JPH05256918A - 粒子線検査方法 - Google Patents

粒子線検査方法

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JPH05256918A
JPH05256918A JP4316071A JP31607192A JPH05256918A JP H05256918 A JPH05256918 A JP H05256918A JP 4316071 A JP4316071 A JP 4316071A JP 31607192 A JP31607192 A JP 31607192A JP H05256918 A JPH05256918 A JP H05256918A
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  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒子線検査方法を、高速の定性的検査に適す
るように、最大の測定感度を得られるように、また比較
的簡単に実施可能であるように構成する。 【構成】 駆動ユニットAEからの少なくとも1つの設
定電圧UE1を用いて試料Pのそれぞれの測定個所Mに
おいて実際‐試料電圧ストロークUP1が発生され、ま
た駆動ユニットのなかでそれぞれの測定個所に対する目
標‐試料電圧ストロークUPSが発生され、また逆電界
電極GNに供給され、それによって実際‐試料電圧スト
ロークがそれぞれの測定個所の目標‐試料電圧ストロー
クに一致し、従ってまた、試料Pが誤りなしであるかぎ
り、検出器電流IAが一定にとどまる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、請求項1の前文による
粒子線検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この形式の方法はSPIEの論文集、Th
e International Society of OpticalEngineering、1
986年3月11、12日、サンタクララ、USA、第
632巻、第232〜236頁から知られている。これ
は“ソフトウェア‐調節ループ”を有する定量的電圧測
定のための電子線検査方法である。調節ループはたとえ
ば、逆電圧が、検出器電流が予め定められた参照電流に
等しくなり、また測定すべき試料電圧と生ずる逆電圧と
の間に直線的関係が生ずるように、追跡されるようにす
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、冒頭
に記載した種類の方法であって、なかんずく高速定量的
検査に適しており、最大測定感度を有し、また比較的簡
単に実施可能である方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明によ
れば、請求項1の特徴部分にあげられている特徴により
解決される。
【0005】請求項2ないし6には本発明による方法の
有利な実施態様があげられている。
【0006】
【発明の効果】本発明により得られる利点は特に、検査
装置に対してたとえば調節増幅器のような帯域制限要素
が全く必要とされず、またそれによって比較的高い処理
速度が得られることにある。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明を一層詳細に説明す
る。
【0008】図1には、逆電圧追跡を有する公知の粒子
線検査方法を実施するための装置が示されており、その
際に一次電子線PEが試料Pの測定個所Mに向けられて
いる。測定個所Mから二次電子線SE1が逆電界電極
(網)GNのほうへ進み、また二次電子線の一部分SE
2は検出器Dに到達する。加算個所S1において、検出
器内で発生された検出器電流IAが参照電流IRと比較
され、また増幅器Vを経て逆電圧UGの形態で逆電界電
極GNに供給される。こうして、検出器電流IAが常に
すべての試料電圧UPに対して予め定められた参照電流
IRに一致するように逆電界電極GNにおける逆電圧U
Gを追跡する調節ループが構成されている。図2には、
図1に対するスペクトロメータ特性曲線を有するダイア
グラムが示されており、負の逆電圧−UGにわたって検
出器電流IAが記入されており、また試料電圧UPが0
よりも大きい場合、UPが0に等しい場合および0より
も小さい場合に対してそれぞれスペクトロメータ特性曲
線が示されている。検出器電流IAは参照電流IRの形
態で予め定められており、またスペクトロメータ特性曲
線はそれぞれの試料電圧ストロークだけしかUG軸の方
向にずらされていないので、直線的関係がそれぞれの逆
電圧ストロークとそれぞれの試料電圧ストロークとの間
に存在する。参照電流IRおよび0よりも大きい試料電
圧UPに対するスペクトロメータ特性曲線はその際に、
逆電圧−UG=U1に通ずる動作点1を形成する。相応
の仕方で、試料電圧UP=0に対するスペクトロメータ
特性曲線は動作点2を形成し、また逆電圧−UG=U2
に通じ、また0よりも小さい試料電圧UPに対するスペ
クトロメータ特性曲線は動作点3および逆電圧−UG=
U3に通ずる。逆電圧はその際に試料電圧UPが負であ
るほど負になる。公知の粒子線検査方法は試料電圧スト
ロークと逆電圧ストロークとの間の直線的関係に基づい
て定量的検査のために特に良好に使用され得るが、調節
ループが必要であるために処理速度が比較的低い。
【0009】なかんずく、多数の比較的簡単にかつ同種
に構成された要素を有する構造、たとえばLCD‐ポイ
ント‐マトリックスディスプレイまたはDRAMが、そ
れらの機能を果たす能力のみを検査されればよいが、そ
の代わりに比較的迅速に、たとえば30秒の間に106
要素の速さで検査されるべきであれば、冒頭に記載した
公知の方法は比較的高い技術的費用をかけなければ実現
可能でない。
【0010】本発明による粒子線検査方法は、確かにた
とえば種々の試料電圧に対してそれぞれ最大の測定感度
を得るために逆電圧追跡を有するが、定性的検査(機能
を果たし得るか、エラーを有するか)方法であり、また
試料電圧ストロークと逆電圧ストロークとの間の直線的
関係が必要でないので、処理速度を制限する調節ループ
なしにすますことができる。
【0011】図3には本発明による粒子線検査方法を実
施するための装置の回路図が示されており、その際に、
図1の場合と類似して、一次電子線PEが試料Pの測定
個所Mに向けられており、また二次電子線SE1を発生
する。場合によっては必要な別の電極AN、たとえば吸
引電極が比較的密に試料Pの上に設けられていてよく、
また一次電子線PEの一部分および二次電子線SE1の
一部分を当てられる。二次電子線SE1の上記の別の電
極を通過する部分は参照符号SE3を付されており、ま
た逆電界電極(網)GNに到達する。二次電子線SE3
の逆電界電極GNを通過する部分は参照符号SE2を付
されており、また、図1で既に説明したように、検出器
D内に検出器電流IAを発生する。試料Pはたとえば駆
動端子A1…A3を有し、これらは駆動ユニットAEに
より駆動可能である。例として基準電位に対する端子A
1における設定電圧UE1が記入されている。逆電界電
極には、加算個所S3において基本逆電圧UG1と駆動
ユニットAEのなかで形成可能な目標‐試料電圧ストロ
ークUPSとから発生される逆電圧UGが与えられてい
る。相応の仕方で場合によっては別の電極ANに、加算
個所S2において基本電極電圧UA1と目標‐試料電圧
UPSとから発生可能である電極電圧UAが与えられて
いる。試料Pの測定個所Mと基準電位との間には設定電
圧、たとえば設定電圧UE1に基づいて試料電圧UPが
与えられている。
【0012】図4には図3の装置に対するスペクトロメ
ータ特性曲線を有するダイアグラムが示されており、そ
こには負の逆電圧−UGにわたって検出器電流IAが記
入されており、また試料電圧UP=UP1に対する第1
のスペクトロメータ特性曲線、試料電圧UP=UP1−
UPSに対する第2のスペクトロメータ特性曲線および
試料電圧UP=UP1−UPIに対する第3のスペクト
ロメータ特性曲線が示されており、ここでUP1はたと
えば0であってもよい基本試料電圧、UPIは誤りがあ
る場合の実際‐試料電圧ストローク、またUPSは目標
‐試料電圧ストロークである。目標‐試料電圧ストロー
クUPSが0に等しく、従ってまた試料電圧が試料基本
電圧UP1に等しい場合には、相対的逆電圧UGは基本
逆電圧UG1に一致する。基本逆電圧UG1は試料電圧
UP=UP1に対する第1のスペクトロメータ特性曲線
と一緒に動作点4に目標‐検出器電流I1を形成する。
いま、誤りがない場合に、測定個所Mにおける試料電圧
が基本試料電圧UP1および目標‐試料電圧ストローク
UPSから成るならば、加算個所S3における基本逆電
圧UG1が同じく正確に目標‐試料電圧ストロークに重
畳されるので、UP=UP1に対する第1のスペクトロ
メータ特性曲線は単に図2の場合のようにUG軸の方向
にずらされる。その結果、測定個所Mにおける試料電圧
ストロークが測定個所Mに対するそれぞれの目標‐試料
電圧ストロークに一致するかぎり、検出器電流IAは目
標‐検出器電流I1に一致する。こうして図4で逆電圧
UG1−UPSはUP=UP1−UPSに対する第2の
スペクトロメータ特性曲線と一緒に動作点5で同じく目
標‐検出器電流I1に通ずる。動作点4、従ってまた動
作点5が、それがそれぞれのスペクトロメータ特性曲線
の最大急峻度を有する点を表すように選ばれることは有
利である。なぜならば、その際に最大の測定感度または
最大の電圧ストロークが可能であるからである。誤りの
ある試料Pの際に試料電圧UPがたとえば誤りのない場
合のように強く負にならないと、実際‐試料電圧ストロ
ークUPIの大きさは目標‐試料電圧ストロークUPS
の大きさよりも小さく、従って二次電子SE1のエネル
ギーは誤りのない場合のように強く高められず、また基
本試料電圧UP1の第1のスペクトロメータ特性曲線は
誤りのない場合のように強く負の逆電圧−UGの方向に
ずらされない。しかし負の逆電圧−UGは誤りのある試
料の場合にも基本逆電圧UG1と駆動ユニットAEから
の目標‐試料電圧ストロークUPSとから形成されるの
で、その結果、逆電界電極GNのそれぞれ等しい逆電界
により二次電子SE3は確かに両方の場合に等しく強く
制動されるが、二次電子SE1のエネルギーは誤りのあ
る場合にはより小さく、従ってまた誤りある試料では目
標‐検出器電流I1よりも小さい検出器電流I2が生ず
る。こうして図4には例として負の逆電圧−UG=UG
1−UPSおよびUP=UP1−UPIに対する第3の
スペクトロメータ特性曲線に対して動作点6で検出器電
流I2が生ずる。誤りのある試料の検出器電流I2は誤
りの形式に応じて目標‐検出器電流I1よりも小さいこ
とも大きいこともあり得る。
【0013】少なくとも1つの別の電極(AN)が測定
個所(M)と逆電界電極(GN)との間に位置してお
り、また部分的に一次電子線を当てられる場合には、測
定個所(M)とそれぞれの別の電極との間の電圧は、検
出器電流(IA)の不純化を受けないように、できるか
ぎり試料電圧UPの変化、すなわち試料電圧ストローク
に無関係でなければならない。本発明により、図3に示
されているように、それぞれの基本電極電圧UA1に測
定個所(M)に対する目標‐試料電圧ストローク(UP
S)が重畳されると、検出器電流の不純化が誤りのない
試料の場合には回避され、また誤りのある試料の場合に
は減ぜられ得る。
【0014】駆動ユニットAEは各測定個所Mに対する
最も複雑な場合には端子A1…A3に対する異なった設
定電圧ベクトルおよびそれぞれ異なった目標‐電圧スト
ロークUPSを供給し得る。1つの実現可能性はこの場
合にたとえば後段に接続されているディジタル‐アナロ
グ変換器を有するメモリまたは計算機の形態にある。さ
らに駆動ユニットAEのなかに、各測定個所に対してそ
れぞれの設定電圧ベクトルに相応の目標‐試料電圧スト
ロークUPSを形成する機能を果たす試料が使用され得
る。しかしLCD‐ポイント‐マトリックスディスプレ
イの検査のためには非常に簡単な駆動ユニットAE´が
使用され得る。なぜならば、LCD‐ポイント‐マトリ
ックスディスプレイのすべての要素は同時にまた同種に
能動化または駆動され得るし、またそれぞれの目標‐試
料電圧ストロークUPSが各要素に対して、すなわち各
測定個所に対して等しいからである。このような駆動ユ
ニットAE´は図5に示されており、またたとえば抵抗
R1および抵抗R2から成る分圧器と接続されている直
流電圧原UEを有する。直流電圧原UEはその際に試料
Pのすべての端子A1…A3に対して同時にそれぞれの
設定電圧を供給し、また分圧器により抵抗R1にすべて
の測定個所に対して等しい目標‐電圧ストロークUPS
が発生される。
【0015】二次電子を発生するための粒子線としては
前記のように一次電子線のほかにイオン線またはレーザ
ー線も使用され得る。
【0016】電極としての役割をする吸引電極、逆電界
電極および別の電極はその際にそれぞれスリット状の孔
を有する板の形態の相応の電極により置換可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】公知の粒子線検査方法を実施するための装置の
回路図。
【図2】図1に対するスペクトロメータ特性曲線を有す
るダイアグラム。
【図3】本発明による粒子線検査方法を実施するための
装置の回路図。
【図4】図3に対するスペクトロメータ特性曲線を有す
るダイアグラム。
【図5】図3に対する駆動ユニットの実施例。
【符号の説明】
A1〜A3 端子 AE、AE´ 駆動ユニット AN 別の電極 D 検出器 GN 逆電界電極 I1 目標‐検出器電流 I2 実際‐検出器電流 IA 検出器電流 M 測定個所 P 試料 PE 粒子線 R1、R2 分圧器 SE1 二次電子 SE2 二次電子の一部分 UA 電極電圧 UA1 基本電極電圧 UE 直流電圧源 UE1 設定電圧 UG 逆電圧 UG1 基本逆電圧 UPI 実際‐試料電圧ストローク UPS 目標‐試料電圧ストローク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01J 37/28 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒子線(PE)、特に電子線が試料
    (P)のそれぞれ1つの測定個所(M)に向けられ、ま
    たその結果として二次電子(SE1)が形成され、二次
    電子の一部分(SE2)が少なくとも1つの逆電界電極
    (GN)を横断し、検出器(D)に到達し、またそこで
    検出器電流(IA)を生じさせ、検出器電流(IA)が
    それぞれの測定個所(M)における試料電圧(UP)お
    よび逆電界電極の逆電圧(UG)に関係し、また試料電
    圧(UP)の変化の際に逆電圧が追跡される粒子線検査
    方法において、駆動ユニット(AE)により試料(P)
    の少なくとも1つの端子(A1)が設定電圧(UE1)
    を供給され、測定個所(M)に少なくとも1つの設定電
    圧に基づいてそれぞれの実際‐試料電圧ストローク(U
    P1)が発生され、逆電圧が、駆動ユニット(AE)に
    より基本逆電圧(UG1)に重畳される目標‐試料電圧
    ストローク(UPS)が発生されて基本逆電圧と一緒に
    逆電界電極(GN)における逆電圧(UG)を形成する
    ことにより追跡され、少なくとも1つの設定電圧(UE
    1)の変化の際に検出器電流(IA)が一定にとどま
    り、また、測定個所(M)における実際‐試料電圧スト
    ローク(UP1)がそれぞれの測定個所(M)に対する
    目標‐試料電圧ストローク(UPS)と等しい値を有す
    るかぎり、目標‐検出器電流(I1)に一致し、また誤
    りを有する試料が検出器電流(IA)の変化に基づいて
    検出されることを特徴とする粒子線検査方法。
  2. 【請求項2】 測定個所(M)と逆電界電極(GN)と
    の間に少なくとも1つの別の電極(AN)が位置し、ま
    た粒子線(PE)を部分的に当てられ、目標‐試料電圧
    ストローク(UPS)が少なくともそれぞれの別の電極
    (AN)に対する基本電極電圧(UA1)によりそれぞ
    れの電極電圧(UA)として重畳され、またそれぞれの
    電極電圧(UA)がそれぞれの別の電極(AN)に供給
    されることを特徴とする請求項1記載の粒子線検査方
    法。
  3. 【請求項3】 目標‐検出器電流(I1)が、目標‐検
    出器電流(I1)と実際‐検出器電流(I2)との間の
    最大差が生ずるように選ばれることを特徴とする請求項
    1または2記載の粒子線検査方法。
  4. 【請求項4】 駆動ユニット(AE´)が直流電圧源
    (UE)および分圧器(R1、R2)からのみ成ってお
    り、試料(P)の複数の駆動端子(A1、A2、A3)
    が同時に直流電圧源と接続されており、またすべての測
    定点(M)に対して等しい目標‐試料電圧ストロークが
    分圧器により直流電圧源の電圧から形成されることを特
    徴とする請求項1ないし3の1つに記載の粒子線検査方
    法。
  5. 【請求項5】 逆電界電極および(または)別の電極
    は、これらが存在するかぎり、網の形態で構成されてい
    ることを特徴とする請求項1ないし4の1つに記載の粒
    子線検査方法。
  6. 【請求項6】 逆電界電極および(または)別の電極
    は、これらが存在するかぎり、スリット状の孔を有する
    板の形態で構成されていることを特徴とする請求項1な
    いし4の1つに記載の粒子線検査方法。
JP31607192A 1991-11-05 1992-10-30 粒子線検査方法 Expired - Lifetime JP3433261B2 (ja)

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DE4136407.4 1991-11-05
DE4136407 1991-11-05

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JPH05256918A true JPH05256918A (ja) 1993-10-08
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