JPH05250922A - 絶縁電線 - Google Patents
絶縁電線Info
- Publication number
- JPH05250922A JPH05250922A JP4865892A JP4865892A JPH05250922A JP H05250922 A JPH05250922 A JP H05250922A JP 4865892 A JP4865892 A JP 4865892A JP 4865892 A JP4865892 A JP 4865892A JP H05250922 A JPH05250922 A JP H05250922A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin layer
- solvent
- curable resin
- ultraviolet ray
- hardening resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】品質の向上を可能とする。
【構成】導体1上にはんだ付け性紫外線硬化型樹脂層2
が形成されている絶縁電線において、はんだ付け性紫外
線硬化型樹脂層2の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層3
が設けられていることを特徴とする。 【効果】はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するようにな
る。
が形成されている絶縁電線において、はんだ付け性紫外
線硬化型樹脂層2の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層3
が設けられていることを特徴とする。 【効果】はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するようにな
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、絶縁電線に関するもの
である。
である。
【0002】
【従来の技術】近年、電気機器の小型化等によりエナメ
ル線の細径化が進んでおり、電工作業簡略化のため皮膜
を剥がさずに直接はんだ付け可能なウレタンエナメル線
が多く使用されている。また、高信頼化に対応し、高品
質の巻線が望まれている。
ル線の細径化が進んでおり、電工作業簡略化のため皮膜
を剥がさずに直接はんだ付け可能なウレタンエナメル線
が多く使用されている。また、高信頼化に対応し、高品
質の巻線が望まれている。
【0003】すなわち絶縁電線の従来例が示されている
図2に示されているように、導体1上にはんだ付け性紫
外線硬化型樹脂層2が設けられている。
図2に示されているように、導体1上にはんだ付け性紫
外線硬化型樹脂層2が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】エナメル線は熱硬化型
の液状ワニスを多数回塗布、焼付けし製造するが、ワニ
ス中には通常有機溶剤が含まれており、これが硬化時に
粒、発泡の原因となることがある。また、溶剤は環境、
安全性にも問題がある。
の液状ワニスを多数回塗布、焼付けし製造するが、ワニ
ス中には通常有機溶剤が含まれており、これが硬化時に
粒、発泡の原因となることがある。また、溶剤は環境、
安全性にも問題がある。
【0005】このようなことから無溶剤、液状の紫外線
硬化型樹脂が注目されているが、紫外線硬化樹脂をウレ
タンエナメル線用途とした場合、はんだ付け性、耐溶剤
性に問題があった。
硬化型樹脂が注目されているが、紫外線硬化樹脂をウレ
タンエナメル線用途とした場合、はんだ付け性、耐溶剤
性に問題があった。
【0006】すなわち紫外線硬化型樹脂にはんだ付け性
を付与させるためには、オリゴマーあるいはモノマーに
官能基がメタクロイル基を有するものを30wt%以上
含有させればよい。しかし、ウレタンエナメル線と同等
以上のはんだ付け性にするためには、モノマーは単官能
メタクリレートを使用しなければならなかった。
を付与させるためには、オリゴマーあるいはモノマーに
官能基がメタクロイル基を有するものを30wt%以上
含有させればよい。しかし、ウレタンエナメル線と同等
以上のはんだ付け性にするためには、モノマーは単官能
メタクリレートを使用しなければならなかった。
【0007】このような組成物は架橋密度が低く、耐溶
剤性には劣る。また多官能と単官能のメタクリレートを
併用しても、はんだ付け性と耐溶剤性とを両立できるよ
うな組成は非常に難しく、不安定であった。
剤性には劣る。また多官能と単官能のメタクリレートを
併用しても、はんだ付け性と耐溶剤性とを両立できるよ
うな組成は非常に難しく、不安定であった。
【0008】本発明は以上の点に鑑みなされたものであ
り、品質の向上を可能とした絶縁電線を提供することを
目的とするものである。
り、品質の向上を可能とした絶縁電線を提供することを
目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、はんだ付け
性紫外線硬化型樹脂層の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂
層を設けることにより、達成される。
性紫外線硬化型樹脂層の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂
層を設けることにより、達成される。
【0010】
【作用】上記手段を設けたので、はんだ付け性と耐溶剤
性とが向上するようになる。
性とが向上するようになる。
【0011】
【実施例】次に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0012】〔実施例1〕図1には本発明の一実施例が
示されている。なお従来と同じ部品には同じ付号を付し
たので説明を省略する。同図に示されているように、本
実施例でははんだ付け性紫外線硬化型樹脂層2の上に耐
溶剤性紫外線硬化型樹脂層3を設けた。このようにする
ことにより、はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するよう
になって、品質の向上を可能とした絶縁電線を得ること
ができる。
示されている。なお従来と同じ部品には同じ付号を付し
たので説明を省略する。同図に示されているように、本
実施例でははんだ付け性紫外線硬化型樹脂層2の上に耐
溶剤性紫外線硬化型樹脂層3を設けた。このようにする
ことにより、はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するよう
になって、品質の向上を可能とした絶縁電線を得ること
ができる。
【0013】すなわち導体径1.0mmφの銅線上には
んだ付け性紫外線硬化型樹脂のメタクロイル基を30w
t%以上含有するウレタンアクリレート塗料を塗布、硬
化させて下層(はんだ付け性紫外線硬化型樹脂層)2と
し、更にその上層に耐溶剤性に優れた紫外線硬化型樹脂
のポリエステルアクリレート塗料を塗布、硬化させて上
層(耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層)3として設けた2層
構造とした。この2層構造は同図から明らかなように、
従来構造の絶縁電線の外径と同じである。なお、耐溶剤
性に優れた紫外線硬化型の樹脂には単官能のモノマーを
30wt%以上組み合わせると、耐溶剤性が著しく悪化
する。またこれには官能基についての限定はない。
んだ付け性紫外線硬化型樹脂のメタクロイル基を30w
t%以上含有するウレタンアクリレート塗料を塗布、硬
化させて下層(はんだ付け性紫外線硬化型樹脂層)2と
し、更にその上層に耐溶剤性に優れた紫外線硬化型樹脂
のポリエステルアクリレート塗料を塗布、硬化させて上
層(耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層)3として設けた2層
構造とした。この2層構造は同図から明らかなように、
従来構造の絶縁電線の外径と同じである。なお、耐溶剤
性に優れた紫外線硬化型の樹脂には単官能のモノマーを
30wt%以上組み合わせると、耐溶剤性が著しく悪化
する。またこれには官能基についての限定はない。
【0014】このように本実施例によれば架橋密度の高
い耐溶剤性に優れた紫外線硬化型樹脂を上層にコートす
るため、その外径を従来電線の外径より大きくすること
なく電線としての耐溶剤性が大幅に向上する他、耐溶剤
性紫外線硬化型樹脂にはアクリロイル基を有する多官能
オリゴマーまたはモノマーを用いることが可能であり、
硬化性についても有効に作用する等の効果を奏すること
ができる。
い耐溶剤性に優れた紫外線硬化型樹脂を上層にコートす
るため、その外径を従来電線の外径より大きくすること
なく電線としての耐溶剤性が大幅に向上する他、耐溶剤
性紫外線硬化型樹脂にはアクリロイル基を有する多官能
オリゴマーまたはモノマーを用いることが可能であり、
硬化性についても有効に作用する等の効果を奏すること
ができる。
【0015】なお、この下層のはんだ付け性紫外線硬化
型樹脂の硬化状態は下層硬化用の紫外線照射器を通過す
る際には半硬化状態でよく、上層用の紫外線照射器を通
過する際に完全硬化すればよい。
型樹脂の硬化状態は下層硬化用の紫外線照射器を通過す
る際には半硬化状態でよく、上層用の紫外線照射器を通
過する際に完全硬化すればよい。
【0016】また、紫外線硬化型樹脂としてはウレタン
アクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエステ
ルアクリレート系等の光重合性オリゴマーと光重合性モ
ノマーとを組み合わせてなるが、はんだ付け性を有する
材料としては官能基がメタクロイル基であるオリゴマー
またはモノマーが30wt%以上含有されているものが
あげられるが、これらについては架橋密度の低いものが
多く、溶剤等におかされ易い。このため耐溶剤性に優れ
た紫外線硬化型樹脂をその上に被覆することによって、
耐溶剤性を付与することができる。
アクリレート系、エポキシアクリレート系、ポリエステ
ルアクリレート系等の光重合性オリゴマーと光重合性モ
ノマーとを組み合わせてなるが、はんだ付け性を有する
材料としては官能基がメタクロイル基であるオリゴマー
またはモノマーが30wt%以上含有されているものが
あげられるが、これらについては架橋密度の低いものが
多く、溶剤等におかされ易い。このため耐溶剤性に優れ
た紫外線硬化型樹脂をその上に被覆することによって、
耐溶剤性を付与することができる。
【0017】被覆厚さとしては0.5μm以上で溶剤浸
透を防ぎ、所定の性能を有することができるが、その層
比(はんだ付け性タイプ/耐溶剤タイプ)=(3/7)
を超えると、はんだ付け性が著しく悪化する。
透を防ぎ、所定の性能を有することができるが、その層
比(はんだ付け性タイプ/耐溶剤タイプ)=(3/7)
を超えると、はんだ付け性が著しく悪化する。
【0018】耐溶剤性に優れた紫外線硬化型樹脂として
はモノマーに多官能のものを使用したものが用いられ
る。
はモノマーに多官能のものを使用したものが用いられ
る。
【0019】
【発明の効果】上述のように本発明は、はんだ付け性紫
外線硬化型樹脂層の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層を
設けたので、はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するよう
になって、品質の向上を可能とした絶縁電線を得ること
ができる。
外線硬化型樹脂層の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層を
設けたので、はんだ付け性と耐溶剤性とが向上するよう
になって、品質の向上を可能とした絶縁電線を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の絶縁電線の一実施例の縦断側面図であ
る。
る。
【図2】従来の絶縁電線の縦断側面図である。
1 導体 2 はんだ付け性紫外線硬化型樹脂層 3 耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層
Claims (1)
- 【請求項1】導体上にはんだ付け性紫外線硬化型樹脂層
が形成されている絶縁電線において、前記はんだ付け性
紫外線硬化型樹脂層の上に耐溶剤性紫外線硬化型樹脂層
が設けられていることを特徴とする絶縁電線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4865892A JPH05250922A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 絶縁電線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4865892A JPH05250922A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 絶縁電線 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05250922A true JPH05250922A (ja) | 1993-09-28 |
Family
ID=12809450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4865892A Pending JPH05250922A (ja) | 1992-03-05 | 1992-03-05 | 絶縁電線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05250922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104995822A (zh) * | 2013-01-07 | 2015-10-21 | 三菱电机株式会社 | 旋转电机的定子线圈及其制造方法、以及旋转电机 |
-
1992
- 1992-03-05 JP JP4865892A patent/JPH05250922A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104995822A (zh) * | 2013-01-07 | 2015-10-21 | 三菱电机株式会社 | 旋转电机的定子线圈及其制造方法、以及旋转电机 |
JPWO2014106941A1 (ja) * | 2013-01-07 | 2017-01-19 | 三菱電機株式会社 | 回転電機の固定子コイル及びその製造方法、並びに回転電機 |
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