JPH0524921Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、複写機のプラテンガラス上に原稿を
送出す前に予め該原稿に印字する印字機構を備え
ている原稿送り装置に関する。

従来の技術 一般に原稿送り装置は、給紙トレー上に保存さ
れる一枚以上の原稿のうちの最上位又は最下位の
原稿を所定のタイミングで複写機のプラテンガラ
ス上に送出し、複写機が該原稿のコピーをとり終
えた後、該原稿を排紙トレーに送出し、次回にコ
ピーすべき原稿を給紙トレーからプラテンガラス
上に送出すようになつている。かかる原稿送り装
置は、原稿を搬送する機能を有するもので、情報
をプリントするプリンタ機能は有していない。

一方、感熱プリンタや静電プリンタ等の印字機
構は、用紙に情報をプリントするもので、比較的
小型ではあるが、情報をプリントアウトする速度
はさほど速くはなく、同一情報を多数枚の用紙に
印字する場合には、印字機構により同一操作を繰
り返さねばならず、操作に長時間を要する。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、かかる観点よりなされたもので、原
稿送り装置の内部に印字機構を設け、印字機構に
より原稿に情報を印字し、該情報を印字した原稿
を印字機構よりも相対的にプリントアウトする速
度の速い複写機により別の用紙に多数枚コピーす
ることにより、同一情報を多数枚の用紙に早期に
プリントアウトすることを目的とする。

問題点を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案に係る印字
機構付原稿送り装置は、給紙トレー上の原稿を送
出す給紙ロールと、この給紙ロールの下流側に設
けられ原稿に印字する印字機構と、この印字機構
の下流側で複写機のプラテンガラス上に原稿を載
置し該原稿を排紙トレーへ送出す原稿搬送ベルト
とを有している。

作 用 本考案によれば、ある情報を印字機構により原
稿に印字し、該情報を印字した原稿をプラテンガ
ラス上に載置し、所定枚数のコピーをとり終えた
後、該原稿を原稿搬送ベルトにより排紙トレーへ
送出す。

従つて、ある情報を多数枚の用紙に表現する場
合、例えば１枚の原稿に印字した後、この原稿の
コピーをとることにより、多数枚の用紙に同一情
報を迅速に写し出すことができる。

実施例 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

複写機本体１の上部には自動原稿送り装置２が
取付けられている。自動原稿送り装置２の給紙ト
レー３上に積み上げられる用紙（原稿）４は、給
紙ロール５により所定のタイミングで最上位の用
紙から送出され、用紙搬送用制御モータ６により
印字機構としての感熱プリンタ７に送られる用紙
搬送速度が制御される。

一方、ある情報をもつ印字信号が図示しないコ
ンピユータ等から感熱プリンタ７に入力される
と、該印字信号に対応する情報が感熱プリンタ７
に送られてきた用紙に印字される。印字された用
紙は搬送ロール８を経てプラテンガラス１２上に
送られる。プラテンガラス１２上に送られてきた
用紙は、駆動ロール１０と従動ロール１１に巻き
掛けられる搬送ベルト９により所定位置に載置さ
れ、該所定位置で駆動ロール１０による搬送ベル
ト９の移動が停止される。

プラテンガラス１２上に載置される原稿につい
て、複写機本体１の内部で一連のコピー動作を行
ないこれを終了すると、次いで駆動ロール１０が
回転を開始し該原稿を排紙トレー１４へと搬送す
る。

コピー動作時の複写機本体１の内部では、プラ
テンガラス１２上に載置した原稿に図示しない照
明装置から光が照射され、その反射光がミラー１
６〜１８を経てさらにレンズ１９を介しミラー２
０〜２２に反射した後感光ドラム２６上に照射さ
れる。帯電器２４により感光ドラム２６上に予め
均一に帯電された電荷は、前記原稿からの反射光
により一部除電されて該原稿に対応する静電潜像
を形成し、この静電潜像が現像器２５により可視
化され、可視化された現像々が、給紙カセツト１
５から給紙ロール１３により送られてきた用紙上
に転写コロトロトン２７で転写され、この転写像
を形成した用紙は、剥離コロトロン２８により感
光ドラム２６から剥離され、搬送ベルト２９によ
り定着ロール３０を経て排紙トレー３１へと搬送
される。

次いで本実施例において、感熱プリンタ７によ
り用紙上に所定の情報を印字し、この印字された
用紙（原稿）について複写機本体１の内部で複写
する場合の動作について説明を第２図に示すフロ
ーチヤートに基づいて説明する。

最初のステツプ40では、操作者が複写機本体１
のコンソールパネル上のスタートボタンをオンし
たか否かを判別し、スタートボタンがオンしてい
れば、次のステツプ41に進みここで図示しないコ
ンピユータ等からの印字信号を感熱プリンタ７に
入力する。この場合感熱プリンタ７に入力する信
号は、情報内容をもつ印字信号と、無情報の印字
信号とがある。ステツプ42に進むと、給紙ロール
５により給紙トレー３上の用紙４のうちの最上位
のものが送出され、次いでステツプ43に進んで該
用紙上に感熱プリンタ７での印字作業が行なわれ
る。印字作業が行なわれた用紙は、搬送ロール８
を経てステツプ44に示すように搬送ベルト９によ
りプラテンガラス１２上の所定位置に載置され
る。

次いでステツプ45にて該用紙（原稿）について
複写機本体１での一連の複写動作が実行され、す
なわち帯電・露光・現像・転写・定着による一連
のコピー動作を完了する。コピー動作を完了する
と、該用紙（原稿）は搬送ベルト９によりプラテ
ンガラス１２上から送出され、排紙トレー１４上
に排紙される。

次いでステツプ46では給紙トレー３上に２枚目
の用紙があるか否かが判別され、該用紙が存在す
れば、ステツプ41にリターンし、続いてステツプ
42〜46までの各ステツプが続行される。ステツプ
46にて給紙トレー３上に２枚目の用紙が存在しな
ければ、ステツプ47に進み作業を終了し、このル
ーチンを終了する。

本実施例によれば、操作者が感熱プリンタ７の
動作を停止する印字停止モードを選択すれば、原
稿送り装置２は自動原稿送り装置として機能し、
複写機本体１での複写操作のみを行なうことにな
る。又操作者が複写機本体１での複写動作を停止
する複写動作モードを選択すれば、給紙トレー３
から送られてきた用紙に感熱プリンタ７が印字す
ることによりプリント機能即ちフアクシミリと同
様の機能を発揮させることができる。

さらに本実施例では、複写機とプリンタを有機
的に組合せて構成したので、例えば白紙の用紙に
コンピユータからの印字信号に基づいて感熱プリ
ンタ７が情報をプリントアウトし、この情報を盛
り込んだ１枚の用紙（原稿）について複写機本体
にて多数枚のコピーをとることにより同一情報を
盛り込んだ用紙を多数枚迅速に排出することがで
きる。

なお、本考案の実施例では、印字機構に感熱プ
リンタ７を使用した場合について説明したが、本
考案としては、これに限られるものではなく静電
プリンタ、レーザプリンタその他のプリンタ等何
でもよい。

考案の効果 本考案によれば、原稿送り装置本体の内部に印
字機構を備付け、該印字機構によりプリントアウ
トした用紙を原稿とし、この原稿について複写機
にて多数枚のコピーをとるように構成したので、
複写機にプリンタ機能を持たせられ、電気信号と
しての情報を印字機構及び複写機により多数枚の
用紙に迅速に盛り込んで排出することができると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例をあらわす概略構成
図、第２図は本考案の実施例における動作をあら
わすフローチヤートである。 １……複写機本体、２……原稿送り装置、３…
…給紙トレー、４……原稿（用紙）、５……給紙
ロール、７……感熱プリンタ（印字機構）、９…
…搬送ベルト、１２……プラテンガラス、１４…
…排紙トレー、１５……給紙カセツト、１９……
レンズ、２４……帯電器、２５……現像器、２６
……感光ドラム、２７……転写コロトロン、３０
……定着ロール、３１……排紙トレー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 給紙トレー上の原稿を送出す給紙ロールと、こ
   の給紙ロールの下流側に設けられ原稿に印字する
   印字機構と、この印字機構の下流側で複写機のプ
   ラテンガラス上に原稿を載置し該原稿を排紙トレ
   ーへ送出す原稿搬送ベルトとを有していることを
   特徴とする印字機構付原稿送り装置。