JPH05256580A - 真空溶解装置 - Google Patents

真空溶解装置

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Publication number
JPH05256580A
JPH05256580A JP8936292A JP8936292A JPH05256580A JP H05256580 A JPH05256580 A JP H05256580A JP 8936292 A JP8936292 A JP 8936292A JP 8936292 A JP8936292 A JP 8936292A JP H05256580 A JPH05256580 A JP H05256580A
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JP
Japan
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melting
furnace
vacuum
base material
preheating
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Application number
JP8936292A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Takeda
洋次 武田
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的な溶解を達成すると共に、小ロット溶
解にも対応させる。 【構成】 真空容器12の内部中央に、内部を予熱室1
4と溶解室16とに画成する内扉18が開閉自在に配設
される。予熱室14に、予熱炉22が収納されると共
に、溶解室16に溶解炉28が収納される。予熱室14
に、母材20の移送装置26が配設される。移送装置2
6は、真空容器12の外部から搬入した母材20を予熱
炉22に装入する作業と、該予熱炉22で加熱された母
材20を溶解炉28に装入する作業とを行なう。そして
母材20の溶解作業は、外部から予熱室14に搬入した
母材20を、予熱炉22に装入して予め所定温度まで加
熱する。次いで、加熱された母材20を、溶解室16の
溶解炉28に装入して溶解する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、真空溶解装置に関
し、更に詳しくは、真空雰囲気に保持した真空容器に収
納された溶解炉に、予め所要温度にまで加熱した母材を
装入することにより、該母材の溶解に要する時間を短縮
し得るようにした真空溶解装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】各種金属の装入母材を溶解するに際し、該
母材が大気と接触して酸化するのを防止して品質向上を
達成する溶解法の一つとして、真空溶解法が知られてい
る。この真空溶解法に使用される真空溶解装置は、内部
を真空雰囲気に保持可能に構成した真空容器に、例えば
高周波誘導加熱により装入母材を溶解する誘導炉に代表
される溶解炉が収納されている。また真空容器には、母
材や鋳型の搬入・搬出に供される搬出入口が設けられ、
該搬出入口は扉により開閉自在に密閉されるようになっ
ている。
【0003】すなわち溶解作業に際しては、先ず前記搬
出入口を介して複数の鋳型を真空容器の内部に搬入する
と共に、これら鋳型への鋳込み量に対応する量の母材を
溶解炉に装入する。次いで、扉を閉成して真空容器を気
密状態に保持したもとで、該容器に連通接続した真空吸
引源を作動させて内部空気を強制的に吸引排出する。そ
して真空容器の内部が所要の真空雰囲気となったところ
で、前記溶解炉による装入母材の溶解が開始される。ま
た得られた溶湯は、容器内部に予め搬入しておいた複数
の鋳型に順次鋳込まれ、全ての鋳型への鋳込みが完了し
た段階で、該鋳型を搬出入口を介して容器外部に搬出す
るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記真空容解装置で
は、真空雰囲気下で母材の溶解を行なう必要があるた
め、溶解作業中に新たな母材を溶解炉に追加装入するこ
とができない。従って該溶解炉には、前記真空容器に予
め搬入しておいた複数の鋳型への鋳込み量に相当する量
の母材を装入して溶解している。この場合において、1
回の鋳込み作業(予め真空容器に搬入された複数の鋳型
への鋳込み作業)に必要な母材量は、製造する製品のロ
ット数に応じて大きく変動するため、従来は大型の溶解
炉を使用して母材量の大きな変動に対応するようにして
いた。しかるに溶解炉の大型化は、真空容器や真空吸引
源等の付帯設備の大型化を招いて設備コトスが嵩む欠点
があった。
【0005】また現今の如く、多品種小ロットの要請に
対して、常に大型の溶解炉を使用すると、該溶解炉の溶
解能力に比し極めて小量の母材を溶解することとなり、
非能率的となってランニングコストが嵩む難点が指摘さ
れる。そのため、大型の溶解炉とは別に小型の溶解炉を
併用し、小ロット溶解には小型の溶解炉を使用している
のが現状である。しかしこの場合は、各溶解炉に前述し
た付帯設備が必要となって、設備コストの更なる増大を
招く難点があった。
【0006】更に前記溶解炉では、常温の母材を装入し
て加熱溶解しているので、該母材の溶解に要する時間が
長く掛かり、生産能率の向上が図られない欠点が指摘さ
れる。
【0007】
【発明の目的】この発明は、前述した真空溶解装置に内
在している前記欠点に鑑み、これを好適に解決するべく
提案されたものであって、効率的な溶解を達成すると共
に小ロット溶解にも対応することができ、併せて設備コ
ストを低減し得る真空溶解装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の課題を克服し、所
期の目的を達成するため本発明は、溶解炉を収納した真
空容器の内部を真空雰囲気とした状態で、前記溶解炉に
装入された母材を溶解する真空溶解装置において、前記
真空容器に収納した予熱炉と、前記真空容器の内部に配
設され、前記母材を移送する移送手段とからなり、前記
予熱炉で所要温度まで加熱された母材を、前記移送手段
を介して溶解炉に装入して溶解するよう構成したことを
特徴とする。
【0009】前記目的を達成するため本願の別の発明
は、溶解炉を収納した真空容器の内部を真空雰囲気とし
た状態で、前記溶解炉に装入した母材を溶解する真空溶
解装置において、前記真空容器に連通するよう配設さ
れ、その内部空間を真空雰囲気に保持可能なトンネル状
の予熱炉と、前記真空容器の内部に配設され、前記母材
を移送する移送手段とからなり、前記予熱炉で所要温度
に加熱された母材を、前記移送手段を介して溶解炉に装
入して溶解するよう構成したことを特徴とする。
【0010】
【実施例】次に、本発明に係る真空溶解装置につき、好
適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下説明
する。
【0011】(第1実施例について)図1は、本発明の第
1実施例に係る真空溶解装置10の概略構成を示す縦断
側面図であって、矩形状に形成した真空容器12の内部
中央に、内部を予熱室14と溶解室16とに画成する内
扉18が開閉自在に配設され、該内扉18を閉成するこ
とにより両室14,16を空間的に遮断し得るようにな
っている。また真空容器全体は、気密構造になっている
と共に、各室14,16に真空ポンプ等の真空吸引源(図
示せず)が連通接続され、室内を真空雰囲気に保持可能
に構成されている。
【0012】前記予熱室14には、例えば高周波誘導加
熱により装入母材20を加熱する予熱炉22が設置さ
れ、真空雰囲気下で装入母材20を所要温度まで加熱す
るよう構成されている。なお予熱炉22での母材20の
加熱温度は、該母材20が溶解する温度より所要温度だ
け低い温度に設定される。また予熱室14における溶解
室16から離間する真空容器12の側壁に開口12aが
開設され、該開口12aは外扉24により開閉自在に閉
成されるようになっている。そしてこの開口12aを介
して母材20が、予熱室14に搬入される。
【0013】図に示す如く、予熱室14に母材20の移
送装置26が配設され、該移送装置26は、真空容器1
2の外部から搬入した母材20を予熱炉22に装入する
作業と、該予熱炉22で加熱された母材20を溶解炉2
8(後述)に装入する作業とを行なうよう構成されてい
る。すなわち、予熱室14の天井面にガイドレール30
が所定長さに亘って配設され、該レール30に移動台車
32が自走可能に懸吊されている。この移動台車32に
は、回動軸34が適宜の手段(図示せず)を介して回転自
在に垂設され、該回転軸34の下端に水平に配設したシ
リンダ36を水平旋回するよう構成してある。
【0014】前記水平シリンダ36のピストンロッド3
6aに、シリンダ38が倒立状態で垂直に配設され、水
平シリンダ36の正逆付勢により垂直シリンダ38は水
平シリンダ36に対して進退移動するようになってい
る。この垂直シリンダ38の下方を指向するピストンロ
ッド38aにハンド40が開閉自在に配設され、該ハン
ド40により母材20を把持するよう構成されている。
なお、移送装置26は、真空容器12の外部から遠隔操
作により作動制御される。
【0015】前記溶解室16には、誘導加熱を利用して
装入母材20を溶解する溶解炉28が設置され、真空雰
囲気下で装入母材20を溶解可能に構成されている。ま
た溶解室16における予熱室14から離間する真空容器
12の側壁に開口12bが開設され、該開口12bは外
扉42により開閉自在に閉成される。そして、この開口
12bを介して例えば中空鋳型を収納したチャンバー
(図示せず)の搬入および搬出が行なわれる。
【0016】なお溶解室16には、中空鋳型を収納した
チャンバーの内部を減圧状態に保持すると共に鋳型開口
部を溶湯に没入させて、この溶湯を鋳型内部に吸引させ
る減圧鋳造装置(CLA,CLV)が収納される。そし
て、溶解室16に予め搬入された複数の鋳型(チャンバ
ー)に、減圧鋳造装置を介して溶湯を順次鋳込むよう構
成されている。
【0017】(第1実施例の作用)次に、このように構成
した第1実施例に係る真空溶解装置の作用につき説明す
る。なお溶解室16には、中空鋳型を収納した複数のチ
ャンバーが搬入されているものとする。
【0018】先ず、図2(a)に示す如く、前記真空容器
12の内扉18を閉成して予熱室14と溶解室16とを
空間的に遮断した状態で、前記溶解室16に接続する吸
引源を作動して該室16を真空雰囲気にする。また予熱
室14の外扉24を開放し、外部の所定位置に集積され
ている母材20を、前記移送装置26を作動して予熱室
14に搬入する。そして図2(b)に示す如く、移送装置
26により搬入した母材20を予熱炉22に装入すると
共に外扉24を閉成した後、予熱室14に接続する吸引
源を作動して該室14を真空雰囲気にする。このとき、
予熱炉22には1回の鋳込み作業に必要な量の母材20
を装入しておく。
【0019】前記予熱炉22に母材20が装入される
と、該予熱炉22による加熱を開始し、装入母材20を
所定温度まで加熱する。なお、予熱炉22による加熱の
開始タイミングは、予熱室14が所要の真空度になる前
であってもよいが、該室14が所要の真空度に至る前に
母材20が赤熱しないよう設定される。そして母材20
が溶解温度より所要温度だけ低い温度まで加熱される
と、前記移送装置26を作動して該母材20を予熱炉2
2から取出す。
【0020】次いで、図2(c)に示す如く、前記内扉1
8を開放して移送装置26に把持した加熱母材20を溶
解炉28に装入した後、該溶解炉28による装入母材2
0の溶解を開始する。このとき、母材20は予め所要温
度まで加熱されているので、当該溶解炉28においては
極めて短時間で母材20の溶解が達成される。
【0021】前記溶解炉28で溶解された溶湯は、減圧
鋳造装置を介して予め溶解室16に搬入されているチャ
ンバーの中空鋳型に鋳込まれて消費される。そして溶湯
が少なくなった場合は、前記予熱炉22で加熱されてい
る母材20を移送装置26により溶解炉28に追加装入
することにより対応し得る。すなわち、小型の溶解炉2
8であっても、所定時間内に大量の母材20を溶解し得
るので、1回の鋳込み作業に必要な母材量が大きく変動
する場合にも対応することができる。
【0022】なお、前記溶解炉28での母材溶解または
鋳型への鋳込み作業中に、前記内扉18を閉成して予熱
室14と溶解室16とを空間的に遮断した状態で、予熱
室14の外扉24を開放して移送装置26により新たな
母材20を予熱炉22に装入して加熱することができ
る。すなわち、溶解炉28での鋳込み作業が終了し、前
記開口12bを介して鋳込みの完了した鋳型(チャンバ
ー)を搬出したり新たな鋳型を搬入する作業を、母材2
0の予熱作業と平行して行なうことができ、極めて能率
的に作業を遂行し得る。
【0023】(第1実施例の変形例について)なお第1実
施例では、真空容器内に溶解炉と予熱炉とを各一基づつ
収納配置した場合につき説明したが、本発明はこれに限
定されるものではない。例えば図3(a)に示す如く、真
空容器12の内部に3つの室44,46,48を画成し、
中央の室46に溶解炉28を収納すると共に、左右両側
の室44,48に予熱炉22を夫々収納するようにして
もよい。また逆に、図3(b)に示す如く、中央の室46
に予熱炉22を収納すると共に、左右両側の室44,4
8に溶解炉28を夫々収納するようにしてもよい。この
場合に、溶解炉28と予熱炉22との数の比率は、溶解
炉28の溶解能力および予熱炉22の予熱能力等に応じ
て設定される。また母材20の移送装置26としては、
実施例に示す手段に限定されるものでなく、各種の手段
が仕様に応じて採用可能である。
【0024】(第2実施例について)図4は、本発明の第
2実施例に係る真空溶解装置の概略構成を示す縦断側面
図である。矩形状に形成した真空容器12の一方の側壁
に、外方に延出するトンネル状の予熱炉22が配設さ
れ、該予熱炉22を構成する炉体50は、容器12の内
部に画成した溶解室16に連通している。この炉体50
の内径は、その延出端部に形成した入口50aを介して
母材20を挿入可能な寸法に設定されている。また炉体
入口50aには、外扉52が開閉自在に配設され、該外
扉52を閉成することにより、炉体内部および溶解室1
6を気密状態に保持し得るようになっている。なお炉体
50の内部には、シリンダ等のアクチュエータ(図示せ
ず)により作動するプッシャー54が配設され、炉体5
0に挿入された複数の母材20を溶解室16に向けて順
次押出し状態で移送するよう構成してある。
【0025】前記炉体50の外周に、インダクションコ
イル等の加熱手段56が配設され、炉体50に挿入され
た母材20を所要温度まで加熱し得るよう構成してあ
る。また炉体50の出口50b(溶解室16を指向する
側)に、溶解室16に向けて延出する張出し部58が形
成され、予熱炉22で所要温度まで加熱された母材20
は、前記プッシャー54により張出し部58まで押出さ
れるようになっている。そして張出し部58に到来した
母材20は、後述する移送装置26を介して溶解炉28
に装入される。なお予熱炉22での母材20の加熱温度
は、該母材20の種類に応じて適宜設定される。また真
空容器全体は気密構造になっており、溶解室16に連通
接続した真空ポンプ等の真空吸引源(図示せず)を作動す
ることにより、溶解室16および予熱炉22の炉体内部
を真空雰囲気に保持することができる。
【0026】前記溶解室16には、図4に示す如く、例
えば高周波誘導加熱により装入母材20を溶解する溶解
炉28が設置され、真空雰囲気下で装入母材20を溶解
するよう構成されている。また真空容器12における予
熱炉22が配設される側壁と対向する側壁に開口12b
が開設され、該開口12bは外扉42により開閉自在に
閉成されるようになっている。そしてこの開口12bを
介して、溶解室16への鋳型(チャンバー)の搬入および
搬出が行なれる。なお溶解室16には、前記第1実施例
と同様に減圧鋳造装置が収納され、該装置により鋳型へ
の溶湯の鋳込みを行なうよう構成してある。
【0027】図に示す如く、溶解室16に母材20の移
送装置26が配設され、該移送装置26により予熱炉2
2から張出し部58に押出された母材20を、溶解炉2
8に装入する作業を行なうよう構成されている。すなわ
ち、溶解室16の天井面にガイドレール30が所定長さ
に亘って配設され、該レール30に移動台車32が自走
可能に懸吊されている。この移動台車32に、シリンダ
38が倒立状態で垂直に配設され、該シリンダ38のピ
ストンロッド38aに母材20を把持可能で垂直回転可
能なハンド40が配設されている。そして張出し部58
に押出された母材20を、当該移送装置26を介して溶
解炉28に装入するようになっている。なお、移送装置
26は、真空容器12の外部から遠隔操作により作動制
御される。
【0028】(第2実施例の作用)次に、このように構成
した第2実施例に係る真空溶解装置の作用につき説明す
る。なお溶解室16には、中空鋳型を収納した複数のチ
ャンバーが搬入されているものとする。
【0029】先ず、前記予熱炉22の外扉52を開放
し、該炉22に所要量(1回の鋳込み作業で必要となる
量)の母材20を挿入する。そして、外扉52を閉成し
た後、溶解室16に連通接続する吸引源を作動して内部
空気を強制吸引することにより、溶解室16と予熱炉2
2の炉体内部を真空雰囲気にする。
【0030】次いで、加熱手段56により予熱炉22の
対応個所に臨む母材20を所要温度まで加熱する。加熱
された母材20は、内部に配設したプッシャー54によ
り前方(溶解室側)に向けて押出され、溶解室16に延出
した張出し部58に至る。このとき、後続の母材20は
加熱手段56により加熱される。
【0031】前記張出し部58に到来した母材20は、
図4に示す如く、溶解室16に配設した移送装置26を
介して溶解炉28に装入される。次に溶解炉28により
装入母材20を溶解すれば、該母材20は予め所定温度
まで加熱されているので、短時間で溶解する。
【0032】そして溶解炉28で溶解された溶湯は、減
圧鋳造装置を介して予め溶解室16に搬入されているチ
ャンバーの中空鋳型に鋳込まれて消費される。そして溶
湯が少なくなった場合は、前記予熱炉22で所要温度ま
で加熱された母材20を移送装置26により溶解炉28
に追加装入することにより対応し得る。すなわち、第2
実施例においても、前記第1実施例と同様に小型の溶解
炉28であっても、所定時間内に大量の母材20を溶解
し得るので、1回の鋳込み作業に必要な母材量が大きく
変動する場合にも対応することができる。
【0033】(第2実施例の変形例について)図5は、第
2実施例の変形例を示すものであって、前記予熱炉22
の出口50bに、開閉自在に内扉60を配設し、溶解室
16と予熱炉22の炉体内部とを空間的に遮断し得るよ
う構成してある。これにより、溶解室16を真空雰囲気
に保持した状態で、予熱炉22への新たな母材20の挿
入作業を行なうことができる。但し、この場合には予熱
炉22にも真空吸引源を接続し、母材20を加熱する際
に炉体内部を真空雰囲気にする必要がある。
【0034】また予熱炉22の出口50bに設けた張出
し部58の開放端を溶解炉28に向かって下方傾斜する
よう形成し、前記移送装置26により母材20を移送す
る際に該母材20を案内させるようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る真空溶
解装置によれば、真空容器に溶解炉と予熱炉とを収納
し、予熱炉で予め所要温度まで加熱した母材を溶解炉に
装入して溶解するよう構成したので、溶解炉での母材溶
解を短時間で行ない得る。また真空容器を真空雰囲気に
保持した状態で、溶解炉に加熱した母材を追加装入し得
るので、小型の溶解炉であっても、所定時間内に多量の
母材を溶解することができる。すなわち、1回の鋳込み
作業に必要となる母材の量が大きく変動する場合であっ
ても、小型の溶解炉により対応し得るので、設備コスト
を極めて低減することができる。また真空容器を内扉に
より溶解室と予熱室とに画成することにより、溶解室に
収納した溶解炉での母材の溶解作業中に、予熱室に収納
した予熱炉に容器外部から母材を搬入する作業を平行し
て行ない得る利点がある。
【0036】また真空容器にトンネル状の予熱炉を連通
するよう配設し、該予熱炉により所要温度まで加熱した
母材を溶解炉で溶解するよう構成することにより、溶解
炉での母材溶解を短時間で行ない得る。しかも、小型の
溶解炉により所定時間内に多量の母材を溶解し得るの
で、1回の鋳込み作業に必要となる母材の量が大きく変
動する場合であっても、小型の溶解炉により対応するこ
とができ、設備コストを極めて低減し得る。更に、真空
容器と予熱炉とを内扉により空間的に遮断可能に構成す
ることにより、溶解炉での母材の溶解作業中に、予熱炉
に外部から母材を搬入することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る真空溶解装置の概略
構成を示す縦断側面図である。
【図2】第1実施例に係る真空溶解装置の工程説明図で
ある。
【図3】第1実施例に係る真空溶解装置の変形例を示す
説明図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る真空溶解装置の概略
構成を示す縦断側面図である。
【図5】第2実施例に係る真空溶解装置の変形例を示す
説明図である。
【符号の説明】
12 真空容器 14 予熱室 16 溶解室 18 内扉 20 母材 22 予熱炉 26 移送装置 28 溶解炉 60 内扉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶解炉(28)を収納した真空容器(12)の内
    部を真空雰囲気とした状態で、前記溶解炉(28)に装入さ
    れた母材(20)を溶解する真空溶解装置において、 前記真空容器(12)に収納した予熱炉(22)と、 前記真空容器(12)の内部に配設され、前記母材(20)を移
    送する移送手段(26)とからなり、 前記予熱炉(22)で所要温度まで加熱された母材(20)を、
    前記移送手段(26)を介して溶解炉(28)に装入して溶解す
    るよう構成したことを特徴とする真空溶解装置。
  2. 【請求項2】 前記真空容器(12)の内部に、前記予熱炉
    (22)が収納される予熱室(14)と前記溶解炉(28)が収納さ
    れる溶解室(16)とを画成する内扉(18)を開閉自在に配設
    し、該内扉(18)を閉成することによりこれら予熱室(14)
    と溶解室(16)とを空間的に遮断し得るよう構成した請求
    項1記載の真空容解装置。
  3. 【請求項3】 溶解炉(28)を収納した真空容器(12)の内
    部を真空雰囲気とした状態で、前記溶解炉(28)に装入し
    た母材(20)を溶解する真空溶解装置において、 前記真空容器(12)に連通するよう配設され、その内部空
    間を真空雰囲気に保持可能なトンネル状の予熱炉(22)
    と、 前記真空容器(12)の内部に配設され、前記母材(20)を移
    送する移送手段(26)とからなり、 前記予熱炉(22)で所要温度に加熱された母材(20)を、前
    記移送手段(26)を介して溶解炉(28)に装入して溶解する
    よう構成したことを特徴とする真空溶解装置。
  4. 【請求項4】 前記予熱炉(22)と真空容器(12)との連設
    部に内扉(60)が開閉自在に配設され、該内扉(60)を閉成
    することにより、予熱炉(22)の内部と真空容器(12)の内
    部とを空間的に遮断し得るよう構成した請求項3記載の
    真空溶解装置。
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