JPH05253617A - 線材取出し案内装置 - Google Patents

線材取出し案内装置

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Publication number
JPH05253617A
JPH05253617A JP5465092A JP5465092A JPH05253617A JP H05253617 A JPH05253617 A JP H05253617A JP 5465092 A JP5465092 A JP 5465092A JP 5465092 A JP5465092 A JP 5465092A JP H05253617 A JPH05253617 A JP H05253617A
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JP
Japan
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wire rod
wire
air
roller
cylinder
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Pending
Application number
JP5465092A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Hase
谷 昇 長
Katsuma Kokubu
分 勝 馬 国
Noboru Tamura
村 昇 田
Masayuki Kamida
田 正 幸 紙
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Welding and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線材コイルより線材を、高速で、もつれや破
断なく巻戻す。 【構成】 高速での線振れを回避するため、ガイドリン
グ3/線材ガイド16間距離が1m程度の短距離に設定
される。キャリッジ15をエア−シリンダ29および引
張コイルスプリング30で支持し、移動ロ−ラ23およ
び22をエア−シリンダ32および34で支持し、エア
−シリンダ29と34には高圧p1を与え、32にはp
1より低い高圧p2を与える。線材がもつれると移動ロ
−ラ23が退避し、次いで移動ロ−ラ22が退避する
と、リミットスイッチ40が開き、線材4の引き出し駆
動が停止する。移動ロ−ラ22の退避の後にキャリッジ
15が降下する。 【効果】 この降下と駆動停止により線材4の破断が回
避される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイル状に巻回された
線材の引出し案内装置に関し、特に、これに限定する意
図ではないが、溶接鋼線材の、錆落し,酸洗等の表面処
理のための巻戻しにおいてコイル状巻体から線材を巻戻
し直線状に送り案内をする線材取出し案内装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の線材取出し案内装置を本出願人
は実公昭60-38613号公報および特開昭58-59165号公報に
提示している。この線材取出し案内装置は、例えば図1
に「ペイオフ 10」として示す位置に配置される。溶
接鋼線材はある小量の束ごとにキャリア1に装着され、
束間は溶接により接続され、これによる多数の束のつな
ぎにより、1つのキャリア1に、一本線で連続した鋼線
材のコイル状巻体(以下単にコイルと称す)が集成さ
れ、このキャリア1が線材取出し案内装置10に配置さ
れる。線材取出し案内装置10でコイルから巻戻された
鋼線材は、錆落し装置50を通ってコイラ−60に引か
れる。すなわち、コイラ−60が巻戻された鋼線材を引
き駆動し、この駆動力により線材取出し案内装置10に
おいて鋼線材がコイルから引き出される。
【0003】コイラ−60は、直線引き駆動で引き込ん
だ鋼線材にリング状ル−プとなる巻き癖を付与してコン
べア上に落す。ル−プ状鋼線材はコンべアで搬送され、
酸洗装置70で酸洗される。乾燥装置80が酸洗を終え
た鋼線材を乾燥させる。乾燥した鋼線材は、コレクタ9
0でキャリアに落し込まれて、またコイルとなる。
【0004】従来の線材取出し案内装置10は、上記実
公昭60-38613号公報および特開昭58-59165号公報に開示
のように、支柱に、下広がりのコ−ン状の線材ガイドと
線材ガイドロ−ラを備えるものである。垂直に立てられ
た線材キャリア(図1の1)の上端には、上広がりの、
陣笠と呼ばれるガイドリングが装着され、コイルの線材
はガイドリングでまず案内され、次に支柱のコ−ン状の
線材ガイドで案内され、更に支柱のガイドロ−ラで案内
される。ガイドロ−ラで案内された線材は図1に示す錆
落し装置50を通してコイラ−60に直線状に引かれ
る。この引きにより線材は線材取出し案内装置10にお
いてコイルから引き出され、キャリアのガイドリングと
支柱の線材ガイドの間の空間で弓状になり、しかもこの
弓状部がコイル軸を中心に回転する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記実公昭60-38613号
公報および特開昭58-59165号公報に開示の従来の線材取
出し案内装置では、生産性を高くするため線材の巻戻し
速度を高くすると、速度を高くするほど線材のからみが
多発し、巻戻しを停止する頻度が高くなり、しかも線材
が断線に至る頻度が高くなる。からみが発生すると、巻
戻しの停止,からみのときほぐし,断線したときの線材
の再度の引き廻し(錆落し装置50,コイラ−60への
再装着)および断線部の溶接等々、本来の線材処理が停
止するばかりでなく付加作業が生ずるので、かえって線
材処理の生産性が悪化してしまうこともある。
【0006】本発明は、比較的に高速の線材巻戻しを円
滑に行なうことを第1の目的とし、高速巻戻し時の線材
の断線を防止することを第2の目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】線材の巻戻し速度が高く
なると、コイルを装着したキャリア上端のガイドリング
と、支柱の線材ガイドの間の空間での線振れを生ずる。
すなわち、高速の巻戻しでは弓状の膨らみが大きくなる
が、この増大に対してコイル軸を中心とする弓状部の回
転速度(角速度)の上昇率は低い。これにより弓状の膨
らみが大きくなるとコイルの巻戻し位置で線材に引き力
が加わりコイルが絞り込まて巻戻しが間に合わず弓状の
膨らみが減少する。この減少によりコイル軸を中心とす
る弓状部の回転速度が上昇し、これにより巻戻しが速く
なり弓状の膨らみが大きくなる、という具合に、弓状の
膨らみが大,小に振動し、弓状部の回転速度が線材の巻
戻し速度(引き速度)に同調しない。
【0008】上述のコイルの絞り込みが強いと、例えば
1.2mのコイル径が巻戻し位置で0.8mにしぼり込
まれると、線材がキャリアの軸あるいはガイドリングに
からみ付く。この現象は、コイルを装着したキャリア上
端のガイドリングと支柱の線材ガイドの距離(空間)を
短くすることにより、改善する。すなわち短くすると、
弓状の膨らみが小さくなり、上述のような弓状部の膨ら
みの振動が発生しなくなる。ところが、コイルを装着し
たキャリア上端のガイドリングと支柱の線材ガイドの距
離を短くすると、それらの間の線材の遊び長さが短くな
るため、たとえば2,3タ−ン内で線材の位置がずれて
いるとか、線材に局部的な曲りがあるとか、線つなぎの
溶接箇所に比較的に大きな変形があるとか等々、巻戻し
抵抗が局所的に大きい箇所があると、線材の引き速度が
高いので、そこで線材の弓部の膨らみが瞬時に消えてい
わば衝撃的な力が線材に加わり、これにより巻戻し部の
線材がコイル内に食い込みたちどころに線材が破断する
という現象が現われ易くなる。
【0009】そこで本願の第1番の発明の線材取出し案
内装置は、線材(4)のコイル状巻体と、該線材に引出し
力を加える引出し駆動装置(60)の間にあって、コイル状
巻体から引き出された線材を案内する第1移動ロ−ラ(1
7〜19)を支持するキャリッジ(15);キャリッジ(15)をコ
イル状巻体に近づく方向およびその逆方向に移動自在に
支持する支柱(14);キャリッジ(15)を、コイル状巻体か
ら離れる方向に駆動するための第1エア−シリンダ(2
9);第1移動ロ−ラ(17〜19)から繰り出る線材を案内す
る固定ロ−ラ(20);固定ロ−ラ(20)から繰り出る線材を
案内する第2移動ロ−ラ(23);第2移動ロ−ラ(23)を、
線材が与える押し力と反対の方向に駆動するための第2
エア−シリンダ(32);および、第1および第2エア−シ
リンダ(29,32)に前記駆動のためのエア−圧(P1,P2)を与
え、第2エア−シリンダ(32)には第1エア−シリンダ(2
9)よりも駆動力が低いエア−圧(P2)を与える圧力供給手
段(47〜49,OF1,OF2,RV1,RV2);を備える。なお、カッコ
内の記号は、図面に示し後述する実施例の対応要素を示
す。
【0010】本願の第2番の発明の線材取出し案内装置
は、線材(4)のコイル状巻体と、該線材に引出し力を加
える引出し駆動装置(60)の間にあって、コイル状巻体か
ら引き出された線材を案内するガイドロ−ラ(17〜20);
ガイドロ−ラ(17〜20)から繰り出る線材を案内する第1
移動ロ−ラ(23);第1移動ロ−ラ(23)を、線材が与える
押し力と反対の方向に駆動するための第1エア−シリン
ダ(32);線材の送り方向で、ガイドロ−ラ(17〜20)と第
1移動ロ−ラ(23)の間で線材を案内する第2移動ロ−ラ
(22);第2移動ロ−ラ(22)を、線材が与える押し力と反
対の方向に駆動するための第2エア−シリンダ(34);お
よび、第1および第2エア−シリンダ(32,34)に前記駆
動のためのエア−圧(p2,p1)を与え、第2エア−シリン
ダ(34)には第1エア−シリンダ(32)よりも駆動力が高い
エア−圧(p1)を与える圧力供給手段(47〜49,OF1,OF2,RV
1,RV2);を備える。なお、カッコ内の記号は、図面に示
し後述する実施例の対応要素を示す。
【0011】
【作用】本願の第1番の発明によれば、コイルを装着し
たキャリア上端のガイドリングと支柱の線材ガイドの距
離(空間)を短く設定して、高速の巻戻しにおける線材
の弓状の膨らみの振動による線材のもつれを回避するこ
とができる。
【0012】このように短く設定した状態で巻戻し抵抗
が局所的に大きい箇所があってそこで巻戻された線材に
加わる引き力が増大すると、この引き力が第2エア−シ
リンダ(32)の線材張り力より大きくなったときに第2移
動ロ−ラ(23)が退避方向に移動し始め、そこで引き力の
増大が停止する(第1緩衝期間)。第2移動ロ−ラ(23)
が退避リミット位置に達すると線材の引き力が更に増大
し始め、この引き力が第1エア−シリンダ(29)の線材張
り力より大きくなったときに第1移動ロ−ラ(17〜19:キ
ャリッジ15)が退避方向に移動し始め、そこで引き力の
増大がまた停止する(第2緩衝期間)。
【0013】このように少くとも2段階で線材の引き力
が緩衝されるため、衝撃的な力が線材に加わりにくく巻
戻し部の線材がコイル内へ食い込みにくい。加えて、第
2移動ロ−ラ(23)が退避リミット位置に達したときすな
わち第1緩衝期間が終わったときに、線材の引き力がい
わばステップ状に増大するので、このときに線材のから
みが解け易い。解けないと、第1移動ロ−ラ(17〜19:キ
ャリッジ15)が退避方向に移動し始め、そこで引き力の
増大がまた停止すること(第2緩衝期間)になる。第1
緩衝期間と第2緩衝期間の間に、線材の引き駆動の停止
などの保護動作を行なうことが可能であり、線材の破断
を未然に防止することができる。
【0014】本願の第1番の発明の好ましい実施例で
は、線材取出し案内装置は、線材の送り方向で、固定ロ
−ラ(20)と第2移動ロ−ラ(23)の間で線材を案内する第
3移動ロ−ラ(22);および、第3移動ロ−ラ(22)を、線
材が与える押し力と反対の方向に駆動するための第3エ
ア−シリンダ(34);および、第1エア−シリンダ(29)が
コイル状巻体から離れる方向へキャリッジ(15)を駆動す
るのに加えて同方向にそれを駆動する第4駆動手段(3
0);を更に備え、圧力供給手段(47〜49,OF1,OF2,RV1,RV
2)は、第1および第3エア−シリンダ(29,34)には実質
上同一のエア−圧(P1)を与え、第2エア−シリンダ(32)
にはそれよりも駆動力が低いエア−圧(P2)を与える。
【0015】これによれば、第4駆動手段(30)により第
1移動ロ−ラ(17〜19)は、第3移動ロ-ラ(22)が退避す
る引き力よりも強い引き力のときに退避するので、第1
緩衝期間を過ぎて(第2移動ロ−ラ(24)が退避リミット
位置に達して)線材の引き力が更に増大し始め、この引
き力が第3エア−シリンダ(34)の線材張り力より大きく
なったときに第3移動ロ−ラ(22)が退避方向に移動し始
め、そこで引き力の増大がまた停止する(第2緩衝期
間)。そして第2緩衝期間を過ぎて(第3移動ロ−ラ(2
2)が退避リミット位置に達して)線材の引き力が更に増
大し始め、この引き力が第1エア−シリンダ(29)および
第4駆動手段(30)の線材張り力より大きくなったときに
第1移動ロ−ラ(17〜19:キャリッジ15)が退避方向に移
動し始め、そこで引き力の増大がまた停止する(第3緩
衝期間)。ステップ状の引き力の増大が2回となるの
で、これらにより線材のからみが更に解け易い。解けな
い場合でも、第1緩衝期間,第2緩衝期間および第3緩
衝期間の間に、線材の引き駆動の停止などの保護動作を
行なうことが可能であり、線材の破断を未然に防止する
ことができる。
【0016】また、該実施例の線材取出し案内装置は更
に、第3移動ロ−ラ(22)の、線材(4)の押し力により強
制された移動のリミット位置到達を検出して、引出し駆
動装置(60)の線材(4)の引き駆動を停止するための線材
停止手段(40)を備える。すなわち第2緩衝期間が終了し
たときに、線材の引き駆動を停止する。第2緩衝期間が
終了した時点でも、更に第3緩衝期間の余裕があるの
で、線材引き駆動モ−タの駆動を停止してからそれが実
際に停止するまでの時間遅れにより線材が破断に至るこ
とがない。したがって、作業員は、この停止があると線
材のからみを解いてまた巻戻しを再開すればよい。
【0017】本願の第2番の発明によっても、コイルを
装着したキャリア上端のガイドリングと支柱の線材ガイ
ドの距離(空間)を短く設定して、高速の巻戻しにおけ
る線材の弓状の膨らみの振動による線材のもつれを回避
することができる。
【0018】このように短く設定した状態で巻戻し抵抗
が局所的に大きい箇所があってそこで巻戻された線材に
加わる引き力が増大すると、この引き力が第1エア−シ
リンダ(32)の線材張り力より大きくなったときに第1移
動ロ−ラ(23)が退避方向に移動し始め、そこで引き力の
増大が停止する(第1緩衝期間)。第1移動ロ−ラ(23)
が退避リミット位置に達すると線材の引き力が更に増大
し始め、この引き力が第2エア−シリンダ(34)の線材張
り力より大きくなったときに第2移動ロ−ラ(22)が退避
方向に移動し始め、そこで引き力の増大がまた停止する
(第2緩衝期間)。
【0019】このように少くとも2段階で線材の引き力
が緩衝されるため、衝撃的な力が線材に加わりにくく巻
戻し部の線材がコイル内へ食い込みにくい。加えて、第
1移動ロ−ラ(23)が退避リミット位置に達したときすな
わち第1緩衝期間が終わったときに、線材の引き力がい
わばステップ状に増大するので、このときに線材のから
みが解け易い。解けないと、第2移動ロ−ラ(22)が退避
方向に移動し始め、そこで引き力の増大がまた停止する
こと(第2緩衝期間)になる。第1緩衝期間と第2緩衝
期間の間に、線材の引き駆動の停止などの保護動作を行
なうことが可能であり、線材の破断を未然に防止するこ
とができる。
【0020】本願の各発明の他の目的および特徴は、図
面を参照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0021】
【実施例】図2に、図1に示す本願の各発明に共通の一
実施例の線材取出し案内装置10の、背面を示す。支柱
14を支持する床面より低い位置に、キャリア載置台1
3を支持するねじ棒11に結合した昇降駆動装置(図示
せず)があり、該昇降駆動装置は、ねじ棒11に螺合し
たナットと、キャリア載置台13に固着されたガイド棒
12,13を垂直に案内するガイドア−ムと、該ナット
に出力軸が結合した減速機構および減速機構の入力軸を
正,逆転駆動する電気モ−タ41(図4)を有する。電
気モ−タ41が正転するとナットが正回転駆動されてね
じ棒11が上昇しキャリア載置台13が上昇駆動され、
電気モ−タ41が逆転するとナットが逆回転駆動されて
ねじ棒11が降下しキャリア載置台13が降下駆動され
る。電気モ−タ41を駆動するモ−タドライバ42を図
4に示す。
【0022】図4に示すフォトセンサ35,36は反射
型のものであり、図2に示す支柱14に設置されてお
り、それらの前面に線材コイルが存在する(センサ オ
ン)か否(センサ オフ)を検出する。図4に示すモ−
タドライバは自動運転指示スイッチASが閉じられてい
るときには、フォトセンサ35,36が共にオンのとき
にはモ−タ41を逆転付勢し、フォトセンサ35,36
が共にオフのときにはモ−タ41を正転付勢し、フォト
センサ36がオンで35がオフのときにはモ−タ41を
停止する。これにより、自動運転指示スイッチASが閉
じられているときには、コイル載置台13が、それに載
置されたキャリア1の線材コイルの上端面4cuが図2
に示す基準レベルLexにあるように、上,下駆動さ
れ、コイルから線材4が引き出されて線材コイルの上端
面4cuの、キャリア1のベ−スからの高さが低くなる
のにつれて載置台13が上方に移動する。
【0023】降下指示スイッチ43および上昇指示スイ
ッチ44はいずれも押されている間のみ閉で押しが無く
なると開に戻るスイッチである。オペレ−タが降下指示
スイッチ43を押している間のみ、モ−タドライバ42
の逆転通電回路が閉じ載置台13が降下する。降下リミ
ット位置にはリミットスイッチ45があり、載置台13
が降下リミット位置に達するとスイッチ45が開き、逆
転通電回路が開き、そこで載置台13の降下が止まる。
オペレ−タが上昇下指示スイッチ44を押している間の
み、モ−タドライバ42の正転通電回路が閉じ載置台1
3が上昇する。上昇リミット位置にはリミットスイッチ
46があり、載置台13が上昇リミット位置に達すると
スイッチ46が開き、正転通電回路が開き、そこで載置
台13の上昇が止まる。
【0024】再度図2を参照する。キャリア載置台13
の隣りには支柱14が立てられており、この支柱14
に、昇降自在にキャリッジ15が装着されている。支柱
14の上端にはワイヤガイドロ−ラ26が装備されてお
り、このロ−ラ26で支持された吊下げワイヤ15の一
端がキャリッジ15に固着されている。ワイヤ15は、
動滑車型のワイヤガイドロ−ラ27に巻かれ、そしてワ
イヤ15の他端が支柱14の上端に固着されている。こ
れにより、ワイヤガイドロ−ラ27を下方に引くとキャ
リッジ15が上昇し、ロ−ラ27を上方に上げるとキャ
リッジ15が降下する。
【0025】ワイヤガイドロ−ラ27はピストンロッド
28で回転自在に支持されている。ピストンロッド28
の下半分およびピストンはエア−シリンダ29内にあ
り、エア−シリンダ29が支柱29に固着されている。
ピストンロッド28には引張コイルスプリング30が装
着されており、その一端はガイドロ−ラ27の回転軸
に、他端はエア−シリンダ29の上端部の支持具に係止
されている。図2に示す状態では、エア−シリンダ29
に高圧(p1)エア−が供給されてピストンおよびそれと一
体のロッド28がエア−シリンダ29の最下部近くまで
引き込まれている。キャリッジ15には線材ガイド16
が固着されており、この線材ガイド16はキャリア載置
台13の真上に位置する。キャリッジ15には線材ガイ
ドロ−ラ17,18,19が装備されており、載置台1
3上に載せられたキャリア1の線材コイルから巻き戻さ
れた線材4は、線材ガイド16の中心穴を通し、ガイド
ロ−ラ17〜19に張架され、そして支柱14に装着さ
れている線材ガイドロ−ラ20(以下固定ロ−ラ20と
称す)に巻かれた後ダンパ−枠37で支持された線材ガ
イドロ−ラ21に巻かれる。
【0026】図3に、図2に示すダンパ−枠27の内部
を上方から見た拡大平面を示す。図2および図3を共に
参照すると、線材4は固定ロ−ラ21に巻かれた次に移
動ロ−ラ22に巻かれ、次いで固定ロ−ラ23および移
動ロ−ラ24に巻かれて、図1に示す錆落し装置50を
通した後コイラ−60に装着される。移動ロ−ラ22の
回転軸は、ガイドバ−33で左右方向に移動自在に支持
されたキャリッジ(図示せず)で回転自在に支持されて
いる。このキャリッジがピストンロッド33の先端(左
端)に固着されており、エア−シリンダ34により左方
向に駆動される。図2には、移動ロ−ラ22を最左端近
くまで駆動した状態を示す。移動ロ−ラ23の回転軸
は、ガイドバ−38で左右方向に移動自在に支持された
キャリッジ39(図3)で回転自在に支持されている。
このキャリッジ39がピストンロッド31の先端(右
端)に固着されており、エア−シリンダ32により右方
向に駆動される。図2には、移動ロ−ラ23を最右端近
くまで駆動した状態を示す。
【0027】移動ロ−ラ22が線材で押されて右端リミ
ット位置の近くまで移動したとき、移動ロ−ラ22を支
持するキャリッジがリミットスイッチ40を開く。
【0028】図4に示すように、リミットスイッチ40
は、コイラ−60の線材引き駆動用の電気モ−タ61を
駆動するモ−タドライバ62の、モ−タ通電回路に介挿
されている。図4のコイラ−60において、63はモ−
タ駆動スイッチ、64は速度指定ポテンショメ−タ、6
5はモ−タ停止スイッチであり、リミットスイッチ40
が閉(移動ロ−ラ22が右リミット位置にない)のとき
にモ−タ駆動スイッチ63が閉じられると、モ−タドラ
イバ62の自己保持回路がモ−タ通電回路を閉じ、モ−
タドライバ62が、ポテンショメ−タ64が指定する速
度でモ−タ61を回転駆動する。リミットスイッチ40
が開くと、あるいはモ−タ停止スイッチ65が開くと、
スイッチ40の開自身でモ−タドライバ62のモ−タ通
電回路が開き、あるいは自己保持回路がモ−タ通電回路
を開き、モ−タ61が停止する。図5に、図2に示すエ
ア−シリンダ29,32,34に駆動エア−圧を与える
エア−供給装置の構成を示す。この実施例では、エア−
シリンダ29には、その内部のピストンの上側の室に高
圧エア−を供給して、ピストンロッド28を押し下げる
(引込む)ことによりキャリッジ15を上方に持ち上げ、
エア−シリンダ34には、その内部のピストンの右側の
室に高圧エア−を供給して、ピストンロッド33を押し
出すことにより移動ロ−ラ22を左方に駆動し、エア−
シリンダ32には、その内部のピストンの左側の室に高
圧エア−を供給して、ピストンロッド31を押し出すこ
とにより移動ロ−ラ23を右方に駆動するようにしてい
る。図5において、モ−タ駆動スイッチDSが閉じられ
ると、モ−タドライバ49が電気モ−タ48に通電し、
電気モ−タ48がエア−コンプレッサ47を駆動する。
エア−コンプレッサ47は、高圧エア−をオリフィスO
F1を通してエア−シリンダ29および34に、またオ
リフィスOF2を通してエア−シリンダ32に与える。
オリフィスOF1とエア−シリンダ29,34の間の高
圧エア−管路P1には、第1高圧力(p1)以上で開い
て管路P1の圧力を大気に逃す定圧解放弁RV1が接続
され、オリフィスOF2とエア−シリンダ32の間の高
圧エア−管路P2には、第1高圧力(p1)より低い第
2高圧力(p2)以上で開いて管路P2の圧力を大気に
逃す定圧解放弁RV2が接続されている。
【0029】モ−タ駆動スイッチDSが閉じられるとモ
−タ48が回転しエア−コンプレッサ47が高圧エア−
をオリフィスOF1,OF2に与え、これらのオリフィ
スOF1,OF2を通して低流量でエア−がエア−シリ
ンダ29,34および32に流れる。これによりエア−
シリンダ29,34,32の圧力が次第に上昇し、ある
程度上昇したところで、エア−シリンダ32がピストロ
ッド31を押し出し始め、エア−シリンダ29がピスト
ンロッド28を引込み始めてキャリッジ15が上昇し始
め、エア−シリンダ34がピストンロッド33を押し出
し始める。
【0030】そして遂には、ピストンロッド31が最も
突出した図2に示す位置になると、そこでピストンロッ
ド31の移動が止まるので、管路P2の圧力が急速に上
昇を始める。そして管路P2の圧力が第2高圧p2にな
ると定圧解放弁RV2が開く。これにより管路P2の圧
力が低下して定圧解放弁RV2が閉じる。エア−コンプ
レッサ47が連続して、オリフィスOF2を通して高圧
エア−を低流量で供給するので、結局、定圧解放弁RV
2が、p2以上の圧力で、供給されるエア−を大気に放
出し、管路P2の圧力を実質上p2に維持する。
【0031】ピストンロッド28が最も引込まれた図2
に示す位置になると、またピストンロッド33が最も突
出した図2に示す位置になると、そこでピストンロッド
28,33の移動が止まるので、管路P1の圧力が急速
に上昇を始める。そして管路P1の圧力が第1高圧p1
になると定圧解放弁RV1が開く。これにより管路P1
の圧力が低下して定圧解放弁RV1が閉じる。エア−コ
ンプレッサ47が連続して、オリフィスOF1を通して
高圧エア−を低流量で供給するので、結局、定圧解放弁
RV1が、p1以上の圧力で、供給されるエア−を大気
に放出し、管路P1の圧力を実質上p1に維持する。
【0032】エア−シリンダ32の圧力p2によるピス
トンロッド31の押出し力F32は、高速で正常に線材を
引き出しているときにロ−ラ23を介してピストンロッ
ド31に加わる押込み力FwtよりもdF1大きい。すな
わち、 F32=Fwt+dF1 である。エア−シリンダ34の圧力p1によるピストン
ロッド33の押出し力F34は、高速で正常に線材を引き
出しているときにロ−ラ22を介してピストンロッド3
3に加わる押込み力FwtよりもdF1+dF2大きい。す
なわち、 F34=Fwt+dF1+dF2 である。同様に、エア−シリンダ29の圧力p1による
ピストンロッド28の引込み力F29も、高速で正常に線
材を引き出しているときにキャリッジ15,ワイヤ25
および移動ロ−ラ27を介してピストンロッド28に加
わる引出し力FwtよりもdF1+dF2大きい。すなわ
ち、F29=Fwt+dF1+dF2である。引張コイルスプ
リング30(図2,図5)の引張力Fcは、キャリッジ
15の重量を支えるに要する力に、更にdF3を加えた
力であり、エア−シリンダ29と引張コイルスプリング
30による、ワイヤガイドロ−ラ27がワイヤ25の引
張りに抗する力F29+Fcwは、 F29+Fcw=Fwt+dF1+dF2+dF3 である。
【0033】フォトセンサ35,36は一体に上下方向
に位置調整しうるようになっており、すなわち基準レベ
ルLexを調整しうるようになっており、線材ガイド1
6の下端と基準レベルLexの間隔は、A+B−C/
2,A>C/2、に調整される。Aはガイドリング3の
上端と線材ガイド16の下端との距離、Bはキャリア1
の下底とガイドリング3の上端との距離、Cは線材コイ
ルの初期長(コイル軸方向の巻回長さ)である。そして
Aは線材4の巻き戻し速度に対応して設定される。例え
ば380m/minの引出し速度で1.0mに設定され、それよ
り高速であると更に短く設定される。低速であると長く
設定してもよい。
【0034】次に、作業員の作業と図2に示す案内装置
の動作を説明する。作業員は図1に示すように、キャリ
ア1のキャリア軸2に線材束を装荷し、線材束間は溶接
により線端間をつないで一本線の連続とし、所定量の線
材束を装荷し終ると、キャリア1を垂直に起して載置台
13上に載せる(図2)。フォトセンサ35,36は、
予定引出し速度およびキヤリア1(ガイドリング3)の
縦長に対応する高さに設定しておく。そして自動運転ス
イッチASを閉じ、モ−タ駆動スイッチDSを閉じてエ
ア−コンプレッサ47を駆動する。
【0035】自動運転スイッチASの閉により、このと
きフォトセンサ35,36共にオンであるので、モ−タ
ドライバ42がモ−タ41を逆転駆動し、載置台13が
降下し、そして、載置台13上の線材コイルの上端が基
準レベルLexになったところで、フォトセンサ35が
オフ(36は継続してオン)になりこれに応答してモ−
タドライバ42がモ−タ41を停止する。一方、エア−
コンプレッサ47の駆動により、キャリッジ15,移動
ロ−ラ22,23が図2に示す位置となり、リミットス
イッチ40は閉である。
【0036】作業員は次に、載置台13上のキャリア1
の線材コイルを巻戻して図2に示すように線材ガイド1
6の中心穴に通し、ロ−ラ17〜24に張り渡し、更に
図1に示す錆落し装置50に通してコイラ−60に装着
する。以上で巻戻し準備は完了である。
【0037】作業員が、錆落し装置50,酸洗装置7
0,乾燥装置80およびコレクタ90を稼働状態(コン
べア駆動)にして、コイラ−60のモ−タ駆動スイッチ
63を一時的に閉にすると、リミットスイッチ40が閉
じて通電路が閉成されているので、モ−タドライバ62
の自己保持回路がモ−タ通電回路を閉に自己保持し、こ
れにより、コイラ−60の線引きモ−タ61が回転し、
案内装置10(図2)のダンパ−枠37内の最上部の線
材4が右に引かれる。この引出しの初期には、静止慣性
により線材4に定常引出し時の力Fwtより強い力が加わ
るが、このとき該力がF32=Fwt+dF1を越えると移
動ロ−ラ23が左に押されてピストンロッド31がエア
−シリンダ32に少し押し込まれる(定圧解放弁RV2
が広く開いてp2以上の圧力を大気に逃がす)。すなわ
ち、移動ロ−ラ23が左方に移動して、線材4に加わる
強い引出し力を緩衝する。これにより、移動ロ−ラ22
は退避移動(右方)しない。
【0038】このようにして線材4が、載置台13上の
キャリア1の線材コイルから巻き戻され始め、コイラ−
60の線材引き駆動用のモ−タ61の回転速度が、所定
のパタ−ンで上昇し、そして指定高速度に定速制御され
る。モ−タ61の回転速度が該高速度に安定するまでは
移動ロ−ラ23が少々左方に移動し、線材4に加わる張
力の変動により、左,右に移動する。移動ロ−ラ22
は、実質上移動しない。線材4の巻戻しが進行しキャリ
ア1の線材コイルの上端面4cuが下がりフォトセンサ3
6もオフになると、モ−タドライバ42がモ−タ41を
正転駆動し、フォトセンサ36がオンになるとモ−タ4
1を停止する。これにより、巻戻しの進行に伴って載置
台13が次第に上昇し、キャリア1の線材コイルの上端
面4cuは実質上基準レベルLexに維持される。なお、載
置台13が上リミット位置に達するとリミットスイッチ
45が開く、つまりモ−タドライバ42の正転通電回路
が開くので、フォトセンサ35,36の両者がオフでも
モ−タ41の正転は停止し、それより高く載置台13は
上昇しない。
【0039】線材の曲りなどにより線材コイルからの線
材4の巻戻し抵抗が高いと、そこで線材コイル/線材ガ
イド16間の線材4のたるみ量(膨らみ)が減少し、線
材4の張力が増大する。この張力によるロ−ラ押し力F
wtiが、移動ロ−ラ23の対抗力 F32=Fwt+dF1 を越えるとそこで移動ロ−ラ23が左方に移動を始め、
それが左端リミット位置に達するまで(第1緩衝時間の
間)、線材4の張力は実質上F32対応値に留まる。移動
ロ−ラ23が左端リミット位置に達すると線材4の張力
が増大を始め、この張力によるロ−ラ押し力Fwtiが、
移動ロ−ラ22の対抗力 F34=Fwt+dF1+dF2 を越えるとそこで移動ロ−ラ22が右方に移動を始め、
それが右端リミット位置に達するまで(第2緩衝時間の
間)、線材4の張力は実質上F34対応値に留まる。移動
ロ−ラ22が右端リミット位置に達する直前に、移動ロ
−ラ22を支持するキャリッジがリミットスイッチ40
を開き、これによりモ−タドライバ62(図4)のモ−
タ通電回路が開くと共に自己保持回路が自己保持を解除
してモ−タ通電回路の図示しないスイッチを開く。これ
により電気モ−タ61の通電が止まる。電気モ−タ61
およびコイラ−60の他の機械要素の慣性により、それ
から少々線材は引かれるが、移動ロ−ラ22が右端リミ
ット位置に達して線材4の張力が更に増大を始めこの張
力によるロ−ラ押し力Fwtiが、ワイヤガイドロ−ラ2
7に加わっている対抗力 F29+Fcw=Fwt+dF1+dF2+dF3 を越えるとそこでピストン30が上に引かれてキャリッ
ジ15が降下を始める。しかし、極く僅かな降下内で、
リミットスイッチ40の開によるコイラ−60の停止
(線材4の引き出し停止)が完了するので、線材4に
は、最高でもF29+Fcw=Fwt+dF1+dF2+dF3
対応の張力しか作用せず、この張力では線材4は破断し
ない。
【0040】作業員が線材のもつれを解きほぐすと、キ
ャリッジ15(ピストンロッド28)および移動ロ−ラ
22,23が図2に示す位置に戻り、リミットスイッチ
40が閉に復帰する。そこで作業員がモ−タ駆動スイッ
チ63を一時的に閉にすると、モ−タドライバ62の自
己保持回路がモ−タ通電回路を閉じて自己保持し、モ−
タ61が回転して線材4の巻き戻しが再開する。
【0041】なお、ガイドリング3の上端と線材ガイド
16の下端の間の距離Aを1mと短く設定することによ
り、360m/minの巻戻し速度でも、該距離Aの空間で
線材4の弓状の膨らみの振動(膨出/縮退)を生じない
ので、従来の該振動によるガイドリング3への線材のか
らみを生じない。
【0042】コイル上で線材の曲り,もつれあるいはか
らみなどがありそれが重度であると上述のように、線材
4の張力の増大−移動ロ−ラ23の左移動(第1緩衝時
間)−張力の増大−移動ロ−ラ22の右移動(第2緩衝
時間)−張力の増大−キャリッジ15の降下(第3緩衝
時間)の経過をたどり、第2緩衝時間の終期にコイラ−
60が停止され、第3緩衝時間内に線材4の巻き戻し駆
動が完全に停止する。しかし、第1,第2緩衝時間の
前,後でコイルからの引出し部の線材に張力の増大があ
り、第1,第2緩衝時間内では張力が実質上一定である
ので、もつれあるいはからみ部には、ノッキング力が作
用して、もつれ等が軽度であるとそれが自然に解けて、
リミットスイッチ40が開くまでに線材4の移動が再開
することが多い。すなわち、コイラ−60を線材破断防
止のために運転停止する確率が低い。
【0043】
【発明の効果】以上の通り本願の発明によれば、コイル
を装着したキャリア上端のガイドリングと支柱の線材ガ
イドの距離(空間)を短く設定して、高速の巻戻しにお
ける線材の弓状の膨らみの振動による線材のもつれを回
避することができる。
【0044】このように短く設定した状態で巻戻し抵抗
が局所的に大きい箇所があってそこで巻戻された線材に
加わる引き力が増大しても、第1緩衝期間および第2緩
衝期間の2段階で線材の引き力が緩衝されるため、衝撃
的な力が線材に加わりにくく巻戻し部の線材がコイル内
へ食い込みにくい。加えて、第1緩衝期間が終わったと
きに、線材の引き力がいわばステップ状に増大するの
で、このときに線材のからみが解け易い。解けなくて
も、第1緩衝期間と第2緩衝期間の間に、線材の引き駆
動の停止などの保護動作を行なうことが可能であり、線
材の破断を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の各発明に共通の一実施例を設置した線
材表面処理設備を示す側面図である。
【図2】 該実施例である、図1に示す案内装置10の
背面を示す拡大側面図である。
【図3】 図2に示すダンパ−枠37の内部を上方から
見た拡大平面図である。
【図4】 図1に示す各装置の電気回路構成の概要を示
すブロック図である。
【図5】 図2に示すエア−シリンダ29,32,34
に高圧エア−を供給するエア−供給装置の構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
1:キャリア 2:キャリア軸 3:ガイドリング 4:線材 4cu:線材コイルの上端面 Lex:線材コイル
の払出しレベル 10:線材取出し案内装置 11:ねじ棒 12:ガイド棒 13:支持台 14:支柱 15:昇降キャリ
ッジ 16:導入ガイド 17〜24:ガイ
ドロ−ラ 25:吊下げワイヤ 26:ワイヤ支持
ロ−ラ 27:ワイヤ吊下げロ−ラ 28:ピストンロ
ッド 29:エア−シリンダ 30:引張コイル
スプリング 31:ピストンロッド 32:エア−シリ
ンダ 33:ピストンロッド 34:エア−シリ
ンダ 35,36:フォトセンサ 37:ダンパ−枠 38:ガイドバ− 39:ロ−ラキャ
リッジ 40:リミットスイッチ 41:電気モ−タ 42:モ−タドライバ 43:降下指示ス
イッチ 44:上昇指示スイッチ AS:自動昇降指
示スイッチ 45:降下リミットスイッチ 46:上昇リミッ
トスイッチ 47:エア−コンプレッサ 49:モ−タドラ
イバ DS:モ−タ駆動スイッチ OF1,OF2:
オリフィス RV1,RV2:定圧解放弁 P1:第1圧力ラ
イン P2:第2圧力ライン 50:錆落し装置 60:コイラ− 61:電気モ−タ 62:モ−タドライバ 63:モ−タ駆動
スイッチ 64:速度指定ポテンショメ−タ 65:モ−タ停止
スイッチ 70:酸洗装置 80:乾燥装置 90:コレクタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 紙 田 正 幸 山口県光市浅江4丁目2番1号 日鐵溶接 工業株式会社光工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】線材(4)のコイル状巻体と、該線材に引出
    し力を加える引出し駆動装置(60)の間にあって、 コイル状巻体から引き出された線材を案内する第1移動
    ロ−ラ(17〜19)を支持するキャリッジ(15);キャリッジ
    (15)をコイル状巻体に近づく方向およびその逆方向に移
    動自在に支持する支柱(14);キャリッジ(15)を、コイル
    状巻体から離れる方向に駆動するための第1エア−シリ
    ンダ(29);第1移動ロ−ラ(17〜19)から繰り出る線材を
    案内する固定ロ−ラ(20);固定ロ−ラ(20)から繰り出る
    線材を案内する第2移動ロ−ラ(23);第2移動ロ−ラ(2
    3)を、線材が与える押し力と反対の方向に駆動するため
    の第2エア−シリンダ(32);および、 第1および第2エア−シリンダ(29,32)に前記駆動のた
    めのエア−圧(p1,p2)を与え、第2エア−シリンダ(32)
    には第1エア−シリンダ(29)よりも駆動力が低いエア−
    圧(p2)を与える圧力供給手段(47〜49,OF1,OF2,RV1,RV
    2);を備える、線材取出し案内装置。
  2. 【請求項2】線材の送り方向で、固定ロ−ラ(20)と第2
    移動ロ−ラ(23)の間で線材を案内する第3移動ロ−ラ(2
    2);および、 第3移動ロ−ラ(22)を、線材が与える押し力と反対の方
    向に駆動するための第3エア−シリンダ(34);を更に備
    え、圧力供給手段(47〜49,OF1,OF2,RV1,RV2)は、第1お
    よび第3エア−シリンダ(29,34)には実質上同一のエア
    −圧(P1)を与え、第2エア−シリンダ(32)にはそれより
    も駆動力が低いエア−圧(P2)を与える、請求項1記載の
    線材取出し案内装置。
  3. 【請求項3】第1エア−シリンダ(29)がコイル状巻体か
    ら離れる方向へキャリッジを駆動するのに加えて同方向
    にそれを駆動する第4駆動手段(30)を更に備える、請求
    項2記載の線材取出し案内装置。
  4. 【請求項4】第3移動ロ−ラ(22)の、線材の押し力によ
    り強制された移動のリミット位置到達を検出して、引出
    し駆動装置(60)の線材の引き駆動を停止するための線材
    停止手段(40)を更に備える、請求項2又は請求項3記載
    の線材取出し案内装置。
  5. 【請求項5】線材(4)のコイル状巻体と、該線材に引出
    し力を加える引出し駆動装置(60)の間にあって、 コイル状巻体から引き出された線材を案内するガイドロ
    −ラ(17〜20);ガイドロ−ラ(17〜20)から繰り出る線材
    を案内する第1移動ロ−ラ(23);第1移動ロ−ラ(23)
    を、線材が与える押し力と反対の方向に駆動するための
    第1エア−シリンダ(32);線材の送り方向で、ガイドロ
    −ラ(17〜20)と第1移動ロ−ラ(23)の間で線材を案内す
    る第2移動ロ−ラ(22);第2移動ロ−ラ(22)を、線材が
    与える押し力と反対の方向に駆動するための第2エア−
    シリンダ(34);および、 第1および第2エア−シリンダ(32,34)に前記駆動のた
    めのエア−圧(p2,p1)を与え、第2エア−シリンダ(34)
    には第1エア−シリンダ(32)よりも駆動力が高いエア−
    圧(p1)を与える圧力供給手段(47〜49,OF1,OF2,RV1,RV
    2);を備える、線材取出し案内装置。
  6. 【請求項6】第2移動ロ−ラ(22)の、線材の押し力によ
    り強制された移動のリミット位置到達を検出して、引出
    し駆動装置(60)の線材の引き駆動を停止するための線材
    停止手段(40)を更に備える、請求項5記載の線材取出し
    案内装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103508227A (zh) * 2013-09-28 2014-01-15 浙江华纬弹簧有限公司 一种多功能弹簧钢放卷装置
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