である上、空になった篠巻を作業者が高い位置の
クリールから予め外しておかなければならないという欠
点がある。この欠点を解消するため、昭和58年5月1
7日公開の特開昭58−81631号公報には第17図
に示すように、予備篠巻レール91に懸架されている予
備篠巻92を、ドラフトパート93に篠を供給している
本篠巻と交換するについて、空になった篠巻を予備篠巻
レール91に自動的に吊架する装置が提案されている。
すなわち、自動篠替機94の取出腕95の昇降、前後動
の作動により空篠巻96を取出しかつ予備篠巻レール9
1に吊下し、代って該レール91の予備篠巻92をクリ
ールに吊架するのである。ところが、この装置において
は内外2列の本篠巻96,97の同時交換が考慮されて
いないところから種々の問題点が内在している。すなわ
ち、1列の予備篠巻レール91に対して自動篠替機94
が作業し易くするために、本篠巻96,97の巻玉径に
差をもたせておき、空になった本篠巻96を必ず外側レ
ール98に吊架させる必要がある。そのために内外の篠
巻96,97を交換するための篠入替機99を装備して
おり、予備篠巻92との交換に先立ち、この篠入替機9
9が内側の空の本篠巻96を外側に、中玉の本篠巻97
を内側にそれぞれ入替えている。従って、機高が高くな
り、それに伴い予備篠巻レール91も高くなるところか
ら、自動篠替機94の取出腕95の昇降量も大きくな
る。
【0005】このような欠点を解決するため、本発明者
は先に、内外2列の本篠巻を同時に2個の予備篠巻と交
換する作動を順次行う方法を提案したが、この方法にお
いて不都合なことは、予備篠巻を2列に構成しなければ
ならないことである。
【0006】この発明は前記従来の自動篠替方法におい
ては予備篠巻と本篠巻との交換作業に先立って内外の本
篠巻の入替え作業を必要とするという問題点及び入替え
作業を行う篠入替機を装備する関係上機高が高くなり保
全管理が難しくなるばかりでなく、既設工場への採用が
難しいという問題点、及び予備篠巻2列の形式による予
備篠巻準備の煩雑さや、機幅が大となって走行清掃体の
装備が難しいなどの問題点を解決するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、粗糸ボビンの底部に嵌挿されて粗糸ボビ
ンを支持するぺッグと、ペッグに嵌挿された粗糸ボビン
とペッグとを係合状態に固定保持する固定保持手段と、
前記ペッグと固定保持手段を一体的に移動させる移動手
段とを備えた。
【0008】
【作用】この発明においては予備篠巻は1列に配列さ
れ、精紡機の運転は精紡機機台の長手方向に沿って1列
おきに中玉のボビンを本篠巻として吊架し、他の列には
満ボビンを本篠巻として吊架した状態で紡出が開始され
る。そして、1列おきの本篠巻が空ないしはそれに近づ
いた時期に自動篠替機が精紡機機台の一端側から他端側
へと移動し、順次1列おきに内外2個の空の本篠巻を同
時に取出し、予備篠巻列から隣接する2個の予備篠巻を
同時に取外し、本篠巻が取出された位置に予備篠巻を吊
架し、予備篠巻が取外された位置に本篠巻を吊架すると
いう作業を行なう。
【0009】空の本篠巻を予備篠巻と交換するときには
空の本篠巻の両側に吊架された本篠巻は中玉となってお
り、本篠巻の配置間隔が狭い場合でも交換時に予備篠巻
が本篠巻と接触することはない。
【0010】
【実施例】以下この発明を具体化した一実施例を図面に
従って説明する。精紡機のクリール1には機台の左右両
側にそれぞれ内外2列の本篠巻レール2,3が機台長手
方向と平行に配設されている。前記本篠巻レール2,3
にはそれぞれスピンドルピッチの倍のピッチを保ってハ
ンガー4,5が装備され、該ハンガー4,5に吊架され
た本篠巻から引出された篠は篠ガイド6及びガイドロッ
ド7を経てドラフトパート8へ供給されるようになって
いる。クリール1からはさらに支持ブラケット9が外方
へ延出され、その先端には搬送レール10が前記本篠巻
レール2,3に平行に延設されている。搬送レール10
には千鳥状に配設されたハンガー11,12を備えたマ
ガジン13が走行可能に吊架されている。前記千鳥状に
配設されたハンガー11,12が予備篠巻列に相当す
る。前記各ハンガー4,5,11,12は篠巻を上下動
することによりハンガー4,5,11,12に吊架した
り、外したりすることができる構造となっている。1つ
のマガジン13に装備されるハンガー11,12の数は
限定されるものではないが、予備篠巻列の占める空間を
できる限り小さくするため第2図に示すように、隣接す
るハンガー11,12のピッチが本篠巻レール2,3の
ハンガーと同一ピッチとなる状態でしかもハンガー1
1,12に吊架される満篠巻Fが接触しないように千鳥
状に配設されている。
【0011】すなわち近年、精紡機の高速化、省エネル
ギー化のため、小パッケージ化しており、それにともな
いスピンドルゲージGも小さくなっている。一方におい
て、篠巻径Dは、篠替周期の延長のために大径化が望ま
れている。従って、D≧2Gの場合、1列の予備篠巻で
は本実施例のように千鳥状になる。
【0012】また1列の予備篠巻にて、精紡機片側2列
の本篠巻本数を確保することができないので、1列おき
に満篠巻Fと中玉の篠巻Mとをハンガー4,5に吊架し
た状態で紡出を開始し、紡出が継続され中玉の篠巻Mが
空の状態となる時点で1列おきに空の篠巻について篠替
えすることになる。このとき紡出開始時の満篠巻Fは第
2図に示すように中玉の篠巻Mとなる。従って、ボビン
ハンガー4,5の間隔が狭くとも予備篠巻列の満篠巻F
と本篠巻レール2,3の空篠巻Eとの交換時に、満篠巻
Fが本篠巻と接触するのを防止することができる。この
ことも満篠巻径の大径化を促進する。
【0013】次に予備篠巻列の満篠巻Fと本篠巻列の空
篠巻Eとを交換するための自動篠替機14について説明
する。自動篠替機14は空篠巻Eを本篠巻列から取出し
てマガジン13のハンガー11,12に吊架する作用を
なす空篠巻移載装置15と、予備篠巻列から満篠巻Fを
取外し前記本篠巻列の空篠巻Eが取外された位置に満篠
巻Fを吊架する作用をなす満篠巻移載装置16とを装備
し、精紡機機台前面に延設されたガイドレール17に係
合するガイドローラ18を介して精紡機機台に沿って走
行するようになっている。
【0014】自動篠替機14には該篠替機14に固定さ
れたシリンダ19のピストンロッド19aに連結され、
シリンダ19の作動により水平状態を保持したまま昇降
移動する昇降基板20が配設されている。昇降基板20
の上面左右両側には支柱21が立設され、該支柱21の
上下両側には機枠に垂直に固定されたレール22と係合
して昇降基板20が水平状態を保持するように規制する
規制ローラ23,24が取付けられている。又、自動篠
替機14の左右両側上部には、一端がバランスウェイト
25に他端が前記支柱21にそれぞれ連結されたテープ
26を案内するためのプーリ27が回転自在に支承され
ている。すなわち、シリンダ19の作動により昇降基板
20が水平状態を保持したまま円滑に昇降移動されてい
る。
【0015】前記昇降基板20上には空篠巻移載装置1
5と満篠巻移載装置16とが隣接して配設されている。
空篠巻移載装置15は前記昇降基板20上に回転自在に
配設された支軸28の上端に水平に固定され、回動機構
により回動される回動基板29と、該回動基板29上に
配設され篠巻の芯であるボビンの底部に嵌入可能なペッ
グ30,31をそれぞれ予備篠巻列と本篠巻列との間を
移動させるためのリンク機構32,33とから構成され
ている。前記回動基板29の回動機構は第5,6図に示
すように前記昇降基板20上に固設された支軸34に対
して回動可能に支承された回動レバー35と、一端が前
記回動レバー35の先端に他端が前記回動基板29の下
面にそれぞれピン36a,36bにより回動可能に連結
されたリンク36と、基端が前記昇降基板20上に回動
可能に固定されるとともにピストンロッド37aの先端
が前記回動レバー35のほぼ中央部にピン連結されたシ
リンダ37とから構成されている。すなわち、回動レバ
ー35、リンク36及び回動基板29がリンク機構を構
成しシリンダ37の作動によるピストンロッド37aの
出没により回動基板29が支軸28を中心として回動す
るようになっている。
【0016】前記回動基板29の上面には前記ペッグ3
0,31を前後動するためのリンク機構32,33の平
行4節リンクの固定リンクに相当する支持ブラケット3
8,39が固設されている。各支持ブラケット38,3
9にはそれぞれ前記ペッグ30,31を有する支持板4
0,41に対して先端部がピン連結された2本のリンク
42,43,44,45がその基端において回動可能に
支承されている。すなわち、支持ブラケット38、支持
板40及びリンク42,43が1つのリンク機構32を
構成し、支持ブラケット39、支持板41及びリンク4
4,45が他のリンク機構33を構成している。リンク
42は支持ブラケット38に対して回転自在に支承され
た回動軸46に対して一体回動可能に固定され、該回動
軸46には回動レバー47が一体回転可能に連結されて
いる。回動レバー47はその先端部において、基端が前
記回動基板29上に立設された支柱48にブラケットを
介して固定されたシリンダ49のピストンロッド49a
に連結されている。又、ペッグ30を駆動するリンク機
構32とペッグ31を駆動するリンク機構33とを連動
させるため、リンク44とリンク42とは連結部材50
により連結されている。連結部材50の連結位置は、ペ
ッグ30が内側の本篠巻レール2と対応する位置まで前
進する際にペッグ31が少し遅れて前進し最終的に外側
の本篠巻レール3と対応する位置で停止するように定め
られている。
【0017】従って、シリンダ49が作動されてピスト
ンロッド49aが引込まれることにより、リンク機構3
2,33が連動して回動されペッグ30,31はそれぞ
れ直立状態に保持されたまま第1図に鎖線で示す本篠巻
レール2,3と対応する位置まで前進移動される。なお
両リンク42,43が屈折状に形成されているのはドラ
フトパート8へ当接しないためである。
【0018】なお、本篠巻位置及び予備篠巻位置におけ
るボビン下端とペッグ30,31との間隔cが全て同一
となるように設計されている。次に満篠巻移載装置16
について説明する。満篠巻移載装置16は空篠巻移載装
置15に隣接して配設され、空篠巻移載装置15と同様
に篠巻の芯であるボビンの底部に嵌入し得る2個のペッ
グ51,52がリンク機構53,54によりそれぞれ独
立して前後動できるようになっている。リンク機構5
3,54はそれぞれ前記空篠巻移載装置15のリンク機
構32,33と同様に平行4節リンクから構成されてい
るが、固定リンクとしての支持ブラケット55,56が
回動基板29ではなく変位機構により変位される基板5
7上に固設されている点が前記空篠巻移載装置15と異
なっている。リンク機構53は固定リンクとしての支持
ブラケット55と、該支持ブラケット55に基端が回動
可能に連結されたリンク58,59と該リンク58,5
9の先端に水平状態となるように連結され、ペッグ51
を有する支持板60とから構成されている。リンク機構
54は固定リンクとしての支持ブラケット56と、該支
持ブラケット56に基端が回動可能に連結された2個の
リンク61,62と、該リンク61,62の先端に水平
状態となるように連結されペッグ52を有する支持板6
3とから構成されている。リンク58が一体回転可能に
固定された回動軸64には回動レバー65が一体回転可
能に連結され、該回動レバー65は基端が前記基板57
上に立設された支柱66にブラケットを介して固定され
たシリンダ67のピストンロッド67aに連結されてい
る。又、リンク機構53とリンク機構54とを連動する
ためリンク58とリンク61とが連結部材68により連
結されている。
【0019】次に基板57の変位機構について説明す
る。基板57を前記空篠巻移載装置15の回動基板29
と同様回転移動により所定位置に変位させることも可能
であるが、この実施例の自動篠替機14は機枠の幅が狭
いため前記回転中心が機枠外となるのでこの実施例の装
置においては4節リンク機構からなる変位機構を採用し
ている。第8図に示すように昇降基板20上に支軸6
9,70が垂直状態に固設され、両支軸69,70には
リンク71,72の基端が回動可能に支承され、両リン
ク71,72の他端はリンクとして作用する基板57の
下面に対してピン73,74により回動可能に連結され
ている。リンク71は基端が昇降基板20上に固定され
たシリンダ75のピストンロッド75aに連結されてい
る。従ってシリンダ75の作動により4節リンク機構が
変位されその一部を構成する基板57が所定の位置間を
変位するようになる。
【0020】次に前記自動篠替機14による篠替作業を
説明する。紡出が進み第9図(a)に示すように1列お
きの本篠巻が空篠巻Eとなり他の本篠巻が中玉の篠巻M
となると、精紡機機台の一端から自動篠替機14が走行
し、所定の篠替位置に停止し第9図(a)に示す状態と
なる。このとき各ペッグ30,31はマガジン13に装
備されたハンガー11,12と対向し、ペッグ51,5
2はマガジン13に吊架された満篠巻Fの直下に位置し
ている。次いで篠巻移載装置15のシリンダ37が作動
されそのピストンロッド37aが引込まれ、回動基板2
9が支軸28を中心に第9図(a)の反時計方向に回転
され第9図(b)に示す状態となる。次にシリンダ49
が作動してそのピストンロッド49aが引込まれ、回動
レバー47を介してリンク機構32,33が精紡機機台
側へ傾動され、ペッグ30,31がそれぞれ本篠巻レー
ル2,3に吊架された空篠巻Eの直下位置まで前進し、
第10図(a)及び第12図(a)に示す状態となる。
この状態でシリンダ19が作動されそのピストンロッド
19aが所定量突出した後再び引込まれる。これにより
昇降基板20が昇降移動され、それに伴い全ペッグ3
0,31,51,52が一斉に上昇しかつ直ちに降下す
るので、各ペッグ30,31,51,52には空篠巻E
及び満篠巻Fがそれぞれ嵌挿され第12図(b)に示す
状態となる。次にシリンダ49が作動されてそのピスト
ンロッド49aが突出され、傾動状態にあったリンク機
構32,33が元の位置に復帰する。一方この間に満篠
巻移載装置16のシリンダ75が作動されてそのピスト
ンロッド75aが突出し基板57が変位され、第10図
(b)に示す状態となる。次にシリンダ67が作動され
そのピストンロッド67aが引込まれて満篠巻移載装置
16のリンク機構53,54が精紡機機台側へ傾動さ
れ、ペッグ51,52が前進し満篠巻Fを前記空篠巻E
が取外された本篠巻レール2,3のハンガー4,5の直
下位置まで移送し第11図(a)に示す状態となる。こ
の状態で前記と同様にして昇降基板20が昇降移動さ
れ、全ペッグ30,31,51,52が一斉に上昇しか
つ直ちに降下する。これによりハンガー4,5に満篠巻
Fが吊架されて第13図に示す状態となる。このとき空
篠巻移載装置15のペッグ30,31はマガジン13に
吊架されたハンガー11,12と対応状態にないため空
篠巻Eはそのままペッグ30,31上に載置されたまま
となる。
【0021】次にシリンダ67が作動されそのピストン
ロッド67aが突出し、リンク機構53,54が元の位
置に復帰する。その後シリンダ75が作動されて突出位
置にあったピストンロッド75aが引込まれ、基板57
が原位置に復帰しペッグ51,52がマガジン13に吊
架されたハンガー11,12と対向する状態となる。基
板57が原位置に復帰後シリンダ37が作動されてその
ピストンロッド37aが突出され、回動基板29が回動
されて原位置に復帰する。これによりペッグ30,31
上に載置された空篠巻Eがマガジン13に吊架されたハ
ンガー11,12と対応する第11図(b)に示す状態
となる。この状態でシリンダ19が作動されて昇降基板
20が昇降され、ペッグ30,31,51,52が一斉
に上昇しかつ直ちに降下する。そしてペッグ30,31
に挿入されていた空篠巻Eはハンガー11,12に吊架
され篠替えの1サイクルが完了する。次いで自動篠替機
14が次の篠替え位置まで移動し、以下前記と同様に篠
替え作業を繰り返す。
【0022】篠替え作業時に内側の本篠巻レール2から
空篠巻Eを取出す際と、満篠巻Fを内側の本篠巻レール
2へ供給する際に空篠巻E、満篠巻Fが篠ガイド6と当
接することになるが、第14図に示すように篠ガイド6
を回動可能とし、空篠巻E及び満篠巻Fの通過後は両側
のばね76により自動的に原位置に戻るようにすれば何
ら支障は生じない。
【0023】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、例えば、1列の予備篠巻列は千鳥状とす
る必要はなく、満篠巻径DとスピンドルゲージGとの関
係がD<2Gの場合は完全に一直線となりうるので、具
体的構成が簡略となりうる。また第15図に示すように
篠ガイド6を回動可能とし、それに設けられた突起77
が固定部材78の凹部79にスナップ効果によって嵌合
することにより、回動した篠ガイド6が回動位置に保持
されるようにすれば、篠替えの完了後作業者が僅かに力
を加えることによって簡単に原位置に復帰させることが
できる。又、第16図に示すようにリンク機構32,3
3のリンクのうち負荷の小さいリンク43,45をロッ
ドで形成し屈折形状のリンク42,43を小リンク80
で互いに連結して平行状態を維持するようにしてもよ
い。又、傾動したリンク機構32,33を直立状態に戻
す際の負荷を軽減するため一端が機体に係止されたスプ
リング81の他端をリンク42に係止したり、ペッグ3
0,31に差し込まれたボビンが移動の際に揺れ動くの
を防止するためエアチャック82等の揺れ止め防止部材
を設けてもよい。又、回動レバー47の回動位置及びリ
ンク42の傾動位置を規制する位置決め部材83,84
を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば自
動篠替機により内外2列の本篠巻を一度に篠替えするの
で、篠替え作業が簡単であり、しかも1列という限られ
た数の予備篠巻のために1列おきに篠替えする結果、1
列おきに満篠巻と中玉の篠巻とが位置することになるこ
とは、小パッケージ高速化にともなう小スピンドルゲー
ジの場合でも、満篠巻径は従来と同様大きなものを使用
したいという要求にも応ずることができる。さらに、既
設の精紡機機台を大幅に変更することなく容易に本発明
方法を採用することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の方法を実施する装置を示す側面図で
ある。
【図2】本篠巻と予備篠巻の関係を示す概略平面図であ
る。
【図3】図10(b)に対応する状態の自動篠替機の要
部正面図である。
【図4】同じく平面図である。
【図5】空篠巻移載装置の要部側面図である。
【図6】空篠巻移載装置の回動機構を示す平面図であ
る。
【図7】満篠巻移載装置の要部側面図である。
【図8】満篠巻移載装置の変位機構を示す平面図であ
る。
【図9】篠替え作業の作動順序を示す概略平面図であ
る。
【図10】篠替え作業の作動順序を示す概略平面図であ
る。
【図11】篠替え作業の作動順序を示す概略平面図であ
る。
【図12】作用を説明する概略側面図である。
【図13】作用を説明する概略側面図である。
【図14】篠ガイドの退避機構を示す平面図である。
【図15】篠ガイドの退避機構の変更例を示す平面図で
ある。
【図16】空篠巻移載装置の変更例を示す側面図であ
る。
【図17】従来の自動篠替え装置を示す側面図である。
【符号の説明】
2,3…本篠巻レール、4,5,11,12…ハンガ
ー、8…ドラフトパート、14…自動篠替機、15…空
篠巻移載装置、16…満篠巻移載装置、30,31,5
1,52…ペッグ、32,33,53,54…リンク機
構、F…満篠巻、M…中玉篠巻、E…空篠巻。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 紡機における粗糸ボビン移動装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は紡機における粗糸ボビ
ン移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機では高い位置のクリールに吊架さ
れた篠巻より篠を引出し、下方のドラフトパートへ供給
するようにしている。この場合、篠巻は精紡機のスピン
ドルゲージに比べてかなり大きな径となっているため、
一般に、内外2列に配設されたクリールレールに篠巻が
吊り下げられている。そして、篠のドラフトパートへの
供給が進み、篠巻が空ないしは空に近づくと新しい篠巻
と交換する必要がある。この交換(篠替)については、
台車によって運ばれた篠巻を作業者が手作業によって行
うか、予めクリール棚に載置されている予備篠巻を同じ
く作業者が交換するということが古くから行われてい
る。又、前記内外2列のクリールレールとは別にその外
側に更に1本のレールを設け、これに予備篠巻を吊架し
ておき、必要に応じて作業者が前記交換作業を行うとい
う形式のものもある。この形式によれば、予備篠巻レー
ルを搬送式とし、粗紡工程あるいは精紡機一端部より自
動的に搬入でき、搬出もできることから実用的なものと
して評価されている。
【0003】ところで、篠巻は大径であり重量も3kg
前後あって扱い難く、クリールが高位置にあることも重
なって篠巻交換(篠替)は作業者にとって重労働であ
る。そこで篠巻を自動的にクリールのハンガーに吊架す
る装置が考えられるようになり、例えば、昭和58年5
月17日公開の特開昭58−81631号公報には図5
に示すように、予備篠巻レール91に懸架されている予
備篠巻92を、ドラフトパート93に篠を供給している
本篠巻と交換するについて、空になった篠巻を予備篠巻
レール91に自動的に吊架する装置が提案されている。
この装置は自動篠替機94の取出腕95の昇降、前後動
の作動により空篠巻96を取出しかつ予備篠巻レール9
1に吊架し、代って該レール91の予備篠巻92をクリ
ールに吊架するようになっている。すなわち、取出腕9
5はその上面に装備されたペッグ95aを予備篠巻92
や空になった本篠巻96の底部に嵌挿した状態で移動
し、予備篠巻92や空になった本篠巻96を外側レール
98や予備篠巻レール91に吊架されたボビンハンガー
98a,91aの下方と対応する位置に配置させた後、
上昇移動により予備篠巻92あるいは本篠巻96の頂部
をボビンハンガー98a,91aに嵌挿することによ
り、予備篠巻92あるいは本篠巻96をボビンハンガー
98a,91aに吊架する。
【0004】そして、この装置はクリールの外側レール
98に吊架された篠巻と、予備篠巻レール91に吊架さ
れた予備篠巻92との交換のみが可能なため、空になっ
た本篠巻96を必ず外側レール98に吊架させる必要が
ある。そのため、内外2列に吊架する本篠巻96,97
の巻玉径に差をもたせた状態でドラフトパート93に篠
を供給しておき、内側の列に吊架された本篠巻96が空
になったときに、自動篠替機94の作動に先立って篠入
替機99が内側の本篠巻96を外側に、中玉の本篠巻9
7を内側にそれぞれ入替えるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】予備篠巻92あるいは
本篠巻96,97等(以下、粗糸ボビンという)はその
底部が取出腕95のペッグ95aに嵌挿された状態で移
動されるが、粗糸ボビン内径及びペッグ外径の公差によ
り両者の間に生じる隙間のため、移動中に粗糸ボビンが
揺れる場合がある。ボビンハンガーに対する粗糸ボビン
の装着時に粗糸ボビンの揺れが大きいと、取出腕95の
上昇により粗糸ボビンの頂部をボビンハンガーの下部へ
挿入する際に、粗糸ボビンの上面がボビンハンガーの下
端に当接して粗糸ボビンの装着に失敗する場合がある。
又、ボビンハンガーに無理な力が作用してボビンハンガ
ーの損傷を招く場合もある。従って、従来装置では粗糸
ボビンの揺れを防止するために移動速度を遅くする必要
があり、篠替作業に時間がかかるという問題がある。
【0006】この発明は前記従来の問題点に鑑みてなさ
れたものであって、その目的は粗糸ボビンの底部にぺッ
グを嵌挿した状態で粗糸ボビンを移動させる場合に、粗
糸ボビンの揺れを確実に防止することができる紡機にお
ける粗糸ボビン移動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明においては、粗糸ボビンの底部に嵌挿されて粗
糸ボビンを支持するぺッグと、ペッグに嵌挿された粗糸
ボビンとペッグとを係合状態に固定保持する固定保持手
段と、前記ペッグと固定保持手段を一体的に移動させる
移動手段とを備えた。前記固定保持手段は粗糸ボビンの
下部外周と係合して粗糸ボビンをペッグに押し付ける押
圧装置が好ましい。
【0008】
【作用】粗糸ボビンはその底部にペッグが嵌挿された状
態で支持されるとともに、固定保持手段の作用により粗
糸ボビンとペッグとが係合状態に保持される。この状態
で移動手段が作動されて粗糸ボビンは固定保持手段とと
もに一体的に移動され、移動時の揺れが防止される。
【0009】固定保持手段として押圧装置を用いた場合
は、粗糸ボビンは下部外周において押圧装置と係合し、
押圧装置の押圧力によりペッグに押し付けられてペック
と係合状態に固定保持される。
【0010】
【実施例】以下この発明を自動篠替機の篠巻移載装置に
適用した一実施例を図面に従って説明する。精紡機のク
リール1には機台の左右両側にそれぞれ内外2列の本篠
巻レール2,3が機台長手方向と平行に配設されてい
る。前記本篠巻レール2,3にはそれぞれスピンドルピ
ッチの倍のピッチを保ってボビンハンガー4,5が装備
され、該ボビンハンガー4,5に吊架された本篠巻から
引出された篠は篠ガイド6及びガイドロッド7を経てド
ラフトパート8へ供給されるようになっている。クリー
ル1からはさらに支持ブラケット9が外方へ延出され、
その先端には搬送レール10が前記本篠巻レール2,3
に平行に延設されている。搬送レール10には千鳥状に
配設されたボビンハンガー11,12を備えたマガジン
13が走行可能に吊架されている。前記千鳥状に配設さ
れたボビンハンガー11,12が予備篠巻列に相当す
る。前記各ボビンハンガー4,5,11,12は篠巻
(粗糸ボビン)を上下動することによりボビンハンガー
4,5,11,12に吊架したり、外したりすることが
できる構造となっている。
【0011】予備篠巻列の満篠巻Fと本篠巻列の空篠巻
Eとを交換するための自動篠替機14は、空篠巻Eを本
篠巻列から取出してマガジン13のボビンハンガー1
1,12に吊架する作用をなす空篠巻移載装置15と、
予備篠巻列から満篠巻Fを取外し前記本篠巻列の空篠巻
Eが取外された位置に満篠巻Fを吊架する作用をなす満
篠巻移載装置16とを装備し、精紡機機台前面に延設さ
れたガイドレール17に係合するガイドローラ18を介
して精紡機機台に沿って走行するようになっている。
【0012】自動篠替機14には該篠替機14に固定さ
れたシリンダ19のピストンロッド19aに連結され、
シリンダ19の作動により水平状態を保持したまま昇降
移動する昇降基板20が配設されている。昇降基板20
上には粗糸ボビン移動装置としての空篠巻移載装置15
と満篠巻移載装置16とが自動篠替機14の移動方向
(紙面と垂直方向)に沿って隣接して配設されている。
前記昇降基板20上に回転自在に配設された支軸21の
上端には、回動機構により回動される回動基板22が水
平に固定されている。回動基板22上には移動手段とし
ての一対のリンク機構23,24が配設され、リンク機
構23,24の上部には支持板25,26が装備されて
いる。支持板25,26上には本篠巻の巻芯となる粗糸
ボビンBの底部に嵌入可能なペッグ27,28が突設さ
れている。又、支持板25,26上にはペッグ27,2
8に底部が嵌挿された粗糸ボビンBの下部外周と係合し
て粗糸ボビンBを押圧するエアチャック29が取付けら
れている。エアチャック29はペッグに嵌挿された粗糸
ボビンとペッグとを係合状態に固定保持する固定保持手
段としての押圧装置を構成している。
【0013】両リンク機構23,24は連結部材30に
より連結され、リンク機構23にリンク機構24が連動
するようになっている。リンク機構23を構成する回動
軸31には回動レバー32の基端が一体回転可能に連結
されている。回動基板22上には支柱(図示せず)が立
設され、回動レバー32の先端は該支柱に基端が固定さ
れたシリンダ33のピストンロッド33aに連結されて
いる。そして、リンク機構23,24はシリンダ33の
作動により、ペッグ27,28が本篠巻レール2,3に
対応する位置と、予備篠巻に対応する位置とに移動され
るようになっている。連結部材30の連結位置は、ペッ
グ27が内側の本篠巻レール2と対応する位置まで前進
する際にペッグ28が少し遅れて前進し最終的に外側の
本篠巻レール3と対応する位置で停止するように設定さ
れている。前記回動基板22、リンク機構23,24、
ペッグ27,28及びシリンダ33等により空篠巻移載
装置15が構成されている。
【0014】なお、本篠巻レール2,3と対応する位置
及び予備篠巻と対応する位置における粗糸ボビンBの下
端とペッグ27,28との間隔cが全て同一となるよう
に設計されている。
【0015】満篠巻移載装置16も空篠巻移載装置15
と同様に昇降基板20上に装備された回動基板(図示せ
ず)、回動基板上に配設された一対のリンク機構34,
35、その上端に装備された支持板36,37、支持板
36,37上に突設されたペッグ38,39等を備えて
いる。又、支持板36,37上にもエアチャック29
(図4にのみ図示)が取付けられている。そして、リン
ク機構34,35の前後動により、ペッグ38,39が
本篠巻レール2,3と対応する位置及び予備篠巻と対応
する位置に移動されるようになっている。
【0016】次に前記自動篠替機14による篠替作業を
説明する。本篠巻レール2,3にその長手方向に沿って
1個おきに満篠巻Fと中玉の篠巻とをボビンハンガー
4,5に吊架した状態で紡出を開始し、紡出が継続され
中玉の篠巻が空の状態となる時点で1個おきに空の篠巻
について篠替えが行われる。紡出が進み本篠巻レール
2,3に吊架された1個おきの本篠巻が空篠巻Eとなり
他の本篠巻が中玉の篠巻となると、精紡機機台の一端か
ら自動篠替機14が走行を開始し、所定の篠替位置に停
止する。このときペッグ27,28はマガジン13に装
備されたボビンハンガー11,12と対向し、ペッグ3
8,39はマガジン13に吊架された満篠巻Fの直下に
位置している。次いで空篠巻移載装置15の回動基板2
2が回動され、両ペッグ27,28を結ぶ直線が機台長
手方向と直交する図1に示す状態となる。
【0017】次にシリンダ33の作動により回動レバー
32を介してリンク機構23,24が精紡機機台側へ傾
動され、ペッグ27,28がそれぞれ本篠巻レール2,
3に吊架された空篠巻Eの直下位置まで前進し、図3
(a)に示す状態となる。この状態でシリンダ19が作
動されそのピストンロッドが所定量突出した後再び引込
まれる。このとき昇降基板20が昇降移動され、それに
伴い全ペッグ27,28,38,39が一斉に上昇しか
つ直ちに降下するので、空篠巻E及び満篠巻Fすなわち
粗糸ボビンBの底部に各ペッグ27,28,38,39
がそれぞれ嵌挿されて図3(b)に示す状態となる。次
にエアチャック29が作動され、その押圧部29aが粗
糸ボビンBの下部外周と係合して粗糸ボビンBをペッグ
27,28,38,39に押し付ける状態に保持され
る。そして、この状態でシリンダ33が作動され、傾動
状態にあったリンク機構23,24が元の位置に復帰す
る。
【0018】次に満篠巻移載装置16のリンク機構3
4,35が精紡機機台側へ傾動され、ペッグ38,39
が前進し満篠巻Fを前記空篠巻Eが取外された本篠巻レ
ール2,3のボビンハンガー4,5の直下位置まで移動
させる。この状態で前記と同様にして昇降基板20が昇
降移動され、全ペッグ27,28,29,30が一斉に
上昇しかつ直ちに降下する。支持板36,37上に装備
されたエアチャック29は、昇降基板20の上昇時に作
動が停止され押圧部29aによる押圧作用が解除され
る。従って、ボビンハンガー4,5に満篠巻Fが吊架さ
れて図4に示す状態となる。このとき空篠巻移載装置1
5のペッグ27,28はマガジン13に吊架されたボビ
ンハンガー11,12と対応状態にないため、空篠巻E
はそのままペッグ27,28上に載置されたままとな
る。
【0019】次にリンク機構34,35が元の位置に復
帰した後、ペッグ38,39がマガジン13に吊架され
たボビンハンガー11,12と対向する状態に配置され
る。又、回動基板22が回動されてペッグ27,28上
に載置された空篠巻Eがマガジン13に吊架されたボビ
ンハンガー11,12と対応する状態に配置される。こ
の状態で再び昇降基板20が昇降され、ペッグ27,2
8,38,39が一斉に上昇しかつ直ちに降下する。支
持板25,26上に装備されたエアチャック29は、昇
降基板20の上昇時に作動が停止され押圧部29aによ
る押圧作用が解除される。そして、ペッグ27,28に
挿入されていた空篠巻Eがボビンハンガー11,12に
吊架され、篠替えの1サイクルが完了する。
【0020】粗糸ボビンBの底部にぺッグ27,28,
38,39が嵌挿された際、底部内周面とペッグとの間
に隙間があると、粗糸ボビンBがペッグとともに移動さ
れる際に揺れ、その揺れは移動速度が速いほど大きくな
る。粗糸ボビンの揺れが大きな状態でボビンハンガーに
対する粗糸ボビンBの装着動作を行うと、粗糸ボビンB
の頂部がボビンハンガーの下端に当接して装着が失敗す
る場合がある。又、粗糸ボビンBの頂部がボビンハンガ
ーの下端に当接した状態で粗糸ボビンBを上方へ移動さ
せる力が作用することによりボビンハンガーの損傷を招
く場合もある。しかし、粗糸ボビンBに嵌挿されたペッ
グが移動する際には、押圧部29aが粗糸ボビンBをペ
ッグに圧接する状態に保持され、リンク機構23等の移
動に伴って粗糸ボビンが移動する際における粗糸ボビン
Bの揺れが確実に防止される。従って、ボビンハンガー
に対する粗糸ボビンBの装着に支障を来すことがない。
【0021】なお、この発明は前記実施例に限定される
ものではなく、篠替機に限らず粗糸ボビンの底部にペッ
グを嵌挿した状態で粗糸ボビンを移動させる作業を必要
とする全ての作業機に適用できる。
【0022】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば粗
糸ボビンの底部にぺッグを嵌挿した状態で粗糸ボビンを
移動させる場合に、粗糸ボビンの揺れを確実に防止する
ことができ、粗糸ボビンを上方のボビンハンガーへ支障
なく装着することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】篠替機とクリールとの関係を示す側面図であ
る。
【図2】空篠巻移載装置を示す側面図である。
【図3】篠替え作業を説明する概略側面図である。
【図4】篠替え作業を説明する概略側面図である。
【図5】従来の自動篠替え装置を示す側面図である。
【符号の説明】 2,3…本篠巻レール、4,5,11,12…ボビンハ
ンガー、14…自動篠替機、15…空篠巻移載装置、1
6…満篠巻移載装置、27,28,38,39…ペッ
グ、23,24,34,35…移動手段を構成するリン
ク機構、29…押圧装置としてのエアチャック、B…粗
糸ボビン、E…空篠巻、F…満篠巻。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗糸ボビンの底部に嵌挿されて粗糸ボビ
    ンを支持するぺッグと、ペッグに嵌挿された粗糸ボビン
    とペッグとを係合状態に固定保持する固定保持手段と、
    前記ペッグと固定保持手段を一体的に移動させる移動手
    段とを備えた紡機における粗糸ボビン移動装置。
  2. 【請求項2】 前記固定保持手段は粗糸ボビンの下部外
    周と係合して粗糸ボビンをペッグに押し付ける押圧装置
    である請求項1に記載の紡機における粗糸ボビン移動装
    置。
JP29926191A 1991-11-14 1991-11-14 紡機における粗糸ボビン移動装置 Pending JPH0525721A (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4822176U (ja) * 1971-07-22 1973-03-13
JPS5881631A (ja) * 1981-11-04 1983-05-17 Howa Mach Ltd 精紡機における篠替方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4822176U (ja) * 1971-07-22 1973-03-13
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