JP3435609B2 - 焼成炉 - Google Patents

焼成炉

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JP3435609B2
JP3435609B2 JP06035293A JP6035293A JP3435609B2 JP 3435609 B2 JP3435609 B2 JP 3435609B2 JP 06035293 A JP06035293 A JP 06035293A JP 6035293 A JP6035293 A JP 6035293A JP 3435609 B2 JP3435609 B2 JP 3435609B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はセラミック等の焼成を行
うのに好適な連続式の焼成炉に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の連続式の焼成炉としては、図4に
示すように、入り口1側から予熱部2、昇温部3、高温
保持部4、降温部5、冷却部6からなる搬送路7が水平
方向に一直線に位置して構成されている。このように構
成された焼成炉において、台板8に載せられたワークW
は、入り口1から搬入され、例えばローラからなる搬送
手段9により搬送路7内を移動し、出口10から搬出さ
れる。この際、ワークWは、予熱部2で予熱(脱脂)さ
れ、昇温部3で高温保持温度近くまで加熱され、高温保
持部4の中央付近で高温に保持され、降温部5で降温さ
れ、冷却部6で冷却されて、熱処理がなされた後、出口
10から搬出される。 【0003】図5にこの焼成炉の温度対時間の特性図を
示す。図5からも明らかなように、従来の焼成炉では、
高温保持部4での高温(1300℃)の保持時間(T2
−T3間)が短く且つ昇温部(T1−T2間、400℃
〜1300℃)と降温部(T3−T4間、1300℃〜
400℃)は、なだらかな温度勾配になっていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記連
続式の焼成炉においては、搬送路7が水平でかつ一直線
に構成されているため、高温保持部4からの熱放射や、
熱せられた気体の対流等により、図5からも明らかなよ
うに、昇温と降温の温度勾配がなだらかになるもので、
高温保持時間(T2−T3間)前後での急峻な温度勾配
を設定することは困難であった。 【0005】従って、高温保持時間(T2−T3間)前
後で急峻な温度勾配になるような熱処理を実施するため
には、ワークWの移動速度を早くしなければならず、こ
れを実現するには、以下の2つの方策が考えられる。第
1は、ワークWの移動速度を定速で且つ高速にする方法
であるが、この方法では、搬送路7の予熱部2、高温保
持部4、冷却部6のそれぞれの長さを長くする必要があ
り、焼成炉の全長Lが長くなるという欠点が生じる。第
2は、昇温部3と降温部5におけるワークWの移動速度
を、予熱部2と高温保持部4と冷却部6に比べ高速にす
る方法であるが、この方法では、ワークWの移動速度を
高速、低速(定速)等2種類以上設定する必要があり、
速度設定のために機構が複雑となる他、ワークWの移動
を低速と高速を繰り返し行うため、ワークWが台板8か
ら落ちるおそれがあるという問題が生じる。 【0006】また、焼成炉の構造上、高温保持部4から
の熱放射や炉内で熱せられた気体の対流が起こりやす
く、高温保持部4での高温保持時間(T2−T3間)
が、焼成炉の高温保持部4の中央付近の一部に短縮さ
れ、焼成が十分になされないおそれがあり、さらに、炉
外への熱の流出が大きく、省エネルギー上や炉全体の雰
囲気制御上にも問題があった。 【0007】本発明は、上述した従来の焼成炉の種々の
欠点を解消し、急俊な温度カーブによる熱処理を可能に
する焼成炉を提供することを目的とする。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明に係る焼成炉は、
少なくとも昇温部と高温保持部と降温部とを連続的に有
し、ワークを入り口から昇温部に搬送する搬入路と、降
温部から出口に搬送する搬出路を備えてなる焼成炉にお
いて、高温保持部を搬入路および搬出路に対して上部に
配置するとともに、昇温部にワークを搬入路から高温保
持部に移動させる昇降手段を設け、高温保持部にワーク
を水平方向に移動させる機構を設け、降温部にワークを
高温保持部から搬出路に移動させる昇降手段を設けたこ
とを特徴とする。 【0009】 【作用】本発明は、上記のように構成したことにより、
搬入されたワークは昇温部を上昇して高温保持部に移動
し、高温保持部で十分焼成された後、降温部を下降して
搬出されるもので、焼成炉を構成する搬送路内の温度設
定が確実となり、高温保持部を境として昇温部と降温部
で急俊な温度勾配を得ることができるものである。 【0010】また、高温保持部を上部に配置したこと
で、搬送路内の特に高温保持部の熱放射や気体の対流に
よる熱流出は起こりにくくなり、熱エネルギーのロス防
止や雰囲気制御を容易に行うことができる。 【0011】 【実施例】図1乃至図3を参照して本発明の一実施例に
かかる焼成炉について説明する。図1において、焼成炉
20は、入り口21を備えた予熱を兼ねた搬入路22
と、昇温部23と高温保持部24と降温部25と出口2
6を備えた冷却を兼ねた搬出路27が、炉床Sおよび炉
壁Hにより連続して形成された搬送路28を有する。 【0012】搬送路28の一部をなす高温保持部24
は、搬入路22、搬出路27に対して上部に位置して、
つまり、搬入路22と高温保持部24を結ぶ昇温部2
3、および、高温保持部24と搬出路27を結ぶ降温部
25がそれぞれ搬入路22、搬出路27に対して垂直状
に設けられるもので、昇温部23、高温保持部24、降
温部25は断面略コの字状に形成される。 【0013】搬入路22に対して垂直状に形成された昇
温部23には、ワークWを搬入路22から高温保持部2
4に移動させるための昇降手段29が上下動自在に設け
られ、搬出路27に対して垂直状に形成された降温部2
5には、ワークWを高温保持部24から搬出路27に移
動させるための昇降手段30が同じく上下動自在に設け
られる。 【0014】入り口21から出口26までが連続して形
成された搬送路28の下面全域には、台板31上に載置
されたワークWを入り口21から出口26まで搬送する
ためのローラ等からなる搬送手段32が設けられる。 【0015】焼成炉20を構成する高温保持部24には
位置的に対応してプッシャー33、34が設けられる。
このうち、プッシャー33は昇降手段29により、昇温
部23を上昇したワークW(台板31)を高温保持部2
4の炉床S1上に移動させるものであり、また、プッシ
ャー34は、高温保持部24で焼成されたワークW(台
板31)を炉床S1から降温部25に設けた昇降手段3
0に移動させるものである。 【0016】なお、焼成炉20を構成する搬送路28の
搬入路22と昇温部23との境、および、降温部25と
搬出路27との境には、ワークW(台板31)が通過で
きる間隔を残して仕切り部35、36が設けられる。 【0017】図2は本発明の焼成炉20の温度対時間を
表す特性図である。図2からも明らかなように、搬入路
22では400℃まで温度が上昇して予熱(T1まで)
がなされ、昇温部23では1300℃まで昇温(T1−
T2間)し、高温保持部24で1300℃の状態が保持
(T2−T3間)され、降温部25で400℃まで降温
(T3−T4間)し、搬出路27で400℃から温度を
下げて冷却(T4以降)をなすものである。 【0018】ここで、焼成炉20には、各部の温度を設
定するための加熱手段(図示せず)が設けられている。 【0019】次に、かかる構成の焼成炉20を用いて、
ワークWを焼成する工程を説明する。 【0020】入り口21から搬入されたワークWは台板
31に載置された状態で、搬送手段32により搬入路2
2を通過し、予熱(脱脂)がなされる。搬入路22によ
り予熱されたワークWは仕切り部35を通って昇温部2
3の下部に運ばれる。昇温部23の下部に達したワーク
Wと台板31は昇降手段29を介して昇温部23内を上
昇し、高温保持部24の高さまで垂直上昇し、プッシャ
ー33により高温保持部24の炉床S1上の搬送手段3
2上に移し変えられる。昇温部23内の移動により高温
保持温度まで昇温されたワークW(台板31)は、高温
保持部24の搬送手段32により高温保持部24を通過
し、焼成される。高温保持部24での焼成が終わったワ
ークW(台板31)は、プッシャー34を介して降温部
25に設けた昇降手段30上に移し変えられ、降温部2
5内を垂直降下し、搬送手段32上に移し変えられる。
搬送手段32上に移動したワークWは、仕切り部36を
通って搬出路27で冷却されながら通過し、出口26か
ら取り出されるものである。 【0021】ここで、ワークWを載置する台板31が例
えば長方形の場合は、台板31を搬送手段32あるいは
プッシャー33、34に妨害されること無く昇温部2
3、降温部25内を上昇、降下させる必要がある。この
ため、昇温部23内の上昇を例にとると、図3に示すよ
うに、台板31を昇降手段29に移し終えた時点(図3
(a))で、昇降手段29を介して台板31をその短辺
31aがプッシャー33と搬送手段32間を通過するよ
うに90゜回転して上昇させ(図3(b)),上昇が終
了して台板31がプッシャー33と搬送手段32間を通
過した時点で昇降手段29を介して台板31を再び90
゜回転して元に戻す(図3(c))機構を、昇降手段2
9に設ける。この機構は台板31が降温部25内を降下
する際にも適用するもので、昇降手段30にも設けるも
のである。 【0022】尚、本発明の実施例では、高温保持部24
を搬入路22と搬出路27に対して垂直上方に位置する
ものについて述べたが、高温保持部24からの熱放射や
熱せられた気体の対流防止ができものであれば、高温保
持部24を搬入路22と搬出路27より斜め上方に設け
て構成しても良い。また、ワークWが載置された台板3
1を焼成炉20の昇温部および降温部内を移動させる昇
降手段29、30、或いは、台板31を水平方向に移動
させるためのプッシャー33、34についても、昇降、
水平方向の移動ができる機構であればよく、本実施例の
構成に限定されることはない。 【0023】 【発明の効果】以上述べたように、本発明の焼成炉で
は、搬送路が水平方向に一直線でなく、高温保持部が搬
入路と搬出路に対して上方に位置するもので、高温保持
部からの熱放射や、熱せられた気体の高温保持部より下
方に位置する搬入路と搬出路への対流が生じにくく、高
温保持部の全域で同一温度に保つことが容易である。 【0024】また、昇降手段と搬送手段とは別個の機構
のため、ワークの搬送速度と昇降速度が自由に設定で
き、昇温勾配や降温勾配言い換えれば、ワークの急昇温
や急降温が可能になる。 【0025】また、予熱時間と高温保持時間と冷却時間
とを従来の焼成炉と同じ時間にすると、焼成炉の全長L
は従来の焼成炉に比べ、2/3から3/4に短くでき
る。また、高温保持部で熱せられた気体の対流が極めて
小さくなるため炉外への熱の流出が減り、熱エネルギー
のロス防止と、予熱部、昇温部、高温保持部、降温部、
冷却部の温度制御が容易になる。 【0026】また、搬入路と昇温部との境、および、降
温部と搬出路との境には熱遮断のための仕切りを設けた
場合には、搬送路の温度設定を明確に区分することがで
き、焼成炉の全長Lを同じ長さに設定した場合、高温保
持部での高温保持時間を従来の焼成炉に比べ2倍以上に
することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例における焼成炉の要部断面側面
図である。 【図2】図1の焼成炉の温度対時間の特性図である。 【図3】本発明の実施例における台板の略コの字状搬送
路移動中の上面図である。(a)はワークを載置した台
板の昇温部内の移動開始前の状態の上面図である。
(b)は同じく移動時の台板が90゜回転した状態の上
面図である。(c)は同じく移動を終えて台板が90゜
回転し元の方向にもどった状態の上面図である。 【図4】従来の焼成炉の要部断面側面図である。 【図5】従来の焼成炉の温度対時間の特性図である。 【符号の説明】 20 焼成炉 21 入り口 22 搬入路 23 昇温部 24 高温保持部 25 降温部 27 搬出路 28 搬送路 29 昇降手段 32 搬送手段 33 プッシャー

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少なくとも昇温部と高温保持部と降温部
    とを連続的に有し、ワークを入り口から昇温部に搬送す
    る搬入路と、降温部から出口に搬送する搬出路を備えて
    なる焼成炉において、 前記高温保持部を前記搬入路および搬出路に対して上部
    に配置するとともに、前記昇温部に前記ワークを搬入路
    から高温保持部に移動させる昇降手段を設け、前記高温
    保持部に前記ワークを水平方向に移動させる機構を設
    け、前記降温部に前記ワークを高温保持部から搬出路に
    移動させる昇降手段を設けたことを特徴とする焼成炉。
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