JPH0342056Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0342056Y2
JPH0342056Y2 JP7057189U JP7057189U JPH0342056Y2 JP H0342056 Y2 JPH0342056 Y2 JP H0342056Y2 JP 7057189 U JP7057189 U JP 7057189U JP 7057189 U JP7057189 U JP 7057189U JP H0342056 Y2 JPH0342056 Y2 JP H0342056Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bobbin
roving
full roving
full
conveying means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP7057189U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0311074U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP7057189U priority Critical patent/JPH0342056Y2/ja
Publication of JPH0311074U publication Critical patent/JPH0311074U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0342056Y2 publication Critical patent/JPH0342056Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は粗糸ボビンの搬送・交換装置に関する
ものであり、詳しくは、長繊維の粗糸(ロービン
グ)を巻取つた満管粗糸ボビンの所定個数を基準
搬送単位として満管粗糸ボビンの供給指令が出た
精紡機へ一括搬送し、この満管粗糸ボビンを精紡
機で発生した空の粗糸ボビンと1対1の対応関係
を維持しつつ搬送装置の間歇駆動下に逐次交換す
る粗糸ボビンの搬送・交換装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、精紡機の粗糸ボビン交換は、所定錘数単
位で一斉交換方式で行われていた。
〔考案が解決しようとする課題〕
近時、長繊維糸の紡出に際し、生産性の向上を
目的とする高速精紡機の導入によりボビン1本当
たりの粗糸の巻取り重量が5乃至6Kgと大重量化
してきており、満管粗糸ボビンの重量増加により
従来の一斉交換方式による粗糸ボビンの交換が困
難になつてきた。そのため、各精紡機の周囲に、
ボビンレールを架設し、ここに、予め、1回の交
換数に相当する個数(例えば75個)の満管粗糸ボ
ビンをボビンハンガを介して吊り下げ支持させて
おき、精紡機のクリールに装着したボビン上の粗
糸が無くなると、自動交換装置によつて、所定個
数宛、自動的に交換させるようにしている。
ところが、各精紡機のボビンハンガに満管粗糸
ボビンを装着する作業は、現在のところ、作業者
が、粗紡機上がりの所定個数の満管粗糸ボビンを
積載した搬送台車を手で押して所定の精紡機のと
ころまで移動させ、そこで、作業者の手作業によ
り1個ずつ満管粗糸ボビンと空の粗糸ボビンとを
交換している現状にある。この手作業による粗糸
ボビンの交換は、精紡機工程の省力化や生産性の
向上に悪影響を及ぼすため、重量の大きな粗糸ボ
ビンを粗紡工程から精紡工程へ自動搬送し、満管
ボビンの供給指令を発進した精紡機へ所定個数を
供給単位として一斉交換方式で供給することので
きる粗糸ボビンの搬送・交換装置の実用化が強く
要望されていた。
また、最近では多品種小量生産性向きの搬送装
置の実現が要望されている。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題の解決手段として本考案は、粗紡機上
がりの満管粗糸ボビンを精紡機に搬送し、この満
管粗糸ボビンを精紡機で発生した空の粗糸ボビン
と交換するためのボビン搬送・交換装置であつ
て、各精紡機の満管粗糸ボビン導入側と後記満管
粗糸ボビンの装着装置の間に配設されたエンドレ
ス方式のボビン搬送手段及びこのボビン搬送手段
上に所定の間隔を保持して装着されたボビンホル
ダと上記ボビン搬送手段の間歇駆動装置からなる
第1のボビン搬送装置と、各精紡機の周囲に配設
されたエンドレス方式のボビン搬送手段、及びこ
のボビン搬送手段上に所定の間隔を保持して装着
されたボビンホルダと上記ボビン搬送手段の間歇
駆動装置からなる第2のボビン搬送装置と、ガイ
ドレール上に互いに直交する移動方向を保持して
配設された2個1組の可動フレーム構体、この可
動フレーム構体の一方に装着され、満管粗糸ボビ
ンを頂部から挾持する挾持チヤツク、昇降シリン
ダと旋回シリンダを直交配置することによつて昇
降及び旋回機構を構成し、これらのシリンダによ
つて駆動される旋回アームの先端に満管粗糸ボビ
ンを底部から支持する受台を装着してなる満管粗
糸ボビン受渡し装置からなる満管粗糸ボビンの装
着装置と、前記第1のボビン搬送装置と第2のボ
ビン搬送装置の間に架設された走行レール、並び
に、この走行レール上にレール自在に架装された
レール台車、及びこの走行台車の本体に昇降シリ
ンダのピストンロツドを介して上昇下降自在に接
続された昇降台、この昇降台の下端に連設された
旋回アームと、この旋回アームの水平駆動装置か
らなるボビン交換装置によつて構成された粗糸ボ
ビンの搬送・交換装置を提供するものである。
〔作用〕
精紡機から満管粗糸ボビン供給指令が発進され
ると、一斉交換方式で当該精紡機へ供給される所
定本数満管粗糸ボビンを積載した搬送台車を位置
決め固定した満管粗糸ボビンの装着装置が起動す
る。台車上に載置された状態で満管粗糸ボビンの
装着装置内にセツトされている満管粗糸ボビン
は、前記ボビン装着装置に設けられた下方開口型
の挾持チヤツクによつて上段から順番に1本ずつ
抱持された状態でボビン受渡し装置の受台上に移
送される。移送された満管粗糸ボビンは、この位
置に待機している昇降及び旋回機構を具えた旋回
アームの先端に設けられた受台上に一旦座着した
後、各精紡機の満管粗糸ボビン導入側と前記満管
粗糸ボビンの装着装置の間に配設されている第1
のボビン搬送装置のボビンホルダに移し換えら
れ、所定個数を搬送単位として懸垂支持状態で精
紡機に向かつて一斉搬送される。満管粗糸ボビン
が供給指令を発信した精紡機のボビン導入側に到
着すると、第1のボビン搬送装置は連続走行モー
ドから間歇駆動モードに切替えられ、これと同調
して精紡機側に設けられている第2のボビン搬送
装置が間歇送り動作を開始する。この状態でボビ
ン交換装置が起動し、第1のボビン搬送装置上に
懸垂支持されている満管粗糸ボビンと第2のボビ
ン搬送装置上に懸垂支持されている空ボビンとを
旋回アームの水平回転運動と昇降シリンダによる
上下運動を介して1対1の対応関係を維持しなが
ら自動的に変換する。第1のボビン搬送装置に受
入れられた空の粗糸ボビンは、この第1のボビン
搬送装置の移動経路上に設けられた空ボビンの回
収装置へ所定本数単位で一斉搬送され係外に排出
される。一方第2のボビン搬送装置に受入れられ
た満管粗糸ボビンは、精紡機のクリールに装着し
てあるボビンが空になるまで待機し、空になる
と、自動的に交換が行われ、再び、次の満管粗糸
ボビンの供給準備を繰返す。
〔実施例〕
第1図は本考案装置の全体構造を例示する平面
図、第2図は満管粗糸ボビン装着装置の側面図、
第3図はその正面図、第4図はその平面図であ
る。第5図は満管粗糸ボビンの挾持チヤツクの略
示正面図、第6図は満管粗糸ボビンの受渡し装置
の斜視図である。第7図はボビン交換装置の側面
図、第8図はその正面図である。
第1のボビン搬送装置Aは、各精紡機1a,1
b…1d,4eの満管粗糸ボビンの導入側、例え
ばギアエンドフレーム側と満管粗糸ボビンの装着
装置Cとの間に配設されたエンドレス方式のボビ
ン搬送手段2、このボビン搬送手段2上に所定の
間隔を保持して装着されたボビンホルダ4,4…
4、及び上記搬送手段2の間歇駆動装置から構成
されている。ボビン搬送手段2は、エンドレス方
式のガイドレール5に沿つて図示しないチエーン
やベルト等の搬送部材を走行自在に配設し、この
搬送部材の駆動源として走行モードを連続駆動と
間歇駆動とに切替える制御装置6並びにステツプ
モータ7を接続することによつて構成されてい
る。
ボビンホルダ4は、第2図に例示するようにそ
のマガジン本体の下面に、粗糸ボビン8の軸孔内
に嵌まり込んで満管粗糸ボビンの装着装置Cから
送出された満管粗糸ボビンまたは精紡機1a,1
b…1eで発生した空の粗糸ボビンを懸垂支持す
る嵌まり込み突起4aを装着している。この嵌ま
り込み突起4aは、その下方から粗糸ボビン8が
押し上げられたとき、第1回の押し上げ動作で当
該粗糸ボビン8を懸垂支持状態で固着し、第2回
の押し上げ動作で当該粗糸ボビン8の懸垂支持状
態を解除する公知の2動作1サイクル型の係脱機
構を形成している。
第2のボビン搬送装置Bは、各精紡機1a,1
b…1eの周りに満管粗糸ボビン8a及び空の粗
糸ボビン8bのエンドレス搬送手段3a,3b,
…3eを配設し、それぞれの搬送手段に連続走行
と間歇駆動との切換装置を連設することによつて
構成されている。このエンドレス搬送手段3a,
3b,…3e及びボビンホルダ4の細部構造は、
第7図に示すように前記第1のボビン搬送装置A
で説明したボビン搬送手段2及びボビンホルダ4
と同一であるので、重複する事項に関しては説明
を省略する。
満管粗糸ボビンの装着装置cは、第2図乃至第
6図に示すように、Y軸方向に沿つて延びる2本
の第1のガイドレール9,9間にコンピユータ制
御方式のサーボモータ(図示省略)を組込んだY
軸移動フレーム構体10を懸架すると共に、この
Y軸移動フレーム構体10の上に前記第1のガイ
ドレール9,9の延設方向と直交するように2本
の第2のガイドレール11,11を敷設し、この
第2のガイドレール11,11上にコンピユータ
制御方式のサーボモータ12を組込んだX軸移動
フレーム構体13を懸架することによつて、一端
開口型の器体15の上部に満管粗糸ボビン6aの
挾持チヤツク14の移動・位置決め装置を形成し
ている。X軸方向に沿つて移動可能に支持された
前記X軸移動フレーム構体13には、第5図に示
すようにZ軸方向(上下方向)に沿つて上下動す
るエアシリンダ装置16と、このエアシリンダ装
置16の下端に固着されたチヤツク本体48と、
チヤツク本体48の起動によつて開閉する抱持ア
ーム14a,14bからなる満管粗糸ボビン6a
の挾持チヤツク14が装着されている。エアシリ
ンダ装置16の上下動ストロークは、今抱持しよ
うとしている満管粗糸ボビン8aと、この満管粗
糸ボビンの側方に位置している他の満管粗糸ボビ
ン8a,8aとの干渉を避けるため、満管粗糸ボ
ビン8aの1個分の高さと同等以上に設定する。
この満管粗糸ボビンの装着装置(C)を形成するコの
字型の器体15は、その一端面に満管粗糸ボビン
6a,6a…の搬送台車17の受入口18を開口
させている。この受入口18には搬送台車17の
位置決め装置18aが設けられており、上記器体
15の下部には、搬送台車17の底部に設けられ
た底板18上に段積みされた複数個の満管粗糸ボ
ビン8a,8a…の一斉押し上げ装置として、フ
オーク19が上下動自在に設けられている。フオ
ーク19の上昇ストロークは、第3図に示すよう
に搬送台車17内で最下層に位置している満管粗
糸ボビン8a′が、この搬送台車17内で最上層に
位置している満管粗糸ボビン8aと同一の位置ま
で段階的に上昇し得るように設定されている。第
2図乃至第4図に示す具体例では、搬送台車17
内で縦方向に3個、横方向に5個の満管粗糸ボビ
ン8a,8a…を整列させ、こ満管粗糸ボビン8
a,8a…の整列層を6段重ねることによつて、
1台の搬送台車17内に75個の満管粗糸ボビン8
a,8a…を収納している。こ例示に従えば、そ
れぞれの積層段を構成する15個の満管粗糸ボビン
8a,8a…に、フオーク19を介して間歇駆動
方式で同時押し上げ動作を伝達することによつ
て、合計5段の満管粗糸ボビン8a,8a…は、
上段から順にステツプ送り方式で挾持チヤツク1
4による抱持引き上げ位置まで上昇する。満管粗
糸ボビンの装着装置Cには、挾持チヤツク14に
よつて上方抱持方式で取り出された満管粗糸ボビ
ン8aを下端支持状態で受取り、第1のボビン搬
送装置Aのボビンホルダ4に下方から突き上げる
ように装着するための満管粗糸ボビンの受け渡し
装置20が設けられてている。この受渡し装置2
0は、第6図に示すように第1のボビン搬送装置
Aのガイドレール5側に位置する器体15の側壁
面上に装着された昇降用のエアシリンダ装置2
1、昇降用のエアシリンダ21のピストンロツド
21aの先端に固着された昇降台22、昇降台2
2の側端にシリンダの胴部を固着した旋回用のエ
アシリンダ23、旋回用のエアシリンダ23のピ
ストンロツド23aの先端に基端部をピン枢着す
ると共に前記昇降台22の長手方向中間点にピン
24を介して軸支された旋回アーム25、及び旋
回アーム25の先端に水平な支持面を形成するよ
うに装着された満管粗糸ボビン8aの受台26か
ら構成されている。旋回アーム25は、第2図に
示すように、受台26上に載置された満管粗糸ボ
ビン8aを受取り位置から略90゜水平回転させて
第1のボビン搬送装置Aのガイドレール5の真下
に送り出した後、ボビンホルダ4の嵌まり込み突
起4aを満管粗糸ボビン8aの軸孔内に嵌め込み
得るように前記昇降用のエアシリンダ21及び旋
回用のエアシリンダ23のストローク長を調整し
ている。第2図で参照番号27は、満管粗糸ボビ
ン8aの位置検出用センサを示す。
ボビン交換装置Dは、前記第1のボビン搬送装
置Aと第2のボビン搬送装置Bの間で所定個数の
満管粗糸ボビン8aと空の粗糸ボビン8bとを1
対1の対応下に位置入替方式で自動交換する装置
であつて、第1のボビン搬送装置Aと第2のボビ
ン搬送装置Bの間に天井吊下げ方式で架設された
走行レール28、走行レール28上に自走自在に
架装された走行台車29、走行台車29の本体に
昇降用エアシリンダ30のピストンロツド30a
を介して上昇下降自在に接続された昇降台31、
昇降台31の下端に図示しないベアリングを介し
て回転自在に支持された旋回アーム32、及び旋
回アーム32の水平旋回駆動装置として前記昇降
用エアシリンダ30の下端に固着された回転軸3
4内蔵型の軸受筒33、軸受筒33の側方に固着
されたモータ35、モータ35の出力軸35a下
端に取り付けられた駆動ギア36、駆動ギア36
と遊星歯車機構を形成するように回転軸34の下
端に取り付けられた従動ギア37、旋回アーム3
2の先端部に満管粗糸ボビン8a及び空の粗糸ボ
ビン8bの位置決め固定部材として装着された嵌
まり込み突起38とその周囲に立設されたガイド
ロツド39a…39bから構成されている。尚、
第7図及び第8図に於いて、40は走行用モー
タ、41aは駆動輪、41bは従動輪、42は昇
降台31のガイドロツド、43a,43bは満管
粗糸ボビン8a及び空の粗糸ボビン8の位置検出
用センサ、44は走行台車29の一部に固設した
位置決め用ストツパ兼エアコネクタ、45は、位
置決め用ストツパ兼エアコネクタ44と組合さつ
て昇降用エアシリンダ30の上方気室又は下方気
室内にエア供給源からの圧縮空気を供給するため
の位置決め用ストツパ兼エアコネクタであつて、
この位置決め用ストツパ兼エアコネクタ45は、
各精紡機1a…1eに対応させて天上走行レール
28の一部に取付けられ、走行台車29が所定位
置に到着して停止したとき、突出して嵌合し、か
つ、エア接続を行う。46は嵌まり込み突起38
の上下動用エアシリンダ、47はボビン交換装置
Dの制御パネルを示す。旋回アーム32は、走行
レール28上を走行台車29が自走する際には、
精紡機1やボビン搬送装置A,Bと干渉を排除す
るため、第8図に二点鎖線で表示するように走行
レール28の敷設方向と同一方向を向くようにボ
ビン交換位置から90゜反転した状態で、かつ、上
方に引き上げられた状態で移動する。また、第1
のボビン搬送装置Aは、ボビン搬送手段2に沿う
適当な位置に空の粗糸ボビン8bの回収装置Eを
設けている。
以下、本考案装置の作動順序を説明する。満管
粗糸ボビンの装着装置Cには、搬送台車14に積
載された状態で所定本数、例えば75個の満管粗糸
ボビン8a,8a…が5段に整列して器体15内
に収容されている。精紡機、例えば第1の精紡機
1aから満管粗糸ボビン8a,8a…の供給指令
が発信されると、満管粗糸ボビンの装着装置Cと
第1のボビン搬送装置Aの間で満管粗糸ボビン8
a,8a…の受渡し動作が開始される。互いに直
交する第1のガイドレール9,9と第2のガイド
レール11,11を案内部材としてY軸移動フレ
ーム構体10とX軸移動フレーム構体13がそれ
ぞれのサーボモータの起動を介して移動し、最初
に取出される満管粗糸ボビン8aの真上に位置決
め状態で停止する。この状態でエアシリンダ装置
16の上方気室内に圧縮空気が導入されチヤツク
本体48が満管粗糸ボビン8aの高さに相当する
長さだけ下降し、同時にチヤツク本体48の第1
回目の起動によつて挾持チヤツク14が上方から
満管粗糸ボビン8aを抱き抱える。次いで、圧縮
空気の流路を切換えることによつてエアシリンダ
装置16の下方気室内に圧縮空気が導入され、満
管粗糸ボビン8aが挾持チヤツク14毎上昇す
る。この後、第1のガイドレール9,9と第2の
ガイドレール11を案内部材とするY軸移動フレ
ーム構体10とX軸移動フレーム構体13の複合
動作によつて、満管粗糸ボビン8aは、受取り位
置にある受台26の上方に移動する。この後、エ
アシリンダ装置16の上方気室内に圧縮空気を導
入することによつてチヤツク本体48が下降し、
チヤツク本体48の第2回目の起動によつて挾持
チヤツク14が開き受台26上に満管粗糸ボビン
8aを座着させる。この状態で旋回用エアシリン
ダ23のピストンロツド23a後退側気室内に圧
縮空気を導入し、旋回アーム25を時計方向に約
90゜旋回させ、受台26を第1のボビン搬送装置
Aに設けられたボビンホルダ4の下方に停止させ
る。次いで、昇降用シリンダ21のピストンロツ
ド21a上昇側気室内に圧縮空気を導入すること
によつて、受台26上に座着している満管粗糸ボ
ビン8aに上向きの押し上げ動作が伝達され、満
管粗糸ボビン8a軸孔内にボビンホルダ4の嵌ま
り込み突起4aが嵌まり込み、これによつて満管
粗糸ボビン8aがボビンホルダ4に懸垂支持され
る。この後、第1のボビン搬送装置Aのボビン搬
送手段2は、ボビンホルダ4,4の懸垂支持間隔
だけ1ピツチ間歇移動し、次の満管粗糸ボビン8
aの受入れ準備を完了する。この間、挾持チヤツ
ク14及びボビン受渡し装置20は、次の満管粗
糸ボビン8aの取出及び受渡し準備を行う。挾持
チヤツク14と、ボビン受渡し装置20、及び第
1のボビン搬送装置Aの共働による満管粗糸ボビ
ン8aの受渡し動作は、搬送台車17上に段積み
された満管粗糸ボビン8a,8aの上層から下層
に向かつて一段毎に繰り返される。最上段に位置
する満管粗糸ボビン8a,8a…の全てがボビン
ホルダ4に懸垂支持されると、フオーク19によ
る押上げ動作によつて一段単位で底板18毎満管
粗糸ボビン8a,8aに間歇動作方式で同時押上
動作が伝達され、第2段目の満管粗糸ボビン8
a,8aが挾持チヤツク14による引き上げが可
能な位置まで上昇する。第1のボビン搬送装置A
への満管粗糸ボビン8aの受渡し動作は、搬送台
車17上に積載された所定個数、(この例では75
個)の満管粗糸ボビン8a,8a…の全てが第1
のボビン搬送装置Aのボビンホルダ4,4…に懸
垂支持状態で装着される迄前記作動順序に従つて
所定回数繰り返される。所定個数の満管粗糸ボビ
ン8a,8a…の装着が終了すると、第1のボビ
ン搬送装置Aの搬送部材、例えばボビンホルダ
4,4を懸垂支持したチエーンは間歇駆動モード
から連続走行モードに切換えられ、前記第1の精
紡機1aのギアエンドフレームとの対向位置へ75
個の満管粗糸ボビン8a,8aを一斉搬送する。
この後、第1のボビン搬送装置Aは停止し、第2
のボビン搬送装置Bとの間で間歇駆動下に1対1
の対応関係を維持しつつ満管粗糸ボビン8a,8
a…と空の粗糸ボビン8b,8b…との交換動作
を開始する。先ず、走行レール28上を自走して
走行台車29が精紡機1aのギアエンドフレーム
近傍の所定の位置に位置決め状態で停止する。昇
降用エアシリンダ30の下方気室内に圧縮空気を
導入することによつて昇降台31を二点鎖線で示
す干渉排除位置から実線で示す下方の粗糸ボビン
交換位置に降下させる。この状態で旋回アーム3
2は第7図に示すように第1のボビン搬送装置A
及び第2のボビン搬送装置Bの敷設方向と直交す
るように90゜旋回し、嵌まり込み突起38,38
を第1のボビン搬送装置A及び第2のボビン搬送
装置Bのチエーンに懸垂支持されているボビンホ
ルダ4,4の真下に位置決め配置する。この状態
で昇降用エアシリンダ30の上方気室内に圧縮空
気を導入し、昇降台31の上昇を介して旋回アー
ム32に上昇運動を発生させ、ボビンホルダ4,
4に懸垂支持されている満管粗糸ボビン8aと空
の粗糸ボビン8bに第1回目の押し上げ動作を伝
達し、ボビンホルダ4,4による満管粗糸ボビン
8aと空の粗糸ボビン8bの懸垂支持状態を解除
し、旋回アーム32の嵌まり込み突起38,38
上に満管粗糸ボビン8aと空の粗糸ボビン8bを
座着させる。次いで圧縮空気の流路を切替え昇降
用エアシリンダ30の下方気室内に圧縮空気を導
入し、昇降台31の下降を介して旋回アーム32
に下降運動を発生させ、満管粗糸ボビン8aと空
の粗糸ボビン8bを交換開始位置へ移動させる。
次いでモータ35を起動し、駆動ギア36と従動
ギア37の噛み合いを介して旋回アーム32に
180゜の水平回転運動を伝達し、満管粗糸ボビン8
aを第2のボビン搬送装置Bのボビンホルダ4の
真下に、また、空の粗糸ボビン8bを第1のボビ
ン搬送装置Aのボビンホルダ4の真下に移動させ
る。この後、昇降用エアシリンダ30の上方気室
内に圧縮空気を導入し、昇降台31の上昇を介し
て旋回アーム32に上昇運動を発生させ、満管粗
糸ボビン8aと空の粗糸ボビン8に、第2回目の
押し上げ動作を伝達する。満管粗糸ボビン8a及
び空の粗糸ボビン8bをその真上に停止している
それぞれのボビンホルダ4,4に懸垂支持状態で
装着した後、昇降用エアシリンダ30の下方気室
内に圧縮空気を導入し昇降台31の下降を介して
旋回アーム32を原位置に下降復帰させる。上記
満管粗糸ボビン8aと空の粗糸ボビン8bの1対
1の対応下の交換動作は、第1のボビン搬送装置
A及び第2のボビン搬送装置Bの間歇駆動下に所
定個数(この例示では75個)の満管粗糸ボビン8
a,8aが一斉交換方式で第1のボビン搬送装置
Aから第2のボビン搬送装置Bへ移し換えられる
迄反復される。この後、第1のボビン搬送装置A
及び第2のボビン搬送装置Bは連続走行状態に切
替えられ、これによつて75個分の満管粗糸ボビン
8a,8a…は第1の精紡機の粗糸クリールの前
面に移送され、また75個分の空の粗糸ボビンは第
1のボビン搬送装置Aに付設されたボビン回収装
置Eに送り出される。
〔考案の効果〕
本考案装置を使用することによつて、従来の人
手による満管粗糸ボビンの精紡機への供給が自動
化され、夜間等の人手不足の操業時にも生産性の
高い操業条件が維持される。また、満管粗糸ボビ
ンと空の粗糸ボビンを所定個数単位で一斉交換す
ることによつて省力化の向上に対しても注目すべ
き効果が発揮される。さらに、本考案装置は、多
品種小量生産式のボビン搬送交換装置にも適用で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置の全体構造を例示する平面
図、第2図は満管粗糸ボビン装着装置の側面図、
第3図はその正面図、第4図はその平面図であ
る。第5図は満管粗糸ボビンの挾持チヤツクの略
示正面図、第6図は満管粗糸ボビンの受渡し装置
の斜視図である。第7図はボビン交換装置の側面
図、第8図はその正面図である。 A……第1のボビン搬送装置、B……第2のボ
ビン搬送装置、C……満管粗糸ボビンの装着装
置、D……ボビン交換装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 粗紡機上がりの満管粗糸ボビンを精紡機に搬送
    し、この満管粗糸ボビンを精紡機で発生した空の
    粗糸ボビンと交換するためのボビン搬送・交換装
    置であつて、 各精紡機の満管粗糸ボビン導入側と後記満管粗
    糸ボビンの装着装置の間に配設されたエンドレス
    方式のボビン搬送手段及びこのボビン搬送手段上
    に所定の間隔を保持して装着されたボビンホルダ
    と上記ボビン搬送手段の間歇駆動装置からなる第
    1のボビン搬送装置と、 各精紡機の周囲に配設されたエンドレス方式の
    ボビン搬送手段、及びこのボビン搬送手段上に所
    定の間隔を保持して装着されたボビンホルダと上
    記ボビン搬送手段の間歇駆動装置からなる第2の
    ボビン搬送装置と、 ガイドレール上に互いに直交する移動方向を保
    持して配設された2個1組の可動フレーム構体、
    この可動フレーム構体の一方に装着され、満管粗
    糸ボビンを頂部から挾持する挾持チヤツク、昇降
    シリンダと旋回シリンダを直交配置することによ
    つて昇降及び旋回機構を構成し、これらのシリン
    ダによつて駆動される旋回アームの先端に満管粗
    糸ボビンを底部から支持する受台を装着してなる
    満管粗糸ボビン受渡し装置からなる満管粗糸ボビ
    ンの装着装置と、 前記第1のボビン搬送装置と第2のボビン搬送
    装置の間に架設された走行レール、並びに、この
    走行レール上に自走自在に架装された走行台車、
    及びこの走行台車の本体に昇降シリンダのピスト
    ンロツドを介して上昇下降自在に接続された昇降
    台、この昇降台の下端に連設された旋回アーム
    と、この旋回アームの水平駆動装置からなるボビ
    ン交換装置によつて構成されたことを特徴とする
    粗糸ボビンの搬送・交換装置。
JP7057189U 1989-06-15 1989-06-15 Expired JPH0342056Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057189U JPH0342056Y2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7057189U JPH0342056Y2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0311074U JPH0311074U (ja) 1991-02-01
JPH0342056Y2 true JPH0342056Y2 (ja) 1991-09-03

Family

ID=31606833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7057189U Expired JPH0342056Y2 (ja) 1989-06-15 1989-06-15

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0342056Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0311074U (ja) 1991-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0759460B2 (ja) クリ−ルへのパッケ−ジ供給装置
US5099641A (en) Method and apparatus for exchanging roving bobbins
CN113772430A (zh) 一种纱锭码垛龙门自动化生产线及其工作方法
JPS6117743B2 (ja)
CN116040297B (zh) 接线盒自动上料装置及方法
JPH0342056Y2 (ja)
CN219008978U (zh) 纱线输送车组
CN114150406B (zh) 适合自动化上纱的纱架
JPH03172288A (ja) 繊維機械間でのボビン移送方法及び装置
CN219859365U (zh) 接线盒自动上料装置
CN219008979U (zh) 全流程轨道输送装置
JPH0377291B2 (ja)
JPH0518925B2 (ja)
CN112027546B (zh) 一种化纤丝锭转运线
JP2684777B2 (ja) 粗糸端位置整列装置
JP2531347Y2 (ja) 粗糸搬送システム
JPH05319696A (ja) パッケージ搬送方法
JPH05246623A (ja) 天井搬送車
JPS591733A (ja) 精紡機の篠巻搬送マガジンへの篠巻ロ−デイング方法及びその装置
JPH0663151B2 (ja) 粗紡機の管替方法
CN114476855A (zh) 一种纱筒自动更换装置
CN115537984A (zh) 自动化上纱捻线机
JP2517819B2 (ja) 天井搬送車の搬送システム
JPH0525721A (ja) 紡機における粗糸ボビン移動装置
JPH05278946A (ja) 天井搬送車