JPH05255526A - 被覆プラスチック成形体 - Google Patents

被覆プラスチック成形体

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JPH05255526A
JPH05255526A JP5790892A JP5790892A JPH05255526A JP H05255526 A JPH05255526 A JP H05255526A JP 5790892 A JP5790892 A JP 5790892A JP 5790892 A JP5790892 A JP 5790892A JP H05255526 A JPH05255526 A JP H05255526A
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JP
Japan
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group
silicon dioxide
layer
coating
polymer
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Application number
JP5790892A
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English (en)
Inventor
Hisao Honda
本多久男
Hirotsugu Nagayama
永山裕嗣
Akio Takigawa
章雄 滝川
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防汚性、耐摩耗性、耐候性、耐薬品性等の表
面状態を改良した被覆プラスチック成形体を提供するこ
とを目的とするものである。 【構成】 a)アクリルポリマーおよび/またはメタク
リルポリマーと紫外線吸収剤を含む塗料を被覆硬化して
なる第1の層、 b)二酸化珪素が過飽和状態にある珪弗化水素酸水溶液
から形成させた二酸化珪素被膜からなる第2の層、を
a)、b)の順にプラスチック成形体の表面に積層して
なる被覆プラスチック成形体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被覆プラスチック成形
体、特に表面改質のために被覆されたアクリル樹脂、耐
熱アクリル樹脂またはポリカーボネートその他のプラス
チック成形体、例えば防汚性、耐摩耗性、耐薬品性、耐
候性、透水防止性等の表面状態を改良した被覆プラスチ
ック成形体に関するものであり、防音壁、アーケイド、
ショーケース等として好適に用い得るものである
【従来の技術】一般にポリカーボネートその他のプラス
チック成形体は、その透明性、軽量性、易加工性、耐衝
撃性等に優れているが、汚れ易く、耐摩耗性に乏しく表
面に傷がつきやすい。更に有機溶剤におかされ易く、耐
候性も不十分であって黄変しやすいと言うような欠点が
ある。
【0002】これらの欠点を改良するために各種の表面
改質法が提案されている。例えばポリカーボネート表面
に熱可塑性あるいは熱硬化性のアクリル系ポリマーを含
有する下塗り塗料を塗布硬化後、多官能アクリルモノマ
−或はコロイダルシリカ含有オルガノポリシロキサンを
含む組成物を被覆硬化して上塗り層とした耐摩耗性が改
良された被覆ポリカーボネート物品が提案されている。
【0003】また、上塗り層として二酸化珪素を蒸着、
スパッター等の手法で成膜した耐摩耗性が改良された被
覆ポリカーボネート物品が提案されている。
【0004】一方、基材への二酸化珪素被膜の製造方法
としては、蒸着、スパッター等の手法の他に、珪弗化水
素酸に二酸化珪素(シリカゲル、アエロジル、ガラス、
その他の二酸化珪素含有物等)を飽和させた液(以下
「処理液」と略称する)にほう酸を添加し二酸化珪素を
過飽和状態にしたものに基材を浸漬して基材表面に二酸
化珪素を析出させる方法(例えば特開昭60−3323
3)。あるいは添加剤としてアルミニウム化合物、カル
シウム化合物、マグネシウム化合物、バリウム化合物、
ニツケル化合物、コバルト化合物、亜鉛化合物、銅化合
物、からなる群より選ばれた少なくとも一種の化合物及
びまたは金属を用いる(例えば特開昭62−2087
6)。あるいは低温度で二酸化珪素を飽和させた処理液
の処理液温度を飽和させた温度よりも上昇させる。ある
いは高濃度の処理液と水を連続的に添加する方法が知ら
れている。以後本方法をLPD法と記す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
多官能アクリルモノマ−或はコロイダルシリカ含有オル
ガノポリシロキサンを含む組成物を被膜硬化して上塗り
層とした物は無機材質と比べるとまだその耐摩耗性、耐
溶剤性が十分ではなく、また屋外暴露テストあるいは人
工促進耐候テストの一種であるサンシャインウエザ−メ
−タ−テスト等の耐候性テストにおいて表面汚れが著し
い。一方、二酸化珪素を蒸着、スパッター等の手法で成
膜する方法は、その二酸化珪素成膜に真空系の装置が必
要であり、大型のプラスチック成形体あるいは凹凸を持
つような成形体表面に均一に被膜を形成することが困難
であった。
【0006】本発明は、上述のような課題を解決して防
汚性、耐摩耗性、耐候性、耐薬品性等の表面状態を改良
したプラスチック成形体を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、a)アクリル
ポリマーおよび/またはメタクリルポリマーと紫外線吸
収剤を含む塗料を被覆硬化してなる第1の層、 b)二酸化珪素が過飽和状態にある珪弗化水素酸水溶液
から形成させた二酸化珪素被膜からなる第2の層、を
a)、b)の順にプラスチック成形体の表面に積層して
なる被覆プラスチック成形体である。
【0008】本発明において、上記第1の層((a)
層)を形成する塗料の主成分であるアクリルポリマー及
び/またはメタクリルポリマー(以下(メタ)アクリル
ポリマーと記す)は熱可塑性あるいは熱硬化性のいずれ
であつても良い。(メタ)アクリルポリマーの例とし
て、メチルメタクリレート、エチルメタクリレートの様
な、官能基を有さないアルキル(メタ)アクリルモノマ
ーの重合体;γーメタクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、2ーヒドロキシエチルメタクリレート等の、ア
ルコキシシリル基、水酸基、等の官能基を有する(メ
タ)アクリルモノマーの重合体;上記の官能基を有さな
いアルキル(メタ)アクリルモノマーと官能基を有する
(メタ)アクリルモノマーの共重合体等が挙げられる。
これらの(メタ)アクリルポリマーの中で、メチルメタ
クリレートとγーメタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランの共重合体、または、メチルメタクリレートと2
ーヒドロキシエチルメタクリレートの共重合体がより好
ましい。
【0009】上記第1の層((a)層)を形成する塗料
の1成分である紫外線吸収剤は、被覆すべき各種のプラ
スチック基材を紫外線から保護する目的で必須であり、
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアク
リレート系、サリチル酸系等の有機物系紫外線吸収剤、
もしくはこれらの変性体;さらにチタン、亜鉛、セレン
等の金属の酸化物である紫外線吸収剤も使用できる。こ
れらの紫外線吸収剤の選択、添加量については、用いる
(メタ)アクリルポリマーとの相溶性、紫外線吸収能、
(a)層の膜厚等より適宜選択できるが、(メタ)アク
リルポリマーに100重量部に対して通常は5〜100
重量部含有させる。より好ましい紫外線吸収剤としてベ
ンゾフェノン系、中でも2、4ージヒドロキシベンゾフ
ェノンを挙げることができる。
【0010】(a)層の上に後述のLPD法による第2
の層((b)層)の二酸化珪素膜を形成させるが、この
成膜性をより向上させるには、前記塗料として、アクリ
ルポリマーおよび/またはメタクリルポリマーと紫外線
吸収剤の他に、更に一般式(1)で示される珪素化合物
および/またはその加水分解物を添加することが好まし
い。この添加物の添加量は、(メタ)アクリルポリマー
100重量部に対して通常は0.1〜1.0重量部であ
る。
【0011】(R1ni(R24-n (1) (式中R1はアクリロキシ基、メタクリロキシ基、アミ
ノ基、または塩素原子含有有機基であり、R2はアルコ
キシ基、アルコキシアルコキシ基、またはアセトキシ基
である。nは0もしくは1である。) (1)式で示される珪素化合物としてテトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラアセトキシシラ
ン、テトラキス(2ーメトキシエトキシ)シラン、γー
メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γーアミ
ノプロピルトリメトキシシラン、γークロロプロピルト
リメトキシシラン等を挙げることができ、これらはその
加水分解物としても用いることができる。
【0012】これらの第1の層((a)層)を形成する
塗料に、例えば珪素、チタン、錫、アンチモン、または
亜鉛等の金属の酸化物特にこれらのアルコール分散ゾル
を含有することができる。
【0013】第1の層((a)層)は1〜10μm、よ
り好ましくは2〜5μmの膜厚を有する。この層は,後
述の第2の層((b)層)と一緒になって、本発明の被
覆プラスチック成形体の防汚性、耐摩耗性、耐候性など
の表面特性を向上させる。
【0014】つぎに前記(a)層の上の(b)層は、二
酸化珪素が過飽和状態にある珪弗化水素酸水溶液から形
成させた二酸化珪素被膜であり、つぎのような方法のい
ずれかにより形成することができる。すなわち(1)珪
弗化水素酸に二酸化珪素(シリカゲル、アエロジル等)
を飽和させた液(以下 「処理液」と略称する)にほう
酸を添加し二酸化珪素を過飽和状態にしたものに基材を
浸漬して基材表面に二酸化珪素を析出させる方法(例え
ば特開昭60−33233)、(2)上記方法において
添加剤として、ほう酸の代わりに、アルミニウム化合
物、カルシウム化合物、マグネシウム化合物、バリウム
化合物、ニツケル化合物、コバルト化合物、亜鉛化合
物、銅化合物、からなる群より選ばれた少なくとも一種
の化合物及びまたは金属を用いる方法(例えば特開昭6
2−20876)、(3)上記方法で低温度で二酸化珪
素を飽和させた処理液の処理液温度を飽和させた温度よ
りも上昇させる方法、又は(4)上記方法において高濃
度の処理液と水を連続的に添加する方法などによること
ができる。以下本方法をLPD法という。
【0015】LPD法の処理液としては溶質の濃度が好
ましくは1〜4モル/リットルの物が用いられる。特
に、溶質の濃度が4モル/リットルより濃い濃度の珪弗
化水素酸に二酸化珪素を飽和させた後、水で希釈して2
〜3モル/リットルの濃度とした物が被膜形成速度が速
く望ましい。
【0016】第2の層((b)層)は、好ましくは30
〜3000nm、より好ましくは50〜300nmの膜
厚を有している。
【0017】また、該処理液は (イ)該成形体との接触時においても連続的にホウ酸
や塩化アルミニウム等の添加剤溶液が添加混合されてい
る温度を1時冷却して二酸化珪素を飽和させ、その後
冷却飽和させた温度よりも上昇させ、連続的に冷却して
飽和させた処理液を添加する高濃度の処理液を水によ
り希釈した処理液に高濃度の処理液と水を連続的に添加
し1定濃度に保つ等の手段によって常時過飽和度が維持
されている処理液であることが好ましい。又、該成形体
が処理液と接触するとき1分間当り処理液の全量の3%
以上の処理液がフィルターで濾過されることが好まし
い、又該成形体と接触させるときは、該成形体表面にお
いて該処理液が層流となって流れるようにすることがム
ラのない均質な膜を得るために効果的である。本発明の
方法を実施するために使用した二酸化珪素被膜製造装置
の系統図を図1に示す。図1に於て、浸漬槽は外槽1と
内槽2からなり内槽2と外槽1の間には水が満たしてあ
り。この水はヒータ4で加熱されかつ温度分布均一化の
ために攪拌機5で攪拌されている。内槽2は前部6、中
部7、後部8からなり、各部には、工業用シリカゲル粉
末を二酸化珪素の供給源とした二酸化珪素を溶解飽和さ
せた所定濃度の珪弗化水素酸水溶液15リットルが満た
してある。ここで、三方コック13a、13bを調節
し、循環ポンプ12aを作動させ内槽後部8の反応液を
1定量づつくみ出してフィルター11aで濾過し内槽6
へ戻す作業を開始する。
【0018】ここでフィルター11aのメッシュは1.
5μmであり、反応液循環量を4リッター/min(反
応液全量が15リッターであるので循環流量は約27%
/minである)と設定する。その後、縦50mm,横
50mm、厚さ3mmのAL(アルミニュウム)板15
を7枚、内槽後部に浸漬し攪拌機16を作動させAL板
の溶解を促進させた。この状態で16〜20時間保持す
ることによって反応液は適度な二酸化珪素飽和度を有す
る(二酸化珪素成膜可能な)処理液となる。反応液が二
酸化珪素成膜能力を有するようになると、反応液中でも
二酸化珪素が粒子となって発生し、成長し、やがてフィ
ルター11aで濾過され、フィルターの目詰まりの原因
となる。AL添加後20〜30時間経過した時点でこの
傾向がみられ循環量の低下を招くようになる。そこで、
配管及びフィルター11aを内槽2に戻した後、反応液
の循環を内槽後部8→フィルター11b→循環ポンプ1
2a→内槽前部6となるように3方コックを13a、1
3a’、13b、13b’を操作し、反応液の循環を再
び開始すると、反応液の循環量は4リッタ/minに回
復する。
【0019】ここでフィルター11bのメッシュはフィ
ルター11aと同じく1.5μmである。この状態で循
環ポンプ12aを作動させ、5%弗化水素酸水溶液10
が洗浄液槽9→フィルター11a→循環ポンプ12b→
洗浄液槽9の順で循環することによって目詰まりしたフ
ィルター11aを洗浄する。以下の手順に従って、フィ
ルターの目詰まり傾向がみられた都度3方コック13
a、13a’、13b、13b’を調節してフィルター
を切り替える操作を行いながら、ガラスまたは各種珪素
化合物で被覆したプラスチック成形体を内槽中部7に所
定時間浸漬しうることによって二酸化珪素被膜を連続的
に得ることができる。
【0020】
【実施例】本発明を以下実施例で詳述する。
【0021】テスト法および評価方法 (1)防汚性 0.1wt%カーボンブラック分散液を脱脂綿を用い、試
料表面に塗布し、50℃で1時間乾燥させた後に流水に
よりスポンジを用いて水洗いする。この操作を所定回数
繰り返した後、試料の全光線透過率を測定し、この操作
前全光線透過率と所定回数操作繰り返し後の全光線透過
率の差が小さいほど防汚性が優れていると評価した。 (2)テーバー摩耗テスト ASTM D−1044に沿って摩耗試験を実施した;
摩耗輪 CS−10F;荷重 500g所定の回転数で
摩耗したときのヘイズ値の変化を評価した。 (3)耐候性 サンシャインウェザーテストにて所定時間、暴露し取り
出してヘイズ値、黄色度、外観及び付着力を評価した。
なお、外観は肉眼でサプル表面を観察して、水付着の痕
跡の有無を、「水跡あり」、「水跡なし」と判定した。
また付着力のテストについてはセロファン粘着テープを
貼付けテープを剥離して被膜の付着状況を評価し、被膜
が剥離せずに基材に付着している場合に○、剥離した場
合をXとした。
【0022】実施例1 エチルセロソルブ 900g、メチルメタクリレート
480g、γーメタクリロキシプロピルトリメトキシシ
ラン 120g、重合開始剤 3gを混合し窒素雰囲気
下、攪拌しながら80℃で約3時間、その後100〜1
05℃で4時間重合した。室温冷却後この重合物90g
に紫外線吸収剤、2、4ージヒドキシベンゾフェノン
(共同薬品(株)製Viosorb100)8g、水
5g、過塩素酸アンモニュウム 4g、CSG(テトラ
エトキシシランを主成分とする加水分解物、チッソ
(株)製)1g、エチルセロソルブ392gを添加し塗
料A−1とした。次にこのようにして得られた塗料にポ
リカーボネート基材を浸漬し20cm/minの速度で
引き上げた後120℃の温風乾燥炉で30分乾燥して
(a)層を形成した。この塗膜厚みは約1μmであっ
た。
【0023】その後4molの珪弗化水素酸水溶液にシ
リカゲルを飽和した処理液に縦50mm,横50mm、
厚さ3mmのAL(アルミニュウム)板7枚を添加し1
6時間以上経て二酸化珪素が過飽和状態になった処理液
に2時間浸漬して上記(b)層を被覆し、外観良好な2
層被覆ポリカーボネート成形物品のサンプルが得られ
た。なお上層の二酸化珪素膜の膜厚は同時にガラスモニ
ターを浸漬しその膜厚を測定したところ100nmであ
った。
【0024】このサンプルの防汚性、耐摩耗性および耐
候性の評価結果を各々表1、2、3、4に示した。防汚
性(20回とゼロの差)は約0.3%、耐摩耗性は10
0回転で約8%であり、またサンシャインウェザーテス
ト1000時間後のヘイズは1.8%、黄色度は0.
8、外観は「水跡なし」であった。また(b)層の厚み
を..浸漬処理時間を変化させることにより、300〜
900nmとしたサンプルについて耐摩耗性(100回
転、Δヘイズ)を測定した結果を表3に示す。これらの
結果より本発明の被覆物品は、防汚性、耐摩耗性および
耐候性が良好である事が明らかである。
【0025】比較例1 比較例として、実施例1に用いた基板について前記
(a)(b)層を被覆することなく試験を行った。この
比較例ー1サンプルの防汚性、耐摩耗性および耐候性の
評価結果を各々、表ー1、2、4に示した。防汚性は約
2.5%、耐摩耗性は100回転で約14%であり、ま
たサンシャインウェザーテスト1000時間後のヘイズ
は47.0%、黄色度は47.7、外観は「水跡あり」
であった。
【0026】 表ー4 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 初期 2000Hr 試験後 サンプル −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ヘイス゛ 黄色度 ヘイス゛ 黄色度 付着力 外観 ================================= 比較例1 0.4 0.2 47.0 47.7 ー 水跡あり −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 0.2 −0.8 1.8 0.8 ○ 水跡なし −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例2 CSGを添加せずに実施例1と同様に塗料を作成し(塗
料A−2)この塗料を用いた以外は実施例1と同様に実
施し作製したサンプルの外観は良好で、防汚性テスト2
0回後の全光線透過率は91.0%、テーバーテスト1
00回転後の△ヘイズは8.5%であった。
【0027】実施例3 エチルセロソルブ420g、メチルメタクリレート19
6g、2ーヒドロキシエチルメタクリレート84g、重
合開始剤4gを混合し窒素雰囲気下、攪拌しながら3時
間で100℃迄昇温、その後100〜105℃で3時間
重合した。室温まで冷却後エチルセロソルブ230gを
添加し不揮発分約30%とした。この溶液100gに紫
外線吸収剤Viosorb100(共同薬品製)10
g、CSG(テトラエトキシシランを主成分とする加水
分解物、チッソ(株)製)1g、エチルセロソルブ33
0gを添加し塗料A−3とした。次にこのようにして得
られた塗料にキャスト板のアクリルシートを浸漬し20
cm/minの速度で引き上げた後90℃の温風乾燥炉
で60分乾燥して(a)層を形成した。この塗膜厚みは
約2μmであった。次に実施例1と同様に二酸化珪素の
(b)層を形成した。この様にして得られたサンプルの
防汚性テスト20回繰り返し後の全光線透過率は約93
%で汚れは殆ど認められず、良好な防汚性を示した。又
サンシャインウエザーテスト2000時間後の外観も水
跡の付着が認められず極めて良好であった。
【0028】実施例4 CSGの代わりにエチルシリケートの加水分解物を用い
た以外は実施例1と同様に実施し、サンプルを作製し
た。得られたサンプルの防汚性、耐摩耗性及び耐候性は
実施例1と同様で良好であった 実施例5 CSGの代わりにγーメタクリロキシプロピルトリメト
キシシランを用い、また基板として耐熱性アクリル板
(ローム&ハース社製、Kamax)を用いた以外は実
施例1と同様に実施し、サンプルを作製した。得られた
サンプルの防汚性、耐摩耗性は良好でまたサンシャイン
ウエザーテスト3000時間後の外観もきわめて良好で
あった。
【0029】実施例6 エチルセロソルブ 900g、メチルメタクリレート
550g、重合開始剤3gを混合し窒素雰囲気下、攪拌
しながら80℃で約3時間、その後100〜105℃で
4時間重合した。室温冷却後この重合物90gに紫外線
吸収剤、2、4ージヒドキシベンゾフェノン(共同薬品
(株)製、Viosorb100)8g、水5g、CS
G(テトラエトキシシランを主成分とする加水分解物、
チッソ(株)製)1g、エチルセロソルブ300g、酢
酸エチル80gを添加した。次にこのようにして得られ
た塗料にポリカーボネート基材を浸漬し20cm/mi
nの速度で引き上げた後120℃の温風乾燥炉で30分
乾燥して(a)層を形成した。この塗膜厚みは約1μm
であった。
【0030】その後4molの珪弗化水素酸水溶液にシ
リカゲルを飽和した処理液に縦50mm,横50mm、
厚さ3mmのAL(アルミニュウム)板7枚を添加し1
6時間以上経て二酸化珪素が過飽和状態になった処理液
に2時間浸漬して上記(b)層を被覆し、外観良好な2
層被覆ポリカーボネート成形物品のサンプルが得られ
た。なお上層の二酸化珪素膜の膜厚は同時にガラスモニ
ターを浸漬しその膜厚を測定したところ120nmであ
った。
【0031】このサンプルの防汚性(20回と0回の
差)は良好で約0.4%であった。
【0032】実施例7 実施例6でメチルメタクリレート、550gの代わりに
メチルメタクリレート、530gとエチルアクリレー
ト、20gを用いた以外は実施例6と同様に実施した。
得られたサンプルの防汚性は実施例6と同様で良好であ
った。
【0033】実施例8 エチルセロソルブ 900g、2ーヒドロキシエチルメ
タクリレート、450g、γーメタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、110g、重合開始剤 3gを混
合し窒素雰囲気下、攪拌しながら80℃で約3時間、そ
の後100〜105℃で4時間重合した。室温冷却後こ
の重合物90gに紫外線吸収剤、2、4ージヒドキシベ
ンゾフェノン(共同薬品(株)製、Viosorb10
0)8g、水5g、エチルセロソルブ300g、ジアセ
トンアルコール80gを添加した。次にこのようにして
得られた塗料にポリカーボネート基材を浸漬し20cm
/minの速度で引き上げた後120℃の温風乾燥炉で
30分乾燥して(a)層を形成した。この塗膜厚みは約
1μmであった。
【0034】その後4molの珪弗化水素酸水溶液にシ
リカゲルを飽和した処理液に縦50mm,横50mm、
厚さ3mmのAL(アルミニュウム)板7枚を添加し1
6時間以上経て二酸化珪素が過飽和状態になった処理液
に2時間浸漬して上記(b)層を被覆し、外観良好な2
層被覆ポリカーボネート成形物品のサンプルが得られ
た。なお上層の二酸化珪素膜の膜厚は同時にガラスモニ
ターを浸漬しその膜厚を測定したところ120nmであ
った。
【0035】このサンプルの防汚性(20回と0回の
差)は良好で約0.3%、耐摩耗性は100回転で約7
%と良好であった。尚、本発明は本実施例のみに限定さ
れるものでない。
【0036】
【発明の効果】この様に、本発明法を用いれば耐候性、
耐摩耗性に優れしかも防汚性に優れた被覆プラスチック
基板が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保護膜形成方法を説明するための断面
図である。
【符号の説明】
1−外槽、 2−内槽 3−水、 4−ヒーター 5−攪拌機、 6−内槽前部 7−内槽中部、 8−内槽後部 9−洗浄液槽、 10−5%HF水溶液 11−フイルター、12−循環ポンプ 13−三方コック 14−ポリカーボネート成形体 15−アルミニウム板 16−攪拌機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 9/00 A 7365−4F 27/30 A 8115−4F C09D 133/06 PGC 7921−4J

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)アクリルポリマーおよび/またはメ
    タクリルポリマーと紫外線吸収剤を含む塗料を被覆硬化
    してなる第1の層、 b)二酸化珪素が過飽和状態にある珪弗化水素酸水溶液
    から形成させた二酸化珪素被膜からなる第2の層、を
    a)、b)の順にプラスチック成形体の表面に積してな
    る被覆プラスチック成形体。
  2. 【請求項2】 前記塗料が、アクリルポリマーおよび/
    またはメタクリルポリマーと紫外線吸収剤の他に、更に
    一般式(1)で示される珪素化合物および/またはその
    加水分解物を含むものである請求項1記載の被覆プラス
    チック成形体。 (R1)nSi(R2)4-n (1) (式中R1はアクリロキシ基、メタクリロキシ基、アミ
    ノ基、または塩素原子含有有機基であり、R2はアルコ
    キシ基、アルコキシアルコキシ基、またはアセトキシ基
    である。nは0もしくは1である。)
  3. 【請求項3】 前記アクリルポリマ−および/またはメ
    タクリルポリマ−がアルコキシシリル基、アルコキシア
    ルコキシシリル基、アセトキシシリル基および水酸基か
    ら選ばれる少なくとも1種の基を有するものである請求
    項1記載の被覆プラスチック成形体。
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