JPH05254682A - 給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙装置に設けられる記録紙のＵターンガイ
ド部で生ずるジャム処理を容易に行えるようにする。 【構成】 記録紙をＵターンさせて搬送する給紙装置は
給紙カセット11から記録紙を搬出する第１給紙ローラ12
と記録紙をＵターンさせるＵターンガイド部材22及び中
間ローラ対21と感光体ドラム３に給紙する第２給紙ロー
ラ対13と第２ガイド部材23とによって構成されている。
Ｕターンガイド部材22をクラムシェル型画像形成装置18
の下本体27のフレーム27ａに回動可能に軸支すると共に
Ｕターンガイド部材22に中間ローラ対21の中間上ローラ
21ａを取付け仮にこの位置でジャムが生じたときＵター
ンガイド部材22を反時計方向に回動して中間ローラ対13
の挟持を解除すると共に広いスペースを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は複写機やイメージスキャ
ナー等の画像形成装置に設けられる給紙装置のジャム処
理に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に下本体と上本体との２つに分割さ
れて下本体に対して上本体が共通の支軸のまわりに回動
して開閉する構造の電子写真画像形成装置はクラムシェ
ル型と称し専ら小型普及機の分野に適用されている。

【０００３】そして上本体には例えば原稿台とその下方
に往復動する原稿照射ランプと、反射ミラー及び固定さ
れた投影レンズと反射ミラーとで構成される走査光学系
と、帯電極によって所定の電位がチャージされてエンド
レスに回転する感光体ドラムと、走査光学系によって感
光体ドラム面上に形成された静電潜像にトナーを付与し
て現像する現像装置及びトナー像を記録紙に転写したの
ちの感光体ドラムの表面を清浄にするクリーニング装置
とが装着されている。一方下本体には閉時における感光
体ドラム面の下方に向けて記録紙を搬送する記録紙搬送
装置と記録紙面上にトナー画像を転写する転写電極と分
離電極及び記録紙面上に転写されたトナー画像を定着す
る定着装置と排紙ローラとが搭載されていて閉時にはか
なりコンパクトにできている。

【０００４】そして所定の搬送経路に従って間欠的に搬
送される記録用紙面上に所要のトナー画像がつぎつぎに
記録されるようになっている。

【０００５】給紙搬送系においても例えば画像形成装置
の底部に装填されるシート収納部からシートを搬出しＵ
ターンして上方に設けられるタイミングローラを介して
感光体ドラムに給紙する給紙搬送手段が用いられかなり
コンパクトにできている。そしてＵターン部には湾曲す
る一対のガイド部材と一対の中間ローラとを設けて確実
にタイミングローラに向けて搬送するようにしている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、Ｕター
ン部は比較的狭小なスペースで仮に中間ローラの位置で
搬送ジャムが発生した場合中間ローラに挟持されたシー
トを取出すのには大変困難である。本発明はこのような
問題点を解決して給紙装置のＵターン部でジャムが発生
してもジャムとなっているシートを容易に取除くことの
できる給紙装置の提供を課題目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】この目的は第１のローラ
でシート収容部から搬出されたシートを一対のガイド部
材と該ガイド部材によって形成される搬送路に臨ませた
一対の中間ローラとによって該搬送路をＵターンさせて
第２のローラに搬送したのち該第２のローラの駆動タイ
ミングによって感光体ドラムに向けて搬送する画像形成
装置の給紙装置において、該ガイド部材の一方を回動可
能に軸支すると共に中間ローラの一方を回動可能なガイ
ド部材に設けて中間ローラ相互を接離可能に構成したこ
とを特徴とする給紙装置によって達成される。

【０００８】

【実施例】本発明の１実施例を図１のジャム処理時の給
紙装置の状態を示す側断面図と図２の給紙装置の駆動時
の状態を示す側断面図と図３のクラムシェル型画像形成
装置の閉時の構成を示す側断面図とによって説明する。

【０００９】しかし、本発明は本実施例に限定されるも
のではない。

【００１０】図３に示すようにクラムシェル型の電子写
真画像形成装置18（以下画像形成装置と呼ぶ）は下本体
27と該下本体27に対して共通の支軸28を介して回動可能
に取付けられて開閉する上本体１との２つに分割して構
成されている。そして上本体１の上面に原稿Ｍを設置す
るプラテンガラスＰが設けられ、上本体１内のこのプラ
テンガラスＰの下方には走査光学系２が設けられてい
る。走査光学系２は往復動する原稿照射ランプ２ａ、第
１ミラー２ｂ、Ｖ字形を形成する第２，第３ミラー２ｃ
および固定されたレンズ２ｄと第４ミラー２ｅとから成
る。上本体１の内部中央には感光体ドラム３が矢印方向
に回転可能に設けられており、その周辺には、回転方向
に沿って感光体３ａを一様に帯電する帯電極４と、トナ
ー補給装置５によりトナーが補給され現像スリーブ６ｂ
を内蔵する現像器６と、除電電極９と、クリーニング装
置10とが順次配置されている。

【００１１】そして画像形成装置18の下本体27の底部の
スペースに記録紙を収納する給紙カセット11が装填され
この給紙カセット11内の記録紙を右斜め上方に向けて搬
送する第１給紙ローラ12とガイド板12ａと記録紙を感光
体ドラム３の方向上方にＵターンさせるＵターンガイド
部材22と該Ｕターンガイド部材22の搬送路に臨ませた一
対の中間ローラ21とによって給紙装置のＵターン部が構
成されている。そして図に示すように上本体１に装着さ
れる現像器６（第２のカートリッジ30）の筐体６ａの底
面部がＵターンガイド部材22の平坦部のガイド面と対向
する上側の搬送ガイド面６ｃとなっている。現像器の底
面部には後述する第２給紙上ローラ13ｂが回転可能に取
付けられている。

【００１２】そして下本体27に装着される13ａ（図２）
は中間ローラ対21により給送される記録紙を待機位置で
一旦停止させ、その後感光体３ａ上の可視像先端と記録
紙先端とを転写位置で一致させるように適切なタイミン
グで転写位置に向けて再び給紙する第２給紙下ローラ
（閉時に第２給紙上ローラ13ｂが押接し一対となって回
転する。）、23は第２給紙ローラ対13により給送された
記録紙を感光体ドラム３まで案内するためのガイド部材
である。そして７は転写電極、８は分離電極、15は転写
後の記録紙を定着位置まで搬送する搬送装置であり、定
着装置16は加熱ローラ16ａと圧着ローラ16ｂとから成
る。17は定着後の記録紙を本体外部に排紙する排紙ロー
ラである。

【００１３】そして図に示すように帯電極４と感光体ド
ラム３とクリーニング装置10とを内蔵する第１のカート
リッジ20と、現像器６とトナー補給装置５とがユニット
化された第２のカートリッジ30との２つに分割されて互
に分離、結合可能に組合わされるプロセスカートリッジ
40が画像形成装置18の上本体１に着脱自在に装着される
ようになっている。そして、第１のカートリッジ20、第
２のカートリッジ30及び給紙搬送系や関連するプロセス
部材等は例えばＢ４サイズ記録紙の幅方向（紙面垂直方
向）に画像が記録される長さを有している。そして例え
ば画像形成装置18のメンテナンスやジャム処理時には支
軸28を介して回動された上本体１が下本体27に対して所
定の間隔を設けて開口し保持されるようになっている。

【００１４】上記装置の閉時おいて、コピーボタンを操
作すると、プラテンガラスＰ上の原稿Ｍは走査光学系２
により露光走査され、感光体ドラム３の感光体３ａ上に
原稿Ｍの静電潜像が形成される。この静電潜像は現像器
６により可視像とされ、この可視像は給紙カセット11か
らＵターンして給送された記録紙に転写電極７によって
転写される。転写後記録紙は分離電極８により感光体３
ａから分離され、搬送装置15により定着装置16に搬送さ
れ、そこで定着され排紙ローラ17により排紙される。こ
のようにして記録紙面上に所要のトナー画像がつぎつぎ
と記録されるようになっている。

【００１５】本発明による給紙装置のジャム処理の手段
を次のように構成した。図２に示すように給紙カセット
11は例えばＢ４サイズの記録紙が収納される大きさを有
し該給紙カセット11の長手方向（紙面左右方向）に設け
られる記録紙の搬出側を右方にして下本体27の底面部所
定のスペースに着脱自在に装填されるようになってい
る。

【００１６】そして給紙カセット11に積載される記録紙
の右端部上面には下本体27のフレーム27ａに回転可能に
軸支される第１給紙ローラ12が押接されていて定められ
た駆動シーケンスに従って回転、停止する該第１給紙ロ
ーラ12の回転によって最上位の記録紙を１枚づつ搬出し
ガイド板12ａを介して斜め上方に位置する中間ローラ対
21に送り出すようになっている。そして中間ローラ対21
は後述するＵターンガイド部材22の右下端部に回転可能
に軸支される中間上ローラ21ａと画像形成装置18の下本
体27の他のフレームに回転可能に軸支されて駆動源（図
示せず）と接続する中間下ローラ21ｂとによって構成さ
れ画像形成装置18の駆動時には互に所定の押圧力で押接
している。そして、中間下ローラ21ｂが駆動側のローラ
で中間上ローラ21ａが従動ローラとなっている。

【００１７】そして、Ｕターンガイド部材22は前述した
中間上ローラ21ａが軸支される上方から左方に向って湾
曲する左湾曲部22ａとこの左湾曲部22ａによって左方に
向ってほぼ直角に曲げられて延長する平坦部22Ｃとによ
るガイド部が形成されている。

【００１８】そしてＵターンガイド部材22の左湾曲部22
ａと対向し所定の間隔を有して湾曲する右湾曲部22ｂが
Ｕターンガイド部材22と一体的に形成されていて中間ロ
ーラ対21を通過した記録紙はＵターンガイド部材22の左
湾曲部22ａの右面と右湾曲部22ｂの左面との間を通って
左方にＵターンして搬送されるようになっている。そし
て、Ｕターンガイド部材22の左下端部で中間上ローラ21
ａが軸支される位置と反対の斜め左上方は下本体27のフ
レーム27ａに回動可能に軸支され図１に示すように反時
計方向に回動すると共に中間上ローラ21ａを上方に移動
させ中間下ローラ21ｂと充分な距離をとって離反するよ
うになっている。

【００１９】そしてＵターンガイド部材22の平坦部22ｃ
と対向する上方には現像器６（第２のカートリッジ30）
が装着されこの現像器６の筐体６ａの底面部に搬送ガイ
ド面６ｃが形成されＵターンして搬送される記録紙は該
搬送ガイド面６ｃとＵターンガイド部材22の平坦部22ｃ
の上面とをガイドとしてこの間を矢印方向に搬送され
る。

【００２０】そしてＵターンガイド部材22の左端部と所
定の間隔を設けて隣接し感光体ドラム３の周面直前に至
る間には第２ガイド部材23が設けられこの第２ガイド部
材23上面と対向し上側に位置する現像器６の搬送ガイド
面６ｃとの間を記録紙が通過するようになっている。

【００２１】そして、第２ガイド部材23の長手方向のほ
ぼ中央部には第２給紙下ローラ13ａがフレーム１ａに回
軸可能に軸支されると共に第２給紙下ローラ13ａに対向
する上側には現像器６の筐体６ａの底面部に回転可能に
軸支される第２給紙上ローラ13ｂが設けられている。そ
して上本体１に現像器６を装着したときに各上下第２給
紙ローラ13ｂ，13ａは図に示すように現像器６の搬送ガ
イド面６ｃと第２ガイド部材23と間に臨んで互に所定の
押圧力で押接する第２給紙ローラ対13が構成されこの手
前で待機中の記録紙は所定のタイミングに従って回転す
る第２給紙ローラ対13によって矢印方向感光体ドラム3
に向けて送り出されるようになっている。

【００２２】このようにして給紙カセット11の右端部と
中間ローラ対21と第２給紙ローラ対13と感光体ドラム３
とのそれぞれの間を結ぶガイド板12ａ、及び各ガイド部
材12ｂ，22（22ａ，22ｂ），23，６ｃとによって矢印方
向に記録紙を搬送するＵターン搬送路25が形成されてい
る。このように構成される給紙装置の駆動時に第１給紙
ローラ12によって給紙カセット11から搬出された記録紙
が仮に中間ローラ対２１に挟持された状態でジャムが生
じた場合給紙装置に設けられたセンサによって画像形成
装置１８の駆動源をストップさせると共に所定の表示パ
ネル（図示せず）に警告表示される。

【００２３】そして、ユーザはこの警告表示に基いて画
像形成装置18の側板を開いて給紙装置を露出し現像器６
が内蔵されている上本体１を図１に示すように上方に回
動して所定の位置で保持したのちレバー（図示せず）に
よってＵターンガイド部材22を反時計方向に回転して所
定の位置でロックされることによりＵターンガイド部材
22に取付けられている中間上ローラ21ａは中間下ローラ
21ｂから上方へ充分な距離を有して離反される。

【００２４】このようにして中間上ローラ21ａが上方へ
離反することにより記録紙の挟持が解除されると共に広
げられたスペースによりジャムとなっている記録紙は手
で極めて容易に取除くことができる。そして記録紙を取
除いたのちＵターンガイド部材22のロックを解除し下降
させて駆動時の状態に復帰させることによって中間上ロ
ーラ21ａは中間下ローラ21ｂに所定の押圧力で押接す
る。そして上本体１を閉時の状態に復帰し側板を閉じた
のちスイッチを入れて画像形成装置18を駆動し再び画像
を記録することができる。

【００２５】なお、上述した給紙装置の第２給紙ローラ
対13の位置でジャムが発生した場合はクラムシェル型の
上本体１を回動させ広いスペースを設けると共に現像器
６に取付けられた第２給紙上ローラ13ｂが第２給紙下ロ
ーラ13ａより離反するのでジャムとなっている記録紙を
容易に取除くことができる。

【００２６】

【発明の効果】本発明は以上説明したように記録紙をＵ
ターンさせ感光体ドラムに向けて搬送する給紙装置のＵ
ターンガイド部材を回動可能にすると共に中間ローラ対
の一方をＵターンガイド部材に取付けたので例えば中間
ローラ対の位置で搬送ジャムが発生した場合でもユーザ
によって極めて容易に記録紙を取除くことができるよう
になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例によるジャム処理時の給紙装
置の状態を示す側断面図。

【図２】本発明の１実施例による給紙装置の駆動時の状
態を示す側断面図。

【図３】画像形成装置の構成を示す側断面図。

【符号の説明】

１ 上本体 ３ 感光体ドラム ６ 現像器 ６ｃ 搬送ガイド面 11 給紙カセット 12 第１給紙ローラ 13 第２給紙ローラ対 21 中間ローラ対 21ａ 中間上ローラ 21ｂ 中間下ローラ 22 Ｕターンガイド部材 22ａ 左湾曲部 22ｂ 右湾曲部 22ｃ 平坦部 23 第２ガイド部材 27 下本体 28 支軸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１のローラでシート収容部から搬出さ
   れたシートを一対のガイド部材と該ガイド部材によって
   形成される搬送路に臨ませた一対の中間ローラとによっ
   て該搬送路をＵターンさせて第２のローラに搬送したの
   ち該第２のローラの駆動タイミングによって感光体ドラ
   ムに向けて搬送する画像形成装置の給紙装置において、
   該ガイド部材の一方を回動可能に軸支すると共に中間ロ
   ーラの一方を回動可能なガイド部材に設けて中間ローラ
   相互を接離可能に構成したことを特徴とする給紙装置。