JPH0726049Y2 - 自動半田付け機 - Google Patents

自動半田付け機

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JPH0726049Y2
JPH0726049Y2 JP12485090U JP12485090U JPH0726049Y2 JP H0726049 Y2 JPH0726049 Y2 JP H0726049Y2 JP 12485090 U JP12485090 U JP 12485090U JP 12485090 U JP12485090 U JP 12485090U JP H0726049 Y2 JPH0726049 Y2 JP H0726049Y2
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heating chamber
soldering
cooling pipe
chamber
tunnel furnace
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和弘 今井
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株式会社今井製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、主としてプリント基板に対する半田付けを自
動的に行うようにした、所謂ソルダーリフロータイプの
自動半田付け機に関するものであって、特にプリント基
板に対する半田付けのための加熱の形態が、極めて良好
に行われるようにしたものである。
【従来の技術】
従来のこの種自動半田付け機は、所謂トンネル型の炉内
にプリント基板を、チェーンコンベアーを介して移送
し、溶融した半田と接触させることに依り、所定の半田
付け処理を施すように構成したものであった。 そして、トンネル炉は両端開放型のものであり、また、
プリント基板を移送するチェーンコンベアーは無端状を
呈し、プリント基板移送のための往路部分はトンネル炉
内を通過するも、当該基板移送が完了後の復路部分は、
トンネル炉の外部を通って復帰するような回動移動を行
うように構成したものであった。
【考案が解決しようとする問題点】
上述したような従来の自動半田付け機は、トンネル炉の
両端面は開放状態に保たれており、空気が自由に流通す
る形式のものであり、かつ、トンネル炉の外部を通って
復帰するチェーンコンベアーは復帰時に外気で冷却さ
れ、これが再び炉内に導かれた際に、炉内温度を低下さ
せてしまうと言うような問題が生じ、必然的に炉内の温
度むらを生じさせたり、半田付け対象製品に対する加熱
形態が不適当としたりするような問題が生じることを余
儀なくされた。 そして、具体的には、従来に於けるプリント基板に対す
る加熱形態(加熱に基づく温度上昇率)は、第7図に点
線で示すような曲線、すなわち、次第に加熱され、半田
付け時点で最高温度となるような、熱上昇率が時間と比
例する温度曲線を描くものであった。そして、半田付け
後は自然的熱降下が成されるものであった。 然し乍、このように加熱形態であると、プリント基板
は、高熱雰囲気に長時間晒されることとなり、従って、
IC等電子部品をセットしたプリント基板にあっては、高
熱の悪影響を受けて故障を生じてしまう、と言うような
問題が必然伴うことを余儀なくされた。 換言すると、理想的には、第7図に実線で示すような曲
線、すなわち、プリント基板は半田付けのために或る程
度の温度に準備加熱されると共に、当該準備加熱温度を
保持し、半田付け作業時に瞬間的に高温化して半田付け
処理を完了し、当該完了後は速やかなる温度低下を図
る、と言うような温度曲線を描くようにすることが望ま
しい訳であるが、従来にあってはこのような温度曲線を
とることは極めて困難とした。 本考案は、上記のような従来に於ける問題点の解決化を
図ったものである。
【問題点を解決するための手段】
本考案は、トンネル炉(A)内に、第1準備加熱室
(1)と、第2準備加熱室(2)と、半田付け用本加熱
室(3)とを画設すると共に、各加熱室には夫々加熱用
ヒーターと攪拌フアンを設けて独立した温度雰囲気を形
成するように構成し、更に、上記した第1準備加熱室
(1)、第2準備加熱室(2)、半田付け用本加熱室
(3)の所要箇所に、コイル状に巻回する管体内に冷媒
ガスを流通させることに基づき冷却作用を奏させるよう
に成した冷却用パイプを設けるようにしたものである。 そして、具体的には、第1準備加熱室(1)と第2準備
加熱室(2)との隣接部分に第1冷却用パイプ(15)
を、第2準備加熱室(2)内の中央部分に第2冷却用パ
イプ(16)を、第2準備加熱室(2)内の出口寄り部分
に第3冷却用パイプ(17)を、更に、第2準備加熱室
(2)と半田付け用本加熱室(3)の隣接部分に第4冷
却用パイプ(18)を、夫々設けるように構成する。 更に、トンネル炉(A)の出口部分連設しかつ前扉
(8)と後扉(9)とを夫々開閉自在に設けて成る出口
側気密保持室(7)内にも、冷却パイプを設けてること
に依り、半田付け処理後の製品に対する急冷化を図るよ
うに構成することも出来る。
【作用】
実施例として図面に示す自動半田付け機の使用に際して
は、トンネル炉A内を窒素ガス雰囲気に保っておく。 そして、当該トンネル炉Aの入口側に連設の入口側気密
保持室4は、その前扉5を開いておくと共に後扉6を閉
じておく。 一方、当該トンネル炉Aの出口側に連設の出口側気密保
持室7は、その前扉8を開いておくと共に後扉9を閉じ
ておく。 上記した状態に於いて、搬入用無端チェーンコンベアー
10を介して搬入される半田付け対象製品M(主としてプ
リント基板)は、入口側気密保持室4内に収装の送り込
み用無端チェーンコンベアー11に依って受け止められ
る。 当該搬入用無端チェーンコンベアー10を介して、半田付
け対象製品Mが、送り込み用無端チェーンコンベアー11
上に移された後は、入口側気密保持室4の前扉5を閉じ
ると共に、その閉扉の完了を待って、今度は後扉6を開
いて、入口側気密保持室4とトンネル炉Aとを連通状態
とする。 これに依り、当該トンネル炉A内に充満している窒素ガ
スは、入口側気密保持室4の前扉5に遮られ、従って、
トンネル炉A内に対する半田付け対象製品Mの収容は、
窒素ガスが外部に漏れることなく達成される。 この状態に於いて、送り込み用無端チェーンコンベアー
11を回動させて、半田付け対象製品Mを、トンネル炉A
内で回動している移動用無端チェーンコンベアー12上に
移し換える。 当該移し換え完了後は、前記後扉6を閉め、然る後、前
扉5を開ければ、新たな半田付け対象製品に対する前述
したような送り込み作動に対する準備状態となる。 一方、トンネル炉A内に導かれた半田付け対象製品M
は、移動用無端チェーンコンベアー12で当該炉内を移動
することとなる。従って、半田付け対象製品Mは、第1
準備加熱室1及び第2準備加熱室2で加熱された後、本
加熱室3に導かれ、所定の半田付け作業が成される。 この時、トンネル炉A内の所要部位に設けた第1冷却用
パイプ15、第2冷却用パイプ16、第3冷却用パイプ17、
第4冷却用パイプ18に依る各冷却作用に基づき、トンネ
ル炉A内の温度上昇が抑止され、半田付け対象製品Mに
対する加熱形態が、第7図に実線で示すような温度上昇
を呈するような調節が図られる。すなわち、本加熱室3
で半田に適した急激なる加熱に至る前は、なだらかな温
度を保つことに依り、半田付け対象製品M自体に悪影響
を与えるような高温加熱の継続はカットされる。 なお、前記した各加熱室内に設けた攪拌フアン1c,2c,3c
の回転、並びに、熱格子1d,2d,3dに依り、熱の均一性の
良化が果される。 また、移動用無端チェーンコンベアー12はトンネル炉A
内にその全体が収容された状態で回動するものであるか
ら、例えばコンベアーの復路部分がトンネル炉Aの外を
通って戻すように構成した場合に生じる、当該コンベア
ーの冷化に基づく炉内温度の部分的低下、または不均一
化というようなことは防止される。 半田付け作業完了後の製品は、移動用無端チェーンコン
ベアー12を介して、出口側気密保持室7内に収装の、取
り出し用無端チェーンコンベアー13上に移す。この時、
出口側気密保持室7の前扉8はこれを開き、また、同後
扉9は閉じておく。そして、半田付け作業完了後の製品
を、取り出し用無端チェーンコンベアー13に移し終えた
後は、前記前扉8を閉めると共に、その完全閉扉を待っ
て後扉9を開く。 これに依り、当該取り出し用無端チェーンコンベアー13
を介して、半田付け作業完了後の製品を、搬出用無端チ
ェーンコンベアー14に移し代え、然る後、後扉9を閉じ
ると共に、前扉8を開けば、トンネル炉A内に充満して
いる窒素ガスは、出口側気密保持室7の前扉5に遮ら
れ、従って、トンネル炉A内からの製品取り出しは、当
該トンネル炉A内に充満の窒素ガスを外部に漏らすこと
なく達成される。 そして、出口側気密保持室7内に設けた第5冷却用パイ
プ19に依り、半田付け処理後の製品に対する急冷作用が
奏され、半田付け処理に基づく高温の余熱に依る製品の
不良化を解消する。 処で、前述した搬入用無端チェーンコンベアー10、送り
込み用無端チェーンコンベアー11、移動用無端チェーン
コンベアー12、取り出し用無端チェーンコンベアー13、
搬出用無端チェーンコンベアー14の各無端チェーンコン
ベアーであるが、これは夫々独立したものとしてあるた
め、前記のような各室に対する半田付け対象製品の移送
を妨げることなく、前記のような当該各室の扉に依る気
密的開閉が妨げられない。 そして、上記の各無端チェーンコンベアーに依る半田付
け対象製品Mの移送であるが、これは、第5図及び第6
図に示すように、対向する第1及び第2無端チェーンa
及びbに設けられている半田付け対象製品載置用突起c
及びd上に載せて移送する。 当該移送時に、半田付け対象製品Mの不測の落下を招い
た場合は、第1及び第2無端チェーンa及びbに設けら
れている受け片e及びfに依って受け止められ、無端チ
ェーンコンベアーから離脱することが阻止される。 そして、当該受け片e及びfに設けてある保持用片g及
びhの存在が、当該受け片e及びf上からの滑り落ちを
阻止する。 結局、半田付け対象製品Mが無端チェーンコンベアーか
ら落下離脱し、当該無端チェーンコンベアーを収装する
室内に取り残してしまうようなことを防止する。
【実施例】
本考案の構成を図面に示す実施例について詳細に説明す
れば次の通りである。 図に於いて、Aはトンネル炉であって、その内部は、第
1準備加熱室1、第2準備加熱室2、及び半田付け用本
加熱室3とが夫々画設してある。 そして、前記第1準備加熱室1内には、第1準備加熱用
ヒーター1aが、前記第2準備加熱室2内には、第2準備
加熱用ヒーター2a,2bが、そして、半田付け用本加熱室
3内には、本加熱用ヒーター3aが、夫々収装してある。 そして、第1準備加熱室1内及び第2準備加熱室2内
は、140℃〜180℃程度の加熱が成されるように構成して
あり、また、本加熱室3内では200℃〜250℃程度の加熱
が成されるように構成してある。 トンネル炉Aは上記のような各加熱室を区画形成するこ
とに依り、他の加熱室の影響を受ける事無く、半田付け
対象製品M(主としてプリント基板)に対する所望の温
度上昇(加熱)が成されるように構成してある。 処で、上記したトンネル炉Aであるが、その内部は窒素
ガスが常に充満され当該窒素雰囲気での加熱及び半田付
け作業が成されるように構成してある。そして、図面に
於いては省略してあるが、半田付け用本加熱室3内には
ソルダーリフロー方式の半田付け用機構が設けられてい
る。 1cは第1準備加熱室1内に設けた攪拌フアン、2cは第2
準備加熱室2内に設けた攪拌フアン、3cは半田付け用本
加熱室3内に設けた攪拌フアンであって、上記各室内の
熱気の均一化を図るためのものである。 1dは第1準備加熱室1内に設けた第1準備加熱用ヒータ
ー1aと攪拌フアン1cを覆うための熱格子であって、当該
第1準備加熱用ヒーター1aの発する熱風の温度的安定化
を図るためのものである。 2d,2dは第2準備加熱室1内に設けた第2準備加熱用ヒ
ーター2a,2bと攪拌フアン2cを覆うための熱格子であっ
て、当該第2準備加熱用ヒーター2a,2bの発する熱風の
温度的安定化を図るためのものである。 3dは半田付け用本加熱室3内に設けた本加熱用ヒーター
3aと攪拌フアン3cを覆うための熱格子であって、当該本
加熱用ヒーター3aの発する熱風の温度的安定化を図るた
めのものである。 4はトンネル炉Aの入口部に連設した入口側気密保持室
であって、その前後両口面には、前扉5と後扉6とが夫
々開閉自在に設けられている。 また、当該前扉5と後扉6とは、一方が開いている場合
は他方が閉まっていると言うように、両者は互いに逆の
開閉作動を成すように構成してある。 そして、当該入口側気密保持室4は、その各扉を順次開
くことに依り、トンネル炉A内と連通するように構成し
てある。 5aは前扉開閉制御用エアーシリンダー、6aは後扉開閉制
御用エアーシリンダーである。 7はトンネル炉Aの出口部に連設した出口側気密保持室
であって、その前後両口面には、前扉8と後扉9とが夫
々開閉自在に設けられている。 また、当該前扉8と後扉9とは、一方が開いている場合
は他方が閉まっていると言うように、両者は互いに逆の
開閉作動を成すように構成してある。 そして、当該出口側気密保持室7は、その各扉を順次開
くことに依り、トンネル炉A内と連通するように構成し
てある。 8aは前扉開閉制御用エアーシリンダー、9aは後扉開閉制
御用エアーシリンダーである。 10は入口側気密保持室4の入口に隣接させて設けた搬入
用無端チェーンコンベアーであって、半田付け対象物を
入口側気密保持室4内に搬入するためのものである。 11は入口側気密保持室4内に収装した送り込み用無端チ
ェーンコンベアーであって、半田付け対象製品を、トン
ネル炉A内に送り込むためのものである。そして、当該
コンベアー11はその全体が、入口側気密保持室4内に収
容されている。 12はトンネル炉A内に収装した移動用無端チェーンコン
ベアーであって、トンネル炉A内に於いて、半田付け対
象製品を、その入口側から出口側に向かって移動させる
ためのものである。そして、当該コンベアー12はその全
体が、トンネル炉A内に収容されている。 13は出口側気密保持室7内に収装した取り出し用無端チ
ェーンコンベアーであって、半田付け済み製品を、トン
ネル炉Aから取り出すためのものである。そして、当該
コンベアー13はその全体が、出口側気密保持室7内に収
容されている。 14は出口側気密保持室7の出口に隣接させて設けた搬出
用無端チェーンコンベアーであって、半田付け済み製品
を出口側気密保持室7内から搬出するためのものであ
る。 処で、上記した搬入用無端チェーンコンベアー10、送り
込み用無端チェーンコンベアー11、移動用無端チェーン
コンベアー12、取り出し用無端チェーンコンベアー13、
搬出用無端チェーンコンベアー14であるが、これらの各
コンベアーは下記のような構成を具えたものである。 aは二連状に形成した第1無端チェーン、bは同じく二
連状に形成した第2無端チェーンであって、両チエーン
a,bは所定間隔(半田付け対象製品の幅)を保った左右
対称的に対向させた状態での並列回動を成すように構成
してある。 c及びdは上記第1無端チェーンa及び第2無端チェー
ンbの各内側面に夫々対向するように突設した半田付け
対象製品載置用突起であって、半田付け対象製品Mを載
置移送するためのものである。 e及びfは上記第1無端チェーンa及び第2無端チェー
ンbの各内側面に夫々対向するように取付けた受け片で
あって、移送中の半田付け対象製品に、上記載置用突起
c,dからの不測の落下が生じた際、これを受け止めて、
コンベアー外に落ちてしまうことを防止するためのもの
である。 g及びhは上記受け片e及びfの基端部寄りに立ち上が
らせた落下製品保持用片である。 前述した各コンベアー中、少なくとも送り込み用無端チ
ェーンコンベアー11、移動用無端チェーンコンベアー1
2、送り出し用無端チェーンコンベアー13のように、密
閉室内に収装してあるコンベアーは、上記のような構成
を採るものとする。 15は第1冷却用パイプであって、当該パイプはコイル状
に巻回する管体内にフロン等の冷媒ガスを流通させるこ
とに依り、冷却作用を奏させるためのもである。そし
て、当該第1冷却用パイプ15は、トンネル炉A内に収装
した移動用無端チェーンコンベアー12の移送経路中の、
第1準備加熱室1と第2準備加熱室2との隣接部分に設
けられている。すなわち、当該第1冷却用パイプ15は、
上記の位置で移動用無端チェーンコンベアー12を巻回す
るように設けてある。 16は前記した第1冷却用パイプ15同様な形態を具えた第
2冷却用パイプであって、第2準備加熱室2内の中央部
分に設けてある。 17は前記した第1冷却用パイプ15同様な形態を具えた第
3冷却用パイプであって、第2準備加熱室2内の出口寄
り部分に設けてある。 18は前記した第1冷却用パイプ15同様な形態を具えた第
4冷却用パイプであって、第2準備加熱室2と半田付け
用本加熱室3との隣接部分に設けてある。 上記した各冷却用パイプ15,16,17,18は、コンベアーを
介して送られて来る半田付け対象製品が、半田付け用本
加熱室3内に至る以前に高熱化することを防ぐような温
度上昇、すなわち、第7図に示すような温度上昇が得ら
れるようにするためのものである。 そして、当該各冷却用パイプの温度は、通常5℃〜10℃
程度であるが、これは上記のように半田付け対象製品の
温度上昇を制御するためであり、従って、当該半田付け
対象製品の大きさ及び質量に依って適宜調節するもので
ある。 19は前記した第1冷却用パイプ15同様な形態を具えた第
5冷却用パイプであって、出口側気密保持室7内に設け
てある。そして、当該第5冷却用パイプ19は、半田付け
処理後の製品に対する急冷作用を奏させ、半田付け処理
に基づく高温の余熱に依る製品の不良化を解消するため
のものである。
【考案の効果】
本考案は、トンネル炉A内に、第1準備加熱室1と、第
2準備加熱室2と、半田付け用本加熱室3とを画設する
と共に、各加熱室には夫々加熱用ヒーターと攪拌フアン
を設けて独立した温度雰囲気を形成するように構成し、
更に、上記した第1準備加熱室1、第2準備加熱室2、
半田付け用本加熱室3の所要箇所に、コイル状に巻回す
る管体内に冷媒ガスを流通させることに基づき冷却作用
を奏させるように成した冷却用パイプを設けるように構
成したから、本考案に依れば、例えば、IC等電子部品を
セットしたプリント基板等のような、熱に弱い製品に対
する半田付けが、極めて良好に成されることとなる。 すなわち、従来の自動半田付け機に於いては、半田付け
対象製品に対する加熱形態(加熱に基づく温度上昇率)
は、第7図に点線で示すような曲線、すなわち、次第に
加熱され、半田付け時点で最高温度となるような温度曲
線を描き、換言すると、熱上昇率が時間と比例する温度
曲線を描くものであった。 従って、半田付け対象製品が、IC等電子部品をセットし
たプリント基板のようなものであった場合、高温度雰囲
気に長時間晒されることとなり(第7図に示す2の部分
の点線曲線)、高熱の悪影響を受けて故障を生じてしま
う、と言うような問題が必然伴うことを余儀なくされ
た。 これに対して本考案に依れば、第2準備加熱室2に依る
加熱部分は、第7図に示す2の部分の実線曲線となり、
具体的には、プリント基板は半田付けのために或る程度
の温度に準備加熱されると共に、冷却用パイプ15に依る
冷却作用に基づき、当該準備加熱温度を保持し、半田付
け作業時に瞬間的に高温化して半田付け処理を完了す
る、と言うように、高温雰囲気は半田付け作業時の短時
間だけとすることが出来、従って、上記のような従来に
於ける問題点は全く解消化される。 また、本考案は請求項3に記載のような構成、すなわ
ち、トンネル炉(A)の出口部分連通可能に連結した出
口側気密保持室(7)内に、冷却パイプを設けるように
構成した場合、半田付け処理後の製品に対する急冷作用
が奏され、従って、半田付け処理に基づく高温の余熱に
依る製品の不良化と言うような問題を全く解消化する。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の一実施例を示すものであって、第1図は本
考案全体の縦断正面図、第2図は同上横断平面図、第3
図は同上縦断側面図、第4図は熱格子の斜視図、第5図
は無端チェーンコンベアーの要部を示す平面図、第6図
は第5図に於けるX−X線拡大断面図、第7図はトンネ
ル炉に依る製品の加熱状態を示す温度グラフである。 A……トンネル炉 1……第1準備加熱室、1a……加熱用ヒーター 1c……攪拌フアン、1d……熱格子 2……第2準備加熱室 2a,2b……加熱用ヒーター、2c……攪拌フアン 2d……熱格子 3……半田付け用本加熱室 3a……本加熱用ヒーター、3c……攪拌フアン 3d……熱格子 4……入口側気密保持室、5……前扉 5a……前扉開閉制御用エアーシリンダー 6……後扉 6a……前扉開閉制御用エアーシリンダー 7……出口側気密保持室、8……前扉 8a……前扉開閉制御用エアーシリンダー 9……後扉 9a……後扉開閉制御用エアーシリンダー 10……搬入用無端チェーンコンベアー 11……送り込み用無端チェーンコンベアー 12……移動用無端チェーンコンベアー 13……取り出し用無端チェーンコンベアー 14……搬出用無端チェーンコンベアー 15……第1冷却用パイプ 16……第2冷却用パイプ 17……第3冷却用パイプ 18……第4冷却用パイプ 19……第5冷却用パイプ a……第1無端チェーン b……第2無端チェーン c,d……製品載置用突起 e,f……受け片 g,h……落下製品保持用片

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トンネル炉(A)内に、第1準備加熱室
    (1)と、第2準備加熱室(2)と、半田付け用本加熱
    室(3)とを画設すると共に、各加熱室には夫々加熱用
    ヒーターと攪拌フアンを設けて独立した温度雰囲気を形
    成するように構成し、更に、上記した第1準備加熱室
    (1)、第2準備加熱室(2)、半田付け用本加熱室
    (3)の所要箇所に、コイル状に巻回する管体内に冷媒
    ガスを流通させることに基づき冷却作用を奏させるよう
    に成した冷却用パイプを設けるように構成したことを特
    徴とする自動半田付け機。
  2. 【請求項2】第1準備加熱室(1)と第2準備加熱室
    (2)との隣接部分に第1冷却用パイプ(15)を、第2
    準備加熱室(2)内の中央部分に第2冷却用パイプ(1
    6)を、第2準備加熱室(2)内の出口寄り部分に第3
    冷却用パイプ(17)を、更に、第2準備加熱室(2)と
    半田付け用本加熱室(3)の隣接部分に第4冷却用パイ
    プ(18)を、夫々設けて成る請求項1に記載の自動半田
    付け機。
  3. 【請求項3】トンネル炉(A)の入口部分には、前扉
    (5)と後扉(6)とを夫々開閉自在に設けて成る入口
    側気密保持室(4)を連通可能に連結すると共に、当該
    トンネル炉(A)の出口部分には、前扉(8)と後扉
    (9)とを夫々開閉自在に設けて成る出口側気密保持室
    (7)を連通可能に連結し、当該出口側気密保持室
    (7)内に、冷却パイプを設けて成る請求項1または請
    求項2に記載の自動半田付け機。
JP12485090U 1990-11-27 1990-11-27 自動半田付け機 Expired - Lifetime JPH0726049Y2 (ja)

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JP2555876Y2 (ja) * 1991-05-28 1997-11-26 株式会社タムラ製作所 エアリフロー装置
JPWO2007077727A1 (ja) * 2006-01-06 2009-06-11 株式会社タムラ製作所 リフロー装置

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JPH0483471U (ja) 1992-07-21

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