JPH05255300A - 6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロマンの製造方法 - Google Patents
6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロマンの製造方法Info
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- JPH05255300A JPH05255300A JP5029255A JP2925593A JPH05255300A JP H05255300 A JPH05255300 A JP H05255300A JP 5029255 A JP5029255 A JP 5029255A JP 2925593 A JP2925593 A JP 2925593A JP H05255300 A JPH05255300 A JP H05255300A
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- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D311/00—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings
- C07D311/02—Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only hetero atom, condensed with other rings ortho- or peri-condensed with carbocyclic rings or ring systems
- C07D311/04—Benzo[b]pyrans, not hydrogenated in the carbocyclic ring
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 式I
のアミノクロマンの製造方法を提供する。 アミノクロ
マンは、低脂血症医薬製造用の重要な中間体である。 【構成】 のニトロクロマノンを酸化ジルコニウム/イソプロパノ
ールを使用して還元し、対応するアミノクロメン および対応するニトロクロメン の混合物を得、次いでこの混合物を水素化触媒の存在下
に水素で水素化して、式Iの化合物を形成する。(式I
〜IV中、Rは低級アルキル基を示す。)
マンは、低脂血症医薬製造用の重要な中間体である。 【構成】 のニトロクロマノンを酸化ジルコニウム/イソプロパノ
ールを使用して還元し、対応するアミノクロメン および対応するニトロクロメン の混合物を得、次いでこの混合物を水素化触媒の存在下
に水素で水素化して、式Iの化合物を形成する。(式I
〜IV中、Rは低級アルキル基を示す。)
Description
【0001】本発明は、一般式
【0002】
【化5】
【0003】[式中、Rは1〜4個の炭素原子を有する
低級アルキル基をあらわす。]の6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラアルキル−2−(4−アミノフェノ
キシメチル)クロマン(アミノクロマン)の新規な製造
方法に関する。
低級アルキル基をあらわす。]の6−ヒドロキシ−2,
5,7,8−テトラアルキル−2−(4−アミノフェノ
キシメチル)クロマン(アミノクロマン)の新規な製造
方法に関する。
【0004】これらの、一般式Iのアミノクロマンは、
低脂血症(hypolipidaemic)に対する医薬を製造するため
の有用な中間体である(J.Med.Chem.198
9,32,421頁)。 EP−A207,581か
ら、まずテトラアルキル−2−(4−ニトロフェノキシ
メチル)クロマン−4−オンを水素化ホウ素ナトリウム
を使用して対応するクロマン−4−オールに変換し、別
の工程でそのクロマン−4−オールを、p−トルエンス
ルホン酸の存在下に脱水してクロマン−3−エンに変換
し、最終工程で水素化触媒を使用し、ニトロ基およびク
ロメン二重結合の両方を水素化することにより最終生成
物を得る、一般式Iのアミノクロマンを製造する方法が
知られている。
低脂血症(hypolipidaemic)に対する医薬を製造するため
の有用な中間体である(J.Med.Chem.198
9,32,421頁)。 EP−A207,581か
ら、まずテトラアルキル−2−(4−ニトロフェノキシ
メチル)クロマン−4−オンを水素化ホウ素ナトリウム
を使用して対応するクロマン−4−オールに変換し、別
の工程でそのクロマン−4−オールを、p−トルエンス
ルホン酸の存在下に脱水してクロマン−3−エンに変換
し、最終工程で水素化触媒を使用し、ニトロ基およびク
ロメン二重結合の両方を水素化することにより最終生成
物を得る、一般式Iのアミノクロマンを製造する方法が
知られている。
【0005】この反応には、個々の反応段階の間で膨大
な量の作業が必要であるという欠点があり、そのために
工業規模で合成をすることができない。 その上、水素
化ホウ素ナトリウムを使用する還元は触媒還元に比較し
て経費がかかり、製造の結果生じる流出液がホウ素で汚
染されるので、生態学的な観点からも問題がある。
な量の作業が必要であるという欠点があり、そのために
工業規模で合成をすることができない。 その上、水素
化ホウ素ナトリウムを使用する還元は触媒還元に比較し
て経費がかかり、製造の結果生じる流出液がホウ素で汚
染されるので、生態学的な観点からも問題がある。
【0006】従って本発明の目的は、上記の欠点がない
簡単な合成方法を開発することである。
簡単な合成方法を開発することである。
【0007】この目的は本発明に従い、請求項1の方法
により達成される。
により達成される。
【0008】出発物質は、一般式
【0009】
【化6】
【0010】[式中、Rは上記の意味を有する。]の6
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−ニトロフェノキシメチル)クロマン−4−オン
(ニトロクロマノン)である。
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−ニトロフェノキシメチル)クロマン−4−オン
(ニトロクロマノン)である。
【0011】これらの化合物は、たとえばヨーロッパ特
許第139,421号に従い、アセチルヒドロキノン誘
導体から製造できる。
許第139,421号に従い、アセチルヒドロキノン誘
導体から製造できる。
【0012】好ましくは、出発物質として6−ヒドロキ
シ−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロ
フェノキシメチル)クロマン−4−オン(式IIにおい
て、R=CH3)を使用する。
シ−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロ
フェノキシメチル)クロマン−4−オン(式IIにおい
て、R=CH3)を使用する。
【0013】最初の工程で、式IIのニトロクロマノン
を本発明によりアモルファス酸化ジルコニウム/イソプ
ロパノール触媒系の存在下に還元し、一般式
を本発明によりアモルファス酸化ジルコニウム/イソプ
ロパノール触媒系の存在下に還元し、一般式
【0014】
【化7】
【0015】[式中、Rは上記の意味を有する。]の6
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−アミノフェノキシメチル)クロム−3−エン(ア
ミノクロメン)、および一般式
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−アミノフェノキシメチル)クロム−3−エン(ア
ミノクロメン)、および一般式
【0016】
【化8】
【0017】[式中、Rは上記の意味を有する。]の6
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−ニトロフェノキシメチル)クロム−3−エン(ニ
トロクロメン)の混合物を形成する。
−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−2−
(4−ニトロフェノキシメチル)クロム−3−エン(ニ
トロクロメン)の混合物を形成する。
【0018】本発明において使用するアモルファス酸化
ジルコニウムは、既知の方法で、シバガキら,Bul
l.Chem.Soc.Japn.1988,61,3
283頁以降により水酸化ナトリウム溶液を使用して、
あるいはアメリカ特許第5,030,601号によりア
ンモニアを使用して、塩化ジルコニル溶液から沈殿さ
せ、続いて乾燥および仮焼することにより製造できる。
ジルコニウムは、既知の方法で、シバガキら,Bul
l.Chem.Soc.Japn.1988,61,3
283頁以降により水酸化ナトリウム溶液を使用して、
あるいはアメリカ特許第5,030,601号によりア
ンモニアを使用して、塩化ジルコニル溶液から沈殿さ
せ、続いて乾燥および仮焼することにより製造できる。
【0019】製造したアモルファス酸化ジルコニウム
は、BET法により測定した比表面積が210m2/g
〜265m2/gであるものが好適である。 好ましく
は、アンモニアを使用して沈殿させたアモルファス酸化
ジルコニウムを使用する。
は、BET法により測定した比表面積が210m2/g
〜265m2/gであるものが好適である。 好ましく
は、アンモニアを使用して沈殿させたアモルファス酸化
ジルコニウムを使用する。
【0020】沈殿法により得たアモルファス酸化ジルコ
ニウムは、前処理してから使用するのが有利である。
これには、沈殿させ、仮焼したアモルファス酸化ジルコ
ニウムを移動性不活性ガス雰囲気中で、150℃〜30
0℃で1〜24時間で処理することが好ましい。 第一
工程における反応は、まず式IIのニトロクロマノンを
前処理したアモルファス酸化ジルコニウムとともに、反
応物および溶剤として作用するイソプロパノール中に入
れて行なうのが好適である。
ニウムは、前処理してから使用するのが有利である。
これには、沈殿させ、仮焼したアモルファス酸化ジルコ
ニウムを移動性不活性ガス雰囲気中で、150℃〜30
0℃で1〜24時間で処理することが好ましい。 第一
工程における反応は、まず式IIのニトロクロマノンを
前処理したアモルファス酸化ジルコニウムとともに、反
応物および溶剤として作用するイソプロパノール中に入
れて行なうのが好適である。
【0021】所望により、モレキュラーシーブを使用し
て平衡状態から水を除去することができる。 これによ
って、反応速度および選択性に好ましい影響を与えるこ
とができる。
て平衡状態から水を除去することができる。 これによ
って、反応速度および選択性に好ましい影響を与えるこ
とができる。
【0022】反応速度は、少量の鉱酸、たとえば塩酸を
加えることにより高めることができる。
加えることにより高めることができる。
【0023】好ましくは反応は、空気を排除し、1バー
ルから50バール、好ましくは20バール〜40バール
の圧力下に、80℃〜220℃、好ましくは160℃〜
200℃の温度において行なう。 反応は、一般的に3
〜10時間で完了する。
ルから50バール、好ましくは20バール〜40バール
の圧力下に、80℃〜220℃、好ましくは160℃〜
200℃の温度において行なう。 反応は、一般的に3
〜10時間で完了する。
【0024】式IVのニトロクロメンおよび式IIIの
アミノクロメンは、酸化ジルコニウム触媒を分離し、溶
剤を除去した後、反応混合物から混合物の形で分離する
ことができるが、式IVのニトロクロメンの量が通常は
圧倒的に多く、一般的に75%〜80%である。
アミノクロメンは、酸化ジルコニウム触媒を分離し、溶
剤を除去した後、反応混合物から混合物の形で分離する
ことができるが、式IVのニトロクロメンの量が通常は
圧倒的に多く、一般的に75%〜80%である。
【0025】しかし、式IVのニトロクロメンおよび式
IIIのアミノクロメンの混合物を含む反応溶液を、酸
化ジルコニウム触媒を分離した後、その後の工程に直接
使用することもできる。
IIIのアミノクロメンの混合物を含む反応溶液を、酸
化ジルコニウム触媒を分離した後、その後の工程に直接
使用することもできる。
【0026】続く工程で、式IVのニトロクロメンおよ
び式IIIのアミノクロメンの混合物を、水素化触媒の
存在下に水素を使用して水素化し、式Iの最終生成物を
形成する。
び式IIIのアミノクロメンの混合物を、水素化触媒の
存在下に水素を使用して水素化し、式Iの最終生成物を
形成する。
【0027】好適な水素化触媒は、不活性支持材料たと
えば炭素またはアルミナ上に支持した、パラジウムまた
は白金のような貴金属触媒が好適である。
えば炭素またはアルミナ上に支持した、パラジウムまた
は白金のような貴金属触媒が好適である。
【0028】好ましくは、水素化は、不活性支持体とし
て炭素に0.5%〜10%の量で付けたパラジウム触媒
を使用して行なう。
て炭素に0.5%〜10%の量で付けたパラジウム触媒
を使用して行なう。
【0029】水素化は、水素圧1バール〜20バール、
好ましくは5バール〜10バールの圧力下に、温度20
℃〜50℃、好ましくは室温で行なうのが好適である。
好ましくは5バール〜10バールの圧力下に、温度20
℃〜50℃、好ましくは室温で行なうのが好適である。
【0030】一般的に水素の吸収は0.5〜6時間で完
了し、その後、触媒を分離し、溶剤を除去することによ
って、式Iの最終生成物を簡単に分離することができ
る。
了し、その後、触媒を分離し、溶剤を除去することによ
って、式Iの最終生成物を簡単に分離することができ
る。
【0031】〔実施例〕 A)アモルファス酸化ジルコニウムの製造 塩化ジルコニル8水和物(ZrOCl2・8H2O)を水
に溶解させた。 僅かな濁りを濾別し、脱イオン水を使
用してこの溶液を含有量(ZrO2)50g/lに調節
した。 工業用アンモニア(約25%)を脱イオン水で
濃度10%に希釈した。
に溶解させた。 僅かな濁りを濾別し、脱イオン水を使
用してこの溶液を含有量(ZrO2)50g/lに調節
した。 工業用アンモニア(約25%)を脱イオン水で
濃度10%に希釈した。
【0032】反応容器に2.5リットルの脱イオン水を
入れた。 8000rpmで撹拌しながら、塩化ジルコ
ニル溶液およびアンモニア溶液を制御しながら加えた。
入れた。 8000rpmで撹拌しながら、塩化ジルコ
ニル溶液およびアンモニア溶液を制御しながら加えた。
【0033】ZrO2溶液は50ml/分で加えた。
アンモニア溶液は、沈殿が形成されている間pHが7.
0±0.2に維持されるように加えた。
アンモニア溶液は、沈殿が形成されている間pHが7.
0±0.2に維持されるように加えた。
【0034】懸濁液の固体含有量は、脱イオン水の追加
により約1%に維持した。 沈殿形成が完了した後、固
体を濾別した。 このフィルターケーキを、Cl含有量
が0.05%に低下するまで、アンモニア水で数回洗浄
した。 次いでフィルターケーキを100℃で乾燥し、
もう1回分散させ、濾過し、再度乾燥した。
により約1%に維持した。 沈殿形成が完了した後、固
体を濾別した。 このフィルターケーキを、Cl含有量
が0.05%に低下するまで、アンモニア水で数回洗浄
した。 次いでフィルターケーキを100℃で乾燥し、
もう1回分散させ、濾過し、再度乾燥した。
【0035】最後に、得られたZrO2の粉末を300
℃で8時間仮焼した。 得られたZrO2はラジオグラ
フィーにより試験してアモルファスであり、BET法に
よる比表面積が240m2/gであった。
℃で8時間仮焼した。 得られたZrO2はラジオグラ
フィーにより試験してアモルファスであり、BET法に
よる比表面積が240m2/gであった。
【0036】
【実施例1】 a)6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル
−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロム−3−エ
ン(アミノクロメン、III)および6−ヒドロキシ−
2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロム−3−エン(ニトロクロメン、
IV)の混合物の製造方法 オートクレーブ中に、空気を排除して、6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロマン−4−オン(II)2.0g
(5.4mmol)を、アモルファス酸化ジルコニウム
(Aと同様にして調製し、アルゴンを通しながら200
℃で2時間前処理)5g、イソプロパノール(モレキュ
ラーシーブ4Åを使用して乾燥)100g、モレキュラ
ーシーブ4Å1.0gおよび濃塩酸2.5mlとともに
入れた。 窒素で数回パージした後、この混合物を、7
50rpmで撹拌しながら、10バールの圧力下に温度
190℃に加熱した。 この間に圧力は27〜31バー
ルに上昇した。 6〜7時間後、この反応混合物を室温
に冷却し、アモルファス酸化ジルコニウムを分離し、溶
剤を蒸発させた。 このようにしてニトロクロメン(I
V)57.5%およびアミノクロメン(III)16.
3%を含む混合物1.9gを得ることができた。
−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロム−3−エ
ン(アミノクロメン、III)および6−ヒドロキシ−
2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロム−3−エン(ニトロクロメン、
IV)の混合物の製造方法 オートクレーブ中に、空気を排除して、6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロマン−4−オン(II)2.0g
(5.4mmol)を、アモルファス酸化ジルコニウム
(Aと同様にして調製し、アルゴンを通しながら200
℃で2時間前処理)5g、イソプロパノール(モレキュ
ラーシーブ4Åを使用して乾燥)100g、モレキュラ
ーシーブ4Å1.0gおよび濃塩酸2.5mlとともに
入れた。 窒素で数回パージした後、この混合物を、7
50rpmで撹拌しながら、10バールの圧力下に温度
190℃に加熱した。 この間に圧力は27〜31バー
ルに上昇した。 6〜7時間後、この反応混合物を室温
に冷却し、アモルファス酸化ジルコニウムを分離し、溶
剤を蒸発させた。 このようにしてニトロクロメン(I
V)57.5%およびアミノクロメン(III)16.
3%を含む混合物1.9gを得ることができた。
【0037】b)6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テ
トラメチル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロ
マン(I)の製造方法 実施例1aで得られた含有量73.8%の混合物1.9
gを、トルエン60ml中、炭素上パラジウム触媒(5
%Pd/C)0.4gとともにオートクレーブに入れ
た。 窒素、次いで水素で数回パージした後、この混合
物を室温(24〜27℃)、水素圧8バール、750r
pmで3.5〜4時間撹拌した。 次いでこの反応混合
物を触媒から分離し、溶剤を蒸発させた。 この粗製混
合物(1.8g)は標題化合物を収率74.3%で含ん
でいた。
トラメチル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロ
マン(I)の製造方法 実施例1aで得られた含有量73.8%の混合物1.9
gを、トルエン60ml中、炭素上パラジウム触媒(5
%Pd/C)0.4gとともにオートクレーブに入れ
た。 窒素、次いで水素で数回パージした後、この混合
物を室温(24〜27℃)、水素圧8バール、750r
pmで3.5〜4時間撹拌した。 次いでこの反応混合
物を触媒から分離し、溶剤を蒸発させた。 この粗製混
合物(1.8g)は標題化合物を収率74.3%で含ん
でいた。
【0038】
【実施例2】6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラ
メチル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロマン
(I)の製造方法 オートクレーブ中に、空気を排除して、6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロマン−4−オン(II)2.0g
(5.4mmol)を、アモルファス酸化ジルコニウム
(Aと同様にして調製し、アルゴンを通しながら200
℃で2時間前処理)5g、イソプロパノール(モレキュ
ラーシーブ4Åを使用して乾燥)80gおよびトルエン
20gとともに入れた。 窒素で数回パージした後、こ
の混合物を、750rpmで撹拌しながら、10バール
の圧力下に温度190℃に加熱した。 この間に圧力は
25バールに上昇した。 5時間後、この反応混合物を
室温に冷却し、アモルファス酸化ジルコニウムを分離し
た。 GCによればニトロクロメン75.6%およびア
ミノクロメン24.4%の混合物71.4%を含むこの
溶液を、炭素上パラジウム触媒(5%Pd/C)0.4
gとともにオートクレーブに入れた。 窒素、次いで水
素で数回パージした後、この混合物を室温(24〜27
℃)、水素圧8バール、750rpmで1時間撹拌し
た。 次いでこの反応混合物を触媒から分離し、溶剤を
蒸発させた。 この粗製混合物(1.8g)は標題化合
物を収率75.1%で含んでいた。
メチル−2−(4−アミノフェノキシメチル)クロマン
(I)の製造方法 オートクレーブ中に、空気を排除して、6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4−ニトロフ
ェノキシメチル)クロマン−4−オン(II)2.0g
(5.4mmol)を、アモルファス酸化ジルコニウム
(Aと同様にして調製し、アルゴンを通しながら200
℃で2時間前処理)5g、イソプロパノール(モレキュ
ラーシーブ4Åを使用して乾燥)80gおよびトルエン
20gとともに入れた。 窒素で数回パージした後、こ
の混合物を、750rpmで撹拌しながら、10バール
の圧力下に温度190℃に加熱した。 この間に圧力は
25バールに上昇した。 5時間後、この反応混合物を
室温に冷却し、アモルファス酸化ジルコニウムを分離し
た。 GCによればニトロクロメン75.6%およびア
ミノクロメン24.4%の混合物71.4%を含むこの
溶液を、炭素上パラジウム触媒(5%Pd/C)0.4
gとともにオートクレーブに入れた。 窒素、次いで水
素で数回パージした後、この混合物を室温(24〜27
℃)、水素圧8バール、750rpmで1時間撹拌し
た。 次いでこの反応混合物を触媒から分離し、溶剤を
蒸発させた。 この粗製混合物(1.8g)は標題化合
物を収率75.1%で含んでいた。
Claims (8)
- 【請求項1】 一般式 【化1】 [式中、Rは1〜4個の炭素原子を有する低級アルキル
基をあらわす。]の6−ヒドロキシ−2,5,7,8−
テトラアルキル−2−(4−アミノフェノキシメチル)
クロマンの製造方法において、一般式 【化2】 [式中、Rは上記の意味を有する。]の6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−ニトロ
フェノキシメチル)クロマン−4−オンをアモルファス
酸化ジルコニウム/イソプロパノール触媒系の存在下、
加圧下に還元し、一般式 【化3】 [式中、Rは上記の意味を有する。]の6−ヒドロキシ
−2,5,7,8−テトラアルキル−2−(4−アミノ
フェノキシメチル)クロム−3−エン、および一般式 【化4】 の6−ヒドロキシ−2,5,7,8−テトラアルキル−
2−(4−ニトロフェノキシメチル)クロム−3−エン
の混合物を形成し、続く工程で前記混合物を水素化触媒
の存在下に水素を使用して水素化し、最終生成物を形成
することを特徴とする方法。 - 【請求項2】 第一工程における還元を圧力1〜50バ
ールおよび温度80℃〜220℃で行なうことを特徴と
する請求項1の方法。 - 【請求項3】 第一工程における還元を圧力20〜40
バールおよび温度160℃〜200℃で行なうことを特
徴とする請求項1または2の方法。 - 【請求項4】 還元に、塩化ジルコニル溶液からアンモ
ニアにより酸化ジルコニウムを沈殿させ、続いてその沈
殿した酸化ジルコニウムを乾燥および仮焼することによ
り製造したアモルファス酸化ジルコニウムを使用するこ
とを特徴とする請求項1〜3のいずれかの方法。 - 【請求項5】 アモルファス酸化ジルコニウムを、移動
性不活性ガス雰囲気中で温度150℃〜300℃で前処
理することを特徴とする請求項4の方法。 - 【請求項6】 水素化触媒として、不活性支持体上に支
持された白金またはパラジウム触媒を使用することを特
徴とする請求項1〜5のいずれかの方法。 - 【請求項7】 0.5%〜10%の量で炭素上に支持さ
れたパラジウムを使用することを特徴とする請求項6の
方法。 - 【請求項8】 水素化を、水素圧1〜20バール、およ
び温度20℃〜50℃で行なうことを特徴とする請求項
1〜7のいずれかの方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
CH531/92-8 | 1992-02-21 | ||
CH53192 | 1992-02-21 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05255300A true JPH05255300A (ja) | 1993-10-05 |
Family
ID=4189147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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