JPH10324456A - ワイヤ巻出し自動切り替え装置及び自動切り替え方法 - Google Patents
ワイヤ巻出し自動切り替え装置及び自動切り替え方法Info
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- JPH10324456A JPH10324456A JP15023797A JP15023797A JPH10324456A JP H10324456 A JPH10324456 A JP H10324456A JP 15023797 A JP15023797 A JP 15023797A JP 15023797 A JP15023797 A JP 15023797A JP H10324456 A JPH10324456 A JP H10324456A
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Abstract
の処理を施す場合のリ−ルからの連続及び自動巻出しに
関する新規な提案である。 【解決手段】2以上のリ−ル軸を備えた繰り出し回転ア
−ム方式のワイヤ巻出し装置であって、リ−ル軸を支持
する支持台の回転を固定する止め具と、2つのリ−ルに
巻かれたワイヤ端部を貯線する貯線治具と、前記止め具
の固定を解除する解除治具を有し、繰り出し回転ア−ム
の側のリ−ル軸がその反対側のリ−ル軸に対して下がる
ようにリ−ル軸支持台の架台を設置したワイヤ巻出し自
動切り替え装置において、前記貯線治具は、支持台上に
固定して設置されるリング支持部と、リング支持部につ
ながる水平に固定配置される貯線リングとからなる装
置。 A、B‥リ−ル、3‥支持台、4‥貯線治具、42 ‥貯
線リング、5‥回転止め具、6‥解除装置、10‥回転
繰り出しア−ム、20‥ワイヤ。
Description
或いは伸線加工等の処理を施す場合のリ−ルからの連続
及び自動巻出しに関するものであリ、更に言えば、リ−
ルに巻かれたワイヤを連続的に処理する場合の、一つの
リ−ルから他のリ−ルに自動的に切り替える方法及びそ
の自動切り替え装置に係るものである。
て線材に必要な特性を付加するために、熱処理、めっき
処理又は伸線加工等の処理を施すが、通常、上記の処理
はリ−ルに巻かれたワイヤを巻出しから繰り出して処理
を施し、これを再度巻き取る方法で連続して行われる。
ヤに施す処理を中断することなく一つのリ−ルから他の
リ−ルに連続的に切り替える方法として、図6に示す巻
き出し装置が知られている。これは一つの繰り出し回転
ア−ム34に対して、二つのリ−ル軸311 、312 を
有する巻き出し方法であって、この二つのリ−ル軸31
1 、312 は水平面で回転可能であり、繰り出し回転ア
−ムの位置にいずれのリ−ルも回転移動できるようにな
したものである。そして連続的に切り替える方法は、予
め二つのリ−ル311 、312 のワイヤ321 、322
を、初めのリ−ル331 の巻き始めワイヤ321 と次の
リ−ル332 の巻き終りワイヤ322 とを溶接接合し、
最初のワイヤ321 の処理が終了する時に次のリ−ル3
32 が繰り出し回転ア−ム34に対して所定の位置にな
るようにリ−ル軸311 、312の回転移動を行って連
続的に処理する方法である。
2つのリ−ル331 、332 を切り替える方法は、従来
は作業者による観察で切り替え時期を判断し、切り替え
作業も又作業者の人力によるものであり大きな作業負荷
になっていた。
は既に繰り出し回転ア−ムを有する巻き出し方法及びそ
の装置を提供している。即ち、二つのリ−ルを自動的に
切り替える方法及び装置を提案したものであって(特開
平6−183642号)、図7及び図8にてその概要を
示す。この提案は、繰り出し回転ア−ム方式のワイヤ巻
き出しにおいて、支持台3より伸びる回転軸に対し、両
側に張り出すリ−ル軸1、2を備え、各リ−ル軸1、2
に夫々ワイヤが巻かれたリ−ルA、Bを装着し、初めに
ワイヤが巻き出されるリ−ルAにおけるワイヤの巻き始
め部と、リ−ルBにおける巻き終り部のワイヤとを一定
長さ貯線をして接合し、初めのリ−ルAにおけるワイヤ
の巻き出し終了を検知するセンサ−を備え、このセンサ
−の作動により回転軸の係止を解除し、回転軸を回転し
て前記リ−ルAの位置にリ−ルBを移動してこの回転軸
を再度係止し、回転ア−ムより連続してワイヤを巻き出
す自動切り替えにかかるものである。
A側にやや傾いて設置し、リ−ルAとリ−ルBの重量差
で自然回転させるものであり、更に、リ−ル軸1、2を
支持する支持台3の回転を固定する止め具5と、二つの
リ−ルA、Bに巻かれたワイヤ端部を貯線する貯線治具
4と、前記止め具5の固定を解除する解除治具6を備
え、繰り出し回転ア−ム側のリ−ル軸1がその反対側の
リ−ル軸2に対して下がるようにリ−ル軸支持台3の架
台32 を水平面に対して傾斜して設置したワイヤ20の
巻き出し自動切り替え装置である。かかる貯線治具4は
回転軸上方の横梁(リング支持部)41 に釣り下げられ
た貯線リング42 を主体とし、貯線リング42 にはワイ
ヤ20を係止するためのピン43 が設けられるもので、
ワイヤ20を貯線リング42 の外周に巻き付けることで
貯線し、リ−ルの切り替え時に貯線リング42 からワイ
ヤ20を引き出すことができるものである。
治具4は回転軸上方から横梁41 に吊り下げられ固定さ
れているため、貯線治具4からワイヤ20を繰り出す時
にワイヤ20は貯線リング42 外周上を移動回転しなが
ら繰り出されることになる。即ち、貯線リング42 外周
に貯線されたワイヤ20が、係止ピン43 をはずれて順
次繰り出される場合、一つのピン43 で拘束が解除され
て次のピン43 で拘束されるように次々に拘束と解除が
繰り返され、ワイヤ20は拘束力が絶えず変化しながら
貯線リング42 から繰り出される動きをすることにな
り、このため、ワイヤ20は貯線リング42 から繰り出
し時に振動ブレを起こすことがある。
繰り出す時に振動ブレを起こす他の要因として、ワイヤ
20に加わる捩れがある。即ち、二つのリ−ルA、Bの
ワイヤ20を溶接して捩れの入っていないワイヤ20を
貯線リング42 に巻き付ける時にワイヤ20に捩れが生
成する。又、捩れが入らないように一つのリ−ルの解放
端をリ−ルに巻き付けその後に溶接した場合には、ワイ
ヤ20を貯線リング42 から繰り出す時に捩れが生成す
る。このように、いずれの場合にも貯線リング42 から
繰り出す時には捩れの変化を生じ、その捩れの変化は貯
線リング42 上のピン43 によるワイヤの拘束開放によ
って断続的に発生するため振動ブレを起こすことにな
る。
mm以上)なると弾発性や反発性が高くなり、かかる弾
発性や反発性の高いワイヤ20を前記貯線リング42 か
ら繰り出す時に発生する振動ブレは大きくなり、又、弾
発的に変化する捩れ力も大きくなるために振動ブレの力
は大きくなり、このため、貯線リング42 上でのピン4
3 による係止が振動ブレによって解除されるため、貯線
リング42 外周上の貯線が外れ、ワイヤ20がもつれて
繰り出すことができなくなるというケ−スもある。
は、二つのリ−ルA、B間の中間に貯線リング42 が垂
直に配置されているために、リ−ルAに巻かれたワイヤ
20を貯線リング42 に貯線する時、ワイヤ20はリ−
ルAに巻き付けられた方向から、貯線リング42 に向か
う方向に方向を変え、貯線リング42 に接近したら貯線
リング42 外周に巻き付ける方向に再度向きを変えるた
め、線径の太いワイヤ20を貯線リング42 に貯線する
ために大きな力でワイヤ20を曲げなければならず、ワ
イヤ20を適正に係止貯線することが難しい場合も考え
られる。
する課題は、2つのリ−ル軸を支持する支持台の回転を
固定する止め具と、2つのリ−ルに巻かれたワイヤ端部
を貯線する貯線治具と、前記止め具の固定を解除する解
除治具を有し、繰り出し回転ア−ムの側のリ−ル軸がそ
の反対側のリ−ル軸に対して下がるようにリ−ル軸支持
台の架台を水平面に対して傾斜して設置したワイヤの巻
出し自動切り替え装置において、ワイヤの線径が太い等
の要因で高い弾発性と曲げ加工が困難なワイヤをリ−ル
から巻き出し2つのリ−ルを自動的に切り替える際に、
ワイヤを簡便正常に貯線治具に係止貯線し、ワイヤが貯
線治具から外れることなく、切り替え時に正常に順次ピ
ンからワイヤが繰り出すことができる貯線治具を有する
連続してワイヤを巻き出す自動切り替え装置及びその方
法を提供することである。
するために本発明は以下のような構成としたものであ
る。即ち、発明の第1は、2以上のリ−ル軸を備えた繰
り出し回転ア−ム方式のワイヤ巻出し装置であって、リ
−ル軸を支持する支持台の回転を固定する止め具と、2
つのリ−ルに巻かれたワイヤ端部を貯線する貯線治具
と、前記止め具の固定を解除する解除治具を有し、繰り
出し回転ア−ムの側のリ−ル軸がその反対側のリ−ル軸
に対して下がるようにリ−ル軸支持台の架台を設置した
ワイヤ巻出し自動切り替え装置において、前記貯線治具
は、支持台上に固定して設置されるリング支持部と、リ
ング支持部につながる水平に固定配置される貯線リング
とからなることを特徴とするワイヤの巻出し自動切り替
え装置にかかるものである。
リング外周の長さ未満の長さのワイヤでもって、切り替
えが開始して終了するまでの時間にワイヤを繰り出すこ
とができる大きさであり、貯線リング外周上にはワイヤ
を係止するためのピンが備えられ、ピンの配置は貯線の
ための係止及び繰り出しのための係止の解除をワイヤを
水平方向に或いは垂直方向に移動させて行うことができ
るようにピンが配置されるものである。
形態としては、支持具と検出用梁と落下用梁と落下治具
とよりなり、当該支持具はリング支持部に固定され、こ
の支持具に検出用梁及び落下用梁の夫々を天秤状に支持
するものであって、この検出用梁はその一端が検出端で
他端は落下用梁を係止し、一方、落下用梁は一端が落下
治具を懸架し、他端が検出用梁によって係止される構造
としたものである。
対し、両側に張り出すリ−ル軸を備え、各リ−ル軸に夫
々ワイヤが巻かれたリ−ルA、Bを装着し、初めにワイ
ヤが巻き出されるリ−ルAにおけるワイヤの巻初め部
と、リ−ルBにおける巻き終わり部のワイヤとを接合
し、支持台上に固定して設置されるリング支持部と、リ
ング支持部につながる水平に固定配置される貯線リング
とからなる貯線治具に、前記接合した一定長さのワイヤ
をリ−ルAから出発して当該リングに巻き付け、かかる
巻き付け方向がリ−ル切り替え時に支持台が回転する方
向と反対の方向に巻き付けて貯線をし、初めのリ−ルA
におけるワイヤの巻き出し終了を検知するセンサ−を備
え、このセンサ−の作動により回転軸の係止を解除し、
回転軸を回転して前記リ−ルAの位置にリ−ルBを移動
してこの回転軸を再度係止し、回転ア−ムより連続して
ワイヤを巻き出すリ−ルの自動切り替え方法にかかるも
のである。
るワイヤの巻出し自動切り替え装置及びその自動切り替
え方法であって、初めのリ−ルAと次のリ−ルBを夫々
リ−ル軸に装着し、リ−ルAの巻初め端とリ−ルBの巻
き終わり端を溶接する、次に溶接で連続したリ−ルA、
BのワイヤでA側のワイヤを止め具の固定を解除する解
除治具に係止設定し、次いで貯線リングに外周一周未満
分巻き付けて貯線し、リ−ルBに繋がるように設定す
る。
が、リ−ルAから出発して貯線リングに巻き付ける方向
が切り替え時に支持台が回転する方向と反対の方向に巻
き付ける。又、リ−ルBのリ−ル軸への装着は貯線リン
グからリ−ルBに繋がるワイヤが折り返すことなくリ−
ルBに巻かれるようにリ−ルの向きを定めて装着するも
のである。
の基本的構想は、貯線リングからワイヤを繰り出すとき
に、ワイヤがリ−ル外周上を移動して繰り出すのではな
く、貯線リングが回転してリ−ルを繰り出し、繰り出し
たア−ムの先端と貯線リングからのワイヤ繰り出し位置
が所定の範囲を保つようになしたことである。
し、それに伴って支持台に固定されたリング支持部及び
貯線リングが回転するもので、リ−ルの切り替え時の貯
線リングの回転の角度に対応するリ−ル外周上の長さを
ワイヤが繰り出される長さにほぼ相当するようにする。
従って、この貯線リングからワイヤが繰り出される絶対
的な位置はほぼ一定であり、ワイヤが貯線リング外周上
を移動することなく、このためにワイヤの振動を抑制す
ることができることとなったものである。
中心軸方向から貯線リング外周にワイヤを巻き付け、又
はワイヤを貯線リング外周方向から貯線リング中心軸方
向にワイヤを繰り出すために基本的に捩れの変化を伴っ
ていたが、本発明の方法では貯線リング外周方向から貯
線リング外周に巻き付け、又、貯線リング外周方向から
貯線リング外周方向に繰り出すために、貯線リングに貯
線したりこの貯線リングから繰り出す処理においてワイ
ヤの捩れの変化が生じないこととなったものである。
あるために、繰り出しア−ム先端から貯線リングまでに
必要な距離を要してしまい、そのために拘束されないワ
イヤの長さが長くなり繰り出し時のワイヤの振動を大き
くしていたが、本発明においては貯線リングを水平に両
リ−ルに跨がるように配置し、ワイヤの繰り出し位置が
ワイヤ繰り出しア−ムの先端の近傍に位置することにな
るので、貯線リングからワイヤ繰り出し個所からア−ム
先端の距離を短くすることができるのでワイヤの振動を
更に低減させることができることとなったものである。
し、ワイヤの貯線リングへの貯線方法及びリ−ルのリ−
ル軸の装着方法を定めたので、リ−ルに巻かれたワイヤ
はその方向を大きく変えることなく貯線リングに貯線で
きるので、容易に貯線リングに貯線することができると
共に、ワイヤを曲げるために起こるワイヤへの損傷を低
減することができることとなった。
めから切り替え終わりまでに繰り出しア−ムから繰り出
されるワイヤの長さと貯線リング外周の半分の長さが正
確に対応する必要はなく、切り替え時に貯線リングに貯
線されて繰り出すことが実質的にできれば繰り出される
ワイヤの長さが貯線リング外周の半分以上であっても半
分以下であってもよい。
台にワイヤを貯線リングに案内する入り側クリップと、
貯線されたワイヤを次のリ−ルに案内するための出側ク
リップを備えてワイヤを貯線する長さを一定の値にする
ことができる。例えば貯線リング外周の約2/3になる
ように各クリップをリング架台に配置することで貯線リ
ングに必要な量を貯線することができると共に、リ−ル
と貯線リングの間のワイヤ−を大きく屈曲することなく
ワイヤを配置することができる。
切り替え時に繰り出すワイヤの長さに適正に対応するた
めに、後述する図3の(3)に示すように直径の異なる
貯線リングを段積みにしたものを用いることができる。
を係止するピンを、貯線のための係止及び繰り出しのた
めの係止の解除をワイヤを水平方向に移動させて行うよ
うにするのがよいが、場合によっては垂直方向に移動さ
せて行うようにピンを配置することも可能である。ここ
で貯線リングの位置は繰り出しア−ム先端の位置より低
い位置に配置してワイヤを上方に繰り出すようにして貯
線リングに貯線されたワイヤを繰り出すのがよい。
係止及び繰り出しのための係止の解除をワイヤを水平方
向に移動させて行うので、貯線リングに1回を越えて巻
き付け貯線した場合には繰り出すことができないため、
貯線リング上に貯線することができるワイヤの長さに制
限があり、それに対応してワイヤの繰り出し速度も制限
がある。一般にワイヤの線径が大きくなるとメッキ等の
表面処理に多くの処理を要するために処理速度即ち繰り
出し速度は遅いが、線径の細いものは繰り出し速度は速
い場合があり、後者との選択は適宜なされることは言う
までもない。
グに貯線されたワイヤを上方に繰り出すので貯線リング
全周にわたって貯線されたワイヤを繰り出すことがで
き、貯線量に制限がない。切り替え中には貯線リングは
回転するので貯線リング上を周回するワイヤの速度を低
減さすこともでき、繰り出し時のワイヤの振動を低減さ
せることもできる。この場合の特徴は、太い線径のもの
も細い線径のものにも即ち遅い繰り出し速度のワイヤと
早い繰り出し速度のワイヤとの両方のワイヤに対して適
正に2つのリ−ルを自動的に切り替えることができる点
である。
合は、貯線リングに半分程度貯線して、貯線リングと繰
り出しア−ムの間を所定の位置にすることでワイヤの振
動を低減して繰り出し、一方細い線径で繰り出し速度の
速いワイヤは、切り替え時の繰り出しに必要な量を貯線
リング全周にわたり、若しくは繰り返し巻き付けること
で貯線することができる。
図1は第1発明のワイヤ巻出し自動切り替え装置の一例
を示す全体斜視図であって、2つのリ−ル軸1、2、支
持台3、貯線治具4、回転止め具5、解除装置6とから
なる。リ−ル軸1、2は直径が100mmで長さが54
0mmの棒材で作成され、支持台3を中心に対向した位
置に設置されている、リ−ル軸1、2には、巻胴幅が5
50mmで巻胴長さが410mmでフランジ直径が10
00mmのリ−ルA、Bが懸架され、このリ−ルA、B
には夫々直径が1.5mmから3.0mmのワイヤ20
が1000kg巻き付けられている。又、繰り出しア−
ム10の先端11は、ワイヤ20を案内してリ−ルAの
外周の軌道を周回するように配置されている。
柱部31 には2つのリ−ル軸1、2が固定され、架台3
2 に回転自在に嵌め込まれている。即ち、支柱部31 と
架台部32 とは、水平方向で回転自在な状態で連結され
ており、架台部32 にはその回転を所定の個所で固定す
るための止め具5が設けられている。かかる止め具5は
支柱部31 に設けられた凹部33 と架台部32 に設けら
れた凸部34 を噛み合わすことで固定し、固定バネ35
により固定状態を保ち、又、凸部34 に連続した解除押
し部36 を押し下げることでこの固定を解除することが
できる。支持台3は水平面に対し傾斜して設置されてい
る。尚、凹部33 は支柱部31 反対側にも備えられてい
る。
貯線治具4は支持台上に固定して設置されるリング支持
部41 と、リング支持部41 に連続して固定される水平
に配置される貯線リング42 とからなる。貯線リング4
2 の直径は600mmで、その配置は高さがリ−ル軸
1、2に装着したリ−ルA、Bの上空で、繰り出しア−
ム10の到達する最高高さ付近までの高さで、支持台3
のほぼ中央になるようにリング支持部41 で支持され
る。この貯線リング42 にはワイヤ20を係止するピン
43 が間隔240mmで設けられ、ワイヤ20を水平方
向に引き出すことができるようにピン43 の水平方向が
解放された構造になっている。
にはワイヤ20を係止するピン43が間隔240mmで
設けられ、ワイヤ20を上方に引き出すことができるよ
うにピン43 の上方向が解放された構造になっている。
この場合、貯線リング42 の配置は高さがリ−ル軸1、
2に装着したリ−ルA、Bの上空で、繰り出しア−ム1
0の到達する最高高さ以下である。
ング421を段積みにし、貯線治具4に貯線するワイヤの
長さをリ−ルの切り替え時に繰り出すワイヤの長さに適
正に対応できるように工夫したものである。
持部41 にワイヤ20を貯線リング42 に案内する入側
クリップ44 と、貯線されたワイヤ20が次のリ−ル
(B)に案内するための出側クリップ45 は2つのリ−
ルA、Bの上空に配置されるように備えられる。ここで
入側クリップ44 はワイヤ20を貯線リング42 に案内
誘導させると共に、止め具5の解除装置6のセンサ−を
入側クリップ44 近傍に配置するため、クリップ44 に
よって把持つされたワイヤ20の配置を正確強固なもの
にするために、図のようにコ字形状4にして2か所でワ
イヤ20を係止し、センサ−先端60 がコの字の中に配
置される例を示した。
置6であり、支持具61 、検出用梁62 、落下用梁6
3 、落下治具64 とよりなっている。そして、リング支
持部41 に固定された支持具61 に検出用梁62 及び落
下用梁63 の夫々を天秤状に支持する。検出用梁62 は
その一端が入側クリップ44 まで延びてセンサ−60 と
し、他端は下方に広がる斜めの切り口621を有する。一
方、落下用梁63 は一端が落下治具64 を懸架する突起
630を有し、他端は上方に広がる斜めの切り口631、若
しくは梁63 の上部は上方に広がり(631)、梁63 の
下部は下方に広がる切り口632を有する。検出用梁62
及び落下用梁63 の夫々の切り口621、631は互いに係
止することができるように配置されている。
検出して、固定止め具5を解除する動作は次の通りであ
る。図5の(イ)は切り替え前の解除装置6の状態であ
り、検出用梁62 は入側クリップ44 に伸びる一端が下
がるように天秤状に支持され、入側クリップ44 に挟持
されたワイヤ20の上に梁の端60 を配置して梁の端6
0 が下がるのを止めている。又、落下用梁63 は一端が
落下治具64 を懸架し、他の切り口端631は、検出用梁
62 の切り口端621と接合して、落下治具64のある端
が下がるのを止めている。落下治具64 は解除押し部3
6 上に持ち上げられた状態で懸架されている。図5の
(ロ)は検出用梁62 をワイヤ20が通過して梁の端6
0 の係止が解除された状態を示している。図5の(ハ)
は検出用梁62 の切り口端621によって係止されていた
落下用梁63 の係止が解除された状態であり、落下治具
64 が落下する状態を示している。
を下に押し下げるものであって、固定バネ35 を伸ば
し、これによって支柱部31 に設けられた凹部33 と架
台部32 に設けられた凸部34 の噛み合わせを解除する
もので、水平面に対して傾斜配置された支持台3が回転
し、これに伴ってリ−ルA、Bが回転して自動的に切り
替えられることとなったものである。
構造の解除装置を用いることもできるが、解除したとき
の梁の傾きため解除装置6上空に必要な空間を要する
が、本発明のように梁を分割して検出用62 と落下用6
3 にすることで、係止を解除するのに必要な空間を小さ
いものとすることができる。
は検出用梁62 が落下用梁63 を係止することができる
ものであれば、適正にその形状に定めることができる。
装置では、既提案のような貯線リングを設置するための
梁を必要とせず、安価簡便にしかも弾発性、反発性の高
いワイヤのリ−ルを安定して自動的に切り替えることが
できる。
の斜視図である。
る。
る。
既提案の斜視図である。
貯線治具の拡大図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 2以上のリ−ル軸を備えた繰り出し回転
ア−ム方式のワイヤ巻出し装置であって、リ−ル軸を支
持する支持台の回転を固定する止め具と、2つのリ−ル
に巻かれたワイヤ端部を貯線する貯線治具と、前記止め
具の固定を解除する解除治具を有し、繰り出し回転ア−
ムの側のリ−ル軸がその反対側のリ−ル軸に対して下が
るようにリ−ル軸支持台の架台を設置したワイヤ巻出し
自動切り替え装置において、前記貯線治具は、支持台上
に固定して設置されるリング支持部と、リング支持部に
つながる水平に固定配置される貯線リングとからなるこ
とを特徴とするワイヤの巻出し自動切り替え装置。 - 【請求項2】 貯線リングの外周上にはワイヤを係止す
るためのピンが備えられ、前記ピンはワイヤの係止及び
繰り出しのための係止の解除を水平方向に移動できるよ
うにピンが配置された請求項第1項記載のワイヤの巻出
し自動切り替え装置。 - 【請求項3】 貯線リングの大きさがその貯線リング外
周の長さ未満の長さのワイヤでもって、切り替えが開始
して終了するまでの時間にワイヤを繰り出すことができ
る請求項第1項記載のワイヤの巻出し自動切り替え装
置。 - 【請求項4】 貯線リングの外周上にはワイヤを係止す
るためのピンが備えられ、前記ピンはワイヤの係止及び
繰り出しのための係止の解除を垂直方向に移動できるよ
うにピンが配置された請求項第1項記載のワイヤの巻出
し自動切り替え装置。 - 【請求項5】 貯線リングが直径が異なるリングを複数
本積み重ねてなる請求項第1項記載のワイヤの巻出し自
動切り替え装置。 - 【請求項6】 支持台の固定の止め具の解除装置が、支
持具と検出用梁と落下用梁と落下治具とよりなり、支持
具はリング支持部に固定され、支持具に検出用梁及び落
下用梁の夫々を天秤状に支持され、検出用梁はその一端
が検出端で他端は落下用梁を係止し、落下用梁は一端が
落下治具を懸架し、検出用梁によって係止される構造と
した請求項第1項記載のワイヤ巻出し自動切り替え装
置。 - 【請求項7】 支持台より伸びる回転軸に対し、両側に
張り出すリ−ル軸を備え、各リ−ル軸に夫々ワイヤが巻
かれたリ−ルA、Bを装着し、初めにワイヤが巻き出さ
れるリ−ルAにおけるワイヤの巻初め部と、リ−ルBに
おける巻き終わり部のワイヤとを接合し、支持台上に固
定して設置されるリング支持部と、リング支持部につな
がる水平に固定配置される貯線リングとからなる貯線治
具に、前記接合した一定長さのワイヤをリ−ルAから出
発して当該リングに巻き付け、かかる巻き付け方向がリ
−ル切り替え時に支持台が回転する方向と反対の方向に
巻き付けて貯線をし、初めのリ−ルAにおけるワイヤの
巻き出し終了を検知するセンサ−を備え、このセンサ−
の作動により回転軸の係止を解除し、回転軸を回転して
前記リ−ルAの位置にリ−ルBを移動してこの回転軸を
再度係止し、回転ア−ムより連続してワイヤを巻き出す
リ−ルの自動切り替え方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15023797A JP3957096B2 (ja) | 1997-05-22 | 1997-05-22 | ワイヤ巻出し自動切り替え装置及び自動切り替え方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 1997-05-22 JP JP15023797A patent/JP3957096B2/ja not_active Expired - Fee Related
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