JPH0525017Y2 - - Google Patents

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JPH0525017Y2
JPH0525017Y2 JP10272086U JP10272086U JPH0525017Y2 JP H0525017 Y2 JPH0525017 Y2 JP H0525017Y2 JP 10272086 U JP10272086 U JP 10272086U JP 10272086 U JP10272086 U JP 10272086U JP H0525017 Y2 JPH0525017 Y2 JP H0525017Y2
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【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、投入される硬貨を受入れるとともに
その硬貨を送出する硬貨貯留装置およびこの硬貨
貯留装置から送出される硬貨の識別、計数等の処
理を行なう硬貨処理装置を備えた硬貨処理機に関
する。
(従来の技術) 複数枚数の硬貨を一括して受入れる硬貨投入部
を機体の上部に備え、ここから送出された硬貨の
識別、計数等の処理を行なう処理部を上記硬貨投
入部の下方に備える硬貨処理機の一例が、特願昭
61−104008号(特開昭62−260291号公報)に実施
例として記載されている。
このような硬貨処理機は、機体の上面に開口し
て入金硬貨を受入れるホツパー形状の硬貨受入口
を有し、その底部に硬貨を側方へ送り出す第1の
供給ベルトが取付けられている。第1の供給ベル
トの下方には第2の供給ベルトが設けられてお
り、第1の供給ベルトから送り出された硬貨を硬
貨投入口の下方に搬送する。この第2の供給ベル
ト上には逆回転駆動される1枚分離ベルトに対向
して設けられ、その下流方向には識別用通路が連
設されている。
そして、硬貨投入口に投入された硬貨は第1の
供給ベルトによつて側方に送られ、同ベルトの末
端から落下する。第1の供給ベルトから落下した
硬貨は第2の供給ベルトによつて搬送され、1枚
分離ベルトによつて1枚ずつに分離される。分離
された硬貨は識別用通路を通りながら識別され、
その後で所定の処理を受けることになる。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来例においては、硬貨処理機の大型化を
避けるために、第2の供給ベルトや識別用通路
等、硬貨の処理を行なう硬貨処理装置を、硬貨投
入口や第1の供給ベルト等の硬貨を受入れて貯留
し順次送り出す硬貨貯留装置の下方に配置してい
るが、このような配置では、硬貨処理装置で硬貨
詰まり等の事故が発生した場合に、硬貨貯留装置
が邪魔になり事故解消が容易に行なえず困難をき
わめる。
そのため、硬貨貯留装置を移動可能に取付けて
硬貨処理装置の上方から退避させる方法を考えて
みたが、一般に上述の事故が発生するのは処理の
途中であり硬貨貯留装置内には硬貨が残留してい
るので、単に硬貨貯留装置を退避させたのであれ
ば残留硬貨がこぼれ落ちることが考えられる。
そこで、本考案は、硬貨貯留装置を硬貨処理装
置の上方から退避移動させることにより、硬貨処
理装置における事故解消を容易に行なえるととも
に、その移動によつて硬貨貯留装置内の硬貨が飛
散することのない硬貨処理機を提供することを目
的とするものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上部に形成された硬貨投入口14、
この硬貨投入口14から投入された硬貨の貯留空
間部16、この貯留空間部26の一側に形成され
る硬貨送出口18を通じて貯留空間部26内に硬
貨を送出する硬貨送出手段17が設けられた硬貨
貯留装置12と、この硬貨貯留装置12の下部に
位置しこの硬貨貯留装置12から送出される硬貨
を受入れて1枚ずつ分離して移送しその移送中に
硬貨の識別、計数等の処理を行なう硬貨処理装置
13とを備えた硬貨処理機において、前記硬貨処
理装置13を備えた硬貨処理機本体1に対し硬貨
貯留装置12を回動可能に支持する支持手段21
と、前記硬貨貯留装置12に設けられ硬貨投入口
14を開放する待機位置と硬貨投入口14を閉塞
する閉塞位置の間を移動するシヤツター22と、
このシヤツター22が待機位置にあるときには硬
貨貯留装置12を硬貨処理装置13の上部位置に
固定させるとともに、前記シヤツター22を待機
位置から閉塞位置に移動させると前記固定を解除
するロツク機構26とを具備したものである。
(作用) 本考案では、通常、硬貨貯留装置12は硬貨処
理装置13の上部に載置された位置にあり、ロツ
ク機構26によつて固定されている。このとき、
シヤツター22は待機位置にあり、硬貨投入口1
4は開放されている。そして、操作者により硬貨
投入口14を通じて貯留空間部16に投入された
硬貨を、硬貨送出手段17によつて硬貨送出口1
8から送出する。送出された硬貨は下方の硬貨処
理装置13に送り込まれ、1枚ずつに分離された
後、識別、計数等の処理を受ける。
硬貨処理装置13内で硬貨詰まり等の事故が発
生し、これを解消しようとすると、シヤツター2
2を閉塞位置に移動させて硬貨投入口14を閉塞
する。この移動により、ロツク機構26が解除さ
れる。次に硬貨貯留装置12を回動させることに
より、硬貨処理装置13内への手の挿入が可能と
なり、詰まり等の解消を行なえる。事故を解消し
た後、硬貨貯留装置12を元に戻し、シヤツター
22を開放位置に移動させて処理の続きを行な
う。
このように、硬貨貯留装置12を硬貨処理装置
13が備えられた硬貨処理機本体1に対して回動
可能に取付けることにより、硬貨処理装置13内
における事故の解消を容易なものにするととも
に、ロツク機構26をシヤツター22の移動と関
係させることにより、硬貨貯留装置12内に残留
している硬貨が回動によつて飛散するということ
が避けられる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照し
て説明する。
第7図において、1は硬貨入金処理および硬貨
出金処理を可能とした硬貨処理機本体で、この硬
貨処理機本体1の内部には、前側(図中左手前
側)に硬貨の出金処理を行なう出金処理部2が配
置され、後側に硬貨の入金処理を行なう入金処理
部3が設けられている。
上記出金処理部2は、第5図に示すように、出
金用硬貨の各金種毎に設けられた投出筒4を備
え、この各投出筒4は、硬貨処理機本体1の内部
前側に水平に架設された台板5上に支持部材6に
よつて並列配置され、そして、各内部に各金種毎
の出金硬貨を整列状態で重積し、各投出筒4の下
部に設けられた図示しない投出手段によつて、各
投出筒4の下端前面に設けられた1枚の硬貨のみ
を通過可能となる投出溝7から、重積された最下
位の硬貨を1枚ずつ前方へ投出するようになつて
いる。なお、その投出手段は、後述するモータ
M11〜M16の駆動により例えば回転駆動されるベ
ルトの表面に設けられた突起が硬貨を押出すよう
な構成になつている。
各投出筒4および後述する硬貨搬出ベルト82
の前端部に沿つてシユート8が配置され、投出筒
4から投出された出金硬貨および硬貨搬出ベルト
82から放出される入金硬貨を受取つて、下部に
開口されたシユート出口9から放出する。このシ
ユート出口9の下部には、硬貨処理機本体1の前
面の下部に開口し、受皿10が挿入設置される設
置部11が設けられている。なお、この設置部1
1には、シユート出口9の下部に受皿10が設置
されているか否かを検知する例えばフオトセンサ
などにて構成される受皿検知手段S1(第8図に示
す)が設けられている。
上記入金処理部3は、第1図に示すように、硬
貨処理機本体1の上下部に配設される硬貨貯留装
置12および硬貨処理装置13とから構成されて
いる。
硬貨貯留装置12は、機体12aの上面に開口
して入金硬貨を受入れる硬貨投入口14が設けら
れ、この硬貨投入口14の下部に、ホツパー15
で構成される貯留空間部16および貯留空間部1
6の底部を構成する硬貨送出手段17が設けられ
ている。この硬貨送出手段17は、貯留空間部1
6の一側に形成された硬貨送出口18を通じて貯
留空間部16内の硬貨を送出するもので、駆動プ
ーリ19aおよび従動プーリ19bによつて機体
12aの左右方向に沿つて張設されるとともにテ
ンシヨンローラ19cにより張力が調節された硬
貨送出ベルト20から構成され、そして、硬貨送
出ベルトの正転(図中時計回り方向)により、硬
貨送出ベルト20上の硬貨を硬貨送出口18から
下部の硬貨処理装置13に送出するようになつて
いる。
そして、硬貨貯留装置12の機体12aは、こ
の機体12aの左内側部と硬貨処理装置13の機
体13aの左内側部との間に設けられた支持手段
21によつて硬貨処理装置13の機体13aに対
して回動可能に支持されており、この支持手段2
1は、例えばヒンジや機体12aに設けられた支
点軸を機体13aの軸受部材によつて回動可能に
支持するような構成になつている。
また、機体12aには、硬貨投入口14を開放
する待機位置と硬貨投入口14を閉塞する閉塞位
置との間を移動可能とするシヤツター22が設け
られている。このシヤツター22の待機位置で
は、第2図ないし第4図、第7図に示すように、
硬貨投入口14の後側縁部に設けられた収納溝孔
23から機体12a内に垂直状態で収納配置され
る。また、シヤツター22の待機位置から閉塞位
置への移動は、シヤツター22を機体12aから
垂直に引出すとともにシヤツター22の両端下部
の回転支軸22aが収納溝孔23の縁部裏面に当
接した時点で前側に倒すことにより、硬貨投入口
14上に被さつて硬貨投入口14を閉塞し、さら
に、機体12aの上面に取付けられたマグネツト
24にシヤツター22に取付けられた鉄片25が
吸着されてそのシヤツター22による閉塞状態が
保持される。
また、シヤツター22が待機位置にあるときに
は硬貨貯留装置12の機体12aを硬貨処理装置
13の機体13aの上部位置に固定するととも
に、シヤツター22を待機位置から閉塞位置に移
動させると固定を解除するロツク機構26が設け
られている。このロツク機構26は、第2図ない
し第4図に示すように、硬貨処理装置13の機体
13aの内側面から突設された支持軸27に回動
自在に軸支されたロツクカム28を備え、このロ
ツクカム28には、硬貨貯留装置12の機体12
aの内側面に突設されたロツクピン29が係脱さ
れる長溝状のロツク溝28aが設けられていると
ともに、機体12aに支軸30aを中心として揺
動可能に支持されその機体12a内に収納される
上記シヤツター22の下部との当接によつて下方
に揺動されるロツクレバー30が係脱されるロツ
ク部28bが略直角に切欠いて設けられている。
なお、このロツクカム28は、ロツクカム28の
ピン28cと機体13aのピン31とに両端が掛
けられたばね32によつてロツク解除方向(第3
図および第4図中時計回り方向)に回動付勢され
ているとともに、機体13aから突設されたスト
ツパー33が回動規制されるようになつている。
そして、機体12aの閉塞状態かつシヤツター
22の開放状態の際には、第2図および第3図に
示すように、シヤツター22によつて下方に揺動
されているロツクレバー30がロツク部28bに
位置してロツクカム28のロツク解除方向への回
動が阻止され、この回動ロツクされているロツク
カム28の開口端が斜め下方を向いたロツク溝2
8a内にロツクピン29が位置するため、機体1
2aの回動はできず、また、機体12aを回動す
る際には、第4図に示すように、シヤツター22
を機体12aから引出すことにより、支軸30a
に設けられたばね34によつてロツクレバー30
が上方に揺動してロツク部28bから外れて、ロ
ツクカム28のロツク解除方向への回動が可能と
なり、そして、機体12aの回動に伴つてロツク
ピン29が上昇するとともにロツクカム28がロ
ツク解除方向に回動し、開口端が斜め上方に向い
たロツク溝28aからそのロツクピン29が外れ
て機体12aを回動することができる。また、機
体12aを閉塞する際には、機体12aの閉塞移
動に伴いロツクピン29がロツク溝28aの下側
開口縁部を押圧し、ロツクカム28をロツク方向
(第3図および第4図中反時計回り方向)に回動
させるとともにロツク溝28a内に係入し、さら
に、シヤツター22を機体12a内に収納配置す
ることによりロツクレバー30をロツク部28b
に係入してロツクカム28の回動をロツクする。
また、上記硬貨送出口18には、第1図に示す
ように、上端の支軸35を支点として下端側が揺
動可能に設けられた硬貨送出制御板36が配置さ
れ、この硬貨送出制御板36は、ソレノイドSD1
のプランジヤに連動されて移動する作動レバー3
7の先端に回動自在に連結されており、このソレ
ノイドSD1のオンで作動レバー37が第1図右方
へ移動されて硬貨送出口18を開放(図中想像に
て示す)し、また、ソレノイドSD1のオフで作動
レバー37が図示しないスプリング等により付勢
されて第1図左方へ移動することにより硬貨送出
口18を閉塞(図中実線にて示す)するようにな
つており、そして、硬貨送出口18の開放状態
で、硬貨送出口18からの硬貨の送出を可能と
し、また、スプリング等の付勢による硬貨送出口
18の閉塞状態で、入金硬貨を硬貨投入口14か
ら硬貨送出ベルト20上に投入した際の硬貨送出
口18からの硬貨落下防止と、入金処理中に後述
する硬貨送出ベルト54上に入金硬貨が過剰供給
された際の供給停止と、硬貨貯留装置12の機体
12aの回動時における硬貨送出口18からの硬
貨落下防止とを行なうようになつている。
そして、この硬貨送出制御板36は、スプリン
グ等の付勢に抗して多量硬貨の重みによつて硬貨
送出口18が開放されることを防ぐため第2ロツ
ク機構38によつて硬貨送出口18の閉塞位置で
ロツクされるようになつており、この第2ロツク
機構38は、支軸39を中心に揺動自在に軸支さ
れたロツク片40とこのロツク片40を揺動させ
るロツク作動軸41とを備え、そのロツク片40
は、一端のロツク爪40aが水平移動する上記作
動レバー37の下面(硬貨送出制御板36を閉塞
位置に位置させるためのソレノイドSD1のオフ時
は作動レバー37のロツク溝37aがロツク爪4
0aに対向している)に臨み、他端に連結された
スプリング42によつてロツク爪40aが作動レ
バー37から離反する方向に回動付勢され、ま
た、ロツク作動軸41は、上端が機体12aの上
面に突出するとともに下端がロツク片40の他端
上面に当接して機体12aの下面に取付けられた
支持金具43によつて上下動自在に支持され、そ
の支持金具43の上面とロツク作動軸41に固定
されたリング41aとの間のスプリング44によ
つて上方に付勢されている。そして、機体12a
を回動する際に、硬貨投入口14をシヤツター2
2で閉塞すると、ロツク作動軸41の上端が押圧
されてロツク片40が揺動し、このロツク片40
のロツク爪40aが作動レバー37の下面のロツ
ク溝37aに係合して作動レバー37をロツク
し、硬貨送出制御板36を硬貨送出口18の閉塞
状態でロツクするようになつている。それ故、ス
プリング42および44のばね力の和よりマグネ
ツト24の吸着力の方が大に設定されている。
従つて、硬貨貯留装置12の機体12aを回動
する際には、シヤツター22を機体12aから引
出して硬貨投入口14を閉塞することを条件とし
てロツク機構26のロツク解除が行なわれ、しか
も、第2ロツク機構38で硬貨送出制御板36を
閉塞位置にロツクするため、機体12aが回動さ
れても貯留空間部16の硬貨送出ベルト20上に
投入されている硬貨がこぼれ落ちるのを防止する
とができる。
上記硬貨処理装置13は、硬貨送出口18の下
部に位置して落下通路51が配置され、この落下
通路51は、左右の側板52a,52bと前後の
側板53,53との内部空間に構成され、そし
て、その前後側板53,53の少なくとも下部域
の間隔は、処理する最大径金種硬貨の径より多少
広い程度になつている。
落下通路51の底部に硬貨送出ベルト54が配
置され、この硬貨送出ベルト54は、駆動プーリ
55aおよび従動プーリ55bによつて機体13
aの左右方向に沿つて上記硬貨送出ベルト20の
下方位置に設置されるとともにテンシヨンローラ
55cにより張力が調節され、そして、駆動プー
リ55aの正転(図中反時計回り方向)により回
転駆動され、硬貨送出口18から落下通路51を
経て供給される硬貨を左方向の後述する判別用通
路65へ搬送する。なお、この硬貨送出ベルト5
4の幅は処理する最大径の硬貨より多少広い程度
になつており、その硬貨送出ベルト54の前後両
側に上記側板53,53が配置され、この側板5
3,53間に各プーリ55a,55b,55cが
回転自在に軸支されている。
この硬貨送出ベルト54の上面に臨む落下通路
51の側板53に、例えばフオトセンサなどにて
構成される供給オーバー検知手段S2が配設され、
この供給オーバー検知手段S2によつて、入金処理
中に、硬貨送出ベルト54上に堆積した硬貨を所
定時間以上検知すると、上記硬貨送出ベルト20
の回転駆動を停止させるとともにソレノイドSD1
をオフして硬貨送出制御板36で硬貨送出口18
を閉塞し、硬貨送出口18からの硬貨供給を停止
させる。また、この供給オーバー検知手段S2が硬
貨を検知しなくなつてから所定時間後に、硬貨送
出ベルト20の回転駆動が再開されるとともにソ
レノイドSD1がオンされて硬貨送出制御板36が
開放される。
硬貨送出ベルト54の終端側の上面に臨んで1
枚分離装置56が配置され、この1枚分離装置5
6は、第6図に示すように、回転軸57aが両側
板53,53の外側に回転自在および上下移動自
在に突出する始端側ローラ57と回転軸58aが
両側板53,53の外側に回転自在に突出する終
端側ローラ58とを備え、この各ローラ57,5
8の周面のベルト溝57b,58b間に分離用ベ
ルト59が掛け廻されている。そして、分離用ベ
ルト59の外表面のうち始端側ローラ57の部位
は始端側ローラ57の外周面と同一径位置に位置
され、また、終端側ローラ58の部位は終端側ロ
ーラ58の外周面よりやや径小位置に位置され
る。そして、その始端側ローラ57は、第1支持
手段60によつて支持されており、この第1支持
手段60は、側板53,53の外側に配置され各
回転軸57a,58aを回転自在に支持連結する
支持側板61a,61aとこの両支持側板61
a,61aの上縁部を連結する支持上板61bと
から構成された支持体61を備え、この支持体6
1は、終端側ローラ58の回転軸58aを支点と
して始端側ローラ57の上下移動を可能とし、ま
た、支持体61の一側に突設されたレバー61c
に連結されたスプリング62により下方に付勢さ
れるとともに、上板61bが側板53,53の上
縁部に当接して下方への付勢が規制されている。
なお、この始端側ローラ57と硬貨送出ベルト5
4との間隔l1は、終端側ローラ58と硬貨送出ベ
ルト54との間隔l2より多少大きくなつている。
また、終端側ローラ58は、回転軸58aを両側
板53,53に回転自在に支持され、この終端側
ローラ58の周面と硬貨送出ベルト54との間隔
l2は上記間隔l1と同様処理する最大厚み金種硬貨
の厚みより多少大きく1枚の硬貨のみが通過しえ
る位置に位置され、従つて、この側板53,53
が終端側ローラ58を支持する第2支持手段63
として構成されている。また、終端側ローラ58
は、硬貨送出ベルト54を正転駆動するモータ
M2によつて駆動されるようになつているが、逆
転機構を介して硬貨送出ベルト54とは逆回転駆
動(図中時計回り方向)されるようになつてお
り、しかも、その終端側ローラ58の回転軸58
aと逆転機構との間にはワンウエイクラツチが介
在され、硬貨送出ベルト54が逆転されても正転
しないようになつており、従つて、そのモータ
M2および逆転機構が両ローラ57,58および
分離ベルト59に硬貨送出方向とは逆方向への逆
転駆動力を付与する逆転駆動部64として構成さ
れている。
そして、この始端側ローラ57および硬貨分離
ベルト59の上下動と逆転によつて、硬貨送出ベ
ルト54によつて送出される硬貨の重なり硬貨を
送出方向と逆方向へ移動させて1枚ずつ分離し、
その分離された1枚ずつの硬貨を硬貨送出ベルト
54で順次送出するようになつている。
また、始端側ローラ57と硬貨送出ベルト54
上面との間に臨んで、例えばフオトセンサなどに
て構成される噛み込み検知手段S3が配設され、こ
の噛み込み検知手段S3によつて、始端側ローラ5
7と硬貨送出ベルト54との間に噛み込んだ硬貨
を所定時間以上検知すると、硬貨送出ベルト54
および始端側ローラ57等の回転を停止させる。
この時には、上記硬貨送出ベルト20も同時に停
止させる。
硬貨送出ベルト54の終端から連続して、判別
用通路65が設けられ、この判別用通路65は、
底部を通路基板66で、両側部を通路基板66上
に設けられた第1および第2ガイド板67,68
で構成され、硬貨送出ベルト54に臨む入口側か
ら第2ガイド板68側に傾斜して傾斜通路部65
aが設けられ、この傾斜通路部65aから後述す
る硬貨搬出ベルト82に臨む出口側に沿つて硬貨
送出ベルト54と平行な平行通路部65bが設け
られている。そして、硬貨送出ベルト54から判
別用通路65に送出された硬貨は、傾斜通路部6
5aの第1ガイド板67の傾斜面67aに沿つて
第2ガイド板68側に斜めに移動するとともに、
傾斜面67aの終端部に回動自在に配置された規
制ローラ69によつて判別用通路65の略中央に
寄せられて、平行通路部65bを移動するように
なつている。
判別用通路65の上方には、傾斜通路部65a
上に第1搬送ベルト70が配置され、平行通路部
65b上に始端側が傾斜通路部65a上の第1搬
送ベルト70の側部に並んで第2搬送ベルト71
が配置され、そして、第1搬送ベルト70は、駆
動プーリ72aおよび従動プーリ72bによつて
架設され、その駆動プーリ72aの支軸73に設
けられた伝達プーリ74bが、伝達ベルト75、
駆動伝達プーリ74aを介して駆動軸76に連結
されて、この駆動軸76の正回転により第1図時
計回り方向に回転駆動され、また、第2搬送ベル
ト71は、駆動プーリ77aおよび従動プーリ7
7bによつて架設され、駆動プーリ77aの駆動
軸76の正回転により第1図時計回り方向に回転
駆動される。なお、この第1および第2搬送ベル
ト70,71と通路基板66の上面との間隔は、
硬貨の厚みより狭く設けられ、従つて、第1およ
び第2搬送ベルト70,71は、硬貨をくわえ込
むと弾性変形し、その硬貨を通路基板66の上面
に押付けながら搬送する。また、この第1および
第2搬送ベルト70,71の回転速度は、硬貨送
出ベルト54の回転速度よりも速くされ、硬貨送
出ベルト54から連続して送出される硬貨を1枚
ずつ間隔を開けて判別用通路65内を搬送する。
判別用通路65には、判別用通路65を搬送さ
れる硬貨を識別して硬貨種類および偽硬貨等を判
別する判別部78が設けられ、この判別部78
は、硬貨の材質を検出する磁気センサ79、硬貨
の形状を検出するフオトセンサ(図示せず)等か
らなつている。
判別用通路65の出口付近には、判別部78に
て識別不能硬貨、損傷硬貨、偽硬貨、外国硬貨等
の異常硬貨を検出した際に、該当する異常硬貨を
停止させる一対のストツパー80,80が配置さ
れ、このストツパー80,80は、判別用通路6
5の底部両側の開口部81,81から判別用通路
65上に突出され、そして、ソレノイドSD2によ
つて判別用通路65内に相対して進入して異常硬
貨を停止させ(第6図に実線にて示す)、また、
通常は、第6図に想像線にて示すように判別用通
路65内から退避されている。
なお、上記硬貨送出ベルト54および判別用通
路65等は、機体13aに左上りに配設されてい
る。
判別用通路65の出口部の第2搬送ベルト71
の駆動プーリ77aの下部には、硬貨搬出ベルト
82が配置され、この硬貨搬出ベルト82は、図
示しない駆動プーリおよび従動プーリにより機体
13aの前後方向に沿つて張設され、そして、上
記駆動軸76を回転駆動する同一のモータM3
より前方方向に回転駆動されることによつて、判
別用通路65から受取つた硬貨を前端の下方に配
置された上記シユート8から受皿10へ放出す
る。
また、硬貨処理機本体1の前面には、入金硬貨
の計数データ、合計金額等の表示あるいは異常時
のアラーム表示等を行なう表示部83、この表示
部83の両側に左側あるいは右側のテラーによる
硬貨処理を指示する左側および右側占有指示スイ
ツチ84L,84Rからなる操作部84が設けら
れ、また、下部に、投出筒4の前面に臨んで投出
筒4の硬貨収納状態を監視可能とする監視窓85
が設けられている。
また、硬貨処理機本体1の左右側面には、金箱
86L,86Rが着脱自在に取付けられており、
この金箱86L,86Rには、側面上部に硬貨が
投入される投入口87が開口され、この投入口8
7から投入された硬貨を内部に収納するようにな
つている。
次に、第8図に示すブロツク図にて制御部90
の構成を説明する。
この制御部90は、中央処理装置(以下CPU
と呼ぶ)91と、入金および出金制御のプログラ
ムを記憶するリードオンリーメモリ(以下ROM
と呼ぶ)92と、各種メモリ・フラグを有したラ
ンダムアクセスメモリ(以下RAMと呼ぶ)93
とから構成されている。
CPU91には、通信用インターフエイス94,
操作部84、表示部83、判別部78、各種検知
手段S1,S2,S3、各投出筒4内の硬貨収納状態を
検知する検知手段95,96,97、モータ駆動
用インターフエイス98,99、ソレノイド駆動
用インターフエイス100がそれぞれ接続されて
いる。
上記通信用インターフエイス94には、硬貨入
出金機による入金処理および出金処理を行なうた
めに操作する右側および左側テラー用のテラーズ
マシン101L,101Rが接続されている。
上記各検知手段95,96,97は、投出筒4
内に硬貨が無くなつたエンプテイの状態を検知す
るエンプテイ検知手段95,投出筒4内に硬貨が
所定残量以下になつたことを検知するニアーエン
ド検知手段96、投出筒4内に硬貨が満杯になつ
たことを検知するオーバーフロー検知手段97か
ら構成され、これら各検知手段95,96,97
は、金種毎の各投出筒4に設けられている。
上記モータ駆動用インターフエイス98には、
硬貨送出ベルト20を回転駆動するモータM1
硬貨送出ベルト54および硬貨分離ベルト59を
回転駆動するモータM2、第1および第2搬送ベ
ルト70,71と硬貨搬出ベルト82を回転駆動
するモータM3が接続されている。
上記モータ駆動用インターフエイス99には、
各投出筒4に設けられた投出手段の各モータM11
〜M16が接続されている。
上記ソレノイド駆動用インターフエイス100
には、硬貨送出制御板36を開放位置へ動作させ
るソレノイドSD1、ストツパー80,80を停止
位置へ動作させるソレノイドSD2が接続されてい
る。
また、上記RAM93は、第9図に示すよう
に、各種メモリおよびフラグを有している。この
メモリは、出金処理時にテラーによつて入力され
る出金データに基づく金種別硬貨枚数を記憶する
出金金種メモリ(SKM)、各投出筒4から投出さ
れる硬貨の計数データ(投出手段のモータM11
M16の回転、投出手段の投出用ベルトの回転等の
検出によつて計数する)を金種別に記憶する投出
計数メモリ(TCH)、入金処理時に判別部78に
よつて計数された計数データを金種別に記憶する
入金計数メモリ(NCH)を有している。また、
フラグは、上記各検知手段95,96,97およ
び検知手段S2,S3に対応し、それら検知手段が検
知すると「H」にセツトされ、検知されなくなる
と「L」にセツトされるようになつており、エン
プテイフラグ(EMF)ニアーエンドフラグ
(NEF)、オーバーフローフラグ(OVF)、供給オ
ーバーフラグ(KOF)、噛み込みフラグ(KAF)
を有している。
次に、本実施例の作用を説明する。
本実施例の硬貨入出金機は、例えば銀行等の金
融機関における窓口において、2人のテラーの間
に置かれて、左側あるいは右側のテラー自身によ
つて入金処理および出金処理が行われるようにな
つている。
その入金処理に顧客から受取つた入金硬貨は、
テラーによつて硬貨投入口14に投入され、硬貨
送出ベルト20,54を経て判別用通路65で識
別および計数され、硬貨搬出ベルト82からシユ
ート8を経て設置部11に配置された受皿10に
投出される。そして、入金承認の確認後、入金承
認時には、その受皿10の硬貨をテラー自身によ
つて金箱86Lあるいは86R内に収納し、入金
不承認時には、その受皿10の硬貨を顧客に返却
あるいは再度硬貨投入口14に投入して識別計数
をやり直すようになつている。また、金箱86
L,86R内に収納した入金硬貨は、金箱86
L,86Rを硬貨処理機本体1から取外して持運
ぶことができる。
また、出金処理における出金硬貨は、各投出筒
4からシユート8を経て設置部11に配置された
受皿10に投出され、この受皿10の硬貨が顧客
に払出されるようになつている。
そして、上記入金処理を第10図のフローチヤ
ートに基づいて説明する。
顧客から受取つた入金硬貨を硬貨投入口14に
投入し(ステツプ)、左側あるいは右側占有指
示スイツチ84L,84Rを押して左側のテラー
による硬貨処理あるいは右側のテラーによる硬貨
処理かを選択指示する。
左側あるいは右側のテラーがテラーズマシン1
01L,101Rによつて取込スタートが指示さ
れると(ステツプ)、ソレノイドSD1およびモ
ータM2、M3がオンして、硬貨送出制御板36が
開放され、硬貨送出ベルト54と、両ローラ5
7,58および硬貨分離ベルト59と、各搬送ベ
ルト70,71および硬貨搬出ベルト82とがそ
れぞれ駆動され(ステツプ)、その後、モータ
M1がオンして硬貨送出ベルト20が駆動され
(ステツプ)、硬貨送出ベルト20上に投入され
た入金硬貨が硬貨送出口18から放出されて硬貨
送出ベルト54へ供給される。なお、この入金処
理動作は、受皿検知手段S1が設置部11に配置さ
れた受皿10を検知していることに基づいて行わ
れる。
硬貨送出ベルト54に供給された入金硬貨の供
給状態(堆積状態)を検知する供給オーバー検知
手段S2が供給オーバーを検知すると(ステツプ
)、供給オーバーフラグ(KOF)がオンされて
(ステツプ)、ソレノイドSD1およびモータM1
がオフし(ステツプ)、硬貨送出制御板36が
閉鎖されるとともに硬貨送出ベルト20が停止さ
れて硬貨送出ベルト54への硬貨の供給が停止さ
れ、ステツプに戻る(ステツプを経て戻る)。
ステツプで供給オーバー検知手段S2が供給オ
ーバーを検知しなければ、供給オーバーフラグ
(KOF)がオンか否かが判定され(ステツプ)、
オンしている場合には、その供給オーバーフラグ
(KOF)がオフされ(ステツプ)、ソレノイド
SD1およびモータM1が再びオンされて、硬貨送
出ベルト20からの硬貨の供給が再開され、次の
ステツプに進む。
ステツプで、硬貨送出ベルト54と始端側ロ
ーラ57との間の硬貨の噛み込みを検知する噛み
込み検知手段S3が硬貨噛み込みを検知すると、ソ
レノイドSD1およびモータM1〜M3がオフされて
(ステツプ)、噛み込み検知フラグ(KAF)が
オンされるとともに警報がオンされる(ステツプ
)。この警報は、硬貨処理機本体1に設けられ
たアラーム(ランプ、音等による)表示や、テラ
ーズマシン101L,101R側に出力表示させ
る。
そして、警報を確認したテラーによつて、上述
のようにシヤツター22で硬貨投入口14を閉塞
することにより、ロツク機構26のロツクを解除
するとともに第2ロツク機構38で硬貨送出制御
板36を閉塞位置でロツクして、硬貨貯留装置1
2の機体12aを回動させ、噛み込み硬貨を取除
くようにする。なお、この噛み込み解消後に噛み
込み検知フラグ(KAF)はリセツトされる。
また、ステツプで、噛み込み検知手段S3が硬
貨噛み込みを検知しなければ、判別部78で判別
通路65を搬送される硬貨の識別および計数が行
われ(ステツプ)、ここで異常硬貨が判別され
ると(ステツプ)、ソレノイドSD1およびモー
タM1〜M3がオフして硬貨の供給搬送を停止させ
るとともに、ソレノイドSD2がオンしてストツパ
ー80,80が異常硬貨を停止させる(ステツプ
)。そして、設置部11に配置された受皿10
を抜き、別の受皿10を配置すると(ステツプ
)、ソレノイドDS2がオフされるとともにモー
タM3が所定時間オンされて(ステツプ)、異常
硬貨が第2搬送ベルト71および硬貨搬出ベルト
82によりシユート8を経て別の受皿10に投出
される。投出された異常硬貨は、顧客に返却また
は硬貨投入口14に再び投入し(もう一度識別し
てみる場合)入金計数メモリ(NCM)をクリア
してステツプに戻る(ステツプ)。この際、
前の受皿10に識別計数された正常硬貨が投入さ
れている場合には、その硬貨を再び硬貨投入口1
4に投入する。なお、異常硬貨が投入された受皿
10を設置部11から抜いて、前の受皿10を設
置部11に再び配置して、入金硬貨の計数を継続
するようにしてもよい。
ステツプで、識別した硬貨が正常であれば、
その硬貨の該当する金種の入金計数メモリ
(NCM)に+1が加算され、また、この入金計
数メモリ(NCM)の計数内容、合計金額が表示
部83に表示される(ステツプ)。
そして、判別部78の図示しないフオトセンサ
が硬貨を所定時間以上検知しないか否かが判定さ
れ(ステツプ)、検知しているならばステツプ
に戻り、検知しなくなれば入金処理を行なう硬
貨無しと判定され、ソレノイドSD1およびモータ
M1〜M3がオフされて(ステツプ〓〓)、入金計数
メモリ(NCM)のデータを左側あるいは右側の
テラーズマシン101L,101Rに出力する
(ステツプ〓〓)。
左側あるいは右側のテラーズマシン101L,
101Rにより入金承認の指示が入金され(ステ
ツプ〓〓)、設置部11から受皿10が抜き取られ
ることにより(ステツプ〓〓)、入金計数メモリ
(NCM)がクリアされ(ステツプ〓〓)、入金が終
了する。
この入金処理中において、硬貨処理装置13の
硬貨送出ベルト54上あるいは判別用通路65等
で硬貨詰まりが生じたり、またそれらの保守点検
が必要な場合、まず、シヤツター22を第7図の
収納溝孔23から上方へ引きあげシヤツター22
の両端部の回転支軸22aが収納溝孔23の縁部
裏面に当接した時点で揺動させて前側に倒す。そ
の結果、シヤツター22は硬貨投入口14上に被
さつて硬貨投入口14を閉塞し、さらに機体12
aの上面に取付けられたマグネツト24にシヤツ
ター22に取付けられた鉄片25が吸着されてそ
のシヤツター22による閉塞状態が保持される。
また、第3図において、このシヤツター22の収
納溝孔23からの上方への引きあげ時にシヤツタ
ー22の下部に当接していたロツクレバー30が
支軸30a中心に揺動されてロツクカム28のロ
ツク位置から退逃しており、ロツクカム28は第
3図時計方向へ回動可能となつている。
シヤツター22で硬貨投入口14の閉塞後、機
体12aを上方へ持ちあげると、機体12aのロ
ツクピン29の上昇を阻止していたロツクカム2
8がこのロツクピン29の上昇によつて第3図時
計回り方向へ回動され、ロツクピン29がロツク
カム28のロツク溝28aから抜け出た後は、こ
のロツクカム28はばね32によりストツパー3
3に当接して停止される。また、機体12aの回
動時点ではソレノイドSD1はオフ状態故、硬貨送
出制御板36は第1図示のように図示しないばね
の付勢力で硬貨送出口18の閉塞位置にある。そ
して、シヤツター22が硬貨投入口14を閉塞し
た時点で、そのシヤツター22で押圧されるロツ
ク作動軸41を通じてロツク片40のロツク爪4
0が作動レバー37のロツク溝37aに係合し、
硬貨送出制御板36を硬貨投入口14の閉塞位置
にロツクして保持する。
機体12aが持ちあげられて支持手段21を中
心に回動されると、図示しない機構により回動位
置に保持され、硬貨処理装置13からの詰まり硬
貨の取出し、その硬貨処理装置13の保守点検を
行なう。これが終り機体12aを押し下げると支
持手段21を中心に揺動閉塞され第1図の状態と
なる。この機体12aの揺動閉塞時に、機体12
aのロツクピン29が下降してロツクカム28の
ロツク溝28aと当接し、このロツクカム28を
第4図の反時計回り方向へ回転させ、機体12a
が完全に揺動閉塞され終つた時ロツクカム28及
びロツクピン29は第3図の状態となる。次に、
シヤツター22が硬貨投入口14の開放のために
揺動開放された後、第7図の収納溝23内に垂直
に収納移動されると、その移動によつてロツクレ
バー30が支軸30aを中心に揺動され、ロツク
カム28のロツク部28bとの係合位置(ロツク
位置)に浸出する。(なお第3図はシヤツター2
2が収納溝23内に収納され終つた状態を示して
いる。) また、硬貨投入口14の開放のための揺動移動
によつて第1図のロツク作動軸41が上昇し、ロ
ツク片40のロツク爪40aが作動レバー37の
ロツク溝37aから離反する。その結果、硬貨送
出制御板36はソレノイドSD1のオンにより硬貨
送出口18を開放する。
この状態において入金処理が再開される。
次に、出金処理を第11図に示すフローチヤー
トに基づいて説明する。
左側あるいは右側のテラーズマシン101L,
101Rに入金された出金データが出金金種メモ
リ(SKM)に記憶され(ステツプ〓〓)、出金スタ
ートが指示されると(ステツプ〓〓)、その出金デ
ータに基づいて各金種毎の投出手段のモータ
MC11〜M16がオンして(ステツプ〓〓)、各投出筒
4の硬貨がシユート8を経て受皿10に投出され
る。また、この硬貨投出に基づいて、投出された
硬貨に該当する金種毎の投出計数メモリ(TCM)
に+1が加算される。
そして、投出筒4から投出された硬貨の投出デ
ータと上記出金データとが一致して全ての硬貨が
投出されると(ステツプ〓〓)、モータM11〜M16
がオフされ(ステツプ〓〓)、左側あるいは右側の
テラーズマシン101L,101Rに出金完了を
出力する(ステツプ〓〓)。
テラーが設置部11から受皿10を抜取ること
により(ステツプ〓〓)、出力金種メモリ(SKM)
および投出計数メモリ(TCM)がクリアされ
(ステツプ〓〓)、出金が終了される。
なお、上記実施例では、シヤツター22を機体
12aから持上げてから硬貨投入口14上に被せ
て閉塞可能とし、そのシヤツター22を持上げる
ことによりロツク機構26のロツク解除を行なう
ようになつていたが、シヤツター22を水平移動
によつて硬貨投入口14を閉塞可能とし、そのシ
ヤツター22の水平移動時にロツク機構26のロ
ツク解除を行なうようにしてもよい。
なお、硬貨送出制御板36は硬貨貯溜装置12
の回動時に落下通路51へ硬貨が1枚も落下しな
いようにするために本実施例では第2ロツク機構
38を設けている。この例では硬貨貯溜装置12
の硬貨送出口18を支持手段21と反対側に設け
ていること、硬貨送出制御板36は通常は閉塞位
置にあつて硬貨送出時のみ開放されるようになつ
ていることを考えると、硬貨貯溜装置12の回動
時、硬貨送出口18から落下通路51へ落下する
硬貨量はほんのわずかである。それ故硬貨送出口
18から落下通路51への硬貨の落下が許容でき
る場合は第2ロツク機構38は必要でない。
また、硬貨送出口18からの硬貨送出を制御す
る硬貨送出制御板36が設けられない例の場合に
おいて、硬貨貯溜装置12の回動時に硬貨送出口
18から落下通路51への硬貨が1枚も落下しな
いようにする場合は、硬貨貯溜装置12の回動時
にのみ硬貨送出口18を閉じる硬貨送出口開閉板
(硬貨送出制御板36に相当)を設ける。そして、
例えばシヤツター21の開閉揺動時に作動される
ロツク作動軸41、伝達機構、作動レバー37等
を通じて硬貨送出制御板36に相当する硬貨送出
口開閉板を閉じるようにすればよい。
また、本実施例では、硬貨処理機として硬貨入
出処理機を例にあげたが硬貨計数機、硬貨分類
機、硬貨包装機等も硬貨処理機に含まれるもので
ある。
(考案の効果) 本考案によれば、硬貨貯留装置を硬貨処理装置
が備えられた硬貨処理機本体に対して回動可能に
取付けることにより、硬貨処理装置内で生じる詰
まり等の事故の解消を容易に行なえる。また、硬
貨貯留装置の回動が、シヤツターによつて硬貨投
入口が閉塞されたことを条件に可能となるので、
硬貨貯留装置内に残留している硬貨が回動によつ
て飛散するということが避けられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の硬貨処理機の一実施例を示す
入金処理部の縦断面図、第2図はそのロツク機構
を示す縦断面図、第3図はそのロツク機構のロツ
ク状態を示す側面図、第4図はそのロツク機構の
ロツク解除状態を示す側面図、第5図はその出金
処理部の縦断面図、第6図はその入金処理部の一
部平面図、第7図はその硬貨処理機の斜視図、第
8図はその制御部の構成を示すブロツク図、第9
図はそのランダムアクセスメモリのメモリマツプ
図、第10図および第11図はその作用を示すフ
ローチヤート図である。 12……硬貨貯留装置、13……硬貨処理装
置、14……硬貨投入口、16……貯留空間部、
17……硬貨送出手段、18……硬貨送出口、2
1……支持手段、22……シヤツター、26……
ロツク機構。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上部に形成された硬貨投入口、この硬貨投入口
    から投入された硬貨の貯留空間部、この貯留空間
    部の一側に形成される硬貨送出口を通じて貯留空
    間部内の硬貨を送出する硬貨送出手段が設けられ
    た硬貨貯留装置と、 この硬貨貯留装置の下部に位置しこの硬貨貯留
    装置から送出される硬貨を受入れて1枚ずつ分離
    して移送しその移送中に硬貨の識別、計数等の処
    理を行なう硬貨処理装置とを備えた硬貨処理機に
    おいて、 前記硬貨処理装置を備えた硬貨処理機本体に対
    し硬貨貯留装置を回動可能に支持する支持手段
    と、 前記硬貨貯留装置に設けられ硬貨投入口を開放
    する待機位置と硬貨投入口を閉塞する閉塞位置の
    間を移動するシヤツターと、 このシヤツターが待機位置にあるときには硬貨
    貯留装置を硬貨処理装置の上部位置に固定させる
    とともに、前記シヤツターを待機位置から閉塞位
    置に移動させると前記固定を解除するロツク機構
    と を具備したことを特徴とする硬貨処理機。
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